JPH0543895B2 - - Google Patents

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JPH0543895B2
JPH0543895B2 JP12362184A JP12362184A JPH0543895B2 JP H0543895 B2 JPH0543895 B2 JP H0543895B2 JP 12362184 A JP12362184 A JP 12362184A JP 12362184 A JP12362184 A JP 12362184A JP H0543895 B2 JPH0543895 B2 JP H0543895B2
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valve
port
line pressure
transmission
pressure
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Hiroshi Ito
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Toyota Motor Corp
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【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、車両において用いられる無段変速機
(CVT)付車両用動力伝達装置の油圧制御装置に
関する。
従来技術 例えば特願昭58−144985号(特開昭60−37455
号公報参照)のCVT付き動力伝達装置では、車
両の前後進の切換のためおよび運転性能の向上の
ために補助変速機が付加され、補助変速機は、L
(ロー)レンジの場合に低速段になり、D(ドライ
ブ)レンジの場合に高速段になる。
しかしCVT付き動力伝達装置において、Lあ
るいはDレンジ中に補助変速機を低速段と高速段
とに自動的に切換えることを開示する先行技術は
見い出されない。
補助変速機がアツプシフトされる場合、補助変
速機の入力側の回転を低下させるために補助変速
機の入力側の動力伝達系にはその慣性トルクに対
応するトルクが余分にかかる。
また補助変速機がダウンシフトされる場合に
も、低速段用摩擦係合装置の係合時期が早過ぎた
り遅過ぎたりすると、補助変速機の入力側の回転
が定常値になるまでに補助変速機の入力側の動力
伝達系には慣性トルクに対応するトルクが余分に
かかる。
したがつて、CVTのライン圧は補助変速機の
変速時を考慮して設定されないと、補助変速機の
変速時にCVTのベルトが滑り、耐久性上、支障
が生じる。しかし、補助変速機の変速時を考慮し
てCVTライン圧を高目に設定した場合には、補
助変速機の非変速機にCVTのライン圧が過大と
なり、ベルトの張力が大き過ぎて耐久性を低下さ
せたり、オイルポンプの駆動損失の増大、したが
つて燃料消費率の悪化という支障がある。
目 的 本発明の目的は、補助変速機の変速時に支障を
生じることなく、CVTの耐久性および燃料消費
率を良好に保持することができるCVT付車両用
動力伝達装置の油圧制御装置を提供することであ
る。
構成 この目的を達成するために本発明は、第13図
のクレーム対応図に示すように、有効径が可変の
一対の可変プーリ間に伝動ベルトが巻掛けられた
無段変速機と、複数の前進変速段を有する補助変
速機とが機関の動力伝達経路に直列に設けられて
いる車両用動力伝達装置において、該補助変速機
を変速させるためのシフトバルブと、該可変プー
リの伝動ベルトに対する挟圧力を制御するための
ライン圧を調圧するライン圧調圧弁とを備える形
式の無段変速機付車両用動力伝達装置の油圧制御
装置であつて、(a)前記補助変速機の変速信号を検
出する変速信号検出手段と、(b)該変速信号検出手
段からの信号により前記補助変速機の変速期間を
設定する変速期間設定手段と、(c)該変速期間設定
手段により前記補助変速機の変速期間が設定され
ている間は、前記ライン圧を所定値上昇させるラ
イン圧上昇手段とを、含むことを特徴とする。
効 果 このようにすれば、補助変速機の非変速時は無
段変速機のライン圧が通常値に制御されるが、補
助変速機の変速時間が設定されると、ライン圧が
所定値上昇させられてライン圧が高められる。こ
のため、補助変速機の変速期間では、無段変速機
の伝動トルク容量が高められているので、伝導ベ
ルトの滑りの発生やそれに起因する伝動ベルトの
耐久性の低下が好適に防止される一方、通常時に
は無段変速機の伝動ベルトが不要に狭圧されるこ
とがなくなり、動力損失が抑制されるとともに伝
動ベルトの耐久性が高められている。
好ましくは、ライン圧上昇手段が、CVTの変
速比の減少関数としての変速比圧を発生する変速
比検出弁、変速比圧の減少関数としてのライン圧
を発生するライン圧発生弁、ライン圧発生弁への
変速比圧の供給を阻止するカツトオフバルブ、お
よびカツトオブバルブを阻止位置にする制御手段
を含む。
補助変速機の変速時の動力伝達系の衝撃を緩和
するために、補助変速機の変速期間では、流体伝
動装置(流体継手あるいは流体トルクコンバー
タ)並列なロツクアツプクラツチは解放状態に保
持される。有利な実施態様では、このロツクアツ
プクラツチ制御用電磁弁が利用される。すなわ
ち、この電磁弁を、ライン圧上昇手段の制御手段
と兼用し、この電磁弁にカツトオフバルブの制御
圧の排出も制御させる。したがつて新たに電磁弁
を設ける必要がなく、部品点数の増大を防止する
ことができる。
実施例 図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図において、CVT1は1対の入力側プー
リ2a,2b、1対の出力側プーリ4a,4b、
および入力側と出力側のプーリに掛けられて機関
動力を伝達するベルト6を備えている。一方の入
力側プーリ2aは入力軸8に軸線方向へ移動可能
に、回転方向へは固定的に設けられ、他方の入力
側プーリ2bは入力軸8に固定されている。また
一方の出力側プーリ4aは出力軸10に固定さ
れ、他方の出力側プーリ4bは出力軸10に軸線
方向へ移動可能に、回転方向へは固定的に設けら
れている。入力側プーリ2a,2bの対向面およ
び出力側プーリ4a,4bの対向面は半径方向外
方へ向かつて相互の距離を増大させるテーパ状に
形成され、ベルト6の横断面は等脚台の形状に形
成されている。出力側プーリ4a,4bの押圧力
はベルト6の滑りを回避して動力伝達を確保でき
る最小限の値に制御され、入力側プーリ2a,2
bの押圧力はCVT1の変速比γ(=入力軸8の回
転速度Nin/出力軸10の回転速度Nout)を決
定する。流体継手12は機関のクランク軸14へ
接続されているポンプ16と、ポンプ16からの
オイルにより回転させられ入力軸8に固定されて
いるタービン18とを備えている。直結クラツチ
22はクランク軸14と入力軸8との間の接続を
制御し、ダンパ24は直結クラツチが解放状態か
ら係合状態へ切換えられる際の衝撃および機関の
トルク変動を吸引する。車速あるいは機関回転速
度が所定値以上になると、直結クラツチ22が係
合状態に保持されて、流体継手12におけるオイ
ルによる動力伝達の損失を回避する。オイルポン
プ26は、ポンプ26と一体的に回転し、油圧制
御装置を介してオイルをCVT1、流体継手12
等へ送る。カウンタ軸28は、CVT1の出力軸
10に対して平行に設けられ、2つの歯車30,
32を有している。出力軸10の機関動力は出力
軸10と同軸的な歯車34からカウンタ軸28上
の歯車30,32を介して差動装置36へ伝達さ
れ、さらに差動装置36から左右のアクルス軸3
8,40を介して左右の駆動輸へ送られる。補助
変速機42はCVT1の出力軸10に対して同軸
的に設けられる。補助変速機42はラビニヨオ形
複合遊星歯車装置43を含み、この遊星歯車装置
43は、第1と第2のサンギヤ44,46、第1
のサンギヤ44にかみ合う第1のプラネタリギヤ
48、この第1のプラネタリギヤ48と第2のサ
ンギヤ46とにかみ合う第2のプラネタリギア5
0、この第1のプラネタリギヤ48にかみ合うリ
ングギヤ52、および第1と第2のプラネタリギ
ヤ48,50を回転可能に支持するキヤリヤ54
を備えている。第2のサンギヤ46は補助変速機
42の入力部分としてのCVT1の出力軸10と
一体的な軸64へ接続され、キヤリヤ54は歯車
34へ接続されている。高速段用クラツチ56は
軸64と第1のサンギヤ44との接続を制御し、
低速段用ブレーキ58は第1のサンギヤ44の固
定を制御し、後進用ブレーキ60はリングギヤ5
2の固定を制御する。
第2図は補助変速機42の各摩擦係合要素の作
動状態および各レンジにおける減速比を示してい
る。○は係合状態、×は解放状態を意味し、p1お
よびp2の次式から定義されている。
ρ1=Zs1/Zr ρ2=Zs2/Zr ただしZs1は第1のサンギヤ44の歯数、Zs2
は第2のサンギヤ46の歯数、Zrはリングギヤ
52の歯数である。すなわちL,Dレンジの低速
段では低速段用ブレーキ58により第1のサンギ
ヤ44が固定されるため減速比1+ρ1/ρ2で機関
動力が伝達され、L,Dレンジの高速段では高速
段用のクラツチ56は係合状態になつて遊星歯車
装置43が一体となつて回転し、これにより減速
比1で機関動力が伝達され、Rレンジでは後進用
ブレーキ60によりリングギヤ52が固定される
ため、減速比1−1/ρ2の逆回転で機関動力が伝
達される。
第3図ないし第5図は油圧制御装置の詳細図で
ある。オイルポンプ26はストレーナ72を介し
て吸込んだオイルを加圧してライン圧油路74へ
供給する。スロツトルバルブ76は、吸気スロツ
トル開度θに関係したスロツトル圧Pthを出力ポ
ート78に発生する。スロツトルバルブ76のス
プール77は、スロツトルカム79からスロツト
ル開度θの増大に連れて増大する作用力と制御ポ
ート81からフイードバツク圧としてのスロツト
ル圧Pthと対向的に受け、ライン圧油路74と出
力ポート78との接続を制御する。マニユアルバ
ルブ80は、シフトレバーのL(ロー)、D(ドラ
イブ)、N(ニユートラル)、R(リバース)、およ
びP(パーキング)レンジに関係して軸線方向位
置を制御され、ライン圧油路74の第1ライン圧
Pl1を、Rレンジ時にはポート83へ、Lレンジ
時はポート85へ、Dレンジ時はポート85,8
7へ、それぞれ導く。
リリーフ弁89は、ライン圧油路74の第1の
ライン圧Pl1が所定値以上になるとライン圧油路
74のオイルを逃がす安全弁としての機能を有す
る。
二次油圧油路82はオリフイス84とプライマ
リレギユレータバルブ198の余剰オイルが排出
されるポート85とを介したライン圧油路74へ
接続され、セカンダリプレツシヤレギユレータバ
ルブ86は、オリフイス88を介して二次油圧油
路82へ接続されている制御室90を有し、制御
室90の油圧とばね92の荷重とに関係して上次
油圧油路82とポート94との接続を制御し、二
次油圧油路82の二次油圧Pzを所定値に維持す
る。潤滑油油路95はポート94あるいはオリフ
イス97を介して二次油圧油路82へ接続されて
いる。ロツクアツプ制御弁96は、二次油圧油路
82を流体クラツチ12に並列なロツクアツプク
ラツチ22の係合側および解放側へ選択的に接続
する。電磁弁100はロツクアツツプ制御弁96
の制御室102とドレン104との接続し、電磁
弁100がオフ(非励磁)である場合はロツクア
ツプクラツチ98の解放側へ二次油圧油路82か
らの二次油圧Pzが伝達されて機関動力が流体ク
ラツチ12を介して伝達され、電磁弁100がオ
ン(励磁)である場合はロツクアツプクラツチ9
8の係合側およびオイルクーラ106へ二次油圧
油路82からの二次油圧Pzが供給されて機関動
力はロツクアツプクラツチ98を介して伝達され
る。クーラバイパス弁107はクーラ圧を制御す
る。
変速比制御装置108は、第1および第2のス
プール弁110,112、第1および第2の電磁
弁114,116を備えている。第1の電磁弁1
14がオフである期間は第1のスプール弁110
のスプールは室117の二次油圧Pzによりばね
118の方へ押圧されており、ポート119の第
1のライン圧Pl1は第1のスプール弁110のポ
ート120を介して第2のスプール弁112のポ
ート122へ送られ、ポート124とドレン12
6との接続は断たれている。第1の電磁弁114
がオンである期間は室117の油圧が第1の電磁
弁114のドレン128を介して排出され、第1
のスプール弁110のスプールはばね118によ
り室117の方へ押圧され、ポート120にはラ
イン圧Plが生じず、ポート124はドレン126
へ接続される。また、第2の電磁弁116がオフ
である期間は第2のスプール弁112のスプール
は室128の二次油圧Pzによりばね130の方
へ押圧され、ポート122とポート132との接
続は断たれ、ポート134はポート136へ接続
されている。ポート132,134は油路138
を介してCVT1の入力側油圧シリンダへ接続さ
れている。第2の電磁弁116がオンである期間
は第2のスプール弁112のスプールはばね13
0により室128の方へ押圧され、ポート122
はポート132へ接続され、ポート134とポー
ト136との接続は断たれる。ポート136は油
路142を介してポート124へ接続されてい
る。オリフイス140は第2の電磁弁116のオ
フ時にポート122から少量のオイルをポート1
32へ導く。したがつて第1の電磁弁114がオ
フでかつ第2の電磁弁116がオンである期間は
CVT1の入力側油圧シリンダへオイルが速やか
に供給され、変速比γは下降する。第1の電磁弁
114がオフでかつ第2の電磁弁116がオフで
ある期間はCVT1の入力側油圧シリンダへのオ
イルの供給はオリフイス140を介して行なわ
れ、CVT1の変速比γは穏やかに下降する。第
1の電磁弁114がオンでかつ第2の電磁弁11
6がオンである場合、CVT1の入力側油圧シリ
ンダへのオイルの供給、排出は行なわれず、
CVT1の変速比γは一定に保持される。第1の
電磁弁114がオンでかつ第2の電磁弁116が
オフである期間は入力側油圧シリンダ46のオイ
ルはドレン126から排出されるもので、CVT
1の変速比γは急激に上昇する。
変速比検出弁146は第6図に詳細が示されて
いる。スリーブ148,150は弁孔152に同
軸的に配置され、スナツプリング154により軸
線方向へ固定されている。棒156は、スリーブ
148の端部を貫通し、ばね座158を固定され
ている。別の棒160は、両端部においてそれぞ
れ入力側可動プーリ2aおよび棒156に結合
し、棒156を入力側可動プーリ2aの軸線方向
変位量に等しい変位量だけ軸線方向へ移動させ
る。スプール162は、ランド164,166を
有し、スリーブ150内に軸線方向へ移動可能に
嵌合している。ランド164はランド164と1
66との間の空間168を油室170へ連通させ
る通路172を有し、ランド166は空間168
へのスリーブ150のポート174の開口面積を
制御する。ポート174はスリーブ148の外周
の空間を介してドレン176へ接続されている。
油室170は制御圧Pcを発生する出力ポート1
78を有し、出力ポート178はオリフイス18
0を介してライン圧油路74へ接続されている。
ばね182はばね受け158とスリーブ150と
の間に設けらえて棒156をスリーブ148から
押出す方向へ付勢し、ばね184はばね受け15
8とスプール162のフランジ186との間に設
けられてスプール162を油室170の方へ付勢
する。入力側固定プーリ32に対するCVT1の
入力側可動プーリ2aの変位量が増大するに連れ
て変速比γは増大する。入力側可動プーリ2aの
変位量の増大により棒156はスリーブ148か
ら押出されるので、油室170の方向へのばね1
84によるスプール162の付勢力は低下する。
この結果、スプール162は棒156の方へ移動
し、ランド166はポート174の開口面積を増
大させてオイルの排出流量を増大させるので、出
力ポート178の変速比圧Pγは低下する。変速
比圧Pγは出力ポート178の油圧媒体の排出量
を制御することにより生成されるので、上限をラ
イン圧Plに規定される。第7図および第8図の破
線は、変速比圧Pγと変速比γとの2つの関係を
例示している。後述されるように第1のライン圧
Pl1は変速比γの減少に連れて減少するが、変速
比圧Pγがライン圧Pl1に等しくなる変速比γ1(こ
の変速比γ1はスロツトル圧Pth、したがって機関
トルクTeの関数である。)に低下すると、それ以
下の変速比範囲ではPγ=Pl1となる。なお第7図
および第8図において二点鎖線は第1のライン圧
Pl1の理想値であり、T1>T2である。
カツトオフバルブ190は、ロツクアツプ制御
弁96の制御室102へ油路192を介して連通
している室194、および室194の油圧とばね
195のばね力とに関係して移動するスプール1
96を有し、電磁弁100がオフである場合、す
なわち、ロツクアツプクラツチ22が解放状態に
ある場合(補助変速機42において変速を行なう
とき、動力伝達系の衝撃を吸収するためにロツク
アツプクラツチ22は解放状態にされる。)、閉状
態になつて変速比圧Pγがプライマリレギユレー
タバルブ198へ伝達されるのを阻止する。本実
施例では、上記カツトオフバルブ190が、補助
変速機42の変速期間が設定されている間は、第
1のライン圧Pl1を所定値上昇させるライン圧上
昇手段として機能している。
ライン圧調圧弁としてのプライマリレギユレー
タバルブ198は、スロツトル圧Pthを供給され
るポート200、変速比圧Pγを供給されるポー
ト202、ライン圧油路74へ接続されているポ
ート204、オイルポンプ26の吸入側へ接続さ
れているポート206、およびオリフイス208
を介して第1のライン圧Pl1を供給されているポ
ート210、軸線方向へ運動してポート204と
ポート206との接続を制御するスプール21
2、スロツトル圧Pthを受けてスプール212を
ポート202の方へ付勢するスプール214、お
よびスプール212をポート202の方へ付勢す
るばね216を備えている。スプール212の下
から2つのランドの面積をA1,A2、スロツト
ル圧Pthを受けるスプール214のランドの面積
をA3、および216の作用力をW1と、それぞ
れ定義すると次式が成立する。
カツトオフバルブ190が開いてポート202
に変速比圧Pγが来ている場合は Pl1=(A3・Pth+W1−A1・Pγ)/(A2−A1)
……(1) カツトオフバルブ190が閉じてポート202
に変速比圧Pγが来ていない場合は Pl1=(A3・Pth+W1)/(A2−A1) ……(2) なお(1)式および(2)式で定義されるPl1は第7図
および第8図においてそれぞれ実線および一点鎖
線で示される。
第2のライン圧発生手段としてのサブプライマ
リレギユレータバルブ220は、L,Dレンジ時
に第1のライン圧Pl1をマニユアルバルブ80の
ポート85から導かれる入力ポート222、第2
のライン圧Pl2が発生する出力ポート224、変
速比圧Pγを導かれるポート226、フイードバ
ツク圧としての第2のライン圧Pl2をオリフイス
228を介して導かれるポート230、入力ポー
ト222と出力ポート224との接続を制御する
スプール232、スロツトル圧Pthを導かれるポ
ート234、ポート234からのスロツトル圧
Pthを受けてスプール232をポート226の方
へ付勢するスプール236、およびスプール23
2をポート226の方へ付勢するばね238を有
している。スプール232の下から2つのランド
の面積をB1,B2、スロツトル圧Pthを受ける
スプール236のランドの面積をB3、およびば
ね238の作用力をW2とそれぞれ定義すると次
式が成立する。
Pl2=(B3・Pth+W2−B1・Pγ)/(B2−B1
)……(3) 第9図はサブプライマリレギユレータバルブ2
20により生成される第2のライン圧Pl2とその
理想値との関係を示している。
シフトバルブ250はD,Lレンジ時に第2の
ライン圧Pl2を導かれる入力ポート252、出力
ポート254,254、オリフイス258を介し
てドレン260へ接続されているポート262、
Dレンジ時にマニユアルバルブ80のポート87
から第1のライン圧Pl1を供給される制御ポート
264、その他の制御ポート266,268、ド
レン270、スプール272、およびスプール2
72をポート268の方へ付勢するばね274を
有している。制御ポート266,268はオリフ
イス276を介して二次油圧Pzを導かれ、制御
ポート266,268の油圧は電磁弁278によ
り制御される。スプール272の下から2つのラ
ンドの面積はS1,S2であり、S1<S2であ
る。また、電磁弁278のオン、オフは車両の運
転パラメータに関係して制御され、オン時にはド
レン280からオイルが排出される。
スプール272がばね274側の位置にある場
合、入力ポート252は出力ポート254へ接続
され、出力ポート256はポート262およびオ
リフイス258を介してドレン260へ接続され
る。したがつて出力ポート254から第2のライ
ン圧Pl2がアキユムレータ282および高速段用
クラツチ56へ供給され、補助変速機42は高速
段になる。
スプール272がポート268側の位置にある
場合、入力ポート252は出力ポート256へ接
続され、出力ポート254はドレン270へ接続
される。したがつて出力ポート256からの第2
のライン圧Pl2が低速段用アキユムレータ58へ
供給され、補助変速機42は低速段となる。
Lレンジの場合は、制御ポート264に第1の
ライン圧Pl1が導かれていないので、電磁弁27
8がオフになると、スプール272は最初は面積
S2のランドに作用する二次油圧Pzにより、後
は面積S1のランドに作用する二次油圧Pzによ
り、ばね274の方へ移動するが、電磁弁278
がオンになると、制御ポート266,268の油
圧は低下するので、スプール272はばね274
によりポート268の方へ移動する。すなわちL
レンジでは電磁弁278のオン、オフに関係して
補助変速機42の高速段と低速段との切換が可能
である。
Dレンジでは制御ポート264に第1のライン
圧Pl1が導かれるので、スプール272が一たん
ばね274側の位置になると、面積S2のランド
に制御ポート264からの第1のライン圧Pl1が
作用し、その後の電磁弁278のオン、オフに関
係なく、スプール272はばね274側の位置
に、したがつて補助変速機42は高速段に保持さ
れる。
シフトタイミングバルブ290は、高速段用ク
ラツチ56へ連通している制御ポート292、シ
フトバルブ250の出力ポート256へ接続され
ている入力ポート294、低速段用ブレーキ58
へ接続されている出力ポート296、ドレン29
8、スプール300、およびスプール300をポ
ート292の方へ付勢するばね302を有してい
る。シフトバルブ250が低速段位置から高速段
位置へ切換えられた場合、出力ポート254から
高速段用クラツチ56へ第2のライン圧Pl2が供
給されるが、高速段用クラツチ56の油圧がまだ
低い場合、スプール300はばね302によりポ
ート292側の位置にあり、低速段用ブレーキ5
8のオイルは、シフトバルブ250のポート26
2およびオリフイス258を介してドレン260
から緩やかに排出される。高速段用クラツチ56
の油圧が高くなると、スプール300はポート2
92の油圧によりばね302に抗して移動し、低
速段用ブレーキ58のオイルはタイミングシフト
バルブ290のドレン298から速やかに排出さ
せる。この結果、補助変速機42においてシフト
アツプが行なわれる場合に、低速段用ブレーキ5
8の解放が適当に遅らせられ、変速衝撃が抑制さ
れる。
電磁弁100,114,116,278は二次
油圧油路82からの二次油圧Pzを導かれ、二次
油圧Pzの排出を制御する。特願昭59−12017号に
開示された油圧制御装置では電磁弁はスロツトル
圧Pthを導かれていた。したがつて従来装置では
最大スロツトル圧に対処できるように電磁弁のば
ね力およびソレノイド吸引力を設定しなければな
らず、電磁弁が大型化する不利があり、また低ス
ロツトル圧では電磁弁により制御されるスプール
弁のスプールの応答性の悪化が生じたり、スプー
ルに作用するばね力の設定が煩雑になる問題があ
る。この実施例では二次油圧Pzを用いることに
よりこれらの問題を解消して設計の自由度が向上
する。
第10図は制御ブロツク図である。電子制御装
置310は吸気スロツトル開度θ、車速V、
CVT1の入力側回転速度Nin、機関の冷却水温
度TWおよびシフトポジシヨンなどのパラメータ
を入力信号として受け、油圧制御装置312の電
磁弁100,114,116,278を増幅段3
14を介して制御する。
実施例の主要部の作用を第11図を参照して説
明する。なお第11図において、Pchは高速段用
クラツチ56のサーボ油圧であり、Pclは低速段
用ブレーキ58のサーボ油圧である。
時刻t1以前ではシフトバルブ250用の電磁
弁278はオンにあり、シフトバルブ250は低
速段位置にあつて、補助変速機42は低速段にあ
る。また、ロツクアツプ制御弁96用の電磁弁1
00はオンにあり、カツトオフバルブ190の制
御ポート194には二次油圧Pzは導かれず、カ
ツトオフバルブ190はプライマリレギユレータ
バルブ198への変速比圧Pγの伝達を許容して
いる。したがつて第1のライン圧Pl1は前述の(1)
式および第7図、第8図の実線で定義されている
値となる。
時刻t1において、電磁弁278はオフにさ
れ、シフトバルブ250は高速段位置となり、高
速段用クラツチ56のサーボ油圧Pchは上昇し始
める。タイミングシフトバルブ290はサーボ油
圧Pchが所定値以上に達するまで、ポート296
とドレン298との接続を断つているので、サー
ボ油圧Pchの低下は時刻t3まで遅延される。
時刻t2においてロツクアツプ制御弁96用の
電磁弁100はオフにされる。この結果、カツト
オフバルブ190の制御ポート194へ二次油圧
Pzが導かれ、カツトオフバルブ190はプライ
マリレギユレータバルブ198への変速比圧Pγ
の伝達を阻止する。したがつて第1のライン圧
Pl1は、(2)式および第7図、第8図の一点鎖線か
ら定義される値となり、上昇する。同時にロツク
アツプクラツチ22も解放状態となつて、動力伝
達系の衝撃は流体クラツチ12により吸収され
る。補助変速機42の変速中は、補助変速機42
の入力側の動力伝達系には、その慣性トルクに相
当するトルクが余分かかるが、時刻t2から第1
のライン圧Pl1の上昇により、CVT1のVベルト
6の滑りが回避される。
時刻t4の直前においては低速断用ブレーキ5
8は解放状態にあり、高速段用クラツチ56は完
全な係合状態となつている。
時刻t4において、ロツクアツプ制御弁96の
電磁弁100は再びオンになり、ロツクアツプ制
御弁96の制御ポート102およびカツトオフバ
ルブ190の制御ポート194のオイルはドレン
104から排出される。この結果、ロツクアツプ
クラツチ22は係合状態になるとともに、カツト
トフバルブ190はプライマリレギユレータバル
ブ198への変速比圧Pγの伝達を許容し、第1
のライン圧Pl1は(1)式および第7図、第8図の実
線から定義される値に戻る。
このようにすれば、補助変速機42の非変速時
はCVT1の第1のライン圧Pl1が通常値に制御さ
れるが、補助変速機42の変速期間が電子制御装
置310により設定されて電磁弁100がオフ状
態とされると、第1のライン圧Pl1が所定値上昇
させられる。このため、補助変速機42の変速期
間では、CVT1の伝動トルク容量が高められる
ので、ベルト6の滑りの発生やそれに起因するベ
ルト6の耐久性の低下が好適に防止される一方、
通常時にはCVT1のベルト6が不要に挟圧され
ることがなくなり、車両の動力損失が抑制される
とともにベルト6と耐久性が高められる。本実施
例では、電子制御装置310が、シフトバルブ用
電磁弁278への変速信号を検出する変速信号検
出手段とその変速信号により変速期間を設定する
変速期間設定手段とを兼ねている。
第12図は本発明の別の実施例を示す。カツト
オフバルブ190の制御ポート194への二次油
圧Pzの導入を制御する電磁弁320が、ロツク
アツプ制御弁96用の電磁弁100とは別個に設
けられる。オリフイス322,324は電磁弁1
00,320の相互干渉を防止するために設けら
れており、補助変速機42の変速期間では電磁弁
320はオフであるが、非変速期間では電磁弁3
20はオンとなり、制御ポート194のオイルは
ドレン326から排出される。
本発明を実施例について説明したが、特許請求
の範囲に記載された精神の範囲内で種々の修正お
よび変形が可能であることは当業者にとつて明ら
かだろう。
【図面の簡単な説明】
第1図はCVT付き動力伝達装置のスケルトン
図、第2図はレンジと摩擦係合装置の作動状態と
の関係を示す図表、第3図ないし第5図は油圧制
御装置の詳細図、第6図は変速比検出弁の詳細
図、第7図および第8図は第1のライン圧の特性
を示すグラフ、第9図は第2のライン圧の特性を
示すグラフ、第10は制御ブロツク図、第11図
は補助変速機は変速時の各パラメータの時間変化
を示す図、第12図は別の実施例を示す図であ
る。第13図は本発明のクレーム対応図である。 1……CVT、42……補助変速機、100,
310……電磁弁、190……カツトオフバル
ブ、198……プライマリレギユレータバルブ、
310……電子制御装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有効径が可変の一対の可変プーリ間に伝動ベ
    ルトが巻掛けられた無段変速機と、複数の前進変
    速段を有する補助変速機とが機関の動力伝達経路
    に直列に設けられている車両用動力伝達装置にお
    いて、該補助変速機を変速させるためのシフトバ
    ルブと、該可変プーリの伝動ベルトに対する挟圧
    力を制御するためのライン圧を調圧するライン圧
    調圧弁とを備える形式の無段変速機付車両用動力
    伝達装置の油圧制御装置であつて、 前記補助変速機の変速信号を検出する変速信号
    検出手段と、 該変速信号検出手段からの信号により、前記補
    助変速機の変速期間を設定する変速期間設定手段
    と、 該変速期間設定手段により前記補助変速機の変
    速期間が設定されている間は、前記ライン圧を所
    定値上昇させるライン圧上昇手段と を含むことを特徴とする無段変速機付車両用動力
    伝達装置の油圧制御装置。
JP12362184A 1984-06-18 1984-06-18 無段変速機付車両用動力伝達装置の油圧制御装置 Granted JPS612958A (ja)

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US5207617A (en) * 1991-06-27 1993-05-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hydraulic control apparatus for continuously variable power transmitting system including reversing gear device and auxiliary transmission

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