JPH0545399A - 部分放電検出装置 - Google Patents

部分放電検出装置

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JPH0545399A
JPH0545399A JP20536491A JP20536491A JPH0545399A JP H0545399 A JPH0545399 A JP H0545399A JP 20536491 A JP20536491 A JP 20536491A JP 20536491 A JP20536491 A JP 20536491A JP H0545399 A JPH0545399 A JP H0545399A
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Sadao Ueda
貞夫 植田
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高調波発生負荷の転流パルス電流によるスパ
イクノイズを確実,容易に除去する。 【構成】 部分放電検出対象になる電力機器の接地線電
流を検出する接地電流検出手段(2,3,4)と、高調
波発生源になる電力変換器の転流パルス電流を位相弁別
する位相弁別手段(7,8,9,10)と、接地線電流
検出信号から転流パルスの位相弁別信号期間だけ信号除
去するアナログスイッチ(5)とを備え、転流パルス電
流が電力機器に誘導されてその検出電流にスパイクノイ
ズが含まれる場合にそのタイミングになる位相弁別信号
を利用してスパイクノイズを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機器の部分放電を
検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器や開閉器などの電気機器は、その
絶縁劣化に伴って部分放電が発生し、この部分放電の検
出によって劣化度合を判定することが行われている。
【0003】電気機器の内部部分放電の検出には結合コ
ンデンサや高周波変流器によって部分放電電流パルスを
検出することが一般的に行われている。
【0004】しかし、部分放電パルスは微弱な信号であ
るため、外部ノイズの影響を受け易く、誤動作を起こし
易くする。
【0005】外部ノイズの影響を取り除く方式として、
例えば特公昭60−29075号公報に記載される極性
弁別法を応用したものがある。この方式は、図3に示す
構成で実現される。
【0006】同図において、C1,C2は夫々略同一構
成の被試験装置(コンデンサで代表して示す)であっ
て、インピーダンス素子Z1,Z2とブリッジ回路が構
成される。この構成で例えば被試験装置C2内で発生し
た部分放電パルスは、図示のルートSを通ってブリッジ
平衡端A,Bと大地との間に互いに逆極性のパルスとし
て表れる。一方、交流電源AC等に重畳する外部ノイズ
は図示ルートN1,N2を通り、ブリッジ平衡端A,Bと
大地との間に同極性のパルスを発生させる。
【0007】このように、外部ノイズと部分放電による
ブリッジ平衡端A,Bのパルスの同極性と逆極性の違い
を利用し、A,B端夫々のパルスを同調回路TU1,T
U2及びリミッタLIM1,LIM2を通してトランス
TRの一次巻線両端に加えることで同極性のパルスを該
トランスTRの出力に得、かつ逆極性のパルスを打ち消
し、外部ノイズ期間だけダイオードD1に出力信号を得
る。
【0008】一方、ブリッジ平衡端B(又はA)のパル
スをダイオードD2で整流し、部分放電及び外部ノイズ
を含む電圧波形を得、この信号をダイオードD1の出力
(外部ノイズ)期間だけゲートを閉じるゲートGを通す
ことで該ゲートGに外部ノイズを除去した部分放電パル
スのみを得る。
【0009】他の従来方式として、図4に示すように、
被試験装置C3と同系統に接続された電気機器C4の両
接地線で夫々接地電流を検出し、この検出信号の差分を
比較器COMに得ることで外部ノイズを除去した部分放
電パルスを検出するものもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の検出方式は、何
れも被試験装置と同等の電力機器が並設又は近傍に設置
されていることを必要とする。
【0011】また、上述の条件が満足されるも、外部ノ
イズは発生要因,発生箇所等によってノイズの大きさ,
発生回数,位相が大きくずれることが多く、これらずれ
分を補正するための複雑な回路構成,信号処理を被試験
装置箇々に必要とする。
【0012】特に、最近はサイリスタ素子等を使った電
力変換器(高調波発生負荷)による高調波ノイズが電源
系統に重畳し、スパイク状の大きなパルスが1サイクル
に数発の割合で発生し、このパルスが部分放電検出回路
に侵入すると部分放電パルスとの識別に回路構成,信号
処理を一層困難にしてきている。
【0013】本発明の目的は、部分放電検出に高調波発
生負荷の転流パルス電流によるスパイクノイズを確実,
容易に除去できる検出装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題の解決
を図るため、電力機器の接地線に流れる電流を検出する
接地電流検出手段(2,3,4)と、スイッチ素子の転
流によって電力変換する電力変換器の転流パルス電流を
位相弁別する位相弁別手段(7,8,9,10)と、前
記位相弁別手段の位相弁別出力をゲート入力とし前記接
地電流検出手段の検出信号から該ゲート入力期間だけ信
号除去するアナログスイッチ(5)とを備えたことを特
徴とする。
【0015】
【作用】本発明によれば、高調波発生源になる電力変換
器の転流パルス電流を直接に位相弁別し、この弁別出力
によって電力機器の接地線電流に含まれるスパイク状ノ
イズとの同期を得て該ノイズが存在すればそれを除去
し、アナログスイッチ出力に電力機器の部分放電パルス
のみを得る。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す回路図であ
り、変電所の変圧器の部分放電を検出する場合である。
被試験装置になる変圧器1の中性点接地線(又は変圧器
容器の接地線)に流れる電流は、高周波変流器2によっ
て検出される。
【0017】この検出高周波電流は増幅回路3で増幅さ
れ、整流回路4によって整流され、アナログゲートとし
てのアナログスイッチ5の入力にされる。このアナログ
スイッチ5の入力になる変圧器1の接地電流には部分放
電パルスの他にスパイク状パルスとなる外部ノイズが重
畳している。
【0018】この外部ノイズの発生源と想定されるもの
として、高調波発生負荷となるサイリスタ電力変換器6
が存在するとき、該電力変換器6の転流パルスが高周波
変流器7によって検出される。この検出高周波電流は、
増幅回路8で増幅され、整流回路9によって整流されて
パルス電圧として取り出され、単安定マルチバイブレー
タ10のトリガ信号にされる。マルチバイブレータ10
はパルス電圧(トリガ)のタイミングで一定幅のパルス
を発生し、このパルスがアナログスイッチ5のゲート信
号にされる。
【0019】この電力変換器6からの高周波検出電流に
は転流パルスが他の外部ノイズに較べて極めて高いレベ
ルかつ頻度になるもので、増幅回路8の増幅度,増幅帯
域によって転流パルスのみを検出し、マルチバイブレー
タ10の出力に該パルスのタイミング信号を得る位相弁
別回路に構成される。
【0020】上述の構成において、変圧器1の接地線に
流れる高周波電流は図2の(a)に示すように該変圧器
1に発生した部分放電によるパルスのほか、電力変換器
6が発生する高調波電流の誘導によるスパイク状ノイズ
が重畳することがある。このスパイク状ノイズは電力変
換器6の転流パルスに同期したものであり、電力系統の
交流波形にも同期して周期的に表れる。
【0021】従って整流回路4の出力は部分放電パルス
とスパイク状ノイズを夫々整流したパルスになる。一
方、電力変換器6には変圧器1等からの部分放電パルス
が重畳するのは殆どなく、その電源電流には転流パルス
のみが重畳する。
【0022】このため、整流回路9には転流パルスのみ
を検出し、図2の(b)に示すように該タイミングでマ
ルチバイブレータ10に一定幅のパルスを得る。このパ
ルスは図2の(a)に示すスパイク状ノイズと同期して
おり、該パルスによってアナログスイッチ5を閉じるゲ
ート制御を行うことにより、スパイク状ノイズを除去
し、部分放電パルスのみの出力をアナログスイッチ5の
出力として得ることができる。即ち、部分放電検出に問
題となるスパイク状ノイズは位相弁別によって除去され
る。マルチバイブレータ10の出力パルス幅は100マ
イクロ秒程度のもので良い。
【0023】なお、実施例において、電力変換器6はサ
イリスタやGTOなどのスイッチ素子の位相制御による
順変換器(整流回路も含む)やサイクロコンバータなど
電源系統に同期した転流パルスを発生するもので、変圧
器1等の電力系統と同じ電源系統(電圧種は異なる)に
なるものであれば同等の作用効果を得ることができる。
例えば、電力変換器6はCVCFや非常電源充電回路に
なり、電圧も400V級のものに適用できる。
【0024】また、位相弁別における転流パルス検出
は、400V級のものを検出するため絶縁上で特に問題
なく、直接に変流器7で検出する場合を示すが、光ファ
イバーケーブルで一旦絶縁した上で信号検出することも
できる。
【0025】また、本実施例は従来の例えば極性弁別方
式のものとアナログスイッチGと5を論理和で結合する
ことの組み合わせにすることにより、信頼性の高い部分
放電検出ができる。
【0026】また、増幅器3,8及び整流回路4,9は
適宜設計変更されるものであるし、マルチバイブレータ
10も他の論理ゲートによる構成にできる。例えば、接
地電流検出は整流回路を省略して正負極性のまま検出
し、アナログスイッチ5を両極性で検出するものに構成
する。
【0027】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、電力機
器の接地線電流を検出すると共に、高調波発生負荷にな
る電力変換器の整流パルスを位相弁別し、この弁別出力
をゲート入力とするアナログスイッチによって接地電流
検出信号から該ゲート入力期間だけ信号除去することで
該アナログスイッチ出力に電力機器の部分放電パルスを
得るようにしたため、部分放電検出で最も大きな支障と
なる電力変換器の転流パルスタイミングでのスパイクノ
イズを確実に除去することができ、しかも従来のように
同種電力機器を必要とすることなく、また外部ノイズ処
理のための複雑な回路や調節を不要にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の回路図。
【図2】実施例の波形図。
【図3】従来の回路図。
【図4】従来の回路図。
【符号の説明】
1…変圧器、2,7…高周波変流器、3,8…増幅器、
4,9…整流回路、5…アナログスイッチ、10…単安
定マルチバイブレータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力機器の接地線に流れる電流を検出す
    る接地電流検出手段(2,3,4)と、スイッチ素子の
    転流によって電力変換する電力変換器の転流パルス電流
    を位相弁別する位相弁別手段(7,8,9,10)と、
    前記位相弁別手段の位相弁別出力をゲート入力とし前記
    接地電流検出手段の検出信号から該ゲート入力期間だけ
    信号除去するアナログスイッチ(5)とを備えたことを
    特徴とする部分放電検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024057395A1 (ja) * 2022-09-13 2024-03-21 三菱電機株式会社 ノイズフィルタ及びノイズ除去方法
US12038467B2 (en) * 2022-02-07 2024-07-16 General Electric Company Noise tolerant electrical discharge detection

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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