JPH0544070Y2 - - Google Patents
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- JPH0544070Y2 JPH0544070Y2 JP1986067793U JP6779386U JPH0544070Y2 JP H0544070 Y2 JPH0544070 Y2 JP H0544070Y2 JP 1986067793 U JP1986067793 U JP 1986067793U JP 6779386 U JP6779386 U JP 6779386U JP H0544070 Y2 JPH0544070 Y2 JP H0544070Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
A 産業上の利用分野
本考案は、マニプレータに係り、特にマスタ・
スレーブ型のマニプレータに関する。
スレーブ型のマニプレータに関する。
B 考案の概要
本考案は、スレーブの指の開閉動作をマスタの
グリツプで操作するマスタ・スレーブ型のマニプ
レータにおいて、 スレーブの指を閉じる側の制御はグリツプにお
ける引き金の操作により回転する変位センサの検
出信号で、また開く側の制御は復帰スイツチの指
令信号で行うようになし、変位センサは、グリツ
プの握りによつてつめ歯車を進歩させる送りつめ
と、送られた位置につめ歯車を保持するロツクつ
めとからなるラチエツト機構で回転するようにす
るとともに、更に、これら送りつめおよびロツク
つめを、つめ歯車との噛合を解除および、噛合復
帰を選択的に操作する速度切換用カムを設けて、
送りつめとロツクつめがともにつめ歯車に噛合し
ているときは、引き金を引くごとにスレーブの指
の閉動作を高速で制御し、ロツクつめを解除して
送りつめのみがつめ歯車に噛合つているときは、
引き金の握りの大小によつてスレーブの指の閉動
作を微速で制御可能として、小形、軽量にして微
速制御機能を有し、操作を安全かつ確実にできる
ようにしたものである。
グリツプで操作するマスタ・スレーブ型のマニプ
レータにおいて、 スレーブの指を閉じる側の制御はグリツプにお
ける引き金の操作により回転する変位センサの検
出信号で、また開く側の制御は復帰スイツチの指
令信号で行うようになし、変位センサは、グリツ
プの握りによつてつめ歯車を進歩させる送りつめ
と、送られた位置につめ歯車を保持するロツクつ
めとからなるラチエツト機構で回転するようにす
るとともに、更に、これら送りつめおよびロツク
つめを、つめ歯車との噛合を解除および、噛合復
帰を選択的に操作する速度切換用カムを設けて、
送りつめとロツクつめがともにつめ歯車に噛合し
ているときは、引き金を引くごとにスレーブの指
の閉動作を高速で制御し、ロツクつめを解除して
送りつめのみがつめ歯車に噛合つているときは、
引き金の握りの大小によつてスレーブの指の閉動
作を微速で制御可能として、小形、軽量にして微
速制御機能を有し、操作を安全かつ確実にできる
ようにしたものである。
C 従来の技術
従来、スレーブの指の開閉の動作を制御するに
は、ON−OFF制御またはバイラテラル制御によ
る方法が知られている。ON−OFF制御方法は、
マスタのグリツプに設けられた押釦スイツチによ
つてスレーブの指の開動作および閉動作の指令を
切換え、スレーブの指を駆動するモータの通電時
間を制御するものである。一方、バイラテラル制
御方法は、マスタとスレーブの両方に、それぞれ
モータ、位置センサおよびトルクセンサ等を装備
して、マスタとスレーブのお互いの位置およびト
ルクを制御するもので、マスタ側のトルクはオペ
レータへの力フイードバツクとなる。
は、ON−OFF制御またはバイラテラル制御によ
る方法が知られている。ON−OFF制御方法は、
マスタのグリツプに設けられた押釦スイツチによ
つてスレーブの指の開動作および閉動作の指令を
切換え、スレーブの指を駆動するモータの通電時
間を制御するものである。一方、バイラテラル制
御方法は、マスタとスレーブの両方に、それぞれ
モータ、位置センサおよびトルクセンサ等を装備
して、マスタとスレーブのお互いの位置およびト
ルクを制御するもので、マスタ側のトルクはオペ
レータへの力フイードバツクとなる。
D 考案が解決しようとする問題点
しかしながら、上記ON−OFF制御方法にあつ
ては、マスタおよびスレーブの構造が簡単である
という利点を有するものの、位置指令の精度が悪
いという欠点があつた。マスタとスレーブとは、
一般に遠距離を隔てて使用されるため、特に動作
速度が高速である場合には、指の開閉度を正確に
制御することはかなり困難であつた。また、指で
ワークを掴む際に、指令の出し過ぎによつてワー
クを損傷させてしまう虞れがあつた。
ては、マスタおよびスレーブの構造が簡単である
という利点を有するものの、位置指令の精度が悪
いという欠点があつた。マスタとスレーブとは、
一般に遠距離を隔てて使用されるため、特に動作
速度が高速である場合には、指の開閉度を正確に
制御することはかなり困難であつた。また、指で
ワークを掴む際に、指令の出し過ぎによつてワー
クを損傷させてしまう虞れがあつた。
一方、バイラテラル制御方法にあつては、位置
およびトルクの制御が正確にできるという利点を
有するものの、マスタとスレーブの両方とも構造
が複雑となつて大形化、重量化してしまうという
欠点があつた。特に、マスタは人間の力によつて
操作するので、できるだけ小形かつ軽量であるこ
とが望ましい。また、マスタのグリツプには、多
数の操作スイツチが配置されることになり、両手
操作となつて作業性が悪いという欠点があつた。
およびトルクの制御が正確にできるという利点を
有するものの、マスタとスレーブの両方とも構造
が複雑となつて大形化、重量化してしまうという
欠点があつた。特に、マスタは人間の力によつて
操作するので、できるだけ小形かつ軽量であるこ
とが望ましい。また、マスタのグリツプには、多
数の操作スイツチが配置されることになり、両手
操作となつて作業性が悪いという欠点があつた。
E 問題点を解決するための手段
かかる従来の問題点を解決するために、本考案
は、マスタのグリツプに、握り方向と反対側へ付
勢された引き金と、回動自在にして常時原点に復
帰するように付勢されたつめ歯車と、このつめ歯
車の回転角度を検出する変位センサと、スレーブ
の指の開動作の指令を出す復帰スイツチとを備え
るとともに、前記変位センサの検出信号に対応し
てスレーブの指を閉じる側に制御し、且つ前記復
帰スイツチの指令を受けてスレーブの指を開く側
に制御する制御回路を設けてなるマニプレータに
おいて、 前記つめ歯車をその復帰力に抗して送込む送り
つめの一端を引き金に回動自在に取付け、かつ他
端つめ部をつめ歯車側へ付勢してつめ歯車と噛合
自在に設け、つめ歯車をその復帰力に抗してロツ
クするロツクつめの一端をグリツプに回動自在に
取付け、かつ他端つめ部をつめ歯車側へ付勢して
つめ歯車と噛合自在に設けるとともに、送りつめ
とロツクつめとにそれぞれカム係合ピンを設け、
これらカム係合ピンにカム面が係合する速度切換
え用カムを回動自在に設けるとともに、この速度
切換え用カムによつて、送りつめとロツクつめの
両方がつめ歯車に噛合して引金の握り操作の繰返
しによつてつめ歯車を任意回転角の歩進を可能と
し、且つこの速度切換え用カムの回動操作によつ
てつめ歯車に対するロツクつめの噛合を解除し、
送りつめのみを噛合させて引金の操作範囲内での
つめ歯車の往復動作を可能とし、更に、速度切換
え用カムの回動操作によつてつめ歯車に対するロ
ツクつめおよび送りつめの両方の噛合を解除して
つめ歯車をその復帰力で復帰可能としてマニプレ
ータを構成したものである。
は、マスタのグリツプに、握り方向と反対側へ付
勢された引き金と、回動自在にして常時原点に復
帰するように付勢されたつめ歯車と、このつめ歯
車の回転角度を検出する変位センサと、スレーブ
の指の開動作の指令を出す復帰スイツチとを備え
るとともに、前記変位センサの検出信号に対応し
てスレーブの指を閉じる側に制御し、且つ前記復
帰スイツチの指令を受けてスレーブの指を開く側
に制御する制御回路を設けてなるマニプレータに
おいて、 前記つめ歯車をその復帰力に抗して送込む送り
つめの一端を引き金に回動自在に取付け、かつ他
端つめ部をつめ歯車側へ付勢してつめ歯車と噛合
自在に設け、つめ歯車をその復帰力に抗してロツ
クするロツクつめの一端をグリツプに回動自在に
取付け、かつ他端つめ部をつめ歯車側へ付勢して
つめ歯車と噛合自在に設けるとともに、送りつめ
とロツクつめとにそれぞれカム係合ピンを設け、
これらカム係合ピンにカム面が係合する速度切換
え用カムを回動自在に設けるとともに、この速度
切換え用カムによつて、送りつめとロツクつめの
両方がつめ歯車に噛合して引金の握り操作の繰返
しによつてつめ歯車を任意回転角の歩進を可能と
し、且つこの速度切換え用カムの回動操作によつ
てつめ歯車に対するロツクつめの噛合を解除し、
送りつめのみを噛合させて引金の操作範囲内での
つめ歯車の往復動作を可能とし、更に、速度切換
え用カムの回動操作によつてつめ歯車に対するロ
ツクつめおよび送りつめの両方の噛合を解除して
つめ歯車をその復帰力で復帰可能としてマニプレ
ータを構成したものである。
F 作用
上記構成のマニプレータにおいて、速度切換え
用カムを操作し、送りつめとロツクつめとの両者
をつめ歯車に噛合させると、スレーブの指の閉動
作を高速で行うことができる。すなわち、作業者
が引き金を握ると、送りつめによりつめ歯車がそ
の復帰力に抗して送込まれ、つめ歯車はその回転
位置でロツクつめによりロツクされる。また、作
業者が再度引き金を握ると、つめ歯車はさらに送
込まれる。この操作を数回繰返してつめ歯車を送
込んで回転(歩進動作)させることにより、つめ
歯車は原点からの回転角度が大きくなる。変位セ
ンサはそのつめ歯車の回転角度を検出し、スレー
ブの指は高速度で閉じられる。
用カムを操作し、送りつめとロツクつめとの両者
をつめ歯車に噛合させると、スレーブの指の閉動
作を高速で行うことができる。すなわち、作業者
が引き金を握ると、送りつめによりつめ歯車がそ
の復帰力に抗して送込まれ、つめ歯車はその回転
位置でロツクつめによりロツクされる。また、作
業者が再度引き金を握ると、つめ歯車はさらに送
込まれる。この操作を数回繰返してつめ歯車を送
込んで回転(歩進動作)させることにより、つめ
歯車は原点からの回転角度が大きくなる。変位セ
ンサはそのつめ歯車の回転角度を検出し、スレー
ブの指は高速度で閉じられる。
一方、速度切換え用カムを操作し、送りつめお
よびロツクつめのつめ歯車との噛合を解除する
と、スレーブの指の閉動作は停止される。すなわ
ち、送りつめとロツクつめとの両者がつめ歯車に
噛合していないので、つめ歯車は原点に復帰し、
変位センサは引き金の握り変化量が零であること
を検出して、スレーブの指の閉動作が停止され
る。
よびロツクつめのつめ歯車との噛合を解除する
と、スレーブの指の閉動作は停止される。すなわ
ち、送りつめとロツクつめとの両者がつめ歯車に
噛合していないので、つめ歯車は原点に復帰し、
変位センサは引き金の握り変化量が零であること
を検出して、スレーブの指の閉動作が停止され
る。
また、速度切換え用カムを操作し、ロツクつめ
とつめ歯車との噛合を解除しかつ送りつめとつめ
歯車とだけを噛合させると、スレーブの指の閉動
作を微速で行うことができる。すなわち、作業者
が引き金を握ると、送りつめによりつめ歯車がそ
の復帰力に抗して送込まれる。この場合、ロツク
つめはつめ歯車に噛合していないので、作業者が
引き金の握りを小さくすれば、それに対応してつ
め歯車は復帰力により戻つて回転角度が小さくな
り、スレーブの指は微速で操作される。
とつめ歯車との噛合を解除しかつ送りつめとつめ
歯車とだけを噛合させると、スレーブの指の閉動
作を微速で行うことができる。すなわち、作業者
が引き金を握ると、送りつめによりつめ歯車がそ
の復帰力に抗して送込まれる。この場合、ロツク
つめはつめ歯車に噛合していないので、作業者が
引き金の握りを小さくすれば、それに対応してつ
め歯車は復帰力により戻つて回転角度が小さくな
り、スレーブの指は微速で操作される。
さらに、作業者が復帰スイツチをONすること
により、スレーブの指は開動作される。
により、スレーブの指は開動作される。
G 実施例
以下、本考案を図に示す一実施例に基づき詳細
に説明する。
に説明する。
本考案のマニプレータは、例えば第1図に示す
ように、マスタのグリツプ1には、引き金2が設
けられている。また、グリツプ1には、第1図お
よび第2図に示すように、つめ歯車3がつめ歯車
3と一体に形成された軸3aにより回動自在に取
付けられている。この軸3aには、グリツプ1に
固設されたポテンシヨメータ4の回転軸4aが同
軸にして嵌合固着されている。ポテンシヨメータ
4は、つめ歯車3の回転量に対応した電圧を取出
す変位センサで、常時原点に復帰するように構成
されており、これによりつめ歯車3も常時原点に
復帰するように付勢されている。
ように、マスタのグリツプ1には、引き金2が設
けられている。また、グリツプ1には、第1図お
よび第2図に示すように、つめ歯車3がつめ歯車
3と一体に形成された軸3aにより回動自在に取
付けられている。この軸3aには、グリツプ1に
固設されたポテンシヨメータ4の回転軸4aが同
軸にして嵌合固着されている。ポテンシヨメータ
4は、つめ歯車3の回転量に対応した電圧を取出
す変位センサで、常時原点に復帰するように構成
されており、これによりつめ歯車3も常時原点に
復帰するように付勢されている。
また、引き金2には、ピン5により対をなす2
本のリンク6a,6bの各一端が回動自在に取付
けられている。そして、これらリンク6a,6b
の各他端は、つめ歯車3の軸3aに回動自在に取
付けられている。一方のリンク6bにはピン7が
固設されており、第3図に示すように、このピン
7とグリツプに固設されたピン8との間には引張
ばね9が設けられており、引き金2は常時戻り方
向(握り方向と反対方向で第1,3図において左
側方向)に引張られている。
本のリンク6a,6bの各一端が回動自在に取付
けられている。そして、これらリンク6a,6b
の各他端は、つめ歯車3の軸3aに回動自在に取
付けられている。一方のリンク6bにはピン7が
固設されており、第3図に示すように、このピン
7とグリツプに固設されたピン8との間には引張
ばね9が設けられており、引き金2は常時戻り方
向(握り方向と反対方向で第1,3図において左
側方向)に引張られている。
一方、引き金2のピン5には送りつめ10の一
端が回動自在に取付けられている。送りつめ10
の他端近傍とリンク6aとにはそれぞれピン1
1,12が固設されている。そして、ピン11,
12にはピン5に巻き付けられたばね13の端部
が係合されており、送りつめ10の他端つめ部は
つめ歯車3側へ付勢されてつめ歯車3と噛合自在
に設けられている。つめ歯車3と送りつめ10と
はラチエツト機構をなすものである。また、グリ
ツプ1にはピン14によりロツクつめ15の一端
が回動自在に取付けられている。ロツクつめ15
の他端近傍とグリツプ1とにはそれぞれピン1
6,17が固設されている。そして、ピン16,
17にはピン14に巻付けられたばね18の端部
が係合されており、ロツクつめ15の他端つめ部
はつめ歯車3側へ付勢されてつめ歯車3と噛合自
在に設けられている。
端が回動自在に取付けられている。送りつめ10
の他端近傍とリンク6aとにはそれぞれピン1
1,12が固設されている。そして、ピン11,
12にはピン5に巻き付けられたばね13の端部
が係合されており、送りつめ10の他端つめ部は
つめ歯車3側へ付勢されてつめ歯車3と噛合自在
に設けられている。つめ歯車3と送りつめ10と
はラチエツト機構をなすものである。また、グリ
ツプ1にはピン14によりロツクつめ15の一端
が回動自在に取付けられている。ロツクつめ15
の他端近傍とグリツプ1とにはそれぞれピン1
6,17が固設されている。そして、ピン16,
17にはピン14に巻付けられたばね18の端部
が係合されており、ロツクつめ15の他端つめ部
はつめ歯車3側へ付勢されてつめ歯車3と噛合自
在に設けられている。
送りつめ10とロツクつめ15との各つめ部近
傍には、第4図に示すように、カム係合ピン1
9,20が固設されている。また、つめ歯車3の
軸3aには、第3図および第4図に示すように、
カム係合ピン19,20にカム面が係合する略円
板状の速度切換え用カム21が回動自在に取付け
られている。速度切換え用カム21には、操作レ
バー22が形成されているとともに、カム側面に
周方向に並んだ小円板状の凹部23,24,25
が形成されている。さらに、グリツプ1には圧接
ばね26とボール27とを内設したケース28が
固設されており、ボール27は圧接ばね26によ
り速度切換え用カム21に圧接されて凹部23,
24,25に嵌脱自在に設けられている。
傍には、第4図に示すように、カム係合ピン1
9,20が固設されている。また、つめ歯車3の
軸3aには、第3図および第4図に示すように、
カム係合ピン19,20にカム面が係合する略円
板状の速度切換え用カム21が回動自在に取付け
られている。速度切換え用カム21には、操作レ
バー22が形成されているとともに、カム側面に
周方向に並んだ小円板状の凹部23,24,25
が形成されている。さらに、グリツプ1には圧接
ばね26とボール27とを内設したケース28が
固設されており、ボール27は圧接ばね26によ
り速度切換え用カム21に圧接されて凹部23,
24,25に嵌脱自在に設けられている。
速度切換え用カム21のカム面は、ボール27
が凹部23に嵌合している状態では両カム係合ピ
ン19,20を押上げて送りつめ10およびロツ
クつめ15とつめ歯車3との噛合いを解除し、ボ
ール27が凹部24に嵌合している状態では送り
つめ10とロツクつめ15とをつめ歯車3に噛合
わせ、またボール27が凹部25に嵌合している
状態ではロツクつめ15のカム係合ピン20だけ
を押し上げて送りつめ10だけをつめ歯車3に噛
合わせるように形成されている。
が凹部23に嵌合している状態では両カム係合ピ
ン19,20を押上げて送りつめ10およびロツ
クつめ15とつめ歯車3との噛合いを解除し、ボ
ール27が凹部24に嵌合している状態では送り
つめ10とロツクつめ15とをつめ歯車3に噛合
わせ、またボール27が凹部25に嵌合している
状態ではロツクつめ15のカム係合ピン20だけ
を押し上げて送りつめ10だけをつめ歯車3に噛
合わせるように形成されている。
一方、例えばマスタ側には、第1図に示すよう
に、制御回路本体29が設けられており、制御回
路本体29には、つめ歯車3の回転量(引き金2
の握り変化量)に対応した電圧を取出すポテンシ
ヨメータ4からの指令が与えられる。そして、制
御回路本体29は、スレーブ30の指31の開閉
動作を行う駆動源で制御回路本体29と制御回路
を構成するモータ32の閉動作速度を前記ポテン
シヨメータ4からの指令に基づき制御するもので
ある。
に、制御回路本体29が設けられており、制御回
路本体29には、つめ歯車3の回転量(引き金2
の握り変化量)に対応した電圧を取出すポテンシ
ヨメータ4からの指令が与えられる。そして、制
御回路本体29は、スレーブ30の指31の開閉
動作を行う駆動源で制御回路本体29と制御回路
を構成するモータ32の閉動作速度を前記ポテン
シヨメータ4からの指令に基づき制御するもので
ある。
また、グリツプ1には、制御回路本体29にス
レーブ30の指31の開動作指令を与える復帰ス
イツチとして押釦スイツチ33が取付けられてい
る。制御回路本体29は、この押釦スイツチ33
のON−OFF指令に基づきモータ32を指31が
開く方向に駆動制御するものである。ここに、ポ
テンシヨメータ4と押釦スイツチ33との指令に
は電気的インターロツクが設けられており、ポテ
ンシヨメータ4からの指令が優先される。これ
は、誤動作によりスレーブ30の指31が開かな
いようにとの安全上の配慮からである。
レーブ30の指31の開動作指令を与える復帰ス
イツチとして押釦スイツチ33が取付けられてい
る。制御回路本体29は、この押釦スイツチ33
のON−OFF指令に基づきモータ32を指31が
開く方向に駆動制御するものである。ここに、ポ
テンシヨメータ4と押釦スイツチ33との指令に
は電気的インターロツクが設けられており、ポテ
ンシヨメータ4からの指令が優先される。これ
は、誤動作によりスレーブ30の指31が開かな
いようにとの安全上の配慮からである。
かかる構成のマニプレータにおいて、速度切換
え用カム21の操作レバー22を操作してボール
27を速度切換え用カム21の凹部25に嵌合さ
せ、速度切換え用カム21をボールロツクした状
態では、スレーブ30の指31の閉動作は微速領
域の制御となる。すなわち、この状態では、速度
切換え用カム21はカム係合ピン20を押上げ
て、ロツクつめ15とつめ歯車3との噛合いは解
除され、送りつめ10だけがつめ歯車3と噛合つ
ている。
え用カム21の操作レバー22を操作してボール
27を速度切換え用カム21の凹部25に嵌合さ
せ、速度切換え用カム21をボールロツクした状
態では、スレーブ30の指31の閉動作は微速領
域の制御となる。すなわち、この状態では、速度
切換え用カム21はカム係合ピン20を押上げ
て、ロツクつめ15とつめ歯車3との噛合いは解
除され、送りつめ10だけがつめ歯車3と噛合つ
ている。
ここで、作業者が引き金2を握ると、送りつめ
10によりつめ歯車3がその復帰力に抗して送込
まれ、例えば第1図において反時計方向へつめ歯
車3が回転される。すると、ポテンシヨメータ4
もつめ歯車3と同様にして反時計方向に回転さ
れ、ポテンシヨメータ4はその回転角度に対応し
た電圧を検出し、制御回路本体29はその検出信
号に対応した動作速度でスレーブ30の指31を
閉じる側に制御すべくモータ32を駆動させる。
10によりつめ歯車3がその復帰力に抗して送込
まれ、例えば第1図において反時計方向へつめ歯
車3が回転される。すると、ポテンシヨメータ4
もつめ歯車3と同様にして反時計方向に回転さ
れ、ポテンシヨメータ4はその回転角度に対応し
た電圧を検出し、制御回路本体29はその検出信
号に対応した動作速度でスレーブ30の指31を
閉じる側に制御すべくモータ32を駆動させる。
作業者が引き金2の握りを止めると、引き金2
は引張ばね9の作用によりもとの位置に戻るとと
もに、つめ歯車3がその復帰力により時計方向に
回転する。また、ポテンシヨメータ4も時計方向
に回転して、引き金2の握り変化量が零であると
いう信号が制御回路本体29に入力される。この
信号に基づき、制御回路本体29はモータ32の
駆動を停止させ、スレーブ30の指31の閉動作
は停止する。
は引張ばね9の作用によりもとの位置に戻るとと
もに、つめ歯車3がその復帰力により時計方向に
回転する。また、ポテンシヨメータ4も時計方向
に回転して、引き金2の握り変化量が零であると
いう信号が制御回路本体29に入力される。この
信号に基づき、制御回路本体29はモータ32の
駆動を停止させ、スレーブ30の指31の閉動作
は停止する。
また、操作レバー22を操作してボール27を
速度切換え用カム21の凹部24に嵌合させ、速
度切換え用カム21をボールロツクした状態(第
4図に示す状態)では、スレーブ30の指31の
閉動作は高速領域の制御となる。すなわち、この
状態では、送りつめ10とロツクつめ15との両
者がつめ歯車3に噛合つている。
速度切換え用カム21の凹部24に嵌合させ、速
度切換え用カム21をボールロツクした状態(第
4図に示す状態)では、スレーブ30の指31の
閉動作は高速領域の制御となる。すなわち、この
状態では、送りつめ10とロツクつめ15との両
者がつめ歯車3に噛合つている。
ここで、作業者が引き金2を握ると、送りつめ
10によりつめ歯車3がその復帰力に抗して送込
まれ、つめ歯車3は反時計方向に回転されるとと
もにポテンシヨメータ4も反時計方向に回転され
る。そして、作業者が引き金2を握るのを止める
と、引き金2は元の位置に戻るが、つめ歯車3は
ロツクつめ15によりロツクされているので、前
述の如きロツク解除状態とは異なり、つめ歯車3
およびポテンシヨメータ4は、時計方向に戻し回
転されることなく、握り変化量に対応した位置で
止まつている。
10によりつめ歯車3がその復帰力に抗して送込
まれ、つめ歯車3は反時計方向に回転されるとと
もにポテンシヨメータ4も反時計方向に回転され
る。そして、作業者が引き金2を握るのを止める
と、引き金2は元の位置に戻るが、つめ歯車3は
ロツクつめ15によりロツクされているので、前
述の如きロツク解除状態とは異なり、つめ歯車3
およびポテンシヨメータ4は、時計方向に戻し回
転されることなく、握り変化量に対応した位置で
止まつている。
次に、作業者が再度引き金2を握ると、つめ歯
車3およびポテンシヨメータ4は、さらに反時計
方向に回転される。この操作を数回繰返してつめ
歯車3を送込むことにより、ポテンシヨメータ4
をその全範囲について作動させることができ、ス
レーブ30の指の閉動作を高速で行うことができ
る。
車3およびポテンシヨメータ4は、さらに反時計
方向に回転される。この操作を数回繰返してつめ
歯車3を送込むことにより、ポテンシヨメータ4
をその全範囲について作動させることができ、ス
レーブ30の指の閉動作を高速で行うことができ
る。
なお、スレーブ30の指31の閉動作を停止さ
せるには、操作レバー22を操作してボール27
を速度切換え用カム21の凹部23に嵌合させ、
速度切換え用カム21をボールロツクすることに
より行われる。すなわち、この状態では、速度切
換え用カム21は両カム係合ピン19,20を押
上げて、送りつめ10およびロツクつめ15とつ
め歯車3との噛合いが解除される。したがつて、
つめ歯車3およびポテンシヨメータ4はその復帰
力により一気に時計方向に回転され、引き金2の
握り変化量は零であるという信号が制御回路本体
29に入力され、スレーブ30の指31の閉動作
が停止される。
せるには、操作レバー22を操作してボール27
を速度切換え用カム21の凹部23に嵌合させ、
速度切換え用カム21をボールロツクすることに
より行われる。すなわち、この状態では、速度切
換え用カム21は両カム係合ピン19,20を押
上げて、送りつめ10およびロツクつめ15とつ
め歯車3との噛合いが解除される。したがつて、
つめ歯車3およびポテンシヨメータ4はその復帰
力により一気に時計方向に回転され、引き金2の
握り変化量は零であるという信号が制御回路本体
29に入力され、スレーブ30の指31の閉動作
が停止される。
一方、スレーブ30の指31を開くには、作業
者は引き金2を握るのを止めて押釦スイツチ33
を押す(ON)。すると、制御回路本体29は、
その開動作の指令を受けてモータ32を指31が
開くように駆動させる。モータ32は押釦スイツ
チ33が押し続けられている間だけ駆動し、作業
者が押釦スイツチ33を押すのを止める(OFF)
と、モータ32の駆動は停止し、指31の開動作
が停止する。
者は引き金2を握るのを止めて押釦スイツチ33
を押す(ON)。すると、制御回路本体29は、
その開動作の指令を受けてモータ32を指31が
開くように駆動させる。モータ32は押釦スイツ
チ33が押し続けられている間だけ駆動し、作業
者が押釦スイツチ33を押すのを止める(OFF)
と、モータ32の駆動は停止し、指31の開動作
が停止する。
上記操作は作業者が全て片手で行うことがで
き、また引張ばね9等の反力が作業者に伝わつて
臨場感を得ることができる。
き、また引張ばね9等の反力が作業者に伝わつて
臨場感を得ることができる。
H 考案の効果
以上のように、本考案のマニプレータによれ
ば、スレーブの指の閉動作は、速度切換え用カム
の操作により、マスタのグリツプに設けた引き金
の握り変化量に対応した任意の動作速度で行わ
れ、指の開動作は、復帰スイツチによる指令で行
われる構成としたので、スレーブの構造が簡単
で、小形かつ軽量となり、スレーブの狭い場所で
の作業が容易となる。また、マスタも従来のバイ
ラテラル制御方式のものにより簡単な構造とな
り、その扱いが容易となる。さらに、指の閉動作
を微速や高速の任意の速度で行うことができ、操
作を安全かつ確実に行うことができる等の効果を
奏する。
ば、スレーブの指の閉動作は、速度切換え用カム
の操作により、マスタのグリツプに設けた引き金
の握り変化量に対応した任意の動作速度で行わ
れ、指の開動作は、復帰スイツチによる指令で行
われる構成としたので、スレーブの構造が簡単
で、小形かつ軽量となり、スレーブの狭い場所で
の作業が容易となる。また、マスタも従来のバイ
ラテラル制御方式のものにより簡単な構造とな
り、その扱いが容易となる。さらに、指の閉動作
を微速や高速の任意の速度で行うことができ、操
作を安全かつ確実に行うことができる等の効果を
奏する。
第1図は本考案のマニプレータの一実施例を示
す概略構成図、第2図は第1図におけるグリツプ
の要部を示す横断平面図、第3図および第4図は
それぞれ第1図におけるグリツプの要部を示す正
面図である。 1……グリツプ、2……引き金、3……つめ歯
車、4……ポテンシヨメータ(変位センサ)、9
……引張ばね、10……送りつめ、15……ロツ
クつめ、19,20……カム係合ピン、21……
速度切換え用カム、29……制御回路本体、30
……スレーブ、31……指、32……モータ、3
3……押釦スイツチ(復帰スイツチ)。
す概略構成図、第2図は第1図におけるグリツプ
の要部を示す横断平面図、第3図および第4図は
それぞれ第1図におけるグリツプの要部を示す正
面図である。 1……グリツプ、2……引き金、3……つめ歯
車、4……ポテンシヨメータ(変位センサ)、9
……引張ばね、10……送りつめ、15……ロツ
クつめ、19,20……カム係合ピン、21……
速度切換え用カム、29……制御回路本体、30
……スレーブ、31……指、32……モータ、3
3……押釦スイツチ(復帰スイツチ)。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 マスタのグリツプに、握り方向と反対側へ付勢
された引き金と、回動自在にして常時原点に復帰
するように付勢されたつめ歯車と、このつめ歯車
の回転角度を検出する変位センサと、スレーブの
指の開動作の指令を出す復帰スイツチとを備える
とともに、前記変位センサの検出信号に対応して
スレーブの指を閉じる側に制御し、且つ前記復帰
スイツチの指令を受けてスレーブの指を開く側に
制御する制御回路を設けてなるマニプレータにお
いて、 前記つめ歯車をその復帰力に抗して送込む送り
つめの一端を引き金に回動自在に取付け、かつ他
端つめ部をつめ歯車側へ付勢してつめ歯車と噛合
自在に設け、つめ歯車をその復帰力に抗してロツ
クするロツクつめの一端をグリツプに回動自在に
取付け、かつ他端つめ部をつめ歯車側へ付勢して
つめ歯車と噛合自在に設けるとともに、送りつめ
とロツクつめとにそれぞれカム係合ピンを設け、
これらカム係合ピンにカム面が係合する速度切換
え用カムを回動自在に設けるとともに、この速度
切換え用カムによつて、送りつめとロツクつめの
両方がつめ歯車に噛合して引金の握り操作の繰返
しによつてつめ歯車を任意回転角の歩進を可能と
し、且つこの速度切換え用カムの回動操作によつ
てつめ歯車に対するロツクつめの噛合を解除し、
送りつめのみを噛合させて引金の操作範囲内での
つめ歯車の往復動作を可能とし、更に、速度切換
え用カムの回動操作によつてつめ歯車に対するロ
ツクつめおよび送りつめの両方の噛合を解除して
つめ歯車をその復帰力で復帰可能としたことを特
徴とするマニプレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986067793U JPH0544070Y2 (ja) | 1986-05-06 | 1986-05-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986067793U JPH0544070Y2 (ja) | 1986-05-06 | 1986-05-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62181388U JPS62181388U (ja) | 1987-11-17 |
JPH0544070Y2 true JPH0544070Y2 (ja) | 1993-11-08 |
Family
ID=30907017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986067793U Expired - Lifetime JPH0544070Y2 (ja) | 1986-05-06 | 1986-05-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544070Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-06 JP JP1986067793U patent/JPH0544070Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62181388U (ja) | 1987-11-17 |
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