JPH0544442A - 排気ガス微粒子浄化用フイルタ - Google Patents

排気ガス微粒子浄化用フイルタ

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JPH0544442A
JPH0544442A JP3200386A JP20038691A JPH0544442A JP H0544442 A JPH0544442 A JP H0544442A JP 3200386 A JP3200386 A JP 3200386A JP 20038691 A JP20038691 A JP 20038691A JP H0544442 A JPH0544442 A JP H0544442A
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JP
Japan
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filter
collection
region
exhaust gas
particulate
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JP3200386A
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Akikazu Kojima
昭和 小島
Shinji Miyoshi
新二 三好
Mitsuo Inagaki
稲垣  光夫
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、捕集フィルタの熱損傷が生じるこ
となく、外周部におけるパティキュレートの燃え残りを
改善し、フィルタ全域にわたって、良好な再生処理が可
能な排気ガス微粒子浄化用フィルタを提供することを目
的とする。 【構成】 互いに隣接関係にあり、排気ガスが通過する
多数のセルを構成し、この多数のセルを隔離するととも
に、多数のセルを連通する多数の孔部を形成するセル壁
11が設けられるとともに、多数のセルの両端部に位置
し、セルの一端側からセル内に流入した排気ガスが、孔
部を介して隣接する別のセルに流出してセルの他端側か
ら排出させることによって、セル壁が前記排気ガス中の
微粒子を捕集するようにした閉塞手段14とからなる捕
集フィルタ10において、この捕集フィルタ10の中央
部領域Bと外周領域Aとの間において、セル壁11によ
って微粒子が捕集されないように、例えば、捕集フィル
タ10の一端側に、2つ分のセルよりなる幅を有する同
心円形状に閉塞部材14を設けた微粒子無捕集領域C及
びDを有する排気ガス微粒子浄化装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関等より排出され
る排気ガス中に含まれる微粒子を捕集除去する排気ガス
微粒子浄化用フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関等より排出される排ガス
中に含まれる微粒子(以下パティキュレートと称す)の
捕集方法として、例えば、実開昭63−93413号公
報に開示されているように、排気ガスの排出経路途中
に、一端側が開口され、他端側が閉塞される第1のセル
群と、一端側が閉塞され、他端側が開口された第2のセ
ル群とからなり、この第1のセル群のセルと第2のセル
群セルとが互いに隣合う位置に形成される栓詰めパター
ンをなすハニカム体である捕集フィルタを設け、この捕
集フィルタによってパティキュレートを捕集する方法が
一般的に行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述するよう
な捕集フィルタの栓詰めパターンでは、捕集フィルタの
再生操作を行う時に、パティキュレートの捕集フィルタ
への堆積量が多い場合には、パティキュレートの燃焼に
よって、捕集フィルタの中心部領域に熱がこもってしま
い、温度が非常に高くなり、フィルタを熱損傷させてし
まうという問題が生じてしまう。
【0004】さらにまた、捕集フィルタへのパティキュ
レートの堆積量が少ない場合には、捕集フィルタの外周
部において、燃焼熱の放熱作用により、捕集フィルタの
燃焼温度が着火温度以下にまで降下して燃え残ってしま
い、フィルタ全体の均一なパティキュレートの燃焼除去
処理ができないという問題もまた生じてしまう。
【0005】そこで、本発明は以上のような問題を鑑み
て得られたものであり、捕集フィルタの熱損傷が生じる
ことなく、外周部におけるパティキュレートの燃え残り
を改善し、フィルタ全域にわたって、良好な再生処理が
可能な排気ガス微粒子浄化用フィルタを提供することを
目的とするものである。
【0006】そこでまず、我々発明者らは、捕集フィル
タにおけるパティキュレートの堆積量とフィルタ再生時
の燃焼温度との関係を調べてみた。そのため、この捕集
フィルタのパティキュレートの堆積量を様々変化させ、
その堆積量に対する捕集フィルタの再生時のピーク温度
及びその堆積量に対する全体の重量再生率(捕集された
パティキュレートの低減率)との関係を示す特性図を図
12に示す。
【0007】ここで、使用した捕集フィルタは、φ14
0、容量2リットルであり、また、この捕集フィルタに
対して、エンジン回転数1400rpm全負荷の条件で
捕集した。
【0008】図12より明らかなように、燃焼のピーク
温度及び重量再生率は、パティキュレートの堆積量に依
存しており、パティキュレートの堆積量が多いと再生率
は高いがピーク温度が高くなりすぎ、堆積量が少ないと
ピーク温度は比較的低いが十分な再生率が得られないこ
とがわかった。
【0009】そこで、我々は、捕集フィルタのパティキ
ュレートの燃え残りの発生時の温度及び捕集フィルタの
中心部領域での過剰な加熱温度についてさらに鋭意探究
を試みた。
【0010】この結果、φ140、容量2リットルの捕
集フィルタにおいては、パティキュレートの堆積量が7
g/l(1リットル当り7gのパティキュレートが堆
積)程度では捕集フィルタの外周領域において、パティ
キュレートの燃え残りが発生し、12g/l(1リット
ル当り12gのパティキュレートが堆積)程度では捕集
フィルタの中心部領域において、捕集フィルタの熱損傷
が生じることが分かったのである。
【0011】そこで、各パティキュレートの堆積量を有
する捕集フィルタの再生時の燃焼温度を測定して、その
時の温度のピーク値の等温度分布を調べ、その結果を図
13および図14に示す。尚、図13は堆積量7g/l
の時を示し、図14は堆積量12g/lの時を示す。
【0012】図13の如くパティキュレートの堆積量が
7g/lと比較的少ない場合においては、中心部は堆積
量の多い場合と比較して、比較的低い温度に抑えること
ができ捕集フィルタに損傷の与えない良好な再生を起こ
すことができるが、捕集フィルタの外周においては、容
器を介して外周より熱が容易に逃げてしまい、捕集フィ
ルタの外周部においては、パティキュレートの着火温度
以下に冷却され、十分なパティキュレートの燃焼が出来
ず、パティキュレートの燃え残りを生じさせてしまう。
【0013】また、図14の如く堆積量が12g/lと
比較的多い場合には、捕集フィルタ全体の発熱も多く、
外周部までパティキュレートを十分に燃焼させることが
できるが、熱のこもり易い捕集フィルタの中心部では、
明らかに過剰加熱となり、捕集フィルタの熱損傷を起こ
してしまうという問題が生じる。
【0014】つまり、上記捕集フィルタにおいて、7g
/l程度の堆積量では、外周領域に燃え残りが発生し、
また、12g/l程度では、中心部領域において捕集フ
ィルタの熱損傷が生じることがわかった。
【0015】そこで上記事項を詳細に検討するため、パ
ティキュレートの堆積量と捕集フィルタの径方向の再生
温度のピーク値を検討し、図15にその結果を示した
が、この結果からも以下の事が確認できた。
【0016】即ち、堆積量7g/lでは、中心部のピー
ク温度は、フィルタが熱損傷を起こす温度(ここでは、
約1000℃)よりも低く抑えられるが、捕集フィルタ
の外周部では、外部への放熱のため再生に必要な最低温
度(ここでは、約650℃)よりも低くなってしまう。
【0017】また、堆積量12g/lでは、捕集フィル
タの外周部分においては、十分にパティキュレートの燃
焼温度(約650℃)以上とすることができるが、捕集
フィルタの中心部では、熱がこもり易く捕集フィルタが
熱損傷を起こす最低温度(約1000℃)より大きくな
ってしまい、捕集フィルタの熱損傷が起きてしまう。
【0018】つまり、これより捕集フィルタのパティキ
ュレートの堆積量は、捕集フィルタの外周部で12g/
l、中心部で7g/l程とすれば、パティキュレートを
全体にわたって、燃焼除去することができるだけでな
く、捕集フィルタの熱損傷の発生も防ぐことができるこ
とがわかる。
【0019】さらには、外周領域の燃焼温度の落ち込み
は、外周領域から20mm程度より急激になることがは
じめて見出された。以上のことから、本発明者らは、捕
集フィルタにおいて、中心部領域と外周領域とでは、パ
ティキュレートの燃焼状態が異なるため、中心部領域と
外周領域との燃焼を分断する無捕集領域を設けることを
はじめて見出したのである。
【0020】さらには、図15に示されるように、捕集
フィルタの外周領域における放熱のための激しい燃焼温
度の降下する領域を避けて無捕集層を形成させれば、さ
らなる無捕集領域の効果を導くことができると判断し
た。
【0021】即ち、外周部12g/l,中心部7g/l
を実現するには、無捕集領域の面積は中心部領域の面積
の58%となるように(本実施例のφ140の捕集フィ
ルタではφ100より内部の面積)、無捕集領域を形成
すればよいことになるが、無捕集領域の形成によって、
中心部領域における燃焼の分断効果との相乗効果より、
中心部領域の面積の58%もの無捕集領域を設定する必
要はなく、フィルタ圧損の上昇もそれほど大きくはなら
ないことがわかった。
【0022】また、この無捕集層領域の幅は、様々検討
した結果略10〜15mm程度がよいことがわかった。
さらに、我々は、他の容積および直径を有するフィルタ
に関しても研究したが、この無捕集領域の最適な領域
は、捕集フィルタの外周より少なくとも約20mmより
内側にあればよいことがわかった。
【0023】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、互
いに隣接関係にあり、排気ガスが通過する多数のセルを
構成し、この多数のセルを隔離するとともに、多数のセ
ルを連通する多数の孔部を形成するセル壁と、多数のセ
ルの両端部に位置し、セルの一端側から前記セル内に流
入した排気ガスが、孔部を介して隣接する別のセルに流
出してセルの他端側から排出させることによって、セル
壁が前記排気ガス中の微粒子を捕集するようにした閉塞
部とからなるフィルタであって、フィルタの中央部領域
と外周領域との間において、セルの一端から前記セル内
に流入した排気ガスが、セル壁によって微粒子が捕集さ
れない微粒子無捕集領域を有する排気ガス微粒子浄化用
フィルタを提供するものである。
【0024】
【作用】上記本発明の排気ガス微粒子浄化用フィルタで
は、捕集フィルタによって、外周部まで十分なパティキ
ュレートの燃焼除去を行なえるようにパティキュレート
の全体の捕集量を多くしても、捕集フィルタの中心部領
域では、無捕集領域を新たに設けたので、必要以上の絶
対的な堆積量が抑えられるばかりでなく、この捕集フィ
ルタの再生時には、パティキュレートの燃焼が中心部と
外周部にて、無捕集領域により分断されるため、中心部
の熱が逃げやすくすることができ、中心部の熱がこもっ
て、異常高温を起こしやすい中心部領域での熱損傷が防
げられて、捕集フィルタ全体を良好に再生することがで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明の排気ガス微粒子浄化用フィルタ
を採用することによって、十分なパティキュレートの捕
集ができるとともに、熱損傷を受けない排気ガス微粒子
浄化用フィルタを提供することができる。
【0026】
【実施例】図1に本発明の排気ガス微粒子浄化用フィル
タを用いた、排気ガス微粒子浄化装置の全体構成図を示
す。
【0027】図1において、1はディーゼルエンジン、
2はディーゼルエンジンの排気側に設けられた排気管、
3はこの排気管2の途中に設けられた排気ガス微粒子浄
化装置である。
【0028】そして、この微粒子浄化装置3には、本発
明の第1実施例の排気ガス微粒子浄化用フィルタである
捕集フィルタ10が設置されており、ディーゼルエンジ
ン1より排出されるパティキュレートを捕集している。
【0029】ここで、捕集フィルタ10によって、所定
量パティキュレートを捕集した時には、捕集フィルタ1
0の上流側端面に備えられているヒータ4及びエアポン
プ5から供給されるエアによって、捕集フィルタ10を
加熱することにより、捕集フィルタ10に堆積したパテ
ィキュレートを燃焼除去できるようになっている。
【0030】この捕集フィルタ10の再生時には、排気
ガスが捕集フィルタ10に流入しないように、バルブ6
によって、排気ガスを微粒子浄化装置3の下流側にバイ
パスするバイパス路7が設けられている。
【0031】尚、この捕集フィルタ10は、熱を加える
と膨張するシール材8によって、ケース9に圧着固定さ
れている。次に本発明の第1実施例の捕集フィルタ10
の構成を詳細に述べる。
【0032】この捕集フィルタ10は、φ140で容量
が2リットルの従来と同一材料である公知のコージエラ
イトセラミックよりなり、その全体構成模式図を図2乃
至図3に示す。
【0033】図2には、捕集フィルタ10の正面模式図
を、図3には、捕集フィルタ10の横断面模式図を示
す。この捕集フィルタ10は、図2および図3の如く、
捕集フィルタ10の外周領域10aおよび中央部領域1
0bに設けられた従来構造をなすパティキュレートの捕
集領域A及びBと、本発明の特徴部である捕集フィルタ
の外周領域10aと中央部領域10bとの間および捕集
フィルタ10の中央部10cにおいて設けられた斜線部
分に示すパティキュレートの無捕集領域C及びDより成
っている。
【0034】図4は、捕集領域AおよびBにおける横断
面拡大図を示し、この図より捕集フィルタ10の捕集作
用を詳細に説明する。この捕集領域AおよびBは、図4
に示されるように、ハニカム構造を有する多孔質のセラ
ミック製筒体よりなり、図示しない多数の孔部を有する
多孔質のセル壁11によって仕切られた多数の上流側流
路12と下流側流路13とより構成される。
【0035】そして、この隣接する流路12および13
はそれぞれ他端側である下流側および一端側である上流
側のどちらか一方が閉塞手段である閉塞部材14によっ
て閉鎖されている。
【0036】従って、ディーゼルエンジン1から排出さ
れたカーボン粒子等よりなるパティキュレートの微粒子
を含んだ排気ガスは、上流側に向かって閉口する上流側
流路12に流入し、多孔質のセル壁11の各流路12お
よび13を連通する孔部を通過することによって、この
孔部でパティキュレートを捕集した後、パティキュレー
トの除去された清浄な排気ガスが隣接する下流側流路1
3へ流出する。
【0037】そして、この捕集フィルタ10によって、
パティキュレートの捕集を行うとセル壁11におけるパ
ティキュレートの堆積が進行し、この堆積の進行に伴
い、セル壁11の通気抵抗、強いては、捕集フィルタ1
0全体の通気抵抗が増加し、捕集フィルタ10の前後差
圧ΔPが増大して、エンジン1の出力低下を招く。
【0038】そのため、捕集フィルタ10のセル壁11
に堆積したパティキュレートを、周期的に除去し、捕集
フィルタ10を再生するため、捕集フィルタ10の上流
側端面に電気ヒータ4を設け、セル壁11に堆積したパ
ティキュレートを加熱し、燃焼除去して初期の圧損に回
復させているのである。
【0039】次に図5および図6により、無捕集領域C
及びDの構成を詳細に述べる。この無捕集領域Cは、図
5の如く、例えばフィルタ径の中間あたりである、外周
より略35mmだけ内周に入った位置である領域10c
には、略同心円状に2〜3セルの幅で設けられていると
ともに、無捕集領域Dは捕集フィルタ10の中央部10
dに設けられており、略全域に渡り密封部材による栓詰
めを行った構成としている。
【0040】図5の斜線部分は従来の栓詰めパターン
を、網かけ部分は、無捕集領域を形成するために初めて
加えた密封部材である栓の位置を示す。また、図6の如
く、他端側面の栓詰めパターンは、一端側の面で栓詰め
されているセルに対応するセルは開放されており、逆に
開放されているセルは栓詰めされている。
【0041】次にこの本発明の第1実施例の捕集フィル
タ10の製法を述べる。はじめに、コージエライト等の
セラミック材料を押出成形することにより、セルセル壁
を有するハニカム状のモノリス体を成型焼成し、セラミ
ック体を得る。
【0042】その後、加熱すると溶融する例えばワック
スのシート状のシール材を、焼成されたモノリス体の両
端面に密着させ、所望のパターンとなる様に各セルごと
にシート材を打ち抜く。そして、コージエライト等の混
濁液に両端面を数ミリだけ浸漬させることによって、シ
ール材を打ち抜いたところのみにこの混濁液をしみ込ま
せる。
【0043】最後にこのモノリスを加熱するとともに、
モノリスを焼成し、シール材を焼失させ、本実施例の捕
集フィルタ10を得る。次に、この捕集フィルタ10を
採用した場合の本発明の作用を説明する。
【0044】図5に、無捕集領域C及びDの堆積分布を
斜線で示したが、この捕集フィルタ10の無捕集領域C
及びDにおいては、パティキュレートの捕集に関与する
面積は、他の領域よりも極めて少なく、即ち他の領域と
の境界の壁のみにパティキュレートが堆積するのみであ
る。
【0045】そのため、上述される捕集フィルタ10を
従来の排気ガス浄化装置に使用した場合、無捕集領域C
およびDを設けることにより、捕集フィルタ10の外周
においても良好なパティキュレートの燃焼除去ができる
程度のパティキュレートを堆積したとしても、捕集フィ
ルタ10の中心部領域10b付近の捕集領域Bでは、堆
積量の絶対量を少なくすることができるので、パティキ
ュレートの燃焼除去時の中心部領域B付近の発熱量を低
くすることができるばかりでなく、無捕集層領域Cを形
成したので、捕集フィルタ10の中心部領域10bと1
0dの捕集領域Bにおける燃焼を分断し、熱のこもり易
い中心部領域10b,10dの捕集領域Bにおいても、
異常高温することがなく、外周まで全域にわたって、良
好なパティキュレートの燃焼除去を行うことを可能とす
ることができるのである。
【0046】図7は、パティキュレートの堆積量が10
g/lの第1実施例の捕集フィルタを再生させた時のピ
ーク温度分布である。図7からもわかるように、パティ
キュレートの堆積量が10g/lであっても、中心部の
熱のこもりを除去することができるため熱損傷がなく、
さらには、捕集フィルタ外周のパティキュレートの燃焼
除去も確実にできる捕集フィルタを得ることができた。
【0047】図8は、本発明の第2の実施例を示す微粒
子浄化フィルタの正面模式図である。第2実施例では、
無捕集領域EおよびFを同心円状に2重に形成したもの
であり、この構成とすることにより、新たに捕集領域G
を形成した。
【0048】このような構成とすることにより、使用環
境、或いは微粒子浄化装置全体の保温状況に応じて、第
1実施例よりも更に、捕集フィルタの中心部領域の再生
温度を抑制したい場合に対応するための構造とすること
ができた。
【0049】図9は、本発明の第3の実施例を示す微粒
子浄化フィルタの正面模式図である。第3実施例では、
無捕集領域Cを半径方向にも設置した場合の例で、第2
の実施例と同様、使用環境、或いは微粒子浄化装置全体
の保温状況に応じて、第1実施例よりも更に、捕集フィ
ルタの中心部領域の再生温度を抑制したい場合に対応す
るための構造とした。
【0050】無捕集領域の形状は、前記実施例の如く、
中心部およびその同心円上に2ヶ所設ける必要はなく、
無捕集領域をこの捕集フィルタの外周より内周側に20
mm程入った箇所より内側に少なくとも設ければよく、
捕集フィルタの直径に応じて、1重の無捕集領域を設け
てもよく、さらには、同心円状の無捕集領域を3〜4重
設けてもよい。
【0051】さらに、無捕集領域に形成される閉塞部材
14は、前記実施例のように、捕集フィルタの一端側端
面に限定されることはなく、例えば図10の如く、捕集
フィルタの一端側端面より少し他端側にずらしてもよ
い。
【0052】また、上記実施例において、パティキュレ
ートの燃焼除去方法として、捕集フィルタの一端側にお
いて、この捕集フィルタを端面においてヒータ栓を押し
当てたタイプのもの、フィルタの密封部材の部分にヒー
タ栓を埋め込んだタイプのもの、フィルタ外周にヒータ
を設置した構成のもの図11の如く軽油バーナ20およ
び点火プラグ21によりパティキュレートの燃焼除去
等、どのような形式のものでもよい。
【0053】さらには、捕集フィルタの再生時には、第
1実施例において、再生時空気供給源としては、エアポ
ンプにより、清浄空気を送り込んだ構成としたが、排気
ガスの一部を導入する構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気ガス微粒子浄化用フィルタを用い
た微粒子浄化装置を示す全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の排気ガス微粒子浄化用フ
ィルタの正面模式図である。
【図3】本発明の第1実施例の排気ガス微粒子浄化用フ
ィルタの横断面模式図である。
【図4】本発明の第1実施例の排気ガス微粒子浄化用フ
ィルタの捕集領域の横拡大断面図である。
【図5】本発明の第1実施例の排気ガス微粒子浄化用フ
ィルタの無捕集領域の正面拡大断面図である。
【図6】本発明の第1実施例の排気ガス微粒子浄化用フ
ィルタの無捕集領域の横拡大断面図である。
【図7】本発明の第1実施例のピーク温度特性図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例を示す捕集フィルタの正面
模式図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す捕集フィルタの正面
模式図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す捕集フィルタの横
拡大図である。
【図11】捕集フィルタの加熱手段の他の例を示す構成
図である。
【図12】パティキュレートの堆積重量に対するピーク
温度及び重量再生率との関係を示す特性図である。
【図13】外周領域にパティキュレートの燃え残りが生
じる場合の温度分布を示す特性図である。
【図14】捕集フィルタが熱損傷受ける場合の温度分布
を示す特性図である。
【図15】堆積量の相違による捕集フィルタの各箇所の
ピーク温度分布を示す特性図である。
【符号の説明】
10 捕集フィルタ 10a 外周領域 10b 中心部領域 11 セル壁 A,B 捕集領域 C,D 無捕集領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに隣接関係にあり、排気ガスが通過
    する多数のセルを構成し、該多数のセルを隔離するとと
    もに、前記多数のセルを連通する多数の孔部を有するセ
    ル壁と、 前記多数のセルの両端部に位置し、前記セルの一端側か
    ら前記セル内に流入した排気ガスが、前記孔部を介して
    隣接する別のセルに流出して前記セルの他端側から排出
    させることによって、前記セル壁が前記排気ガス中の微
    粒子を捕集するようにした閉塞手段とからなるフィルタ
    であって、 該フィルタの中央部領域と外周領域との間において、前
    記セル壁によって微粒子が捕集されない微粒子無捕集領
    域を有することを特徴とする排気ガス微粒子浄化用フィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】 前記微粒子無捕集領域は、前記フィルタ
    の中央部領域と前記外周領域との間に同心状形状をなす
    ことを特徴とする排気ガス微粒子浄化用フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記微粒子無捕集領域は、前記フィルタ
    の外周より略20mm内側において、同心状形状に形成
    されていることを特徴とする排気ガス微粒子浄化用フィ
    ルタ。
JP3200386A 1991-08-09 1991-08-09 排気ガス微粒子浄化用フイルタ Withdrawn JPH0544442A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7326271B2 (en) 2003-12-12 2008-02-05 Ngk Insulators, Ltd. Honeycomb filter and method of manufacturing the same
DE102008042590A1 (de) 2007-10-05 2009-04-30 Denso Corp., Kariya-shi Abgasreinigungsfilter und Verfahren zu dessen Herstellung

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