JPH0546803B2 - - Google Patents

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JPH0546803B2
JPH0546803B2 JP30737886A JP30737886A JPH0546803B2 JP H0546803 B2 JPH0546803 B2 JP H0546803B2 JP 30737886 A JP30737886 A JP 30737886A JP 30737886 A JP30737886 A JP 30737886A JP H0546803 B2 JPH0546803 B2 JP H0546803B2
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screw holes
holes
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shaped
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は組立式収納家具ユニツトに関する。更
に詳しくは、その所要強度を保持しつつ棚板配設
間隔の適用範囲を拡大し、また収納量や収納物の
変動に応じた収納スペースの微調整を組立後も容
易に行うことを可能とした新規な組立式収納家具
ユニツトに関する。
<従来技術> 左右側板、天板及び底板、及び必要に応じて背
板、中仕切板、扉等を構成する木質板部材と、こ
れら板部材の端部同士を概ね直角に連結するため
のL形金具等の連結部材と、左右側板の適当な位
置に予め穿設された複数の貫通孔又は凹孔の任意
位置に嵌合させたネジ或いはダボ等の上に載置す
る棚板とを有し、これらを家庭内において適宜組
み立てて使用する組立用収納家具ユニツトは従来
から公知である。
側板として用いられる木質板部材に予め穿設さ
れる貫通孔又は凹凸孔は、通常、該木質板部材の
幅方向における両端近辺に夫々対をなしかつ等ピ
ツチ間隔をもつて形成されている。
また、従来のL形金具を用いて行う組立作業
は、組立家具における側板と天板又は底板とを直
角に突き合わせ、その角部の内側或いは外側に該
L形金具を当接させた後、その固定用ネジ穴にネ
ジを嵌入させて板部材のネジ止め穴に螺合させて
固着する。
<発明が解決しようとする問題点> 収納家具においてはその全体の収納スペースの
問題とは別に棚板で区切られた個々の収納スペー
ス(高さ)の問題があり、この個々の収納スペー
スに収納すべき物に応じて棚板の配設位置を変え
る必要がある。この観点からすれば、板部材特に
側板における上記貫通孔又は凹孔のピツチ間隔は
小さければ小さいほど棚板を所望位置に配設する
ことが可能となり、好ましい。しかしながら、貫
通孔又は凹孔のピツチ間隔を余りに小さくすると
該板部材の強度が低下してしまうので、一般には
例えば3cmのピツチ間隔として穿設されている。
この場合棚板の配設間隔は3cm単位でしか調節す
ることができず、収納物の高さにピツタリ適合し
た収納スペースを作ることが不可能であつた。
また、従来のL形金具では各板部材の相対的位
置関係が固定されてしまい、該金具による組立後
の調整が不可能であるという欠点を有していた。
組立後も、収納物や収納量の変動に応じて微調整
をすることができれば便利であるが、従来のL形
金具はこのような調整機能を備えていない。
<問題点を解決するための手段> 従つて本発明はこれら従来の組立式収納家具に
おける問題点を解決すべく創案されたものであつ
て、所定の幅寸法と所要長さ寸法とを有し、その
幅方向における両端近辺に全長に亙つて等ピツチ
間隔(P)をもつて穿設された一対のネジ穴の第
一の列と、該一対のネジ穴の第一の列と平行に全
長に亙つて等ピツチ間隔(P)をもつて穿設され
しかもそのネジ穴の夫々が該第一の列における隣
接するネジ穴の夫々長さ方向中間に位置するよう
穿設された一対のネジ穴の第二の列とを有し、こ
れら第一及び第二の列におけるネジ穴が幅方向両
端において夫々千鳥状に形成されている木質板部
材と、概ね直角に折り曲げて形成されその各面に
上下左右等ピツチ間隔(P/2)をもつて穿設さ
れた4つの円形孔を夫々有するL形金具との組合
わせより成るものであつて、該L形金具の各面に
おける該4つの円形孔のはす向かいにあるいずれ
か一対の円形孔の夫々にネジを貫通せしめ該木質
板部材において千鳥状に形成されているネジ穴の
はす向かいにあるいずれか一対のネジ穴に該ネジ
を夫々螺合せしめて該木質板部材間の取り付けを
行うようにしたことを特徴とする、組立式収納家
具ユニツトに係るものである。
本発明の組立式収納家具におけるL形金具は、
好ましくは、上記上下左右等ピツチ間隔(P/
2)に穿設された4つの円形孔を夫々有するもの
である一対のベース金具と、概ね直角に折り曲げ
て形成されたものであつてその各面の下方に該ベ
ース金具の断面形状を摺動自在に収容し得る中空
スペースを有するL形板金と、該L形板金の該中
空スペース内に収容された該ベース金具をその任
意位置にて該L形金具に締着せしめる手段とより
構成されている。
<作用> 幅方向両側に全長に亙つて千鳥状に形成されて
いるネジ穴の列を有する所定幅の長尺板部材と、
該板部材における千鳥状ネジ穴と対応する円形孔
を有するL形金具との組み合わせは、該板部材を
任意の長さに切断して組立収納家具における左右
両側板、天地両板等として用いることを可能にし
ている。L形金具の各面における4つの円形孔は
その左右上下が等ピツチ間隔で形成されており、
かつそのピツチ間隔は板部材における千鳥状のネ
ジ穴のピツチ間隔の半分とされているので、板部
材をいかなる箇所で切断しても、その切断端部に
おけるはす向かいの一対のネジ穴に夫々L形金具
の4つの円形孔のうちのはす向かいのいずれか一
対の円形孔を適合させて取り付けることが可能と
なる。
<実施例> 第1図は本発明による組立式収納家具ユニツト
を構成する板部材10,12とL形金具20との
接続関係を示すものである。この図においては板
部材10及び12は家具の夫々側板及び底板とし
て示されており、L形金具20はこれら側板10
及び底板12の端部を直角に突き合わせて連結す
るために用いられている。
板部材10及び12は基本的に同じであるので
以下板部材10について説明すると、この板部材
10は第2図に示す如き所定幅寸法を有する長尺
板部材である。その幅寸法は収納家具の奥行寸法
に対応するものとして予め定められる。長尺板部
材10の幅方向両端には夫々2対のネジ穴が螺刻
され、即ち外側の一対の第一の列のネジ穴13
a,13b,13c,13d,…と14a,14
b,14c,14d,…及び内側の一対の第二の
列のネジ穴15a,15b,15c,15d,…
と16a,16b,16c,16d,…とが形成
されている。これら第一及び第二の列において
夫々隣接するネジ穴のピツチ間隔は共に(P)で
あるが、それらの位置は図示の通り千鳥状に互い
違いになるよう形成されている。即ち、第一の列
におけるネジ穴とそれに隣接する第二の列におけ
るネジ穴(例えば13aと15a)のピツチ間隔
はP/√2となる。なお、これらネジ穴は板部材
の表裏両面に貫通するものであつてもよく、また
一の面からの凹孔として形成されたものであつて
もよい。
L形金具20は基本的に板金を直角に折り曲げ
て形成されたものであり、その各面22,24に
は夫々4つの円形孔22a,22b,22c,2
2dが形成されている。これら円形孔の断面形状
は第3図図示の通りであつて、皿頭ネジ30を挿
通せしめたときにそのネジ頭部が金具面から突出
しないよう配慮されている。また、これら4つの
円形孔のピツチ間隔は板部材10,12における
第一及び第二の列におけるネジ穴のピツチ間隔に
対応しており、上下左右の円形孔間のピツチ間隔
は(P/2)、はす向かいの円形孔22aと22
c,22bと22d間のピツチ間隔は(P/√
2)とされている。
再び第1図を参照して、側板10と底板12と
を連結するには、まずL形金具20をこれら板部
材のいずれか一方、例えば側板10に取り付け
る。これは、一対のネジ30を用い、これらをL
形金具20における面22の4つの円形孔のうち
いずれか一対のはす向かいのもの(図示の態様に
おいては円形孔22aと22c)に夫々挿通せし
め、側板10の第一の列のネジ穴の一つ14aと
それに隣接する第二の列の一のネジ穴16aとに
ドライバー等を用いて夫々螺合せしめることによ
つて簡単に行なわれる。ここにおいて、L形金具
における円形孔のうちのはす向かいにある一対の
もののピツチ間隔と板部材における第一の列のネ
ジ穴とそれに隣接する第二の列のネジ穴とのピツ
チ間隔とを共に(P/√2)として一致せしめて
いることの意味が理解されたであろう。
かくして側板10の端部に固定されたL形金具
20は、次いでその他方の面24を底板12の端
部に添着させる。この場合の取り付けは面22を
側板10の端部に添着させるために用いた上記手
法と全く同様であるので、その詳細な説明は省略
する。
以下同様にして残りの板部材間の連結を行うこ
とにより所望の収納家具を組み立てることができ
る。例えば、側板10に対向する側板を底板の対
向端部に連結し、これら側板の夫々上端において
天板を連結することができる。また、側板に多数
穿設されているネジ穴のうちの適当な箇所にネジ
を螺合せしめ、該ネジの頭部を家具内側に突出さ
せてその上に棚板を載置することができる。
このようにして組み立てられた収納家具の一例
が第4図に示されている。本発明においては板部
材、特に側板として用いられる板部材に二例のネ
ジ穴が千鳥状に穿設されているので、棚板配設間
隔を自在に調節することができる。即ち、従来の
側板には両側に夫々一列のネジ穴が形成されてい
るのみであつて強度低下を防ぐ観点からそのピツ
チ間隔を例えば3cm程度以上確保しなければなら
ず、棚板配設間隔の調節もこのネジ穴のピツチ間
隔による制限を受けていたのに対し、本発明では
第一及び第二の列におけるネジ穴のピツチ間隔が
夫々3cmであつてもこれらを互い違いに千鳥状に
配設することによつて実質的に1.5cm刻みの棚板
配設間隔調整を行うことができる。しかも、夫々
の列におけるピツチ間隔は3cmであるから、板部
材としての必要な強度を損なうことがない。
本発明による収納家具においては必要に応じて
背板や扉が更に取り付けられ得るが、これらの取
り付けについては本発明は直接関係しないので、
詳細な説明は省略する。
本発明による板部材とL形金具との組み合わせ
は、更に各板部材の長さ調整を自在に行うことを
可能にしている。一般に従来の組立収納家具の各
板面は予め定められた寸法を有するものとして裁
断されているが、これでは収納スペースの変動・
調整の要請に応えることができない。本発明で
は、所定幅寸法を有する板部材を長尺材として用
意し、これを使用者が所望の長さ寸法に切断して
用いることを可能にしている。即ち、例えば第1
図においては側板10のネジ穴14aと16aと
を用いてL形金具20を固定しているのである
が、この側板を若干短くして家具を若干低くした
い場合には、側板10をこれらネジ穴14aと1
6aの概ね中間位置にて裁断する。そして、ネジ
30,30を、L形金具の面22における円形孔
22dと22bとに夫々貫通せしめ、裁断された
側板10の端部に位置する一対のネジ穴16aと
14bとに螺合せしめて、金具20を固定する。
このように、本発明による板部材は、その長さ寸
法をいかように調節して裁断しても、その端部に
隣接して位置する一対のネジ穴がL形金具の面に
おいてはす向かいに位置するいずれか一対の円形
孔22aと22c又は22bと22dと合致し、
金具取り付けを可能にしているのである。
第5図及び第6図は本発明におけるL形金具の
変形例を示し、家具組立後の高さや幅の微調整を
可能にした金具の構成を示す。
第5図図示の取付調整金具は、概ね平板な板金
より成る一対のベース金具40と、L形に折り曲
げて形成され夫々の面の下方域に該ベース金具4
0を受容するための中空スペースを有するL形金
具50とより構成されている。ベース金具40の
上面中央部には長手方向全長に亙つて凹部41が
形成され、その露呈面はローレツトの如き粗面4
2とされており。ベース金具40の上面における
凹部10の両側は所要長さに亙つて底面よりも外
側に膨出してツバ部43を形成し、該ツバ部43
の下面には波形凹凸44が全面に形成されてい
る。またベース金具40には第1図図示のものと
同様の固定用皿頭ネジ30を夫々挿通せしめるた
めの貫通孔45a,45b,45c,45dが穿
設されている。これら貫通孔のピツチ間隔は上記
第1図図示の実施例におけると同様、板部材の第
一及び第二の列のネジ穴のピツチ間隔に対応する
ものとされ、上記4つの貫通孔のうちはす向かい
に位置するいずれか一対の貫通孔45aと45
c、又は45bと45dをベース金具40を板部
材の端部においてはす向かいに位置する一対のネ
ジ穴(第一の列における一つのネジ穴とそれに隣
接する第二の列における一つのネジ穴)に適合す
るよう位置せしめ、ネジ30により固定するもの
である。これらの関係については第1図図示の実
施例におけると同様であるのでこれ以上の説明は
省略する。
L形金具50は板面51と52とが直角に折り
曲げられて成るが、その構成は折り曲げ線X−X
について対称的であるので、以下の説明は一方の
板面52についてのみ行う。板面52は図示の通
りその両端にてまず下向きに、ついで内側に折り
込まれており、即ちこれら両端53,53′は板
面52と概ね断面コの字形をなすよう形成されて
いる。この板面52とコの字形両端部53,5
3′とで形成される中空スペースは、上記ベース
金具40のツバ部43を含む断面形状を若干の余
裕をもつて収容する大きさを持つており、従つて
ベース金具40はL形金具50の該中空スペース
内に自由に挿通し摺動し得る。そして、この断面
コの字形端部53,53′の下面の上側には、上
記ベース金具40のツバ部43の下面に形成され
た波形凹凸面44に対応する波形凹凸面54が、
その長手方向全般に亙つて形成されている。
更に板面52の概ね中央部には取付調整用ネジ
70を螺嵌せしめるためのネジ穴55が開口され
ている。
前記したような要領にてはす向かいの一対の貫
通孔にネジ60を夫々挿通して板部材(例えば側
板と底板)端部にネジ止め固定されたベース金具
40は、次いでこれらを一つのL形金具50の両
端に設けられた上記中空スペース内に収容せしめ
るよう夫々押し進め(第5図矢印参照)、ベース
金具40のツバ部43をL形金具50のコの字形
両端部53,53′内に嵌入せしめる。この嵌入
に際しては、ベース金具40の断面形状よりもL
形金具50の中空スペースの方が若干大きく形成
されているので、ベース金具のツバ部43の波形
凹凸面44とL形金具のコの字形両端部53,5
3′の波形凹凸面54とが当接することなく、ス
ムーズに行なわれ得る。
かくして底板及び側板に夫々固定されたベース
金具40を一つのL形金具50の両端中空スペー
ス内に夫々収容せしめ、所望の相対的位置関係に
調整した後、L形金具50の各板面51,52に
夫々設けられているネジ穴55にドライバー等を
用いて取付調整用ネジ70を夫々螺嵌させる。ネ
ジ70をネジ穴55にネジ込むにつれて該ネジ7
0はLあたち金具50の下側に突出し、ついには
ベース金具40の凹部41の粗面42に当接す
る。ここから更にネジ込むことによりL形金具5
0は相対的に上方に押し上げられ、L形金具50
のコの字形端部53,53′に設けられた波形凹
凸面54がベース金具40のツバ部43の下面に
刻設された波形凹凸面44と係合せしめられる。
この状態にあつてはL形金具50はベース金具4
0との摺動を許されず完全に緊締固着されてお
り、かくしてこれら金具の取付が完了する。この
ような要領で各板部材の連結を順次行うことによ
り、所望の家具の組立を行うことができる。
一旦家具の組立を完了した後に各板部材間の位
置関係を調整すべき必要が生じたときは、取付調
整用ネジ70を緩め、ベース金具40がL形金具
50の両端中空スペース内を自由に摺動できる状
態として、ベース金具を所望の位置まで移動さ
せ、該位置にて再度取付調整用ネジ70で締着す
ればよい。これにより簡単に家具の高さや幅を微
調整することができ、収納量や収納物の変動に対
応することができる。
第6図にはこの微調整可能な取付調整金具に関
する更に別の実施例が示されており、基本的に板
金である一対のベース金具70とL形金具80と
より構成されることは第5図図示の実施例におけ
ると同様である。以下第5図図示の実施例と共通
の構成に係る部分については同一の符号を付し、
異なる構成に係る部分にのみ異なる符号を付して
これら異なる構成についてのみ詳細に説明する。
この実施例におけるベース金具70は逆台形の
断面形状を有する板状体71として形成され、そ
の四隅には固定用ネジ60を挿通せしめるための
比較的大径の貫通孔45a,45b,45c,4
5dが、またその中心及び該中心から4方向に所
定の等ピツチ間隔で計5つの比較的小径のネジ穴
72,72…が、夫々開口している。該ベース金
具70の形状及び構成はその中心について対称的
であり、従つて任意の方向に取付可能である。一
方、L形金具80の各板面81,82の両端周縁
部83,83′は下向き内側に鋭角に屈曲せしめ
られ、これら周縁部83,83′はベース金具7
0の逆台形断面を受容するためのスペースを与え
ている。また、各板面81,82の中央部に開口
する長孔84はベース金具70のネジ穴72,7
2…のいずれかに螺合させるべく取付調整用ネジ
60を貫通させるためのものである。
この第6図図示に係るベース金具70を第5図
に関して説明したと同様に、そのはす向かいにあ
る一対の貫通孔45aと45b、又は45cと4
5dに夫々固定用ネジ30を貫通せしめ板部材端
部におけるネジ穴に螺合させて固定した後、これ
をL形金具80の各板面の下側両端83,83′
内の中空スペースに図示矢印方向に押し進めるよ
うにして収容せしめ、適宜の位置にて取付調整用
ネジ60で締め付けて固定する。ベース金具70
の複数のネジ穴72,72…のピツチはL形金具
80の長孔84の長径に対応しているので、取付
調整用ネジ60を長孔84内で適宜移動させてネ
ジ穴72,72…のいずれかに螺合せしめること
により、ベース金具70とL形金具80との相対
的位置を広範な範囲で自在に調整することができ
る。組立後の微調整は、ネジ60を緩め、これを
長孔84内で移動させ、或いは別のネジ穴72と
螺合させることによつて簡単に行なわれる。
なお、以上の説明においては、L形金具は家具
の角部内側に当接させて用いるものとされている
が、場合によつて角部外側において板部材を連結
するために用いることができる。この場合には該
金具における各板面の折り曲げ方向を逆にすべき
ことは勿論である。
第7図は本発明における板部材の変形例を示す
ものであり、多数のネジ穴91を有する板部材9
0を任意化粧材92で被覆して成る。化粧材とし
ては塩化ビニル化粧シート、化粧紙、樹脂含浸化
粧紙、その他任意の材質のものを用いることがで
き、これを板部材90の表面にラミネーター装
置、プレス装置、ラツピング装置等を用いて貼着
されている。この貼着に当たつては、ネジ穴91
の開口部分において該化粧材を若干その内側に嵌
入せしめて凹部を形成し、該ネジ穴91の存在箇
所の外部からの確認を可能にしている。この凹部
の形成は、化粧材の貼着と同時に或いはその後、
ロールにてその表面を押圧してネジ穴開口部分の
上にある化粧材を圧延することによつて容易にな
し得る。
板部材90の複数のネジ穴91の必要箇所には
取付金具固定用のネジ30や棚板載置用のネジ等
が螺合せしめられるが、ネジ穴91の開口位置は
化粧材92の凹部を介して確認することができる
ので、これらネジ螺合の妨げとなることはない。
しかもこれらネジ螺合に用いられない箇所のネジ
穴91は化粧材62によつて被覆されているので
意匠性が向上される。
第8図にはこの板部材90のネジ穴91に棚板
載置用のネジ93を螺合せしめた状態が示されて
いる。ネジ穴91にネジ93を挿入する場合該化
粧材92を破つてネジ穴内に入り込むこととなる
ため、その化粧材92の破片がネジ穴91とネジ
との間にはまり込むような状態に位置される。従
つてネジ穴91の径よりもネジ93の軸径を殊更
大きくしなくても、該化粧材92の破片のシール
作用によつてネジ93がネジ穴91内に緊締さ
れ、容易に抜け落ちるようなことはない。しか
も、化粧材92の材質は板部材90に比して柔軟
であるから、ネジ93のネジ穴91に対する着脱
が容易になされ、板部材の割れを発生させること
もない。
なお、これら第7図及び第8図においてはネジ
穴91は板部材90の表裏両面に達する貫通孔と
して示されているが、場合によつてはその一方の
面にのみ開口する凹孔として形成してもよい。こ
の場合はその凹孔の開口面に化粧材が貼着され
る。
<発明の効果> 本発明によれば組立収納家具の板材において所
要の強度を保持しつつ棚板配設間隔の調節を小刻
みに行うことができる。また板材間の取付に用い
るL形金具の適用性が高められ、板材を如何なる
長さに切断してもその端部においてL形金具を取
り付けることができ、収納量や収納物に応じた収
納スペースを自在に形成することができる。更に
L形金具として取付調整金具を用いれば組立後に
おける収納スペースの微調整が可能となる等の多
くの効果を発揮することができ、技術性に優れた
発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による板部材とL形
金具の取付状態を示す展開図、第2図は第1図に
おける板部材を示す平面図、第3図は第1図−
線によるL形金具の断面図、第4図は本発明に
よる組立収納家具の一例を示す斜視図、第5図及
び第6図はL形金具についての変形例を夫々示す
展開図、第7図は板部材の変形例を示す断面図、
第8図は第7図図示の板部材のネジ穴に棚板載置
用ネジを嵌入せしめた状態を示す断面図である。 符号の説明、10……側板を構成する板部材、
12……底板を構成する板部材、13a,13
b,13c,13d;14a,14b,14c,
14d……第一の列のネジ穴、15a,15b,
15c,15d;16a,16b,16c,16
d……第二の列のネジ穴、20……L形金具、3
0……金具固定用ネジ、40……ベース金具、4
4……波形凹凸面、50……L形金具、54……
波形凹凸面、55……ネジ穴、60……取付調整
用ネジ、70……ベース金具、72……ネジ穴、
80……L形金具、84……長孔、90……板部
材、91……ネジ穴、92……化粧材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定の幅寸法と所要長さ寸法とを有し、その
    幅方向における両端近辺に全長に亙つて等ピツチ
    間隔(P)をもつて穿設された一対のネジ穴の第
    一の列と、該一対のネジ穴の第一の列の内側に該
    第一の列と平行に全長に亙つて等ピツチ間隔
    (P)をもつて穿設されしかもそのネジ穴の夫々
    が該第一の列におけるネジ穴の夫々長さ方向中間
    に位置するよう穿設された一対のネジ穴の第二の
    列とを有し、これら第一及び第二の列におけるネ
    ジ穴が幅方向両端において夫々千鳥状に形状され
    ている木質板部材と、概ね直角に折り曲げて形成
    されその各面に上下左右等ピツチ間隔(P/2)
    をもつて穿設された4つの円形孔を夫々有するL
    形金具との組合わせより成るものであつて、該L
    形金具の各面における該4つの円形孔のはす向か
    いにあるいずれか一対の円形孔の夫々にネジを貫
    通せしめ該木質板部材において千鳥状に形成され
    ているネジ穴のはす向かいにあるいずれか一対の
    ネジ穴に該ネジを夫々螺合せしめて該木質板部材
    間の取り付けを行うようにしたことを特徴とす
    る、組立式収納家具ユニツト。 2 更に、上記木質板部材における上記ネジ穴に
    螺合すべく適合されたネジ部材と、上記第一又は
    第二の列における対応するネジ穴に螺合せしめた
    該ネジ部材上に載置すべく適合された棚板部材と
    を有することを特徴とする、組立式収納家具ユニ
    ツト。 3 上記木質板部材の表面又は表裏両面に上記ネ
    ジ穴を被覆する如く任意化粧材が貼着されている
    ことを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載
    の組立式収納家具ユニツト。 4 上記任意化粧材が、上記ネジ穴の位置を表示
    すべく、該ネジ穴部分において若干凹部を呈する
    如く貼着されていることを特徴とする、特許請求
    の範囲第2項に記載の組立式収納家具ユニツト。 5 上記L形金具が、上記上下左右等ピツチ間隔
    (P/2)に穿設された4つの円形孔を夫々有す
    るものである一対のベース金具と、概ね直角に折
    り曲げて形成されたものであつてその各面の下方
    に該ベース金具の断面形状を摺動自在に収容し得
    る中空スペースを有するL形板金と、該L形板金
    の該中空スペース内に収容された該ベース金具を
    その任意位置にて該L形金具に締着せしめる手段
    とより構成されていることを特徴とする、特許請
    求の範囲第1項に記載の組立式収納家具ユニツ
    ト。
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