JPH0544092Y2 - - Google Patents

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JPH0544092Y2
JPH0544092Y2 JP2992387U JP2992387U JPH0544092Y2 JP H0544092 Y2 JPH0544092 Y2 JP H0544092Y2 JP 2992387 U JP2992387 U JP 2992387U JP 2992387 U JP2992387 U JP 2992387U JP H0544092 Y2 JPH0544092 Y2 JP H0544092Y2
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tire
bladder
ring
mold
vulcanization
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はタイヤ加硫用金型の改良に関するもの
で、特に被加硫物であるタイヤの加硫度の部分的
な不均一の発生を防止して、タイヤの品質向上を
計るための技術に関するものである。
(従来の技術) タイヤの加硫時にあつて、その内外より加わる
加熱温度を出来るだけ均一に保つ必要がある。
しかるに、従来よりタイヤの加硫の際、タイヤ
の外側の温度は加硫金型の外部発熱部(プラテン
部)の温度によつて制御していた。即ち加硫金型
部の外部発熱部内部の加硫蒸気の圧力の強弱によ
つて制御を行つていた。
一方同じくタイヤにの内部の温度の制御は、ブ
ラダー内部の加熱蒸気の圧力の強弱によつて制御
していた。
(考案が解決しようとする問題点) このような従来の温度制御方式では、タイヤの
外方部即ち加硫金型の外部の温度より、タイヤの
内部即ちブラダー内側温度を変化させると、特に
タイヤビード部の温度は大きく変化し、例えば、
ブラダー内圧側温度を外部発熱部の温度よりも高
温に設定した場合、タイヤビード部外側ゴムチエ
ーフアー部の温度が大幅に高温になる等、ブラダ
ー内圧側の温度履歴の影響を大きく受ける。この
ため、特にタイヤビード部の温度制御が非常に難
しいという問題があつた。
この理由としては、タイヤ内圧側発熱部の熱が
ブラダーのリング部を伝わつてビート部に熱を与
えるためであると考えられる。
タイヤ加硫用金型については、数多くの公知文
献があり、ここでは詳しくは述べないが、例えば
特開昭48−62873号公報に基づけば、第1図に示
すように加硫金型1は上型11と下型12とよりな
る。そして2は被加硫物であるタイヤであつて、
特にタイヤ2のビート部は符号3にて示される。
又、符号4はタイヤ2の内側より加圧されて添え
られるブラダーである。
そしてこのブラダー4は第2図に示す如きもの
である。即ちブラダー4は上端が上クランプリン
グ5及びブラダーリング6に、下端が下クランプ
リング7及び下ビードドリング8に係止され、図
例では更に上端は上ビードリング9によつて、こ
れらが夫々挟まれて固定支持される。このブラダ
ー4の上端は上型11が閉じると共にセンターポ
スト10と共に降下し、これと同時にブラダー4
内に蒸気ノズル11より蒸気を送つてタイヤ2の
内部にブダラー4を第1図に示すように圧接する
こととなる。
この際、タイヤ2のビート部4は、蒸気ノズル
11に近い各リングによつて、熱が直接的に加わ
ることとなるのである。
この為、これらにより製造されたタイヤはタイ
ヤの特にビート部の加硫度が異なり、タイヤ品質
上問題があつた。
(考案が解決するための手段) 本考案者等は種々検討した結果、タイヤ加硫用
金型のブラダー上下端を固定するリングの部分を
改良した結果、問題点を解決した。
その解決手段の要旨は、タイヤ加硫用の金型に
おいて、タイヤ内部より圧接されるブラダー上下
端部の固定に共されるリング部に、熱拡散係数が
1.0×10-2cm2/sec以下の材質からなる円環状の断
熱材による熱遮断層を設けたことを特徴とするタ
イヤ加硫用金型にかるものである。
具体的構成としてタイヤ加硫用の金型における
ブラダー上下端のリング部分において、この内の
一部でタイヤに直接接触しない部分に熱拡散係数
が1.0×10-2cm2/secの小さい材料をもつて熱遮断
層を配置するものである。
ここで使用する熱拡散係数の小さい材料として
はセラミツクス、グラフアイト、テフロン樹脂、
ポリエーテルサルフイン樹脂、ポリカーボネイト
樹脂、ポリイミド樹脂、耐熱プラスチツク樹脂等
を所定形状に成形加工して使用する。
(作用) 本考案は上記したようにタイヤ加硫用金型のブ
ラダーの上下端のリング部分に熱拡散係数の小さ
い物質を熱を遮断すべく配置することにより、タ
イヤのビード部は、タイヤ内圧側発熱部からリン
グ部を介する熱の伝動が防止されるため、ビード
部の設定温度はモールド部外部発熱部の設定温度
によつて制御出来るようになつたものであり、タ
イヤの部分的過加硫の発生がなくなつたものであ
る。
ここで使用される熱遮断層は熱拡散係数が1.0
×10-2cm2/SECを越える材質を使用すると、タイ
ヤ内圧側発熱部の熱がリング部から直接伝導して
過加硫になり、タイヤの品質が一定しないものが
製造されるのでその熱拡散係数以下の材料が用い
られるべきである。
この熱拡散係数の小さな材料は直接被加硫物で
あるタイヤには接触しないようリング部に熱遮断
層として配置することとなる。
(実施例) 以下、実施例に基づいて本考案を詳細に説明す
る。
第3図は本考案の加硫金型の断面半図であり、
前記した第1図と同様のタイヤ加硫時を示す断面
半図であつて、その加硫方式はスチーム・ガス加
硫方式を使用している。
さて、図にあつてリング部に備えた断熱層1
2,13は夫々ブラダー4の上端を支持する上ビ
ードリング9を分割して形成91,92し、一方ブ
ラダー4の下端を支持する下ビードリング8をこ
れまた分割して形成81,82した。他の符号につ
いては前述と同様の内容である。
かかる断熱層12,13の厚さはタイヤの加硫
モールドの半径方向に対し30cmである。
表1に本考案の断熱層の使用条件及びその効果
を示したものである。なお、リング部に断熱層の
ないものをもつて比較例とした。
表1において、効果項目の生産性Aとは加硫時
のビードリムラインの表面温度差を示しており、
比較例1のそれを基準としたものである。このこ
とはタイヤ製造時の加硫温度制御の容易さを示す
ものであり、○×をもつて制御の容易さを示す。
又、効果項目の生産性Bとは加硫時間のことを
表しており、比較例1のそれを基準100として指
数化したものであつて、この数値が大きいほど効
果があることを示している。この基準に対し、−
5%以内であれば問題なしと考えられる。
更に、効果項目の品質性とは、製造されたタイ
ヤのビート耐久性を示したもので、ドラム走行試
験の結果、比較例1における実用に供し得る走行
距離を基準100として指数化したものであつて、
この数値が大きいほど効果があることを示してい
る。この基準に対し、−5%以内であれば問題な
しと考えられる。
即ち、効果としては生産性A,B及び品質性の
何れをも満足しなければならない。
比較例2〜3は何れも断熱層を形成しない場合
であつて、生産性Aは大きく劣り、更に比較例2
は生産性Bが、比較例3にあつては品質性がこれ
又大きく劣るために全く実用に供されないことが
分かる。
又、比較例4にあつては断熱層は形成されてい
るが、熱拡散係数が比較的大きい材料をもつてこ
れが形成されているために、生産性Aと品質性が
劣るものとなつている。
これに対し、実施例1〜3にあつては各評価項
目とも何れも実際上問題なく特に生産性Aにおい
て何れも優れ、その温度コントロールという点で
は大きなメリツトとなつている。
(効果) 以上本考案によれば、加硫温度条件の制御を初
めとして生産上のメリツトは大きく、更にタイヤ
の品質上も問題のないものが製造されることとな
り産業上の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のタイヤ加硫用金型に一部縦断半
面図、第2図はブラダー部の縦断面半図、第3図
は本考案の改良されたタイヤ加硫用金型の一部縦
断面半図である。 1……金型、11……上型、12……下型、2…
…タイヤ、3……タイヤのビード部、4……ブラ
ダー、5……上クランプリング、6……ブラダー
リング、7……下クランプリング、8……下ビー
ドリング、9……上ビードリング、10……セン
ターポスト、11……蒸気ノズル、12,13…
…断熱層。
【表】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タイヤ加硫用の金型において、タイヤ内部より
    圧接されるブラダー上下端部の固定に供されるリ
    ング部に、熱拡散係数が1.0×10-2cm2/sec以下の
    材質からなる円環状の断熱材による熱遮断層を設
    けたことを特徴とするタイヤ加硫用金型。
JP2992387U 1987-03-03 1987-03-03 Expired - Lifetime JPH0544092Y2 (ja)

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JP2992387U JPH0544092Y2 (ja) 1987-03-03 1987-03-03

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JP2992387U JPH0544092Y2 (ja) 1987-03-03 1987-03-03

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Publication Number Publication Date
JPS641906U JPS641906U (ja) 1989-01-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008207541A (ja) * 2007-01-30 2008-09-11 Kobe Steel Ltd タイヤ加硫機
JP6309392B2 (ja) * 2014-08-22 2018-04-11 東洋ゴム工業株式会社 更生タイヤの製造方法

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