JPH0546460B2 - - Google Patents

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JPH0546460B2
JPH0546460B2 JP60250630A JP25063085A JPH0546460B2 JP H0546460 B2 JPH0546460 B2 JP H0546460B2 JP 60250630 A JP60250630 A JP 60250630A JP 25063085 A JP25063085 A JP 25063085A JP H0546460 B2 JPH0546460 B2 JP H0546460B2
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gear
planetary
shaft
drum
arrow
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JP60250630A
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JPS62113947A (ja
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Kikuzo Takamya
Ritsuo Nishimura
Nobuaki Shimada
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Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は無段変速装置の変速増幅装置に関する
ものである。
(従来の技術) この種の無段変速装置としては、例えば本出願
人が先に出願した特願昭60−167483号のものがあ
る。これは、入力側の駆動回転部材の内周に一方
向クラツチを介して内歯ラチエツトリングを設
け、この内歯ラチエツトに噛合する爪の基部を、
中心軸に対して偏心量調整自在な偏心カムに回転
自在に設けたキヤリヤに枢支してなる無段変速装
置と、遊星歯車式増速装置とを組み合わせたこと
を特徴とする無段変速装置である。
(発明が解決しようとする問題点) 上述の装置は無段変速装置と、遊星歯車式増速
装置とを組み合わせたものであるから、例えば無
段変速装置の変速比が1:1から1:1.5である
場合に、遊星歯車式増速装置によつて変速比を例
えば1:1から1:3にすることはできるが、変
速比を1:1以下の減速状態にすることはできな
い。
すなわち上述の遊星歯車式増速装置は、入力側
回転部材が回転していても出力軸の回転をゼロに
したり、さらには出力軸を逆転させることはでき
ないという問題点がある。
そして産業機械および搬送機器等に装備する無
段変速装置としては、入力側の一定回転に対し
て、出力側を増変速することは勿論、出力軸の回
転をゼロにしたり、さらには逆回転させることも
できる広範囲の変速機能が要望されている。本発
明はこのような要望を達成することができる無段
変速装置の変速増幅装置を提供することを目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するため本発明においては、
ケース本体1内に中心軸24を固定して設けると
共に、入力軸12によつて回転させられる無段変
速装置の入力側回転部材であるドラム9をケース
本体1内に回転自在に設け、さらに無段変速装置
の出力側回転部材である遊星キヤリヤ26を中心
軸24に回転自在に設けると共に、中心軸24と
同心の出力軸48を回転自在に設け、この出力軸
48の中心軸24側に第1太陽歯車55を嵌着
し、ケース本体1のケース蓋6のボス部6aに第
2太陽歯車56を嵌着し、第1太陽歯車55と噛
合する複数個の第1遊星歯車57を軸59により
遊星キヤリヤ26にそれぞれ枢支し、第2太陽歯
車56と噛合する複数個の第2遊星歯車60を軸
62によりドラム9のケース蓋6側の端板部9c
にそれぞれ枢支し、さらにこれらの遊星歯車5
7,60を外包するインナードラム63をドラム
9および遊星キヤリヤ26に対して回転自在に設
け、このインナードラム63の内周部に第1遊星
歯車57と噛合する第1内歯歯車66を設けると
共に、第2遊星歯車60と噛合する第2内歯歯車
67をそれぞれ一体的に設けて無段変速装置の変
速増幅装置を構成する。
(作用) 上述のように構成した本発明の変速増幅装置を
使用すれば、前段の無段変速装置の変速範囲を増
幅して取り出すことができる。すなわちこの遊星
歯車装置のギヤ比を適当に設定すれば、出力回転
をゼロ回転から最高回転までの広い範囲にわたつ
て無段階に取り出すことができるし、またギヤ比
の設定によつては、出力軸の回転を正転から逆転
までの広い範囲に設定することもできる。
さらに上述の装置の変速操作は、機構上運転中
でも停止中でも無理なくできるため便利である。
(実施例) 以下、第1図〜第9図について本発明の一実施
例を説明する。
図中1は中空円筒形状のケース本体、1aはそ
のケース本体1の入力側端部に設けた環状の外側
フランジ、1bは同じく環状の内側のフランジ、
1cはケース本体の出力側端部に設けた環状の外
側フランジ、2はケース本体1の入力側に設けた
中間ケーシング、3はこの中間ケーシングの外側
に設けたケース蓋、3aはその中心部において外
方へ突設したボス部、4はケース蓋3、中間ケー
シング2、およびケース本体1の外側フランジ1
aを貫通して設けた複数本のボルト、5はナツト
である。また6はケース本体1の出力側に設けた
ケース蓋、6aはその中心部において内方へ突設
したボス部、7はケース蓋6および外側フランジ
1cを貫通して設けた複数本のボルト、8はその
ナツトである。
また9はケース本体1内に回転自在に設けた中
空円筒状のドラム(入力側の駆動回転部材)で、
本実施例においては複数個の部材を結合して一体
に形成してある。10はドラム9の入力側をケー
ス本体1の内側フランジ1bに回転自在に支承す
るための軸受で、11はドラム9の出力側をケー
ス蓋6に回転自在に支承するための軸受である。
また12は入力軸で、この入力軸12はケース
蓋3のボス部3a内に軸受13を介して支承され
ており、その内側端部はケース蓋3と中間ケーシ
ング2との間においてほぼ円板状に形成されてお
り、この円板部12aと中間ケーシング2との間
に介挿した軸受14によつて入力軸12は二点支
持されている。なお15はオイルシールである。
また16は入力軸12の円板部12aの外周部
に嵌着した太陽歯車、17はドラム9の入力側端
部に嵌着した太陽歯車で、これら2個の太陽歯車
16,17は同心である。18は第2図に示すよ
うに太陽歯車16,17の中心に対する同一円周
上の複数個所(本実施例では3個所)において、
それぞれケース蓋3とケース本体1の内側フラン
ジ1bとの間に設けた軸、19は軸18に軸受2
0を介して回転自在に設けたそれぞれ2個の遊星
歯車19a,19bを有する伝動歯車で、遊星歯
車19aは太陽歯車16と噛合し、遊星歯車19
bは太陽歯車17と噛合するようにしてある。す
なわち入力軸12が回転すれば、太陽歯車16、
遊星歯車19a,19b、太陽歯車17を介して
ドラム9が回転するようになつている。
また21は内側偏心シヤフトで、この内側偏心
シヤフト21はドラム9に対する偏心位置におい
てケース本体1に対して固定して設ける。すなわ
ち第1図に示すように内側偏心シヤフト21の右
側を中間ケーシング2に嵌入すると共に、キー2
2によつて固定し、内側偏心シヤフト21の左端
には、シヤフト21と同心のデイスク23を一体
に形成し、さらにこのデイスク23の左側にドラ
ム9の中心に位置する中心軸24を内側偏心シヤ
フト21、デイスク23と一体に形成する。そし
てドラム9の中間部において内側に突設した中間
フランジ部9aに軸受25を介してリング状の遊
星キヤリヤ26を回転自在に設け、この遊星キヤ
リヤ26の内周と中心軸24との間に軸受27を
設けて内側偏心シヤフト21の左側部を支承す
る。
また28は内側偏心シヤフト21に回転自在に
嵌合した外側偏心シヤフトで、この外側偏心シヤ
フト28の外周に2個の軸受(テーパーローラベ
アリング)29を介して略中空円筒形状のロータ
30を無段変速装置の従動回転体として回転自在
に設ける。また外側偏心シヤフト28の第1図に
おける右端には、内側偏心シヤフト21と同心の
ウオームホイール31を設け、このウオームホイ
ール31と噛合するウオーム32をその軸32a
を介して中間ケーシング2に回転駆動できるよう
に設ける。第3図に示す33はそのハンドルであ
る。
またドラム9の入力側前半部9bの内周部に一
方向クラツチ34を介して複数列(本実施例では
8列)の内歯歯車35aを有するリングギヤ35
を並設し、この内歯歯車35aよりも曲率半径の
小さな曲率半径を有する略半円弧状の外周部に内
歯歯車35aと噛合する外歯36aを有する歯付
プラネツト36を形成する。
また前記ローター30の外周部において、前記
複数列のリングギヤ35と対向する位置にそれぞ
れ一組のブラケツト30aを突設し、これら複数
組(本実施例では8組)のブラケツト30aを第
4図に示すように円周8等分位置に配設する。そ
して各歯付プラネツト36の基部をそれぞれピン
37を介して各ブラケツト30aに枢支すると共
に、各歯付プラネツト36の外歯36aをそれぞ
れ対応するリングギヤ35の内歯歯車35aに常
時圧接噛合させる。
この圧接噛合手段としては、歯付プラネツト3
6の枢支部にばね(図示せず)を設ける等どのよ
うな手段でもよい。本実施例ではリングギヤ35
の歯付プラネツト36との噛合部の両側壁部に半
円状の凹欠部35bを設け、この凹欠部35bを
貫通するピン38によりリングギヤ35の両側に
おいて腕板39の一端部を枢支すると共に、これ
ら二枚の腕板39間に歯付プラネツト36を挟み
込み、これら腕板39の遊端部間をピン40より
連結し、このピン40にうず巻きばね41を嵌装
して、このうず巻きばね41によつて歯付プラネ
ツト36の外歯36aをリングギヤ35の内歯は
35aに常時圧接噛合させてある。なお第4図お
よび第5図の一方向クラツチ34は、ボール34
aとばね34bとよりなるものであるが、この一
方向クラツチは、例えば、ラチエツトと爪による
一方向クラツチ等のように、どのような形式のも
のでもよい。なお無段変速装置は他の形式のもの
でも差し支えない。
また上述のように構成した無段変速装置の従動
回転体であるローター30の回転を中心軸24を
中心とする回転にするために、ローター30の第
1図における左側の端部に太陽歯車42をロータ
ー30と同心的に設けると共に、前記遊星キヤリ
ヤ26の第1図における右側の肩部に太陽歯車4
3を設け、前記デイスク23の外周部に軸受44
を介してリング状のギヤキヤリヤ45を回転自在
に設け、このギヤキヤリヤ45の第1図における
右側に太陽歯車42と噛合する内歯歯車46を設
け、ギヤキヤリヤ45の左側に太陽歯車43と噛
合する内歯歯車47を設ける。
また遊星キヤリヤ26の第1図における左側の
遊星歯車装置が、上述した無段変速装置による変
速を増幅する本発明の変速増幅装置であり、その
構成は次の通りである。
すなわち48は出力軸で、この出力軸48の第
1図における右側の端部は、前記中心軸24に設
けた中心孔に軸受49を介して回転自在に支持さ
れており、中間部は前記ボス部6a内に設けた軸
受50と、ケース蓋6の外側に突設して設けた軸
受ハウジング51内に設けた軸受52によつて回
転自在に支持されている。53は軸受50,52
間に嵌装したスリーブ、54はオイルシールであ
る。
また55は出力軸48の第1図における右側に
嵌合固着した第1太陽歯車で、56はケース蓋6
のボス部6aの端部に嵌合固着した第2太陽歯車
である。そして第8図に示すように第1太陽歯車
55と噛合する複数個(本実施例では4個)の第
1遊星歯車57を軸受58を介して軸59により
遊星キヤリヤ26にそれぞれ枢支し、他方第9図
に示すように、第2太陽歯車56と噛合する複数
個(本実施例では4個)の第2遊星歯車60を軸
受61を介して軸62によりドラム9の第1図に
おける左側の端板部9cにそれぞれ枢支し、さら
にこれらの遊星歯車57,60を外包するインナ
ードラム63の一端部を軸受64を介して遊星キ
ヤリヤ26に回転自在に支承させると共に、イン
ナードラム63の他端部を軸受65を介してドラ
ム9の端板部9cに回転自在に支承させ、このイ
ンナードラム63の内周部に第1遊星歯車57と
噛合する第1内歯歯車66を設けると共に、第2
遊星歯車60と噛合する第2内歯歯車67を一体
的に設ける。
つぎに上述のように構成した装置の作用を説明
する。入力軸12が回転(右回転)すると、これ
と一体の太陽歯車16が、第2図の矢印Cの方向
に回転し、それと噛合する遊星歯車19aが矢印
Dの方向に回転する。遊星歯車19a,19bは
一体に形成されているため、第3図において遊星
歯車19bが矢印Dの方向に回転すると、これと
噛合する太陽歯車17が矢印Eの方向に回転し、
これと一体のドラム9が同方向に回転する。
第3〜5図においてO1は入力軸12および出
力軸48の中心と一致する本装置の中心点で、
O2は内側偏心シヤフト21の中心点であり、O3
は外側偏心シヤフト28の中心点である。本実施
例ではO1〜O2=O2〜O3に設定してあるため、第
3図および第4図ではO1とO3が一致しており、
第5図においてはO1とO3が最も離れている。す
なわち第1,3,4,6図は外側偏心シヤフト2
8の偏心量がゼロの状態を示しており、第5図は
外側偏心シヤフト28が最大偏心状態にある場合
を示している。
この偏心量の調整は、第3図に示すハンドル3
3を操作することにより、ウオーム32、ウオー
ムホイール31を介して外側偏心シヤフト28を
内側偏心シヤフト21を中心に回転させることに
よつて行う。すなわち第3,4図の状態から、外
側偏心シヤフト28を180℃回転させれば第5図
のように偏心量最大の状態になり、またこの状態
から外側偏心シヤフト28を180゜回転させれば偏
心量ゼロの状態になる。
まず偏心量ゼロの状態の作用を説明すると、前
記したように太陽歯車17が第3図の矢印Eの方
向に回転すると、これと一体的に結合したドラム
9も第4図の矢印E方向に回転する。ドラム9が
矢印E方向に回転すると一方向クラツチ34を介
して各リングギヤ35も第4図の矢印Fのように
回転し、このリングギヤ35と噛合する歯付プラ
ネツト36、ピン37、ブラケツト30aを介し
てローター30も矢印Fの方向に回転する。そし
て偏心量ゼロの場合はローター30が装置の中心
位置にあるためローター30はリングギヤ35と
一体的に回転する。したがつてこの場合の入力側
の駆動回転部材であるドラム9と、出力側の従動
回転体であるローター30の回転比は1:1であ
る。
つぎに第5図の最大偏心状態の作用を説明す
る。上述したようにリングギヤ35が矢印Fの方
向に回転すると、歯付プラネツト36を介してロ
ーター30も第5図の矢印Gのように同方向に回
転するが、この場合第5図の駆動域H(本実施例
の場合歯付プラネツト36が8個あるため36゜℃
の8等分の角度45゜である。)内に噛合点が位置す
る歯付プラネツト36による増速率が最大である
から従動回転体であるローター30はこの歯付プ
ラネツト36によつて増速回転させられ、他の歯
付プラネツト36は逆にローター30によつて引
張られる状態でリングギヤ35と共に回転する。
このリングギヤ35の回転は一方向クラツチ34
によつて許容される。
そして歯付プラネツト36が駆動域Hから外れ
ると共に、つぎの歯付プラネツト36の噛合点が
駆動域H内に入ると、今度はその歯付プラネツト
36を介してローター30が増速駆動され、順次
後続の歯付プラネツトへと伝動部材が交代する。
この場合の変速比(増幅比)は、第5図に示す
ように、ドラム9の中心点O1を基点とする歯付
プラネツト36の駆動域である角度θ1と、外側偏
心シヤフト28の中心点O3を基点とする歯付プ
ラネツト36の駆動域である角度θ2との比とな
る。
すなわちこの装置は偏心量最大の時が増速比も
最大であり、偏心量ゼロの時は変速比1:1とな
るが、この偏心量は前述したようにハンドル33
の操作によつてゼロから最大値まで無段階に設定
できるため、本装置は無段変速が可能である。
つぎに上述した無段変速装置より後の伝動系の
作用を説明する。ローター30が回転すると、ロ
ーター30と結合した太陽歯車42が第6図の矢
印Iのように回転し、太陽歯車42と噛合する内
歯歯車46が矢印Jのように回転する。なおこの
場合外側偏心シヤフト28が回転すれば、それに
伴つて太陽歯車42の位置が変動する。この場合
どのように変動しても太陽歯車42は常に内歯歯
車46と噛合しているため、伝動は確実に行われ
る。
また内歯歯車46が回転すると、ギヤキヤリヤ
45を介して一体的に結合した内歯歯車47が第
7図の矢印Jのように回転し、これと噛合する太
陽歯車43が矢印Kのように回転する。すなわち
この装置によれば、たとえローター30が偏心位
置にあつても、そのローター30の回転を装置の
中心軸24を中心とする太陽歯車43の回転とし
て取り出すことができる。
つぎに遊星歯車式の本発明の変速増幅装置の作
用について説明する。まずドラム9と太陽歯車4
3の回転比が1:1の場合について説明する。
第9図においてドラム9が矢印Eのように回転
すると、ドラム9と結合した端板部9cに軸62
により枢支された遊星歯車60が矢印Lのように
公転する。またケース本体1と一体的に結合した
ボス部6aに固着した太陽歯車56は静止したま
まであるから、この太陽歯車56と噛合する遊星
歯車60は矢印L方向の公転によつて矢印Mのよ
うに自転する。したがつてこの遊星歯車60と噛
合する内歯歯車67が矢印Lの公転と矢印Mの自
転によつて矢印Nのように、ドラム9の矢印Eの
回転より速い速度で同方向に回転する。
この内歯歯車67が回転すれば、インナードラ
ム63により一体的に結合した内歯歯車66が第
8図の矢印Nで示すように回転する。他方ドラム
9と同じように回転する太陽歯車43は遊星キヤ
リヤ26と一体的に結合してあるため、第8図に
おいて遊星キヤリヤ26は前記矢印Eと同じ回転
である矢印Oのように回転する。しかしてこの遊
星キヤリヤ26に軸59によつて枢支されている
遊星歯車57は内歯歯車66と噛合しており、し
かも矢印Nの回転は矢印Oの回転よりも前述した
ように大であるから、結局遊星歯車57には矢印
Pの方向の自転を生ずる。遊星歯車57と噛合す
る太陽歯車55は、遊星歯車57の矢印Oの公転
と矢印Pの自転によつて回転し、その回転が出力
軸48に伝えられるものであるが、この場合静止
状態にある太陽歯車55のまわりに遊星歯車57
が噛合しながら矢印Oのように公転する時に遊星
歯車57に生じる自転の角速度をVoとし、前記
矢印Pで示した遊星歯車57の自転の角速度を
Vxとすると、Vx=Voの場合は出力軸48の回
転がゼロとなり、Vx<Voの場合は出力軸48は
正回転(第8図の矢印Q方向の回転)となり、
Vx<Voの場合は出力軸48は逆回転(第8図の
矢印R方向の回転)となる。
また無段変速装置の入力側の駆動回転部材であ
るドラム9の回転に対して、出力側の従動回転体
である太陽歯車43が増幅回転して、その結果第
8図における内歯歯車66の矢印Nで示す回転角
速度より、遊星キヤリヤ26の矢印Oで示す回転
角速度が大きくなつた場合は、遊星歯車57に矢
印S方向の自転が生ずるため、出力軸48に固着
した太陽歯車55は、遊星歯車57の矢印Oの公
転と矢印Sの自転によつて矢印Tで示すように増
速されて回転する。そしてこの矢印Tの回転速度
は、前記無段変速装置の出力部材である太陽歯車
43と一体の遊星キヤリヤ26の矢印Oで示す回
転速度より当然増速されることになる。
したがつてこの遊星歯車式の本発明の変速増幅
装置を使用すれば、前段の無段変速装置の変速範
囲を増幅して取り出すことができる。すなわちこ
の遊星歯車装置のギヤ比を適当に設定すれば、出
力回転をゼロ回転から最高回転までの広い範囲に
わたつて無段階に取り出すことができるし、また
ギヤ比の設定によつては、出力軸の回転を正転か
ら逆転までの広い範囲に設定することもできる。
さらに上述の装置の変速操作は、機構上運転中
でも停止中でも無理なくできるため便利である。
(発明の効果) 上述のように本発明の変速増幅装置を使用すれ
ば、前段の無段変速装置の変速範囲を上下に増幅
して取り出すことができる。すなわちこの遊星歯
車装置のギヤ比を適当に設定すれば、出力回転を
ゼロ回転から最高回転までの広い範囲にわたつて
無段階に取り出すことができるし、またギヤ比の
設定によつては、出力軸の回転を正転から逆転ま
での広い範囲に設定することもできるから、本発
明装置はこの種無段変速装置の適応範囲を著しく
拡張して用途を拡げることができるというすぐれ
た効果が得られる。
さらに本発明装置は、機構上運転中でも停止中
でも無理なく変速操作ができるため実用上非常に
便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を付した無段変速装置の縦
断面図、第2図は第1図の−断面図、第3図
は同−断面と一部切欠した状態を示す側面
図、第4図は同−断面図、第5図はその作用
説明図、第6図は第1図の−断面図、第7図
は同−断面図、第8図は同−断面図、第
9図は同−断面図である。 1……ケース本体、2……中間ケーシング、
3,6……ケース蓋、9……ドラム(入力側の駆
動回転部材)、12……入力軸、16,17……
太陽歯車、19……伝動歯車、21……内側偏心
シヤフト、23……デイスク、24……中心軸、
26……遊星キヤリヤ、28……外側偏心シヤフ
ト、30……ローター(従動回転体)、31……
ウオームホイール、32……ウオーム、33……
ハンドル、34……一方向クラツチ、35……リ
ングギヤ、36……歯付プラネツト、39……腕
板、41……うず巻きばね、42,43……太陽
歯車、45……ギヤキヤリヤ、46,47……内
歯歯車、48……出力軸、55,56……太陽歯
車、57,60……遊星歯車、63……インナー
ドラム、66,67……内歯歯車。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ケース本体1内に中心軸24を固定して設け
    ると共に、入力軸12によつて回転させられる無
    段変速装置の入力側回転部材であるドラム9をケ
    ース本体1内に回転自在に設け、さらに無段変速
    装置の出力側回転部材である遊星キヤリヤ26を
    中心軸24に回転自在に設けると共に、中心軸2
    4と同心の出力軸48を回転自在に設け、この出
    力軸48の中心軸24側に第1太陽歯車55を嵌
    着し、ケース本体1のケース蓋6のボス部6aに
    第2太陽歯車56を嵌着し、第1太陽歯車55と
    噛合する複数個の第1遊星歯車57を軸59によ
    り遊星キヤリヤ26にそれぞれ枢支し、第2太陽
    歯車56と噛合する複数個の第2遊星歯車60を
    軸62によりドラム9のケース蓋6側の端板部9
    cにそれぞれ枢支し、さらにこれらの遊星歯車5
    7,60を外包するインナードラム63をドラム
    9および遊星キヤリヤ26に対して回転自在に設
    け、このインナードラム63の内周部に第1遊星
    歯車57と噛合する第1内歯歯車66を設けると
    共に、第2遊星歯車60と噛合する第2内歯歯車
    67をそれぞれ一体的に設けたことを特徴とする
    無段変速装置の変速増幅装置。
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