JPH069037Y2 - 長尺布帛の連続液処理装置 - Google Patents

長尺布帛の連続液処理装置

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JPH069037Y2
JPH069037Y2 JP1988014126U JP1412688U JPH069037Y2 JP H069037 Y2 JPH069037 Y2 JP H069037Y2 JP 1988014126 U JP1988014126 U JP 1988014126U JP 1412688 U JP1412688 U JP 1412688U JP H069037 Y2 JPH069037 Y2 JP H069037Y2
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JP
Japan
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inner conveyor
fabric
cloth
liquid
conveyor
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JP1988014126U
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JPH01119085U (ja
Inventor
正和 薮田
博久 二ノ丸
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和歌山鉄工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は長尺布帛の連続液処理装置に関するものであ
る。
【従来の技術】
一般に、製織及び編組された長尺布帛には製織時の糊
剤、油脂類等の所謂2次不純物の他にその布帛が天然繊
維の場合、純繊維分の他に多少の不純物、所謂1次不純
物を含有している。そこで、これらの不純物を除去した
り、漂白するために、糊抜き工程と、精錬工程と、漂白
工程とを行うようにしている。 この種の工程に用いられる装置では糊抜き・精錬・漂白
の各工程における液処理を能率良く行うために、例えば
特公昭51−42677号公報に記載されているように
一定速度で供給されてくる布帛を“J”形ボックス内に
密に折り畳んだ状態に供給し、その自重で“J”形ボッ
クス内を徐々に通過させることによりその間に布帛を連
続して液処理するようにしたものが知られている。
【考案が解決しようとする課題】
上記公報に記載された従来の装置では“J”形ボックス
内に布帛が密に折り畳まれていることから、その周辺部
と中央部との間では処理液の浸透具合が重なり処理斑を
生じ易く、この処理斑を無くす為には液処理時間を長く
かけなくては成らず、その生産性が極めて低くなってし
まうと言う問題があった。 しかも、“J”形ボックス内に密に折り畳まれた布帛の
長さで処理液中に布帛に滞留時間が設定されるので布帛
を長時間に亙って処理液中に滞留させようとすると、布
帛の折り畳み量を多くするか、“J”形ボックス内の処
理液経路を長く形成しなくては成らず、勢い装置全体が
大型化してしまうと言う問題があった。 本考案は上記問題点に鑑み提案されたもので、小型の装
置で長尺の布帛を斑無く能率よく液処理出来るようにす
ることをその技術課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
上記技術課題を達成するために本考案の長尺布帛の連続
液処理装置は、ケーシング内に水平方向に延びるループ
状のインナーコンベアを回転駆動可能に設け、該インナ
ーコンベアの外周面に等間隔置きにセパレータを立設し
て各セパレータ間に布帛受け凹部を形成し、インナーコ
ンベアの下半部の少なくとも一部分を処理液内に浸漬
し、処理液内に浸漬するインナーコンベア部分に対面す
る状態でアウターコンベアを設けるとともに、インナー
コンベアを揺動する揺動駆動手段を設け、該揺動駆動手
段の揺動方向をインナーコンベアの長手方向に直交する
上下方向に設定したことを特徴とするものである。
【作用】
先ず、水平方向に長いインナーコンベアの布帛受け凹部
に密に折り畳まれて収納された布帛はインナーコンベア
の回転駆動により処理液中に浸漬されてゆく。 これと同時に揺動駆動手段でインナーコンベアが細かく
揺動されていることから、処理液中に浸漬された布帛の
殆どがその積層方向、即ち折り畳まれた布帛の面に直交
する方向に揺動される。 これにより、布帛受け凹部に密に折り畳まれた布帛はそ
の中央部にまで処理液が充分に浸透するのである。
【実施例】
以下、本考案に係る長尺布帛の連続液処理装置を糊抜き
装置に実施した例の一実施例を図面に基づいて次ぎに説
明する。 第1図は長尺布帛を連続して糊抜きする糊抜き装置の概
略側面図を示し、図中符号1は装置を全体的に示す。 この糊抜き装置1は、布帛2に予め糊剤分解液3を含浸
させるサチュレータ部4と、布帛2の処理時間を所定の
時間に調整するタイミング部5と、水洗い6と絞り7と
を繰り返して布帛2に含浸している糊剤分解液3を洗浄
する水洗部8とからなっている。 サチュレータ部4は、糊剤分解液3を入れた浴槽9と絞
りローラ10とを設けて構成されており、連続して供給
される長尺の布帛2を糊剤分解液3に浸漬したのちこの
糊剤分解液3をローラ10で絞る手順を二回繰り返すよ
うになっている。 そして、タイミング部5はケーシング12の内部の上半
部にサチュレータ部4で予湿された布帛2を上下に配置
された複数のローラ13・13・・・間に亘ってジグザ
グに捲回させてその間に昇温させる昇温用空間14が形
成されるとともに、下半部には糊剤分解液3を入れた浴
槽15に布帛2を浸漬する浸漬装置16が形成されて構
成されている。 この浸漬装置16は、下端面部分が浴槽15の糊剤分解
液3に浸漬する状態に設けられた水平方向に延びる長円
でループ状のインナーコンベア17と、インナーコンベ
ア17の一側に設けられた揺動駆動手段18と、インナ
ーコンベア17の外周下半部を覆う状態に設けられたア
ウターコンベア19とからなり、インナーコンベア17
の表面部分には等間隔置きに区画壁20・20・・・が
立設されて区画壁20・20・・・同士間に布帛受け凹
部21が形成されている。 上記揺動駆動手段18は第2図に示すように、ケーシン
グ12に駆動手段(図示せず)により回転駆動可能な駆
動輪22を枢支し、駆動輪22の駆動軸23にスイング
アーム24を回動自在に枢支し、スイングアーム24の
先端に従動輪25を回転可能に枢支するとともに、この
従動輪25と駆動輪22との間に上記インナーコンベア
17を捲掛し、スイングアーム24の中間部を偏心カム
26に連結ロッド27で連結して構成されて、その揺動
方向が処理液3中に積層された布帛2の積層方向に細か
く揺動するように設定されている。 また、上記区画壁20・20・・・及び両コンベア17
・19は耐蝕性の金属または樹脂の材質で通気又は通水
性を有するように形成されており、図外の駆動装置及び
連動装置により互いに対面し合う部分の両コンベア17
・19が間歇的に回転する進行方向が同じ方向になるよ
うに構成されている。 ここで、インナーコンベア17とアウターコンベア19
との連動装置の中に無段階に速度調節出来る速度調節機
構(図示せず)が設けられており、アウターコンベア1
9の搬送速度がインナーコンベー17の搬送速度と等し
いか僅かに早くなるように設定されている。これは、布
帛受け凹部21からアウターコンベア19に載せ換えら
れた布帛2がその進行方向に対する処理液3の抵抗によ
り折り畳まれた姿勢が崩れるのを補正するためである。 上記のように構成された糊抜き装置1で長尺の布帛2を
連続して糊抜きする場合を次に説明する。 先ず、サチュレータ部4に供給された布帛2は糊剤分解
液3が充分含浸された状態でタイミング部5に供給され
る。 タイミング部5では昇温用空間14の複数のローラ13
・13・・・間に亘ってジグザグに捲回する間に昇温さ
れたのち、区画壁20・20・・で形成された布帛受け
凹部21に供給され、この布帛受け凹部21にその底部
から順に上方に向けて密に折り畳まれて収納される。 ここで、布帛受け凹部20に収納される布帛2は、布帛
受け凹部21に供給される速度がその折り畳まれてゆく
速度より速くすると、第1図及び第2図に示すように布
帛2は波を打った状態で折り畳まれて収納される。 また、布帛受け凹部21に収納される布帛は連結ロッド
27及びスイングアーム24を介して、従動輪25側が
上下に揺動されるのでこの揺動により布帛受け凹部21
内の無駄無く密に折り畳まれて収納されるのである。 1つの布帛受け凹部21にその上部にまで布帛2が折り
畳まれて収納されると、インナーコンベア17が布帛受
け凹部21の1個分回転駆動され、前布帛受け凹部21
からの布帛2の端部は次の布帛受け凹部21の底部に送
り込まれ、その布帛受け凹部21に布帛2を再びその底
部から順に折り畳みながら収納されてゆく。 上記手順を繰り返して布帛2は布帛受け凹部21に順次
供給されて収納されるのである。 こうして布帛受け凹部21に密に折り畳んで収納された
布帛2はインナーコンベア17で間歇的な回転駆動によ
り第2図中矢印Aで示す方向に搬送され、インナーコン
ベア17の左端部で反転してアウターコンベア19上に
載せ換えられながら糊剤分解液3中を通過する時に糊剤
が分解される。 この時、上記したように連結ロッド27及びスイングア
ーム24を介してインナーコンベア17の従動輪25側
が上下に細かく高速で揺動されるのでこの揺動により布
帛受け凹部21に密に折り畳まれて収納された布帛2
は、その揺動方向が折り畳まれて密接する布帛2の面に
対して直交する方向(第2図中矢印B)に揺動されるの
で、浴槽15の糊剤分解液3が即座に浸透し、布帛2に
付着している糊成分は短時間のうちに分解されて除去さ
れるのである。 次に、布帛受け凹部21に収納されていた布帛2が糊剤
分解液3に浸漬されながら反転されると、これまで布帛
受け凹部21の底部に位置していた布帛部分は上部に位
置し、布帛受け凹部21の上部に位置していた布帛部分
はアウターコンベア19の上面に当接する底部に位置し
てアウターコンベア19上に載置されるので、アウター
コンベア19上の布帛2は上から順に簡単に取り出すこ
とが出来るのである。 タイミング部5で充分に糊抜きされた布帛2は水洗部8
で糊剤分解液3を除去される。 尚、上記実施例ではインナーコンベア17の一側部を揺
動させるようにしてあるが、インナーコンベア17の両
側部を揺動させるようにしても良いことは勿論である。 また、上記実施例では揺動駆動手段18を偏心カム26
と連結ロッド27及びスイングアーム24とで構成する
ようにしてあるが、これをバイブレータでインナーコン
ベア17または/及びアウターコンベア19の少なくと
も一側部を直接に細かく揺動させるように構成しても良
いことは勿論である。 さらに、長尺布帛の連続液処理装置を糊抜き装置に実施
した例について説明したが、これを精練・漂白及び水洗
等の各装置にも実施することが出来ることは言うまでも
ないことである。
【考案の効果】
本考案は以上に説明したように、処理液中に浸漬された
布帛が揺動駆動手段によりインナーコンベアを介して細
かく高速で揺動されるので、密に折り畳まれた布帛の中
央部にまで、処理液が短時間のうちに充分に浸透するの
で連続供給される長尺布帛を斑無く、液処理することが
出来る。 また、インナーコンベアを水平方向に延びる横長に形成
してあるので、インナーコンベアの上半部の気中及び下
半部の液中の滞溜時間を永くとることができると言う利
点もある。 しかも、布帛受け凹部に密に折り畳まれた布帛は、布帛
の中央部にまで処理液が短時間のうちに充分に浸透する
ので、液処理装置をその液処理時間の短い小型のものに
することも出来る。 さらに、液処理に要する時間が短くて済むことから、そ
の作業能率を大幅に向上させることが出来ると言う効果
もある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は長尺布
帛を連続して糊抜きする糊抜き装置の概略側面図、第2
図は要部の拡大側面図である。 2……布帛、3……処理液(糊剤分解液)、12……ケ
ーシング、17……インナーコンベア、18……揺動駆
動手段、19……アウターコンベア、20……セパレー
タ、21……布帛受け凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内に水平方向に延びるループ状
    のインナーコンベアを回転駆動可能に設け、該インナー
    コンベアの外周面に等間隔置きにセパレータを立設して
    各セパレータ間に布帛受け凹部を形成し、インナーコン
    ベアの下半部の少なくとも一部分を処理液内に浸漬し、
    処理液内に浸漬するインナーコンベア部分に対面する状
    態でアウターコンベアを設けるとともに、インナーコン
    ベアを揺動する揺動駆動手段を設け、該揺動駆動手段の
    揺動方向をインナーコンベアの長手方向に直交する上下
    方向に設定したことを特徴とする長尺布帛の連続液処理
    装置。
JP1988014126U 1988-02-03 1988-02-03 長尺布帛の連続液処理装置 Expired - Lifetime JPH069037Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988014126U JPH069037Y2 (ja) 1988-02-03 1988-02-03 長尺布帛の連続液処理装置

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JP1988014126U JPH069037Y2 (ja) 1988-02-03 1988-02-03 長尺布帛の連続液処理装置

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Publication Number Publication Date
JPH01119085U JPH01119085U (ja) 1989-08-11
JPH069037Y2 true JPH069037Y2 (ja) 1994-03-09

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JP1988014126U Expired - Lifetime JPH069037Y2 (ja) 1988-02-03 1988-02-03 長尺布帛の連続液処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6461560A (en) * 1987-08-31 1989-03-08 Wakayama Iron Works Apparatus for treating cloth with liquid

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JPH01119085U (ja) 1989-08-11

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