JPH0545037A - 自動販売機の庫内冷却装置 - Google Patents
自動販売機の庫内冷却装置Info
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- JPH0545037A JPH0545037A JP19966991A JP19966991A JPH0545037A JP H0545037 A JPH0545037 A JP H0545037A JP 19966991 A JP19966991 A JP 19966991A JP 19966991 A JP19966991 A JP 19966991A JP H0545037 A JPH0545037 A JP H0545037A
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- Japan
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- room
- chamber
- thermostat
- product storage
- evaporator
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- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】容積の異なる商品収納室に配備したエバポレー
タを１基のコンデンシングユニットで並列運転する際
に、各室の商品収納棚に収納した商品の品温を安定よく
規定の販売温度に保冷維持できる庫内冷却装置を提供す
る。 【構成】庫内に画成した大容積，小容積の商品収納室５
Ａ，５Ｂに設置のエバポレータ８Ａ，８Ｂをコンデンシ
ングユニット１２で並列運転し、各室内に冷気を循環送
風して商品収納棚に収納した商品を保冷する庫内冷却装
置に対し、各室内に配した室内温度制御用のサーモスタ
ット１５Ａ，１５Ｂについて、小容積の室内に配したサ
ーモスタットの温度レンジを大容積の室内に配したサー
モスタットの温度レンジよりも低レンジに設定し、かつ
小容積の室内に配したサーモスタットの動作でコンデン
シングユニットのコンプレッサを運転制御する。
タを１基のコンデンシングユニットで並列運転する際
に、各室の商品収納棚に収納した商品の品温を安定よく
規定の販売温度に保冷維持できる庫内冷却装置を提供す
る。 【構成】庫内に画成した大容積，小容積の商品収納室５
Ａ，５Ｂに設置のエバポレータ８Ａ，８Ｂをコンデンシ
ングユニット１２で並列運転し、各室内に冷気を循環送
風して商品収納棚に収納した商品を保冷する庫内冷却装
置に対し、各室内に配した室内温度制御用のサーモスタ
ット１５Ａ，１５Ｂについて、小容積の室内に配したサ
ーモスタットの温度レンジを大容積の室内に配したサー
モスタットの温度レンジよりも低レンジに設定し、かつ
小容積の室内に配したサーモスタットの動作でコンデン
シングユニットのコンプレッサを運転制御する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、缶商品の自動販売機な
どを対象とした自動販売機の庫内冷却装置に関する。
どを対象とした自動販売機の庫内冷却装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】まず、図４，図５に本発明の実施対象と
なる自動販売機の構成を示す。図において、１は自動販
売機の本体ケース、２はその前面扉、３は商品取出口で
あり、断熱筐体として作られた本体ケース１の庫内には
中仕切隔壁４を仕切として左右に並ぶ大容積の商品収納
室５Ａと小容積の商品収納室５Ｂが画成されている。こ
こで、各商品収納室５Ａ，５Ｂの室内にはそれぞれ商品
収納棚６（図５参照）が、また室内底部には商品取出口
３に通じる商品搬出シュータ７のほかに、商品収納室５
Ａ，５Ｂの容積に対応した容量をもつ冷凍機のエバポレ
ータ８Ａ，８Ｂ、およびファン９が設置され、さらに室
内の後部にはエバポレータ８Ａ，８Ｂに通じる循環冷気
流の吸込ダクト１０Ａ，１０Ｂを備えている。なお、大
容積の商品収納室５Ａは一般にコールド専用室として使
用し、小容積の商品収納室５Ｂはホット・オア・コール
ド室としてエバポレータ８Ｂの他に商品加熱用のヒータ
（図示せず）を装備している。また、エバポレータを装
備の商品収納室５Ａ，５Ｂの隣にエバポレータを装備し
てない商品収納室を画成し、商品収納室５Ａ，５Ｂから
隣の室に冷気を分流して商品を保冷する方式のものも知
られている。
なる自動販売機の構成を示す。図において、１は自動販
売機の本体ケース、２はその前面扉、３は商品取出口で
あり、断熱筐体として作られた本体ケース１の庫内には
中仕切隔壁４を仕切として左右に並ぶ大容積の商品収納
室５Ａと小容積の商品収納室５Ｂが画成されている。こ
こで、各商品収納室５Ａ，５Ｂの室内にはそれぞれ商品
収納棚６（図５参照）が、また室内底部には商品取出口
３に通じる商品搬出シュータ７のほかに、商品収納室５
Ａ，５Ｂの容積に対応した容量をもつ冷凍機のエバポレ
ータ８Ａ，８Ｂ、およびファン９が設置され、さらに室
内の後部にはエバポレータ８Ａ，８Ｂに通じる循環冷気
流の吸込ダクト１０Ａ，１０Ｂを備えている。なお、大
容積の商品収納室５Ａは一般にコールド専用室として使
用し、小容積の商品収納室５Ｂはホット・オア・コール
ド室としてエバポレータ８Ｂの他に商品加熱用のヒータ
（図示せず）を装備している。また、エバポレータを装
備の商品収納室５Ａ，５Ｂの隣にエバポレータを装備し
てない商品収納室を画成し、商品収納室５Ａ，５Ｂから
隣の室に冷気を分流して商品を保冷する方式のものも知
られている。
【０００３】一方、前記の各エバポレータ８Ａ，８Ｂは
個々にその入口側に接続したキャピラリチューブ，電磁
弁１１Ａ，１１Ｂを介して冷凍機のコンデンシングユニ
ット１２に並列接続して冷媒回路を構成している。なお
１３はコンプレッサ、１４はコンデンサである。また、
各商品収納室５Ａ，５Ｂにはそれぞれ室内温度制御用の
サーモスタット１５Ａ，１５Ｂ（エバポレータ８Ａ，８
Ｂの温度を感知して作動する）が配備してあり、これら
サーモスタットの動作で前記した電磁弁１１Ａ，１１Ｂ
の開閉，およびコンプレッサ１３を運転制御するように
している。
個々にその入口側に接続したキャピラリチューブ，電磁
弁１１Ａ，１１Ｂを介して冷凍機のコンデンシングユニ
ット１２に並列接続して冷媒回路を構成している。なお
１３はコンプレッサ、１４はコンデンサである。また、
各商品収納室５Ａ，５Ｂにはそれぞれ室内温度制御用の
サーモスタット１５Ａ，１５Ｂ（エバポレータ８Ａ，８
Ｂの温度を感知して作動する）が配備してあり、これら
サーモスタットの動作で前記した電磁弁１１Ａ，１１Ｂ
の開閉，およびコンプレッサ１３を運転制御するように
している。
【０００４】かかる構成で、商品収納室５Ａ，５Ｂでコ
ールド商品を販売する場合には、コンプレッサ１３を運
転してエバポレータ８Ａ，８Ｂに冷媒を供給する。これ
によりエバポレータとの熱交換で冷やされた冷気流がフ
ァン９の送風により室内を図示矢印のように循環通風
し、商品収納棚６に収納した商品（図示せず）を販売に
適した温度に保冷する。なお、室５Ａでコールド商品を
販売し、室５Ｂではホット商品を販売する運転モードで
は、エバポレータ８Ｂに付設した電磁弁１１Ｂを閉じ、
エバポレータ８Ａのみをコンデンシングユニット１２に
より運転して商品を保冷し、室５Ｂでは室内に設置した
ヒータ（図示せず）を通電して商品を加熱するようにす
る。
ールド商品を販売する場合には、コンプレッサ１３を運
転してエバポレータ８Ａ，８Ｂに冷媒を供給する。これ
によりエバポレータとの熱交換で冷やされた冷気流がフ
ァン９の送風により室内を図示矢印のように循環通風
し、商品収納棚６に収納した商品（図示せず）を販売に
適した温度に保冷する。なお、室５Ａでコールド商品を
販売し、室５Ｂではホット商品を販売する運転モードで
は、エバポレータ８Ｂに付設した電磁弁１１Ｂを閉じ、
エバポレータ８Ａのみをコンデンシングユニット１２に
より運転して商品を保冷し、室５Ｂでは室内に設置した
ヒータ（図示せず）を通電して商品を加熱するようにす
る。
【０００５】また、この場合の冷凍機の運転制御に対し
て、従来ではコールド専用として使用する大容積の商品
収納室５Ａ（室５Ａの商品収納本数は室５Ｂよりも多
い）を優先してその室内温度条件で冷凍機をＯＮ−ＯＦ
Ｆ制御している。すなわち、図６で示すように商品収納
室５Ａに配したサーモスタット１５Ａの動作で電磁弁１
１Ａ，およびコンプレッサ１３をＯＮ−ＯＦＦ制御し、
小容積の商品収納室５Ｂに配したサーモスタット１５Ｂ
で電磁弁１１ＢをＯＮ−ＯＦＦ制御するように制御回路
を組んでいる。なお、サーモスタット１５Ａと１５Ｂと
は同じ温度レンジ（動作設定温度）に設定されている。
て、従来ではコールド専用として使用する大容積の商品
収納室５Ａ（室５Ａの商品収納本数は室５Ｂよりも多
い）を優先してその室内温度条件で冷凍機をＯＮ−ＯＦ
Ｆ制御している。すなわち、図６で示すように商品収納
室５Ａに配したサーモスタット１５Ａの動作で電磁弁１
１Ａ，およびコンプレッサ１３をＯＮ−ＯＦＦ制御し、
小容積の商品収納室５Ｂに配したサーモスタット１５Ｂ
で電磁弁１１ＢをＯＮ−ＯＦＦ制御するように制御回路
を組んでいる。なお、サーモスタット１５Ａと１５Ｂと
は同じ温度レンジ（動作設定温度）に設定されている。
【０００６】なお、冷凍機の省エネ化を図る方策とし
て、自動販売機ではゾーンクーリングと呼ばれる冷却方
式が一般に採用されている。このゾーンクーリング方式
は商品収納棚６の中に上下に整列して収納されている商
品のうち、搬出端に近い下部域に並ぶ商品のみを保冷し
て冷凍負荷を軽減するようにした方式であり、商品収納
室の全高Ｌに対して前記の吸込ダクト１０Ａ，１０Ｂの
高さをＨ（Ｈ＜Ｌ）とし、室内の中段位置から循環冷気
流を吸い込んでエバポレータに還流させる。これによ
り、室内の上部域は循環冷気流の死角となり、商品収納
棚６の中段以下に並ぶ商品のみが冷気流により直接冷却
される。なお、ゾーンクーリングの範囲は吸込ダクト１
０Ａ，１０Ｂの高さＨに対応して変わり、吸込ダクトの
高さＨを高くすればゾーンクーリングの範囲が増して冷
凍負荷が増す。
て、自動販売機ではゾーンクーリングと呼ばれる冷却方
式が一般に採用されている。このゾーンクーリング方式
は商品収納棚６の中に上下に整列して収納されている商
品のうち、搬出端に近い下部域に並ぶ商品のみを保冷し
て冷凍負荷を軽減するようにした方式であり、商品収納
室の全高Ｌに対して前記の吸込ダクト１０Ａ，１０Ｂの
高さをＨ（Ｈ＜Ｌ）とし、室内の中段位置から循環冷気
流を吸い込んでエバポレータに還流させる。これによ
り、室内の上部域は循環冷気流の死角となり、商品収納
棚６の中段以下に並ぶ商品のみが冷気流により直接冷却
される。なお、ゾーンクーリングの範囲は吸込ダクト１
０Ａ，１０Ｂの高さＨに対応して変わり、吸込ダクトの
高さＨを高くすればゾーンクーリングの範囲が増して冷
凍負荷が増す。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に大，小の各商品収納室５Ａ，５Ｂに配置したエバポレ
ータ８Ａ，８Ｂを１基のコンデンシングユニット１２に
並列接続して運転する庫内冷却装置で、冷凍機のコンプ
レッサ１３を大容積の室５Ａに配したサーモスタット１
５Ａの動作でＯＮ−ＯＦＦ制御すると、特に小容積の室
５Ｂに収納した商品の品温が不安定となり、所定の販売
温度に維持することが困難となる問題がある。
に大，小の各商品収納室５Ａ，５Ｂに配置したエバポレ
ータ８Ａ，８Ｂを１基のコンデンシングユニット１２に
並列接続して運転する庫内冷却装置で、冷凍機のコンプ
レッサ１３を大容積の室５Ａに配したサーモスタット１
５Ａの動作でＯＮ−ＯＦＦ制御すると、特に小容積の室
５Ｂに収納した商品の品温が不安定となり、所定の販売
温度に維持することが困難となる問題がある。
【０００８】図７は図６の制御回路による冷凍機の制御
動作のタイムチャートを表したものであり、コンプレッ
サ１３は室５Ａに配したサーモスタット１５Ａの動作で
運転，停止を繰り返すようにサーモサイクル運転され
る。また、室５Ａ，５Ｂの商品収納棚に収納した商品の
品温はコンプレッサ１３の運転期間に低下し、停止期間
には周囲からの侵入熱により上昇する。この場合に、発
明者等が得た知見によれば、大容積の室５Ａと小容積の
室５Ｂとの間でサーモサイクル運転の経過につれて室５
Ａと５Ｂとの間で商品の品温に温度差ΔＴ℃が生じ、室
５Ｂに収納した商品の品温が室５Ａに比べて高くなり、
しかもその傾向は室５Ａと５Ｂの容積比が大きくなるほ
ど大となることが確認されている。この原因はコンプレ
ッサ１３をオフした冷凍機の停止期間中に周囲から商品
収納室内へ侵入する熱が大きく影響していると考えられ
る。
動作のタイムチャートを表したものであり、コンプレッ
サ１３は室５Ａに配したサーモスタット１５Ａの動作で
運転，停止を繰り返すようにサーモサイクル運転され
る。また、室５Ａ，５Ｂの商品収納棚に収納した商品の
品温はコンプレッサ１３の運転期間に低下し、停止期間
には周囲からの侵入熱により上昇する。この場合に、発
明者等が得た知見によれば、大容積の室５Ａと小容積の
室５Ｂとの間でサーモサイクル運転の経過につれて室５
Ａと５Ｂとの間で商品の品温に温度差ΔＴ℃が生じ、室
５Ｂに収納した商品の品温が室５Ａに比べて高くなり、
しかもその傾向は室５Ａと５Ｂの容積比が大きくなるほ
ど大となることが確認されている。この原因はコンプレ
ッサ１３をオフした冷凍機の停止期間中に周囲から商品
収納室内へ侵入する熱が大きく影響していると考えられ
る。
【０００９】すなわち、室５Ａ，５Ｂへの外部からの熱
侵入量は、室５Ａ，５Ｂを個々に取り囲む周囲壁の面積
の総和に比例する。これに対して図４，図５のように庫
内に画成された大容積の室５Ａと小容積の５Ｂは、高
さ，奥行き寸法が同じで間口のみが異なる。したがっ
て、室５Ａと５Ｂを単位容積当たりで比べると、周囲壁
の面積，したがって単位容積当たりの熱侵入量は室５Ｂ
が室５Ａよりも大となる。このために、コンプレッサの
停止期間中には室５Ａよりも室５Ｂの商品収納棚に収納
した商品の品温上昇の度合が高くなり、次の運転期間で
は室５Ｂの収納商品が所定の温度まで降下する以前にコ
ンプレッサ１３が停止してしまう。そして、冷凍機の運
転，停止の繰り返しにより、前記した品温上昇分が積算
されて温度差ΔＴ℃が次第に増大するようになる。ま
た、このように室５Ａと５Ｂとの間で温度的なバランス
が崩れると、これに伴ってエバポレータに対する熱負荷
の比率が変わり、エバポレータ８Ａ，８Ｂを流れる冷媒
量のバランスも崩れる。この結果、エバポレータ８Ａに
流れる冷媒量の割合がますます多くなる（図４の冷媒回
路において、コンデンシングユニット１２より並列にキ
ャピラリチューブを通じて各エバポレータ８Ａ，８Ｂに
供給される冷媒量は、各エバポレータ内の蒸発圧力に差
がある場合には圧力の低い方に流れる割合が多くなる傾
向を示す）ので、このことも室５Ａと５Ｂの間で商品の
品温差を助長させる要因となる。
侵入量は、室５Ａ，５Ｂを個々に取り囲む周囲壁の面積
の総和に比例する。これに対して図４，図５のように庫
内に画成された大容積の室５Ａと小容積の５Ｂは、高
さ，奥行き寸法が同じで間口のみが異なる。したがっ
て、室５Ａと５Ｂを単位容積当たりで比べると、周囲壁
の面積，したがって単位容積当たりの熱侵入量は室５Ｂ
が室５Ａよりも大となる。このために、コンプレッサの
停止期間中には室５Ａよりも室５Ｂの商品収納棚に収納
した商品の品温上昇の度合が高くなり、次の運転期間で
は室５Ｂの収納商品が所定の温度まで降下する以前にコ
ンプレッサ１３が停止してしまう。そして、冷凍機の運
転，停止の繰り返しにより、前記した品温上昇分が積算
されて温度差ΔＴ℃が次第に増大するようになる。ま
た、このように室５Ａと５Ｂとの間で温度的なバランス
が崩れると、これに伴ってエバポレータに対する熱負荷
の比率が変わり、エバポレータ８Ａ，８Ｂを流れる冷媒
量のバランスも崩れる。この結果、エバポレータ８Ａに
流れる冷媒量の割合がますます多くなる（図４の冷媒回
路において、コンデンシングユニット１２より並列にキ
ャピラリチューブを通じて各エバポレータ８Ａ，８Ｂに
供給される冷媒量は、各エバポレータ内の蒸発圧力に差
がある場合には圧力の低い方に流れる割合が多くなる傾
向を示す）ので、このことも室５Ａと５Ｂの間で商品の
品温差を助長させる要因となる。
【００１０】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、その目的は容積の異なる商品収納室に配備した
エバポレータを１基のコンデンシングユニットで並列運
転する際に、各室の商品収納棚に収納した商品の品温を
安定よく規定の販売温度に保冷維持できるようにした庫
内冷却装置を提供することにある。
であり、その目的は容積の異なる商品収納室に配備した
エバポレータを１基のコンデンシングユニットで並列運
転する際に、各室の商品収納棚に収納した商品の品温を
安定よく規定の販売温度に保冷維持できるようにした庫
内冷却装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記の目的は本発明によ
り次記の手段により達成できる。 （１）小容積の室内に配したサーモスタットの温度レン
ジを大容積の室内に配したサーモスタットの温度レンジ
よりも低レンジに設定し、かつ小容積の室内に配したサ
ーモスタットの動作でコンデンシングユニットのコンプ
レッサを運転制御する。
り次記の手段により達成できる。 （１）小容積の室内に配したサーモスタットの温度レン
ジを大容積の室内に配したサーモスタットの温度レンジ
よりも低レンジに設定し、かつ小容積の室内に配したサ
ーモスタットの動作でコンデンシングユニットのコンプ
レッサを運転制御する。
【００１２】（２）小容積室のゾーンクーリング範囲を
大容積室のゾーンクーリング範囲よりも拡大して設定
し、かつかつ小容積の室内に配したサーモスタットの動
作でコンデンシングユニットのコンプレッサを運転制御
する。なお、ゾーンクーリング範囲を前記のように調整
する手段には、各商品収納室ごとに配備したエバポレー
タに通じる循環冷気流の吸込ダクトについて、小容積室
側に配した吸込ダクトを大容積室側に配した吸込ダクト
よりも高い位置に開口することで実施できる。
大容積室のゾーンクーリング範囲よりも拡大して設定
し、かつかつ小容積の室内に配したサーモスタットの動
作でコンデンシングユニットのコンプレッサを運転制御
する。なお、ゾーンクーリング範囲を前記のように調整
する手段には、各商品収納室ごとに配備したエバポレー
タに通じる循環冷気流の吸込ダクトについて、小容積室
側に配した吸込ダクトを大容積室側に配した吸込ダクト
よりも高い位置に開口することで実施できる。
【００１３】
【作用】上記手段（１）のように大容積の商品収納室と
小容積の商品収納室との間でサーモスタットの温度レン
ジに差を設定し、かつ小容積の室を優先させてこの室に
配したサーモスタットの動作で冷凍機のコンプレッサを
運転制御することにより、大容積の室と比べて熱侵入の
割合が大きい小容積の室に収納した商品が規定の品温を
維持するように保冷されるとともに、このコンプレッサ
のサーモサイクル運転で大容積の室内に収納した商品も
サーモスタットの温度レンジに相応した温度に保冷され
る。したがって、トータル的に各商品収納室に収納した
商品の品温を規定の販売温度に安定維持させることがで
きる。
小容積の商品収納室との間でサーモスタットの温度レン
ジに差を設定し、かつ小容積の室を優先させてこの室に
配したサーモスタットの動作で冷凍機のコンプレッサを
運転制御することにより、大容積の室と比べて熱侵入の
割合が大きい小容積の室に収納した商品が規定の品温を
維持するように保冷されるとともに、このコンプレッサ
のサーモサイクル運転で大容積の室内に収納した商品も
サーモスタットの温度レンジに相応した温度に保冷され
る。したがって、トータル的に各商品収納室に収納した
商品の品温を規定の販売温度に安定維持させることがで
きる。
【００１４】また、前記の手段（２）では、小容積の室
における冷気流の吸込ダクトの高さを大容積の室よりも
高くしてゾーンクーリング範囲を拡大することにより、
室内に設置したエバポレータの能力に対する冷凍負荷の
比率は大容積の室に比べて小容積の室の方が大となる。
そして、小容積の室内に配したサーモスタットの動作で
冷凍機のコンプレッサを運転制御すれば、手段（１）の
場合と同様に各商品収納室に収納した商品の品温を販売
温度に安定維持することができる。
における冷気流の吸込ダクトの高さを大容積の室よりも
高くしてゾーンクーリング範囲を拡大することにより、
室内に設置したエバポレータの能力に対する冷凍負荷の
比率は大容積の室に比べて小容積の室の方が大となる。
そして、小容積の室内に配したサーモスタットの動作で
冷凍機のコンプレッサを運転制御すれば、手段（１）の
場合と同様に各商品収納室に収納した商品の品温を販売
温度に安定維持することができる。
【００１５】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、各実施例において、図４〜図６に対応する同
一部品には同じ符号が付してある。 実施例１：図１は本発明の請求項１に対応する実施例を
示すものであり、（ａ）図に示した基本構成は図４，図
５と同様であるが、冷凍機の制御回路については、
（ｂ）図のように小容積の室５Ｂに配したサーモスタッ
ト１５Ｂでコンプレッサ１３をＯＮ−ＯＦＦ制御するよ
うに回路が組まれており、さらに室５Ａ，５Ｂに配した
サーモスタット１５Ａ，１５Ｂの動作温度設定につい
て、室５Ｂに配したサーモスタット１５Ｂの温度レンジ
T2は室５Ａに配したサーモスタット１５Ａの温度レンジ
T1よりも若干低い低レンジに設定されている。
る。なお、各実施例において、図４〜図６に対応する同
一部品には同じ符号が付してある。 実施例１：図１は本発明の請求項１に対応する実施例を
示すものであり、（ａ）図に示した基本構成は図４，図
５と同様であるが、冷凍機の制御回路については、
（ｂ）図のように小容積の室５Ｂに配したサーモスタッ
ト１５Ｂでコンプレッサ１３をＯＮ−ＯＦＦ制御するよ
うに回路が組まれており、さらに室５Ａ，５Ｂに配した
サーモスタット１５Ａ，１５Ｂの動作温度設定につい
て、室５Ｂに配したサーモスタット１５Ｂの温度レンジ
T2は室５Ａに配したサーモスタット１５Ａの温度レンジ
T1よりも若干低い低レンジに設定されている。
【００１６】かかる構成による冷凍機の制御動作は図３
のタイムチャートで表すごとくであり、コンプレッサ１
３はサーモスタット１５Ｂ、つまり小容積室５Ｂの負荷
条件で運転，停止制御される。これに対して、大容積室
５Ａのエバポレータ８Ａに対する冷媒制御は、前記した
コンプレッサ１３のサーモサイクル運転に合わせてサー
モスタット１５Ａの動作により電磁弁１１ＡをＯＮ−Ｏ
ＦＦ制御することで行われる。
のタイムチャートで表すごとくであり、コンプレッサ１
３はサーモスタット１５Ｂ、つまり小容積室５Ｂの負荷
条件で運転，停止制御される。これに対して、大容積室
５Ａのエバポレータ８Ａに対する冷媒制御は、前記した
コンプレッサ１３のサーモサイクル運転に合わせてサー
モスタット１５Ａの動作により電磁弁１１ＡをＯＮ−Ｏ
ＦＦ制御することで行われる。
【００１７】実施例２：図２は本発明の請求項２，３に
対応する実施例を示すものであり、各商品収納室５Ａ，
５Ｂに配備した冷気流の吸込ダクト１０Ａ，１０Ｂにつ
いて、小容積の室５Ｂの吸込ダクト１０Ｂの高さを大容
積の室の吸込ダクト１０ＡよりもΔＨだけ高く設定して
ゾーンクーリング範囲を拡大するようにしている。ま
た、冷凍機の制御回路は、先の実施例１で述べた制御回
路（図１（ｂ））と同様に小容積の室５Ｂに配したサー
モスタット１５Ｂでコンプレッサ１３をＯＮ−ＯＦＦ制
御するように回路が組まれている。なお、この実施例で
は各サーモスタット１５Ａ，１５Ｂの温度レンジが同一
レンジT1に設定されている。
対応する実施例を示すものであり、各商品収納室５Ａ，
５Ｂに配備した冷気流の吸込ダクト１０Ａ，１０Ｂにつ
いて、小容積の室５Ｂの吸込ダクト１０Ｂの高さを大容
積の室の吸込ダクト１０ＡよりもΔＨだけ高く設定して
ゾーンクーリング範囲を拡大するようにしている。ま
た、冷凍機の制御回路は、先の実施例１で述べた制御回
路（図１（ｂ））と同様に小容積の室５Ｂに配したサー
モスタット１５Ｂでコンプレッサ１３をＯＮ−ＯＦＦ制
御するように回路が組まれている。なお、この実施例で
は各サーモスタット１５Ａ，１５Ｂの温度レンジが同一
レンジT1に設定されている。
【００１８】かかる構成により、各室５Ａ，５Ｂに設置
したエバポレータ８Ａ，８Ｂの能力に対する冷凍負荷の
比率は大容積の室５Ａに比べて小容積の室５Ｂの方が大
となる。ここで、小容積の室５Ｂに配したサーモスタッ
ト１５Ｂの動作で冷凍機のコンプレッサ１３をＯＮ−Ｏ
ＦＦ制御すれば、その制御動作は図３のタイムチャート
と同様に行われる。
したエバポレータ８Ａ，８Ｂの能力に対する冷凍負荷の
比率は大容積の室５Ａに比べて小容積の室５Ｂの方が大
となる。ここで、小容積の室５Ｂに配したサーモスタッ
ト１５Ｂの動作で冷凍機のコンプレッサ１３をＯＮ−Ｏ
ＦＦ制御すれば、その制御動作は図３のタイムチャート
と同様に行われる。
【００１９】
【発明の効果】本発明の庫内冷却装置は、以上説明した
ように構成されているので、容積の異なる各商品収納室
に配備したエバポレータを１基のコンデンシングユニッ
トで並列運転する際に、冷凍機のサーモサイクル運転制
御により各室の商品収納棚に収納した商品の品温を安定
よく規定の販売温度に保冷維持することができる。
ように構成されているので、容積の異なる各商品収納室
に配備したエバポレータを１基のコンデンシングユニッ
トで並列運転する際に、冷凍機のサーモサイクル運転制
御により各室の商品収納棚に収納した商品の品温を安定
よく規定の販売温度に保冷維持することができる。
【図１】本発明の実施例１に対応する構成図であり、
（ａ）は庫内冷却装置の構成配置図、（ｂ）は冷凍機の
制御回路図
（ａ）は庫内冷却装置の構成配置図、（ｂ）は冷凍機の
制御回路図
【図２】本発明の実施例２に対応する庫内冷却装置の構
成図
成図
【図３】図１，図２による冷凍機の運転制御動作のタイ
ムチャートを表す図
ムチャートを表す図
【図４】本発明の実施対象となる自動販売機の正面図
【図５】図４の断面側視図
【図６】従来の庫内冷却装置における冷凍機の制御回路
図
図
【図７】図６による冷凍機の運転制御動作，および収納
商品の品温推移との関係のタイムチャートを表す図
商品の品温推移との関係のタイムチャートを表す図
４ 中仕切隔壁 ５Ａ 大容積の商品収納室 ５Ｂ 小容積の商品収納室 ６ 商品収納棚 ８Ａ エバポレータ ８Ｂ エバポレータ ９ ファン １０Ａ 吸込ダクト １０Ｂ 吸込ダクト １１Ａ 電磁弁 １１Ｂ 電磁弁 １２ コンデンシングユニット １５Ａ サーモスタット １５Ｂ サーモスタット
Claims (3)
- 【請求項１】庫内に画成した大容積，小容積の商品収納
室内にそれぞれ冷凍機のエバポレータ，ファンを設置
し、室内に冷気を循環送風して商品収納棚に収納した商
品を保冷する自動販売機の庫内冷却装置であり、各商品
収納室に配置したエバポレータを１基のコンデンシング
ユニットに並列接続して運転し、かつ各エバポレータの
分岐冷媒配管に接続した電磁弁を室内に配したサーモス
タットにより開閉制御するようにしたものにおいて、小
容積の室内に配したサーモスタットの温度レンジを大容
積の室内に配したサーモスタットの温度レンジよりも低
レンジに設定し、かつ小容積の室内に配したサーモスタ
ットの動作でコンデンシングユニットのコンプレッサを
運転制御することを特徴とする自動販売機の庫内冷却装
置。 - 【請求項２】庫内に画成した大容積，小容積の商品収納
室の室内底部にそれぞれ冷凍機のエバポレータ，ファン
を設置し、室内に冷気を循環送風して商品収納棚に収納
した商品を保冷する自動販売機の庫内冷却装置であり、
各商品収納室に配置したエバポレータを１基のコンデン
シングユニットに並列接続して運転し、かつ各エバポレ
ータの分岐冷媒配管に接続した電磁弁を室内に配したサ
ーモスタットにより開閉制御するようにしたものにおい
て、小容積室のゾーンクーリング範囲を大容積室のゾー
ンクーリング範囲よりも拡大して設定し、かつかつ小容
積の室内に配したサーモスタットの動作でコンデンシン
グユニットのコンプレッサを運転制御することを特徴と
する自動販売機の庫内冷却装置。 - 【請求項３】請求項２記載の庫内冷却装置において、各
商品収納室ごとに配備したエバポレータに通じる循環冷
気流の吸込ダクトについて、小容積室側に配した吸込ダ
クトを大容積室側に配した吸込ダクトよりも高い位置に
開口してゾーンクーリング範囲を拡大したことを特徴と
する自動販売機の庫内冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19966991A JPH0545037A (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 自動販売機の庫内冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19966991A JPH0545037A (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 自動販売機の庫内冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0545037A true JPH0545037A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16411655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19966991A Pending JPH0545037A (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 自動販売機の庫内冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0545037A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010160677A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Panasonic Corp | 自動販売機の制御装置 |
| JP2011118549A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 冷却加熱装置 |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP19966991A patent/JPH0545037A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010160677A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Panasonic Corp | 自動販売機の制御装置 |
| JP2011118549A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 冷却加熱装置 |
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