JPH0543908B2 - - Google Patents

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JPH0543908B2
JPH0543908B2 JP16737184A JP16737184A JPH0543908B2 JP H0543908 B2 JPH0543908 B2 JP H0543908B2 JP 16737184 A JP16737184 A JP 16737184A JP 16737184 A JP16737184 A JP 16737184A JP H0543908 B2 JPH0543908 B2 JP H0543908B2
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JP
Japan
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oil
valve
pressure
oil passage
cylinder
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JP16737184A
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Koji Sumya
Koji Kobayashi
Yutaka Taga
Kazuaki Watanabe
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は2重ピストンを備えた自動変速機の流
体圧アクチユエータ関する。 [従来の技術] 車両などに搭載される自動変速機は、歯車変速
機構と、その構成要素を他の構成要素または自動
変速機ケース(トランスミツシヨンケース)に係
合するための複数の摩擦係合要素と、該摩擦係合
要素を係合および解放するために流体圧アクチユ
エータと、該流体圧アクチユエータをマニユアル
レバーの設定位置、車速、エンジンの負荷などに
応じて選択的に作動させ所定の変速段を構成させ
る油圧制御装置とを有する。従来、特開昭59−
180142号公報に示されているように、前記摩擦係
合要素の内後進走行達成用のブレーキなど特に高
い伝達トルク容量を必要とする摩擦係合要素の流
体アクチユエータには通常軸方向に2つのピスト
ンを直列的に設け、大きい出力が得られるように
なつている。 [発明が解決しようとする問題点] 従来の自動変速機の流体圧アクチユエータでは
2重ピストンのそれぞれのシリンダへの作動油を
供給路が自動変速機ケースに独立して設けられて
いたため次の欠点であつた。 (イ) 機械加工の工数が多く、生産性が低いため加
工コストが大きい。特に油圧制御装置からの連
絡油路をケースに設ける場合は他の部品、構造
物との関係で斜め穴となる場合が多く、鋳抜き
により形成は困難である。 (ロ) ケースは通常アルミニウム合金の鋳込みによ
り製造され内部に鋳巣ができやすく、油路を斜
め穴としてドリルで形成する場合、鋳巣により
良好な穴が形成できない場合が生じやすい。 (ハ) 作動油供給路を独立して2つ形成するため、
その分だけ自動変速機ケースが大型化する。 本発明の目的は、機械加工工程が低減でき、該
機械加工時に問題が生ずることを防止でき自動変
速機のケースの生産性の向上とコンパクト化が可
能な自動変速機の流体圧アクチユエータの提供に
ある。 [問題を解決するための手段] そのために本発明の自動変速機の流体圧アクチ
ユエータは、自動変速機ケース内に設けられた第
1シリンダと、該第1シリンダ内に摺動自在に嵌
め込まれた第1ピストンと、前記ケース内に嵌め
込まれ前記第1シリンダの底壁を形成する底壁部
材と、前記第1シリンダと軸方向に直列して該底
壁部材内に設けられる第2シリンダと、該第2シ
リンダ内に摺動自在に嵌め込まれた第2ピストン
と、該第2ピストンの変位を前記第1ピストンに
伝達する伝達部材と、前記ケースに設けられた前
記第1シリンダまたは第2シリンダの内いずれか
一方のシリンダへの作動流体供給路と、前記底壁
部材と前記ケースの嵌合壁面に設けられた溝によ
り構成された前記第1シリンダと第2シリンダと
の連絡路とから構成される。 [作用および発明の効果] 本発明においては、2重ピストンの第1シリン
ダまたは第2シリンダの内いずれか一方のシリン
ダへの作動流体供給路と、第1シリンダと第2シ
リンダとの連絡路とから構成されるため、従来の
ように、2重ピストンのそれぞれのシリンダへの
作動油供給路を独立して設ける必要がなく次の効
果を奏するものである。 (イ) 機械加工工程が低減でき低コストにできる。 (ロ) 機械加工時に発生する鋳巣による加工不良の
発生がなくなる。 (ハ) 自動変速機ケースに斜めのドリル穴を並設す
る必要がなくなるため、ケースのコンパクト化
が可能となる。 [実施例] つぎに本発明を第1図および第2図に示す第1
実施例に基づき説明する。 第2図は車両用自動変速機の断面図、第1図は
その要部拡大図を示す。 自動変速機100は、流体式トルクコンバータ
200とトランスミツシヨン300と、油圧制御
装置400とから構成される。 トランスミツシヨン300は、第1プラネタリ
ギアセツトp1、油圧サーボにより作動される1
つの多板クラツチC0、1つの多板ブレーキB
0、および1つの一方向クラツチF0を備えるオ
ーバードライブ遊星歯車変速装置10と、第2プ
ラネタリギアセツトp2、第3プラネタリギアセ
ツトp3、油圧サーボにより作動される2つの多
板クラツチC1,C2、1つのベルトブレーキB
1、2つの多板ブレーキB2,B3、および2つ
の一方向クラツチF1,2を備える前進3段後進
1段のアンダードラブ遊星歯車変速装置40とか
ら構成される。 本発明にかかる2重ピストンを備えた自動変速
機の流体圧アクチユエータの一実施例である前記
油圧サーボB−3は、自動変速機ケース130の
後部内周壁に形成された第1シリンダ(アウター
シリンダ)s1と、該第1シリンダs1に液密的
に摺動自在に嵌め込まれた筒状外周部51a、該
外周部51aから前記ブレーキデイスクb3方向
に延長されトランスミツシヨンケース130の後
部内周に形成されたスプライン条75にスプライ
ン嵌合された筒状のブレーキデイスクの作動腕5
1b、前記トランスミツシヨンケースのリアサポ
ート156に摺動自在に外嵌された内周スリーブ
部51cおよび前記筒状外周部51aの後端と内
周スリーブ部51cとの前端とを連結する円環板
状部51dを有し、前記内周スリーブ部51cの
内周壁には軸方向溝51eが形成された第1ピス
トン51と、前記第1シリンダs1の後がわに隣
接され、段付でやや小内径とされたトランスミツ
シヨンケース130の内周壁に後端が前記トラン
スミツシヨンケースの後部支壁157に当接して
嵌め込まれた外周スリーブ状部55a、前記第1
ピストンの内周スリーブ部51cが摺動自在とな
るよう該内周スリーブ部51cに外嵌された内周
部55bおよび前記外周スリーブ状部55aの前
端と内周部55bとを連結する円環板状部55c
からなり前記第1シリンダs1の底壁を形成する
底壁部材55と、前記外周スリーブ状部55aの
内周壁に形成された第2シリンダs2と、前記第
2シリンダs2内に液密的に摺動自在に嵌め込ま
れた外周部53a、前面が第1ピストンの内周ス
リーブ部51cの後端に当接し前記リアサポート
156の外周に液密的且つ摺動自在に外嵌された
内周部53bを有する円環板状の第2ピストン
(インナピストン)53と、本実施例では前記第
1ピストンの内周スリーブ部51cである第2ピ
ストン53の変位を第1ピストン51に伝達する
伝達部材57と、ケース130の下がわ壁内に鋳
抜きにより形成された半径方向穴からなりトラン
スミツシヨンケース下面と前記第1シリンダs1
とを連絡する第1シリンダs1への作動油供給油
路7と、本実施例では前記底壁部材の外周スリー
ブ状部55aの外周に該底壁部材55の鋳造時に
同時成型された軸方向溝8Aおよび該外周スリー
ブ状部55aの後端面に同じく同時鋳込み成型し
て形成された半径方向溝8Bからなる第1シリン
ダs1と第2シリンダs2の連絡路8とからな
る。前記作動油供給路7は油圧制御装置が設けら
れている前記バルブボデイ403にパイプ8Cを
介して連絡されている。なお前記第1ピストンの
内周スリーブ部51cの内周壁の軸方向溝51e
は前記底壁部材55と第2ピストン53との間の
空間59に連通し、空間59とトランスミツシヨ
ンケース130内部との通気孔として作用する。 つぎに本発明の自動変速機の流体圧アクチユエ
ータを用いた車両用自動変速機の第2図および第
3図とともに説明する。 自動変速機のケース110は、トルクコンバー
タ200を収容するトルクコンバータハウジング
120、オーバードライブ遊星歯車変速装置10
とアンダードライブ遊星歯車変速装置40とを収
容するトランスミツシヨンケース130、自動変
速機100の後側を蓋するエクステンシヨンハウ
ジング140とからなり、これらトルクコンバー
タハウジング120と、トランスミツシヨンケー
ス130と、エクステンシヨンハウジング140
とはそれぞれ多数のボルトで同軸芯を有するよう
締結されている。 トルクコンバータ200は、前方(エンジン
側)が開いたトルクコンバータハウジング120
のトルクコンバータ室121に収容され、エンジ
ンの出力軸(図示せず)に連結したフロントカバ
ー111、該フロントカバー111に外周で溶接
された円環板状のリアカバー112、該リアカバ
ー112の内周壁面の内壁に周設されたポンプイ
ンペラ205、該ポンプインペラ205に対向し
て配置されたタービンランナ206、該タービン
ランナ206を保持しているタービンシエル20
7、一方向クラツチ202を介して固定軸203
に支持されるステータ201、前記フロントカバ
ー111とタービンシエル207との間を直結す
る直結クラツチ(ロツクアツプクラツチ)113
を備えている。前記トルクコンバータ室121の
後方に連続するトランスミツシヨンケースの筒状
変速装置室132とその間には、内部にオイルポ
ンプ150を収容し、中心に前向きに突出した筒
状部152を有するオイルポンプフロントカバー
151がトランスミツシヨンケース130の前端
面にいんろう嵌合して締結され、また前記オイル
ポンプフロントカバー151の後側には、前記筒
状部152と同軸芯を有し後向きに突出した筒状
のフロントサポート153を有するオイルポンプ
カバー154が締着されている。前記オイルポン
プフロントカバー151とオイルポンプカバー1
54がオイルポンプハウジング155を形成しト
ルクコンバータ室121と変速装置室132との
隔壁となつている。また、変速装置室132中間
にはオーバードライブ機構室133とアンダード
ライブ機構室134との隔壁した後向きに突出す
る筒状のセンタサポート158を有する中間支壁
159が別体で鋳造され嵌め込まれている。後部
には、前向きに突出する筒状のリアサポート15
6を有する後部支壁157が一体鋳造して設けら
れている。前記隔壁155と後部支壁157の間
が変速装置室132をなし、後部支壁157とエ
クステンシヨンハウジング140の間が変速装置
の出力軸室141を形成している。該出力軸室1
41内には電子制御式センサロータ143、スピ
ードメータドライブギア144が出力軸に固着し
て設けられ、また後端部には前記フロントサポー
ト153と同軸心の図示しないスリーブヨークが
挿通されている。 前記フロントサポート153の内側には前記固
定軸203の内側にトルクコンバータ200の出
力軸であるトランスミツシヨンの入力軸11が回
転自在に支持されている。該入力軸11はフロン
トサポート153の後方に外周にフランジ部12
aが設けられた大径後端部12を有し、該後端部
12の軸心には後向きの中心穴13が形成されて
いる。前記入力軸11の後方には、入力軸11に
同軸心を有し直列的に配された中間伝動軸14が
回転自在に設けられている。該中間伝動軸14
は、その先端が前記中心穴13内に差し込まれ
て、該中心穴13の内周壁とブツシユ(メタルベ
アリング)を介して回転自在に摺接し、その大径
後端部15には軸心に後向きの中心穴16が形成
されている。中間伝動軸14の後方には該中間伝
動軸14と同軸心を有し直列的に配された出力軸
36が回転自在に設けられている。該出力軸36
はその先端が前記中間伝動軸14の中心穴16内
に差し込まれ該中心穴16の内壁とブツシユを介
して摺接している。出力軸36は、中間部37に
おいて第3プラネタリギアセツトp3のリングギ
アR2と噛合すると共に後方に突出した軸支部8
1を設けているフランジ板82とスプライン嵌合
し、後部38で前記図示しないスリーブヨークと
スプライン嵌合している。 オーバードライブ機構室133において、前記
入力軸11の後側に第1プラネタリアギアセツト
p1が設けられ、そのリングギアR0は中間伝動
軸14にフランジ板22を介して結合され、プラ
ネタリキヤリアP0は入力軸11のフランジ部1
2aと結合され、サンギアS0はインナレース軸
23に形成されている。第1プラネタリギアセツ
トp1の前側には、後方に開口する第1油圧サー
ボドラム24がインナレース軸23に固着され、
その外周壁とインナレース軸23の間に環状ピス
トン25が嵌め込まれてクラツチC0の油圧サー
ボC−0を形成すると共にインナレース軸23側
にリターンスプリング26、外周壁の内側にクラ
ツチC0が装着され、該クラツチC0を介してプ
ラネタリキヤリアP0と連結されている。第1油
圧サーボドラム24の内周にインナレース軸23
をインナレースとする一方向クラツチF0が設け
られ、その外周にアウタレース27とトランスミ
ツシヨンケース130の間にクラツチC0および
ブレーキB0が設けられ、その後側の中間支壁1
59の外筒部31の前側にピストン29が嵌め込
まれブレーキB0の油圧サーボB−0を形成し、
外筒部31の先端にリターンスプリング32が嵌
め込まれている。 アンダードライブ機構室134内において、ま
ず前方には、後方に開口する第2油圧サーボドラ
ム41がセンターサポート158に回転自在に外
嵌され、その内外周壁間に環状ピストン42が嵌
め込まれてクラツチC2の油圧サーボC−2を形
成すると共に内周壁側にリターンスプリング4
4、外周壁の内側にクラツチC2が装着されてい
る。前記第2油圧サーボドラム41の後側には、
後方に開口すると共に前方にクラツチハブ35が
溶接された第3油圧サーボドラム46が中間伝動
軸14の後端部15に固着され、該後端部15と
外周壁との間に環状ピストン47が嵌め込まれて
クラツチC1の油圧サーボC−1を形成すると共
に内周側にリターンスプリング49、さらにクラ
ツチハブ35の外周にクラツチC2が装着され、
クラツチC2を介して第2油圧サーボドラム4
1、および第3油圧サーボドラム46が連結され
ている。該第3油圧サーボドラム46の後側に
は、第2プラネタリギアセツトp2が設けられ、
そのリンガギアR1はクラツチハブ48およびク
ラツチC1を介して第3油圧サーボドラム46に
連結され、プラネタリキヤリアP1は前記出力軸
36の先端部のスプライン嵌合し、サンギアS1
はサンギア軸45に一体に形成されている。ま
た、第2油圧サーボドラムおよび第3油圧サーボ
ドラム41,46および第2プラネタリギアセツ
トp2を最小空間でカバーするよう成型された連
結ドラム60が、その先端で第2油圧サーボドラ
ム41の外周に固着され、後端は、第2プラネタ
リギアセツトp2の後側でサンギア軸45に連結
され、外周側にベルト(バンド)ブレーキB1が
設けられている。 前記ブレーキB2の後側のトランスミツシヨン
ケース130内側に形成されたスプライン条75
には、前方からブレーキB2のブレーキデイスク
b2、第4油圧サーボドラム72のアウタスプラ
イン、ブレーキB3のブレーキデイスクb3がス
プライン嵌合され、その後側の後部支壁157の
リアサポート156外周側とトランスミツシヨン
ケース130の間の環状空間に第1ピストン5
1、第2ピストン53、および底壁部材55が嵌
め込まれてブレーキB3の油圧サーボB−3を形
成し、また前記第1ピストン51に背設された油
圧サーボB−3のリターンスプリング79はリア
サポート156先端に装着されたフランジ板によ
り支持されている。前記ブレーキB2の内側に
は、サンギア軸45をインナレースとする一方向
クラツチF1が設けられ、アウタレース39がブ
レーキB2と接続され、前記一方向クラツチF1
の後側にインナレース83が第4油圧サーボドラ
ム72と内径においてスプライン嵌合した一方向
クラツチF2が装着されている。第3プラネタリ
ギアセツトp3は、サンギアS2がサンギア軸4
5と一体に形成され、プラネタリキヤリアP2が
前側の一方向クラツチF2のアウタレース86に
連結されると共にブレーキB3と連結され、外周
にパーキングギア85を周設したリングギアR2
が出力軸36の中間部37に連結されている。前
記パーキングギア85は自動変速機のシフトレバ
ーをパーキング(P)位置を選択したとき、パーキン
グ爪84がパーキングギア85に噛み合い出力軸
36を固定する。 前方に開口した環状の第4油圧サーボドラム7
2には中間筒71がプレス成型され、前記第4油
圧サーボドラム72と中間筒71との間に環状ピ
ストン73が嵌め込まれてブレーキB2の油圧サ
ーボB−2を形成すると共に、第4油圧サーボド
ラム72の内周壁と中間筒71との間にリターン
スプリング74、外周壁の内側にブレーキB2が
装着されている。 トランスミツシヨン300は、車速、スロツト
ル開度など車両の走行条件に応じてトランスミツ
シヨンケース130の下部にボルト402により
締結されたオイルパン401に内蔵されたバルブ
ボデイ403内の油圧制御装置400から各摩擦
係合装置の油圧サーボに選択的に出力する油圧に
より、各クラツチおよびブレーキの係合または解
放が行われ、前進4段の変速または後進1段の変
速を行うようになつている。各クラツチ、ブレー
キ、一方向クラツチの作動と達成される変速段
(RANGE)の一例を表1に示す。
【表】
【表】 表1において、Eは対応するクラツチ、ブレー
キが係合していることを示す。(L)は対応する一方
向クラツチがエンジンドライブ状態においてのみ
係合し、エジンブレーキ状態においては係合しな
いことを示す。さらにLは対応する一方向クラツ
チはエンジンドライブ状態において係合している
が、その係合はこれと並列に組込まれたクラツチ
あるいはブレーキによつて動力の伝達が保証され
ていることから必ずしも必要とされないこと(ロ
ツク)を示す。さらにfは対応する一方向クラツ
チがフリーであることを示す。さらに×は対応す
るクラツチおよびブレーキが解放していることを
示す。S1、S2の○はソレノイドONを示す。S1、
S2の×はソレノイドOFFを示す。S3の◎はソレ
ノイドS3をデユーテイ比に応じて直結クラツチ
がONできる場合を示す。 第3図は第2図に示した自動変速機の油圧制御
装置400の油圧回路を示す。 油圧回路は、第2図で示したオイルパン401
に内蔵された油圧バルブボデイ403の下面に締
結されたオイルストレーナ410、オイルポンプ
411、クーラバイパス弁415、プレツシヤリ
リーフ弁416、レリーズクラツチコントロール
弁417、レリーズブレーキコントロール弁41
8、本発明における第1スプール弁であるロツク
アツプリレー弁420、圧力調整弁(レギユレー
タ弁)430、第2圧力調整弁450、カツトバ
ツク弁460、前記直結クラツチ50の解放時に
おける前記ロツクアツプリレー弁420からのド
レイン油路6Dからの排圧速度を制御するロツク
アツプコントロール弁470、第1のアキユーム
レータ制御弁480、第2のアキユームレータ制
御弁490、スロツトル弁500、運転者の手動
による油圧切換え弁であるマニユアル弁510、
自動による油圧切換え弁である各シフト弁(1−
2シフト弁520、2−3シフト弁530、3−
4シフト弁540)、ブレーキB1への供給油圧
を調整すると共に第3速時にブレーキB1の供給
油圧を遮断するインターミイデイエイトコースト
モジユレータ弁545、ブレーキB3への供給油
圧を調整するローコーストモジユレータ弁55
0、クラツチC0の係合、解放を円滑になさしめ
るアキユームレータ560、ブレーキB0の係合
を円滑になさしめるアキユームレータ570、ク
ラツチC2の係合を円滑になさしめるアキユーム
レータ580、ブレーキB2の係合を円滑になさ
しめるアキユームレータ590、クラツチC0,
C1,C2およびブレーキB0,B1,B2,B
3の各油圧サーボへ供給される圧油の流量を制御
するチエツク弁付流量制御弁(絞り)601,6
03,604,605,606,607,60
8,609、シヤツトル弁602、電子回路(コ
ンピユータ)の出力で開閉され2−3シフト弁5
30を制御する第1のソレノイド弁S1、1−2
シフト弁520と3−4シフト弁540の双方を
制御する第2のソレノイド弁S2、本発明におけ
る制御手段であり、前記ロツクアツプリレー弁4
20、およびロクツアツプコントロール弁470
を制御する第3のソレノイド弁S3、並びに各弁
間およびクラツチ、ブレーキの油圧シリンダを連
絡する油路、および前記直結クラツチ50の解放
時における前記ロツクアツプリレー弁420から
のドレイン油路6Dに前記ロツクアツプコントロ
ール弁470と並列して設けられた絞りr1を含
む各油路に適宜に挿入された絞りからなり、sは
各油路間に設けられたオイルストレーナを示す。 オイルパン403からオイルストレーナ410
を介して油圧ポンプ411により汲み上げられた
作動油は圧力調整弁430で所定の油圧(ライン
圧)に調整されて油路1へ供給される。油路1に
圧力調整弁430を介して連絡した油路6に流出
した余剰圧油は第2圧力調整弁450により、所
定のセカンダリライン圧(トルクコンバータ圧)、
トランスミツシヨン300の潤滑油路L1および
エクステンシヨンハウジング140の潤滑用油路
L2への潤滑油圧に調圧される。またオイルポン
プ吐出口の一部は油路1または油路6よりロツク
アツプリレー弁420を介してオイルクーラO/
Cに供給され冷却される。 圧力調整弁430は、図示上方にスプリング4
31が背設されたスプール432と、該スプール
432に当接して直列されたプランジヤ438を
有し、スプール432は、図示上方から油路9を
介して前記プランジヤ438の上端ランド436
に印加されるスロツトル圧とスプリング431に
よるばね荷重とを受け、後進時にはさらに油路5
からプランジヤ438の下端ランド437に印加
されるライン圧を受け、図示下方からはスプール
432の下端ランド433に印加されるライン圧
のフイードバツク圧を受けて変位し、油路1と油
路6およびドレインポート435との連通面積を
調整して油路1に車両走行条件に応じたライン圧
を出力する。 マニユアル弁510は、運転席に設けられ、変
速範囲を選定するためのシフトレバー(セレクト
レバー)と連結されており、手動操作によりシフ
トレバーのレンジに応じてP(パーク)、R(リバ
ース)、N(ニユートラル)、D(ドライブ)または
S(セカンド)またはL(ロー)の各位置に移動す
る。表2に各シフトレバーのシフトレンジにおけ
る油路1と油路2〜5との連通状態を示す。○は
各油路2〜5が油路1に連通してライン圧が供給
されている場合を示し、×は各油路2〜5がマニ
ユアル弁のドレインポートに排圧されている状態
を表す。
【表】 スロツトル弁500は、アクセルペダルの踏み
込み量に応じてカム505が回転してスロツトル
プランジヤ501がストロークして該プランジヤ
501とばね504が背設されたスプール502
との間のばね503を介してスプール502を動
かし、油路1から供給されたライン圧をスロツト
ル開度に応じたスロツトル圧に調圧して油路9に
出力する。 ロツクアツプリレー弁420は、スプール42
2(図示上部)とプランジヤ424(図示下部)
とがスプリング426を開して直列された構成を
有するる。スプール422は図示上端ランド42
2A、中間ランド422Bおよび図示下端ランド
422Cを有し、上方からは、絞りr10を介し
て油路2Aに連絡されると共に前記ソレノイド弁
S3が設けられた油路2Dのソレノイド圧Psを
受け、下方からは前記スプリング426のばね荷
重を受けて変位される。前記ソレノイド圧Psが
第2図に示す設定値Ps1以下のときスプール4
32はスプリング426のばね荷重の方が大きい
ため図示上方に設定され、トルクコンバータ20
0の油圧源である油路6と直結クラツチ解放がわ
油路6Aとを連絡すると共に本実施例ではオイル
クーラーの循環油路であるドレイン油路6Cと直
結クラツチの係合がわ油路6Bとを連絡する。こ
れによりクラツチデイスク50のクラツチ解放が
わ面50Aはクラツチ係合かわ面50Bより高油
圧となり、クラツチデイスク50はフロントカバ
ーの摩擦面20から離脱し、直結クラツチ80は
解放する。また油路2Dのソレノイド圧Psが設
定領域Ps2以上のときスプール422は図示下方
に設定され油路6は前記油路6Bと連絡し、油路
6Aは本実施例では絞りr1を介してドレインポ
ートに連絡すると共にレリーフ弁としてし機能も
有するロツクアツプコントロール弁470のドレ
インポート47bに連絡したドレイン油路6Dと
連絡する。これによりクラツチデイスク50のク
ラツチ係合がわ面50Bの油圧はクラツチ解放が
わ面50Aの油圧より低くなり、クラツチデイス
ク50は摩擦面20に圧接されて直結クラツチ8
0は係合される。この場合において油路2Dのソ
レノイド圧はソレノイド弁S3がデユーテイ制御
されているため、車速、スロツトル開度などの車
両走行条件に応じて精密な油圧制御が可能である
と共に滑らかに昇降圧できるので半クラツチ状態
を介した直結クラツチの滑らかな係合および解放
ができる。 ロツクアツプコントロール弁470は、スプー
ル472(図示下部)と大径のプランジヤ474
(図示上部)とが直列されスプール472の下端
にスプリング476が背設された構成を有する。
スプール472およびプランジヤ474の大径ラ
ンド474Aに図示上端油室471に印加される
前記油路2Dのソレノイド圧Psを受け、下方か
ら前記スプール472に付与される前記スプリン
グ476のばね荷重および油路1から図示下端油
室477に入力され、スプール472の図示下端
ランド478に印加されるライン圧(スロツトル
圧に関連している)を受け、さらに前記スプール
472とプランジヤ474との中間の油室475
に絞りr2を介して供給される前記ドレイン油路
6Dの油圧を受けて変位される。 ドレイン油路6Dが前記油路6Aと連絡された
とき、スプール472はソレノイド圧Psが設定
値以下の場合は上端ランド479に加わる油路6
Dからの油圧とスプリング476のばね荷重とに
より変位し、またソレノイド圧Psが設定値以上
の場合はソレノイド圧Psとスプリング476の
ばね荷重とにより変位し、油路6Dに連絡した常
開インポート47aとドレインポート47bとの
連通度合を調整し、ドレインポート47bからの
排油速度を調整(レリーフコントロール)する。
この排圧は前記直結クラツチのクラツチデイスク
50が摩擦面20に接触するまでなされる。これ
により直結クラツチ80は係合の開始が迅速にな
される。前記接触後の油路6Dの排圧はリレーフ
コントロール弁であるロツクアツプコントロール
弁470に並設された絞りr1を介して徐々にな
され、直結クラツチ容量はなめらかに増大する。
このドレインポート47bからの排圧はソレノイ
ド圧S3のデユーテイ比が第1の領域Z2にある
とときなされるように設定されており、これによ
り車速、スロツトル開度など車両走行条件に応じ
て前記クラツチデイスク50のクラツチ解放がわ
面50Aにかかる油圧を徐々に降圧させ、広範囲
の車両走行条件において直結クラツチ80の係合
をスムーズに行い、直結クラツチ80の係合シヨ
ツクを低減させている。またインポート47aの
図示上方には油路6に連絡したポート47cが設
けられており、スプール472が図示上方に設定
されているときは油路6Dと油路6とを連絡して
ドレインポート47bは閉じられ、スプール47
2が図示下方に設定されているときはポート47
cは閉じられ、油路47aはドレインポート47
bと連絡する。またスプール472が中間にある
ときはポート47cおよびドレインポート47b
の開口度合はスプール472の位置により調整さ
れる。これにより油路6Dからの排圧速度のコン
トロールがトルクコンバータ内の降圧を伴わずな
めらかに制御でき、トクルコンバータ内でのキヤ
ビテーシヨン防止効果が向上できる。この場合に
おいて、油路2Dのソレノイド圧はソレノイド弁
S3のデユーテイ制御により脈動するので、上端
油室471のインポートに近い部分に絞りまたは
キヤパシタなどの比較的強力な油圧振動減衰装置
を入れることが望ましい。また同じくスプール4
72の揺動を防止するためロツクアツプコントロ
ール弁470の各インアウトポートに絞りなどの
減衰装置を取付けると良い。 また本実施例ではスプリング476が背設され
た図示下端油室477に主に車速を関連して変化
する油圧Piの一例である油路1のライン圧Plを導
入し、前記直結クラツチの係合の開始時期および
伝達トルク容量の立上りを車両走行条件に関連さ
せている。これにより車両走行条件の広い範囲に
おいて直結クラツチの係合が最適にコントロール
できる。 第1のソレノイド弁S1は、絞りr11を介し
油路2と連絡した油路2Gにハイレベルのソレノ
イド圧(ライン圧に等しい)を生じせしめ、通電
時には油路2Gの圧油を排出させロウレベルのソ
レノイド圧を生じる。 第2のソレノイド弁S2は、非通電時には絞り
r12を介し油路1と連絡した油路1Hにハイレ
ベルのソレノイド圧を生ぜしめ、通電時には油路
1Hの圧油を排出させロウレベルのソレノイド圧
を生じる。 第3のソレノイド弁S3は、前述の如くデユー
テイー制御され油路2と絞りr10を介して連通
した油路2Dに連絡するロツクアツプリレー弁4
20の図示上端油室421およびロツクアツプコ
ントロール弁470の図示端油室471の油圧を
制御する。 前記表1に電子回路により制御されるソレノイ
ド弁S1およびS2の通電(○)、非通電(×)
と、シフトレバーのシフト位置と、自動変速機の
変速状態の関係を示した。 1−2シフト弁520は、図示下方にばね52
1を背設したスプール522を備え、ソレノイド
弁S2が非通電(OFF)され油路1Hにハイレ
ベルのソレノイド油圧が生じているときは図示上
端の油室524に該ハイレベルのソレノイド圧が
入り、該油圧の印加によりスプール522は図示
下方に設定されて第1速の位置となり、ソレノイ
ド弁S2が通電(ON)され油路1Hの圧油が排
圧されてロウレベルのソレノイド圧となつたとき
はスプール522は図示上方に設定されて第2速
の位置が得られる。第3、4速においては油路1
および2−3シフト弁530を介して油路1Bと
連絡した油路1Cから下端油室523にライン圧
が入り、スプール522はソレノイド圧の如何に
かかわらず図示上方に固定される。 2−3シフト弁530は、図示下方にばね53
1を背設したスプール532を備え、ソレノイド
弁S1が通電されており油路2Gがロウレベルの
ソレノイド圧となつているときスプール532は
ばね531の作用で図示上方に設定されて第1、
2速の位置となり、ソレノイド弁S1が非通電さ
れているときは油路2Gにハイレベルのソレノイ
ド圧が生じて油室534に印加されこのソレノイ
ド圧の作用でスプール532は図示下方に設定さ
れて第3、4速の位置となる。油路4にライン圧
が供給されたときは、下端油室533にライン圧
が供給されスプール532は第1速および第2速
がわである図示上方にロツクされる。 3−4シフト弁540は、図示下方にばね54
1を背設したスプール542を備え、油路1、2
−3シフト弁530、油路1Bを介して下端油室
544にライン圧が供給されている第1速、第2
速のとき、スプール542は該ライン圧およびば
ね541の作用でソレノイド圧の如何にかかわら
ず図示上方(第3速がわ)にロツクされ、ソレイ
ド弁S2が通電され油路1Hは排圧されロウレベ
ルの油圧となる第2速、第3速は、ばね541の
作用でスプール542は図示上方に設定され、第
4速ではソレノイド弁S2が非通電され油路1H
にハイレベルのソレノイド圧が生じて上端油室5
43に印加され、このソレノイド圧の作用でスプ
ール542は図示下方に設定される。 カツトバツク弁460は、図示上方から背設さ
れたスプリング461のばね荷重を受け、他方か
らは油路2Aのライン圧を受けて変位するスプー
ル462を有し、油路2Aにライン圧が供給され
ると、スプール462は図示上方に設定されてス
ロツトル圧が発生している油路9とカツトバツク
圧出力油路9Aとを連通させて該スロツトル圧を
カツトバツク圧として出力し、スロツトル弁50
0のスプール502の図示下端ランド507にカ
ツトバツク圧を印加させ、油路9に発生している
スロツトル圧をレベルダウンする。このスロツト
ル圧のレベルダウンにより、該スロツトル圧を入
力油圧とするレギユレータ弁430ではスプール
432が図示上方に変位し、油路1のライン圧を
レベルダウンさせる、いわゆるライン圧のカツト
バツクがなされる。 第1のアキユームレータコントロール(制御)
弁480は、図示下方にスプール481を有し、
図示上方にスプール481に直列され、ばね48
2を背設し、スプール側外周部の図示上端をスプ
ール481のプランジヤ側外周部の図示下端を包
含するよう(図示下方へ)突出した筒状部が形成
された大径のプランジヤ483を有し、スプール
481は下方より油路1を介して下端油室484
にライン圧を受け、上方よりばね482によるば
ね荷重と、絞りr13を介して油路1Mより上端
油室485に印加される出力油圧のフイードバツ
クを受けて変位され、油路1から供給されたライ
ン圧を調圧し、出力油圧P1として油路1Mに出
力する。 第2のアキユームレータ制御弁490は、図示
下方にばね491を背設したスプール492を有
し、該スプール492の上端ランド493には絞
りr14付油穴494が形成され、上端油室49
5と中間油室496を連絡している。スプール4
92は、下方よりばね491によるばね荷重と、
油路9からスプール492の大径の下端ランド4
97に印加されるスロツトル圧Pthを受け、上方
より油路1Mおよび絞りr14を介して上端ラン
ド493に印加する出力油圧(アキユームレータ
コントロール圧Pa)のフイードバツクを受けて
変位され、油路1Mから供給された第1のアキユ
ームレータ制御弁の出力油圧P1を調圧し、アキ
ユームレータコントロール圧Paとして油路1Q
に出力する。 つぎにマニユアル弁510の手動シフトによる
油圧制御装置の作動を説明する。 マニユアル弁510がNレンジにシフトされて
いるとき。 表2に示す如く油路1は油路2〜5のいずれと
も連絡せず、表1に示す如く第1および第2のソ
レノイド弁S1は通電、S2は非通電されてい
る。このため1−2シフト弁520、2−3シフ
ト弁530、3−4シフト弁540のスプールは
いずれもばねの作用で図示上方に位置されてい
る。マニユアル弁510を介さず油路1に3−4
シフト弁540、油路1Fおよびチエツク弁付流
量制御弁601を介して直接連絡しているクラツ
チC0のみが係合している。 マニユアル弁510をDレンジにシフトしたと
き。 表2に示す如く油路2にライン圧が供給されて
クラツチC1が係合される。 車両の発進時は表1に示す如くソレノイド弁S
1が通電、ソレノイド弁S2が非通電され1−2
シフト弁520のスプール522は図示下方にあ
り、ブレーキB1,B2に連絡する油路3B,2
Aは排圧され、ブレーキB3に連絡する油路5C
にも油圧が供給されてないのでブレーキB1,B
2,B3は解放され、第1速走行がなされる。自
動変速時は表1に示す如く車速が予め設定した大
きさになつたときコンピユータの出力でソレノイ
ド弁S2が通電され1−2シフト弁520の油室
524に印加されたソレノイド圧はロウレベルに
反転するので、1−2シフト弁520のスプール
522は図示上方に移動し、油路2、1−2シフ
ト弁520、油路2A、チエツク弁付流量制御弁
608を経て油圧が供給され、ブレーキB2が係
合して第2速へのアツプシフトが生ずる。 第3速へのアツプシフトは車速、スロツトル開
度などが所定値に達したときコンピユータの出力
でソレノイド弁S1が非通電され、2−3シフト
弁530のスプール532は図示下方に移動し、
油路1、2−3シフト弁530、油路1B、シヤ
ツトル弁602、チエツク弁付流量制御弁60
3、油路1Pを経て油圧が供給されてクラツチC
2が係合し、同時に1−2シフト弁520のスプ
ール522は油路1Cから下端油室523に供給
されたライン圧により図示上方(2速がわ)に固
定される。 第4速へのアツプシフトは上記と同様コンピユ
ータの出力でソレノイド弁S2が非通電され油路
1Hから上端油室543に供給されていたソレノ
イド圧がハイレベルに反転し、3−4シフト弁5
40のスプール542が図示下方に移動し、油路
1Fが排圧されると共に油路1Pに油圧が供給さ
れ、チエツク弁付流量制御弁605を介して油路
1Lに油圧が供給されクラツチC0が解放される
と共にブレーキB0が係合してなされる。 マニユアル弁510がSレンジにあるとき。 油路2に加えて油路3にライン圧が供給され
る。第1、2、3速は上記Dレンジのときと同様
のシフトがなされるが、油路3、油路1Eを経て
3−4シフト弁540の下端油室544にライン
圧が入りスプール542は図示上方に固定される
ので、第4速へのシフトは生じない。 また第2速においては、前記Dレンジ第2速の
如く油路2から1−2シフト弁520を介して油
路2A,2Dにライン圧が供給されると共に、油
路3から2−3シフト弁530、油路3A、1−
2シフト弁520を介して油路3Bにもライン圧
が供給されるので、油路3Cにライン圧が供給さ
れ、常時ブレーキB2およびブレーキB1の両者
が係合する第2速が達成され、Sレンジ第2速は
コースト時にエンジンブレーキが働くと共に伝動
トルク容量が増大する。 またマニユアル弁510がD位置で第4速の走
行中に手動でD−Sシフトを行つた場合、前記の
如く3−4シフト弁540の下端油室544への
ライン圧の導入によりただちに第3速にダウンシ
フトがなされ、予定した速度まで減速した時点で
コンピユータの出力がソレノイド弁S1を通電さ
せ、3−2ダウンシフトを生じさせ、エンジンブ
レーキの効く第2速が得られる。 マニユアル弁510がLレンジにあるとき。 油路2、油路3に加えて油路4にもライン圧が
供給される。第1、2速は上記Dレンジのときと
同様のシフトがなされるが油路4から2−3シフ
ト弁530の下端油室533にライン圧が入り、
スプール532を図示上方に固定するので第3速
へのシフトは生じない。また第1速は油路4、2
−3シフト弁530、油路4A、ローコーストモ
ジユレータ弁550、油路4B、1−2シフト弁
520、油路5Cを経て供給される油圧によりブ
レーキB3を係合させエンジンブレーキが効くよ
うになされている。また第2速ではマニユアル弁
510がSレンジにシフトされているときと同じ
である。また第3速状態で走行中Lレンジに手動
シフトしたときは、前記2−3シフト弁530の
下端油室533へのライン圧の導入によりただち
に第2速へダウンシフトがなされ、予定した速度
まで減速した時点でコンピユータの出力がソレノ
イド弁S2を通電させ、2−1ダウンシフトで生
じさせる。 マニユアル弁510がRレンジにあるとき。 表2に示す如く油路5に油圧が供給され、シヤ
ツトル弁602、チエツク弁付流量制御弁603
および油路1Pを介してライン圧が供給されてク
ラツチC2が係合される。またソレノイド弁S1
がONされているため2−3シフト弁530の上
端油室534のソレノイド圧はロウレベルであ
り、スプール532は図示上方に設定され、油路
1から油路1Eにライン圧が供給され、3−4シ
フト弁540の下端油室544にライン圧が供給
され、ソレノイド弁のON、OFF如何にかかわら
ず、スプール542は上方に設定され、油路1よ
り油路1Fにライン圧が供給されてクラツチC0
が係合される。また1−2シフト弁520は、油
路1Cを介して下端油室523にライン圧が供給
されているため、ソレノイド弁S2のON、OFF
如何にかかわらずスプール522は図示上方に設
定され、油路5Cにライン圧が供給されてブレー
キB3が係合される。 マニユアル弁510がDまたはS、SまたはL
の各レンジにシフトされ、油路2にライン圧が生
じ、且つ1−2シフト弁520が第2速がわ(図
示上方)に設定されている場合は、油路2Dにラ
イン圧が生じ、前述の直結クラツチ制御が行われ
る。 第4図は本発明の第2実施例を示す。 本実施例では前記第1シリンダs1と第2シリ
ンダs2との連絡路8を前記底壁部材55の外周
スリーブ状部55aが嵌合されるトランスミツシ
ヨンケースの内壁130Aに形成している。この
場合においても連絡路8の形成はトランスミツシ
ヨンケース130の鋳造時に同時成型できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例にかかる自動変速
機の流体圧アクチユエータを採用した自動変速機
の要部断面図、第2図はその全体断面図、第3図
は第2図に示した自動変速機を制御する油圧制御
装置の油圧回路図、第4図は本発明の第2実施例
にかかる自動変速機の流体圧アクチユエータを採
用した自動変速機の要部断面図である。 図中、s1……第1シリンダ、51……第1ピ
ストン、55……底壁部材、s2……第2シリン
ダ、53……第2ピストン、57……伝達部材、
7……作動流体供給油路、8……連絡路、100
……自動変速機、130……トランスミツシヨン
ケース、200……トルクコンバータ、300…
…トランスミツシヨン、400……油圧制御装
置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 自動変速機ケース内に設けられた第1シリン
    ダと、該第1シリンダ内に摺動自在に嵌め込まれ
    た第1ピストンと、前記ケース内に嵌め込まれ前
    記第1シリンダの底壁を形成する底壁部材と、前
    記第1シリンダと軸方向に直列して該底壁部材内
    に設けられる第2シリンダと、該第2シリンダ内
    に摺動自在に嵌め込まれた第2ピストンと、該第
    2ピストンの変位を前記第1ピストンに伝達する
    伝達部材と、前記ケースに設けられた前記第1シ
    リンダまたは第2シリンダの内いずれか一方のシ
    リンダへの作動流体供給路と、前記底壁部材と前
    記ケースの嵌合壁面に設けられた溝により構成さ
    れる前記第1シリンダと第2シリンダとの連絡路
    とからなる自動変速機の流体圧アクチユエータ。
JP16737184A 1984-08-09 1984-08-09 自動変速機の流体圧アクチユエ−タ Granted JPS6145148A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0688970A2 (en) 1994-06-22 1995-12-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Hydraulic brake for a transmission

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0688970A2 (en) 1994-06-22 1995-12-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Hydraulic brake for a transmission
EP0688970B1 (en) * 1994-06-22 2001-09-19 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Hydraulic brake for a transmission

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