JPH0544356B2 - - Google Patents

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JPH0544356B2
JPH0544356B2 JP59253248A JP25324884A JPH0544356B2 JP H0544356 B2 JPH0544356 B2 JP H0544356B2 JP 59253248 A JP59253248 A JP 59253248A JP 25324884 A JP25324884 A JP 25324884A JP H0544356 B2 JPH0544356 B2 JP H0544356B2
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JP
Japan
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ink
examples
ultem
wear
tip
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JP59253248A
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JPS61132392A (ja
Inventor
Masamitsu Nagahama
Kazutaka Suzuki
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/803,658 priority patent/US4708508A/en
Priority to DE3542583A priority patent/DE3542583C2/de
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 ペン先、小管式筆記具の小管ペン先内に挿入さ
れる細杆体、ボールペンチツプ、ボールペンのボ
ール、ボールペンのボール受座部材など、インキ
吐出に携わり、また、筆記面などからの直接的摩
耗あるいはボールなどを介しての間接的摩耗を受
けるインキ誘導部材に関する。 〔従来の技術〕 耐摩耗性、インキ吐出性、書き味など所望特性
に応じ、また、製造容易性なども考慮し、インキ
誘導部材の材質は適宜選択されている。合成樹脂
もその一種であり、ポリアセタールやポリアミド
は耐摩耗性に優れていることから代表的なものと
なつている。 〔発明が解決しようとする課題〕 なるほど、ポリアセタールやポリアミドは他の
多くの合成樹脂と比べて耐摩耗性に優れている
が、反面、インキ吐出の安定性に欠ける。具体的
に例示すると、例えば、押出成形により棒状物と
して得たものの先端を半球状などに整形して貫通
孔をインキ通路とするペン先とする場合、整形に
使用する研磨機の切削性が僅かに悪化するだけ
で、得られるものは、ペン先としてのインキ吐出
性が大きく悪化したものとなる。また、例えば、
ボール受座を有しボールを保持するボールペンチ
ツプである場合、使用によるボールの回転によ
り、次第にインキ吐出性が悪化する。 このようなインキ吐出の安定性の欠如は摩耗の
仕方に起因するもので、即ち、分子状態あるいは
微小片状態での分断を十分に伴わない摩耗をする
かどうかに依存する。ポリアセタールやポリアミ
ドは摩耗量(一般分野においてはテーバー摩耗と
呼ばれるものの値に相当する量)こそ小さく、所
謂、強度の面でも優れているが、インキ通路を阻
害するような摩耗によるインキ吐出性の不安定さ
が大きいのである。 そこで、本発明は、従来の合成樹脂製インキ誘
導部材に見られた上述の摩耗に基づくインキ吐出
の安定性(以下、「耐目詰まり性」と呼ぶ)を向
上することを課題とする。勿論、耐摩耗性の劣つ
たものとしないことが前提である。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、下記分子構造上の特徴を有する合成
樹脂もしくはその誘導体よりなることを特徴とす
るインキ誘導部材を要旨とする。 記 (イ) 芳香環を直鎖部に有する。 (ロ) (イ)の芳香環はエーテル結合している。 (ハ) (ロ)のエーテル結合は繰り返し中に2個存在す
る。 (ニ) ケント基を有する。 を一般構造式として有するポリエーテルイミド、
また、 を一般構造式として有するポリエーテルエーテル
ケトンはその一例である。 尚、単独もしくは混合物としての使用、炭素繊
維など充填材の使用、コロイド粒子などの表面付
着、表面着色などもできるし、また、焼結体とし
て、筆穂やマーキングペンなどの繊維集束体とし
て、安定剤など必要に応じて併用しながら押出成
形など型を使用しての成形体として、といつた如
く種々形態であつてよく、更には熱や放射線によ
る変成を受けたものであつてもよい。 ここで、 (イ) 芳香環を直鎖部に有する……分子自体の屈曲
性を小さくし、これが耐摩耗性や曲げ強さに寄
与するのであろう。 (ロ) (イ)の芳香環はエーテル結合している……分子
結合力を強くし、これが耐摩耗性や曲げ強さに
寄与するのであろう。 (ハ) (ロ)のエーテル結合は繰り返し中に2個存在す
る……(ロ)の機能を強めて実効性あるものとする
のであろう。 (ニ) ケトン基を有する……分子自体の可塑性を小
さくし、これが耐目詰まり性に寄与するのであ
ろう。 以上が(イ)〜(ニ)に対する推察であるが、例えば、 と書けるポリカーボネートは(イ)、(ニ)において共通
しているにもかかわらず、これを使用したインキ
誘導部材は耐摩耗性が極めて悪く、また、曲げ強
さや耐目詰まり性も決して好ましくない。また例
えば、 と書けるポリエーテルサルホンは(イ)、(ロ)において
共通しており、実際、一般的なエンジニアリング
プラスチツクの分野において、耐摩耗性(テーバ
ー摩耗)がポリエーテルイミドやポリエーテルエ
ーテルケトンなどよりも優れているものとして知
られているが、これを使用したインキ誘導部材は
耐目詰まり性が極めて悪い。 〔実施例〕 実施例 1 ペン先の一例であり、添付第1図に示す横断面
を有するペン先1を押出成形により作つた。使用
したのはウルテム1000(エンジニアリングプラス
チツクス(株)製のポリエーテルイミド)で、30mm径
のダイスから溶融物を押し出し、0.8mm径にした。 実施例 2 小管式筆記具の小管ペン先内に挿入される細杆
体の一例であり、添付第2図に示す横断面を有す
る細杆体2を押出成形により作つた。使用したの
はウルテム1000(前述)であり、30mm径のダイス
から溶融物を押し出し、0.15mm径にした。尚、添
付第3図は使用状態例を示し、参照符号3は小管
ペン先、4は軸筒(図示せず)に取り付けられる
ホルダー、5は多孔質ウレタン、6はインキ中継
芯であり、細杆体2の後端部は加熱加圧によつて
膨出部としてある。 実施例 3 ボールペンのボール受座部材の一例であり、添
付第4図に示す横断面を有するボール受座部材7
をモノフイラメント自己融着方式の押出成形によ
り作つた。使用したのはウルテム1000(前述)で
あり、0.8mm径のモノフイラメント孔を有する30
mm径のダイスから溶融物を押し出し、0.4mm径に
した。尚、添付第5図は使用状態例を示し、参照
符号8はボール、9はパイプ状チツプ、10はボ
ール受座部材7の固定のためにパイプ状チツプ9
に設けたカシメ部である。 実施例 4 ボールペンチツプの一例であり、添付第6図に
示すボールペンチツプ11を射出成形(90オンス
射出成形機を使用)により作つた。使用したのは
ウルテム1000(前述)であり、0.6mm径ボールを抱
持できるものとした。尚、参照符号12は矢溝
部、13はインキ中継芯挿入部である。 実施例 5〜8 実施例1〜4において、ウルテム1000の使用の
代わりにビクトレツクス(VICTREX)
PEEK450G(インペリアルケミカルインダストリ
ーズ社製のポリエーテルエーテルケトン)を使用
した以外はすべて実施例1〜4と同様にしたもの
を、それぞれ実施例5〜8とした。 実施例 9 実施例1において、ウルテム1000の使用の代わ
りにウルテム1000が70重量%、ビクトレツクス
PEEK450G(前述)が30重量%の混合物を使用し
た以外はすべて実施例1と同様にした。 比較例 1〜4 実施例1〜4において、ウルテム1000の使用の
代わりにジユラコンU10−01(ポリプラスチツク
(株)製のポリアセタール)を使用した以外はすべて
実施例1〜4と同様にしたものを、それぞれ比較
例1〜4とした。 比較例 5〜8 実施例1〜4において、ウルテム1000の使用の
代わりにデルリン500(デユポン社製のポリアセタ
ール)を使用した以外はすべて実施例1〜4と同
様にしたものを、それぞれ比較例5〜8とした。 比較例 9〜12 実施例1〜4において、ウルテム1000の使用の
代わりにカネボウナイロンMC161(カネボウ合繊
(株)のポリアミド)を使用した以外はすべて実施例
1〜4と同様にしたものを、それぞれ比較例9〜
12とした。 比較例 13 実施例1において、ウルテム1000の使用の代わ
りにビクトレツクス(VICTREX)(インペリア
ルケミカルインダストリーズ社製のポリエーテル
サルホン)を使用した以外はすべて実施例1と同
様にした。 上記各例で得たものについてのいくつかの測定
結果を下記する。まず、実施例1、5、9、比較
例1、5、9、13のもの比較例1、5、9につい
て耐摩耗性と曲げ強さを調べた結果を表−1に示
す。尚、耐摩耗性は、先端を半球状にしたペン先
1を200g荷重下、垂直状態で1000m筆記面上を
動かした後の摩耗量を調べたものであり、また、
曲げ強さは、ペン先1が1.0mm突出するように支
持体で固定し、60°の角度でバネ秤に押し当て、
ペン先1が折れたときの秤の目盛りを読み取つた
ものである。
【表】 また、実施例1、5、比較例1、5、9、13の
もについて耐目詰まり性を調べた結果を表−2に
示す。尚、前記耐摩耗性の試験の前後のもの、即
ち、1000m筆記する前と後でのペン先1の、イン
キ通路を通る空気流量(エアー流量)をリークテ
スターで調べたものである(測定条件:エアー圧
力;0.1Kg/cm2、エアーチヤージ;2秒、エアー
流量測定;1秒)。
【表】 次に、実施例2、6、比較例2、6、10につい
て寸法安定性を調べた結果を表−3に示す。尚、
添付第3図の状態に組み立て、水およびキシレン
に浸し、十分に時間を経た後、小管ペン先3から
の細杆体2の突出長変化分を読み取つたもので、
元の細杆体長は約15mmである。
【表】 水、キシレンは水性インキ、油性インキを代表
するものとして示したものである。 そして、実施例1、3、4、5、7、8、9、
比較例1、3、4、5、7、8、9、11、12につ
いて筆記距離を調べた結果を表−4に示す。尚、
いずれの例も筆記具に組み立て、市販筆記具に使
用の水性黒色インキを充填し、200g荷重下、7
cm/秒の速度で垂直筆記したときの筆跡かすれを
生じるまでの距離を調たものである。
〔発明の効果〕
本発明のインキ誘導部材は、従来のポリアセタ
ールやポリアミド製のものに比べて勝るとも劣ら
ない耐摩耗性を有する。しかも、何よりも、この
耐摩耗性以上にインキ誘導部材としての品質のバ
ラツキや長期使用性に対してしばしば大きな影響
を与える耐目詰まり性の点で大幅に向上したもの
となる。即ち、ペン先の場合であれば使用するに
つれ次第に筆跡幅が太くなるといつたインキ誘導
部材の耐摩耗性に関連する特性について、改善さ
れたものとはなつても悪化したものとはならない
のみならず、ペン先整形におけるインキ通路阻害
などインキ誘導部材としてのインキ吐出の安定性
の阻害も抑制できたものとなるし、インキかすれ
を生じることなく長期間にわたり良好なインキ吐
出性を維持できるものともなる。勿論、表−3に
示したように、寸法安定性にも優れたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のインキ誘導部材の一例を示すも
ので、第1図は横断面図、第2図は横断面図、第
3図は縦断面図、第4図は横断面図、第5図は要
部縦断面図、第6図は要部縦断面図である。 1……ペン先、2……細杆体、7……ボール受
座部材、11……ボールペンチツプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記分子構造上の特徴を有する合成樹脂もし
    くはその誘導体よりなることを特徴とするインキ
    誘導部材。 記 (イ) 芳香環を直鎖部に有する。 (ロ) (イ)の芳香環はエーテル結合している。 (ハ) (ロ)のエーテル結合は繰り返し中に2個存在す
    る。 (ニ) ケント基を有する。
JP59253248A 1984-11-30 1984-11-30 インキ誘導部材 Granted JPS61132392A (ja)

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JP59253248A JPS61132392A (ja) 1984-11-30 1984-11-30 インキ誘導部材
US06/803,658 US4708508A (en) 1984-11-30 1985-11-29 Ink guide for writing instruments
DE3542583A DE3542583C2 (de) 1984-11-30 1985-12-02 Tinten- und Druckfarbenführungen für Schreibinstrumente

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