JPH0546906B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0546906B2
JPH0546906B2 JP60176723A JP17672385A JPH0546906B2 JP H0546906 B2 JPH0546906 B2 JP H0546906B2 JP 60176723 A JP60176723 A JP 60176723A JP 17672385 A JP17672385 A JP 17672385A JP H0546906 B2 JPH0546906 B2 JP H0546906B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
cable
deterioration
voltage
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60176723A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6236572A (ja
Inventor
Hiroyasu Oonishi
Fumihiro Urano
Toshuki Mochizuki
Kenichiro Soma
Kazuo Kotani
Makoto Shibata
Kenji Takahashi
Naoki Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Saneisha Seisakusho KK
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
Saneisha Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Hitachi Cable Ltd, Saneisha Seisakusho KK filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP60176723A priority Critical patent/JPS6236572A/ja
Publication of JPS6236572A publication Critical patent/JPS6236572A/ja
Publication of JPH0546906B2 publication Critical patent/JPH0546906B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は活線下にある電力ケーブル、例えば
3KV〜6KV級配電用架橋ポリエチレン絶縁ケー
ブル(CVケーブル)の絶縁劣化を判定するのに
有効な方法に関するものである。
[従来の技術] 3KV〜6KV級配電用CVケーブルの絶縁劣化の
主原因は水トリー劣化によるもである。従つて、
この種配電用CVケーブルの絶縁劣化による破壊
事故を未然に防止するためには、この水トリー劣
化を判定できる方法が必要となる。
一方、従来のこの種CVケーブルの絶縁劣化判
定法として、当該CVケーブルに直流電圧を印加
して、この時に生じるもれ電流を測定する方法
や、直流電圧を印加し、印加停止後の電荷の挙動
を調べる方法がある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、これらはいずれも直流電圧を印
加するため、絶縁劣化進行度合によつては、判定
のためにCVケーブルを絶縁破壊に至らしめる場
合があつた。さらには、これらはいずれも線路の
運転停止後に判定を実施する方法であり、運転状
態で絶縁劣化による破壊事故を確実に防止するこ
とができなかつた。
これらの実状に鑑み、最近本発明者らは、水ト
リー劣化したCVケーブルに交流電圧を印加した
際、充電電流とともに直流成分が発生することを
発見し、充電電流中の直流成分の大きさ、極性等
を利用したCVケーブルの活線時絶縁劣化判定法
を発明するに至つた。
しかしながら、これを現場測定に適用するに当
たり、測定された直流成分が劣化信号であるか否
かを判別するには、多くの経験が必要であつた。
即ち、実際に布設状態で測定される直流成分の
値は、広範囲にわたつており、測定結果によりそ
のケーブルがそのまま運転を継続しても問題ない
か否か等を判定するにはかなりの経験を必要とし
た。
[問題点を解決するための手段] 本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解
消し、活線下にある電力ケーブルの簡便・明解な
絶縁劣化判定法を提供することにある。
そこで、本発明者らは、前記目的達成の足掛り
を作るべく、まず運転中の多数の6.6KVCVケー
ブルの直流成分を測定した後、当該ケーブルを撤
去し、交流破壊電圧を求めたところ、上記ケーブ
ルの直流成分と交流破壊電圧の間には、第1図に
示すような関係があることが分つた。なお、測定
した直流成分はケーブルのシース絶縁抵抗が良好
であることを確認した後に測定された値であり、
且つ1秒間以上の平均値である。図に示されるよ
うに前記ケーブルの直流成分と交流破壊電圧の間
には、一定の相間関係があることが分かる。ここ
で、本発明者らは、上記直流成分と交流破壊電圧
の関係から、直流成分の値を用いて活線状態にお
けるケーブルの劣化判定を行うことができること
を発見した。すなわち、各直流成分の値に対する
交流破壊電圧の最低値の包絡線は図中の実線で示
される。一方、電気設備基準により、6.6KVCV
ケーブルの交流耐圧試験電圧値は10.35KVと定め
られており、この試験電圧値に相当する直流成分
の値は100nAとなる。
従つて、100nA以上の直流成分が測定されたケ
ーブルは不良と判定できる。
また、一般にケーブルの電圧−寿命特性は、次
の式に従うことが認められている。
Vnt=一定 ……(1) ここで、Vは課電電圧、tは寿命(時間)、n
は指数であり、使用雰囲気によつて異なる。
一方、水トリー劣化が生じるような水中下で
CVケーブルが使用された場合には、上記(1)式の
nの値は、ほぼ6であることが知られており、(1)
式から約10年間の使用に耐えうるCVケーブルの
交流絶縁破壊値を算出すると35KVとなる。そし
て、この交流破壊電圧に相当する直流成分の値は
1nAとなり、1nA以上の直流成分が発生したケー
ブルは、直ちに危険な状態ではないが、そのまま
運転を続行するといずれ性能が不良となる状態に
あり、劣化の進行を見守る必要のある要注意状態
にあるといえる。
なお、直流成分が1nA未満である場合には、当
該ケーブルが全く劣化を生じていないことにはな
らないが、当該ケーブルの運転状況に大きい変化
がなければ、10年程度は運転継続可能であるこ
と、及び直流成分測定上の精度から、1nA未満の
値を以つて判定しようとすると、判定に誤りを生
じる可能性があることにより、実用上は1nA以上
の直流成分により、要注意或いは不良を判定する
のが妥当であると言える。
また、実際のケーブル布設現場は、自動車等の
通行する都市の道路、電車経路の近傍が多く、ま
たケーブルの負荷には実質的に電気雑音を生じる
機器も多く、これらからの雑音により、測定され
る直流成分にヒゲ状の短時間の信号が重畳される
場合があり、この値による電流値で誤つた判定を
することのないよう、劣化判定に当つては少なく
とも1秒間以上に亙つて測定した直流成分の平均
値を用いる必要がある。
更に、ケーブルの充電電流中から極く微小な直
流成分を検出するには、フイルター回路が不可欠
であり、フイルター回路の時定数を考慮すると、
フイルター回路が動作し始めてから少なくともそ
の時定数の3倍以上の時間を経過してから得られ
る直流成分により判定する必要がある。
本発明は、以上の知見に基づいて生まれたもの
であり、その要旨は、活線下にある電力ケーブル
の充電電流中の直流成分を1秒間以上に亙つて測
定し、この時の当該直流成分の平均値が1nA以上
であるか否かをもつて、上記電力ケーブルが絶縁
劣化状態にあるか否かを判定する点、更に詳細に
は直流成分の平均値が1nA以上100nA未満である
ことをもつて何等かの対策が必要な状態にあると
判定し、100nA以上であることをもつて不良状態
にあると判定する点にある。
なお、ここで、直流成分を検出するのに、フイ
ルター回路を用いた場合には、測定開始後少なく
とも測定用フイルター回路の時定数の3倍以上の
時間を経過してから測定される直流成分をもつて
判定することが好ましいことは前述の通りであ
る。
本発明の基本形態は、以上の通りであるが本発
明者らはこれを案出する過程で、次のことを発見
した。すなわち、数分間の測定中に直流成分の極
性が変わる場合が見い出され、これを詳細に調査
した結果、100nA未満であつても直流成分の極性
が変わつた全てのケーブルの交流破壊電圧値は
10KV以下であり、当該ケーブルの全てに絶縁体
をほぼ橋絡した水トリーが見い出された。このこ
とから、測定された直流成分の極性が変わる場合
には、ケーブルは不良と判定できる。
[実施例] 次に、第2図及び第3図により、本発明の実施
例を説明する。第2図は、3心一括のCVケーブ
ルを対象とする場合、第3図は単心形のCVケー
ブルを対象とする場合の実施例である。図中、1
は電源変圧器、2は高圧配電線、3は接地用変圧
器、4,4′は被測定ケーブル、5,5′はケーブ
ルの金属遮蔽層から引き出された接地線である。
6は直流成分測定装置(活線時絶縁劣化判定装
置)であり、地絡保護装置、信号弁別器(フイル
タ等)、A/D変換部、CPU部、表示部、プリン
ト部から成つている。
なお、CPU部は、前記した劣化判定基準を内
蔵しており、判定基準をもとに測定結果の演算処
理を行つた後、プリント部から、判定結果及び測
定結果をプリントアウトする機能を有している。
なお、第2図における実施例では、単心型ケー
ブル3相分を一括して測定回路に接続している
が、各心毎に測定回路を接続して各々について前
記判定法を適用することも可能である。これまで
の多くの経験からすれば、単心型ケーブルの3心
ともにほとんど同一状態まで劣化していることは
極めてまれであり、3心のうち1心でも劣化して
いれば、第2図の如く3相分を一括して測定して
も、或いは各心毎測定しても判定上大きな誤りを
生ずることはない。ただし、各心毎に測定した方
がより正確な判定となることは言うまでもない。
また、第2,3図に於いて、測定回路を高電圧側
に配置し、ケーブルへの充電電流分中の直流成分
を測定する場合にも、本発明の判定法は有効とな
る。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明は前記した従来技術
の欠点を解消し、活線下にある電力ケーブルの絶
縁劣化の状態を簡便にして、且つ明解に判定でき
る方法を提供するものであり、その実用的価値は
きわめて大きいと言える。
高度情報化社会へと急速に移りつつある我国に
おいて、電力の安定供給は不可欠なものとなつて
おり、このような状況下にあつてケーブルの不測
の事故によつてひきおこされる停電は重大な社会
問題となりかねない。本発明により、従来の絶縁
劣化判定技術の不完全さを解消し、ケーブルの水
トリー劣化による絶縁劣化状態をほぼ、完全に判
定でき、したがつて、未然にケーブルの改修や回
路切替が可能となり、未然に絶縁破壊事故を防ぐ
ことができ、その効果は計り知れない。
【図面の簡単な説明】
第1図は6.6KVCVケーブルの直流成分と交流
破壊電圧の関係を示す図、第2図及び第3図はそ
れぞれ本発明の実施例を示す説明図である。 1……電源変圧器、2……高圧配電線、3……
接地用変圧器、4,4′……被測定ケーブル、5,
5′……接地線、6……直流成分測定装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 活線下にある電力ケーブルの充電電流中の直
    流成分を、測定開始後少なくとも測定用フイルタ
    ー回路の時定数の3倍以上の時間を経過してから
    1秒間以上に亙つて測定し、この時の当該直流成
    分の平均値が1nA以上100nA未満であることをも
    つて何等かの対策が必要な状態にあると判定し、
    100nA以上であることをもつて不良状態にあると
    判定することを特徴とする活線下にある電力ケー
    ブルの絶縁劣化判定法。
JP60176723A 1985-08-09 1985-08-09 活線下にある電力ケ−ブルの絶縁劣化判定法 Granted JPS6236572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60176723A JPS6236572A (ja) 1985-08-09 1985-08-09 活線下にある電力ケ−ブルの絶縁劣化判定法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60176723A JPS6236572A (ja) 1985-08-09 1985-08-09 活線下にある電力ケ−ブルの絶縁劣化判定法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6236572A JPS6236572A (ja) 1987-02-17
JPH0546906B2 true JPH0546906B2 (ja) 1993-07-15

Family

ID=16018650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60176723A Granted JPS6236572A (ja) 1985-08-09 1985-08-09 活線下にある電力ケ−ブルの絶縁劣化判定法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6236572A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000009786A (ja) * 1998-06-19 2000-01-14 Miwa Electric Co Ltd 主変圧器の2次電力ケーブルの地絡事故検出方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59125075A (ja) * 1982-12-29 1984-07-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 活線下ケ−ブル絶縁監視方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59125075A (ja) * 1982-12-29 1984-07-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 活線下ケ−ブル絶縁監視方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6236572A (ja) 1987-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61243375A (ja) 電力ケ−ブルの絶縁体劣化診断法
JPH01213581A (ja) 電力ケーブルの絶縁劣化診断法
CN110596538A (zh) 电力电缆电气参数的计算方法和系统
JPH03206976A (ja) 絶縁診断法
Kumazawa et al. A new hot-line diagnostic method for XLPE power cables-AC superposition method
JPH0546906B2 (ja)
JPS6228655A (ja) 絶縁劣化診断方法
JP2876322B2 (ja) Cvケーブルの絶縁劣化診断方法
JPH0429982B2 (ja)
JPH02201274A (ja) 電力ケーブルの地絡予知方法
JP3161757B2 (ja) 電力系統の絶縁劣化検出方法、絶縁劣化検出装置、絶縁劣化検出システム及び絶縁劣化判定装置
JPH0442779Y2 (ja)
JP3629424B2 (ja) Cvケーブルの絶縁診断方法
JPS59202073A (ja) 電力ケ−ブルの絶縁劣化診断法
JPH0378588B2 (ja)
JPH09304467A (ja) 電気絶縁物の絶縁劣化診断方法
JP2612648B2 (ja) 三相電力ケーブルの絶縁劣化判定方法
CN115047285A (zh) 一种精确定位输电线路的故障的方法、装置和电力系统
JPH07294590A (ja) 活線ケーブルの絶縁監視方法
JP2871189B2 (ja) 絶縁診断装置
JPS5856116B2 (ja) 防食層絶縁不良点の活線下標定方法
JPH0425504B2 (ja)
JPS61132881A (ja) 変圧器の絶縁状態診断方法
JPH0349073B2 (ja)
Zhou et al. A portable on-line PD measuring device for cost-effective insulation assessment