JPH0544266U - 竪型ミルの粗粉分離機 - Google Patents

竪型ミルの粗粉分離機

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JPH0544266U
JPH0544266U JP10182891U JP10182891U JPH0544266U JP H0544266 U JPH0544266 U JP H0544266U JP 10182891 U JP10182891 U JP 10182891U JP 10182891 U JP10182891 U JP 10182891U JP H0544266 U JPH0544266 U JP H0544266U
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JP
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crushing
flow
coarse powder
tubular body
ring
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Application number
JP10182891U
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English (en)
Inventor
正吉 衡田
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石炭等を粉砕する竪型ミルにおいて粉砕物か
らの粗粉の分離効率を高める。 【構成】 筒状体5に外装せる錐体21の上端に取付け
た上部リング23と前記筒状体5との間に粉砕流入口2
4を形成すると共に、筒状体5の外側下端部に内側部分
を密着して取付けた下部リング20と前記錐体21との
間に粉砕流出口22を形成し、前記上部リング23と下
部リング20との間に円周方向に複数のベーン25を配
設して、粗粉及び微粉を含んだ粉砕流が粉砕流入口2
4、ベーン25、粉砕流出口22を順次通り得るように
する。従って遠心力が最大になる位置は、錐体21の内
壁近くになって筒状体5の下端開口部から離れるので、
破線矢印iで示す如く流れる微粉の流れに粗粉の流れが
付随して空間17に至ることを防止でき、粉砕流からの
粗粉の分離効率を高め得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、石炭等の粉砕物から粗粉を効率よく分離できる竪型ミルの粗粉分離 機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボイラへ供給される原炭等の粉砕物を粉砕する装置として従来から粗粉分離機 を備えた竪型ミルが用いられている。
【0003】 斯かる竪型ミルは図4に示されている。
【0004】 図中1は竪型ミルハウジング、2は該竪型ミルハウジング1の下部に配設され ていて駆動装置3により回転し得るようになっている粉砕テーブル、4は該粉砕 テーブル2上に配設され、粉砕テーブル2と協働して原炭を粉砕する粉砕ローラ である。
【0005】 前記竪型ミルハウジング1の上端部分には、上端部が該竪型ミルハウジング1 の中央部上面に突出した状態で筒状体5が竪型ミルハウジング1と同芯状に且つ 上下方向に向けて取付けられており、該筒状体5の外周面上側には水平な上部取 付板6がその内周面が密着した状態で取付けられていると共に、筒状体5の外周 面下側には、錐体11が取付けられていて粉砕流通路8が形成されており、且つ 上部取付板6、錐体11間に複数のベーン9が円周方向に等間隔で配置されてい てこれらベーン9の回動軸10を介しベーン9を動かし、粉砕流の流入方向を適 宜変え得るよう枢着されている。
【0006】 截頭逆円錐形状の錐体11の大径部が前記筒状体5に装着されていると共に、 錐体11の小径部には截頭逆円錐形状のシュート12が取付けられており、該シ ュート12内に、粉砕テーブル2の上側に一端開口部が位置するように上下方向 にガイド用筒体13が設けられている。
【0007】 筒状体5の上端開口部を閉塞する蓋14には、筒状体5の内径寸法より小さい 外径寸法を有する給炭管15が上下方向に貫通して取付けられていてその下端は 前記ガイド用筒体13に内嵌されており、微粉炭をボイラへ導出するための微粉 炭管16が、筒状体5内側と給炭管15外側との間の空間17と連通するように 蓋14に取付けられている。
【0008】 尚、図中18は竪型ミルハウジング1の上面に設けられた、前記各ベーン9の 向きを適宜変えるための駆動装置であり、又19は粉砕テーブル2の外周に配設 された空気吹出しノズルである。
【0009】 給炭管15から供給された原炭は、ガイド用筒体13を通って粉砕テーブル2 上に落下し、駆動装置3により回転する粉砕テーブル2と摩擦力により回転する 粉砕ローラ4とにより粉砕される。
【0010】 粉砕された石炭は、空気吹出しノズル19から吹出された空気により搬送され て、微粉炭と粗粉炭とを含む粉砕流となって上昇し、矢印aで示す如くベーン9 の外周部に至り、隣り合うベーン9の間を通過しつつベーン9で方向を変えられ 遠心力を与えられて矢印bで示す如く粉砕流通路8を通り錐体11内に入る。該 錐体11内において粉砕流中の微粉炭は破線矢印cで示す如く空間17を筒状体 5内面に沿い上昇し微粉炭管16から外部へ取り出され、一方粉砕流中の粗粉炭 は、ベーン9による遠心力及び空気の流れが下向きから上向きに反転する際の遠 心力により粉砕流から分離されて、矢印d,eで示す如く錐体11及びシュート 12の斜面を滑落して再び粉砕テーブル2上に供給され、再粉砕される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の竪型ミルの粗粉分離機においては、ベーン9及び空気の 流れの反転により粗粉炭に分離用遠心力を与えているが、最大の遠心力を生じる 位置Aが筒状体5の下端開口部(微粉流の筒状体5への流入口)に近くしかも最 大の遠心力が生じる位置Aの場所では粗粉炭の流れる方向と微粉炭の流れる方向 とが同方向であるために、微粉炭の流れに粗粉炭の流れが付随して空間17を上 昇する状態になることが生じ、従って粗粉炭と微粉炭との分離を十分に行い得な い、という問題点がある。
【0012】 本考案は上述の実情に鑑み、石炭等の粉砕物中の微粉と粗粉との分離効率を十 分に上げ得る竪型ミルの粗粉分離機を提供することを目的としてなしたものであ る。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、竪型ミルハウジングの上面に軸心が上下方向に向くように蓋付き筒 状体5を配設し、該筒状体内に蓋を貫通して上下に延びる給炭管を挿入し、筒状 体内の空間と連通するように微粉炭管16を蓋に取付け、筒状体5の外周面下側 部分に下部リング20を内周面を筒状体の外周面に密着した状態で水平に取付け 、上部が下部リング20の外径寸法より大きい寸法を有する截頭逆円錐形状の錐 体21を筒状体5に外装して下部リング20の外周面と錐体21の内周面との間 に粉砕流出口22を形成すると共に、筒状体の外径寸法より大きく且つ下部リン グの外径寸法より小さい内径寸法を有する上部リング23を錐体の上端部分に水 平に設けて上部リングの内周面と筒状体の外周面との間に粉砕流入口24を形成 し、且つ上部リング23と下部リング20との間に、前記粉砕流入口24と粉砕 流出口22との間に位置するよう、円周方向に所要の間隔で複数のベーンを配設 してなることを特徴とする竪型ミルの粗粉分離機、にかかるものである。
【0014】
【作用】
粉砕流は、上方から粉砕流入口を通りベーン内側と筒状体外側との間に流れ込 み、ベーンを通り粉砕流出口から錐体内に流入する。粉砕流はベーンにより十分 な遠心力を与えられ、最大の遠心力が生じる位置を錐体内壁に近づけて筒状体下 端開口部(微粉炭の筒状体への流入口)から離すことができて、粗粉の分離効率 を上げることができる。
【0015】
【実施例】
以下、図1〜図3を参照しつつ本考案の実施例を説明する。図4中と同一符号 のものは同一物を示す。
【0016】 筒状体5の外側下端部分には、下部リング20が水平に且つ内周面が筒状体5 に密着した状態で取付けられており、下部リング20及び筒状体5は、截頭逆円 錐形状であってその上部は下部リング20の外径寸法より大きな内径寸法を有す る円筒状になっている錐体21に内嵌されていて、該錐体21の内周面と下部リ ング20の外周面との間に環状の粉砕流出口22が図3で示す如く形成されてい ると共に、錐体21の上端内面部分には、内径寸法が筒状体5の外径寸法より大 きく且つ下部リング20の外径寸法より小さい上部リング23が取付けられてい て、上部リング23の内周面と筒状体5の外周面との間に環状の粉砕流入口24 が図2に示す如く形成されている。
【0017】 下部リング20上面と上部リング23下面との間には、図3に示す如く粉砕流 入口24と粉砕流出口22の間に位置するよう複数のベーン25が円周方向に等 間隔で配置されていて、これらベーン25は回動軸26を介し向きを適宜変え得 るように下部リング20と上部リング23とに枢着されており、各回動軸26は 駆動装置18により回動し各ベーン25が適宜向きを変えられるようになってい る。
【0018】 給炭管15から粉砕テーブル2に落下供給された原炭は、粉砕テーブル2と粉 砕ローラ4により粉砕され、この粉砕石炭は空気吹出しノズル19からの吹出し 空気により粉砕流となって上昇し竪型ミルハウジング1の天井部で矢印fで示す 如く向きを変えて上方から粉砕流入口24を通り筒状体5の外側と各ベーン25 の内側との間の空間に流入し、各ベーン25及び粉砕流出口22を矢印gで示す 如く通過して十分な遠心力が与えられ錐体21内に入る。
【0019】 粉砕流中の粗粉炭は各ベーン25による遠心力により錐体21及びシュート1 2の内壁に沿い矢印hで示す如く滑落して粉砕テーブル2上に落下し再粉砕され る。一方粉砕流中の微粉炭は破線矢印iで示す如く反転し上昇して筒状体5と給 炭管15との間の空間17を通り微粉炭管16から外部に取り出される。
【0020】 本実施例では、遠心力が最大となる位置は、錐体21内壁に近くなって、筒状 体5の下端開口部(微粉炭の筒状体5への流入口)から遠くになるので、粗粉炭 の流れが微粉炭の流れに付随して空間17に至ることを防止でき、取り出される 微粉炭流中の微粉度を上昇せしめられ、しかも錐体21に流入してから微粉炭の 筒状体5への流入口までの粗粉炭の滞留時間を長くできて粗粉炭の分離効率を上 昇せしめられる。
【0021】 尚、本考案は図示し説明せる実施例にのみ限定されることなく、例えば石炭を 粉砕する場合を例にとり説明したが、石炭以外の物の粉砕物の分離に適用するこ と、複数のベーンを向きを定めて直接上下部支持リングに挾持せしめて各ベーン の向きを変える機構を省くこと等は任意であり、その他、本考案の要旨を逸脱し ない限り種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0022】
【考案の効果】
以上述べたように本考案の竪型ミルの粗粉分離機によれば、粉砕流から粗粉を 効率よく分離できて、取り出す微粉の微粉度を向上でき、後工程である微粉使用 設備の能率向上を図り得て有益である、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の竪型ミルの粗粉分離機の構成及び作動
状態を示す縦断面図である。
【図2】図1のII方向矢視図である。
【図3】図1のIII方向矢視図である。
【図4】従来の竪型ミルの粗粉分離機の構成及び作動状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 竪型ミルハウジング 2 粉砕テーブル 4 粉砕ローラ 5 筒状体 14 蓋 15 給炭管 16 微粉炭管 17 空間 20 下部リング 21 錐体 22 粉砕流出口 23 上部リング 24 粉砕流入口 25 ベーン 26 回動軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪型ミルハウジングの上面に軸心が上下
    方向に向くように蓋付き筒状体を配設し、該筒状体内に
    蓋を貫通して上下に延びる給炭管を挿入し、筒状体内の
    間の空間と連通するように微粉炭管を蓋に取付け、筒状
    体の外周面下側部分に下部リングを内周面を筒状体の外
    周面に密着した状態で水平に取付け、上部が下部リング
    の外径寸法より大きい寸法を有する截頭逆円錐形状の錐
    体を筒状体に外装して下部リングの外周面と錐体の内周
    面との間に粉砕流出口を形成すると共に、筒状体の外径
    寸法より大きく且つ下部リングの外径寸法より小さい内
    径寸法を有する上部リングを錐体の上端部分に水平に設
    けて上部リングの内周面と筒状体の外周面との間に粉砕
    流入口を形成し、且つ上部リングと下部リングとの間
    に、前記粉砕流入口と粉砕流出口との間に位置するよ
    う、円周方向に所要の間隔で複数のベーンを配設してな
    ることを特徴とする竪型ミルの粗粉分離機。
JP10182891U 1991-11-14 1991-11-14 竪型ミルの粗粉分離機 Pending JPH0544266U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140138242A (ko) * 2012-03-21 2014-12-03 바브콕-히다찌 가부시끼가이샤 세로형 분쇄기

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