JPH0543147U - 感光性インキシート - Google Patents

感光性インキシート

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JPH0543147U
JPH0543147U JP9942391U JP9942391U JPH0543147U JP H0543147 U JPH0543147 U JP H0543147U JP 9942391 U JP9942391 U JP 9942391U JP 9942391 U JP9942391 U JP 9942391U JP H0543147 U JPH0543147 U JP H0543147U
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正志 沢村
保春 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は,シートの露光機への移動あるいは加
熱転写機への移動時,シートが折れ曲がったり,丸まっ
たりし,スムーズな移動や転写機へのスムースな固定が
出来なかったことを改良するものであり,また,パンチ
ングにて精度のよい穴を形成し,それにより,最終的な
画像の見当のずれを少なくしようとするものである。ま
た,ハレーションの防止層を有した保護シートを用い解
像度のよい画像を得ようとするものである。 【構成】3.5〜15ミクロンの透明ポリエステルシー
ト1,紫外線硬化型インキ層2,ポリエチレンシート
3,ハレーションの防止層4,ポリエステルシート5か
らなるインキ保護層6を順次積層した構造よりなる感光
性インキシート。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,単色あるいは多色の重ね合わせによる画像形成用の材料に係わり, 簡易校正印刷用として用いる材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光性の材料を使用する校正印刷用の画像形成方法として,従来よりオーバー レー法,サープリント法等が知られている。 オーバーレー法は,米国特許第3136637号公報に開示されており,色分 解されたネガフィルムに密着して露光した感光性の着色シートを,各色現像し, 順次重合わせて,色校正の画像を得るものである。
【0003】 サープリント法は,米国特許第3671236号公報に開示されており,単一 の支持体に数層の着色層を重合わせるもので,このためには,形成する画像の色 に応じた種々のトナーを一枚の共通のシートに積層する,あるいは,画像に応じ た色の感光性の層を順次支持体上に積層する。
【0004】 また,光重合および加熱転写の技術を応用した画像の形成法も公知であり,米 国特許第3060023号公報等には,支持体上にある光重合性層を色分解ネガ フィルムを密着し露光し,次いで,露光した層の表面を画像受容体に押しつけ, 未露光部分の溶融温度以上に加温し,未露光部分を受容体に転写させる方法が記 載されている。
【0005】 従来のこれらの方法は,印刷物に近似した校正用の画像が簡便に得られるため ,大変便利ではあるが,印刷物とあまりにも質感の違うもの,あるいは,最終的 に得られる画像の向きが,印刷物とは逆向きであるとか,あるいは,アルカリ物 質等を用いた現像工程が入るという点が問題になり,より印刷物に近く,廃液処 理等の伴わない画像の形成法が望まれていた。
【0006】 このような方法として,支持体に染料ないし顔料を含有する感光性層を設け, ポジまたは,ネガフィルムを用いて画像露光し,感光性層の露光部および未露光 部の粘着性の差を生ぜしめ,紙等の受容体に画像を加熱転写する方法が提案され ている。 このためのシートの構造としては,支持体側より露光するので,3.5〜15 ミクロンの透明ポリエステルシート1に感光性層として紫外線硬化型インキ層2 ,インキ層の保護を行い,後に剥離するポリエチレンシート3を順次積層した感 光性インキシート10が用いられる。
【0007】 しかしながら,この感光性インキシートは,画像露光および加熱転写に際し, 見当合わせを必要とする。この見当を合わせるために,感光性インキシートには ,見当をそろえるための,パンチングという穴あけの工程がはいる。 しかしながら,前記感光性インキシートは,支持体が薄いポリエステルであり ,インキ層の保護を行い,後にインキから容易に剥離する層が軟質のポリエチレ ンシートのため,パンチングが精度良く出来ず,あるいは,パンチング穴が柔ら かすぎて感光性インキシートの装着時の力のかけ加減によりシートが動き,それ により最終的に得られた画像の見当のずれが生じやいという問題があった。
【0008】 また,画像の露光,加熱転写機への感光性インキシートの移動に際し,感光性 インキシートは,A1(594×841mm)あるいはA2(420×594m m)というような大きな面積をもつシートであるため,適度な軟らかさがないと 密着露光に適さず,また,加熱転写の版胴にまきつけることができないが,軟ら かすぎても,シートの露光機への移動あるいは加熱転写機への移動時,折れ曲が ったり,丸まったりし,スムーズな移動や機械への固定が出来ず作業性がわるい という問題があった。このような軟らかさを避けるため,厚手のポリエステルの 表面に剥離が容易となるような処理を施して,作業性の効率化を計ったが,剥離 の程度が軽すぎて,シートの露光機への移動あるいは加熱転写機への移動時に自 然に剥がれてしまったり,あるいは,シートを積み重ねて置くだけでもインキ面 からのずれが生じることがあった。また,剥離処理した表面よりインキ面に剥離 性の薬剤が移行してインキ面を変質させることもあった。 また,画像の露光において,とくにハイライト部においては,光のハレーショ ンによる影響があり,画像の再現が十分行えない欠点があった。
【考案が解決しようとする課題】
【0009】 本考案は,シートの露光機への移動あるいは加熱転写機への移動時,シートが 折れ曲がったり,丸まったりし,スムーズな移動や機械へのスムースな固定がで きなかったことを,改良するものであり,また,パンチングにて精度のよい穴を 形成し,それにより,最終的な画像の見当のずれを少なくしようとするものであ る。また,ポリエチレンの持つ適度なインキ面との粘着性と剥離性を活用しよう とするものである。 また,ハレーションによる影響をなくし,解像度の良好な画像を再現しようと するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】 本考案は 3.5〜15ミクロンの透明ポリエステルシート1,紫外線硬化型 インキ層2,ポリエチレンシート3,ハレーション防止層4,ポリエステルシー ト5からなるインキ保護層6を順次積層した構造よりなる感光性インキシートに 関する。 本考案にて3.5〜15ミクロンの透明ポリエステルシート1は,画像の露光 面となるため透明で光の散乱等の少ない薄いシートを用いる。シートが厚いと, フィルム厚さによる光の散乱で画像の解像度の低下が生じる。
【0011】 紫外線硬化型インキ層2は,光重合性のない熱可塑性の樹脂,モノマーないし プレポリマー,光重合開始剤,顔料,染料等からなるものである。インキ層の膜 厚としては,0.5〜5μである。 ポリエチレンシート3,ハレーション防止層4およびポリエステルシート5か らなるインキ保護層6は,インキを保護するためのものであり,また,露光ある いは,加熱転写時の感光性インキシート10の移動や,とりつけといった取扱い を作業性良く容易に行うための一時的な支持体であり,加熱転写前に剥離が容易 な軟質のポリエチレンをインキ面側としたものである。また,適度な固さを有す るポリエステルを外側とした材料である。ポリエチレンとポリエステルとは,接 着剤等を介してはり合わせたものを用いる。このポリエチレンは,インキ面と適 度に粘着性を有しており,感光性インキシート10の移動の際に,自然に剥離を したりしないだけの力をもつ。また,剥離に際し,ポリエステル面よりインキを 剥離するような強い粘着性は示さない。また,表面よりインキ面に剥離性の薬剤 が移行してインキ面を変質させることもない。 ハレーション防止層4は,ポリエステルシート5の外面に設けることもできる が,好ましくは,ポリエチレンシート3およびポリエステルシート5を張り合わ せる粘着剤にハレーションの防止用成分を分散して用いることが良い。 ハレーションの防止剤としては,紫外線をカットする酸化鉄,酸化チタン,可 視光をカットするカーボンブラック等が使用できる。また,その他顔料および染 料を使用することもできる。
【0012】 本考案のインキシートは,以下のようにして用いる。 感光性インキシート10の一端にパンチング機にて穴をあける。 色分解したポジフィルムに3.5〜15ミクロンの透明ポリエステルシート1 の面を接して,感光性インキシート10を密着しパンチング穴7にて固定して露 光する。
【0013】 露光した感光性インキシート10を,加熱転写機11のピン8にて位置決めし て固定し,ポリエチレンシート3,ハレーション防止層4およびポリエステルシ ート5よりなるインキ保護層6を剥離した。 紙13への転写を行い,インキの未露光部が転写していった感光性インキシー ト12を取り去る。 インキの転写した紙13には,紫外線ランプ14にて全面の露光を行い,紙面 にてインキを硬化させた。 再度,別の色による分解ポジフィルムにて,次の色の感光性インキシート10 の露光を同様の操作で行う。
【0014】
【考案の効果】
本考案の構成にすることにより,シートの露光機への移動あるいは加熱転写機 への移動時,折れ曲がったり,丸まったりという煩わしさがなくなり,シートの スムーズな移動や機械へのスムースな固定が行えるようになった。また,パンチ ングにて精度のよい穴を形成し,それにより,最終的な画像の見当のずれも少な くなった。 また,ポリエチレンの持つ適度なインキ面との粘着性と剥離性を活用でき,イ ンキ面への剥離薬剤の移行等の問題,保護シートの自然剥離等による問題もなく なった。順次色重ねをしても,見当の精度がよく,また,ハレーションの防止層 が形成されているため校正用の画像として解像度,色再現性のよい非常に印刷物 に近似した画像が形成できた。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案にかかわる感光性インキシートの
パンチングの後の平面図である。
【図2】図2 本考案にかかわる感光性インキシートの
積層の状態を示す断面図である。
【図3】図3 本考案にかかわる感光性インキシートの
使用の一例をしめす概略図である。
【0016】
【符号の説明】
1 3.5〜10ミクロンの透明ポリエステルシート 2 紫外線硬化型インキ層 3 ポリエチレンシート 4 ハレーション防止層 5 ポリエステルシート 6 インキ保護層 7 パンチング穴 8 ピン 10 感光性インキシート 11 加熱転写機 12 感光した10より6を剥離したもの 13 紙 14 紫外線ランプ
フロントページの続き (72)考案者 細井 功 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3.5〜15ミクロンの透明ポリエステ
    ルシート1,紫外線硬化型インキ層2,ポリエチレンシ
    ート3,ハレーション防止層4,ポリエステルシート5
    からなるインキ保護層6を順次積層した構造よりなる感
    光性インキシート。
JP9942391U 1991-11-07 1991-11-07 感光性インキシート Expired - Fee Related JP2533056Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020196079A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 富士フイルム株式会社 積層体、被めっき層付き基板の製造方法、導電性フィルムの製造方法

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WO2020196079A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 富士フイルム株式会社 積層体、被めっき層付き基板の製造方法、導電性フィルムの製造方法

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