JPH0546445U - 印字装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺状の記録紙を一方の手で容易に切断する
ことができる印字装置を提供する。 【構成】 印字部７から排出された記録紙３４を複数の
排紙ローラ１０，１１と紙押え１２，１３とで挾持して
記録紙３４に張力を与え、この状態でカッタ３２を押圧
して切刃３１を記録紙３４に押し付けながら記録紙３４
の幅方向に移動させることにより、一方の手のみの操作
で記録紙３４を容易に、かつ、確実に切断する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、長尺状の記録紙を切断するカッタを備えたプリンタ、ファクシミリ 等を含む印字装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、印字された長尺状の記録紙を切断するために手動操作のカッタを有する 印字装置がある。その一例を図２に示す。１はメインローラで、このメインロー ラ１の外周に弾発的に接触された複数のフリクションローラ２が回転自在に設け られている。また、メインローラ１の一部に対向する用紙案内板３を有する記録 紙搬送路４が設けられている。この記録紙搬送路４には、プラテン５とキャリア （図示せず）に保持されてプラテン５に対向するドットプリンタヘッド６とより なる印字部７が設けられている。前記記録紙搬送路４の前記印字部７のやや上流 側（下方）には搬送ローラ８とこの搬送ローラ８に弾発的に接触された押えロー ラ９とが回転自在に設けられ、印字部７の下流側（上方）には排紙ローラ１１と この排紙ローラ１１に接触された押えローラ１３とが回転自在に設けられている 。さらに、前記記録紙搬送路４の入口側にはトラクタ１４が設けられている。

【０００３】 そして、駆動部であるモータ１５に直結されたプーリ１６と、プーリ１７と、 前記メインローラ１の端部に固定されたプーリ１８と、前記搬送ローラ８の端部 に固定されたプーリ１９と、他のプーリ２０とにはエンドレスのベルト２１が巻 回されている。前記プーリ２０に固定されたギヤ２４と前記排紙ローラ１１に固 定されたギヤ２５とはギヤ２６に噛合されている。また、前記トラクタ１４の入 力軸に固定されたギヤ２７と前記プーリ１７に固定されたギヤ２８とが噛合され ている。さらに、前記押えローラ１３の軸部には、長尺状の記録紙３４の幅方向 に沿う切刃３５を有するカッタ３６が回動自在に保持されている。

【０００４】 次に、動作について説明する。モータ１５を駆動すると、その回転はベルト２ １によりメインローラ１と搬送ローラ８とに伝達される。また、トラクタ１４の 入力軸に連結されたプーリ１７と排紙ローラ１１に連結されたプーリ２０とがベ ルト２１により駆動され、プーリ１７の回転はトラクタ１４の入力軸に伝達され 、プーリ２０の回転は排紙ローラ１１に伝達される。これにより、長尺状の記録 紙３４がトラクタ１４により搬送され、続いてメインローラ１と搬送ローラ８と により搬送される。印字部７を通過した記録紙３４は排紙ローラ１１により排紙 される。そして、一方の手でカッタ３６を押え、他方の手で記録紙３４をカッタ ３６の切刃３５に押し付けながらその手を記録紙３４の幅方向に移動させること により、記録紙３４が切断される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

図２に示す従来の印字装置は、記録紙３４の切断に際して両手を用いなければ ならず不便である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、長尺状の記録紙が搬送される記録紙搬送路と、この記録紙搬送路に 設けられた印字部と、前記印字部の下流側において前記記録紙の搬送方向に沿っ て所定の間隔を設けて回転自在に設けられた複数の排紙ローラと、これらの排紙 ローラに弾発的に接触された複数の紙押えと、前記排紙ローラが連結された駆動 部と、複数の前記排紙ローラの間に位置する先端縁に前記記録紙の一部に対向さ れた切刃を有するカッタと、このカッタを前記記録紙に対して接離させる方向と 前記記録紙の幅方向とに移動自在に支持する支持部と、この支持部に設けられて 前記カッタを前記記録紙から離反する方向に付勢する付勢手段とにより構成した 。

【０００７】

【作用】

印字部から排出された記録紙を複数の排紙ローラと紙押えとで挾持することに より、複数の排紙ローラの間において記録紙に張力を与えることができ、この状 態で付勢手段により付勢されたカッタを押圧して切刃を記録紙に押し付けながら 記録紙の幅方向に移動させることにより、一方の手のみの操作で記録紙を容易に 、かつ、確実に切断することができる。

【０００８】

【実施例】

本考案の一実施例を図１に基づいて説明する。図２において説明した従来例と 同一部分は同一符号を用い説明も省略する。記録紙搬送路４における印字部７の 下流側には、二本の排紙ローラ１０，１１が記録紙３４の搬送方向に沿って所定 の間隔を開けて回転自在に設けられ、これらの排紙ローラ１０，１１には紙押え である押えローラ１２，１３が回転自在に設けられている。一方の排紙ローラ１ ０に固定されたギヤ２２はギヤ２３に噛合され、このギヤ２３はプーリ２０に固 定されたギヤ２４に噛合されている。他方の排紙ローラ１１に固定されたギヤ２ ５はギヤ２３と一体的に回転するギヤ２６に噛合されている。したがって、ベル ト２１を介してモータ１５からプーリ２０に伝達された回転は排紙ローラ１０， １１に伝達される。

【０００９】 しかして、印字部７の上部を覆うカバー２９には支持部３０が一体的に形成さ れている。この支持部３０には、複数の前記排紙ローラ１０，１１の間に位置す る先端縁に記録紙３４の一部に対向された切刃３１を有するカッタ３２が記録紙 ３４に対して接離する方向と記録紙３４の幅方向との二方向に移動自在に支持さ れている。また、支持部３０にはカッタ３２を記録紙３４から離反する方向に付 勢する付勢手段である板ばね３３が設けられている。

【００１０】 このような構成において、印字部７から排出された記録紙３４を複数の排紙ロ ーラ１０，１１と押えローラ１２，１３とで挾持することにより、複数の排紙ロ ーラの間において記録紙３４に張力を与えることができる。ここで、モータ１５ としてステップモータを用い、このステップモータを励磁状態に維持して停止さ せることにより、排紙ローラ１０，１１を確実にロックして両者間の記録紙３４ の張力をさらに高めた状態に維持することができる。したがって、板ばね３３に より付勢されたカッタ３２を押圧して切刃３１を記録紙３４に押し付けても記録 紙３４が弛むおそれがなく、この状態でカッタ３２を記録紙３４の幅方向に移動 させることにより、一方の手のみの操作で記録紙３４を容易に、かつ、確実に切 断することができる。なお、カッタ３２は操作した手を離した時に板ばね３３の 付勢力により記録紙３４から離反する方向に復帰する。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、長尺状の記録紙が搬送される記録紙搬送路と、この記録紙搬送路に 設けられた印字部と、前記印字部の下流側において前記記録紙の搬送方向に沿っ て所定の間隔を設けて回転自在に設けられた複数の排紙ローラと、これらの排紙 ローラに弾発的に接触された複数の紙押えと、前記排紙ローラが連結された駆動 部と、複数の前記排紙ローラの間に位置する先端縁に前記記録紙の一部に対向さ れた切刃を有するカッタと、このカッタを前記記録紙に対して接離させる方向と 前記記録紙の幅方向とに移動自在に支持する支持部と、この支持部に設けられて 前記カッタを前記記録紙から離反する方向に付勢する付勢手段とにより構成した ので、印字部から排出された記録紙を複数の排紙ローラと紙押えとで挾持するこ とにより、複数の排紙ローラの間において記録紙に張力を与えることができ、し たがって、この状態で付勢手段により付勢されたカッタを押圧して切刃を記録紙 に押し付けながら記録紙の幅方向に移動させることにより、一方の手のみの操作 で記録紙を容易に、かつ、確実に切断することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すもので一部を断面にし
た側面図である。

【図２】従来例を示すもので一部を断面にした側面図で
ある。

【符号の説明】

７ 印字部 １０，１１ 排紙ローラ １２，１３ 紙押え １５ 駆動部 ３０ 支持部 ３１ 切刃 ３２ カッタ ３３ 付勢手段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長尺状の記録紙が搬送される記録紙搬送
   路と、この記録紙搬送路に設けられた印字部と、前記印
   字部の下流側において前記記録紙の搬送方向に沿って所
   定の間隔を設けて回転自在に設けられた複数の排紙ロー
   ラと、これらの排紙ローラに弾発的に接触された複数の
   紙押えと、前記排紙ローラが連結された駆動部と、複数
   の前記排紙ローラの間に位置する先端縁に前記記録紙の
   一部に対向された切刃を有するカッタと、このカッタを
   前記記録紙に対して接離させる方向と前記記録紙の幅方
   向とに移動自在に支持する支持部と、この支持部に設け
   られて前記カッタを前記記録紙から離反する方向に付勢
   する付勢手段とよりなることを特徴とする印字装置。