JPH054530U - 液化ガス循環装置 - Google Patents

液化ガス循環装置

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JPH054530U
JPH054530U JP5929491U JP5929491U JPH054530U JP H054530 U JPH054530 U JP H054530U JP 5929491 U JP5929491 U JP 5929491U JP 5929491 U JP5929491 U JP 5929491U JP H054530 U JPH054530 U JP H054530U
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liquefied gas
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liquid nitrogen
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晋一 向山
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極低温の液化ガスを液相だけの単相流で循環
することのできる液化ガス循環装置を提供する。 【構成】 真空槽内に、過冷却状態となった液化ガスを
貯蔵する気密容器と熱交換器とを減圧下の液化ガス中に
保持する減圧槽を配置し、減圧槽に内蔵する気密容器か
ら液送ポンプを介して被冷却体に過冷却状態の液化ガス
を送り、該被冷却体にて温度上昇した液化ガスを減圧槽
内の熱交換器に帰し冷却して気密容器内に帰す液化ガス
冷却循環管路と、貯液タンクからの液化ガスを真空槽中
の減圧槽中に配置された熱交換器にて冷却して気密容器
内に供給し気密容器内の液化ガスを加圧する液化ガス供
給管路と、減圧槽内を所定の減圧度となすための減圧ポ
ンプに連結する減圧管路とを、各々配設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、寒剤として使用する液化ガスを循環させて生体磁気診断装置等で使 用される超電導磁気シールドを冷却する液化ガス循環装置、特に液体窒素などの 極低温液化ガスを循環する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超電導磁気シールドは、環境磁場を遮蔽するために超電導体のマイスナー効果 を利用した超電導体の応用分野の一つであって、地磁気等の微弱な磁場を遮蔽す る必要のある生体磁気診断等に使用されている。超電導磁気シールド効果を得る ためには、超電導磁気シールドをクライオスタットと呼ばれる断熱容器内に配置 して、液化ガスなどの寒剤で冷却して極低温状態に保持する必要がある。
【0003】 冷却方法としては、クライオスタット内の超電導磁気シールドに寒剤を流すパ イプを配設し、そのパイプに寒剤を流すことにより、超電導磁気シールドの熱を 固体伝導でパイプに移動させ、寒剤で取り去り超電導磁気シールドを冷却する方 法が知られている。これは、クライオスタット内に収容した液化ガスに超電導磁 気シールドを直接浸漬することにより、超電導磁気シールドを冷却する方法に比 べ、寒剤の必要量を減らすことができ、又クライオスタットの構造を簡単にする ことができる利点がある。また、液送ポンプを用いて液化ガスを循環することに より、液化ガス循環装置を小型化、簡素化できる。
【0004】 一方酸化物超電導体、例えば Bi2Sr2CaCu2Oxは、超電導性を示す約95Kの臨界 温度よりその超電導体の温度を低くすれはするほど臨界磁場が上がり、磁気遮蔽 特性が高くなることが知られている。 上記の Bi2Sr2CaCu2Ox超電導体を冷却するための寒剤には、95K以下の沸点を 持つ液化ガスであるヘリウム、水素、ネオン、窒素があるが、液体窒素が、他の 液化ガスに比べて入手性に富み、取扱の簡単なことから、一般に使用されている 。液体窒素の1気圧での沸点は77.4Kであるが、0.1 気圧の減圧状態にすると沸 点は65Kに低下する。従って、寒剤として減圧下の液体窒素を使用すれば、 77. 4 K以下に超電導磁気シールドを冷やすことができ、超電導磁気シールドの特性 を向上させることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
一般に飽和状態の液化ガスが配管内を流れる場合、その液化ガスは配管を介し て流入する熱により沸騰し、液相と気相の2相流となって流れる。管路内を流れ る流体が2相流になると、管路内に圧力変動が生じ、種々の振動現象が起こる。 液化ガス循環装置により液化ガスを循環して、生体磁気診断に使用する超電導磁 気シールドを冷却する場合、循環される液化ガスが飽和状態にあるならば、液化 ガスは被冷却体の超電導磁気シールドから流入する熱により気化し、液化ガスの 流れは上述の2相流となる。2相流と成って管路を流れる液化ガスは、液化ガス 管路を振動させ、或いは超電導磁気シールド自体を振動させる。生体より発する 微弱磁場を測定する生体磁気診断の場合、流路の振動により生じた超電導磁気シ ールドの機械的な振動は、超電導磁気シールドに拘束された磁束を変動させ、磁 気センサーのノイズ源となり、生体磁気の測定結果に誤差が生じる。そこで、超 電導磁気シールドの冷却装置は、流れに因る振動が小さい単相流形態の寒剤液化 ガス流れを必要とする。 本考案の目的はは、上述した課題に鑑み、極低温の液化ガスを液相だけの単相 流で循環することのできる液化ガス循環装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、過冷却状態(本明細書では、液化ガス液体の温度が沸点温度より 低い状態にある時、その液化ガスは過冷却状態にあると言う。例えば飽和状態に ある液化ガスの気相の圧力を飽和蒸気圧以上に上昇させることにより、液化ガス のかかる過冷却状態を実現できる。)の液化ガス、例えば過冷却状態の液体窒素 を寒剤として使用することにした。又、被冷却体を冷却して自身は温度上昇した 寒剤の液化ガスを元の過冷却状態の温度に冷却する冷却剤として同じく液化ガス を使用し、減圧(本発明では減圧とは、1気圧以下の圧力を言う。)することに よりその温度を寒剤の過冷却状態の液化ガスの温度より低くすることにした。 液化ガスを過冷却状態で気密容器に収容し、収容した過冷却の液化ガスを被冷 却体に供給し、過冷却温度と沸点温度との温度差の範囲内で液化ガスの顕熱によ り被冷却体を冷却し、液化ガスの温度が元の過冷却温度よりは高いが尚過冷却の 状態で液化ガスを被冷却体から流出させ、減圧槽内の減圧下の温度のより低い液 化ガスにより熱交換器を介して元の過冷却温度に冷却して気密容器に戻すと言う 液化ガスの循環を行えば、管路の液化ガスは液相で流れることに着目した。 更に、本考案者は、飽和状態の液化ガスを加圧することにより過冷却の状態に し、並びに液化ガスを収容した減圧槽内の液化ガス気体を減圧ポンプにより吸引 して1気圧以下に減圧することにより、減圧槽内の液化ガスの温度を過冷却状態 の液化ガスの温度より低くすることにした。
【0007】 即ち、上記目的は、次の構成を有する本考案に係る液化ガス循環装置により達 成される。本考案に係る液化ガス循環装置の構成とは、 真空槽内に、過冷却状態となった液化ガスを貯蔵する気密容器と熱交換器とを 減圧下の液化ガス中に保持する減圧槽が配置されており、 減圧槽に、内蔵する気密容器から液送ポンプを介して被冷却体に過冷却状態の 液化ガスを送り、該被冷却体にて温度上昇した液化ガスを減圧槽内の熱交換器に 帰して冷却し、気密容器内に帰す液化ガス冷却循環管路と、 貯液タンクからの液化ガスを真空槽中の減圧槽中に配置された熱交換器にて冷 却して気密容器内に供給し、気密容器内の液化ガスを加圧する液化ガス供給管路 と、 真空槽中の減圧槽内を所定の減圧度となすための減圧ポンプに連結する減圧管 路とが、各々配設されていることである。
【0008】 本考案において、真空槽は、内蔵する減圧槽、気密容器等を外界から断熱状態 に維持する真空環境を保持するためのものである。 1気圧以下に減圧した液化ガスを貯蔵するために、本考案で使用する減圧槽は 、液化ガスを貯蔵できる限り形状、材質等の制約はない。減圧槽は、減圧管路を 介して減圧ポンプ、例えば真空ポンプ等により吸引されて1気圧以下の減圧下に 維持される。 加圧されて過冷却状態となった液化ガスを貯蔵するために、本考案で使用する 気密容器は、液化ガスを収容できる限り形状、材質等の制約はない。好適には、 冷却効果を上げるために金属製とする。 気密容器に収容された過冷却状態の液化ガスを被冷却体に送出する液送ポンプ は、好適には渦巻き式ポンプを使用するが、ギヤポンプ等も使用できる。 被冷却体にて温度上昇して戻った過冷却状態の液化ガスを減圧槽内の液化ガス により冷却するために、本考案で使用する冷却装置として、例えばラセン状パイ プ式熱交換器、パイプの外面にフィンを植設したフィン付パイプ式熱交換器等を 減圧槽内の液化ガスに浸漬して使用する。
【0009】 本考案では気密容器内の液化ガスを過冷却の状態にするために、液化ガス気体 の圧力を例えば1気圧程度に加圧する。加圧するためには、例えば液化ガスと同 種の加圧液化ガス気体を気密容器に導入して気密容器内の圧力を上昇させるか、 又は同じく同種の液化ガス液体を導入して液化ガス気体の体積を減少させて圧力 を上昇させる。加圧液化ガスは、貯液タンクに貯蔵されていて、貯液タンクから の液化ガスを真空槽中の減圧槽中に配置された熱交換器にて冷却して気密容器内 に供給する液化ガス供給管路を介して供給される。 尚、好適には、被冷却体と気密容器の間の管路に逆止弁を設け、かつ逆止弁と 被冷却体との間の管路から分岐して減圧槽に接続された分岐管を設け、その分岐 管にバルブを設ける。
【0010】
【作用】
本考案の作用を液体窒素を例として説明する。 減圧槽内にある液体窒素は減圧ポンプで1気圧以下の減圧状態に吸引され、そ の温度は減圧された圧力の飽和温度に、例えば0.2 気圧に減圧された場合は66K に保持されている。 気密容器内の液体窒素は、減圧槽内の液体窒素により冷却され、更に1気圧近 傍に加圧されて、過冷却状態となっている。過冷却状態の液体窒素は、液送ポン プにより送出されて被冷却体に入る。被冷却体から帰還した液体窒素は、減圧槽 内で液体窒素に浸漬された熱交換器を通り、減圧槽内の液体窒素と熱交換するこ とにより冷却される。 液体窒素の質量流量をM、気密容器内の圧力下の液体窒素の沸点と液体窒素の 過冷却温度との温度差をΔT、比熱をCp 、被冷却体及びその接続配管の熱負荷 をQとすると、 Q<M・Cp ・ΔT であれば、液体窒素は、被冷却体と熱交換した後も単相流で流れて、気密容器に 戻る。被冷却体の熱負荷により温度上昇した過冷却液体窒素は、減圧槽内の液化 ガスと熱交換して冷却されて気密容器に帰還する。
【0011】 被冷却体の温度が液化ガス温度より著しく高い場合、例えば被冷却体及び管路 の初期冷却の場合、被冷却体の熱の急激な流入により液化ガスが局所的に沸騰し て圧力が異常に上昇し、液送ポンプは液化ガスのスムーズな循環を行うことがで きなくなる。このような場合、液化ガス戻り管の分岐管のバルブを開いて、加圧 された気密容器の圧力と減圧された減圧槽の圧力との圧力差により液化ガスを大 量に流してやれば、被冷却体の冷却時間を短縮することができる。液化ガス戻り 管に設けた逆止弁は、分岐管のバルブを開けたとき、加圧された気密容器から分 岐管経由減圧槽に液化ガスが逆流することを防ぐためのものである。 以下に、本考案を実施例に基づき添付図面を参照してより詳細に説明する。
【0012】
【実施例】
図1は、本考案に係る液化ガス循環装置10の一実施例の模式的系統図である 。本実施例では寒剤として循環する液化ガスに液体窒素を使用し、寒剤の液体窒 素を冷却する冷却剤として同じく液体窒素を使用した。 減圧槽12は、液体窒素14を収容するために設けてあるステンレス鋼製の容 器である。図示してない真空ポンプにより高真空環境に維持された真空槽16の 中に減圧槽12を配置し、真空の断熱効果により周囲に対して断熱状態に維持し ている。減圧槽12はその上部が減圧管路17を介して減圧ポンプ18に接続さ れていて、減圧ポンプ18により減圧槽12内の窒素気体を吸引して減圧槽12 内の圧力を例えば0.2 気圧に減圧し、液体窒素14の沸点を66Kに低下させてい る。
【0013】 ステンレス鋼製の密閉された気密容器20は、液体窒素22を収容するために 減圧槽12内の液体窒素14に浸漬して配置されている。気密容器20に収容さ れた液体窒素22は、タンク壁を介して周囲の液体窒素14により冷却され、な いしは少なくとも所定の温度に維持される。 更に、減圧槽12の中には、加圧用液体窒素を冷却するためのラセン状パイプ 式熱交換器24と循環する寒剤の液体窒素を冷却するための同じくラセン状パイ プ式熱交換器26とが、液体窒素14に浸漬して配置されている。 液体窒素22を加圧する加圧液体窒素30を貯蔵するために、貯液タンク28 が真空層14の外部に設けてある。開閉バルブ34を有する液体窒素供給管路3 6は、貯液タンク28から熱交換器24を経由気密容器20に接続され、バルブ 34を開くとこの管路を介して液体窒素30が導入され、気密容器の窒素気体の 圧力が1気圧近傍に維持される。それにより、気密容器20内の液体窒素22は 、過冷却状態となる。
【0014】 被冷却体38、本実施例では超電導磁気シールドに過冷却状態の液体窒素22 を供給するために設けた液送ポンプ40は、その吸い込み口が気密容器20の液 体窒素22液中に位置するように設置されている。本実施例では後述の液体窒素 冷却循環管路41を介して31/min の流量で液体窒素の送出が可能な渦巻ポンフ を液送ポンプ40として使用した。 液体窒素冷却循環管路41は、液送ポンプ40の吐出口から超電導磁気シール ド38の寒剤入口ポートに接続された液体窒素送出管42と、更に超電導磁気シ ールド38の寒剤出口ポートから熱交換器26を介して気密容器20に接続され た液体窒素戻り管44とからなる。熱の流入を防止するために配管42、44は 断熱材で保冷されている。 図1に点線で図示するように、逆止弁46が、減圧槽12に入る直前の位置で 液体窒素戻り管44に設けてある。一方、開閉バルブ50を備えた分岐管48が 逆止弁46の上流から分岐して減圧槽12に入るように設けてある。
【0015】 液送ポンプ40の吐出口から超電導磁気シールド38を通り、更に熱交換器2 6を介して気密容器20に帰る液化ガスの循環管路の内圧が規定値以上になった とき、バルブ50を開くと、気密容器20に管路の液体窒素を放出され内圧力が 下がる。また、超電導磁気シールド38を含む上述の循環管路を冷却開始の温度 、例えば常温の状態からある程度の低温になるまで冷やす初期冷却時に、バルブ 50を開くと、気密容器内の加圧された圧力と減圧槽内の減圧された圧力の圧力 差により液体窒素が循環し、循環管路を急速に冷やすことができる。逆止弁46 は、バルブ50を開いた時、気密容器20内の液体窒素22が熱交換器26経由 分岐管48を通って減圧槽12に逆流しないように設けてある。 減圧槽12内の液体窒素14は、蒸発潜熱により液体窒素22を冷却し、代わ りに減圧槽12内で蒸発して気体となり、減圧ポンプ18に吸引され系外に放出 される。この放出された液体窒素を補充するために、図1に点線で示すようにバ ルブ54を備えた液体窒素補充管52が、液体窒素供給管路36のバルブ34の 上流から分岐されて減圧槽12まで設けてある。
【0016】 次に、上述の本考案に係る液化ガス循環装置10の運転方法を説明する。減圧 ポンプ18を駆動して減圧槽12内の窒素気体を吸引し、減圧槽12の圧力を減 圧、例えば0.2 気圧に維持する。0.2 気圧に維持された液体窒素14の温度は、 0.2 気圧での飽和温度である 66 Kになっている。次いで、貯液タンク28に貯 蔵された液体窒素30を液体窒素供給管路36を経由熱交換器24で所定の温度 、例えば67Kに冷却して液体窒素22として気密容器20に収容する。更に同じ 経路で加圧用液体窒素を気密容器20に導入し、気密容器20内の圧力を1気圧 に保持する。液体窒素の1気圧の沸点温度は77.4Kであるから、67Kの液体窒素 22は、約10.4Kの過冷却の状態になっている。 次いで、液送ポンプ40を駆動して過冷却の67Kの液体窒素を3l/min の流量 で液体窒素送出管42経由超電導磁気シールド38に送出し、超電導磁気シール ド38の液化ガス側管路を通過させて過冷却の温度範囲、例えば69.5Kの温度で 超電導磁気シールド38から流出させ、69.5Kに温度上昇した液体窒素を液化ガ ス戻り管44を経由熱交換器26で67Kに冷却して気密容器に帰還さる。 この間、液体窒素は、過冷却の範囲内の温度上昇により配管及び超電導磁気シ ールドを冷却するので、沸騰しない。換言すれば、液体窒素の循環は、単相流の 形態で行われる。
【0017】 本実施例の液化ガス循環装置10の実際の運転結果は、以下の通りであった。 0,2 気圧の圧力に維持した減圧槽12に収容した66Kの液体窒素14により液体 窒素22を 67 Kに冷却し、加圧用液体窒素により1気圧に加圧した。液体窒素 22を200 ワットの熱負荷の超電導磁気シールド38に31/min の流量で送り、 69.5Kで超電導磁気シールド38より流出させた。この条件に維持した液体窒素 の循環により、超電導磁気シールドの酸化物超電導体を 69 Kに維持できた。 また液体窒素の流れが単相流であることより、流路中で流体の沸騰による局所 的圧力上昇を発生することなく、液体窒素流れは配管中をスムーズに流れ、管路 は振動しなかった。従って、生体磁気診断に関して良好な磁気シールドを行うこ とができた。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、液化ガスを加圧して過冷却の状態にし、過冷却の範囲内の顕熱によ り被冷却体を冷却することにより、液化ガスの流れを単相流れにすることができ る。それにより、2相流に伴う管路の機械的振動が発生しないので、被冷却体に 振動を生じさせない効果がある。例えば、本考案に係る液化ガス循環装置は、振 動すると測定誤差が生じる生体磁気測定用超電導磁気シールドの冷却等に最適で ある。又、液化ガス戻り管に分岐管を設けて液化ガスの流量を増加させることに より、初期冷却の時間を短縮して冷却作業の効率を上げ、更には液送ポンプの負 荷を軽減して液送ポンプの小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
10 本考案に係る実施例の液化ガス循環装置 12 減圧槽 14 減圧された液体窒素 16 真空槽 17 減圧管路 18 減圧ポンプ 20 気密容器 22 加圧されて過冷却状態になっている液体窒素 24 熱交換器 26 熱交換器 28 貯液タンク 30 加圧用液体窒素 34 バルブ 36 液体窒素供給管路 38 被冷却体、超電導磁気シールド 40 液送ポンプ 41 液体窒素冷却循環管路 42 液体窒素送出管 44 液体窒素戻り管 46 逆止弁 48 分岐管 50 バルブ 52 液体窒素補充管 54 バルブ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 真空槽内に、過冷却状態となった液化ガ
    スを貯蔵する気密容器と熱交換器とを減圧下の液化ガス
    中に保持する減圧槽が配置されており、 前記減圧槽に内蔵する気密容器から液送ポンプを介して
    被冷却体に過冷却状態の液化ガスを送り、該被冷却体に
    て温度上昇した前記液化ガスを前記減圧槽内の熱交換器
    に帰して冷却し、気密容器内に帰す液化ガス冷却循環管
    路と、 貯液タンクからの液化ガスを前記真空槽中の減圧槽中に
    配置された熱交換器にて冷却して気密容器内に供給し、
    気密容器内の液化ガスを加圧する液化ガス供給管路と、 前記真空槽中の減圧槽内を所定の減圧度となすための減
    圧ポンプに連結する減圧管路とが、各々配設されている
    ことを特徴とする液化ガス循環装置。
JP5929491U 1991-07-03 1991-07-03 液化ガス循環装置 Pending JPH054530U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005183440A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Taiyo Nippon Sanso Corp 超電導部材冷却装置
JP2009529239A (ja) * 2006-03-06 2009-08-13 リンデ・インコーポレーテッド 超伝導体を冷却するための多槽装置及び方法

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