JPH0544926Y2 - - Google Patents

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JPH0544926Y2
JPH0544926Y2 JP12300488U JP12300488U JPH0544926Y2 JP H0544926 Y2 JPH0544926 Y2 JP H0544926Y2 JP 12300488 U JP12300488 U JP 12300488U JP 12300488 U JP12300488 U JP 12300488U JP H0544926 Y2 JPH0544926 Y2 JP H0544926Y2
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recording medium
damping material
stabilizer
optical disk
turntable
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、光デイスク記録再生装置に用いら
れ、光デイスク記録媒体の自由な振動を制御し
て、安定、且つ高精度なフオーカシングサーボ及
びトラツキングサーボ制御を可能にするデイスク
制振機構に関する。
(従来の技術) 近年、所謂CD(コンパクトデイスク)等の光デ
イスク記録媒体を用いたデジタル再生装置による
高忠実度再生が注目され、急速に普及してきた。
この再生装置は、光デイスク記録媒体に記録形
成されたピツト(反射率の異なる凹凸)にレーザ
光線を当て、ピツトの反射率の異なりを光学式ピ
ツクアツプを用いて非接触にて検出し、記録され
た信号の再生を行なうものである。
従つて、正確に合焦点を得るためのフオーカシ
ングサーボ及びトラツクを正確にトレースするた
めのトラツキングサーボの安定、且つ高精度な動
作は、高忠実度の再生に極めて重要な課題とな
る。
この再生の安定度及び精度を左右する要因は幾
つかあるが、その中でも光デイスク記録媒体の安
定、且つ高精度な回転を維持することは最重要課
題である。そのためには、外乱及び装置本体から
発生する振動及びシヨツクが光デイスク記録媒体
に対して及ぼす影響を、可能な限り最少にする必
要がある。
上記の目的のために、従来のデイスク制振機構
の例として、第7図及び第8図の如き機構があ
る。(なお、第8図において第7図に示すものと
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。) 第7図に示すように、デイスク制振機構はクラ
ンパ1、スタビライザ2、ターンテーブル3から
構成されている。光デイスク記録媒体4はターン
テーブル3と、上下動するクランパ1及びスタビ
ライザ2により挾持されている。モーターベース
5はスピンドルモーター6に連接されており、ス
ピンドルモータ6は回転軸7を介して、ターンテ
ーブル3を所定の回転数で回転駆動する。
又、第8図に示すように、デイスク制振機構は
クランパ8、制振材9、ターンテーブル3から構
成されており、光デイスク記録媒体4はターンテ
ーブル3と、上下動するクランパ8及び弾性体又
は柔かな繊維でつくられた制振材9により挾持さ
れている。
第9図は、制振機構がない場合の光デイスク記
録媒体の中央クランプ部を垂直に加振した場合、
その外周部が示す振動周波数特性図である。
同図に示すように、150Hz、900Hz、2.5kHz近傍
に大きな共振点近傍を有し、しかも、その共振の
Qは極めて大きいことが分る。
従つて、制振機構が全くない場合に、上記の共
振点近傍の音圧及び機械振動が伝達されると、光
デイスク記録媒体は大きく共振し、光ピツクアツ
プによる信号検出が不安定となり、又、そのサー
ボ性能のマージンに余裕がなくなることは容易に
推察できる。
そこで、第7図の如き制振機構が提案されてい
る訳であるが、この例では、スタビライザ2は金
属又は樹脂との複合部品であり、かなりの剛性を
有しているため、光デイスク記録媒体4が理想的
なソリのない平板であるか、椀状の上ソリの場合
は、スタビライザ2と光デイスク記録媒体4は〓
間なく相互に密着し、上述した共振ピークを抑え
るのに効果を発揮する。
しかし、実際には、部品の加工及び組立バラツ
キ、更には、光デイスク記録媒体4のソリのバラ
ツキにより、スタビライザ2と光デイスク記録媒
体4との間には、僅かな〓間を生じる場合が多
い。
上記の場合は、スタビライザ2を光デイスク記
録媒体4の間の干渉のために、第10図に示すよ
うな、大小の複雑なピークが全周波数帯域に亘つ
て発生し、必ずしも満足できる効果を発揮しない
ことが多い。
上述した構成の第8図に示す例では、制振材9
が柔かな場合は第11図のように、共振ピークが
かなり弱められるが、まだ光デイスク記録媒体の
特性が殆んどそのまま残留する。逆に硬い場合
は、第10図に示す特性に近い特性を示し、第1
2図に示す如く、第8図に示すものの制振材9と
光デイスク記録媒体4との間に〓間10を生じて
いることが推察される。
この原因は、第13図に示すようにクランパ8
によつて制振材9が加圧される時、圧縮によつて
光デイスク記録媒体4が制振材9に寸法αだけ喰
い込み、そのため、点Aから光デイスク記録媒体
4が折れ曲るような状態となるからであり、且
つ、制振材9が硬いため、変形された光デイスク
記録媒体4の面に追従密着できないことに起因す
る。
(考案が解決しようとする課題) 上述した従来のデイスク制振機構は、クランパ
とスタビライザで光デイスク記録媒体を挾持する
際、スタビライザと光デイスク記録媒体の間には
僅かな〓間を生じる場合が多いから、光デイスク
の外周部が示す振動周波数特性には大小の複雑な
ピークが全周波数帯域にわたつて発生し、必ずし
も満足できる再生を行なうことができない欠点が
あつた。
又、クランパと制振材で光デイスク記録媒体を
挾持するデイスク制振機構においては、制振材が
光デイスク記録媒体に密着できない際、制振材か
らの加圧によつて、光デイスク記録媒体が制振材
に喰い込んで、これが折れ曲がる状態となるか
ら、良好な再生を行なうことができない欠点があ
つた。
(課題を解決するための手段) 上述した課題を解決するために、本考案は次の
構成となるデイスク制振機構を提供する。
円盤状記録媒体を載置するターンテーブルと、 このターンテーブル上に載置された前記円盤状
記録媒体を前記ターンテーブルとの間で挾持する
クランパと、 前記ターンテーブル上に載置された前記円盤状
記録媒体の自由振動を制御するためのスタビライ
ザと、 このスタビライザの前記円盤状記録媒体が対向
する面における内周部の円環状部分に貼着される
制振材とを有し、 前記ターンテーブルと前記クランパとで前記円
盤状記録媒体を挾持する際、前記スタビライザと
前記円盤状記録媒体との間〓が前記制振材の厚み
より大となるように構成したことを特徴とするデ
イスク制振機構。
(実施例) 本考案になるデイスク制振機構は、光デイスク
記録媒体にソリがあつても、その共振点でのピー
クを低く抑え込み自由な振動をなくし、安定で高
精度なフオーカス及びトラツキングのサーボ制御
を可能とするデイスク制振機構を提供することを
目的とする。
以下、本考案になるデイスク制振機構を図面に
沿つて説明する。
第1図は本考案になるデイスク制振機構の一実
施例構成図、第2図は本考案に使用される制動材
の平面図、第3図は第1図に示すデイスク制振機
構の要部拡大図、第4図は第3図に示す要部にお
いて、スタビライザと光デイスク記録媒体との〓
間を制動材の厚さ以下に設定した場合に光デイス
ク記録媒体が受ける変形状態を示す図、第5図は
本考案になるデイスク制振機構を用いた場合の光
デイスク記録媒体外周部の振動周波数特性図、第
6図は制動材にフイルムを貼り合せない場合の制
振材の変形を示す図である。
前述したものと同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
第1図に示すように、本考案になるデイスク制
振機構は、クランパ1、スタビライザ11、制振
材12、ターンテーブル3から構成されており、
光デイスク記録媒体(円盤状記録媒体)4は、直
接には、クランパ1とターンテーブル3でその内
周部をクランプされ、回転軸7を介して、スピン
ドルモータ6からの回転トルクをスリツプするこ
となく伝達され駆動される。更に、クランパ1と
同芯にて固定され、ターンテーブル3上にローデ
イングされた光デイスク記録媒体4の自由振動を
制御するスタビライザ11は、光デイスク記録媒
体4との間に挾持された制振材12と共に、光デ
イスク記録媒体4の自由な振動を制御するように
配置されている。
スタビライザ11は弾性体であるから、それ自
体の共振点を有するが、本実施例では、その材質
と形状寸法を吟味してその共振ピークが無視でき
るレベルとなる5kHz以上に設定してある。但し、
この課題は本考案の本旨ではないので詳細につい
ては省略する。
次に、制振材12の性質は、発泡ネオプレンシ
ート、人工皮革、フエルト等のいずれであつても
良く、その効果に大差はない。できる限り柔軟で
均質であり、その厚みにバラツキがなく、光デイ
スク記録媒体4に物理的変形を及ぼすこと最少な
ることが望ましい。若し、光デイスク記録媒体4
に無理な変形を及ぼすならば、その共振ピークは
抑えることができたとしても、面振れの程度を大
きくし、フオーカシングサーボ制御のマージンを
少なくしてしまうからである。
上記の光デイスク記録媒体4への物理的変形を
最少にするための構造は、本考案の要部であるか
ら次に説明する。
制振材12は、その直径をほぼ光デイスク記録
媒体4の直径と同一にとり、その全表面の多数点
に於いて、光デイスク記録媒体4とスタビライザ
11の双方に接触し、光デイスク記録媒体4の自
由な振動を効果的に制御できるような構造をとつ
た。
即ち、光デイスク記録媒体4のソリがあつて
も、これとスタビライザ11の双方に制振材12
が常に接触するように、制振材12を接着剤13
で該スタビライザ11に全部貼り付けることをせ
ず、第2図に示しように、スタビライザ11の光
デイスク記録媒体4が対向する面の内周部のごく
幅の小さな円環状部分14のみで貼り合せ、その
他の部分は自由な動きができるように構成した。
更に、光デイスク記録媒体4をクランプしたと
きに、第4図に示すように、点Bに於いて光デイ
スク記録媒体4に変形をもたたらすことがないよ
うに、第3図に示す点Bが支持するように、制振
材12と光デイスク記録媒体4との間に、僅かな
〓間βを設けた。この〓間βが小さいと、制振材
12の厚さのバラツキや、その他関連部品の精度
のバラツキにより第4図と同様の影響が発生す
る。逆に大き過ぎると、スタビライザ11の効果
が減少し、前述の第11図に示す、制振材9のみ
の場合の効果と余り変わらなくなつてしまう。
このβの寸法は、制振材12の材質、表面の状
態、柔軟性との関連で実際的に最適設計値を設定
すれば良い。
つまり、第3図に示すように、ターンテーブル
3とクランパ1とで、光デイスク記録媒体4との
間〓αが制振材12の厚みγより大となるように
構成してある。
次に、具体的な実装設計に於いては、上記の制
振材12として柔軟な理想材料を選択した場合、
光デイスク記録媒体4をクランプしていないとき
には、第6図に示すように、制振材12は下方へ
垂れ下つてしまい、再クランプの場合に不測のト
ラブルが予想される。
従つて、ポリエステルフイルム等のある程度の
腰のある薄いフイルムを、制振材12の一部又は
全面に貼り合せ、動作に支障をきたさない範囲の
変形レベルまで抑える必要がある。これも余り硬
く厚いフイルムでは、光デイスク記録媒体4に無
理な変形を起したり、これとスタビライザ11の
双方との接触点が著しく減少したり、偏寄つたり
してその制振効果を減じてしまう。これも制振材
12の材質、厚さ、表面状態に合わせて実験的に
最適フイルムを設定すれば良い。
上述した本実施例では、上記各重要ポイントに
ついて実験を繰り返し、最適値を設定した結果、
第5図に示すように、一般のCDプレーヤ等のフ
オーカシングサーボ及びトラツキングサーボ制御
の全領域に亙つて、光デイスク記録媒体4の振動
特性をほぼフラツトにして完全な制御を可能にす
ることができた。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案になるデイスク制
振機構は、スタビライザと自由で効果的な動きを
するように構成した制振材を設けた結果、これに
より、クランプ挾持された円盤状記録媒体の振動
を有効に抑制することができ、従つて、フオーカ
シングサーボ及びトラツキングサーボ制御のマー
ジンを大きくすることができ、実用上絶大なる効
果が得られ、ピツクアツプによる信号読み出しを
安定に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になるデイスク制振機構の一実
施例構成図、第2図は本考案に使用される制振材
の平面図、第3図は第1図に示すデイスク制振機
構の要部拡大図、第4図は第3図に示す要部にお
いて、スタビライザと光デイスク記録媒体との〓
間を制振材の厚さ以下に設定した場合に光デイス
ク記録媒体が受ける変形の状態を示す図、第5図
は本考案になるデイスク制振機構を用いた場合の
光デイスク記録媒体外周部の振動周波数特性図、
第6図は制振材にフイルム等を貼り合せない場合
の制振材の変形を示す図、第7図、第8図は従来
のデイスク制振機構の構成図、第9図は制振機構
がない場合の光デイスク記録媒体外周部の振動周
波数特性図、第10図は第7図に示すデイスク制
振機構においてスタビライザと光デイスク記録媒
体との間に〓間がある場合の振動周波数特性図、
第11図は第8図に示すデイスク制振機構におい
て柔らかな制振材のみで押えた場合の振動周波数
特性図、第12図は第8図に示すデイスク制振機
構において硬い制振材を挾んで強くクランプした
時の光デイスク記録媒体の変形の状態を示す図、
第13図は第12図の主要部分の拡大図である。 1,8……クランパ、2,11……スタビライ
ザ、3……ターンテーブル、4……光デイスク記
録媒体(円盤状記録媒体)、9,12……制振材、
13……接着剤、14……円環状部分、α……間
〓、β……〓間、γ……厚さ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 円盤状記録媒体を載置するターンテーブルと、 このターンテーブル上に載置された前記円盤状
    記録媒体を前記ターンテーブルとの間で挾持する
    クランパと、 前記ターンテーブル上に載置された前記円盤状
    記録媒体の自由振動を制御するためのスタビライ
    ザと、 このスタビライザの前記円盤状記録媒体が対向
    する面における内周部の円環状部分に貼着される
    制振材とを有し、 前記ターンテーブルと前記クランパとで前記円
    盤状記録媒体を挾持する際、前記スタビライザと
    前記円盤状記録媒体との間〓が前記制振材の厚み
    より大となるように構成したことを特徴とするデ
    イスク制振機構。
JP12300488U 1988-09-20 1988-09-20 Expired - Lifetime JPH0544926Y2 (ja)

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JP12300488U JPH0544926Y2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12300488U JPH0544926Y2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20

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Publication Number Publication Date
JPH0246959U JPH0246959U (ja) 1990-03-30
JPH0544926Y2 true JPH0544926Y2 (ja) 1993-11-16

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ID=31371461

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JP12300488U Expired - Lifetime JPH0544926Y2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20

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