JPH0544150A - 布帛の連続液処理装置 - Google Patents

布帛の連続液処理装置

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JPH0544150A
JPH0544150A JP3215914A JP21591491A JPH0544150A JP H0544150 A JPH0544150 A JP H0544150A JP 3215914 A JP3215914 A JP 3215914A JP 21591491 A JP21591491 A JP 21591491A JP H0544150 A JPH0544150 A JP H0544150A
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cloth
conveyor
liquid
inner conveyor
processing liquid
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Kazuyasu Suzukawa
一康 鈴川
Masaki Nabeshima
正樹 鍋島
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WAKAYAMA TEKKO KK
Wakayama Iron Works Ltd
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WAKAYAMA TEKKO KK
Wakayama Iron Works Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B3/00Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating
    • D06B3/10Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating of fabrics
    • D06B3/20Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating of fabrics with means to improve the circulation of the treating material on the surface of the fabric
    • D06B3/205Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating of fabrics with means to improve the circulation of the treating material on the surface of the fabric by vibrating

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】小型の装置で長尺の布帛を斑無く能率よく液処
理する。 【構成】上方が開放した処理液槽1と、複数のセパレー
タ11を移送方向に等ピッチで取付け、かつ、一端を処
理液槽上部に支承して他端を処理液内で揺動可能に支持
し、セパレータの取付けピッチづつ間欠駆動される無端
状のインナーコンベア2と、処理液層の内外を巡回する
ように架設され、インナーコンベアに対応して処理液槽
内で布帛6のU字形移送路を形成し、インナーコンベア
と同調して間欠駆動される無端状のアウターコンベア3
と、U字形移送路の入口に設置された布帛の供給装置4
と、U字形移送路の出口側に設置された布帛の取り出し
装置5とを具備し、両コンベアの少なくとも一方を液体
が透過しないプレート状に形成し、インナーコンベアま
たは/及びアウターコンベアに設けた起震装置14でイ
ンナーコンベアまたは/及びアウターコンベアを振幅
0.5〜2mm、振動数1800〜3600回/分で振動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛の洗浄、糊抜、精
練、樹脂類含浸等の各種液処理に利用される装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に布帛の連続液処理方式として、処
理液槽内に複数本のガイドロールをジグザグ状に配置し
て、布帛をジグザグ状に案内移行させる方式(以下、コ
ンベア方式と称す)とが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来のガイドロール
方式は、処理液槽内での布帛の自由が束縛され、処理液
による洗浄等の処理が不十分となり易く、また、布帛に
テンションが作用し、布帛自身の揉まれが少なく、風合
を損ねる場合があり、さらに、処理液槽内への布帛の収
納容量が少ない等の問題点がある。
【0004】一方、従来のコンベア方式は、布帛にテン
ションが作用することはないが、布帛の表裏面をネット
コンベアで狭持しているため、処理液槽内での布帛の自
由が束縛され、処理液による洗浄等の処理が不十分とな
るのみなず、熱処理時の布帛の自由な伸縮が阻害され、
さらに、処理液槽内への布帛の収納容量が少ない等の問
題もある。
【0005】また、コンベアで挟持されているために、
布帛の表面に付着している薬液等の被洗浄物の拡散が少
なく洗浄効果も低いと言う問題もある。加えて、コンベ
ア上の布帛はその表面がくっついた状態で搬送されるた
めに例えばプリント模様のものでは一方の布帛のプリン
トが他方の布帛に移って汚染されやすいと言う問題もあ
った。
【0006】そこで、例えば特願平1−59381号に
示すように、ケーシング内にループ状のインナーコンベ
アを回転駆動可能に設け、該インナーコンベアの外周面
に等間隔置きに区画壁を立設して各区画壁間に布帛収納
用凹部を形成し、インナーコンベアの少なくとも一部分
を処理液内に浸漬し、処理液内に浸漬するインナーコン
ベア部分に対面する状態でアウターコンベアを設けると
ともに、インナーコンベアとアウターコンベアの少なく
とも一方のコンベアに振動駆動手段を設け、該振動駆動
手段の振動方向を処理液内に浸漬する布帛の積層方向に
沿う方向に設定したものを本出願人が先に提案してい
る。
【0007】この本発明の出願人が先に提案した上記公
報にかかる布帛の処理装置では、インナーコンベアに設
けられた起震手段の振幅が20mmと大きく、これによ
るインナーコンベアの最大振幅も40〜50mmと大き
く振れることになる。従って、この大きな振幅のために
区画壁の先端とこれに対面するアウターコンベアとの間
の隙間を大きく形成しなくてはならず、結果、装置全体
の小型化を充分にはかれないという問題があった。
【0008】加えて、区画壁の先端とこれに対面するア
ウターコンベアとの間の隙間を大きく形成すると布帛収
納用凹部に収納されている布帛がインナーコンベアの振
動時にこの隙間に落ち込み易く、この隙間に布帛が落ち
込んでしまうと傷ついたり、液処理斑が発生したりし、
安定した均一な液処理を行うことが出来ないという問題
もあった。
【0009】更に、インナーコンベア及びアウターコン
ベアの双方がメッシュ等の通水性を有するように形成さ
れているために、インナーコンベアが振動した時に、処
理液体がインナーコンベア及びアウターコンベアを透過
してしまうことから貯液槽内の液体の振動が少なく、液
体の有効利用率が低いと言う問題もあった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、小型の装置で長尺の布帛を斑無く能率よく液処理出
来るようにすることをその技術課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る布帛の連続液処理装置は、上方が開放し
た処理液槽と、複数のセパレータを移送方向に等ピッチ
で取付け、かつ、一端を処理液槽上部に支承し、他端を
処理液槽内底部に浸漬し、しかも、上記一端を中心とし
て他端を揺動可能に支持し、上記セパレータの取付けピ
ッチづつ間欠駆動される無端状のインナーコンベアと、
処理液層の内外を巡回するように架設され、インナーコ
ンベアに対応して処理液槽内で布帛のU字形移送路を形
成し、インナーコンベアと同調して間欠駆動される無端
状のアウターコンベアと、上記U字形移送路の入口に設
置された布帛の供給装置と、上記U字形移送路の出口側
に設置された布帛の取り出し装置とを具備し、両コンベ
アの少なくとも一方を液体が透過しないプレート状に形
成し、インナーコンベアまたは/及びアウターコンベア
に起震装置を設け、該起震装置でインナーコンベアまた
は/及びアウターコンベアを振幅 0.5〜2mm、振動数
1800〜3600回/分で振動させるように構成した
ことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】先ず、インナーコンベアの布帛収納用凹部に密
に折り畳まれて収納された布帛はインナーコンベアの回
転駆動により処理液中に浸漬されてゆく。これと同時に
振動駆動手段で振動されるインナーコンベアまたは/及
びアウターコンベアが振幅 0.5〜2mm、振動数180
0〜3600回/分で振動され、且つインナーコンベア
及びアウターコンベアの少なくとも一方が液体が透過し
ないプレート状に形成されていることから、液槽内の処
理液も全体的に細かくしかも高速に振動され、布帛収納
用凹部に密に折り畳まれた布帛はその中央部にまで処理
液が充分に浸透するのである。
【0013】また、布帛が振動すると隣合う布帛の間が
剥離され、その間に洗浄等の処理液が進入し易くなる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す縦断側面図で
あって、1は処理液槽、2はインナーコンベア、3はア
ウターコンベア、4は供給装置、5は取出装置、6は布
帛である。処理液槽1は、上方が開放し、内部が仕切板
7によりU字形に区画され、布帛6の出口側にはオーバ
ーフロー型の給液タンク8が設置され、布帛6の入口側
にオーバーフロー型の排液タンク9が設置され、これに
よって、布帛6の移送方向に逆行する給液方式、即ち向
流形給液方式を構成しており、たとえば、洗浄処理の場
合では、布帛6が出口側へ移行する程、清浄な水と接触
せしめられる。インナーコンベア2は、多数のスラット
10を移送方向に無端状に連結し、複数のセパレータ1
1を移送方向に等ピッチで取付け、かつ、一端の駆動鎖
車12を処理液槽1の上部に支承し、他端の従動鎖車1
3を処理液槽1内底部に浸漬し、しかも、駆動鎖車12
を中心として従動鎖車13を起震装置14で図上左右に
揺動可能に支持し、上記駆動鎖車12をセパレータ11
の取付ピッチずつ間欠駆動されるように構成されてい
る。
【0015】上記インナーコンベア2は、例えば、第2
図及び第3図に示す様に、チェンリンク15にブラケッ
ト16を介して2種類のスラット10a・10bを交互
に取付けてなり、各チェンリンク15の連結ピン17に
両鍔又は片鍔付きのローラ18を装着して、このローラ
18をガイドレール19に案内走行させるようにしてい
る。
【0016】上記一方のスラット10aは、移送方向両
端に外側へ起立させた突起20・20を有し、この突起
20・20の先端は折り返して布帛6の損傷を防止させ
ており、上記突起20・20によって、セパレータ11
とは別に布帛6の折曲端の位置ずれを規制させている。
【0017】この突起20・20の高さは、セパレータ
11よりも低くされている。他方のスラット10bは、
移送方向両端を内側に折曲させ、これと隣接する両側の
上記スラット20・20との間は可及的に微小間隙とな
るように重合させ、布帛6の噛み込みを防止させてい
る。上記両方のスラット10a・10bは、取り扱う布
帛6の最大幅より若干大きい幅寸法とされ、セパレータ
11は布帛6の最小幅位でいずれかのスラットに取付け
られる。
【0018】また、インナーコンベア2のガイドレール
19は、駆動鎖車12と同軸的に中枢着され、かつ、従
動鎖車13の軸承部と一体的に揺動可能とされ、起震装
置14で揺動が付与される。
【0019】起震装置14は図1に示すように、1800〜
3600回/分の間で振幅速度を調節できる図外のモータで
駆動される回転軸27とこの回転軸27の先端にこの当
該軸27の中心Cから0.5 mm偏心させて設けられた起
震軸28と、起震軸28の偏心運動を振動に換える振動
部材29と、この振動部材29の振動をインナーコンベ
ア2の下端の従動鎖車13に伝える連結ロッド30とで
構成されており、インナーコンベア2の下端部の振幅は
上記回転軸27と起震軸28との偏心量である0.5 mm
の倍の1mmとなっており、回転速度は布帛6の種類に
よって設定されるのである。
【0020】尚、起震装置14によるインナーコンベア
2の振幅は0.5 〜2mmが望ましい。これは0.5 mm以
下にした場合、振幅が小さすぎて処理液の含浸効率が低
くなること、また2mmを越えると処理液の波立ちが大
きく成り過ぎるだけで無く1800〜3600回/分の高速にイ
ンナーコンベア2が追従し難くなることによるものであ
る。 そして、振幅の速度を1800〜3600回/分としたの
は上記と同様に1800回/分以下では速度が遅すぎて処理
液3の含浸効率が低くなり、3600回/分を越えるとイン
ナーコンベア2が機械的に追従し難くなることによるも
のである。
【0021】インナーコンベア2と布帛6の出口側での
取り出しを容易とするため、図1に示す様に駆動鎖車1
2の直径を従動鎖車13の直径より小さくし、かつ、駆
動鎖車12の中心を従動鎖車13の中心より、布帛6の
入口側偏倚させてあり、しかも、ガイドレール19で、
処理液槽1の布帛入口側と出口側とを平行とし、出口端
より上方を入口側へ傾斜させて布帛6の取出口を拡開さ
せている。
【0022】次にアウターコンベア3は、多数のスラッ
ト10を移送方向に無端状に連結し、処理液槽1の内外
を巡回するように無端状に形成され、インナーコンベア
2に対応して処理液槽1内で布帛6のU字形移送路を形
成し、かつ、インナーコンベア2と同調して間欠駆動さ
れる。また、アウターコンベア3は、通水性のないプレ
ート状の材質で形成されている。
【0023】上記したインナーコンベア2及びアウター
コンベア3の構成材料は、各種処理液に対する耐腐食
性、防錆作用を有する材料、例えば、ステンレス等が使
用されている。布帛の供給装置4は、各種の振り落とし
機構が採用可能であるが、第1図では、前後一対の処理
液噴射器21・22を交互に噴射させて、布帛6を前後
に振りながらインナーコンベア2のセパレータ11上に
積み重ね供給するようにしたものを示しており、この方
式によれば、処理液槽1に供給する前の布帛6を処理液
で均一に湿潤させることができると共に整然とした布積
込みを行う。
【0024】上記処理液噴射器21・22には、処理液
槽1の排液タンク9からフィルタ23を介してポンプ2
4で導出した排液の一部を分岐供給させている。尚、排
液の残部は、適当な排液処理装置で処理して排出又は再
利用される。布帛の取出装置5は一対の繰り出しローラ
25・26で構成され、後部水洗機、乾燥機等へ接続さ
れる。
【0025】本発明の一実施例は、以上の構成からな
り、次に動作を説明する。第1図において、運転を開始
すると、インナーコンベア2及びアウターコンベア3
は、設定された布供給量(長さ)に同調して間欠駆動さ
れる。上機間欠駆動の移動量は、インナーコンベア2の
セパレータ11の取付けピッチと等しくされ、また、移
動速度と停止時間とは、取り扱う布帛6の種類と処理条
件等によって適性に選択設定可能とされる。
【0026】そして、両コンベア2・3の停止時間中
に、供給装置4による供給と取出装置5による取り出し
が行われる。給液タンク8には所定量の処理液が連続的
又は継続的に供給されている。処理液槽1内では、布帛
6は、セパレータ11が規則する間隔を保持して内アウ
ターコンベア2・3が形成するU字形移送路を入口から
出口へ間欠移送される。この場合、第4図に示す様に、
内アウターコンベア2・3のスラットには、突起10a
・28aを有するスラット10・28と、フラットなス
ラット10b・28bとが交互に配置してあるため、セ
パレータ11・11間に積み重ねられている布帛6の折
曲端が上記突起10a・28aに規制されて布帛ずれが
防止され、而して、フリー状態で処理液槽1内を移動す
る。
【0027】そして、インナーコンベア2の下側ターン
部分では、セパレータ11・11の間隔が拡開し、積み
重ね状の布帛6の相互間隔が扇形に拡開され、処理液の
流通がよくなり、加えて、インナーコンベア2が駆動鎖
車12を中心として揺動でしめられ、その振れ幅が下部
程大きいため、拡布状態で振り捌き作用により揉み硬化
が付与され、布帛6の汚れ等がよく落とされる。
【0028】新しい処理液の供給を布帛6の出口側から
供給して入口側から排出さているため、処理液の流れ
は、布帛6の移送方向と逆方向となり、布帛6の移動及
び揺動作用と、処理液の対抗流作用とが相和して十分な
処理液の接触流通と揉み硬化が付与される。そして、次
第に新鮮で清浄な処理液との接触を行いつつ取出装置5
から取り出される。
【0029】この時、連結ロッド30を介してインナー
コンベア2が振幅1mm、振動数1800〜3600回
/分で振動され、これにより処理液槽1内の処理液も全
体的に細かくしかも高速に振動され、密に折り畳まれた
布帛6はその中央部にまで処理液が充分に浸透し、布帛
6に付着している糊成分は短時間のうちに分解されて除
去されるのである。
【0030】そして、インナーコンベア2の更なる回転
により布帛6は、反転されて右上方の液面状に出たとこ
ろで上から順に簡単に取り出されるのである。
【0031】尚、上記実施例ではインナーコンベア2の
一端部を振動させるようにしてあるが、インナーコンベ
ア2の両側部を振動させたり、これに代え、またはこれ
とともにアウターコンベア3の少なくとも一側部を振動
させるようにしても良いことは勿論である。また、上記
実施例では起震装置14をモータで駆動される回転軸2
7とこの回転軸27の先端に設けられた起震軸28と、
起震軸28の偏心運動を振動に換える振動部材29と、
この振動部材29の振動をインナーコンベア2の下端の
従動鎖車13に伝える連結ロッド30とで構成されてい
るが、これをバイブレータに換えるとともに、このバイ
ブレータでインナーコンベア2または/及びアウターコ
ンベア3の少なくとも一側部または両端部を直接に振動
させるように構成しても良いことは勿論である。
【0032】さらに、長尺布帛の連続液処理装置を糊抜
き装置に実施した例について説明したが、これを精練・
漂白及び水洗等の各装置にも実施することが出来ること
は言うまでもないことである。以上が本発明装置の一実
施例の構成と動作であるが、本発明は上記実施例にのみ
制約されるのではなく、種々の変形が可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように、処理液
槽内へフリー状態に積み重ねて布帛を供給しているた
め、収納容量(長さ)を従来の10〜三十杯とでき、勿
論フリー状態であるから、処理液との接触が良好とな
り、布帛にテンションや拘束力が作用せず、リラックス
状態の処理を行わせることができ、豊かな風合いと品質
向上が図れる。
【0034】また、拡布状態で揺動させて振り捌きと揉
み作用を得ることができるため、処理液との接触が一層
良好となる。さらに、全体の構造が簡単でスペース的に
も小型かされ、省動力で省資源、省エネルギー化が図れ
る。
【0035】しかも、処理液中に浸漬された布帛が振動
駆動手段によりインナーコンベアまたは/及びアウター
コンベアの振幅 0.5〜2mm、振動数1800〜360
0回/分の振動で振動されるので、密に折り畳まれた布
帛の中央部にまで、処理液が短時間のうちに充分に浸透
し、連続供給される長尺布帛を斑無く液処理することが
出来ると言う利点がある。
【0036】更に、インナーコンベアまたは/及びアウ
ターコンベアの振幅が0.5〜2mmと極めて小さく、従
って、インナーコンベアに設けられた区画壁の先端とこ
れに対面するアウターコンベアとの間の隙間を極めて小
さくする事が出来、装置全体を大幅に小型化することが
出来ると言う利点がある。
【0037】加えて、インナーコンベアに形成した区画
壁の先端とこれに対面するアウターコンベアとの間の隙
間が極めて小さくすることが出来るひことから、布帛収
納用凹部に収納されている布帛がインナーコンベアの振
動時にこの隙間に落ち込むことが無く、従来のように布
帛が隙間に落ち込んでしまうと傷ついたり、液処理斑が
発生したりする事もなく、安定した均一な液処理を行う
ことが出来ると言う利点もある。
【0038】そのうえ、インナーコンベア及びアウター
コンベアの少なくとも一方が液体が透過しないプレート
状に形成されていることから、このプレート状のコンベ
アの振動またはこれに反射する液体により、貯液槽内の
処理液も全体的に細かく且つ高速で振動されるので、貯
液槽内の液体の有効利用率が格段に高めることができる
と言う利点がある。
【0039】また、アウターコンベアのみをプレート状
に形成し、インナーコンベアを通水性を有するように形
成した場合には、インナーコンベアの振動により貯液槽
内の処理液が振動され、処理液がアウターコンベアで反
射されたるとこれがインナーコンベアを透過するのでこ
の時、布帛収納用凹部に収納されている布帛をインナー
コンベア側に押しつけるので布帛が隙間に落ち込むのを
防止する効果が高く成るという利点もある。
【0040】布帛が振動されるとその隣合う布帛の間が
剥離され、その間に洗浄等の処理液が進入し易くなり、
布帛に含浸している被洗浄物が拡散するので洗浄効果が
大幅に向上するとともに、隣合う布帛同士間の色移り等
による汚染もなくすことができると言う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の1実施例の縦断側面図である。
【図2】インナーコンベアの拡大側面図である。
【図3】インナーコンベアの部分拡大図である。
【図4】コンベアによる布帛の搬送状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・処理液槽 2・・・インナーコンベア 3・・・アウターコンベア 6・・・布帛 14・・・起震装置
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】 一般に布帛の連続液処理方式として、処
理液槽内に複数本のガイドロールをジグザグ状に配置し
て、布帛をジグザグ状に案内移行させる方式(以下、
イドロール方式と称す)と処理液槽内をネットコンベア
で挟持搬送する方式(以下、コンベア方式と称す)とが
公知である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方が開放した処理液槽と、複数のセパレ
    ータを移送方向に等ピッチで取付け、かつ、一端を処理
    液槽上部に支承し、他端を処理液槽内底部に浸漬し、し
    かも、上記一端を中心として他端を揺動可能に支持し、
    上記セパレータの取付けピッチづつ間欠駆動される無端
    状のインナーコンベアと、処理液層の内外を巡回するよ
    うに架設され、インナーコンベアに対応して処理液槽内
    で布帛のU字形移送路を形成し、インナーコンベアと同
    調して間欠駆動される無端状のアウターコンベアと、上
    記U字形移送路の入口に設置された布帛の供給装置と、
    上記U字形移送路の出口側に設置された布帛の取り出し
    装置とを具備し、両コンベアの少なくとも一方を液体が
    透過しないプレート状に形成し、インナーコンベアまた
    は/及びアウターコンベアに起震装置を設け、該起震装
    置でインナーコンベアまたは/及びアウターコンベアを
    振幅 0.5〜2mm、振動数1800〜3600回/分で
    振動させるように構成したことを特徴とする布帛の連続
    処理装置。
JP3215914A 1991-07-31 1991-07-31 布帛の連続液処理装置 Expired - Lifetime JPH0788619B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112921553A (zh) * 2021-01-22 2021-06-08 福建宇邦纺织科技有限公司 布料染色用间歇储布集中下布装置、布料循环染色机
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