JPH0543283A - セメント・ベントナイト注入液の製造方法、及び同注入液製造用粉体 - Google Patents

セメント・ベントナイト注入液の製造方法、及び同注入液製造用粉体

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JPH0543283A
JPH0543283A JP2402906A JP40290690A JPH0543283A JP H0543283 A JPH0543283 A JP H0543283A JP 2402906 A JP2402906 A JP 2402906A JP 40290690 A JP40290690 A JP 40290690A JP H0543283 A JPH0543283 A JP H0543283A
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cement
bentonite
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Tadashi Sakai
正 左海
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SUCHIRAITO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 [構成]セメントとベントナイトが重量比で100:1
0〜300の割合に配合された混合粉体を所定量の清水
と合わせてミキシングすることにより、セメント・ベン
トナイト注入液を製造する。 [効果]従来のような、セメントとベントナイトとの投
入順序、ベントナイト投入からセメント投入までの時間
間隔等のきめ細かい管理が不要となり、作液工程管理を
容易化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、パイル工
法、地中連続壁工法、グラフト工法、CCP工法等にお
いて使用されるセメント・ベントナイト注入液の製造方
法、及び同注入液製造用粉体に関する。
【0002】
【従来の技術】セメント・ベントナイト注入液の製造
は、従来、ベントナイトを清水に投入し所定の時間を経
過した後、セメントを加えるという方法により行われて
いた。
【0003】一例を挙げれば、450リットルの清水を
収容したミキサーに、ベントナイトを25kg投入し、
30〜60秒程度経過したのち、セメントを120kg
加える。これにより、注入液として適正なセメント・ベ
ントナイト注入液を製造していた。
【0004】即ち、先にベントナイトを投入して所定時
間をかけることによって、ベントナイトを十分に膨潤、
分散、コロイド化させる。そこにセメントを加えると、
セメントの水和の際に生じた金属イオンがベントナイト
粒子の表面に吸着され、電気化学的作用により液の全体
にゲル化反応が起き、所望の粘性の注入液が製造され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、もし、
上記と同じ配合にて、セメントを先、ベントナイトを後
に投入してしまうと、ベントナイトが膨潤、分散、コロ
イド化する過程で、セメントによる金属イオンがベント
ナイト粒子の表面に吸着し、ベントナイトのその後の膨
潤が妨げられ、沈澱を生じた液しか得られず、ひいては
一軸圧縮強度やその他の物性値に悪影響を及ぼす結果と
なる。
【0006】また、ベントナイトが先、セメントが後、
である適正投入順序の場合であっても、ベントナイトの
投入からセメントの投入までの時間が短いと、ベントナ
イトの膨潤、分散、コロイド化が十分に進まないうち
に、金属イオンがベントナイト粒子の表面に吸着し、ベ
ントナイトのその後の膨潤が妨げられ、上記の場合と同
様に沈澱を生じた液を生じ、ひいては一軸圧縮強度やそ
の他の物性値に悪影響を及ぼす結果となる。
【0007】従って、このような沈澱を回避するため、
現場の作業者は、セメントとベントナイトとの投入順
序、ベントナイト投入からセメント投入までの時間間隔
にきめ細かく配慮する必要があり、厳しい工程管理を行
わなければならなかった。
【0008】この発明は、上記のような従来の問題点を
解決し、作液工程管理の容易化を図ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的において、この
発明は、重量比で100:10〜300の割合にセメン
ト粉末とベントナイト粉末を用意し、合計100の両粉
末を同時に50〜500の水と合わせミキシングするこ
とを特徴とするセメント・ベントナイト注入液の製造方
法を要旨とする。
【0010】またもう一つの発明は、セメント粉末とベ
ントナイト粉末が重量比で100:10〜300の割合
に配合された混合物を主剤とすることを特徴とするセメ
ント・ベントナイト注入液製造用粉体を要旨とする。
【0011】セメント粉末としては、ポルトランドセメ
ント、あるいはポルトランドセメントを主とする混合セ
メント等の一般的なものが使用される。
【0012】ベントナイト粉末としては、粘土鉱物モン
モリロナイトを主成分とする灰白色の一般的な粉末が使
用される。
【0013】水としては、清水が使用されてもよいし、
海水が使用されてもよい。
【0014】そして、セメント粉末100対しベントナ
イト粉末を10〜300の範囲に規制するのは、この範
囲が、水の量の調整により液を沈澱のない全体的にゲル
化した適正粘度のものにすることができる範囲であるか
らで、これが10を下回ると水の量をどのように調整し
てもベントナイト、セメントの沈澱を生じる傾向が大き
くなり、また300を越えて大きくなると全体としてゲ
ル化はするが、ゲル化が進み過ぎて一軸圧縮応力や、そ
の他の物性値に悪影響を及ぼし、また性状としてゼリー
状となってしまい、注入液としての適性が悪くなる。
【0015】ベントナイトの好ましい配合割合はセメン
ト100に対して28〜80、特に60±5である。こ
のように従来に比べてベントナイトの配合割合が増加さ
れることにより、一定以上の強度を保持しつつも、止水
効果に優れた注入液を得ることができる。また、清水の
他、海水の使用も可能となる。
【0016】なお、上記製造方法においては増粘剤、分
散剤、固化剤の一種類または複数種類が使用され、ま
た、上記製造用粉体においてはこれらの一種類または複
数種類が混合されているのが好ましい。
【0017】増粘剤としては、例えば、変性酢ビ系や、
酢ビ−ベオバ基共重合、酢ビ−エチレン等の酢ビ重合
系、メチルセルロース等の、セメントの水和反応を害さ
ない粉末が好適に使用される。そして、その配合割合
は、セメント100に対し0.01〜10.0である。
0.01を下回って小さくなると同剤による増粘効果が
発揮されず、また10.0を越えて大きくなるとコスト
アップを招くと共に、液がゼリー状となって注入液とし
て適正でなくなる。好ましい配合割合は、0.1〜1.
0である。
【0018】分散剤としては、例えば、リグニンスルホ
ン酸塩系、β−ナフタリンスルホン酸塩系等の、セメン
トの水和反応を害さない粉末が好適に使用される。そし
てその配合割合は、セメント100に対し、0.01〜
10.0である。0.01を下回って小さくなると同剤
による分散効果が発揮されず、また10.0を越えて大
きくなるとコストアップを招くと共に効果が飽和する。
好ましい配合割合は、0.1〜1.0である。
【0019】固化剤としては、例えば、スラグ、生石灰
等の、セメントの水和反応を害さない粉末が好適に使用
される。そして、その配合割合はセメント100に対し
0.1〜100である。0.1を下回って小さくなると
同剤による固化効果が発揮されず、また100を越えて
大きくなるとセメントの異常凝結を生じるなどの悪影響
を及ぼしてしまう。好ましい配合割合は、2〜50であ
る。
【0020】また、上記製造方法においては砂が使用さ
れ、また、上記製造用粉体においては砂が混合されてい
てもよい。その配合割合は、セメント100に対し10
〜500である。10を下回って小さくなると、砂の使
用による一軸圧縮強度の向上が十分でなく、また、50
0を越えて大きくなると砂と砂との間の間隙にセメント
が入りにくく、一軸圧縮強度を低かさせてしまうという
不具合を生じる。好ましい配合割合は、100〜300
である。
【0021】また、注入液の製造方法において、セメン
ト、ベントナイトは、それらを混合したものを水と合わ
せてもよいし、個別に用意したセメント粉末とベントナ
イト粉末を水に同時投入するようにしてもよい。増粘
剤、分散剤、固化剤の一種類または複数種類を使用する
ときも同様である。
【0022】また、セメント及びベントナイトの両粉末
を重量で100とした場合に水の量を50〜500の範
囲に規制するのは、50を下回るとセメントの水和が十
分でなくなり強度劣化を招くと共にベントナイトの膨潤
も規制されてしまい、また500を越えて過多となると
沈澱を生じてしまう。水の量の好適範囲は100〜30
0、特に150〜250である。
【0023】
【作用】上記発明では、上記範囲内でのベントナイト、
セメント、水の配合のもとでのベントナイトの膨潤、分
散、コロイド化の進行とこのようなベントナイトにセメ
ントによる金属イオン等の吸着によるゲル化反応によ
り、また、ベントナイト、セメント、水を同時に合わせ
た液のミキシングによる液内の摩耗により、沈澱のない
良好な粘度の注入液が製造される。
【0024】
【発明の効果】上述の次第で、この発明は、上記のよう
な構成を有するから、従来のような、セメントとベント
ナイトとの投入順序、ベントナイト投入からセメント投
入までの時間間隔等のきめ細かい管理が不要となり、作
液工程管理の容易化を図ることができる。また基本的に
セメントとベントナイトの同時投入を行うものであるか
ら、作液時間を従来よりも短縮することができる。
【0025】
【実施例】以下に、実施例を説明する。
【0026】実施例1 重量比で、セメント、ベントナイトを100:60の割
合で配合混合した製造用粉体を用意し、100のこの粉
体を200の清水と合わせ、ミキシングして注入液を製
造した。得られた注入液は、その全体がゲル化し沈澱は
無視しうる程度のものであった。粘性状態も注入液とし
て適正なものであった。また、固結後の一軸圧縮強度も
十分なものであった。
【0027】実施例2 重量比で、セメント、ベントナイトを100:60の割
合で配合混合した製造用粉体を用意し、100のこの粉
体を150の海水と合わせ、ミキシングして注入液を製
造した。得られた注入液は、その全体がゲル化し沈澱は
無視しうる程度のものであった。粘性状態も注入液とし
て適正なものであった。また、固結後の一軸圧縮強度も
十分なものであった。
【0028】実施例3 重量比で、セメント、ベントナイト、増粘剤、分散剤
を、100:60:0.7:0.1の割合で配合混合し
た製造用粉体を用意し、セメント、ベントナイトを合わ
せた量を100とした場合に150の清水と上記製造用
粉体を合わせ、ミキシングして注入液を製造した。得ら
れた注入液は、その全体がゲル化し沈澱は無視しうる程
度のものであった。粘性状態も注入液として適正なもの
であった。また、固結後の一軸圧縮強度も十分なもので
あった。
【0029】実施例4 重量比で、セメント、ベントナイト、砂を100:6
0:100の割合で配合混合した製造用粉体を用意し、
セメント、ベントナイトを合わせた量を100とした場
合に100の清水に上記製造用粉体を合わせ、ミキシン
グして注入液を製造した。得られた注入液は、その全体
がゲル化し沈澱は無視しうる程度のものであった。粘性
状態も注入液として適正なものであった。砂は、細粒状
をなして良好に分散していた。また、固結後の一軸圧縮
強度も十分なものであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比で100:10〜300の割合に
    セメント粉末とベントナイト粉末を用意し、合計100
    の両粉末を同時に50〜500の水と合わせミキシング
    することを特徴とするセメント・ベントナイト注入液の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 セメント粉末とベントナイト粉末が重量
    比で100:10〜300の割合に配合された混合物を
    主剤とすることを特徴とするセメント・ベントナイト注
    入液製造用粉体。
JP2402906A 1990-12-17 1990-12-17 セメント・ベントナイト注入液の製造方法、及び同注入液製造用粉体 Expired - Lifetime JPH0742147B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6480620A (en) * 1987-09-21 1989-03-27 Ohbayashi Corp Soil cement working method
JPH03275550A (ja) * 1990-03-26 1991-12-06 Asou Cement Kk 遅硬性セメントミルク用懸濁材料

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