JPH0547449U - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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Publication number
JPH0547449U
JPH0547449U JP9894691U JP9894691U JPH0547449U JP H0547449 U JPH0547449 U JP H0547449U JP 9894691 U JP9894691 U JP 9894691U JP 9894691 U JP9894691 U JP 9894691U JP H0547449 U JPH0547449 U JP H0547449U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
frame
return hole
oil return
closed casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9894691U
Other languages
English (en)
Inventor
部 仁 司 服
村 正 大
舘 康 治 里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9894691U priority Critical patent/JPH0547449U/ja
Publication of JPH0547449U publication Critical patent/JPH0547449U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレームと密閉ケーシングの境目に油が溜ら
ずに速やかに油戻し孔から流れ落ちるようする。 【構成】 フレーム5の油戻し孔15の内周面15aの
一部が密閉ケーシング1の内面に接しかつ中心に向かっ
て下がり勾配に傾斜するようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空気調和機等の冷凍サイクルに使用される密閉圧縮機に係り、特に 密閉ケース内部で圧縮部を支持するフレームについて改良した密閉型圧縮機に関 する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の縦形の密閉型圧縮機において、圧縮部を支持するフレームを示 したものである。符号30が円筒状のフレームで、このフレーム30によって圧 縮部を構成するメインベアリング、シリンダなどが保持されるようになっている 。このようなフレーム30には、油を密閉ケーシング31の底部の油溜りに戻す ための油戻し孔32が所定位置にいくつか形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフレームの構造では、油35がフレーム30の筒状部3 0aと密閉ケーシング31との間にできる窪みに溜ってしまう欠点があった。す なわち、圧縮されたガスとともにミスト状に吹き上げられた油は、やがて密閉ケ ーシング31の内周面に油膜を形成する。次第に油膜が厚くなって図示するよう に油Aは流れ落ちてくるが、この場合、フレーム30の筒状部30aと密閉ケー シング31との間の窪みにまず流れ落ち、相当量が油溜りに戻らずここに溜った ままとなる。このため、長時間圧縮機を使用していると、油溜りの油面が低下す る不都合があった。
【0004】 そこで、本考案の目的は、上記従来技術の有する問題点を解消し、フレームと 密閉ケーシングの境目に油が溜らずに円滑に油戻し孔から流れ落ちるようにした 密閉型圧縮機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案は、油戻し孔の内周面の一部をフレーム上 面より下方に位置させると共に、密閉ケーシングの内壁面に隣接させかつ中心に 向かって下がり勾配に傾斜させた構成としている。
【0006】
【作用】
油戻し孔の内周面の一部はフレーム上面より下方に位置し、密閉ケーシングの 内壁面に隣接していることでフレームと密閉ケーシングの境に油が溜り得る窪み ができず、しかも、内周面が傾斜しているので、油は油戻し孔の内周面からその ままフレームの内側を伝わって密閉ケーシングの底部の油溜りに流れ落ちる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案による密閉型圧縮機の一実施例について添付の図面を参照して説 明する。 図1は、本考案をツインロータリー式の縦形の圧縮機に適用した実施例の要部 断面を示す。符号1は密閉ケーシングを示し、この図には、コンプレッサの圧縮 部が示されている。符号2は、回転軸であり、この回転軸2は、メインベアリン グ3とサブベアリング4とにより回転自在に支承されている。そして、メインベ アリング3が短円筒状のフレーム5により位置決め固定され、これにより圧縮部 全体が保持されるようになっている。なお、このフレーム5については、さらに 後述する。 符号6は、上下一組のシリンダで、メインベアリング3とサブベアリング4と の間に挟持されるようにして保持されている。これらのシリンダ6、6に対応し て回転軸2には所定の位相を設けて偏心させたクランク部7、7が形成されてお り、それぞれクランク部7、7の外周にはリング状のローラ8、8が設けられて いる。この場合、シリンダ6、6のそれぞれの圧縮室には吸込管9、9を介して ガスが吸気され、圧縮ガスは、図において密閉ケーシング1の上方にある図示し ない吐出管から吐出される。 なお、シリンダ6、6には、平板状のブレード10(下側のシリンダ6につい て図示されている。)が半径方向に摺動自在に装着されており、このブレード1 0は、圧縮ばね11により、回転軸2の中心方向に付勢されている。また、回転 軸2内部には回転軸下端から圧縮部およびその他の被摺動部位に連通する連通孔 (図示せず)が形成され、この連通孔に板片を螺旋状に変形させた吸込羽根を挿 入し、オイルポンプの機能を具備した回転軸2が回転運動をすることによって、 ケーシング1の底部に溜まった油は回転軸2を介して所定の被潤滑部位に補給さ れるようになっている。
【0008】 ここで、図2はフレーム5について、密閉ケーシング1へ取り付けた状態での 拡大断面を示し、図3はフレーム5の平面図である。このフレーム5はその円盤 部5aと筒状部5bとが一体の短円筒状に絞り加工されたものである。円盤部5 aはその中心部がメインベアリング3が嵌合する丸孔14となっている丸輪状で 、筒状部5bは密閉ケーシング1の内径に略等しい外径に加工されている。油戻 し孔15は適当な間隔をおいて円盤部5aに複数形成されている。
【0009】 図2に示すように、油戻し孔15は円盤部5aにおいてその半径方向外方へ筒 状部5bにかけて形成されており、油戻し孔15の筒状部5b側の内周面15a の一部はフレーム上面より下方に位置し、密閉ケーシング1の内壁面と隣接し、 しかもこの内周面15aはこの部分で密閉ケーシング1の中心に向かって所定角 度の下がり勾配で傾斜するようになっている。この実施例では、上記内周面15 aの傾斜角度θは45°程度にしてプレスによる孔あけ加工が容易になるように しているが、この傾斜θは30°〜60°の範囲で適当に変更することができる 。
【0010】 しかして、圧縮機の運転中では、圧縮されたガスに混じってミスト状になった 油は、密閉ケーシング1の内部で上方に吹き上げられることから、密閉ケーシン グ1の内面に付着した油の膜が形成される。運転が続くにつれて油膜は厚くなり 、次第に油Aが内面をつたわって流れ落ちてくることになる。 本実施例によれば、油戻し孔15の内周面15aは密閉ケーシング1の内面に 接しているので、油が溜り得る窪みができないようになっている。従って、油A は油戻し孔15の内周面15aからそのまま筒状部5bの内側をつたわって密閉 ケーシング1底部の油溜りに流れ落ちることになる。しかも、上記内周面15a は傾斜しているので、油Aは速やかにかつスムーズに流れ落ちる。このため、圧 縮機を使用している間は、油のレベルが低下せずに十分な油量を確保することが できる。
【0011】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、油戻し孔の内周面の一部が フレーム上面より下方に位置し、密閉ケーシングの内壁面に隣接しかつ中心に向 かって下がり勾配に傾斜するようにしているので、密閉ケーシングの内面に付着 した油はそのまま油戻し孔を通って流れ落ち易くなり、密閉ケーシングの底部の 油のレベルを安定して維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による密閉型圧縮機の一実施例を示す断
面図。
【図2】図1の密閉型圧縮機の圧縮部を保持するフレー
ムの要部拡大断面図。
【図3】上記フレームの平面図。
【図4】従来のフレームの要部拡大断面図。
【符号の説明】 1 密閉ケーシング 2 回転軸 3 メインベアリング 4 サブベアリング 5 フレーム 5a 円盤部 5b 筒状部 6 シリンダ 7 クランク部 8 ローラ 10 ブレード 15 油戻し孔 15 内周面 A 油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 里 舘 康 治 静岡県富士市蓼原336 東芝エー・ブイ・ イー株式会社富士事業所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮部を保持するフレームに油戻し孔を設
    けた密閉型圧縮機において、前記油戻し孔の内周面の一
    部を前記フレーム上面よりも下方に位置させると共に密
    閉ケーシングの内壁面に隣接させかつ中心に向かって下
    がり勾配に傾斜させたことを特徴とする密閉型圧縮機。
JP9894691U 1991-11-29 1991-11-29 密閉型圧縮機 Pending JPH0547449U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9894691U JPH0547449U (ja) 1991-11-29 1991-11-29 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9894691U JPH0547449U (ja) 1991-11-29 1991-11-29 密閉型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0547449U true JPH0547449U (ja) 1993-06-25

Family

ID=14233272

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9894691U Pending JPH0547449U (ja) 1991-11-29 1991-11-29 密閉型圧縮機

Country Status (1)

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JP (1) JPH0547449U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7618242B2 (en) 2002-03-07 2009-11-17 Daikin Industries, Ltd. Hermetic sealed compressor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7618242B2 (en) 2002-03-07 2009-11-17 Daikin Industries, Ltd. Hermetic sealed compressor

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