JPH0545204Y2 - - Google Patents

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JPH0545204Y2
JPH0545204Y2 JP1989102918U JP10291889U JPH0545204Y2 JP H0545204 Y2 JPH0545204 Y2 JP H0545204Y2 JP 1989102918 U JP1989102918 U JP 1989102918U JP 10291889 U JP10291889 U JP 10291889U JP H0545204 Y2 JPH0545204 Y2 JP H0545204Y2
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resin foam
foam layer
shoe
injection molded
backing material
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、樹脂発泡体層を含むシート材で構成
された裏材を有する射出成形靴に関する。
〔従来の技術〕
従来、射出成形法を用いて製造した靴、特に長
靴にあつては、その履いた足に面する側にメリヤ
ス布等を裁断縫製して靴下状に構成した裏材を用
いるのが一般であつた。
しかし、冬季等のシーズン、あるいは、食堂等
の調理場等、床面に水気の多い場所でそのような
靴を履いた場合は、この程度の裏材によつて履い
た足を保護するだけでは足が冷たく感じるため、
余分に靴下を重ね履きする等して冷気から足を守
らねばならない不都合があつた。
このための改良として、裏材として、メリヤス
布とポリウレタンフオームからなるシートとをラ
ミネートしてなる基材を靴下状に裁断縫製したも
のを用いて射出成形した靴が提案された。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記の改良された靴によると、
裏材を構成する材料として、ポリウレタンフオー
ムシートを含むから、メリヤス布1枚からなる裏
材を用いたものより、足の保温性に富むものであ
つたが、射出成形時に、ポリウレタンフオームシ
ートが溶融した射出成形材料に直接に接触しその
熱により溶融し、または変質し、更に射出圧によ
る力が同時に加わるので、その気泡が潰れたり、
消失したりし、あるいは、特にウレタンフオーム
が連通気泡であるため、溶融した成形材料が、そ
の気泡中に深く浸透する等して、実質的に断熱性
能に寄与する気泡が減失するため、その靴の保温
性を期待通りに得にくいという欠点を有するもの
であつた。
本考案の目的は、樹脂発泡体層を含むシート材
からなる裏材を用いて射出成形法で成形した靴で
ありながら、その樹脂発泡体層の気泡の潰滅のな
い射出成形靴を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案の樹脂発泡体
層を有する裏材を備えた射出成形靴においては、
発泡体の密度が25〜100Kg/m3である樹脂発泡体
層と布地とを積層してなるシート材で構成された
裏材と、該裏材の外周面に一体に射出成形されて
接合した熱可塑性材からなる靴主体とからなり、
該靴主体と一体に接合する該裏材の外周面は、前
記樹脂発泡体層によつて構成されたものである。
本考案において、樹脂発泡体層は、その密度が
25〜100Kg/m3、好ましくは、30〜80Kg/m3であ
る発泡体でなり、例えばブロツク状に発泡させた
連通気泡性の軟質ポリウレタンフオームを薄くス
ライスしたシートを適用するのが好適であり、そ
の他の例として、軟質ポリ塩化ビニル樹脂
(PVC)フオームやEVAフオーム等のシートを使
用でき、PVCフオームやEVAフオーム等のは、
架橋したものであると、機械的強度や耐熱性に優
れるので、より好ましい。この樹脂発泡体層の厚
みとしては、1.5〜10.0mm好ましくは、2.0〜5.0mm
である。
このシート材は、樹脂発泡体と布地とを適宜の
積層方法、例えば、フレームラミネート法、接着
剤による接合等の手段により、調整する。
裏材は、このようなシート材から構成される
が、詳しくは、シート材を適当数の裁断片とし、
これを縫製、又は熱融着あるいは高周波融着等の
適宜手段で接続し、靴主体の射出成形に用いられ
るラストモールドの外面形状に沿う形、例えば靴
下状あるいは通常の短靴等の甲皮状等に構成され
る。また、この裏材は、本考案の射出成形靴の最
外層である靴主体に、該靴主体の内側から、射出
成形時において接合一体となるべきもので、この
接合する裏材の外周面に前記シート材の樹脂発泡
体層が配され、この射出成形靴を履く人の足が接
する側にシート材の布地が配されるように、構成
される。
このように裏材は外側が樹脂発泡体層、内側が
布地でなるから、樹脂発泡体層が発泡体であるた
めに、引つ張り等の強度に欠けるものであつて
も、これを足形のラストモールドに吊り込んでも
内側の布地によつて補強されているので、樹脂発
泡体層の損傷がなく、また足が直接樹脂発泡体層
に接触する場合に比して、足の感触よく、また保
温性もよく、履用時の足による樹脂発泡体層の擦
り切れを防止し、汗等に対する衛生上も好まし
い。
本考案の射出成形靴は、ラストモールドに吊り
込んだ裏材の外周面に臨む周囲に、サイドモール
ドやボトムモールド等のその他の成形用モールド
を組み合わせて成形空隙を構成し、その空隙に射
出成形材料を射出して該空隙を充填し、該裏材の
外周面に一体に接合した靴主体を射出成形して製
造される。この射出成形材料としては、ポリ塩化
ビニル樹脂コンパウンド、熱可塑性ゴムコンパウ
ンド等常用される適宜のものを使用することがで
きる。また、成形用モールドとしては、通常のも
のでよいが、勿論、裏材に樹脂発泡体層を含むの
で、その厚み分だけ、成形空隙の厚みを増加して
おくのが望ましい。
樹脂発泡体層の靴主体との接合すべき表面に、
靴主体を構成する射出成形材料との接着性を上げ
るために、表面処理剤で表面処理を施してもよ
い。
〔作用〕
本考案の射出成形靴においては、その裏材を構
成するシート材の樹脂発泡体層が、25〜100Kg/
m3の密度でなる発泡体で構成されているため、靴
主体の射出成形時にそれを成形するための成形材
料が、その樹脂発泡体層に接触し熱影響を及ぼ
し、かつ同時に、射出圧を及ぼしても、それらの
影響に抗してその樹脂発泡体層の気泡の押し潰れ
や潰滅を生じることがなく、したがつて、樹脂発
泡体層はその気泡により断熱性を保持し、この靴
は所期の保温性を有する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を説明する。これらの実
施例は、本考案を何ら制限するものではない。
実施例 1 まず、第1図に示すラストモールド1の外面形
状に沿うことのできる裏材2を調整する。
裏材2は第2図に示すような断面構造でなり、
この断面に示される層状のシート材Sを裁断し縫
製して靴下状に構成される。このシート材Sは、
ブロツク状に発泡成形された発泡体の密度が50
Kg/m3の軟質ポリウレタンフオームを厚さ3.0mm
にスライスして、シート材Sの樹脂発泡体層3を
構成するための材料として、このポリウレタンフ
オームのラストモールド1に向くべき側の面に、
スフメリヤス布からなる布地4をフレームラミネ
ート法により接合一体化したものを使用した。
こうしてなる裏材2を第1図のようにラストモ
ールド1に吊り込み、これに、サイドモールド
5、ボトムモールド6を組み合わせ、その裏材2
の外周面に臨む成形空隙7を構成し、これに、ボ
トムモールド6のランナー8より射出成形材料9
としてPVCコンパウンドを射出充填し、靴主体
10を裏材2と一体に接合した状態で射出成形
し、本実施例品を得た。
こうして得た射出成形長靴は、射出成形材料9
が、その熱や射出圧によつても、50Kg/m3の密度
の樹脂発泡体層3であるポリウレタンフオームの
気泡を押し潰したり、潰滅させたりすることがな
かつた。また、射出成形材料9が樹脂発泡体層3
の連通気泡中に深く浸透することがないので、そ
の気泡が滅失することはなかつた。
したがつて、本実施例で得た靴は、保温性が良
好であり、また、ポリウレタンフオームの連通気
泡により通気性もよく、靴内のむれが防止される
ものであつた。
実施例 2 本実施例では、樹脂発泡体層3として発泡体の
密度が40Kg/m3の架橋したPVCフオーム(厚さ
2.5mm)を用い、これに、スフメリヤス布の布地
4を接着剤で積層したシート材Sを、実施例1と
同様に裁断縫製してラストモールド1の外面形状
に沿う形の裏材2を用意し、これに同様に靴主体
10を射出成形して一体に接合して本実施例の射
出成形靴を得た。
本実施例においては、樹脂発泡体層3が密度が
40Kg/m3の発泡体でなるため、また、架橋性の発
泡体でなるため、靴主体10を成形する射出成形
材料の熱や射出圧にも充分抗してその気泡が押し
潰されたり、潰滅したり、滅失したりすることが
なく、したがつて、本実施例の靴は、優れた保温
性を有するものであつた。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案の射出成形靴は、裏
材を構成する樹脂発泡体層が、密度が25〜100
Kg/m3の発泡体からなるから、これに靴主体を成
形する射出成形材料が直接接触しても、その成形
時の熱や射出圧に充分抗することができるので、
その樹脂発泡体層の気泡の押し潰れや、潰滅がな
いので、その樹脂発泡体層の断熱性能は阻害され
ない。したがつて、本考案の射出成形靴は、優れ
た保温性を有し、冬季のシーズンや、食堂の調理
場等の床面に水気の多い場所で履いても、足が冷
えるのを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例1及び2における靴
の製造状態を示す断面説明図、第2図は実施例1
及び2で得られた靴の要部の一部拡大断面図であ
る。 図中、2……裏材、3……樹脂発泡体層、4…
…布地、10……靴主体、S……シート材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 発泡体の密度が25〜100Kg/m3である樹脂発
    泡体層と布地とを積層してなるシート材で構成
    された裏材と、該裏材の外周面に一体に射出成
    形されて接合した熱可塑性材からなる靴主体と
    からなり、該靴主体と一体に接合する該裏材の
    外周面は、前記樹脂発泡体層によつて構成され
    たことを特徴とする樹脂発泡体層を有する裏材
    を備えた射出成形靴。 (2) 樹脂発泡体層が軟質ポリウレタンフオームで
    ある請求項1記載の射出成形靴。 (3) 樹脂発泡体層が軟質ポリ塩化ビニル樹脂フオ
    ームである請求項1記載の射出成形靴。 (4) 樹脂発泡体層がEVAフオームである請求項
    1記載の射出成形靴。
JP1989102918U 1989-08-31 1989-08-31 Expired - Lifetime JPH0545204Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS611121A (ja) * 1984-06-14 1986-01-07 Hitachi Ltd 符号変換回路

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS611121A (ja) * 1984-06-14 1986-01-07 Hitachi Ltd 符号変換回路

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