JPH0546257A - 配水管網の圧力推定方法 - Google Patents
配水管網の圧力推定方法Info
- Publication number
- JPH0546257A JPH0546257A JP20451891A JP20451891A JPH0546257A JP H0546257 A JPH0546257 A JP H0546257A JP 20451891 A JP20451891 A JP 20451891A JP 20451891 A JP20451891 A JP 20451891A JP H0546257 A JPH0546257 A JP H0546257A
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- JP
- Japan
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- pressure
- value
- distributing water
- water distribution
- regression system
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 配水量と管網内の任意の場所の配水圧の実測
値の回帰式を作成することにより、簡易に圧力推定でき
る配水管網の圧力推定方法を得る。 【構成】 配水量の実測値と圧力の実測値を計算機に入
力することにより回帰式を作成し記憶すると共に、配水
量の予測値を入力することにより上記回帰式を使って配
水管網内の圧力を推定する。
値の回帰式を作成することにより、簡易に圧力推定でき
る配水管網の圧力推定方法を得る。 【構成】 配水量の実測値と圧力の実測値を計算機に入
力することにより回帰式を作成し記憶すると共に、配水
量の予測値を入力することにより上記回帰式を使って配
水管網内の圧力を推定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は上水道などにおける配水
管網の圧力推定方法に関するものである。
管網の圧力推定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配水管網内の圧力は配水流量によって時
々刻々変化する。この配水圧力は1.5kg/cm2か
ら4.0kg/cm2に制御するのが望ましいが、地形
や水使用の時間変化で配水区域内すべてについて一定に
保つのは困難である。そこで代表的な地点の配水管に圧
力計を設置してその指示値がある一定の値以下にならな
いような配水圧を制御する手法が行われている。しか
し、すべての地点で圧力計を設置するのは不可能である
から圧力計が設置されていない地域では操作員の経験に
よる推定で配水圧を決定している。
々刻々変化する。この配水圧力は1.5kg/cm2か
ら4.0kg/cm2に制御するのが望ましいが、地形
や水使用の時間変化で配水区域内すべてについて一定に
保つのは困難である。そこで代表的な地点の配水管に圧
力計を設置してその指示値がある一定の値以下にならな
いような配水圧を制御する手法が行われている。しか
し、すべての地点で圧力計を設置するのは不可能である
から圧力計が設置されていない地域では操作員の経験に
よる推定で配水圧を決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】配水管網内の圧力は管
網計算と呼ばれる手法で計算することができる。しかし
ながら、管路のデータや需要者による使用水量の時間変
化等を分析したデータが必要となりそのデータ作成の作
業が莫大なものとなる。またそのようにしてデータを作
成しても必ずしも正確な分析が行えるとは言えず、精度
を向上させようとするとその計算時間も長くなるため実
際の配水管網の圧力制御に応用される例はきわめて少な
い。
網計算と呼ばれる手法で計算することができる。しかし
ながら、管路のデータや需要者による使用水量の時間変
化等を分析したデータが必要となりそのデータ作成の作
業が莫大なものとなる。またそのようにしてデータを作
成しても必ずしも正確な分析が行えるとは言えず、精度
を向上させようとするとその計算時間も長くなるため実
際の配水管網の圧力制御に応用される例はきわめて少な
い。
【0004】このようなことから現在は管網内の重要挙
点に設置された数少ない圧力計からの指示値と過去の経
験とを頼りに配水圧の操作が行われている。このため実
際に必要な配圧よりも高い圧力で配水されているのが現
状で、この高い圧力が漏水率を高くする原因ともなって
いる。
点に設置された数少ない圧力計からの指示値と過去の経
験とを頼りに配水圧の操作が行われている。このため実
際に必要な配圧よりも高い圧力で配水されているのが現
状で、この高い圧力が漏水率を高くする原因ともなって
いる。
【0005】本発明は上記従来技術の問題点を解決した
配水管網の圧力推定方法を提供することを目的とする。
配水管網の圧力推定方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、配水量の実測値と配水管網内の圧力の推
定値を基に回帰式を作成し、この回帰式に基づいて演算
された演算値と配水予測値を基に指定した配水管網内の
圧力を推定演算し、この推定圧力値と計測した圧力値と
を比較して施設の異常の有無を推定する。
成するために、配水量の実測値と配水管網内の圧力の推
定値を基に回帰式を作成し、この回帰式に基づいて演算
された演算値と配水予測値を基に指定した配水管網内の
圧力を推定演算し、この推定圧力値と計測した圧力値と
を比較して施設の異常の有無を推定する。
【0007】
【作用】可搬式の圧力計を管網内に取り付けて1日の配
水圧力を記録しその変動パターンを知ることで配水圧操
作の有益なデータを得ることができる。測定地点の数は
多ければそれだけ多くの情報が得られるが各地点での測
定圧力は複雑な変化を示し、すべてのデータを考慮する
と操作圧力の決定に収拾がつかなくなる場合もある。
水圧力を記録しその変動パターンを知ることで配水圧操
作の有益なデータを得ることができる。測定地点の数は
多ければそれだけ多くの情報が得られるが各地点での測
定圧力は複雑な変化を示し、すべてのデータを考慮する
と操作圧力の決定に収拾がつかなくなる場合もある。
【0008】そこで、各測定点の圧力変化とその時の全
域の配水量変化のデータを計算機に入力し、圧力変化と
流量の関係を多項式で近似することにより任意の配水量
に対してそれぞれの地点の配水圧力を推定することがで
きる。
域の配水量変化のデータを計算機に入力し、圧力変化と
流量の関係を多項式で近似することにより任意の配水量
に対してそれぞれの地点の配水圧力を推定することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1〜図5を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0010】図1は本発明の配水管網の圧力推定方法を
実行する処理フローを示すもので、図2と図3に示すよ
うにある配水区の配水管の圧力を6日間にわたって測定
する。可搬式の圧力計を管網内に取付けて、ある1日の
配水圧力を測定記録する。
実行する処理フローを示すもので、図2と図3に示すよ
うにある配水区の配水管の圧力を6日間にわたって測定
する。可搬式の圧力計を管網内に取付けて、ある1日の
配水圧力を測定記録する。
【0011】図1のステップS1に示すように、実績配
水量を演算処理部である計算機に入力する。次に、ステ
ップS2で回帰式作成地点を指定し、この指定された地
点における圧力実測値を計算機に入力する(ステップS
3)。計算機は多項式の項数を指定し(ステップS
4)、ステップS5で回帰式の作成演算を実行する。回
帰式の作成演算を実行した後、ステップS6とS7に進
む。ステップS6では回帰式の演算結果が記憶装置に記
憶されると共に、ステップS7で回帰式の作成が終了し
たか否かを判断する。
水量を演算処理部である計算機に入力する。次に、ステ
ップS2で回帰式作成地点を指定し、この指定された地
点における圧力実測値を計算機に入力する(ステップS
3)。計算機は多項式の項数を指定し(ステップS
4)、ステップS5で回帰式の作成演算を実行する。回
帰式の作成演算を実行した後、ステップS6とS7に進
む。ステップS6では回帰式の演算結果が記憶装置に記
憶されると共に、ステップS7で回帰式の作成が終了し
たか否かを判断する。
【0012】回帰式の作成が終了していなければステッ
プS2に戻り、ステップS5までの動作を繰り返す。回
帰式の作成が終了すれば、ステップS8に進み配水量の
予測値を入力し、ステップS9に進む。ステップS9で
は配水量予測値と記憶装置で記憶した内容を基に圧力推
定演算を行い、ステップS10に進む。ステップS10
では、圧力推定演算結果を基に、連続で圧力を計測して
いる値と回帰式による推定圧とを比較して施設の異常の
有無を推定する。
プS2に戻り、ステップS5までの動作を繰り返す。回
帰式の作成が終了すれば、ステップS8に進み配水量の
予測値を入力し、ステップS9に進む。ステップS9で
は配水量予測値と記憶装置で記憶した内容を基に圧力推
定演算を行い、ステップS10に進む。ステップS10
では、圧力推定演算結果を基に、連続で圧力を計測して
いる値と回帰式による推定圧とを比較して施設の異常の
有無を推定する。
【0013】上記実施例の配水管網の圧力推定方法によ
れば、区域全体の配水量とその圧力との関係を2次式で
近似して表すと図4及び図5のようになる。図4はA地
点の回帰式としてP=−0.21×10-6×Q2+0.
64×10-3×Q+2.126を用いたものであり、図
5はB地点の回帰式としてP=−0.355×10-6×
Q2+0.693×10-3×Q+3.377を用いたも
のである。他の地点についても、同様な手法で近似して
計算機に記憶させることにより、予想される配水量変化
に対して管網内の多くの地点での圧力を推定することが
できる。
れば、区域全体の配水量とその圧力との関係を2次式で
近似して表すと図4及び図5のようになる。図4はA地
点の回帰式としてP=−0.21×10-6×Q2+0.
64×10-3×Q+2.126を用いたものであり、図
5はB地点の回帰式としてP=−0.355×10-6×
Q2+0.693×10-3×Q+3.377を用いたも
のである。他の地点についても、同様な手法で近似して
計算機に記憶させることにより、予想される配水量変化
に対して管網内の多くの地点での圧力を推定することが
できる。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述の如くであって、配水量の
実測値と配水管網内の圧力の実測値を基に回帰式を作成
し、この回帰式に基づいて演算された演算値を記憶する
と共に、配水量の予測値と前記記憶された内容を基に指
定した配水管網内の圧力を推定演算し、この推定圧力値
と連続で計測した圧力値を比較して施設の異常の有無を
推定するものであるから、管網計算を行わなくても配水
圧力が推定でき、この推定値は配水圧操作の支援データ
となる。したがって、オンライン圧力計測器からの実デ
ータと回帰式による推定値と比較することで配水管の異
常の有無を推定できる。
実測値と配水管網内の圧力の実測値を基に回帰式を作成
し、この回帰式に基づいて演算された演算値を記憶する
と共に、配水量の予測値と前記記憶された内容を基に指
定した配水管網内の圧力を推定演算し、この推定圧力値
と連続で計測した圧力値を比較して施設の異常の有無を
推定するものであるから、管網計算を行わなくても配水
圧力が推定でき、この推定値は配水圧操作の支援データ
となる。したがって、オンライン圧力計測器からの実デ
ータと回帰式による推定値と比較することで配水管の異
常の有無を推定できる。
【図1】本発明の実施例による配水管網の圧力推定方法
のフロー図。
のフロー図。
【図2】ある地点Aの1日の配水圧力分布図。
【図3】ある地点Bの1日の配水圧力分布図。
【図4】A地点の配水圧力の回帰式特性図。
【図5】B地点の耐水圧力の特性図。
Claims (1)
- 【請求項1】 配水量の実測値と配水管網内の圧力の推
定値を基に回帰式を作成し、この回帰式に基づいて演算
された演算値と配水予測値を基に指定した配水管網内の
圧力を推定演算し、この推定圧力値と計測した圧力値と
を比較して施設の異常の有無を推定することを特徴とす
る配水管網の圧力推定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20451891A JPH0546257A (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 配水管網の圧力推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20451891A JPH0546257A (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 配水管網の圧力推定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0546257A true JPH0546257A (ja) | 1993-02-26 |
Family
ID=16491865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20451891A Pending JPH0546257A (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 配水管網の圧力推定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0546257A (ja) |
-
1991
- 1991-08-15 JP JP20451891A patent/JPH0546257A/ja active Pending
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