JPH0544914Y2 - - Google Patents

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JPH0544914Y2
JPH0544914Y2 JP9809585U JP9809585U JPH0544914Y2 JP H0544914 Y2 JPH0544914 Y2 JP H0544914Y2 JP 9809585 U JP9809585 U JP 9809585U JP 9809585 U JP9809585 U JP 9809585U JP H0544914 Y2 JPH0544914 Y2 JP H0544914Y2
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JP
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disk
holder
disc
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turntable
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案はデイスクプレーヤに関する。
背景技術 デイジタルオーデイオデイスク等のデイスクを
演奏し且つデイスクローデイングにかかる手間を
省いたオートローデイングデイスクプレーヤが開
発されて既に一般家庭にかなりの普及を見るに至
つている。オートローデイングデイスクプレーヤ
はデイスクを自動的にターンテーブル上に搬送す
るデイスク搬送機構と、ターンテーブル上に搬送
されたデイスクをクランプするクランプ機構とを
備えている。なお、デイスクをターンテーブル上
に搬送する場合、デイスクをターンテーブルのデ
イスク担持面と平行な方向及びこれに直角な方向
の2方向に移動することが行なわれる。
上記クランプ機構は具体的には、ターンテーブ
ルと協働してデイスククランプ作用をなす円盤状
の押圧部材と、ターンテーブルに対してクランプ
位置と非クランプ位置の間で移動自在に設けられ
て該押圧部材を回転自在に支持する支承部材とを
有している。これとは別に、クランプ力を生ぜし
めるために、上記押圧部材がターンテーブルに近
づく方向、すなわち上記クランプ位置に向けて上
記支承部材を付勢するコイルスプリング等の付勢
手段を設けたり、あるいは、ターンテーブルを磁
性体にて形成して上記押圧部材に該磁性ターンテ
ーブルに吸着するマグネツトを設けることなどが
行なわれている。
上記コイルスプリング等の付勢力をクランプ力
として利用する形式においては、クランプを解除
するための機構、すなわち、上記支承部材を上記
非クランプ位置に向けて移動させるための機構に
常に付勢力が加わることになり、付勢手段たるコ
イルスプリングの付勢力が疲労によつて劣化した
り、該機構が該付勢力によつて変形するなどのこ
とが起きていた。また、この形式ではターンテー
ブルに対する上記押圧部材のいわゆる芯出しをな
すことが必ずしも容易ではないという問題があつ
た。
このようなことから、マグネツトの磁力をクラ
ンプ力として利用する形式が使用されることが多
い。マグネツトの磁力をクランプ力とするクラン
プ機構として、一端部に円盤状の拡径部が形成さ
れ且つ他端部において上記支承部材の本体にかし
め固定された円柱状のホルダを設け、上記押圧部
材の主面に形成されてその直径が該ホルダの本体
部分の外径よりも僅かに大きく且つ該ホルダの上
記拡径部の外径よりも小さな円形開口部を該ホル
ダの本体部分に遊嵌せしめることによつて該押圧
部材を上記支承部材に対して回転自在に取り付け
たものがある。この構成のクランプ機構を組み立
てる場合、上記ホルダを上記支承部材の本体にか
しめ固定した後に該ホルダの本体部分(上記拡径
部に対しては小径部分であり、該小径部分の端部
が上記支承部材にかしめ固定される)に押圧部材
の円形開口部を遊嵌させることは上記支承部材の
本体及び上記拡径部が妨げとなつて出来ない。故
に、マグネツトを含む上記押圧部材と上記ホルダ
とを予め小組みし、この状態で該ホルダの端部を
上記支承部材の本体にかしめることが行なわれ
る。ところが、かしめ加工の際に排出する鉄粉が
マグネツトに吸着され、かしめ加工の後でこの鉄
粉を拭い取らねばならないなど、手間がかかつて
いた。
また、マグネツトによる磁力を用いない押圧方
式であつても、上述の如き構造をなすクランプ機
構においては、その組立てが容易ではなかつた。
考案の概要 本考案は上記した点に鑑みてなされたものであ
つてその目的とするところはクランプ機構の組み
立てが簡単なデイスクプレーヤを提供することで
ある。
本考案によるデイスクプレーヤは、デイスク担
持面を有するターンテーブルと、前記デイスク担
持面上に載置されたデイスクをクランプするクラ
ンプ機構とを含み、前記クランプ機構は前記ター
ンテーブルと協働してデイスククランプ作用をな
す押圧部材と、前記ターンテーブルに対してクラ
ンプ位置と非クランプ位置の間で移動自在に設け
られて前記押圧部材を回転自在に支える支承部材
とを有するデイスクプレーヤであつて、 前記支承部材は、本体部分の一端に円盤状の拡
径部が形成され且つ本体部分の他端を該支承部材
に固定された円柱状ホルダを備え、 前記押圧部材は、前記ホルダに回転自在に取り
付けるべく前記ホルダの本体部分を遊嵌するため
の主面に形成される開口部及びクランプ時にデイ
スクに当接するデイスク当接部を有する円盤状部
材と、前記円盤状部材の回転中心が前記ホルダの
軸中心と略一致するように前記円盤状部材を前記
ホルダに対して位置決めするための位置決め部材
とを有し、 前記開口部は、前記円盤状部材の回転中心に位
置して直径が前記ホルダの本体部分の外径よりも
僅かに大きく且つ前記拡径部の外径よりも小さな
第1円形と、前記回転中心から偏倚して位置し直
径が前記拡径部の外径よりも大きな第2円形と
を、その結合部の幅が前記ホルダの本体部分の外
径よりも大であるように結合した形状であること
を特徴としている。
実施例 以下、本考案の実施例としてのオートローデイ
ングデイスクプレーヤを添付図面を参照しつつ説
明する。
図において参照符号1は当該オートローデイン
グデイスクプレーヤの全体を示している。第1図
に示される如く、ハウジング2の一部を構成する
フロントパネル3には、演奏さるべきデイスク5
を挿入するためのスロツト3aが左右方向に伸長
して設けられている。但し、矢印X方向で左方で
あり、矢印Yは前方を示す。また、矢印Z方向が
上方である。なお、デイスク5はレーザ光を用い
て信号を記録し且つ読み取る方式のものであり、
外径は約12cmとなつている。フロントパネル3に
はまた、当接デイスクプレーヤの操作、例えばプ
レイスタート及びデイスクイジエクトなどをなす
ための操作ボタン群6が配設されている。
第1図ないし第4図に示されるように、ハウジ
ング2内にはシヤーシ7が設けられている。シヤ
ーシ7は本体7aと、該本体の左端部に並設され
た2つのサブシヤーシB7b及びサブシヤーシC
7cと、本体7aの右端前部に設けられたサブシ
ヤーシD7dとから成る。第13図aないし第1
5図bに各サブシヤーシ7b,7c及び7dの詳
細が示されている。シヤーシ7上には後述するタ
ーンテーブルのデイスク担持面に平行な方向、こ
の場合、前後方向(矢印Y方向及びその反対方
向)において移動自在にトレイ10が設けられて
いる。第16図aないしdから特に明らかなよう
に、トレイ10は左右方向(矢印X方向及びその
反対方向)に伸長する本体10aと、該本体の左
右両端部に一体に設けられて前方(矢印Y方向)
に向けて伸びる一対の左側部10b及び右側部1
0cとによつて構成されている。トレイ10の左
側部10bは該左側部に突設されたピン10dが
サブシヤーシC7cに前後方向に伸長して形成さ
れた長孔7fに摺動自在に係合することによつて
支持されている。
一方、シヤーシ7の左右両側には一対の移動部
材13及び14が配置されている。第17図a,
b、第18図a及びbに移動部材13,14の詳
細が示されている。右方の移動部材14は樹脂な
どから成り、第4図に示されるように、シヤーシ
7の本体7aの右端部にトレイ10の移動方向、
すなわち前後方向(矢印Y方向及びその反対方
向)に伸長して固設されたガイドシヤフト15に
より摺動自在に支持されたトレイ10の右側部1
0cに取り付けられている。詳しくは、移動部材
14は、該移動部材に前後方向に伸長して形成さ
れた長孔14aが上記右側部10cに突設された
ピン10fに摺動自在に係合することによつて支
持されている。また、左方の移動部材13は鋼板
から成り、トレイ10の左側部10bとサブシヤ
ーシC7cとの間に位置しており、第3図から明
らかなように、該移動部材に前後方向に伸長して
形成された長孔13aが上記左側部10bに突設
されたピン10dに摺動自在に係合することによ
つて支持されている。トレイ10の後端部には両
端にアーム17a及び17bが固着された連動シ
ヤフト17が左右方向に伸長して設けられてお
り、且つ、トレイ10に回転自在に取り付けられ
ている。アーム17a及び17bの各先端部には
ピン17c及び17dが夫々突設されており、該
各ピンは移動部材13及び14の各後端部に上下
方向(矢印Z方向及びその反対方向)に伸長して
形成された長孔13b及び14bに各々摺動自在
に係合している。第4図に示されるように、シヤ
ーシ7の右端下部には、移動部材14の移動方
向、すなわち前後方向(矢印Y方向及びその反対
方向)に伸長するウオームシヤフト19が回転自
在に設けられている。シヤーシ7の右後端部には
モータ20が固設されており、該モータの出力軸
に嵌着されたウオーム20aがウオームシヤフト
19の後端部に嵌着されたウオームホイール19
aと噛合している。また、ウオームシヤフト19
の前端部にはウオーム19bが形成されており、
移動部材14の下端部に該移動部材の移動方向、
即ち前後方向において形成されたラツク部14c
とこのウオーム19bが噛合せしめられている。
上記したアーム17a及び17bを含む連動シ
ヤフト17と、ウオームホイール19a及びウオ
ーム19bを含むウオームシヤフト19と、ウオ
ーム20aを含むモータ20とにより、移動部材
13及び14に駆動力を付与する駆動力付与手段
が構成されている。
第2図に示されるように、トレイ10の左右両
端部10b及び10cの間、従つて、両移動部材
13,14に挾まれる位置には、デイスク5を担
持するコンテナ22が配置されている。第5図に
コンテナ22の詳細が示されている。このコンテ
ナ22と、トレイ10と、移動部材13及び14
とによつて、デイスク担持部が構成されている。
コンテナ22の左右両端部には一対ずつ、計4本
のピン22aが左右方向に伸長して設けられてい
る。コンテナ22はこれら各ピン22aがトレイ
10の左右両側部10b,10cに上下方向(矢
印Z方向及びその反対方向)に伸長して形成され
た4つの長孔10gの各々に摺動自在に係合する
ことによつて、トレイ10にトレイ移動方向に直
角な方向、即ち上下方向において所定範囲内で移
動自在に支持されている。コンテナ22に突設さ
れた各ピン22aはまた、上述の長孔10gを通
過した後、移動部材13,14に夫々形成された
カム孔13d及び14dに摺動自在に係合せしめ
られている。カム孔13d及び14dはデイスク
挿入用スロツト3aからのデイスク挿入方向、即
ち前方から後方に向つて上方、即ち、コンテナ2
2が後述するターンテーブルのデイスク担持面か
ら離れる方向に傾斜するテーパ部と、該テーパ部
の前端及び後端に連続して各々前方及び後方に伸
びる2つの水平部とにより構成されている。すな
わち、移動部材13及び14の前後方向の移動に
伴つてコンテナ22が上下動するようになされて
いるのである。
なお、図示されてはいないが、トレイ10が後
述するターンテーブルの直上位置、すなわち、コ
ンテナ22に担持されたデイスク5の回転中心が
該ターンテーブルの回転軸と略一致する位置に達
するまではコンテナ22をトレイ10に対してロ
ツクし、且つ、トレイ10が上記直上位置に達す
るとコンテナ22のトレイ10とのロツク状態を
解除せしめ且つトレイ10をシヤーシ7に対して
ロツクするロツク・解除手段が設けられている。
次いで、前述したコンテナ22に設けられてス
ロツト3aから挿入されたデイスク5を把持し且
つこれを該コンテナの所定位置に位置決めするデ
イスク把持手段について説明する。
第5図から明らかなように、コンテナ22の下
面には左右一対の長プレート28及び29が配置
されており、各々2本ずつのピン28a,29a
を介して左右方向(矢印X方向及びその反対方
向)において移動自在にコンテナ22に取り付け
られている。長プレート28及び29の後方には
左右一対の短プレート30,31が配設され、且
つ、ピン30a,31aを介してコンテナ22に
回動自在に取り付けられている。短プレート3
0,31の各回動一端部、この場合、各前端部は
長プレート28及び29の各一端部にピン30
c,31cによつて枢着せられている。長プレー
ト28及び短プレート30を第1把持部材33と
総称し、これに対して、長プレート29及び短プ
レート31を第2把持部材34と総称する。すな
わち、これら一対の把持部材33,34はデイス
ク挿入路の両側に配置されており、且つ、コンテ
ナ22の主面(後述するターンテーブルのデイス
ク担持面と平行)と略平行な面内において相対的
に移動自在となつている。各把持部材33及び3
4の下面所定位置には下方(反矢印Z方向)に伸
びる2本ずつのピン33a,34aが突設されて
いる。これらピン33a,34aはコンテナ22
の主面に対して直角に伸長しており、デイスク5
の外周に係合する係合部として作用する。なお、
一対のコイルスプリング36はこれらピン33
a,34aがデイスク外周に近づく方向に両把持
部材33及び34を付勢するものである。
ここで、第6図に示されるように、各ピン33
a及び34aにはターンテーブル(後述)のデイ
スク担持面に向つて、すなわち下方(反矢印Z方
向)に向つて縮径する第1テーパ部33bと該第
1テーパ部に連続して下方に向かつて拡径する第
2テーパ部33cとから成り且つデイスク外周に
係合する鼓状テーパ部33dが形成されている。
第5図に示されるように、コンテナ22にはま
た、上記した第1及び第2把持部材33,34を
同期して駆動するための同期プレート37が設け
られている。詳しくは、同期プレート37はその
中央部にてピン37aを介してコンテナ22に回
動自在に取り付けられており、その前後両端部が
ピン37b,37cにより第1及び第2把持部材
33,34に枢着せられている。同期プレート3
7の後端部にはローラ37dが設けられており、
コンテナ22の右端部に一対のピン38aを介し
て前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)にお
いて往復動自在に設けられた中間レバー38の三
角状のカム部38bが該ローラに当接している。
すなわち、この中間レバー38が往復動すること
によつて同期プレート37が回動し、以て、第1
及び第2把持部材33,34がデイスク5の把持
を解除する方向に駆動されるのである。なお、中
間レバー38は前述した移動部材14に突設され
た突起14fがその後端屈曲部38cに係合する
ことによつて該移動部材の後方移動に伴つて後方
に移動せしめられ、前方への復帰はコイルスプリ
ング36(前述)によりなされる。
上記した第1及び第2把持部材33,34と、
付勢手段としてのコイルスプリング36と、同期
プレート37とによつて、スロツト3aから挿入
されたデイスク5を把持し且つこれをコンテナ2
2の所定位置に位置決めするデイスク把持手段が
構成されている。なお、該デイスク把持手段は前
述したデイスク担持部(トレイ10、移動部材1
3,14及びコンテナ22とから成る)に含まれ
る。また、該デイスク担持部と、該デイスク担持
部を移動自在に支えるシヤーシ7と、モータ20
等を含み移動部材13,14に駆動力を付与する
駆動力付与手段と、これらに関連する周辺小部材
とによつて、デイスク5を後述するターンテーブ
ルのデイスク担持面上に搬送するデイスク搬送機
構が構成されている。
次に、デイスク演奏をなす演奏手段について説
明する。
第7図に示されるように、シヤーシ7の下方に
は矩形板状に形成された支持部材42が配置され
ており、且つ、柔軟なゴムなどから成る4つの防
振部材43を含む防振機構を介してシヤーシ7の
下面に取り付けられている。この支持部材42に
はターンテーブル45と、該ターンテーブルを直
接駆動する駆動源としてのスピンドルモータ46
とが設けられている。支持部材42にはまた、タ
ーンテーブル45のデイスク担持面45a(第8
図参照)と平行に、この場合、前後方向(矢印Y
方向及びその反対方向)に伸長するガイドシヤフ
ト47と、光学式ピツクアツプ手段を担持し且つ
該両ガイドシヤフトによつて案内されるキヤリツ
ジ48とが取り付けられている。このガイドシヤ
フト47と平行にスクリユーシヤフト50が配置
されており、且つ、支持部材42にその両端部に
て回転自在に取り付けられている。スクリユーシ
ヤフト50の前方にはモータ51が配置されてお
り、スクリユーシヤフト50は該モータによつて
複数の歯車から成る減速機構52を介して回転駆
動されるようになされている。キヤリツジ48の
右端部には上下方向(矢印Z方向及びその反対方
向)において延在する矩形板状の板バネ53が片
持梁状に固定されており、該板バネの自由端部に
前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)におい
て所定距離だけ離隔して設けられた一対のハーフ
ナツト54a,54bがスクリユーシヤフト50
に螺合している。但し、両ハーフナツト54a及
び54bは連結部材55によつて互いに一体的に
連結されている。
上記したスクリユーシヤフト50と、モータ5
1と、減速機構52と、板バネ53と、ハーフナ
ツト54a,54bと、これらに関連する周辺小
部材とによつて、キヤリツジ48を駆動する駆動
機構が構成されている。また、該駆動機構と、支
持部材42と、ターンテーブル45と、スピンド
ルモータ46と、ガイドシヤフト47a,47b
と、キヤリツジ48とによつて、デイスク演奏を
なす演奏手段が構成されている。
次に、演奏位置、即ちターンテーブル45のデ
イスク担持面45a上に搬送されたデイスク5を
クランプするクランプ機構について説明する。
第7図及び第8図に示されるように、シヤーシ
7上に設けられた支持部材42の上方には支承部
材としての三角板状のアーム部材58が配置され
ており、且つ、その後端部にて左右方向(矢印X
方向及びその反対方向)に伸びるシヤフト59を
介して支持部材42に揺動自在に取り付けられて
いる。第9図にも示されるように、アーム部材5
8の自由端部、この場合、前端部には、ターンテ
ーブル45と協働して且つマグネツトの磁力によ
りデイスククランプ作用をなす円盤状の押圧部材
60が回転自在に取り付けられている。なお、第
8図に示されるアーム部材58の位置を非クラン
プ位置と称する。また、アーム部材58が所定角
度だけ下方に揺動して押圧部材60がターンテー
ブル45上に載置されたデイスク5の表面に当接
するときの該アーム部材の位置をクランプ位置と
称する。アーム部材58はターンテーブル45に
対して該クランプ位置と非クランプ位置の間にお
いて移動するのである。
アーム部材58はその自由端部に円柱状のホル
ダ58aを備えている。このホルダ58aは下端
部に円盤状の拡径部58bを有しており、上端部
においてアーム部材58の本体にかしめ固定され
たものである。一方、押圧部材60は、主面に形
成された開口部61aにおいてホルダ58aの本
体部分58cに遊嵌することによつて該ホルダに
回転自在に取り付けられる円盤状部材としての円
盤状ヨーク61と、ヨーク61の下面に該ヨーク
と同心的に結合されたデイスク当接部として本実
施例では別体にて形成された環状マグネツト62
と、ヨーク61の回転中心がホルダ58aの軸中
心と一致するように該ヨークをホルダ58aに対
して位置決めするための椀状位置決め部材63と
を有している。但し、ヨーク61とマグネツト6
2は接着剤によつて結合され、位置決め部材63
はヨーク61とネジ63aによつて結合せしめら
れている。第9図から明らかなように、ホルダ5
8aの本体部分58cに遊嵌すべくヨーク61に
形成された開口部61aは、該ヨークの回転中心
に位置して直径が本体部分58cの外径よりも僅
かに大きく且つホルダ58aの拡径部58bの外
径よりも小さな第1円形61bと、該ヨークの回
転中心から偏倚して位置して直径が拡径部58b
の外径よりも大きな第2円形61cとを、その結
合部の幅が上記本体部分58cの外径よりも大で
あるように結合した形状となつている。
上記したアーム部材58と、シヤフト59と、
押圧部材60とによつて、ターンテーブル45上
に搬送されたデイスク5をクランプするクランプ
機構が構成されている。
第8図から明らかなように、ターンテーブル4
5を回転駆動するスピンドルモータ46はターン
テーブル45に連結されたスピンドル46aを有
し、該スピンドルはスピンドルモータ46の本体
46b内に設けられた軸受部(図示せず)によつ
て回転自在に支持されている。アーム部材58が
前述したクランプ位置にあるときに、該アーム部
材の一部であるホルダ58aの下端部がスピンド
ル46aの先端に係合して該スピンドルを上記軸
受部(図示せず)に向けて、すなわち下方に向け
て押圧するようになされている。このため、押圧
部材60の構成部材である椀状位置決め部材63
の底部にはスピンドル46aが挿通可能な開口部
63bが形成されている。なお、ホルダ58aの
スピンドル46aとの係合部には係合状態を滑ら
かにするために樹脂などから成る円盤状の受け部
材58dが設けられている。また、ターンテーブ
ル45には、デイスク5のセンター孔に嵌合して
該デイスクを該ターンテーブルの回転中心に案内
するためのガイド部材45bが設けられている。
ここで、上述したクランプ機構の組み立てにつ
いて簡単に説明する。
まず、アーム部材58の本体に該アーム部材の
一部としてのホルダ58aを予めかしめ固定す
る。これとは別に、円盤状ヨーク61と環状マグ
ネツト62を接着剤にて結合する。次いで、ヨー
ク61に形成された開口部61aのうち、第9図
に示される軸L2上の第2円形61cにおいてホ
ルダ58aの拡径部58bに挿通させ、続いて、
ホルダ58aの本体部分58cが軸L1上の第1
円形61b内に位置するようになす。この状態で
ヨーク61に位置決め部材63をネジ63aにて
取り付ける。すると、ホルダ58aとヨーク61
(及びマグネツト62)は互いに略同心位置に位
置決めされる。かくしてクランプ機構の組み立て
は完了する。なお、このクランプ機構は前述した
移動部材14の動きによつて動作する。
第2図、第10図及び第11図に示されるよう
に、左方のサブシヤーシB7bの左側には移動プ
レート67が前後方向(矢印Y方向及びその反対
方向)において移動自在に設けられており、ま
た、右方のサブシヤーシD7dの左側には他の移
動プレート68が前後方向において移動自在に設
けられている。第19図a,b、第20図a及び
bに各移動プレート67及び68の詳細が示され
ている。詳しくは、両移動プレート67及び68
は、サブシヤーシB7b及びサブシヤーシD7d
に前後方向に伸長して形成された一対ずつの長孔
7h及び7iに該両移動プレートに突設されたピ
ン67a,68aが摺動自在に係合することによ
つて支持されている。シヤーシ7の前端部には両
端にアーム70a及び70bが固着された連動シ
ヤフト70が左右方向に伸長して設けられてお
り、且つ、シヤーシ7に回転自在に取り付けられ
ている。アーム70a及び70bの各先端部には
ピン70c及び70dが夫々突設されており、該
各ピンは移動プレート67及び68の各前端部に
上下方向(矢印Z方向及びその反対方向に伸長し
て形成された長孔67b及び68bに各々摺動自
在に係合している。すなわち、一方の移動プレー
ト68の移動に伴つて他方の移動プレート67も
往復動するようになつているのである。なお、移
動プレート68は前述した移動部材14に突設さ
れた突起14h(第2図、第18図参照)が該移
動プレートの後端屈曲部68c(第2図示)に係
合することにより移動部材14の後方移動に伴つ
て後方に移動せしめられる。なお、移動プレート
67及び68の前方への復帰動作は移動プレート
68に連結されたコイルスプリング72(第11
図示)の付勢力によつて行なわれる。
第1図に示されるように、上述した一対の移動
プレート67及び68に挾まれる位置には、ハウ
ジング2に形成されたスロツト3aから挿入され
るデイスク5の主面とその上面にて摺接して該デ
イスクをコンテナ22の直下に案内するための平
板状案内部材74が配置されている。第21図a
ないしdに案内部材74の詳細が示されている。
なお、案内部材74の上面であつてデイスク5の
主面と接触する部分にはフエルト74a(第21
図a参照)が貼設されている。第21図aから明
らかなように、案内部材74の左右両端部には一
対ずつ、計4本のピン74bが左右方向に伸長し
て設けられている。案内部材74はこれら各ピン
74bがサブシヤーシB7b及びサブシヤーシD
7dに上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)
に伸長して一対ずつ形成された長孔7j及び7k
に摺動自在に係合することによつて上下方向にお
いて所定範囲内で移動自在に支持されている。案
内部材74に突設された各ピン74bはまた、サ
ブシヤーシB7b及びサブシヤーシD7dの長孔
7j及び7kに係合すると共に、前述した各移動
プレート67,68に夫々形成されたカム孔67
d及び68dに摺動自在に係合せしめられてい
る。カム孔67d及び68dは全体として前方か
ら後方に向つて(反矢印Y方向に向つて)上方に
傾斜している。すなわち、各移動プレート67及
び68の前後方向の移動に伴つて案内部材74が
上下に移動するようになつているのである。
第2図に示されるように、サブシヤーシB7b
及びサブシヤーシD7dの各前端部間にはブラケ
ツト76が架設されている。例えば第3図及び第
12図に示されるように、ブラケツト76の下部
には左右方向(矢印X方向及びその反対方向)に
伸びるシヤフト77が取り付けられており、該シ
ヤフトにはスロツト3aを閉塞する蓋体78がそ
の上端部にて揺動自在に設けられている。蓋体7
8はシヤフト77に外嵌するバネ部材79によつ
て、スロツト3aを閉塞する閉位置に向けて付勢
されている。
第12図から特に明らかなように、サブシヤー
シB7bの前端部には回動レバー80がピン80
aを介して矢印P方向において回動自在に取り付
けられている。この回動レバー80はその自由端
部に蓋体78の前面に当接するピン80bを有し
ており、蓋体78を開位置に向けて揺動させるた
めのものである。なお、回動レバー80はコイル
スプリング81によつて、第12図における時計
方向に付勢されている。同じく第12図に示され
るように、回動レバー80の自由端部には前述し
た移動部材13の前端部が後方から当接し得るよ
うになつている。移動部材13がその後方(反矢
印Y方向)に移動したときにはコイルスプリング
81によつて回動レバー80が(第12図におけ
る)時計方向に回動せしめられ、これによつて、
蓋体78が開位置に移動する。また、移動部材1
3がその前方移動限界位置(第12図に示される
位置)にあるときには該移動部材によつて回動レ
バー80は反時計方向に回動せられ、バネ部材7
9により付勢されている蓋体78はスロツト3a
を閉塞する閉位置に復帰する。すなわち、蓋体7
8は、移動部材13を含むデイスク搬送機構(前
述)によつてその閉位置及び開位置にて保持され
るのである。なお、上記したバネ部材79、ピン
80aを含む回動レバー80及びコイルスプリン
グ81は共に該デイスク搬送機構に含まれる。
第3図に示されるように、サブシヤーシC7c
の後端部にはソレノイドプランジヤ83が固設さ
れている。このソレノイドプランジヤ83は蓋体
78を一時的に閉位置に移動せしめるためのもの
である。詳しくは、第3図に示されるように、サ
ブシヤーシC7cの全長に沿うべく前後方向に伸
長するレバー部材84が配置されており、且つ、
サブシヤーシC7cに前後方向において往復動自
在に取り付けられている。レバー部材84の前端
部には回動レバー80の自由端部に後方から当接
する当接部84aが形成されている。また、レバ
ー部材84の後端部はピン84bによつてソレノ
イドプランジヤ83のプランジヤ83aに連結さ
れている。すなわち、ソレノイドプランジヤ83
のプランジヤ83aが引き込まれることによりレ
バー部材84が前方に移動し、これによつて該レ
バー部材の当接部84aが回動レバー80を(第
3図、第12図における)反時計方向に回動せし
め、以て、蓋体78が閉位置に移動するのであ
る。
例えば、第10図、第12図、第21図a及び
dに示されるように、案内部材74の前端部には
ハウジング2のスロツト3aからのデイスク二重
挿入を防止する挿入防止部材86が取り付けられ
ている。この挿入防止部材86は第12図におい
て二点鎖線にて示される(挿入)防止位置と実線
で示される非防止位置の間で移動可能となつてい
る。第21図a,dに示されるように、挿入防止
部材86の左右両端部には小さな屈曲部86aが
形成されており、案内部材74の左右両端部に形
成された円形開口部74c内に該屈曲部86aが
円滑に嵌入している。故に、挿入防止部材86は
この屈曲部86aを中心として揺動し得、これに
よつて、上記防止位置と非防止位置の間を移動す
る。
例えば第12図に示されるように、挿入防止部
材86の下方にはシヤーシ7に固定された舌片8
8が位置している。挿入防止部材86は案内部材
74と共に上下動するのであるが、この上下動の
際に舌片88に対して押し付けられた状態で屈曲
部86a(第21図参照)を中心として揺動し、
上記防止位置及び非防止位置の間で移動する。案
内部材74は前述したデイスク搬送機構によつて
駆動されるのであり、故に、上記挿入防止部材8
6は該デイスク搬送機構によつて移動せしめられ
るのである。
なお、前述した蓋体78の移動は上記挿入防止
部材86が上記非防止位置に移動しているときに
なされる。このように構成したことにより、蓋体
78に、挿入防止部材86との衝突を避けるため
の切欠部を設ける必要がなくなるのである。
次に、デイスクの演奏がなされていないときに
支持部材42(ターンテーブル45等を含む演奏
手段を支持)をハウジング2、この場合シヤーシ
7に対してロツクするロツク手段について説明す
る。
第7図に示されるように、支持部材42には左
側に1つ、右側に2つ、計3つのロツクピン9
1,92及び93が固設されている。これら各ロ
ツクピンは左右方向に伸長している。
一方、第10図に示されるように、シヤーシ7
の左方に配置された移動プレート67の後端下部
には円形部67f及び該円形部の後端に続く直線
状部67gからなる開口部67hが形成されてお
り、ロツクピン91がこの開口部67hに嵌入せ
しめられている。ロツクピン91が開口部67h
の直線状部67gに嵌入すると該ロツクピンは移
動プレート67、従つて、シヤーシ7に対してロ
ツクされ、ロツクピン91が円形部67f内に嵌
入すると該ロツク状態は解除される。
第11図に示されるように、シヤーシ7の右側
部には左右方向(矢印X方向及びその反対方向)
に伸長するピン95が突設されており、該ピンに
は長手ロツクプレートA96がその略中央部にて
且つ矢印Q方向において回動自在に取り付けられ
ている。ロツクプレートA96にはコイルスプリ
ング97が連結されており、該ロツクプレートA
は該コイルスプリングによつて第11図における
時計方向に付勢されている。ロツクプレートA9
6の前端部には該ロツクプレートAが反時計方向
に回動することによつてロツクピン92と係合し
以てロツクピン92をロツクするための切欠部9
6aが形成されている。ロツクプレートA96の
後端部近傍にはカム部96cが形成されており、
シヤーシ7の右側に配置された移動プレート68
に突設されたピン68fがこのカム部96cに摺
動自在に係合している。すなわち、移動プレート
68の前後移動に伴うピン68fのカム部96c
に沿つた移動と、コイルスプリング97の作用と
によつて、ロツクプレートA96が回動せしめら
れるようになされている。
ロツクプレートA96の後端部には略三日月形
のロツクプレートB99が配置されており、且
つ、ピン99aを介してシヤーシ7に矢印R方向
において揺動自在に取り付けられている。このロ
ツクプレートB99はロツクピン93と係合して
該ロツクピンをシヤーシ7に対してロツクするた
めのものであつて、その自由端部がロツクプレー
トA96の後端部にピン99bによつて枢着せら
れ、ロツクプレートA96の回動に伴つて揺動す
る。
上記したロツクピン91,92,93と、移動
プレート67と、ロツクプレートA96と、コイ
ルスプリング97と、ロツクプレートB99と、
これらに関連する周辺小部材とによつて、デイス
クの演奏がなされていないときに支持部材42を
シヤーシ7に対して、従つてハウジング2に対し
てロツクするロツク手段が構成されている。
第2図に示されるように、トレイ10の本体1
0aの前端部には上下方向に伸長するピン101
が設けられている。このピン101には、本体1
0aの略全長に亘るべく左右方向に延在するレバ
ー部材102がその中央部において且つ矢印S方
向に回動自在に取り付けられている。レバー部材
102の左端部には、コンテナ22の所定位置に
位置決めされたデイスク5の外周が係合するよう
に突起102aが突設されている。レバー部材1
02の左端部にはまた、他の突起102bが形成
されており、該突起はトレイ10の本体10aの
左側部下面に固設された検知スイツチ104の作
動子と係合する。検知スイツチ104はデイスク
5がコンテナ22の所定位置に位置決めされたこ
とを検知するためのものである。
レバー部材102の右端部には、後方(反矢印
Y方向)に向けて伸長してシヤーシ7の後端部に
形成された立ち上がり部7mに当接し得る突起1
02cが形成されている。トレイ10が後方に移
動して後方移動限界位置に達するとこの突起10
2cが上記立ち上がり部7mに当接し、以て、レ
バー部材102が第2図における反時計方向に回
転する。なお。レバー部材102はコイルスプリ
ング105によつて、第2図における時計方向へ
のバイアス力を付与される。
レバー部材102の右端部にはまた、他の突起
102dが突設されており、該突起はトレイ10
の本体10aの右側部下面に設けられた検知スイ
ツチ106の作動子と係合する。検知スイツチ1
06はトレイ10がその後方移動限界位置に達し
たことを検知するためのものである。
やはり第2図に示されるように、トレイ10の
本体10aの右側部下面には、移動部材14の後
端部がこれに係合することにより該移動部材がそ
の後方移動限界位置に達したことを検知するため
の検知スイツチ108が設けられている。一方、
第4図に示されるように、シヤーシ7の右端前部
には、移動部材14がその作動子に係合すること
によつて該移動部材が前方移動限界位置に達した
ことを検知するための検知スイツチ109が配設
されている。また、第7図に示されるように、演
奏手段を支える支持部材42の所定位置には、キ
ヤリツジ48がホームポジシヨンすなわち、演奏
開始前の静止位置に復帰したことを検知するため
の検知スイツチ110が設けられている。
尚、前述した操作ボタン群6、各検知スイツチ
104,106,109及び110から発せられ
る各信号はハウジング2内の所定位置に配置され
た制御部(図示せず)に伝達される。これら各信
号に応じて該制御部から送られる動作信号によつ
てモータ20及び51並びにスピンドルモータ4
6が後述するタイミングにて動作するのである。
次に、上記した構成のオートローデイングデイ
スクプレーヤの動作を第22図ないし第28図を
も参照しつつ演奏手順に沿つて簡単に説明する。
なお、第1図ないし第12図は当該デイスクプレ
ーヤの演奏前の初期状態を示している。
まず、第1図に示されるようにデイスク5をス
ロツト3aからハウジング2内に挿入する。但
し、デイスク5はスロツト3aを閉塞する蓋体
(第3図等参照)78を押しながら進む。デイス
ク5がハウジング2内に約半分挿入されると、該
デイスクの外周が第5図に示される把持部材3
3,34に設けられた4つのピン33a,34a
のうち前側の2つに係合し、該両ピンを左右に押
し分けながら進む。この左右2つのピン33a,
34aの軸中心を結ぶ線をデイスク5の回転中心
が越えると、該両ピンがデイスク外周に近づく方
向に(コイルスプリング36によつて)付勢され
ていることから、ここでデイスク5から手を離し
てもデイスク5はハウジング2内に引き込まれ
る。また、このとき、案内部材74がデイスク5
を有効に案内して、デイスク5はコンテナ22の
所定位置に位置決めされ、且つ、上記した合計4
つのピン33a,34aによつて把持される。な
お、このとき、デイスク5が多少傾斜して挿入さ
れることがあつても、第6図に示される鼓状テー
パ部33dの作用によつてこの傾斜は修正され
る。また、上記の如く、デイスク5はこの4本の
ピン33a,34aによつて把持されているの
で、一旦位置決めされたデイスク5は多少の外部
振動によつてはずれることはない。
デイスク5のコンテナ22に対する位置決めが
なされると同時に、デイスク5の外周が第2図に
示されるレバー部材102の突起102aに係合
し、該レバー部材がピン101を中心として第2
図における反時計方向に所定角度だけ回動せしめ
られる。故に、検知スイツチ104が動作せられ
る。すると、モータ20が回転を開始して、ウオ
ームシヤフト19等を介して移動部材14及び1
3が後方に向けて駆動される。前述したロツク・
解除手段によつてコンテナ22はトレイ10に対
してロツクされており、よつて、モータ20の回
転に伴つて、移動部材14,13とトレイ10及
びコンテナ22の後方へのみの移動がなされる。
トレイ10及びコンテナ22が所定距離だけ後
方に移動して該コンテナに担持されたデイスク5
の回転中心がターンテーブル45の回転軸に一致
すると、前述したロツク・解除手段が動作してト
レイ10はシヤーシ7に対してロツクされ、同時
にコンテナ22のトレイ10に対するロツク状態
は解除せられる。また、前述したレバー部材10
2の突起102dが検知スイツチ106を動作せ
しめる。かくして移動部材14及び13のみの後
方移動が続けられて、第22図ないし第28図に
示される状態に至る。以下、この移動部材14,
13のみの後方移動に伴う各部材の動作について
説明する。
第22図ないし第24図から明らかなように、
コンテナ22の左右両端部に突設された4本のピ
ン22aが、移動部材13,14に夫々形成され
たカム孔13d,14dに沿つて摺動し、コンテ
ナ22はデイスクを担持した状態で下降する。一
方、第25図及び第26図に示されるように、移
動部材14の後方移動によつて移動プレート6
7,68も後方に駆動され、これにより、該各移
動プレートのカム孔67d,68dにピン74b
にて係合している案内部材74も下降する。従つ
て、案内部材74に取り付けられている挿入防止
部材86が第25図に示される状態まで移動す
る。この挿入防止部材86の移動の直前に、第2
7図に示されるように、ソレノイドプランジヤ8
3(第3図参照)によつてレバー部材89が前方
に駆動されており、該レバー部材の当接部84a
が回動レバー80を後方から押して該回動レバー
を反時計方向に回動させ、蓋体78は閉位置に位
置せられている。故に、挿入防止部材86は蓋体
78の後面を支える形となり、蓋体78は閉位置
にて堅固に保持され、デイスクの二重挿入が防止
される。なお、ソレノイドプランジヤ83への通
電はこの後、直ちに絶たれる。
また、第26図に示されるように、移動プレー
ト68の後方への移動とコイルスプリング97の
作用とによつて、ロツクプレートA96はピン9
5を中心として同図における時計方向に回動し、
これにつれてロツクプレートB99もピン99a
を中心として反時計方向に回動し、これによつて
ロツクピン92及び93のシヤーシ7、従つてハ
ウジング2に対するロツク状態が解除される。一
方、第25図に示されるように、他方の移動プレ
ート67の後方移動により、もう一本のロツクピ
ン91のロツク状態も解除せられ、これによつ
て、ターンテーブル45を含む演奏手段を担持し
た支持部材42(第7図参照)のハウジング2に
対するロツク状態は解除される。
上記したコンテナ22の下降によつてデイスク
5はターンテーブル45上に載置される。また、
移動部材14の最終動作によつてデイスククラン
プがなされ、且つ、第28図に示されるようにコ
ンテナ22が設けられた各ピン33a,34aに
よる、デイスク5の把持状態は解除される。
デイスク5がクランプされると同時に移動部材
14がその後方移動限界位置に達すると、第22
図及び第24図に示されるように該移動部材の後
端部近傍が検知スイツチ108に係合して該検知
スイツチが動作せられ、モータ20が停止する。
この状態でデイスクの演奏が可能となる。
次いで、ターンテーブル45が回転し、同時に
光学式ピツクアツプ手段を担持したキヤリツジ4
8(第7図示)が駆動されて演奏が開始される。
演奏が終了してキヤリツジ48がその移動限界
位置に達すると、キヤリツジ48及びターンテー
ブル45は停止せしめられ、同時にモータ20が
反転動作を始める。従つて、トレイ10、移動部
材13,14、コンテナ22、移動プレート6
7,68、案内部材74及びクランプ機構等は上
述したデイスクローデイング時の動作と全く逆の
過程を辿つて演奏開始前の位置に復帰せられる。
また、キヤリツジ48もホームポジシヨンに復帰
せしめられる。
かくしてデイスク5は回収されるのである。
考案の効果 以上詳述した如く、本考案によるオートローデ
イングデイスクプレーヤにおいては、クランプ機
構が、ターンテーブル45と協働して且つマグネ
ツトの磁力によりデイスククランプ作用をなす押
圧部材60と、ターンテーブルに対してクランプ
位置と非クランプ位置の間で移動自在に設けられ
て該押圧部材を回転自在に支持する支承部材(ア
ーム部材58)とを有し、該支承部材は一端部に
円盤状の拡径部58bが形成され且つ他端部にお
いて該支承部材の本体にかしめ固定された円柱状
ホルダ58aを備え、上記押圧部材は主面に形成
された開口部61aにおいて該ホルダの本体部分
58cに遊嵌することによつて該ホルダに回転自
在に取り付けられる円盤状ヨーク61と、該ヨー
クの主面に該ヨークと同心的に固着された環状マ
グネツト62と、該ヨークの回転中心が上記ホル
ダの軸中心と略一致するように該ヨークを該ホル
ダに対して位置決めするための位置決め部材63
とを有し、上記開口部は該ヨークの回転中心に位
置して直径が上記ホルダの本体部分の外径よりも
僅かに大きく且つホルダの拡径部の外径よりも小
さな第1円形61bと、該回転中心から偏倚して
位置し直径が該拡径部の外径よりも大きな第2円
形61cとをその結合部の幅がホルダの本体部分
58cの外径よりも大であるように結合した形状
となつている。
すなわち、上記支承部材(アーム部材58)の
本体に上記ホルダ58aを予めかしめ固定した後
に、上記押圧部材69を該ホルダに取り付けるよ
うになつているのである。従つて、既に開発され
ているクランプ機構を組み立てる場合よりも組み
立てが容易で時間の短縮にもつながり、さらに、
従来の組み立て時において問題となつていた最終
工程たるかしめ加工の際に排出される鉄粉等の押
圧部材への付着が解消され、その取り除きといつ
た手間が省け、製造コストの低減も図れるのであ
る。
また、円柱状ホルダに回転自在に係合させた円
盤状部材が、組み付け後回転しても、その回転中
心と円柱状ホルダの軸心とが常に略一致状態にあ
るように位置決め部材により規制されていること
から、円盤状部材が円柱状ホルダから外れ落ちる
ことはなく、確実にデイスクのクランプ機構とし
ての役割を達成するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るオートローデイングデイ
スクプレーヤの全体を示す概略斜視図、第2図な
いし第4図は該オートローデイングデイスクプレ
ーヤの内部構造の各々平面図、左側面図及び右側
面図、第5図ないし第21図は該内部構造の一部
詳細図、第22図ないし第28図は当該オートロ
ーデイングデイスクプレーヤの動作を説明するた
めの図である。 主要部分の符号の説明、2……ハウジング、3
a……スロツト、5……デイスク、7……シヤー
シ、10……トレイ、13,14……移動部材、
20,51……モータ、22……コンテナ、33
……第1把持部材、33d……鼓状テーパ部、3
4……第2把持部材、42……支持部材、43…
…防振部材、45……ターンテーブル、45a…
…デイスク担持面、46……スピンドルモータ、
48……キヤリツジ、58……アーム部材、60
……押圧部材、58a……円柱状ホルダ、58b
……拡径部、58c……本体部分、61……円盤
状ヨーク(円盤状部材)、61a……開口部、6
1b……第1円形、61c……第2円形、62…
…環状マグネツト(デイスク当接部材)、63…
…位置決め部材、74……案内部材、78……蓋
体、83……ソレノイドプランジヤ、86……挿
入防止部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 デイスク担持面を有するターンテーブルと、前
    記デイスク担持面上に載置されたデイスクをクラ
    ンプするクランプ機構とを含み、前記クランプ機
    構は前記ターンテーブルと協働してデイスククラ
    ンプ作用をなす押圧部材と、前記ターンテーブル
    に対してクランプ位置と非クランプ位置の間で移
    動自在な設けられて前記押圧部材を回転自在に支
    える支承部材とを有するデイスクプレーヤであつ
    て、 前記支承部材は、本体部分の一端に円盤状の拡
    径部が形成され且つ本体部分の他端を該支承部材
    に固定された円柱状ホルダを備え、 前記押圧部材は、前記ホルダに回転自在に取り
    付けるべく前記ホルダの本体部分を遊嵌するため
    の主面に形成される開口部及びクランプ時にデイ
    スクに当接するデイスク当接部を有する円盤状部
    材と、前記円盤状部材の回転中心が前記ホルダの
    軸中心と略一致するように前記円盤状部材を前記
    ホルダに対して位置決めするための位置決め部材
    とを有し、 前記開口部は、前記円盤状部材の回転中心に位
    置して直径が前記ホルダの本体部分の外径よりも
    僅かに大きく且つ前記拡径部の外径よりも小さな
    第1円形と、前記回転中心から偏倚して位置し直
    径が前記拡径部の外径よりも大きな第2円形と
    を、その結合部の幅が前記ホルダの本体部分の外
    径よりも大であるように結合した形状であること
    を特徴とするデイスクプレーヤ。
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