JPH0543952A - 焼結原料の造粒方法 - Google Patents
焼結原料の造粒方法Info
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- JPH0543952A JPH0543952A JP20596991A JP20596991A JPH0543952A JP H0543952 A JPH0543952 A JP H0543952A JP 20596991 A JP20596991 A JP 20596991A JP 20596991 A JP20596991 A JP 20596991A JP H0543952 A JPH0543952 A JP H0543952A
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- trough
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】焼結原料として微粉鉱石を多量に使用すること
ができ、しかも所望粒度の強固なミニペレットの製造を
可能とする焼結原料の造粒方法を提供する。 【構成】焼結原料を混練機で圧密可塑化混練してフレー
ク状とし、これを加振トラフ型造粒機に装入する。加振
トラフ型造粒機は複数本のトラフ1を設け本体はスプリ
ング2によって架台に固定されシリンダ3によって傾斜
角度θを可変に構成されている。また本体下部に軸受4
を設け、軸受4には、アンバランスウェイト5を備えた
シャフト6を設け、モータ7によってアンバランスウェ
イト5を回転させトラフ1に円振動を伝達する。本発明
では、トラフ1の傾斜角度θを10度を超え、25度以
下の範囲で操業するものである。
ができ、しかも所望粒度の強固なミニペレットの製造を
可能とする焼結原料の造粒方法を提供する。 【構成】焼結原料を混練機で圧密可塑化混練してフレー
ク状とし、これを加振トラフ型造粒機に装入する。加振
トラフ型造粒機は複数本のトラフ1を設け本体はスプリ
ング2によって架台に固定されシリンダ3によって傾斜
角度θを可変に構成されている。また本体下部に軸受4
を設け、軸受4には、アンバランスウェイト5を備えた
シャフト6を設け、モータ7によってアンバランスウェ
イト5を回転させトラフ1に円振動を伝達する。本発明
では、トラフ1の傾斜角度θを10度を超え、25度以
下の範囲で操業するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼結原料として微粉鉱
石を多量に使用する場合の造粒方法に関するものであ
る。
石を多量に使用する場合の造粒方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】焼結原料としては粉鉱石、石灰石、生石
灰、返鉱及び粉コークスなどがある。これらの焼結原料
はドラム・ミキサーにて、5〜7%の水分を添加して混
合造粒される。造粒物は給鉱ホッパーに搬送されドラム
・フィーダー及び給鉱シュートを介して焼結機のパレッ
トに装入され、その後点火バーナーによって原料中の粉
コークスに着火され、焼結が進行する。この場合、63
μm未満の粒子が60%以上であるような、微粉原料も
使用される。
灰、返鉱及び粉コークスなどがある。これらの焼結原料
はドラム・ミキサーにて、5〜7%の水分を添加して混
合造粒される。造粒物は給鉱ホッパーに搬送されドラム
・フィーダー及び給鉱シュートを介して焼結機のパレッ
トに装入され、その後点火バーナーによって原料中の粉
コークスに着火され、焼結が進行する。この場合、63
μm未満の粒子が60%以上であるような、微粉原料も
使用される。
【0003】この場合の問題点として微粉原料を主原料
に対して10%以上多配合すると焼結ベットの通気性を
阻害し、生産性が低下する。或いは通気性を改善するた
めバインダー(生石灰、消石灰等)が多量に必要とな
り、焼結コストが高騰するなどの欠点がある。この問題
点を解消するため、本出願人は先に、振動式混練造粒機
を用い微粉鉱石を単独に塊成化しこれを焼結原料として
使用する、特開平2−221332号を提案した。
に対して10%以上多配合すると焼結ベットの通気性を
阻害し、生産性が低下する。或いは通気性を改善するた
めバインダー(生石灰、消石灰等)が多量に必要とな
り、焼結コストが高騰するなどの欠点がある。この問題
点を解消するため、本出願人は先に、振動式混練造粒機
を用い微粉鉱石を単独に塊成化しこれを焼結原料として
使用する、特開平2−221332号を提案した。
【0004】上述の特開平2−221332号公報には
造粒したミニペレットの平均粒径は造粒機の振動の振幅
と振動数、及び原料への添加水分、占積率、滞留時間で
決まり、これらを制御することによって焼結原料に適し
た造粒が得られると述べている。つまり、ミニペレット
の造粒は造粒機のトラフ内での原料の占積率及び滞留時
間と密接な関係があり、占積率が増すと周囲の原料粒子
に拘束されて転動及び運動が悪くなり、これに加えて振
動を受けるため、つき固められて粒径が増大する。ま
た、滞留時間が長くなると転動距離が増し、粒径は増大
することになる。従って、上述の技術では占積率及び滞
留時間は振動モータの回転数を制御し振動加速度によっ
て制御している。
造粒したミニペレットの平均粒径は造粒機の振動の振幅
と振動数、及び原料への添加水分、占積率、滞留時間で
決まり、これらを制御することによって焼結原料に適し
た造粒が得られると述べている。つまり、ミニペレット
の造粒は造粒機のトラフ内での原料の占積率及び滞留時
間と密接な関係があり、占積率が増すと周囲の原料粒子
に拘束されて転動及び運動が悪くなり、これに加えて振
動を受けるため、つき固められて粒径が増大する。ま
た、滞留時間が長くなると転動距離が増し、粒径は増大
することになる。従って、上述の技術では占積率及び滞
留時間は振動モータの回転数を制御し振動加速度によっ
て制御している。
【0005】しかし、トラフ径が一定の場合、占積率は
焼結鉱の生産性及び微粉鉱石の配合割合によって律速さ
れ、これを振動加速度で制御するには広範囲な振動数が
必要である。また、振動数のみで占積率を低減し、所望
の粒径及び粒度範囲を得るには限界がある。さらに微粉
鉱石を多量に造粒処理する場合、特定のトラフ径でしか
も所望の粒径及び粒度範囲を得るには、適正な占積率に
制御するための多数のトラフが必要となるなどの欠点が
ある。
焼結鉱の生産性及び微粉鉱石の配合割合によって律速さ
れ、これを振動加速度で制御するには広範囲な振動数が
必要である。また、振動数のみで占積率を低減し、所望
の粒径及び粒度範囲を得るには限界がある。さらに微粉
鉱石を多量に造粒処理する場合、特定のトラフ径でしか
も所望の粒径及び粒度範囲を得るには、適正な占積率に
制御するための多数のトラフが必要となるなどの欠点が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
を解決して、コンパクトな加振式造粒機を用い、多量の
微粉鉱石の造粒処理が可能でしかも所望粒度範囲の強固
なミニペレットを製造する方法を提供することを課題と
するものである。
を解決して、コンパクトな加振式造粒機を用い、多量の
微粉鉱石の造粒処理が可能でしかも所望粒度範囲の強固
なミニペレットを製造する方法を提供することを課題と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実情に
鑑み、種々研究の結果、造粒に対して適正な水分を添加
し撹拌混練した後、混練原料を加振式造粒機に装入し、
原料に振動加速度を与えて強力に加振して転動塊成化す
ることによって、所望粒度範囲の強固なミニペレットを
高能率で生産することが可能であることを知見した。ま
た、この方法によれば62μm未満の粒子が60%以上
であるような微粉鉱石及び製鉄所内で発生するダスト等
及び難造粒性微粉鉱石も所望粒度に造粒することが可能
となった。
鑑み、種々研究の結果、造粒に対して適正な水分を添加
し撹拌混練した後、混練原料を加振式造粒機に装入し、
原料に振動加速度を与えて強力に加振して転動塊成化す
ることによって、所望粒度範囲の強固なミニペレットを
高能率で生産することが可能であることを知見した。ま
た、この方法によれば62μm未満の粒子が60%以上
であるような微粉鉱石及び製鉄所内で発生するダスト等
及び難造粒性微粉鉱石も所望粒度に造粒することが可能
となった。
【0008】振動式造粒機において、造粒機のトラフ径
が一定の場合装入量が多くなるとトラフ内での原料の占
積率が増す。原料の占積率の増加は容器内の原料層厚が
増加することである。原料層厚が増すと、周囲の原料粒
子に高速されて、転動及び運動が悪くなる。これに加え
て振動を受けるため、つき固められ粒子径が増大する。
本発明は、これを防止するために造粒機の傾斜角を大き
くし、トラフ内での原料の滞留時間を短縮して原料層厚
を薄くすることによって所要の粒度範囲のミニペレット
を得るものである。
が一定の場合装入量が多くなるとトラフ内での原料の占
積率が増す。原料の占積率の増加は容器内の原料層厚が
増加することである。原料層厚が増すと、周囲の原料粒
子に高速されて、転動及び運動が悪くなる。これに加え
て振動を受けるため、つき固められ粒子径が増大する。
本発明は、これを防止するために造粒機の傾斜角を大き
くし、トラフ内での原料の滞留時間を短縮して原料層厚
を薄くすることによって所要の粒度範囲のミニペレット
を得るものである。
【0009】よって、本発明は次の方法を採った。すな
わち、DL式焼結機に供給する焼結原料の造粒に際し、
微粉鉱石に水分を添加した後撹拌混練して混練原料を製
造し、次いで混練原料を造粒用トラフ内に装入し造粒用
トラフを加振して混練原料を転動塊成化する工程で、造
粒用トラフを原料装入口側から排出口側に向って前下が
りになるようにその勾配を10度を超え、25度以下に
設定して操業することを特徴とする焼結原料の造粒方法
である。
わち、DL式焼結機に供給する焼結原料の造粒に際し、
微粉鉱石に水分を添加した後撹拌混練して混練原料を製
造し、次いで混練原料を造粒用トラフ内に装入し造粒用
トラフを加振して混練原料を転動塊成化する工程で、造
粒用トラフを原料装入口側から排出口側に向って前下が
りになるようにその勾配を10度を超え、25度以下に
設定して操業することを特徴とする焼結原料の造粒方法
である。
【0010】
【作用】本発明の作用を説明する。DL焼結機に供給す
る焼結原料の造粒に当り、特に微粉鉱石を単独で造粒す
る場合は添加水分及び水分を原料粒子表面に均一に拡散
させるための撹拌混合が重要である。添加水分量は微粉
鉱石の場合、比表面積が大きいため9〜12%の範囲に
ある。種々の原料に対して造粒状況から適正な添加水分
量を予め検知しておくべきである。
る焼結原料の造粒に当り、特に微粉鉱石を単独で造粒す
る場合は添加水分及び水分を原料粒子表面に均一に拡散
させるための撹拌混合が重要である。添加水分量は微粉
鉱石の場合、比表面積が大きいため9〜12%の範囲に
ある。種々の原料に対して造粒状況から適正な添加水分
量を予め検知しておくべきである。
【0011】撹拌混合については、圧密可塑化混練機及
びアイリッヒミキサなどがある。前者は圧密媒体を混練
機の容器内で回転させ、この容器中に原料を装入し、上
記圧密媒体間に存在する原料粒子に圧密、剪断、転動、
圧潰、こね廻し、混練等の総合作用を与え、水分を粒子
表面に均一拡散させるとともに可塑化状態(ネバネバ)
にするものである。いずれにしろ、造粒前の事前処理と
して水分が均一に拡散すればどのような方法でもかまわ
ない。
びアイリッヒミキサなどがある。前者は圧密媒体を混練
機の容器内で回転させ、この容器中に原料を装入し、上
記圧密媒体間に存在する原料粒子に圧密、剪断、転動、
圧潰、こね廻し、混練等の総合作用を与え、水分を粒子
表面に均一拡散させるとともに可塑化状態(ネバネバ)
にするものである。いずれにしろ、造粒前の事前処理と
して水分が均一に拡散すればどのような方法でもかまわ
ない。
【0012】次に撹拌混練された原料を図1及び図2に
示す振動式造粒機で造粒する。造粒機本体は、直方体に
構成され内部に複数本のトラフ1を設け、造粒機本体は
スプリング或いは空気サスペンション2を介して架台に
固着されており、架台はシリンダ3により傾斜角度θを
可変に構成されている。造粒機本体には下部に軸受け4
が設けられ、軸受け4にはアンバランスウェイト5を装
着したシャフト6が貫設されシャフトの先端部にはモー
タ7を備えている。モータ7を駆動して、アンバランス
ウェイト5を回転させるとトラフ1には円振動が伝達さ
れる。このトラフの円振動によって、トラフ1内に装入
され撹拌混練された原料8は転動及び跳躍運動して造粒
される。トラフ1はトラフ内に装入された混練原料が加
振中に落下しないよう溝形に形成されており、その断面
形状は円形、角樋、U字形等がある。
示す振動式造粒機で造粒する。造粒機本体は、直方体に
構成され内部に複数本のトラフ1を設け、造粒機本体は
スプリング或いは空気サスペンション2を介して架台に
固着されており、架台はシリンダ3により傾斜角度θを
可変に構成されている。造粒機本体には下部に軸受け4
が設けられ、軸受け4にはアンバランスウェイト5を装
着したシャフト6が貫設されシャフトの先端部にはモー
タ7を備えている。モータ7を駆動して、アンバランス
ウェイト5を回転させるとトラフ1には円振動が伝達さ
れる。このトラフの円振動によって、トラフ1内に装入
され撹拌混練された原料8は転動及び跳躍運動して造粒
される。トラフ1はトラフ内に装入された混練原料が加
振中に落下しないよう溝形に形成されており、その断面
形状は円形、角樋、U字形等がある。
【0013】ここで焼結操業において焼結原料としての
造粒物の粒径及び粒度分布は非常に重要である。焼結特
性におよぼす造粒物の粒径及び粒度分布の影響を調査し
た結果、造粒物の粒度範囲は2〜10mmが最も好まし
く、+10mmの粒径は焼成不良となる。また−2mm
の粒径では通気性を阻害する。また、2〜10mmの重
量割合は高い程、粒径分布が均一となり通気性が改善さ
れるが、微粉鉱石を配合しない場合と同等の生産率を得
るためには造粒した微粉鉱石の配合割合が40%で2〜
10mmの割合は70%以上必要である。したがって振
動式造粒機においてこのような粒径のミニペレットを製
造する必要がある。
造粒物の粒径及び粒度分布は非常に重要である。焼結特
性におよぼす造粒物の粒径及び粒度分布の影響を調査し
た結果、造粒物の粒度範囲は2〜10mmが最も好まし
く、+10mmの粒径は焼成不良となる。また−2mm
の粒径では通気性を阻害する。また、2〜10mmの重
量割合は高い程、粒径分布が均一となり通気性が改善さ
れるが、微粉鉱石を配合しない場合と同等の生産率を得
るためには造粒した微粉鉱石の配合割合が40%で2〜
10mmの割合は70%以上必要である。したがって振
動式造粒機においてこのような粒径のミニペレットを製
造する必要がある。
【0014】図3にバッチ式における2〜10mmの収
率と原料層厚の関係を示す。振動式造粒機においては原
料層厚が薄いほど(バッチ式の場合は装入量は少ないほ
ど)2〜10mmの収率が高い。このことから微粉鉱石
の造粒に対して処理量を増大し、かつ2〜10mmの収
率を高めるには原料層厚を薄くする必要がある。高処理
量で原料層厚を薄くする方法としてはトラフの傾斜角を
調整すれば可能である。つまり、装入量が一定の場合、
トラフ傾斜角を増すことによって、トラフ内での原料の
滞留時間が短縮され原料層厚は減少する。一方、原料層
厚を一定に管理した場合にはトラフを高傾斜にすると原
料の装入量を増大することができる。図4に、トラフ傾
斜角をパラメーターとしたときの、2〜10mmの収率
と原料装入速度の関係を示す。図4から、原料装入量を
多量にした場合においてもトラフ傾斜角を制御すること
によって2〜10mmの収率を高めることができること
が分かる。
率と原料層厚の関係を示す。振動式造粒機においては原
料層厚が薄いほど(バッチ式の場合は装入量は少ないほ
ど)2〜10mmの収率が高い。このことから微粉鉱石
の造粒に対して処理量を増大し、かつ2〜10mmの収
率を高めるには原料層厚を薄くする必要がある。高処理
量で原料層厚を薄くする方法としてはトラフの傾斜角を
調整すれば可能である。つまり、装入量が一定の場合、
トラフ傾斜角を増すことによって、トラフ内での原料の
滞留時間が短縮され原料層厚は減少する。一方、原料層
厚を一定に管理した場合にはトラフを高傾斜にすると原
料の装入量を増大することができる。図4に、トラフ傾
斜角をパラメーターとしたときの、2〜10mmの収率
と原料装入速度の関係を示す。図4から、原料装入量を
多量にした場合においてもトラフ傾斜角を制御すること
によって2〜10mmの収率を高めることができること
が分かる。
【0015】図5はトラフの傾斜角をパラメータとした
ときのミニペレットの粒度とトラフ内での滞留時間の関
係示している。トラフの傾斜角を大きくすることによ
り、高い収率を得られる原因は、造粒機トラフ内でのミ
ニペレットの粒度分布と滞留時間の相関関係による。ト
ラフ内では粒子径が大きいほど重力により転動速度が大
きく、速く排出される。つまり、粒子径の大きい粒子は
速く排出されるため、必要以上に粒径が増大しない一
方、細粒は滞留時間が長いためトラフ内で成長する。
ときのミニペレットの粒度とトラフ内での滞留時間の関
係示している。トラフの傾斜角を大きくすることによ
り、高い収率を得られる原因は、造粒機トラフ内でのミ
ニペレットの粒度分布と滞留時間の相関関係による。ト
ラフ内では粒子径が大きいほど重力により転動速度が大
きく、速く排出される。つまり、粒子径の大きい粒子は
速く排出されるため、必要以上に粒径が増大しない一
方、細粒は滞留時間が長いためトラフ内で成長する。
【0016】本発明ではトラフの傾斜角を10度を超
え、25度以下としたが、その理由は10度以下では、
トラフの占積率の増加に伴い+10mm粒径の割合が増
加して粒径が大きくなり過ぎ、また25度を超えると滞
留時間が短くなり−2mm粒径の割合が増加するため
に、焼結操業に最適なミニペレットである粒径2〜10
mmの割合を70%以上とすることができないからであ
る。
え、25度以下としたが、その理由は10度以下では、
トラフの占積率の増加に伴い+10mm粒径の割合が増
加して粒径が大きくなり過ぎ、また25度を超えると滞
留時間が短くなり−2mm粒径の割合が増加するため
に、焼結操業に最適なミニペレットである粒径2〜10
mmの割合を70%以上とすることができないからであ
る。
【0017】
【実施例】図7は本発明の工程および焼結工程を示す全
体説明図である。焼結原料の貯蔵ホッパ9から定量切出
装置10によって切出しされた微粉鉱石はベルトコンベ
ア11によって撹拌混練機12に搬送され、撹拌混練機
12で水分を良く分散させるため混練され、その後振動
式造粒機13によりミニペレットに造粒される。
体説明図である。焼結原料の貯蔵ホッパ9から定量切出
装置10によって切出しされた微粉鉱石はベルトコンベ
ア11によって撹拌混練機12に搬送され、撹拌混練機
12で水分を良く分散させるため混練され、その後振動
式造粒機13によりミニペレットに造粒される。
【0018】この造粒されたミニペレットは、焼結原
料、コークス、返鉱及び副原料等のホッパ9aから定量
切出装置10aで切出されベルトコンベヤ11a及びド
ラムミキサ14を介して供給される焼結原料とともにサ
ージホッパ15に装入され、シュート16を経て、焼結
機パレット上に装入される。このプロセスにおいて振動
式造粒機13のトラフの傾斜角を種々変更した焼結操業
結果を図6に示す。なお、図6において使用した造粒機
の諸元は、トラフ長さ2m、加振振幅15mm、加振振
動数1200rpmである。
料、コークス、返鉱及び副原料等のホッパ9aから定量
切出装置10aで切出されベルトコンベヤ11a及びド
ラムミキサ14を介して供給される焼結原料とともにサ
ージホッパ15に装入され、シュート16を経て、焼結
機パレット上に装入される。このプロセスにおいて振動
式造粒機13のトラフの傾斜角を種々変更した焼結操業
結果を図6に示す。なお、図6において使用した造粒機
の諸元は、トラフ長さ2m、加振振幅15mm、加振振
動数1200rpmである。
【0019】図6から造粒機のトラフの傾斜角を増加さ
せることによって2〜10mmの収率が増加し、焼結時
の通気性が増大した。通気性の増大により焼結ベットの
層厚を増加することが可能となり、従って、歩留が改善
され生産性を大幅に向上させることが可能となった。な
お、図3〜図6で使用した装入原料の粒度分布は次の通
りである。
せることによって2〜10mmの収率が増加し、焼結時
の通気性が増大した。通気性の増大により焼結ベットの
層厚を増加することが可能となり、従って、歩留が改善
され生産性を大幅に向上させることが可能となった。な
お、図3〜図6で使用した装入原料の粒度分布は次の通
りである。
【0020】 +0.5mm 0.1% 0.5〜0.25mm 0.3% 0.25〜0.125mm 4.1% 0.125〜0.062mm 31.2% −0.062mm 64.3% 算術平均径 0.056mm
【0021】
【発明の効果】本発明は撹拌混練後、造粒機のトラフの
傾斜角を制御することにより、多量の微粉鉱石を造粒処
理することが可能となり、また、焼結鉱として適正な粒
径のミニペレットを高収率に製造することが可能となっ
た。また、高収率のミニペレットの製造により焼結機に
装入する不良粒度の焼結鉱の比率を低下させることが可
能となり、パレットの通気性が従来より大幅に改善さ
れ、生産性向上及び主排風機の省電力化を図ることがで
きた。
傾斜角を制御することにより、多量の微粉鉱石を造粒処
理することが可能となり、また、焼結鉱として適正な粒
径のミニペレットを高収率に製造することが可能となっ
た。また、高収率のミニペレットの製造により焼結機に
装入する不良粒度の焼結鉱の比率を低下させることが可
能となり、パレットの通気性が従来より大幅に改善さ
れ、生産性向上及び主排風機の省電力化を図ることがで
きた。
【図1】本発明を好適に実施できる振動式造粒機の側面
の説明図である。
の説明図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】バッチ式における原料層厚と2〜10mmの収
率の関係グラフである。
率の関係グラフである。
【図4】トラフの傾斜角をパラメータとしたとき原料装
入速度と2〜10mmの収率の関係グラフである。
入速度と2〜10mmの収率の関係グラフである。
【図5】トラフの傾斜角をパラメータとしたとき、ミニ
ペレットの粒度分布とトラフ内での粒子の滞留時間の関
係グラフである。
ペレットの粒度分布とトラフ内での粒子の滞留時間の関
係グラフである。
【図6】造粒時にトラフの傾斜角度を変更して焼結操業
を行った実施例の説明図である。
を行った実施例の説明図である。
【図7】本発明の工程および焼結工程を示す全体説明図
である。
である。
1 造粒トラフ 2 スプリン
グ 3 シリンダ 4 軸受け 5 アンバランスウェイト 6 シャフト 7 モータ 8 原料 9、9a ホッパ 10、10a
定量切出装置 11、11a ベルトコンベア 12 混練機 13 造粒機 14 ドラム
ミキサ 15 ホッパ 16 シュー
ト θ 角度
グ 3 シリンダ 4 軸受け 5 アンバランスウェイト 6 シャフト 7 モータ 8 原料 9、9a ホッパ 10、10a
定量切出装置 11、11a ベルトコンベア 12 混練機 13 造粒機 14 ドラム
ミキサ 15 ホッパ 16 シュー
ト θ 角度
Claims (1)
- 【請求項1】 DL式焼結機に供給する焼結原料の造粒
に際し、 微粉鉱石に水分を添加した後撹拌混練して混練原料を製
造し、次いで該混練原料を造粒用トラフ内に装入し該造
粒用トラフを加振して該混練原料を転動塊成化する工程
で、該造粒用トラフを原料装入口側から排出口側に向っ
て前下がりになるようにその勾配を10度を超え、25
度以下に設定して操業することを特徴とする焼結原料の
造粒方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20596991A JP2997304B2 (ja) | 1989-10-18 | 1991-08-16 | Lcdビューファインダ装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-272035 | 1989-10-18 | ||
JP20596991A JP2997304B2 (ja) | 1989-10-18 | 1991-08-16 | Lcdビューファインダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0543952A true JPH0543952A (ja) | 1993-02-23 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1991
- 1991-08-16 JP JP20596991A patent/JP2997304B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2023027093A1 (ja) * | 2021-08-25 | 2023-03-02 | 協材興業株式会社 | 粘土状スラッジの処理方法 |
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