JPH0545841B2 - - Google Patents
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- JPH0545841B2 JPH0545841B2 JP2171385A JP2171385A JPH0545841B2 JP H0545841 B2 JPH0545841 B2 JP H0545841B2 JP 2171385 A JP2171385 A JP 2171385A JP 2171385 A JP2171385 A JP 2171385A JP H0545841 B2 JPH0545841 B2 JP H0545841B2
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は蒸気タービンの再熱器に係り、特に、
急速起動及び日負荷変化巾の大きい蒸気タービン
に使用することに好適な蒸気タービン再熱器加熱
蒸気圧力制御装置に関する。
急速起動及び日負荷変化巾の大きい蒸気タービン
に使用することに好適な蒸気タービン再熱器加熱
蒸気圧力制御装置に関する。
蒸気タービン再熱器加熱蒸気量を制御する方法
として、例えば、特開昭58−106311号公報に示さ
れるように、加熱蒸気の供給管からの出口蒸気温
度を制御する場合、加熱温度流量制御弁の出口蒸
気圧力を検出器で検出し、この検出値を第二の関
数発生器で温度変換させて流量制御弁の出口飽和
蒸気温度を求める。次に、この飽和蒸気温度を第
二の減算器に出力し、加熱器のターミナルデイフ
アレンスで差し引くことにより、低圧タービン入
口蒸気温度を求める。次いで、この温度と第一関
数発生器からの目標温度と第一の減算器で減算
し、その偏差に従つてPI制御器を介して流量制
御弁の開度を制御する方法が知られている。
として、例えば、特開昭58−106311号公報に示さ
れるように、加熱蒸気の供給管からの出口蒸気温
度を制御する場合、加熱温度流量制御弁の出口蒸
気圧力を検出器で検出し、この検出値を第二の関
数発生器で温度変換させて流量制御弁の出口飽和
蒸気温度を求める。次に、この飽和蒸気温度を第
二の減算器に出力し、加熱器のターミナルデイフ
アレンスで差し引くことにより、低圧タービン入
口蒸気温度を求める。次いで、この温度と第一関
数発生器からの目標温度と第一の減算器で減算
し、その偏差に従つてPI制御器を介して流量制
御弁の開度を制御する方法が知られている。
この方法は、加熱蒸気流量制御弁の出口圧力の
検出値から換算される温度と目標温度を比較し、
その偏差に従つて制御弁の開度を調整することに
より、低圧タービン入口蒸気温度のきめ細かい制
御を可能とするものであるが、負荷変化の大きさ
によつて、その都度、目標温度の設定を行なう必
要があつた。又、制御装置起動時であつても圧力
変動を極力小さく抑える方が望ましい。
検出値から換算される温度と目標温度を比較し、
その偏差に従つて制御弁の開度を調整することに
より、低圧タービン入口蒸気温度のきめ細かい制
御を可能とするものであるが、負荷変化の大きさ
によつて、その都度、目標温度の設定を行なう必
要があつた。又、制御装置起動時であつても圧力
変動を極力小さく抑える方が望ましい。
本発明の目的は、再熱器及び低圧タービンの過
冷却、過熱、大きな温度変化による過大な熱応力
を防止し、かつ、起動時間の短縮を図る再熱器過
熱蒸気圧力制御装置を提供することにある。
冷却、過熱、大きな温度変化による過大な熱応力
を防止し、かつ、起動時間の短縮を図る再熱器過
熱蒸気圧力制御装置を提供することにある。
本発明は、タービン出力要求信号により過熱蒸
気圧力設定値を算出する設定圧力演算器と、低圧
タービンのメタル温度検出信号により設定圧力と
同レベルの飽和圧力を算出するための飽和蒸気温
度の変化率を算出する変化率演算器とを設け、負
荷変化が大きい場合も、再熱器及び低圧タービン
の熱応力の発生を最小にすると共に、低圧タービ
ンのメタル温度が高い場合には、起動時間を短か
くすることを特徴とする。
気圧力設定値を算出する設定圧力演算器と、低圧
タービンのメタル温度検出信号により設定圧力と
同レベルの飽和圧力を算出するための飽和蒸気温
度の変化率を算出する変化率演算器とを設け、負
荷変化が大きい場合も、再熱器及び低圧タービン
の熱応力の発生を最小にすると共に、低圧タービ
ンのメタル温度が高い場合には、起動時間を短か
くすることを特徴とする。
また、本発明は、任意の負荷状態から加熱蒸気
圧力制御装置を起動する起動器と、低圧タービン
のメタル温度に加熱蒸気圧力設定値に対する飽和
蒸気温度がより速く、かつ、スムーズに達するよ
うな温度変化率を算出する初期温度変化率演算器
とを設け、加熱蒸気の初期通気時の再熱器及び低
圧タービンの熱応力の増大を防止することを特徴
とする。
圧力制御装置を起動する起動器と、低圧タービン
のメタル温度に加熱蒸気圧力設定値に対する飽和
蒸気温度がより速く、かつ、スムーズに達するよ
うな温度変化率を算出する初期温度変化率演算器
とを設け、加熱蒸気の初期通気時の再熱器及び低
圧タービンの熱応力の増大を防止することを特徴
とする。
第1図に本発明の一実施例を示す。本系統は、
蒸気を発生する蒸気発生器1、蒸気の持つ熱エネ
ルギをロータの回転エネルギに変換する高圧ター
ビン3、高圧タービン3へ流入する蒸気量を加減
しタービンの速度及び出力、入口蒸気圧力等を制
御する蒸気加減弁2、高圧タービン3の排気蒸気
をタービン入口蒸気の一部を用いて再熱する再熱
器4、再熱蒸気の持つ熱エネルギをロータの回転
エネルギに変換する低圧タービン5、低圧タービ
ン5の排気を復水する復水器6、復水を昇温し蒸
気発生器1へ給水する給水加熱器7、再熱器4へ
の加熱蒸気の流量を制御する加熱蒸気制御弁8、
再熱器4で凝縮したドレンを回収するドレンタン
ク10、トレンタンク10のドレンを給水加熱器
7へ排出するドレン弁11及び同上ドレンを復水
器6へ排出するドレン弁12、タービン速度とタ
ービン入口蒸気圧力を検出し、タービンの出力を
制御する出力制御装置13、出力制御装置13よ
りの出力要求信号17により蒸気加減弁2を制御
する蒸気加減弁制御装置14、加熱蒸気量制御弁
8の後圧を検出する加熱蒸気圧力検出器16、低
圧タービン5のメタル温度を検出する温度検出器
18、出力制御装置13よりの出力要求信号17
と加熱蒸気圧力検出器16よりの圧力検出信号1
9及び前記温度検出器18よりの温度検出信号9
とを入力信号として加熱蒸気量制御弁8を開閉制
御する加熱蒸気圧力制御装置15より構成され
る。
蒸気を発生する蒸気発生器1、蒸気の持つ熱エネ
ルギをロータの回転エネルギに変換する高圧ター
ビン3、高圧タービン3へ流入する蒸気量を加減
しタービンの速度及び出力、入口蒸気圧力等を制
御する蒸気加減弁2、高圧タービン3の排気蒸気
をタービン入口蒸気の一部を用いて再熱する再熱
器4、再熱蒸気の持つ熱エネルギをロータの回転
エネルギに変換する低圧タービン5、低圧タービ
ン5の排気を復水する復水器6、復水を昇温し蒸
気発生器1へ給水する給水加熱器7、再熱器4へ
の加熱蒸気の流量を制御する加熱蒸気制御弁8、
再熱器4で凝縮したドレンを回収するドレンタン
ク10、トレンタンク10のドレンを給水加熱器
7へ排出するドレン弁11及び同上ドレンを復水
器6へ排出するドレン弁12、タービン速度とタ
ービン入口蒸気圧力を検出し、タービンの出力を
制御する出力制御装置13、出力制御装置13よ
りの出力要求信号17により蒸気加減弁2を制御
する蒸気加減弁制御装置14、加熱蒸気量制御弁
8の後圧を検出する加熱蒸気圧力検出器16、低
圧タービン5のメタル温度を検出する温度検出器
18、出力制御装置13よりの出力要求信号17
と加熱蒸気圧力検出器16よりの圧力検出信号1
9及び前記温度検出器18よりの温度検出信号9
とを入力信号として加熱蒸気量制御弁8を開閉制
御する加熱蒸気圧力制御装置15より構成され
る。
蒸気発生器1で発生した蒸気は、蒸気加減弁2
で流量を制御された後、高圧タービン3に流入す
る。高圧タービン3で仕事をした蒸気は、再熱器
4で再加熱され、低圧タービン5に導かれる。低
圧タービン5で仕事をした蒸気は復水器6へ導か
れて復水となる。復水は給水加熱器7で加熱さ
れ、蒸気発生器1へ供給される。一方、蒸気発生
器1の出口蒸気の一部は、加熱蒸気量制御弁8で
流量調整された後、再熱器4に流入し、高圧ター
ビン出口蒸気(被加熱蒸気)と熱交換し、ドレン
化してドレンタンク10へ導かれる。ドレンタン
ク内のドレンは、ドレン弁11、若しくはドレン
弁12を通つて給水加熱器7、または、復水器6
へ排出される。
で流量を制御された後、高圧タービン3に流入す
る。高圧タービン3で仕事をした蒸気は、再熱器
4で再加熱され、低圧タービン5に導かれる。低
圧タービン5で仕事をした蒸気は復水器6へ導か
れて復水となる。復水は給水加熱器7で加熱さ
れ、蒸気発生器1へ供給される。一方、蒸気発生
器1の出口蒸気の一部は、加熱蒸気量制御弁8で
流量調整された後、再熱器4に流入し、高圧ター
ビン出口蒸気(被加熱蒸気)と熱交換し、ドレン
化してドレンタンク10へ導かれる。ドレンタン
ク内のドレンは、ドレン弁11、若しくはドレン
弁12を通つて給水加熱器7、または、復水器6
へ排出される。
本タービンの出力は、出力制御装置13で制御
される。出力制御装置13は高圧タービン入口蒸
気圧力及びタービン速度を検出し、高圧タービン
の入口に設置された蒸気加減弁2の開度を調節し
て流入蒸気量を制御することにより、タービン出
力を制御している。次に、再熱器4の加熱蒸気量
制御は加熱蒸気圧力制御装置15によつて行なわ
れる。その制御ブロツク図を第2図に示す。加熱
蒸気圧力制御装置15は、出力制御装置13より
の出力要求信号17と温度検出器18よりの温度
検出信号9とを入力し任意の負荷状態から出力要
求信号17及び温度検出信号9を出力する起動器
20と、起動器20よりの出力要求信号21を入
力し、再熱器4の加熱蒸気圧力設定値信号23を
演算出力する設定圧力演算器22と、圧力設定値
信号23と同レベル飽和蒸気圧力信号24を飽和
蒸気温度信号25によつて演算出力する飽和蒸気
圧力演算器26と、圧力設定値信号23と飽和蒸
気圧力信号24とを比較し、圧力偏差信号27と
設定圧力切替信号28とを出力する比較器29
と、起動器20よりの温度検出信号30と設定圧
力切替信号28及び飽和蒸気温度信号25とを入
力し飽和蒸気温度信号25を算出するための温度
変化率信号31を演算出力する変化率演算器32
と、温度変化率信号31を入力し飽和蒸気温度信
号25を出力する積分器33と、設定圧力切替信
号28により圧力設定値信号23か飽和蒸気圧力
信号24かいずれかの信号を本圧力制御装置の圧
力設定信号34として出力する信号切替器35
と、圧力設定信号34と圧力検出器16からの信
号19との偏差信号36を演算する減算器37
と、偏差信号36に基づいて設定圧力に検出圧力
が制御されるように制御弁8に弁開度信号39を
伝達する比例積分演算器38とにより構成され
る。又、起動器20は第3図に示すように出力要
求信号17と制御装置起動設定器41からの信号
42とを入力し、制御装置起動信号43を発振す
る起動信号発振器44と、起動信号43により停
止負荷設定器45からの信号46か、出力要求信
号17か、いずれかの信号を設定圧力演算器22
へ出力する切替器47と、起動信号43により停
止温度設定器48からの信号49か温度検出信号
9かいずれかの信号を変化率演算器32へ出力す
る切替器50とにより構成されている。さらに、
変化率演算器32は、第4図に示すように、比較
器29よりの圧力偏差信号27により飽和蒸気温
度変化率保持信号51を演算する演算器52と、
低圧タービンのメタル温度検出信号30と積分器
33よりの飽和蒸気温度信号25との偏差信号5
3を算出する減算器54と、減算器54よりの信
号53を入力しタービンのメタル温度に飽和蒸気
温度がより速く、かつ、スムーズに近づくような
温度変化率を算出する初期温度変化率演算器55
と、演算器55よりの信号56と温度変化率設定
器57からの信号58とにより起動時の温度変化
率を最適に増幅させる掛算器59と、掛算器59
からの信号60と飽和蒸気温度変化率保持信号5
1とを入力し、タービン出力要求信号の変化に応
じて最適な温度変化率信号31を出力する掛算器
61とにより構成されている。
される。出力制御装置13は高圧タービン入口蒸
気圧力及びタービン速度を検出し、高圧タービン
の入口に設置された蒸気加減弁2の開度を調節し
て流入蒸気量を制御することにより、タービン出
力を制御している。次に、再熱器4の加熱蒸気量
制御は加熱蒸気圧力制御装置15によつて行なわ
れる。その制御ブロツク図を第2図に示す。加熱
蒸気圧力制御装置15は、出力制御装置13より
の出力要求信号17と温度検出器18よりの温度
検出信号9とを入力し任意の負荷状態から出力要
求信号17及び温度検出信号9を出力する起動器
20と、起動器20よりの出力要求信号21を入
力し、再熱器4の加熱蒸気圧力設定値信号23を
演算出力する設定圧力演算器22と、圧力設定値
信号23と同レベル飽和蒸気圧力信号24を飽和
蒸気温度信号25によつて演算出力する飽和蒸気
圧力演算器26と、圧力設定値信号23と飽和蒸
気圧力信号24とを比較し、圧力偏差信号27と
設定圧力切替信号28とを出力する比較器29
と、起動器20よりの温度検出信号30と設定圧
力切替信号28及び飽和蒸気温度信号25とを入
力し飽和蒸気温度信号25を算出するための温度
変化率信号31を演算出力する変化率演算器32
と、温度変化率信号31を入力し飽和蒸気温度信
号25を出力する積分器33と、設定圧力切替信
号28により圧力設定値信号23か飽和蒸気圧力
信号24かいずれかの信号を本圧力制御装置の圧
力設定信号34として出力する信号切替器35
と、圧力設定信号34と圧力検出器16からの信
号19との偏差信号36を演算する減算器37
と、偏差信号36に基づいて設定圧力に検出圧力
が制御されるように制御弁8に弁開度信号39を
伝達する比例積分演算器38とにより構成され
る。又、起動器20は第3図に示すように出力要
求信号17と制御装置起動設定器41からの信号
42とを入力し、制御装置起動信号43を発振す
る起動信号発振器44と、起動信号43により停
止負荷設定器45からの信号46か、出力要求信
号17か、いずれかの信号を設定圧力演算器22
へ出力する切替器47と、起動信号43により停
止温度設定器48からの信号49か温度検出信号
9かいずれかの信号を変化率演算器32へ出力す
る切替器50とにより構成されている。さらに、
変化率演算器32は、第4図に示すように、比較
器29よりの圧力偏差信号27により飽和蒸気温
度変化率保持信号51を演算する演算器52と、
低圧タービンのメタル温度検出信号30と積分器
33よりの飽和蒸気温度信号25との偏差信号5
3を算出する減算器54と、減算器54よりの信
号53を入力しタービンのメタル温度に飽和蒸気
温度がより速く、かつ、スムーズに近づくような
温度変化率を算出する初期温度変化率演算器55
と、演算器55よりの信号56と温度変化率設定
器57からの信号58とにより起動時の温度変化
率を最適に増幅させる掛算器59と、掛算器59
からの信号60と飽和蒸気温度変化率保持信号5
1とを入力し、タービン出力要求信号の変化に応
じて最適な温度変化率信号31を出力する掛算器
61とにより構成されている。
このように構成された加熱蒸気圧力制御装置1
5を用いると、起動器20に設けた停止負荷設定
器45の停止負荷信号46をあらかじめ調整して
圧力検出器16からの圧力検出信号19と同じで
若しくは少し高めに圧力設定信号23を設定でき
るので、制御装置起動時の制御不具合、つまり、
低負荷領域での加熱蒸気量の一時的な増加による
再熱器4及び低圧タービンの熱応力発生を最小に
することが可能となる。また、タービン出力があ
る程度高いところ、例えば、15%負荷で本圧力制
御装置を起動する場合、圧力設定信号23はター
ビン出力に見合つた信号を起動時ステツプ状に発
振するが、比較器29からの設定圧力切替信号2
8によつて圧力設定信号23と飽和蒸気圧力信号
24のうち小さい方の信号を減算器37の入力信
号34として選択し、かつ、この飽和蒸気圧力信
号24を変化率演算器32からの信号により積分
器33を用いて算出する飽和蒸気温度信号25が
定められた温度変化率に従つてゆるやかに変化す
るようにしてあるので、起動時の制御性が極めて
良好となる。さらに圧力設定信号23が負荷上昇
パターンにより急激となる時も、変化率演算器3
2により温度の変化率をある制限値以内に抑えら
れる機能をもつているので、再熱器4の出口被加
熱蒸気温度の変化率を任意の値に制御することが
可能となる。つまり、タービン出力信号が直線的
に増加する時に、この被加熱蒸気温度をほぼ直線
的に増加させることができるので、負荷変化が大
きい場合でも、再熱器4及び低圧タービンの熱応
力発生を最小にすることができる。
5を用いると、起動器20に設けた停止負荷設定
器45の停止負荷信号46をあらかじめ調整して
圧力検出器16からの圧力検出信号19と同じで
若しくは少し高めに圧力設定信号23を設定でき
るので、制御装置起動時の制御不具合、つまり、
低負荷領域での加熱蒸気量の一時的な増加による
再熱器4及び低圧タービンの熱応力発生を最小に
することが可能となる。また、タービン出力があ
る程度高いところ、例えば、15%負荷で本圧力制
御装置を起動する場合、圧力設定信号23はター
ビン出力に見合つた信号を起動時ステツプ状に発
振するが、比較器29からの設定圧力切替信号2
8によつて圧力設定信号23と飽和蒸気圧力信号
24のうち小さい方の信号を減算器37の入力信
号34として選択し、かつ、この飽和蒸気圧力信
号24を変化率演算器32からの信号により積分
器33を用いて算出する飽和蒸気温度信号25が
定められた温度変化率に従つてゆるやかに変化す
るようにしてあるので、起動時の制御性が極めて
良好となる。さらに圧力設定信号23が負荷上昇
パターンにより急激となる時も、変化率演算器3
2により温度の変化率をある制限値以内に抑えら
れる機能をもつているので、再熱器4の出口被加
熱蒸気温度の変化率を任意の値に制御することが
可能となる。つまり、タービン出力信号が直線的
に増加する時に、この被加熱蒸気温度をほぼ直線
的に増加させることができるので、負荷変化が大
きい場合でも、再熱器4及び低圧タービンの熱応
力発生を最小にすることができる。
一方、本制御装置15は、先述のように、変化
率演算器32により、タービンのメタル温度に飽
和蒸気温度がより速く、かつ、スムーズに近づく
ような温度変化率を算出する機能をもつので、タ
ービンのメタル温度が高い場合には、タービン出
力要求信号に追従して圧力設定信号34が増加す
るので、メタル温度にこの圧力設定値に対応する
飽和温度が近づくまではタービン出力要求信号の
変化率を増加させることが可能となる。従つて、
再熱器4では低負荷時程、タービン出力変化率に
対する被加熱蒸気温度変化率の割合が大であるの
で、本発明は起動時間の短縮には極めて効果が大
きい。
率演算器32により、タービンのメタル温度に飽
和蒸気温度がより速く、かつ、スムーズに近づく
ような温度変化率を算出する機能をもつので、タ
ービンのメタル温度が高い場合には、タービン出
力要求信号に追従して圧力設定信号34が増加す
るので、メタル温度にこの圧力設定値に対応する
飽和温度が近づくまではタービン出力要求信号の
変化率を増加させることが可能となる。従つて、
再熱器4では低負荷時程、タービン出力変化率に
対する被加熱蒸気温度変化率の割合が大であるの
で、本発明は起動時間の短縮には極めて効果が大
きい。
また、前述のように、飽和蒸気温度変化率保持
信号51を演算することにより、負荷上昇でも降
下でも設定圧力に不連続性が生じないので制御性
が向上する利点をもつ。しかし、負荷降下時の変
化率が任意に設定できるので、急速な負荷の降下
にも十分制御性を発揮できる。
信号51を演算することにより、負荷上昇でも降
下でも設定圧力に不連続性が生じないので制御性
が向上する利点をもつ。しかし、負荷降下時の変
化率が任意に設定できるので、急速な負荷の降下
にも十分制御性を発揮できる。
本発明によれば、負荷変化が大きい場合、及
び、再熱器へ加熱蒸気を通気する場合でも、再熱
器及び低圧タービンの熱応力の発生を最小にし、
低圧タービンのメタル温度が高い場合には、起動
時間を短縮することができる。
び、再熱器へ加熱蒸気を通気する場合でも、再熱
器及び低圧タービンの熱応力の発生を最小にし、
低圧タービンのメタル温度が高い場合には、起動
時間を短縮することができる。
第1図は本発明の一実施例の再熱タービンプラ
ントの系統図、第2図は本発明の一実施例の加熱
蒸気圧制御装置のブロツク図、第3図は本発明の
実施例の加熱蒸気圧力制御装置の起動器を示すブ
ロツク図、第4図は本発明の実施例の加熱蒸気圧
力制御装置の変化率演算器を示すブロツク図であ
る。 1……蒸気発生器、2……蒸気加減弁、8……
加熱蒸気制御弁、13……出力制御装置、14…
…蒸気加減弁制御装置、15……加熱蒸気圧力制
御装置、16……加熱蒸気圧力検出器、18……
タービンメタル温度検出器。
ントの系統図、第2図は本発明の一実施例の加熱
蒸気圧制御装置のブロツク図、第3図は本発明の
実施例の加熱蒸気圧力制御装置の起動器を示すブ
ロツク図、第4図は本発明の実施例の加熱蒸気圧
力制御装置の変化率演算器を示すブロツク図であ
る。 1……蒸気発生器、2……蒸気加減弁、8……
加熱蒸気制御弁、13……出力制御装置、14…
…蒸気加減弁制御装置、15……加熱蒸気圧力制
御装置、16……加熱蒸気圧力検出器、18……
タービンメタル温度検出器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 蒸気源、この蒸気源からの主蒸気の持つ熱エ
ネルギを回転エネルギに変換する高圧タービン
と、前記主蒸気の流量を調整する蒸気加減弁と、
前記高圧タービンの入口蒸気の一部を加熱源とし
て前記高圧タービンの排気を再熱する再熱器と、
再熱した蒸気の熱エネルギを回転エネルギに変換
する低圧タービンと、前記再熱器の加熱蒸気量を
加減する加熱蒸気制御弁と、前記蒸気加減弁の開
度を調整しタービン出力を制御する出力制御装置
と、前記加熱蒸気制御弁の開度を制御し加熱蒸気
量を加減する加熱蒸気圧力制御装置とからなる蒸
気タービンにおいて、 前記加熱蒸気圧力制御装置に、 タービン出力要求信号により前記再熱器の加熱
蒸気圧力設定値を算出する設定圧力演算器と、 前記低圧タービンのメタル温度検出信号により
前記加熱蒸気圧力設定値と同レベルの飽和蒸気圧
力を算出するための飽和蒸気温度の変化率を算出
する変化率演算器とを設けたことを特徴とする蒸
気タービン再熱器加熱蒸気圧力制御装置。 2 特許請求の範囲第1項において、 前記加熱蒸気圧力制御装置に、 任意の負荷状態から前記加熱蒸気圧力制御装置
を起動する起動器を設けたことを特徴とする蒸気
タービン再熱器加熱蒸気圧力制御装置。 3 特許請求の範囲第1項において 前記変化率演算器は、前記飽和蒸気温度により
前記飽和蒸気圧力を算出する演算器と、前記飽和
蒸気圧力と前記圧力設定値とを比較することによ
り得られた信号により前記飽和蒸気温度の変化率
保持信号を算出する演算器と、前記低圧タービン
の前記メタル温度検出信号と前記飽和蒸気温度と
の偏差信号を算出する減算器と、この減算器から
の出力信号により前記低圧タービンのメタル温度
に前記飽和蒸気温度がより速く、かつ、スムーズ
に近づくような温度変化率を算出する初期温度変
化率演算器とから構成されることを特徴とする蒸
気タービン再熱器加熱蒸気圧力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2171385A JPS61184306A (ja) | 1985-02-08 | 1985-02-08 | 蒸気タ−ビン再熱器加熱蒸気圧力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2171385A JPS61184306A (ja) | 1985-02-08 | 1985-02-08 | 蒸気タ−ビン再熱器加熱蒸気圧力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61184306A JPS61184306A (ja) | 1986-08-18 |
JPH0545841B2 true JPH0545841B2 (ja) | 1993-07-12 |
Family
ID=12062703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2171385A Granted JPS61184306A (ja) | 1985-02-08 | 1985-02-08 | 蒸気タ−ビン再熱器加熱蒸気圧力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61184306A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63135702A (ja) * | 1986-11-26 | 1988-06-08 | 株式会社 タクマ | ボイラ自動缶数制御方法 |
JPH0692808B2 (ja) * | 1986-12-27 | 1994-11-16 | 株式会社東芝 | 湿分分離再熱器の制御装置 |
JP5665438B2 (ja) * | 2010-09-03 | 2015-02-04 | 株式会社サムソン | 蒸気ボイラ |
-
1985
- 1985-02-08 JP JP2171385A patent/JPS61184306A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61184306A (ja) | 1986-08-18 |
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Legal Events
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