JPH054619Y2 - - Google Patents

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JPH054619Y2
JPH054619Y2 JP1986116404U JP11640486U JPH054619Y2 JP H054619 Y2 JPH054619 Y2 JP H054619Y2 JP 1986116404 U JP1986116404 U JP 1986116404U JP 11640486 U JP11640486 U JP 11640486U JP H054619 Y2 JPH054619 Y2 JP H054619Y2
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はパツキンに関し、特に、高圧用のパ
ツキンに関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、高圧が作用する部位で使用するパツキ
ンにあつては、第5図aおよび第6図aに示すよ
うなものが知られている。
すなわち、第5図aに示すものは、固定部材1
0の溝11の内部に位置するとともに、断面がY
字状をなし、内周面側がテーパ面12bをなして
リツプ部12aが形成されたパツキン本体12
と、このパツキン本体12の内周面に設けられた
溝12c内に位置し、内周面13aが前記パツキ
ン本体12のリツプ部12aの先端よりも外側に
位置しているバツクアツプリング13とから構成
され、内部に移動部材を挿通した状態で使用して
高圧が作用する使用時には前記テーパ面12b側
およびバツクアツプリング13の内周面13a
(鎖線で示す部分)が移動部材に接触するように
なつており、この時の移動部材との接触面の面圧
分布は第5図bに示すようになる。
また、第6図aに示すものにあつては、パツキ
ン本体15のテーパ面15bの下方に段差をもつ
て他のテーパ面15cを形成し、この他のテーパ
面15cに接する外周面16bを有する断面L字
状のバツクアツプリング16を位置し、同様に固
定部材10の溝11の内部に位置して、内部に移
動部材を挿通したのちの高圧が作用する使用時に
あつては、前記パツキン本体15のテーパ面15
bと、バツクアツプリング16の内周面16aと
が(鎖線で示す部分)移動部材に接触し、この時
の移動部材との接触面の面圧分布は第6図bに示
すようになつている。
しかしながら、前記のような従来のパツキンに
あつては、バツクアツプリング13,16の内周
面13a,16aが移動部材の周面に平行である
ためにパツキン本体12,15のリツプ部12
a,15aの先端にあまり近づけることができ
ず、このためにパツキン本体12,15の先端の
リツプ部12a,15aを保持する機能が少な
く、パツキン本体12,15の先端のリツプ部1
2a,15aを形成しているテーパ面12b,1
5bが移動体の周面と接触してしまうとともに、
バツクアツプリング13,16の内周面13a,
16aも移動部材と接触してしまい、摺動抵抗が
高くなつてしまつていた。
すなわち、一般に摺動抵抗Fは次式で表わされ
る。
F(摺動抵抗)= fr(摩擦係数)×{Pro(パツキン自体の緊迫力
+Pr(圧力による緊迫力)} Pr=P(圧力)×S(接触面積) したがつて、前記従来の各パツキンにあつては
接触面積が大きいために摺動抵抗が大きくなり、
また、高圧時には全面接触のために摩耗がはげし
く耐久性に劣るという問題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決したものであつて、高圧時の接触面積が
小さいために摺動抵抗を小さくすることができる
とともに耐久性を向上させることのできるパツキ
ンを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、環
状のパツキン本体と、このパツキン本体の一側に
併設される環状のバツクアツプリングとからな
り、固定部材または移動部材のうちのいずれか一
方に設けた溝内に配設されて両者間をシールする
パツキンであつて、前記パツキン本体の周面に、
テーパ面によつて前記固定部材または移動部材の
うちのいずれか他方と接触するリツプ部を形成
し、このリツプ部を形成する一方のテーパ面と一
致するように前記バツクアツプリングの一部を起
立して、この起立側の下面を、前記リツプ部から
離れるにしたがつて前記固定部材または移動部材
のうちのいずれか他方から離間するように傾斜さ
せ、さらに、前記パツキンのうちの前記バツクア
ツプリングと反対側の側面に複数の切り欠きを所
定の間隔で設けたことを特徴とするパツキンを構
成したものである。
〔作用〕
この考案は前記のように、周面にリツプ部を形
成するためのテーパ面を設けた環状のパツキン本
体と、このパツキン本体のテーパ面側が起立して
上面がパツキン本体のテーパ面と接触するテーパ
面となつているバツクアツプリングとを具えてい
ることにより、内部に移動部材を挿通して高圧を
作用した際にあつては、前記パツキン本体のテー
パ面の先端部のリツプ部のみでシールを行い、こ
の時、パツキン本体に設けた切り欠きに高圧が作
用してリツプ部が移動部材に押圧されるのでシー
ル性が向上する。そして、リツプ部をバツクアツ
プリングの起立側が確実に保持し、バツクアツプ
リングは移動部材と接触しないために摺動抵抗が
著しく低下するとともに、使用時の摩擦が減少し
て耐久性が向上する。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図aおよび第2図にはこの考案によるパツ
キンが示されていて、このパツキンはパツキン本
体1と、バツクアツプリング2とから構成され、
前記パツキン本体1は環状をなすとともに、4隅
が傾斜して形成され、このうち内周面側の2隅は
大きく傾斜されてテーパ面3,4に形成され、内
周面の2つのテーパ面3,4の先端部がリツプ部
5となつて移動部材と接触可能となつている。
また、前記バツクアツプリング2は、上面が前
記パツキン本体1の下面と接触するとともに、下
面が固定部材の溝と接触する部分と、前記一方の
テーパ面4と接触する部分とから構成されて断面
が略く字状をなし、前記一方のテーパ面4と接触
する部分は、パツキン本体1の一方のテーパ面4
と同一の傾斜となつている上面2aと、この上面
2aよりも傾斜が大きくなつている下面2bとを
有し、それらの面2a,2bの先端は、前記パツ
キン本体1の内周面よりも外側で一致し、したが
つて、バツクアツプリング2の前記下面2bは移
動部材から順次難間して固定部材の溝と接触する
下面に連続している。
また、前記パツキン本体1の上面にはその周面
の所定の位置には切り欠き6が設けられている。
上記のように構成したこの考案によるパツキン
を、たとえば、第4図に示すように固定部材7の
溝8の内部に位置し、内部にシヤフト等の移動部
材9を挿通すると、バツクアツプリング2の下面
2bは移動部材9と平行となつておらず、パツキ
ン本体1のリツプ部5の先端から離れるにつれて
バツクアツプリング2の下面2bも移動部材9か
ら離間するように傾斜をもつて形成されているた
めにバツクアツプリング2の先端をリツプ部5の
先端に近づけることができるのでリツプ部5の保
持作用を大きくすることができ、既述のようにパ
ツキン本体1の内周面の先端部、すなわちリツプ
部5のみが移動部材9の周面と接触することとな
り、すなわち、第1図aのAで示す部分のみが接
触することとなり、したがつて従来のものと比較
して接触面積が大幅に少なくなる。
そして、接触時の面圧分布は第1図bに示すよ
うになつて圧力のピークが1個所だけ発生するこ
ととなる。
したがつて、この状態で移動部材9が移動を開
始するとともに、高圧Pが作用することとなる
が、このとき、パツキン本体1の上面には所定の
位置に切り欠き6が設けられていることにより、
吹き抜けが生じる恐れがないものである。
この場合、もし前記パツキン本体1の上面に切
り欠き6が設けられていないとすると、第3図に
示すように高圧Pの油はパツキン本体1と移動部
材9との間を通過してしまう恐れがあるが、切り
欠き6があるとそこに高圧Pが作用し、パツキン
本体1およびバツクアツプリング2を固定部材7
の溝8の下面に押圧することにより、パツキン本
体1の先端のリツプ部5が移動部材9の周面に押
されるためにシール効果がさらに良好となるもの
である。
なお、前記実施例においては、パツキン本体の
内周面にリツプ部を設け、このリツプ部のみが移
動部材に接触するようにバツクアツプリングを設
けてパツキン本体およびバツクアツプリングを固
定部材の溝の内部に位置したものを示したが、移
動部材に溝を設け、この内部にパツキン本体およ
びバツクアツプリングを位置してもよいものであ
り、この場合にはリツプ部がパツキン本体の外周
面に設けられるとともに、バツクアツプリングの
外周側が上方に起立してパツキン本体のリツプ部
と接触するようになるものである。
〔考案の効果〕
この考案は、環状のパツキン本体と、環状のバ
ツクアツプリングとを具えたパツキンにおいて、
前記パツキン本体の周面にリツプ部を形成し、こ
のリツプ部の傾斜と一致する傾斜でバツクアツプ
リングの一部を起立して、その起立側の上面で前
記パツキン本体のリツプ部を保持するようにした
ので、パツキン本体のリツプ部を保持する機能が
増大し、その結果、パツキン本体はそのリツプ部
のみが移動部材と接触することとなつて接触面積
が従来のものと比較して大幅に減少するととも
に、バツクアツプリングは移動部材と接触するこ
とがないのでパツキン全体として移動部材との接
触面積が減少したことによつて摺動抵抗を著しく
減少させることができる。また、高圧作用時に全
面接触でないことによつて耐摩耗性が著しく向上
する。さらに、パツキン本体のうちのバツクアツ
プリングと反対側の側面に設けた切り欠きに押圧
が作用するのでリツプ部の押圧が高められてシー
ル性が向上するという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図aはこの考案の一例を示す概略図、第1
図bはリツプ部の面圧分布を示す図、第2図は第
1図のものの平面図、第3図は切り欠きのない場
合の高圧作用時を示す図、第4図は取付けた状態
を示す概略図、第5図aおよび第6aは従来のも
のを示す概略図、第5図bおよび第6図bは面圧
の分布状態を示す図であつて、第5図bは第5図
aの場合、第6図bは第6図aの場合である。 1,12,15……パツキン本体、2,13,
16……バツクアツプリング、2a……上面、2
b……下面、3,4,12b,15b,15c…
…テーパ面、5,12a,15a……リツプ部、
6……切り欠き、7,10……固定部材、8,1
1,12c……溝、9……移動部材、13a,1
6a……内周面、16b……外周面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 環状のパツキン本体1と、該パツキン本体1の
    一側に併設される環状のバツクアツプリング2と
    からなり、固定部材7または移動部材9のうちの
    いずれか一方に設けた溝8内に配設されて両者
    7,9間をシールするパツキンであつて、前記パ
    ツキン本体1の周面に、テーパ面3,4によつて
    前記固定部材7または移動部材9のうちのいずれ
    か他方と接触するリツプ部5を形成し、このリツ
    プ部5を形成する一方のテーパ面4と一致するよ
    うに前記バツクアツプリング2の一部を起立し
    て、この起立側の下面2bを、前記リツプ部5か
    ら離れるにしたがつて前記固定部材7または移動
    部材9のうちのいずれか他方から離間するように
    傾斜させ、さらに、前記パツキン1のうちの前記
    バツクアツプリング2と反対側の側面に複数の切
    り欠き6を所定の間隔で設けたことを特徴とする
    パツキン。
JP1986116404U 1986-07-29 1986-07-29 Expired - Lifetime JPH054619Y2 (ja)

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