JPH0547276A - ガス遮断器 - Google Patents

ガス遮断器

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JPH0547276A
JPH0547276A JP20186991A JP20186991A JPH0547276A JP H0547276 A JPH0547276 A JP H0547276A JP 20186991 A JP20186991 A JP 20186991A JP 20186991 A JP20186991 A JP 20186991A JP H0547276 A JPH0547276 A JP H0547276A
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直弘 金万
Osamu Kojima
統 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自力消弧形のガス遮断器の消弧性能を向上させ
る。 【構成】固定アーク接触子105を昇圧室103内に配
置し、昇圧室に設けたノズル部100nを通して可動ア
ーク接触子110を固定アーク接触子105に接触させ
る。可動アーク接触子110を囲むようにパッファシリ
ンダ111を設け、シリンダ111と可動アーク接触子
110との間を連結部112により連結する。可動アー
ク接触子110が固定アーク接触子105側に変位した
際にパッファシリンダを昇圧室103の外周に嵌合させ
る。パッファシリンダ111の昇圧室103と反対側の
端部に逆止弁117を取付け、遮断動作時に昇圧室10
3自体をパッファピストンとして用いて、シリンダ11
1内の圧力を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自力消弧形のガス遮断
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自力消弧形のガス遮断器は、アークエネ
ルギーにより圧力が上昇させられる昇圧室を設けて、該
昇圧室から噴出させたガスをアークに吹き付けることに
より消弧させる形式の遮断器である。この形式の遮断器
は、大電流を遮断する際には優れた消弧性能が得られる
が、遮断電流が小さい場合には、昇圧室内の圧力が不足
するため、消弧性能が低下する。
【0003】そこで、自力消弧形の消弧機構と他の方式
の消弧機構とを併用したガス遮断器が種々提案されてい
る。図3に示したものは、アーク回転方式の消弧機構を
併用した自力消弧形のガス遮断器で、同図において1は
絶縁材料により円筒状に形成された昇圧室構成部材、2
は昇圧室構成部材1の開口部を気密に閉じるように設け
られた固定接触子側の主回路導電板で、昇圧室構成部材
1と導電板2とにより昇圧室3が構成されている。昇圧
室構成部材1の中央には孔1aが設けられ、孔1aの周
辺には、外側に向かうに従って次第に径が大きくなる向
きのテーパ部1bが設けられたいる。孔1a及びテーパ
部1bによりガスを噴出させるノズル部1nが構成され
ている。
【0004】昇圧室3内には、固定アーク接触子とアー
ク駆動コイルとを含む固定側エレメント5が収納されて
いる。この固定側エレメントは、導電板2の内面に接続
された環状の固定アーク接触子6と、導電板2にコイル
支持筒体7を介して一端が接続されたアーク駆動コイル
8と、アーク駆動コイル8の他端に接続された環状のア
ーク走行板9とからなり、アーク走行板9は固定アーク
接触子6の先端位置とノズル部の孔1aの位置との間に
配置されている。
【0005】固定アーク接触子6と同一の軸線上に可動
アーク接触子10が設けられている。この可動アーク接
触子は、図示しない手段により直線移動自在に支持され
ていて、集電接触子を介して可動接触子側の主回路導体
に接続されている。可動アーク接触子10は図示しない
操作器により操作されて、図示のようにノズル部1nを
貫通して昇圧室3内に進入して固定アーク接触子6に接
触する投入位置と、ノズル部1nを脱して固定アーク接
触子6との間に所定の絶縁距離を隔てた状態になる遮断
位置との間を変位する。上記の各部は所定の遮断容器内
に収納され、該遮断部容器内にはSF6 ガスが所定の圧
力で封入されている。
【0006】上記のガス遮断器において、可動アーク接
触子10が固定アーク接触子6から離れて両アーク接触
子間にアークが生じ、該アークがアーク走行板9に接触
すると、アーク駆動コイル8にアーク電流が流れ、該ア
ーク駆動コイルから生じる磁束がアークに直角に鎖交す
る。これによりアークが駆動されてアーク走行板9に沿
って高速回転し、アークに相対的にガスが吹き付けられ
る。またアークのエネルギーにより昇圧室3内のガスの
圧力が急激に上昇させられる。可動アーク接触子10が
ノズル部1nの孔から外れると、昇圧室3内のガスが噴
出し、アークに吹き付けられる。アークは回転に伴って
生じた相対的なガスの吹き付けと、昇圧室から噴出する
ガスの吹き付けとにより急速に冷却されて電流零点で消
滅させられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示したガス遮断
器では、遮断電流が小さくなるとアーク駆動コイルの励
磁が弱くなるため、昇圧効果の低下を十分に補うことが
できず、小電流遮断時の消弧性能の向上を十分に図るこ
とができなかった。
【0008】本発明の目的は、小電流域での消弧性能を
向上させた自力消弧形のガス遮断器を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガスを噴出さ
せるノズル部を有する昇圧室と、昇圧室内に配置された
固定アーク接触子と、ノズル部を通して昇圧室内の固定
アーク接触子に接触する可動アーク接触子とを備えたガ
ス遮断器に係わるものである。
【0010】本発明においては、可動アーク接触子とと
もに移動するパッファシリンダを設けて、可動アーク接
触子が固定アーク接触子側に移動した際に該パッファシ
リンダが昇圧室の外周に嵌合するようにしておく。この
ように構成すると可動アーク接触子が固定アーク接触子
から離れる際に昇圧室がパッファピストンとして作用し
てパッファシリンダ内の容積を拡大させる。
【0011】上記パッファシリンダには、該シリンダ内
からのガスの流出のみを許容する逆止弁を取付けておく
のが好ましい。
【0012】上記パッファシリンダは軸線方向の両端が
開口した筒体により構成できる。この場合、逆止弁は、
可動アーク接触子の軸線方向に移動自在に設けられてパ
ッファシリンダの昇圧室と反対側の開口部に外側から当
接された弁板と、該弁板をパッファシリンダに向けて付
勢するバネとにより構成できる。
【0013】消弧性能を向上させるため、昇圧室内に
は、固定アーク接触子と同心的に配置されてアーク電流
により励磁されるアーク駆動コイルと、該アーク駆動コ
イルの端部に配置されたアーク走行板とを設けるのが好
ましい。
【0014】
【作用】上記のように構成すると、可動アーク接触子が
固定アーク接触子から離れる際に昇圧室がピストンの働
きをしてパッファシリンダ内の容積を拡大するため、該
シリンダ内の圧力が低下する。そのため、昇圧室内の圧
力とシリンダ内の圧力との差を大きくすることができ、
可動アーク接触子がノズル部から離脱すると同時に、大
量のガスを昇圧室からパッファシリンダ内に流出させて
小電流遮断時の遮断性能を向上させることができる。
【0015】上記のようにパッファシリンダに逆止弁を
取り付けると、可動アーク接触子がノズル部の孔から外
れて昇圧室からシリンダ内にガスが噴出した後、シリン
ダ内の圧力が上昇したときに逆止弁が開いてシリンダ内
のガスを外部に流出させるため、昇圧室からのガスの流
出を何等妨げることなく円滑に行わせることができる。
従ってパッファシリンダを設けたことにより大電流遮断
時の消弧性能が低下することはなく、従来の自己消弧形
ガス遮断器と同様に高い大電流遮断性能を得ることがで
きる。また昇圧室内の圧力とパッファシリンダ内の圧力
との差を大きくすることができるため、大電流遮断時に
熱破壊領域での消弧性能を高めることができる。
【0016】またアーク駆動コイルを設けた場合には、
アークの回転に伴って生じる相対的なガスの吹き付けに
よりアークが冷却される上に、アークの回転により昇圧
室内が撹拌されて昇圧室内でのガスへのアークエネルギ
ーの供給が効率良く行われるため、消弧性能を向上させ
ることができる。
【0017】更に、上記のようにパッファシリンダの両
端を開口させて、昇圧室と反対側の端部を逆止弁の弁板
により開閉するように構成すると、シリンダ内から逆止
弁を通して大量のガスを流出させることができるため、
昇圧室からのガスの流出を円滑に行わせることができ、
消弧性能を向上させることができる。
【0018】また上記のように昇圧室自体がパッファピ
ストンとして作用するようにすると、ピストンを特に設
ける必要がないため、構造を簡単にすることができる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の実施例を示したもので、同図
において100は絶縁材料からなる筒状の昇圧室構成部
材、102は昇圧室構成部材100の上端開口部を気密
に閉じるように取付けられた固定接触子側主回路導電板
であり、昇圧室構成部材100と導電板102とにより
昇圧室103が構成されている。昇圧室構成部材100
の底部の中央には孔100aが設けられ、孔100aの
周辺部にはテーパ部100bが設けられている。孔10
0a及びテーパ部100bによりノズル部100nが構
成されている。
【0020】またこの実施例では、昇圧室構成部材10
0の上端開口部寄りの外周部に小径部100cが形成さ
れていて、該小径部に円筒状の導体からなる固定主接触
子101が嵌合されている。固定主接触子101を構成
する筒体の外径は昇圧室構成部材100の小径部100
c以外の部分の外径に等しく設定されている。固定主接
触子101の一端は主回路導電板102に接続されてい
る。
【0021】導電板102の内面には、環状の固定アー
ク接触子105の一端と、固定アーク接触子105を同
心的に囲むコイル支持筒体106の一端とが接続され、
コイル支持筒体106の他端にアーク駆動コイル107
の一端が接続されている。アーク駆動コイル107の他
端に環状のアーク走行板108が取付けられ、固定アー
ク接触子105、コイル支持筒体106、アーク駆動コ
イル107及びアーク走行板108により、固定側エレ
メント109が構成されている。
【0022】固定アーク接触子105の中心軸線に沿っ
て直線変位するように、管状または棒状の可動アーク接
触子110が設けられている。この可動アーク接触子1
10はノズル部100nの孔100aを隙間なく貫通す
る径寸法を有し、図示しない操作器により操作されて、
図示のようにノズル部の孔100aを通して固定アーク
接触子105に接触する投入位置と、ノズル部の孔から
離脱して固定アーク接触子105から所定の絶縁距離を
隔てた状態になる遮断位置との間を変位する。可動アー
ク接触子110の周囲には、銅等の導電材料からなるパ
ッファシリンダ111が配置されている。このパッファ
シリンダは両端が開口した円筒からなっていて、その一
端の開口部を昇圧室103側に向けた状態で可動アーク
接触子と同心的に配置されている。図2に示したよう
に、パッファシリンダ111の他端側には多数のリブか
らなる連結部112が放射状に設けられていて、これら
の連結部によりパッファシリンダ111と可動アーク接
触子111との間が連結されている。この例では、各連
結部112がノズル部のテーパ部100bと同方向に傾
斜した状態で設けられている。
【0023】パッファシリンダ111の一端の開口部に
は、昇圧室構成部材100の外周に隙間なく嵌合する内
径寸法を有する内鍔部からなる可動主接触子111aが
設けられ、可動アーク接触子が固定アーク接触子側に変
位する過程で、可動アーク接触子110が昇圧室103
内に進入する位置よりも手前の位置(遮断動作の後期の
ある時期における可動アーク接触位置の位置)に設定さ
れた設定位置に達したときに、可動主接触子111aが
昇圧室構成部材100の外周に嵌合するように、パッフ
ァシリンダ111の位置が定められている。遮断器の投
入時には可動アーク接触子110が固定アーク接触子1
05に接触した後に可動主接触子111aが固定主接触
子101に接触し、遮断時には可動アーク接触子110
が固定アーク接触子105から離れる前に可動主接触子
111aが固定主接触子101から離れるように、可動
主接触子111a及び固定主接触子101の位置が定め
られている。
【0024】可動アーク接触子110にはスリーブ状の
ボス部材114がスライド自在に嵌合され、このボス部
材114には、連結部112の傾斜角に等しいテーパ角
を有する傘状の弁板115の中心部が固定されている。
弁板115はその外周部がパッファシリンダ111の他
端の周壁部に外側から当接する径寸法を有し、弁板11
5が図示のように連結部112及びパッファシリンダ1
11の周壁部に当接した状態でパッファシリンダ111
の他端の開口部が閉鎖されるようになっている。また可
動アーク接触子110の外周に形成された鍔部110a
とボス部材114の端部との間にバネ116が配設さ
れ、このバネにより、弁板115が常時パッファシリン
ダ111側に付勢されている。シリンダ111内の圧力
が外部の圧力よりも高くなったときに弁板115がシリ
ンダ111から離れる側に変位してシリンダ111内の
ガスを外部に流出させるように、バネ116の強さが設
定さ、ボス部材114、弁板115及びバネ116によ
り逆止弁117が構成されている。以上の各部は遮断部
容器内に収納され、該容器内にはSF6 ガスが封入され
ている。
【0025】上記のガス遮断器において、投入時に可動
アーク接触子110を固定アーク接触子側に移動させる
と、可動アーク接触子110がノズル部100nの孔1
00a内に進入する前にパッファシリンダ111がピス
トン104に嵌合するが、このとき逆止弁を構成する弁
板115が開いてシリンダ111内のガスを流出させる
ため、可動アーク接触子を移動させるために必要な操作
力が過大になることがなく、可動アーク接触子の投入動
作を容易に行わせることができる。投入時には、主回路
導電板102→固定主接触子105→可動主接触子11
1a→パッファシリンダ111→連結部112→可動ア
ーク接触子110→可動アーク接触子に接続された図示
しない主回路導板の経路、及び主回路導電板102→固
定アーク接触子105→可動アーク接触子110→可動
アーク接触子側の主回路導電板の経路で主回路電流が流
れる。
【0026】電流を遮断するため、可動アーク接触子1
10を固定アーク接触子105から引き離す方向に変位
させると、先ず可動主接触子111aが固定主接触子1
01から離れ、次いで可動アーク接触子110が固定ア
ーク接触子105から離れる。可動アーク接触子が固定
アーク接触子から離れると同時に両アーク接触子間にア
ークが発生する。このアークがアーク走行板108に接
触するとアーク駆動コイル107にアーク電流が流れる
ため、該コイルから磁束が発生する。この磁束はアーク
と直角に鎖交するため、アークが駆動されてアーク走行
板108に沿って高速で回転する。このアークの回転に
よりアークに相対的にガスが吹き付けられ、アークが冷
却される。またアークの発生と同時に強大なアークエネ
ルギーが昇圧室103内のガスに与えられるため、ガス
が膨脹して昇圧室内の圧力が急激に上昇する。本実施例
ではアークの回転により、昇圧室内のガスが撹拌される
ため、ガスへのアークエネルギーの供給が効率良く行わ
れる。また可動アーク接触子の変位とともにパッファシ
リンダ111が変位すると昇圧室103がパッファピス
トンとして作用してして、シリンダ111内の圧力を低
下させるため、昇圧室内の圧力とシリンダ内の圧力との
差が拡大される。
【0027】可動アーク接触子110がノズル部の孔1
00aから外れると、昇圧室103内のガスがノズル部
を通してシリンダ111内に噴出する。このとき生じる
高速のガス流がアークに吹き付けられるため、アークは
電流の零点で消滅させられる。昇圧室103内のガスが
シリンダ内に噴出することによりシリンダ111内の圧
力が外部の圧力よりも高くなると、直ちに弁板115が
シリンダ111から離反して該シリンダ内のガスを流出
させるため、昇圧室からのガスの流出は何等妨げられる
ことなく行われる。また遮断動作の後期になるとパッフ
ァシリンダ111が昇圧室構成部材100から外れるた
め、ガスの流れはいっそう円滑に行われる。
【0028】上記のように本発明においては、遮断動作
時にパッファシリンダ111内の圧力を低下させて、昇
圧室から流出するガスの流速を高めるようにしているた
め、大電流の遮断時に高い消弧性能を得ることができる
のはもちろん、遮断電流が小さく、昇圧室内の最大圧力
が比較的低くなる領域でも高速のガス流を生じさせて、
消弧性能を高めることができる。
【0029】上記の実施例において、逆止弁117を通
してガスを流出させ易くするため、パッファシリンダ1
11と可動アーク接触子110とを連結する連結部11
3は、できるだけ厚さが薄いリブにより構成することが
望ましい。
【0030】上記実施例のように、アーク駆動コイルを
設けてアークを回転させるようにすると、消弧性能を高
めることができるが、本発明においては、必ずしもアー
ク駆動コイルを設ける必要はなく、アーク駆動コイルが
設けられない場合にも本発明を適用できる。
【0031】上記の実施例では、固定アーク接触子及び
可動アーク接触子の外に、固定主接触子101及び可動
主接触子111aを設けているが、固定アーク接触子及
び可動アーク接触子のみを設けるようにしても良い。そ
の場合には、パッファシリンダ111を絶縁材料により
形成することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遮断動
作時にパッファシリンダを昇圧室の外周に嵌合させて、
シリンダ内の圧力を低下させるようにしたため、昇圧室
からシリンダ内に噴出するガスの流速を高めて小電流域
での遮断性能を高めることができる。
【0033】また請求項2に記載した発明によれば、パ
ッファシリンダに逆止弁を取り付けたので、昇圧室から
のガスの流出を円滑に行わせることができ、大電流遮断
時の消弧性能を何等損なうことがない。
【0034】更に、請求項3に記載した発明によれば、
パッファシリンダの両端を開口させて、昇圧室と反対側
の端部を逆止弁の弁板により開閉するように構成したの
で、シリンダ内から逆止弁を通して大量のガスを流出さ
せることができる。従って昇圧室からのガスの流出を円
滑に行わせて消弧性能を高めることができる。
【0035】また請求項4に記載した発明においては、
アーク駆動コイルを設けてアークを回転させるようにし
たため、アークの回転に伴って生じる相対的なガスの吹
き付けによりアークを冷却することができる上に、アー
クの回転により昇圧室内のガスへのアークエネルギーの
供給を効率良く行わせて昇圧効果を高めることができる
ため、昇圧効果を高めて消弧性能を向上させることがで
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を示した断面図である。
【図2】本発明の実施例で用いるパッファシリンダ及び
可動アーク接触子の横断面図である。
【図3】従来のガス遮断器の要部を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
100…昇圧室構成部材、100a…ノズル部の孔、1
00b…テーパ部、100n…ノズル部、102…主回
路導電板、103…昇圧室、105…固定アーク接触
子、107…アーク駆動コイル、108…アーク走行
板、110…可動アーク接触子、111…パッファシリ
ンダ、112…連結部(リブ)、115…弁板、116
…バネ、117…逆止弁。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスを噴出させるノズル部を有する昇圧室
    と、前記昇圧室内に配置された固定アーク接触子と、ノ
    ズル部を通して昇圧室内の固定アーク接触子に接触する
    可動アーク接触子とを備えたガス遮断器において、 前記可動アーク接触子とともに移動するように設けられ
    て該可動アーク接触子が固定アーク接触子側に移動した
    際に前記昇圧室の外周に嵌合するパッファシリンダを具
    備し、 前記可動アーク接触子が固定アーク接触子から離れる際
    に前記昇圧室がパッファピストンとして作用して前記パ
    ッファシリンダ内の容積を拡大させることを特徴とする
    ガス遮断器。
  2. 【請求項2】前記パッファシリンダ内からのガスの流出
    のみを許容する逆止弁が前記パッファシリンダに取り付
    けられていることを特徴とする請求項1に記載のガス遮
    断器。
  3. 【請求項3】前記パッファシリンダは軸線方向の両端が
    開口した筒体からなり、 前記逆止弁は、前記可動アーク接触子の軸線方向に移動
    自在に設けられて前記パッファシリンダの昇圧室と反対
    側の開口部に外側から当接された弁板と、該弁板を前記
    パッファシリンダに向けて付勢するバネとからなってい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のガス遮断
    器。
  4. 【請求項4】前記固定アーク接触子と同心的に配置され
    てアーク電流により励磁されるアーク駆動コイルと、該
    アーク駆動コイルの端部に設けられたアーク走行板とが
    前記昇圧室内に更に設けられていることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1つに記載のガス遮断器。
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