JPH0543581A - 複素環式アミドプロスタグランジン類縁体 - Google Patents

複素環式アミドプロスタグランジン類縁体

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JPH0543581A
JPH0543581A JP4016441A JP1644192A JPH0543581A JP H0543581 A JPH0543581 A JP H0543581A JP 4016441 A JP4016441 A JP 4016441A JP 1644192 A JP1644192 A JP 1644192A JP H0543581 A JPH0543581 A JP H0543581A
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JP4016441A
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Philip M Sher
フイリツプ・エム・シエール
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Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はトロンボキサンA2レセプタ拮抗剤
として有用な新規プロスタグランジン化合物を提供す
る。 【構成】 本発明の新規化合物は、式、 【化1】 (式中、mは1、2または3;nは0、1、2または3;
RはCO2R'、CH2OH、CONHSO23、CON
HR4または−CH2−5−テトラゾリル;R'は水素、ア
ルキルまたはアルカリ金属;XはOまたはNH;Yは−O
−、単結合またはビニレン、但し、nが0のときYは−
O−でなく、Yがビニレンのときnは0;Zは−CH=
CH−、−(CH2)2−または 【化2】 である、残りのR1,R2,R3,R4は明細書の記載と同
意義)で示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複素環式アミドプロスタ
グランジン類縁体、更に詳しくは、トロンボキサンA2
レセプタ拮抗剤として有用で、たとえば血栓症や血管痙
攣症の治療に使用しうる新規なプロスタグランジン化合
物に関する。
【0002】
【発明の構成と効果】本発明に係る新規化合物は、式:
【化5】 で示され、トロンボキサンA2(TXA2)レセプタ拮抗
剤、またはトロンボキサンA2レセプタ拮抗剤兼トロン
ボキサンシンセターゼ抑制剤である。本発明化合物[I]
は、たとえば血栓症や血管痙攣症を良好な持続作用で治
療するのに使用することができる。
【0003】上記式[I]中および本明細書を通じて用い
られる各種記号の定義は、以下の通りである。mは1、
2または3;nは0、1、2または3;RはCO2R'、C
2OH、CONHSO23、CONHR4または−CH
2−5−テトラゾリル;R'は水素、アルキルまたはアル
カリ金属;XはOまたはNH;Yは−O−、単結合または
ビニレン、但し、nが0のときYは−O−でなく、Yが
ビニレンのときnは0;Zは−CH=CH−、−(CH2)
2−または
【化6】 1は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラ
ルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル
アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルも
しくはアミド(すなわち
【化7】 、ここでtは1〜12およびRaはアルキル、アリー
ル、シクロアルキルまたはシクロアルキルアルキル)で
あって、非置換または任意にアルキル、アリール、シク
ロアルキルもしくはシクロアルキルアルキルで置換され
たもの;R2は水素、アルキル、アリールもしくはアラル
キル、またはR1およびR2はアルキレンもしくはアルケ
ニレンであって、R1とR2はそれらが結合する窒素原子
と共に合して5〜8員環基;R3はアルキル、アリールま
たはアラルキル;およびR4は水素、アルキル、アリール
またはアラルキルである。
【0004】このように本発明化合物[I]は、下記式
[I(A)]および[I(B)]で示され、かつ該式中、X,
R'およびnが前記と同意義、qが1〜7の整数である
好ましい化合物を含有する。
【化8】 および
【化9】 最も好ましい化合物は、R'が水素、mが1、nが2、
qが4およびシクロアルキルがシクロヘキシルの場合で
ある。
【0005】本明細書で用いる各種語句の定義は、以下
の通りである。「アルキル」としては、炭素数12以下、
好ましくは1〜4の直鎖および分枝鎖基の両方が包含さ
れ、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、
ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4−ジメチル
ペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチル、
ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル等、およびこれ
らの各種分枝鎖異性体が挙げられ、これらのアルキル基
はトリフルオロメチル、ハロまたはヒドロキシル基の1
または2個で置換されていてもよい。
【0006】「シクロアルキル」としては、炭素数3〜1
2、好ましくは3〜8の飽和環式炭化水素基が包含さ
れ、たとえばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオク
チル、シクロデシルおよびシクロドデシルが挙げられ
る。
【0007】「アリール」または「Ar」とは、環部に6〜
10個の炭素を含有するモノ環式またはジ環式芳香族基
を指称し、たとえばアルキル、トリフルオロメチル、ハ
ロゲン(Cl、Br、IまたはF)、アルコキシ、アリー
ルアルコキシ、ヒドロキシ、アルキルチオ、アルキルス
ルフィニル、アルキルスルホニル、フェニルチオ、フェ
ニルスルフィニルおよび/またはフェニルスルホニルな
どの1または2個の置換基を有することもあるフェニル
およびナフチルが挙げられる。
【0008】「アラルキル」とは、アリール置換基を有す
る上記アルキル基を指称し、たとえばベンジルが挙げら
れる。
【0009】「アルコキシ」および「アラルコキシ」とは、
酸素原子に結合した上記アルキルおよびアラルキル基を
指称する。
【0010】「ハロゲン」または「ハロ」とは、塩素、臭
素、フッ素または沃素を指称し、塩素が好ましい。
【0011】上記R1置換基における「アルケニル」とし
ては、−(CH2)q−(qは1〜14)などの少なくとも1
個の飽和炭化水素成分を介してN原子から分離する、少
なくとも1個の二重結合を有する炭素数12以下、好ま
しくは3〜10の炭化水素基が含まれ、たとえばI、C
lまたはFなどのハロゲン置換基を有することもある、
2−プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペ
ンテニル、4−ペンテニル等が挙げられる。
【0012】上記R1置換基における「アルキニル」とし
ては、−(CH2)q−(qは1〜14)などの少なくとも1
個の飽和炭化水素成分を介してN原子から分離する、少
なくとも1個の三重結合を有する炭素数16以下、好ま
しくは3〜10の炭化水素基が含まれ、たとえば2−プ
ピニル、2−ブチニル、3−ブチニル等が挙げられる。
【0013】上記R1置換基における「シクロヘテロアル
キル」とは、窒素、酸素および/または硫黄などの1ま
たは2個のヘテロ原子を有し、かつ該ヘテロ原子のベー
タまたはガンマ位の炭素原子を介して
【化10】 のN原子に結合する5員、6員または7員飽和環基を指
称し、たとえば
【化11】 等が挙げられる。
【0014】上記R1置換基における「ヘテロアリール」
または「ヘテロ芳香族基」とは、窒素、酸素または硫黄な
どの1または2個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子を
介しては
【化12】 のN原子に直接結合しない5員または6員芳香族環基を
指称し、たとえば
【化13】 等が挙げられる。
【0015】上記R1置換基における「シクロヘテロアル
キルアルキル」とは、窒素、酸素または硫黄などの1ま
たは2個のヘテロ原子を有し、かつ−(CH2)X−鎖(x
は1〜12、好ましくは1〜8)を介して
【化14】 のN原子に結合する5員、6員または7員飽和環基を指
称し、たとえば
【化15】 等が挙げられる。
【0016】上記R1置換基における「ヘテロアリールア
ルキル」とは、1〜4個の窒素および/または1または
2個の酸素もしくは硫黄原子を有し、かつ−(CH2)X
鎖(xは1〜12、好ましくは1〜8)を介して
【化16】 のN原子に結合する5員、6員または7員芳香族環基を
指称し、たとえば
【化17】
【化18】 等が挙げられる。
【0017】Yが単結合およびXがNである本発明化合
物Iは、出発物質として式:
【化19】 (式中、nは1、2、3または4である)のブロモフェニ
ルアルキルアルコールAを用いることにより、製造され
る。アルコールAをアミン塩基(たとえばトリエチルア
ミン)および不活性溶媒の存在下、通常の方法で保護化
合物(たとえばt−ブチルクロロジフェニルシラン)で処
理して、式:
【化20】 (式中、Proは保護基を表す)の保護されたブロモフ
ェニルアルキル化合物Bを形成する。本発明において、
ブロモフェニルアルキルアルコールAとの反応に好適に
使用しうる保護化合物としては、これらに限定されるも
のでないが、たとえば
【化21】 (クロロジメチル−t−ヘキシルシラン)
【化22】 (クロロジメチル−t−ブチルシラン)、
【化23】 (t−ブチルクロロジフェニルシラン)等が含まれる。
【0018】次いで上記保護された化合物Bをたとえ
ば、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン(TH
F)の存在下、約−100〜0℃にてt−C49Liま
たはn−C49Liで処理する金属−ハロゲン交換反応
に付すか、または好ましくは、不活性有機溶媒(たとえ
ばTHFまたはジエチルエーテル)の存在下、マグネシ
ウムで処理するグリニヤル反応に付し、次いでTHFな
どの不活性有機溶媒の存在下、約−78〜+25℃に
て、式:
【化24】 の(エキソ)オクタヒドロ−5,8−エポキシ−1H−ベ
ンゾピラン−3−オールまたは(エキソ)オクタヒドロ−
4,7−エポキシイソベンゾフラン−1−オールC[U.
S.特許NO.4143054またはパテルらのU.S.特
許出願No.629780(1990年12月18日出
願),“(エキソ,エキソ)−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプタン−2,3−ジメタノール・モノアシルエステ
ル・ジアシルエステルおよびその酵素加水分解"の記載
に従って製造]と共に、C:Bのモル比が約1:2〜1:4
となるように縮合させて、式:
【化25】 の縮合した7−オキサビシクロヘプタン化合物IIを形
成する。
【0019】次いで縮合した化合物IIを、酢酸または
不活性有機溶媒(たとえば酢酸エチル)中の触媒(たとえ
ば水酸化パラジウム/活性炭)の存在下、水素で処理す
る水添分解に付して、式:
【化26】 のアルコールIIIを形成する。
【0020】アルコールIIIの保護基(Pro)がt−
ヘキシルジメチルシリルまたはt−ブチルジメチルシリ
ルであるとき、アルコールIIIをピリジンおよびジメ
チルアミノピリジン(DMAP)の存在下、アセチル化剤
(たとえば無水酢酸)と反応させて、式:
【化27】 の化合物IVを形成しうる。
【0021】次いで、このアセチル化した化合物IVを
アセトン中、約−10〜+10℃にて、ジョーンズ試薬
(フィーザー・アンド・フィーザーのReagents in Orag
anicSynthesis, Vol.1、242頁参照)と反応させて、
式:
【化28】 のアセテート−酸Vを形成する。
【0022】アセテート−酸Vをテトラヒドロフラン
中、水性水酸化アルカリ金属と反応させて、式:
【化29】 のアルコール−酸VIを形成する。
【0023】次いでアルコール−酸VI(またはアセテ
ート−酸V)を約−10〜+10℃にて、酸のアルコー
ル溶液(たとえばHCl/CH3OH)でエステル化し
て、式:
【化30】 のアルコールエステルVIIを形成する。
【0024】アルコールエステルVIIをアセトン中、
約−10〜+10℃にて、ジョーンズ試薬で酸化して、
式:
【化31】 の酸−エステルVIIIを形成する。
【0025】酸−エステルVIIIを不活性雰囲気(た
とえばアルゴン)下、1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(WSC)または
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などのカップ
リング剤並びにヒドロキシベンゾトリアゾール(HOB
T)水和物触媒およびアミン塩基(たとえばN−メチルモ
ルホリン)の存在下で、約20〜30℃にて、有機溶媒
(たとえばジメチルホルムアミド)中のヒドラジンまたは
ヒドラジン塩酸塩と反応させて、式:
【化32】 のヒドラジドIXを形成する。
【0026】ヒドロジドIXを不活性雰囲気(たとえば
アルゴン)下、ナトリウムメトキシドの存在下で、有機
溶媒(たとえばメタノール)中の式:
【化33】 のチオアミドDと反応させて、式:
【化34】 の化合物Xを形成する。
【0027】上記チオアミドDは、ブーン・W.R.の「J.
Chem. Soc.」(601頁、1945年)およびオリバー・
J.E.およびソネット・P.E.の「J. Org. Chem.」(
、1437頁、1973年)の記載に従って製造され
る、2,2−アミノチオエタノール酸エチルエステルか
ら誘導される。すなわち、このエステルをHNR12
アミン試薬(たとえば4−シクロヘキシルブチルアミン)
と反応させて、チオアミドDを形成する。同様な製法
は、ウエッジーゲ・A.の「J. Pract. Chem.」(、132
頁、1874年)およびウオルター・W.およびボード・
K.D.の「Liebigs Ann. Chem.」(660、74頁、19
62年)に記載されている。
【0028】化合物Xを高減圧下約180〜220℃に
過熱するシクロ脱水反応に付して、Yが単結合、XがN
H、RがCO2R'およびR'がアルキルである本発明化
合物[I]を形成する。これらのチオアミドカップリング
反応およびシクロ脱水反応工程は、T.バネックらの「Co
ll. Czech. Chem. Comm.」(49、2492頁、198
4年)に記載の操作に類似する。
【0029】別法として、XがOのとき、化合物VII
Iを不活性雰囲気(たとえばアルゴン)下、有機溶媒(た
とえばトルエン)中、塩化オキサリルおよび必要に応じ
てDMFの存在下約0〜30℃にて、その酸クロリドに
変換する。次いで酸クロリドを不活性雰囲気(たとえば
アルゴン)下、有機溶媒(たとえばクロロホルム)中の塩
基(たとえばピリジン)の存在下で約0〜30℃にて、
式:
【化35】 のヒドロキシアミドEと反応させて、式:
【化36】 の化合物XIを形成する。
【0030】化合物XIを化合物Xの場合に記載したシ
クロ脱水反応に付して、Xが0、Yが単結合、RがCO
2R'およびR'がアルキルである本発明化合物[I]を形
成する。類似の製法が、ヘンネン・W.J.およびロビン
ス・R.K.の「J. Het. Chem.」(22、1747頁、19
85年)、ヨーロッパ特許出願No.239309、およ
びルシア・M.およびビボナ・N.の「Ann. Chim. (Rome)」
58、484頁、1968年)に見られる。ヒドロキ
シアミドEは、チオアミドDをアルゴンなどの不活性雰
囲気下、約20〜30℃にて、ヒドロキシアミン/メタ
ノール溶液と反応させることにより製造される。
【0031】Yが−O−である本発明化合物[I]は、以
下の手順に従って製造することができる。式:
【化37】 のブロモフェノールA1をブロモメチルメチルエーテル
で処理して、式:
【化38】 の化合物B1を形成する。化合物B1を金属化(n−ブチ
ルリチウム/THFを用いる化合物Bの金属−ハロゲン
交換の場合に類似する操作に従う)およびヘミアセター
ルCと縮合させて、式:
【化39】 の縮合した7−オキサビシクロヘプタン化合物XIIを
形成する。
【0032】次いで縮合した化合物XIIを、酢酸中の
パラジウム/活性炭などの触媒の存在下水素で処理する
水添分解に付して、式:
【化40】 のアルコールを化合物XIIIを形成する。
【0033】化合物XIIIをたとえば、メタノールと
塩酸の溶液で処理し脱保護を行い、式:
【化41】 の脱保護したアルコールXIVを形成する。
【0034】次いでアルコールXIVのテトラヒドロフ
ラン溶液をモル当量の水素化ナトリウムまたは1〜4当
量の炭酸塩塩基(たとえば炭酸カリウム)で処理して脱
保護を行う。得られるフェノキシド溶液を不活性有機溶
媒(たとえばTHF、ジメチルホルムアミドまたはジメ
トキシエタン)の存在下、式: ハロ−(CH2)n−CO2アルキル のハロアルカン酸エステルで、F:XIVのモル比が約
1:1〜3:1となるように処理してアルキル化し、式:
【化42】 のアルコールエステルXVを形成する。アルコールエス
テルXVを化合物VIIの場合と同様に処理して、Yが
−O−である本発明化合物[I]を形成する。
【0035】Yが−CH=CH−である本発明化合物
[I]は、出発物質として以下の手順に従って製造しう
る、nが2であるアルコールAを用いることによって、
製造することができる。すなわち、式:
【化43】 のアルデヒドGを(C65)3PCHCO2CH3によるヴ
ィッティッヒ反応に付して、式:
【化44】 のエステルHを形成する。エステルHをメタノール中、
ロジウム/アルミナ触媒の存在下、水素で処理する二重
結合還元に付して、式:
【化45】 のエステルH1を形成する。次いでエステルH1をトルエ
ン溶媒中、水素化ジイソブチルアルミニウムで処理して
還元し、nが2であるアルコールAを形成する。
【0036】このアルコールAを前記と同様に用いて、
nが2であるアルコール−エステルVIIを形成し、次
いでアミン塩基(たとえばトリエチルアミン)および不活
性溶媒(たとえば塩化メチレン)およびN,N−ジメチル
アミノピリジン(DMAP)の存在下、前記のシラン保護
化合物で処理して、式:
【化46】 の保護されたアルコールXVIを形成する。
【0037】次いで保護されたアルコールXVIを不活
性雰囲気(たとえばアルゴン)下、低温(−78〜0℃)に
て、リチウムジイソプロピルアミド/テトラヒドロフラ
ンで処理する。得られる混合物を約−78〜+25℃に
て、ジフェニルジセレニドで処理して、対応する式:
【化47】 のセレニドXVIIを形成する。
【0038】不活性有機溶媒(たとえば酢酸エチルおよ
び/またはメタノール)中のセレニドXVIIを、酸化
剤(たとえば水性過酸化水素)で処理して、式:
【化48】 のシンナメートXVIIIを形成する。シンナメートX
VIIIを塩化水素メタノール溶液で処理することによ
り、保護基を脱離して、式:
【化49】 のアルコールXIXを形成し、次いで該アルコールXI
Xを用い、前記アルコール−エステルVIIの処理と同
様な操作に従って、Yが−CH=CH−である本発明化
合物[I]を形成することができる。
【0039】Zが−CH=CH−または−(CH2)2−で
ある本発明化合物[I]は、以下の手順に従って製造する
ことができる。先ず、Zが好ましくはシス型の−CH=
CH−、およびXがOである本発明化合物[I]は、出発
物質として式:
【化50】 のヒドロキシメチル化合物XX(U.S.特許No.414
3054の記載に準じて製造)を用いることにより製造
される。すなわち、化合物XXを不活性雰囲気(たとえ
ばアルゴン)下、アセトン中約−10〜+20℃にてジ
ョーンズ試薬[フィーザー・アンド・フィーザーのReagent
s for Oraganic Synthesis,Vol.1、142頁、196
7年の記載に従って製造される、CrO3を水性硫酸に
溶解もしくは懸濁したもの]によるジョーンズ酸化に付
して、対応する式:
【化51】 のカルボン酸−エステルXXIを形成する。
【0040】次いで酸−エステルXXIを、上述の化合
物VIII→IX→X→[I](またはVIII→XI→
[I])の場合と同様に反応させて、Zが−CH=CH−
である本発明化合物[I]を形成する。
【0041】式[I]においてZが−CH=CH−である
トランス二重結合異性体は、出発物質として、シス二重
結合を有するヒドロキシメチル化合物XXを用いて製造
しうる。すなわち、化合物XXをイミダゾールまたはト
リエチルアミンおよび不活性有機溶媒(たとえば塩化メ
チレンまたはテトラヒドロフラン)の存在下、t−ブチ
ルジメチルシリルクロリドなどの保護化合物または前述
の他のシリル保護基で処理して、式:
【化52】 の保護されたアルコール化合物XXIIを形成する。
【0042】この保護されたアルコール化合物XXII
の不活性有機溶媒(たとえば塩化メチレンまたはアセト
ン)中の溶液を、低温(約−78〜−60℃)にて過剰の
オゾンで処理した後、ジメチルスルフィドで処理して
[XXII:(CH3)2Sのモル比約0.01:1〜0.2:
1]、式:
【化53】 のアルデヒドXXIIIを形成する。
【0043】次いでアルデヒドXXIIIを不活性有機
溶媒(たとえば塩化メチレンまたはクロロホルム)中、
臭化リチウムまたは塩化リチウムとトリメチルホスホノ
アセテートとトリエチルアミンの混合物で処理して、
式:
【化54】 のエステルXXIVを形成する。
【0044】エステルXXIVの不活性有機溶媒(たと
えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテルまたはジメ
トキシエタン)中の溶液を、約−78〜0℃に冷却し、
次いでトルエンなどの芳香族溶媒中の水素化ジイソブチ
ルアルミニウムと約0.5〜4時間反応させて、式:
【化55】 のアルコールXXVを形成する。
【0045】アルコールXXVをピリジンおよびトルエ
ンの存在下、約−10〜+10℃にて、ブロモトリフェ
ニルホスホニウムブロミド(アルゴン下トルエンまたは
他の芳香族溶媒中のトリフェニルホスフィンに約−10
〜+10℃で臭素を加えることにより形成)で処理し
て、式:
【化56】 のブロミドXXVIを形成する。
【0046】酢酸t−ブチルまたは酢酸エチルなどの酢
酸エステルを約−78〜−60℃にて、LDA(リチウ
ムジイソプロピルアミド)の不活性有機溶媒(たとえばテ
トラヒドロフラン)中の溶液で約0.5〜2時間処理した
後、上記ブロミドXXVIの不活性有機溶媒(たとえば
テトラヒドロフラン)中の溶液を加えて、式:
【化57】 (式中、nは2である)のエステルXXVIIを形成す
る。
【0047】Zがトランス型の−CH=CH−およびn
が1、3または4である本発明化合物[I]の場合、アル
デヒドXXIIIをカリウムt−アミレート/トルエン
またはNaH/ジメチルスルホキシドなどの強塩基の存
在下、式:
【化58】 のホスホニウム塩Iと反応せしめ、式:
【化59】 の化合物XXVIIIを得、次いで公知の方法で酸化お
よびエステル化して、nが1、3または4であるエステ
ルXXVIIを形成する。
【0048】次いでエステルXXVIIをアルゴンなど
の不活性雰囲気下、メタノール中、塩酸/メタノール
(塩化アセチルをメタノールに加えることにより製造)に
よる処理で脱保護して、式:
【化60】 のアルコールXXIXを形成する。
【0049】次いで前記の方法に従い、出発物質として
化合物XXの代わりに上記アルコールXXIXを用いる
ことにより、Zが−CH=CH−である、トランス二重
結合異性体形状の本発明化合物[I]を形成することがで
きる。
【0050】Zが−(CH2)2−である本発明化合物[I]
は、対応するZが−CH=CH−である酸化合物から、
たとえば不活性有機溶媒(たとえば酢酸エチルまたは酢
酸)中の水素添加触媒(たとえばパラジウム/炭素)を用
いる水素添加によって製造することができる。
【0051】nが0、Zがフェニレン、およびYが単結
合である本発明化合物[I]は、出発物質として式:
【化61】 のブロモベンジルアルコールAを用いることにより製
造しうる。すなわち、ブロモベンジルアルコールA2
不活性溶媒(たとえば塩化メチレン)中、4−ジメチルア
ミノピリジンおよびアミン塩基(たとえばトリエチルア
ミン)の存在下、保護化合物(たとえばt−ブチルクロロ
ジフェニルシラン)で処理して、式:
【化62】 (式中、Proは保護基を表す)の保護されたブロモベン
ジル化合物B2を形成する。
【0052】上記使用に好適な保護化合物の具体例は、
前記ブロモフェニルアルキルアルコールAとの反応に用
いたもの(臭化ベンジルを除く)である。
【0053】保護された化合物B2をジエチルエーテル
またはTHFの存在下、約−100〜0℃にてt−C4
9Liまたはn−C49Liで処理して金属化する
か、あるいは不活性有機溶媒(たとえばTHFまたはジ
エチルエーテル)の存在下マグネシウムで処理するグリ
ニヤル反応に付す。このように処理した化合物B2を次
いで、不活性有機溶媒(たとえばTHF)の存在下約−7
8〜+25℃にて、化合物CとC:B2のモル比が約1:
2〜1:4となるように縮合させて、式:
【化63】 の縮合した7−オキサビシクロヘプタン化合物XXXを
形成する。
【0054】次いで化合物XXXをたとえば、4−ジメ
チルアミノピリジンの存在下、無水酢酸およびピリジン
の溶液で処理して保護し、式:
【化64】 の保護されたアルコール化合物XXXIを形成する。
【0055】次いでこの化合物XXXIを通常の方法で
脱保護し、得られるアルコールを前記の操作でジョーン
ズ酸化に付して、粗酸化合物を形成する。粗酸化合物を
THFなどの不活性有機溶媒の存在下、水性水酸化物と
の反応で脱アセチル化し、次いでたとえばジアゾアルカ
ン(ジアゾメタンなど)または酸性アルコールで処理して
エステル化し、式:
【化65】 のアルコールエステルXXXIIを形成する。
【0056】次いでアルコールエステルXXXIIを上
述の水添分解に付して、式:
【化66】 のアルコールエステルXXXIIIを得る。
【0057】次にアルコールエステルXXXIIIをジ
ョーンズ酸化に付して、式:
【化67】 の酸エステルXXXIVを形成する。
【0058】酸エステルXXXIVを化合物VIIIの
場合と同様に処理して、Zがフェニレン、Yが単結合、
およびnが0である本発明化合物[I]を形成する。
【0059】RがCO2R'およびR'がアルカリ金属で
ある本発明化合物[I]は、対応するエステルから、該エ
ステルを水酸化リチウムまたは水酸化カリウムなどの塩
基で処理することにより製造することができる。対応す
る酸化合物(R'が水素)は、上述のアルカリ金属塩を酸
(たとえば希塩酸またはシュウ酸)で中和することにより
製造される。
【0060】Rが−CH2OHである本発明化合物[I]
は、対応するエステル(RがCO2R'およびR'がアルキ
ル)をジエチルエーテルおよびTHFの存在下、LiB
4などの還元剤で処理することにより製造しうる。
【0061】RがCONHSO23である本発明化合物
[I]は、対応する酸化合物(RがCO2H)を不活性雰囲
気(たとえばアルゴン)下、カップリング剤(たとえばジ
シクロヘキシルカルボニルジイミドまたはWSC)およ
びジメチルアミノピリジンの存在下、式:
【化68】 のスルホンアミドJで処理することにより製造される。
【0062】Rが−CH−5−テトラゾリルである本
発明化合物[I]は、対応するエステルを順次、約100
〜130℃にて、(1)水素化還元剤(たとえばホウ水素
化リチウムまたはホウ水素化ナトリウム)、(2)トルエ
ンなどの不活性溶媒中のトリフェニルホスホニウムブロ
ミド、(3)メタノール/水などの極性溶媒中のシアン化
アルカリ金属、および(4)塩化アンモニウム、DMFお
よび塩化リチウムの存在下のナトリウムアジドと反応さ
せることによって製造される。
【0063】RがCONHR4(但し、R4は水素以外)で
ある本発明化合物[I]は、対応する酸化合物から、DM
F、HOBT、有機塩基(たとえばトリエチルアミン)お
よび式: HNHR4 (式中、R4は水素である)のアミンK(該アミンの代わり
に塩化アンモニウム使用)の存在下、WSCで処理する
ことにより製造することができる。
【0064】本発明化合物は、式[I]中の星印で示され
る4つの不斉中心を有するしかしながら、上述の各式に
おいて星印を含まない式も、可能な全ての立体異性体を
表していることが認められよう。種々の立体異性体形状
の全ては、本発明の技術的範囲に属する。
【0065】本発明化合物の各種立体異性体形状、すな
わち、シス−エキソ、シス−エンドおよび全トランス形
状並びに立体異性対は、出発物質およびU.S.特許N
o.4143054の操作に従って製造することができ
る。
【0066】本発明化合物のそれぞれの核は便宜上、
式:
【化69】 で表されるが、該核を式:
【化70】 で表してもよい。
【0067】本発明化合物は、トロンボキサンレセプタ
拮抗剤であって、それ自体、トロンボキサンレセプタ仲
介作用の抑制剤として有用である。語句「トロンボキサ
ンレセプタ拮抗剤」としては、いわゆるトロンボキサン
2レセプタ拮抗剤、トロンボキサンA2拮抗剤、トロン
ボキサンA2/プロスタグランジン・エンドパーオキシ
ド拮抗剤、Tp−レセプタ拮抗剤またはトロンボキサン
拮抗剤と称せられるものが含まれる。
【0068】また本発明化合物はトロンボキサンシンセ
ターゼ抑制剤でもあるため、トロンボキサン産生の抑制
剤として有用である。
【0069】本発明化合物は血小板機能の抑制剤とし
て、すなわち、全体または部分的血栓性血管閉塞障害、
たとえば冠動脈、大脳動脈、眼動脈、肝動脈、腸間膜動
脈、腎動脈、末梢動脈または血管もしくは器官移植の血
栓症を含む動脈血栓症、不安定狭心症、一時的虚血発
作、または間欠性跛行の予防および治療に有用である。
本発明化合物は、動脈内幕切除や血管造影などの診断も
しくは治療処置中に起こる血管損傷に伴う血栓症の予防
に使用することができる。本発明化合物は、X線撮影造
影剤を用いる体外循環中の血小板賦活、機能不全および
/または損失を含む血小板消耗および/または賦活を特
徴とする障害、血栓性血小板減少性紫斑病、汎発性血管
内凝固、電撃性紫斑病、溶血性輸血反応、溶血尿毒症症
候群、全身性狼瘡、シクロスポリン誘発腎中毒、肺高血
圧症、透析による副作用、または腹大動脈瘤修復による
副作用の治療または予防に使用しうる。本発明化合物
は、肺塞栓症、深静脈血栓症、肝静脈血栓症および腎静
脈血栓症を含む静脈血栓症もしくは塞栓症の治療に使用
しうる。
【0070】本発明化合物は、動脈または静脈血管収縮
の抑制剤として有用である。従って、本発明化合物は、
不安定狭心症、慢性固定狭心症および変異種、またはプ
リンツメタル狭心症、レイナウド症候群、片頭痛、冠動
脈、大脳動脈、眼動脈、肝動脈、腸間膜動脈、腎動脈、
末梢動脈の血管痙攣もしくは血管移植、手術や外傷など
に付随する血管損傷に伴う血管収縮の予防に使用するこ
とができる。本発明化合物によって治療しうる血管収縮
性障害の他の具体例としては、妊娠の高血圧症、肝−腎
症候群、および肺高血圧症が挙げられる。
【0071】本発明化合物は、気管支収縮、すなわち、
気道過敏症、アレルギー気管支痙攣、ぜん息、および環
境刺激、感染刺激、傷害刺激または機械的刺激に対する
気管支収縮応答の抑制剤として有用である。
【0072】本発明化合物は単独または血流の回復を目
的とする他の薬剤と組み合わせて、心筋層、皮膚、脳、
腸または腎を含む各種組織に対する虚血性および再灌流
損傷の抑制剤として有用である。たとえば、本発明化合
物は、虚血後の心筋機能を改善したり、心筋梗塞の大き
さを減少させるのに使用することができる。診断または
治療処置中の血流低下によっておこる虚血に対し、本発
明化合物による治療効果が得られる。たとえば、本発明
化合物はバイパス手術後に見られる心筋昏倒を低下させ
る。さらに本発明化合物は、発作によって起こる組織損
傷の低下に使用することができる。
【0073】本発明化合物は、熱傷、糖尿病網膜症、腫
瘍転移および晩発性ジスキネージを含む他の症状の予防
または治療に使用することができる。本発明化合物は、
利尿薬誘発利尿を高めるのに使用することができる。
【0074】さらに本発明化合物のトロンボキサンレセ
プタ拮抗剤は、心筋梗塞の6時間以内に、t−PA、ス
トレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼま
たはアニソイル化プラスミノーゲン−ストレプトキナー
ゼ活性化錯体(APSAC)などの血栓崩壊剤と共に使用
しうる。かかる場合、血栓崩壊剤は通常の用量、たとえ
ば虚血後の心筋損傷を低下させるため、「Physician's D
esk Reference」に開示の量で使用すればよい。
【0075】本発明化合物は、上述の疾患にかかりやす
い種々の哺乳動物、たとえばヒト、ネコ、イヌ等に対
し、1日当たり1回用量または2〜4回の分割用量で、
約0.1〜100mg/kg、好ましくは約0.2〜50
mg/kg、より好ましくは約0.5〜25mg/kg
(または約1〜2500mg、好ましくは約5〜200
0mg)の有効量にて経口または非経口投与することが
できる。
【0076】活性成分として本発明化合物の1種または
2種以上の混合物を約5〜500mgの単位用量で含有
する錠剤、カプセル剤、溶液剤または懸濁液剤などの製
剤で、また創傷治癒用局所剤形(本発明化合物0.01〜
5重量%、1日1〜5回適用)で利用することができ
る。本発明化合物は、生理学的に許容しうるビヒクルま
たは担体、賦形剤、結合剤、保存剤、安定化剤、フレー
バー等と共に通常の物質に、または医薬実務で要求され
るプラスチベース(Plastibase)(鉱油をポリエチレンで
ゲル化したもの)などの局所担体と共に配合することが
できる。なお、上述の如く、本発明化合物の1つは、他
の中間体としても利用することができる。
【0077】また本発明化合物は、末梢血管病の治療に
局所投与することもでき、この場合はクリームまたは軟
膏の形状で配合されてよい。
【0078】
【実施例】次に挙げる実施例は、本発明の好ましい具体
例である。なお、他に特別な指示がなければ、全ての温
度単位は℃である。
【0079】実施例1 [1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−[[3−[3−
[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−
1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチル]ベンゼン
プロピオン酸メチルエステルの製造:− A.3−(2−ブロモフェニル)−2−プロペン酸メチル
エステル 700mlの乾燥THF(カリウム/ベンゾフェノンよ
り蒸留)中の161.2g(871ミリモル)の2−ブロモ
ベンズアルデヒドの撹拌溶液にアルゴン下室温にて、2
98.4g(892ミリモル、1.024当量)のメチル
(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート[アルドリ
ッチ(Aldrich)]を20gづつ1時間にわたって加える。
反応液は穏やかに発熱し、混合物は均質となる。得られ
た溶液を18時間撹拌すると、その間に若干の沈澱物が
形成する。200mlのヘキサンを加えると、さらに沈
澱が起こる。濾過、次いで蒸発を行う。残渣を多量のヘ
キサンでスラリー化し(さらに沈澱)、一夜冷凍する。こ
れを濾過し、濾液をシリカゲル(約1kg)のプラグに通
し、10%酢酸エチル(EtOAc)/ヘキサンで溶離す
る。溶出液を減圧濃縮して、201.5gの無色油状物
を得る。この油状物は、二重結合異性体混合物(4:1)
(トランス型が多量)の純粋な上記A化合物であった。こ
の化合物の収率96%。
【0080】B.2−ブロモベンゼンプロピオン酸メチ
ルエステル 1.0lのメタノール中の201.5g(836ミリモル)
の上記Aアクリレートおよび8.4gの5%ロジウム/
アルミナ触媒(MCB)の混合物を、水素雰囲気下(バー
ルン)室温にて8時間にわたって撹拌する。アリコート
1H−NMR分析により、上記B化合物とトランス型
上記A化合物の混合物(約1:1)(シス型上記A化合物な
し)の存在が認められる。混合物をさらに500mlの
メタノール(MeOH)で希釈し、さらに12.6gの触
媒を加える。一夜水素添加後、反応が完了する。反応混
合物を、プレフィルターパッドを備える、セライト(Cel
ite)およびミリポア(Millipore)/フルロポア(Fluropor
e)膜フィルター(0.5μmFH)に通し、濾液を減圧濃
縮して、2種の混和しない油状物を得る。油状物の1つ
は水溶性で、強酸性水溶液とする。NaHCO3固体お
よびNa2SO4を注意して加える(ガス発生)。混合物を
CH2Cl2で希釈し、濾過し、蒸発して(CH2Cl2
用いる再蒸発でメタノールを追い出す)、196.9gの
透明油状物を得る。この油状物には、95%の純粋な上
記B化合物と5%のジブロモ化合物が存在する。集めた
上記B化合物の収率92%(187.1g)。
【0081】C.2−ブロモベンゼンプロパノール アルゴン下0℃(氷浴)に冷却した770mlのトルエン
中の196.9g(95%純粋分187.1g、770ミ
リモル)の上記B化合物の撹拌溶液に、1.0M水素化ジ
イソブチルアルミニウム(DIBAL−H)/トルエン溶
液830ml(830ミリモル、アルドリッチ)を45分
にわたって加える。反応液の発熱はたいしたことはな
い。混合物を1時間撹拌後、TLCによりほぼ半分の出
発物質の残存が認められる。次に、580mlの1.5
M−DIBAL−H/トルエン溶液(870ミリモル、
アルドリッチ)をゆっくりと加える。氷浴を取り除き、
撹拌を2時間続ける。次いで混合物を、氷浴中撹拌下の
1.2lの6M塩酸にゆっくりと注ぐ。この反応抑制に
よって発熱が起こり、ガスが発生する。混合物を0℃に
再冷却した後、各層を分離し、有機層を1M塩酸および
塩水で洗う。次いでこれをNa2SO4およびMgSO4
上で乾燥し、蒸発して(CH2Cl2を用いる再蒸発でト
ルエンを追い出す)、173.0gの透明無色油状物を得
る。この油状物には、95%の純粋な上記C化合物と5
%のジブロモ化合物が存在する。集めた上記C化合物の
収率99%(164.3g)。
【0082】D.1−ブロモ−2−[3−[[ジメチル(1,
1,2−トリメチルプロピル)シリル]オキシ]プロピル]
ベンゼン 200mlの乾燥塩化メチレン(五酸化リンより蒸留)中
の29.0g(135ミリモル)の粗上記Cアルコールお
よび24.1g(135ミリモル、ペトラーチ(Petrarc
h))のt−ヘキシルジメチルクロロシランの溶液に、室
温にて20mlのトリエチルアミン(143ミリモル、
水素化カルシウムより蒸留)、次いで200mg(1.6
4ミリモル、アルドリッチ)の4−ジメチルアミノピリ
ジンを加える。反応混合物を室温で18時間撹拌する。
得られるスラリーを100mlのヘキサンで希釈し、1
5分撹拌しながら0℃に冷却し、次いでトリエチルアミ
ン塩酸塩固体を濾去する。濾液を減圧濃縮して油状物を
得る。粗油状物をフラッシュクロマトグラフィー[メル
ク(Merck)シリカ、15×10cm、酢酸エチル/石油
エーテル=1:9)で精製して、45.5g(127ミリモ
ル、94%)の上記D化合物を無色液体で得る。
【0083】E.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−[2
−[3−[[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シ
リル]オキシ]プロピル]フェニル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジメタノール −100℃に冷却した30mlの乾燥ジエチルエーテル
(ケチルより蒸留)中の5.00g(14.0ミリモル)の上
記D化合物の溶液に、1.7M−t−ブチルリチウム/
ペンタン溶液15ml(25ミリモル、アルドリッチ)を
15分にわたって滴下する。反応混合物を−100℃で
15分間、次いで0℃で15分間撹拌する。得られる淡
黄色アニオン溶液を−78℃に再冷却し、30mlの乾
燥THF(ケチルより蒸留)を加え、10mlのTHF中
の875mg(5.61ミリモル)の[3aR−(3aα,
4β,7β,7aα)]−オクタヒドロ−4,7−エポキシ
イソベンゾフラン−1−オールの溶液を急速に加える。
反 応混合物を0℃に加温し、1時間撹拌し、5mlの
水で反応を抑え、次いで100mlの水と25mlの酢
酸エチル間に分配する。有機層を分離し、水性層をさら
に25mlの酢酸エチルで抽出する。有機抽出物をコン
バインし、乾燥(硫酸マグネシウム)し、減圧濃縮して油
状物を得る。粗油状物をフラッシュクロマトグラフィー
(メルクシリカ、12×5.0cm、酢酸エチル/石油エ
ーテル=1:4、次いで酢酸エチル/石油エーテル=4:
1)で精製して、2.35g(5.41ミリモル、97%)
の上記Eジアステレオマーアルコールを無色油状物で得
る。
【0084】F.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−
[[2−[3−[[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピ
ル)シリル]オキシ]プロピル]フェニル]メチル]−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−メタノール 60mlの氷酢酸中の1.90g(4.38ミリモル)の上
記Eジアステレオマーアルコールおよび1.9gの20
%水酸化パラジウム/炭素触媒(湿性、水分50%以
下、アルドリッチ)の混合物を、水素雰囲気下(バルー
ン)で5時間急速に撹拌する。反応混合物を4μMポリ
カーボネート膜で濾過し、濾液を減圧濃縮する(室温
浴)。残渣を50mlの水と50mlの酢酸エチル間に
分配する。有機層を分離し、50mlの1M水酸化ナト
リウム水溶液で洗い、乾燥(硫酸マグネシウム)し、減圧
濃縮して油状物を得る。この粗物質をフラッシュクロマ
トグラフィー(メルクシリカ、12×5.0cm、酢酸エ
チル/石油エーテル=1:2)で精製して、1.03g
(2.39ミリモル、55%)の上記F化合物を無色油状
物で得る。さらに、出発物質の上記E化合物573mg
(1.37ミリモル、30%)を回収する。
【0085】G.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−
[[3−(ヒドロキシメチル)−7−オキサビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−イル]メチル]ベンゼンプロピオン酸
メチルエステル 6mlの乾燥ピリジン/無水酢酸(1:1)中の1.00g
(2.39ミリモル)の上記F化合物および50mg(0.
41ミリモル、アルドリッチ)の4−ジメチルアミノピ
リジンの溶液を、室温で2時間撹拌する。反応混合物を
減圧濃縮し、残渣を25mlの酢酸エチルと20mlの
1M塩酸間に分配する。有機層を分離し、20mlの1
M水性NaOHおよび20mlの塩水で洗い、乾燥(硫
酸マグネシウム)し、減圧濃縮して粗アセテートを油状
物で得る。0℃に冷却した15mlのアセトン試薬中の
上記粗アセテートの溶液に、3.3mlのジョーンズ試
薬(Cr+6中2.6M、フィーザー・アンド・フィーザの
Reagents for Organic Synthesis,Vol.1、142頁
参照)を急速に加える。反応混合物を2時間撹拌し、1
mlのイソプロパノールを加えて反応を抑え、さらに3
0分間撹拌する。得られる緑色スラリーをセライトパッ
ドで濾過する。濾液を減圧濃縮し、残渣を25mlのジ
エチルエーテルと25mlの水間に分配する。有機層を
分離し、減圧濃縮して粗アセテート−酸を油状物で得
る。
【0086】15mlの1M水性NaOH/THF(2:
1)中の上記粗アセテート−酸の溶液を、室温で30分
間撹拌する。反応混合物を氷浴で冷却し、15mlの1
M塩酸で反応を抑え、次いで25ml部のジエチルエー
テルで2回抽出する。エーテル抽出物をコンバインし、
25mlの塩水で洗い、減圧濃縮して粗アルコール−酸
を油状物で得る。10mlの酸性メタノール(0.5ml
の塩化アセチルを10mlの乾燥メタノールへ0℃にて
加えることにより調整)中の上記粗アルコール−酸の溶
液を、0℃で2時間撹拌し、次いで減圧濃縮する。得ら
れる油状物をフラシュクロマトグラフィー(メルクシリ
カ、15×3.0cm、酢酸エチル)で精製して、526
mg(1.76ミリモル、上記F化合物から74%)の上
記G化合物を無色油状物で得る。
【0087】H.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−
[[3−カルボキシ−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イル]メチル]ベンゼンプロピオン酸メチルエス
テル 0℃に冷却した5mlのアセトン試薬中の495mg
(1.63ミリモル)の上記G化合物の溶液に、2.0ml
(Cr+6中2.6M)のジョーンズ試薬を急速に加える。
反応混合物を室温まで加温し、2時間撹拌し、次いで約
1mlのイソプロパノールで反応を抑える。15分後、
得られる緑色スラリーをセライトパッドで濾過する。濾
液を20mlのジエチルエーテルと20mlの水間に分
配する。有機層を分離し、水性層をさらに20mlのジ
エチルエーテルで抽出する。エーテル抽出物をコンバイ
ンし、乾燥(硫酸マグネシウム)し、減圧濃縮して560
mg(1.59ミリモル、98%)の粗上記H化合物を無
色油状物で得る。
【0088】I.2,2−アミノチオ−1−[(4−シクロ
ヘキシルブチル)アミノ]−1−エタノン ブーン・W.R.の「J. Chem. Soc.」(601頁、1945
年)[オリバー・J.E.およびソネット・P.E.の「J. O
rg. Chem.」(38、1437頁、注記6、1973年)も
参照]の記載に従って、2,2−アミノチオエタン酸エチ
ルエステルを製造する。10mlのメタノール中の純
2,2−アミノチオエタン酸エチルエステル(7.06
g、53.1ミリモル)の溶液を、アルゴン下室温にて撹
拌しながら、7.35gの4−シクロヘキシルブチルア
ミン(47.4ミリモル)を加える。穏やかな発熱反応が
起こり、その間に反応混合物はかなり暖まる。約30分
後、沈澱形成が始まる。TLCにより、両出発物質は完
全に消費され、かつ数種の生成物が形成するのが認めら
れる。沈澱物を濾別する。これは所望の上記I化合物
(H2NCSCONHR)でなく、むしろRNHCSCO
NHRであった。母液を蒸発し、フラッシュクロマトグ
ラフィー(10〜100%EtOAc/ヘキサン勾配、
混合画分を捨てる)を行って、他の4種の生成物を単離
する。2.24gの上記I化合物(H2NCSCONHR)
から別に、レジオ(regio)異性RNHCSCONH2と他
の2つの化合物、H2NCSCONH2およびH3COC
SCONHRもしくはRNHCSCOOCH3を単離し
た。上記I化合物(黄色固体)の収率20%。
【0089】類する製法として、(a)A.ウエッジーゲ
の「J. Pract. Chem.」(、132頁、1874年)、
(b)W.ウオルターおよびK.D.ボードの「Liebigs An
n. Chem.」(660、74頁、1962年)を参照。関連
化合物の分光データについては、R.A.ドミッセらの「B
ull. Soc. Chim. Belg.」(88、261頁、1979
年)を参照。 TLC(25%EtOAc/ヘキサン、アニスアルデヒド): 2,2−アミノチオエタン酸エチルエステル 0.29 4−シクロヘキシルブチルアミン 0.00 上記I化合物 0.40 RNHCSCONHR 0.71 RNHCSCONH2 0.33 H2NCSCONH2 0.10 H3COCSCONHRまたはRNHCSCOOCH3 0.5013 C−NMR(67.8MHz,CDCl3中):191.
3、158.0、40.8、37.4、36.9、33.
3、29.3、26.6、26.3、24.1
【0090】J.2−アミノ−2−ヒドロキシイミノ−
1−[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]−1−エタン 50mlのメタノール中の4.29gのH2NOH・HC
l(61.7ミリモル)の溶液に、14.1mlの25%ナ
トリウムメトキシド/メタノール溶液(4.37M,6
1.7ミリモル)を加える。この中和によって穏やかな発
熱が起こり、混合物を室温まで冷却せしめ、NaClを
十分に沈澱せしめる。次いで上層液(約1Mのヒドロキ
シルアミンメタノール溶液)を取り出す。10mlのメ
タノール中の0.69gの純粋な上記I化合物(2.85
ミリモル)の溶液を、アルゴン下室温にて撹拌しなが
ら、約1Mのヒドロキシルアミンメタノール溶液6ml
(6ミリモル)を加える。5時間撹拌後、化合物をCH2
Cl2で希釈し、水を加える。混合物をCH2Cl2で3
回抽出し、抽出物をNa2SO4上で乾燥し、蒸発して
0.71g(定量収量)の純粋な上記J化合物を白色固体
で得る。 TLC(25%酢酸エチル/ヘキサン、アニスアルデヒド): 上記I化合物 0.36 上記J化合物 0.14
【0091】K.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−
[[3−[[[[1−アミノ−2−[(4−シクロヘキシルブチ
ル)アミノ]−2−オキソエチリデン]アミノ]オキシ]カ
ルボニル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−イル]メチル]ベンゼンプロピオン酸メチルエステル 15mlのトルエン中の0.75gの純粋な上記H化合
物(2.36ミリモル)の溶液を、アルゴン下室温にて撹
拌しながら、0.26mlの塩化オキサリル(0.38
g,3.0ミリモル)を加える。混合物に気泡が発生す
る。5分後、小滴(約3mg)のジメチルホルムアミドを
加えると、泡立ちが促進する。約1時間後に泡立ちが中
止し、溶媒を蒸発せしめる。得られる酸クロリドを4m
lのCHCl3に溶解し、これを25mlのCHCl3
の0.68gの純粋な上記Jアミドキシム化合物(2.8
ミリモル、1.2当量)および0.4mlのピリジン(0.
4g、5ミリモル、2当量)の溶液へ、アルゴン下室温
にて撹拌しながら移送する(この残留酸クロリドの移送
に4ml部のCHCl3を2回添加する)。一夜撹拌後
(反応は非常に早く終了)、混合物を蒸発する。フラッシ
ュクロマトグラフィー(30〜50%EtOAc/ヘキ
サン勾配)を行い、1.21gの純粋な上記K化合物を白
色固体で得る。収率95%。
【0092】類似の製法については、(a)W.J.ヘンネ
ンおよびR.K.ロビンスの「J. Helt. Chem.」(22、1
747頁、1985年)、(b)ヨーロッパ特許No.02
39309、(c)M.ルシアおよびN.ビボナの「Ann. Ch
im. (Rome)」(58、484頁、1968年)を参照。 TLC[50%(5%AcOH/EtOAc)/ヘキサ
ン、アニスアルデヒド]: 上記J化合物 0.63 上記H化合物 0.39 上記K化合物 0.4413 C−NMR(67.8MHz、CDCl3):173.3、
168.6、158.7、148.7、138.5、13
7.9、130.1、128.9、126.7、126.
5、78.6、77.7、51.6、49.0、39.7、
37.4、36.9、34.7、33.2、32.4、29.
5、28.7、27.4、26.6、26.3、24.0
【0093】L.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−
[[3−[3−[[(4−シクロヘキスルブチル)アミノ]カル
ボニル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−7
−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチル]
ベンゼンプロピオン酸メチルエステル 0.73gの純粋な上記K化合物(1.35ミリモル)を高
減圧(4トル)下に置き、200℃に加熱する(物質は約
185℃で溶融し、気泡が発生し始める)。1.5時間
後、TLCにより、ほぼ完全な上記L化合物への変換
と、少量の上記J化合物の存在が認められる。この物質
を冷却し、フラッシュクロマトグラフィー(25〜40
%EtOAc/ヘキサン勾配)を行って、0.64gの純
粋な上記L化合物(実施例1化合物)を白色固体で得る。
収率90%。 TLC(50%EtOAc/ヘキサン、アニスアルデヒ
ド): 上記L化合物 0.40 上記K化合物 0.32 上記J化合物(縞状) 0.0613 C−NMR(67.8MHz、CDCl3中):180.
1、173.0、163.3、156.1、138.5、1
37.1、129.6、128.9、126.8、126.
5、79.6、78.5、51.5、49.6、45.7、
39.7、37.4、36.9、34.8、33.2、32.
2、29.8、29.5、28.7、27.5、26.6、
26.3、24.1
【0094】実施例2 [1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−[[3−[3−
[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−
1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチル]ベンゼン
プロピオン酸の製造:−および 実施例3 [1S−(1α,2α,3β,4α)]−2−[[3−[3−
[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−
1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチル]ベンゼン
プロピオン酸の製造:− 10mlのTHF、4mlの1.0MNaOH水溶液お
よび10mlのメタノール中の340mgのほぼ純粋な
実施例1化合物(95%純粋=323mg、0.62ミリ
モル)の溶液を調整し、アルゴン下室温にて撹拌する。
30分後、TLCにより(50%EtOAc/ヘキサン
と下記TLC溶剤系の両方を使用)、全ての実施例1化
合物の消費と、2種のカルボン酸生成物の形成が認めら
れる。さらに、痕跡量の他の化合物、多分実施例3化合
物のメチルエステルが存在するか、その後に消失する。
50分後にCH2Cl2、水および塩水を加え、次いで
1.0M塩酸でpH1に酸性化する。混合物をCH2Cl
2で3回抽出する。コンバインした抽出物をNa2SO4
上で乾燥し、蒸発する。フラッシュクロマトグラフィー
[シリカゲル、25〜60%(5%酢酸/EtOAc)/
ヘキサン]を行った後、CH2Cl2およびトルエンと共
に蒸発して、41mgの純粋な実施例2化合物を油状物
で得る。収率13%。[α]D=+5.95°(C=2.05
g/100ml、CHCl3中) また約300mg(質量秤り)の実施例3化合物を油状物
で単離する。 [α]D=+48.7°(C=1.68g/100ml、CH
Cl3中) TLC[50%(5%酢酸/EtOAc)/ヘキサン、ア
ニスアルデヒド]: 実施例1化合物 0.42 実施例2化合物 0.26 実施例3化合物 0.42
【0095】実施例4 [1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−[[3−[5−
[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−1
H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチル]ベンゼン
プロピオン酸メチルエステルの製造:− A.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−[[3−(ヒド
ラジノカルボニル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−イル]メチル]ベンゼンプロピオン酸メチルエ
ステル 14mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の1.3gの
純粋な実施例1/H化合物(4.1ミリモル)の溶液に、
アルゴン下室温にて撹拌しながら、0.56gのHOB
T水和物(4.1ミリモル、1.0当量)、2.0mlのN
−メチルモルホリン(1.8g、18ミリモル、4.4当
量)、0.35gのN24・HCl(5.1ミリモル、1.
2当量)、および最後に0.86gのWSC(4.5ミリモ
ル、1.1当量)を加える。3時間後、さらに80mgの
24(遊離塩基、5ミリモル)および0.10gのWS
Cを加えて、反応を完了せしめる。2.5時間後、混合
物をトルエンと共に3回蒸発して、N,N−ジメチルホ
ルムアミドを除去する。フラッシュクロマトグラフィー
[シリカゲル、5%(10%濃アンモニア水/メタノー
ル)/塩化メチレン、混合画分を捨てる]を行った後、3
70mgの上記Aヒドラジドを白色固体で単離する。 TLC[10%(10%濃NH3水/メタノール)/CH2
Cl2、アニスアルデヒド]: 実施例1/H化合物(縞状) 0.09 実施例4/A化合物 0.3813 C−NMR(67.8MHz、CDCl3中):173.
0、172.2、138.5、138.0、129.5、1
28.8、126.4、126.4、78.8、78.4、
53.5、51.5、47.9、34.8、31.8、29.
4、28.7、27.4
【0096】B.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−
[[3−[[2−[1−アミノ−2−[(4−シクロヘキシル
ブチル)アミノ]−2−オキソエチリデン]ヒドラジノ]カ
ルボニル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−イル]メチル]ベンゼンプロピオン酸メチルエステル 20mlのメタノール中の0.31g上記Aヒドラジド
(0.93ミリモル)および0.29gの実施例1/エチオ
アミド(1.2ミリモル、1.3当量)の溶液に、アルゴン
下室温にて撹拌しながら、2.0mlの25%ナトリウ
ムメトキシド/メタノール溶液(4.37M、8.7ミリ
モル、9.4当量)を加える。一夜撹拌後、混合物をCH
2Cl2で希釈し、水および塩水を加える。混合物をCH
2Cl2で3回抽出し、抽出物をNa2SO4上で乾燥し、
溶媒を蒸発する。フラッシュクロマトグラフィー[シリ
カゲル、2〜5%(10%濃NH3水/メタノール)/塩
化メチレン勾配]を行って、417mgの純粋な上記B
化合物をゴム状物で得る(収率83%)。1H−NMRに
より、現出するものが2つの異性体(4:1)であること
がわかった。類似の製法については、T.バネックらの
「Coll. Czech. Chem. Comm.」(49、2492頁、19
84年)を参照。 TLC[10%(10%濃NH3水/メタノール)/CH2
Cl2、アニスアルデヒド]: 実施例4/A化合物 0.3
5 実施例1/I化合物 0.7
1 実施例4/B化合物 0.3
【0097】C.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−
[[3−[5−[[(4ーシクロヘキシルブチル)アミノ]カル
ボニル]−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]−
7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチ
ル]ベンゼンプロピオン酸メチルエステル 100mgの純粋な上記B化合物(0.19ミリモル)を
高減圧(4トル)下に置き、200℃に加熱する(温度の
上昇につれて、最初にゴム状物が固化し、次いで約18
5℃で溶解する)。一時間後、1H−NMRにより、B:
Cの比は約4:1であった。減圧下の加熱をさらに7時
間続けて、反応を実質的に完了せしめる。物質を冷却
し、フラッシュクロマトグラフィー(4%2−プロパノ
ール/トルエン、混合画分を捨てる)に付して、約60
mgのほぼ純粋な上記C化合物(実施例4化合物)を白色
固体で得る(収率60%) TLC(6%2−プロパノール/トルエン、アニスアル
デヒド): 上記B化合物 0.16 上記C化合物 0.2313 C−NMR(67.8MHz、CDCl3中):173.
4、158.7、138.5、138.3、129.7、1
28.9、126.4、126.4、80.7、78.8、
51.6、49.6、46.2、39.5、37.5、37.
1、35.0、33.3、32.7、29.8、29.6、
29.3、27.7、26.6、26.3、24.2
【0098】実施例5 [1S(1α,2α,3α,4α)]−2−[[3−[5−[[(4
−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−1H−
1,2,4−トリアゾール−3−イル]−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチル]ベンゼンプロ
ピオン酸の製造:− 5mlのテトラヒドロフランおよび10mlのメタノー
ル中の約60mgのほぼ純粋な実施例4化合物(約0.1
1ミリモル)の溶液を、アルゴン下穏やかに加温しなが
ら調整し、次いで室温まで冷却する。これに4mlの
1.0M−NaOH水溶液を加える。3時間後、CH2
2および塩水を加え、次いで1.0M塩酸でpH1に酸
性化する。混合物をCH2Cl2で3回抽出する。コンバ
インした抽出物をNa2SO4上で乾燥し、蒸発する。フ
ラッシュクロマトグラフィー[シリカゲル、10%(50
%AcOH/2−プロパノール)/トルエン]を行った
後、CH2Cl2およびトルエンと共に蒸発して、49m
gの実施例5化合物を白色固体で得る(融点210〜2
13℃、収率約80%)。[α]D=+8.09°(C=1.
31g/100ml、50%メタノール/CHCl
3中)。 TLC[4%AcOH/(6%2−プロパノール/トルエ
ン)、アニスアルデヒド]: 実施例4化合物 0.23 実施例5化合物 0.15
【0099】実施例6〜10 各実施例で用いる出発物質は、U.S.特許NO.414
3054、9欄、実施例7の記載に準じて製造した[1
S−(1α,2β(5Z),3β,4α)]−7−[3−(ヒドロ
キシメチル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステルである。こ
の出発物質を実施例1/H〜Lおよび実施例2〜5の操
作に従って処理し、下記実施例6〜10の化合物を形成
する。実施例 6.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−[3−[3−
[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−
1,2,4−オキサジアゾーアル−5−イル]−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテ
ン酸メチルエステル、 7.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−[3−[3−
[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−
1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン
酸、 8.[1S−(1α,2α,3β,4α)]−2−[3−[3−
[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−
1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン
酸、 9.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−[3−[5−
[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−1
H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン
酸メチルエステル、および 10.[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−[[3−[5
−[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−
1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]−7−オキ
サビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテ
ン酸。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式、 【化1】 (式中、mは1、2または3;nは0、1、2または3;
    RはCO2R'、CH2OH、CONHSO23、CON
    HR4または−CH2−5−テトラゾリル;R'は水素、ア
    ルキルまたはアルカリ金属;XはOまたはNH;Yは−O
    −、単結合またはビニレン、但し、nが0のときYは−
    O−でなく、Yがビニレンのときnは0;Zは−CH=
    CH−、−(CH2)2−または 【化2】 1は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アラ
    ルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルア
    ルキル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル
    アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルも
    しくはアミドであって、非置換または任意にアルキル、
    アリール、シクロアルキルもしくはシクロアルキルアル
    キルで置換されたもの;R2は水素、アルキル、アリール
    もしくはアラルキル、またはR1およびR2はアルキレン
    もしくはアルケニレンであって、R1とR2はそれらが結
    合する窒素原子と共に合して5〜8員環基;R3はアルキ
    ル、アリールまたはアラルキル;およびR4は水素、アル
    キル、アリールまたはアラルキルである)で示される化
    合物もしくはその立体異性体、またはその医薬的に許容
    しうる塩。
  2. 【請求項2】 式: 【化3】 (式中、qは1〜7の整数である)で示される請求項1記
    載の化合物もしくはその立体異性体またはその医薬的に
    許容しうる塩。
  3. 【請求項3】 mが1である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 mが1である請求項2記載の化合物。
  5. 【請求項5】 qが4である請求項2記載の化合物。
  6. 【請求項6】 nが2である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 nが2である請求項2記載の化合物。
  8. 【請求項8】 RがCO2R'である請求項1記載の化合
    物。
  9. 【請求項9】 R'が水素である請求項2記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】 R'が水素である請求項8記載の化合
    物。
  11. 【請求項11】 シクロアルキルがシクロヘキシルであ
    る請求項2記載の化合物。
  12. 【請求項12】 Zが 【化4】 である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】 Zが−CH=CH−のシス二重結合異
    性体である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】 [1S−(1α,2α,3α,4α)]−2
    −[[3−[3−[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カ
    ルボニル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−
    7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチ
    ル]ベンゼンプロピオン酸メチルエステル、[1S−(1
    α,2α,3α,4α)]−2−[[3−[3−[[(4−シクロ
    ヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−1,2,4−オキ
    サジアゾール−5−イル]−7−オキサビシクロ[2.2.
    1]ヘプト−2−イル]メチル]ベンゼンプロピオン酸、
    [1S−(1α,2α,3β,4α)]−2−[[3−[3−
    [[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−
    1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−7−オキサ
    ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチル]ベンゼン
    プロピオン酸、[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−
    [[3−[5−[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カル
    ボニル]−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]−
    7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]メチ
    ル]ベンゼンプロピオン酸メチルエステル、[1S−(1
    α,2α,3α,4α)]−2−[[3−[5−[[(4−シクロ
    ヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−1H−1,2,4
    −トリアゾール−3−イル]−7−オキサビシクロ[2.
    2.1]ヘプト−2−イル]メチル]ベンゼンプロピオン
    酸、[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−[3−[3−
    [[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カルボニル]−
    1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−7−オキサ
    ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン
    酸メチルエステル、[1S−(1α,2α,3α,4α)]−
    2−[3−[3−[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]
    カルボニル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]
    −7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−
    5−ヘプテン酸、[1S−(1α,2α,3β,4α)]−2
    −[3−[3−[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カ
    ルボニル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−
    7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5
    −ヘプテン酸、[1S−(1α,2α,3α,4α)]−2−
    [3−[5−[[(4−シクロヘキシルブチル)アミノ]カル
    ボニル]−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル]−
    7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5
    −ヘプテン酸メチルエステル、および[1S−(1α,2
    α,3α,4α)]−2−[[3−[5−[[(4−シクロヘキシ
    ルブチル)アミノ]カルボニル]−1H−1,2,4−トリ
    アゾール−3−イル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
    ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の群から選ばれる
    請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の化合物から成る血小板
    凝集の抑制剤。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の化合物から成る喘息に
    付随する気管支収縮の抑制剤。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の化合物から成る虚血後
    の心筋機能の改善剤。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の化合物から成る静脈血
    栓症の予防または低下剤。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の化合物から成る体外循
    環中の血小板損失の予防または低下剤。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の化合物および血栓崩壊
    剤から成る虚血後の心筋損傷の低下剤。
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