JPH0543081Y2 - - Google Patents

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JPH0543081Y2
JPH0543081Y2 JP5025788U JP5025788U JPH0543081Y2 JP H0543081 Y2 JPH0543081 Y2 JP H0543081Y2 JP 5025788 U JP5025788 U JP 5025788U JP 5025788 U JP5025788 U JP 5025788U JP H0543081 Y2 JPH0543081 Y2 JP H0543081Y2
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thermoplastic resin
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、空気の存在下で発熱する発熱剤を収
納した発熱構造体に関するものであり、更に詳し
くは該発熱剤を収納した発熱剤収納袋の通気性包
材面が非通気性材料で被覆されてなり、且つ通気
性包材面と非通気性材料との剥離性を改良した発
熱構造体に関する。
[従来の技術並びに本考案が解決しようとする課
題] 金属粉、水、保水剤、酸化促進剤等からなる発
熱剤は点火を必要とせず、空気(酸素)と接触す
るだけで簡便に発熱する。
近年通気孔を有する袋に該発熱剤を収納した発
熱体が使い捨てカイロとして普及している。この
公知の発熱体は、表面に適当な通気孔を設けた非
通気性包材もしくは通気性包材からなる袋(以下
内袋という)に発熱剤を収納したもので、使用時
に通気孔を通じて空気と接触して発熱剤中の鉄が
酸化し発熱する構造になつている。そして使用し
ない時は空気との接触を遮断した状態にて保存さ
れ、一般には非通気性フイルムで作られたもう一
枚の袋(以下外袋という)に密封保存する方法が
とられている。この外袋は発熱体を空気と遮断す
るためのもので保存時は必要とするが、使用時に
は開封破棄される。さらに長期の保存に耐えるた
めに酸素や水分に対してバリヤー性能のよい、複
合フイルムが要求され、単一材質のものと比べて
高価である。
省資源や過剰包装が指摘され又斬新な包装形態
やデザインが要求される昨今、現在市場にある一
般の商品では、外袋はその果す機能の割には製造
工程を複雑にするのみならず、商品としての保有
容積を増し、製造面、物流のための包装面、小売
展示面に於いても多くの空間を占有し、色々と不
経済である。又使用に当たつて、一旦外袋より発
熱体を取り出したら、その外袋に収納されていた
内袋の大きさで使わねばならないため、加温面積
等を使用者の望みに応じて加減することはできな
い。即ちこの外袋は消費者の嗜好を充分に満足さ
せるものではない。従つて現有の外袋をなくした
発熱剤収納袋ができれば消費者の嗜好や加温面積
をも満足させるのみならず工業的商業的には非常
に有利である。
これまで外袋を用いない発熱構造体としては、
内袋の通気性包材面を非通気性材料で被覆したも
のが種々提案されている。この発熱構造体は使用
時に非通気性材料を剥離することにより発熱する
ものである。しかし、かかる提案はいずれも十分
満足し得るものとは云い難い。
即ち、通気性包材面として例えば不織布を用い
た場合、非通気性材料の剥離の際、不織布をも剥
ぎ取り毛ば立てたり、又場合によつては内袋のシ
ール部又はシール部周辺の損傷を生じさせたりす
るので、装着感を損つたり通気量が大きくなつて
好ましい性能が得られなかつたり、更には発熱剤
が漏れ出したりして使用上不都合が生じるとうい
う欠点がある。
本考案はこれらの欠点を改善し、非通気性材料
の剥離時には不織布を剥ぎ取つたり毛ば立てたり
することなく、非通気性材料を容易に剥離可能と
し、又剥離に起因する使用時の発熱剤の漏れもな
く、従来のような外袋をなくした工業的商業的に
有利な発熱構造体を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 発熱剤収納袋の通気性包材を、非通気性フイル
ム層及び熱可塑性樹脂層から構成される非通気性
材料と接着してなる発熱構造体に於いては、未使
用時には、非通気性材料によつて空気及び湿気が
遮断され、使用時には非通気性材料が容易に人の
指によつて剥離されて、通気性包材面が空気に触
れることが必要である。非通気性材料が空気及び
湿気を遮断するには、非通気性材料の熱可塑性樹
脂層を介しての通気性包材との接着が強固でなけ
ればならないし、逆に剥離する場合にはこの接着
が脆弱なものでなければならず、全く矛盾した二
つの要素を持たねばならない。
本考案者等は、この矛盾を解決して従来の欠点
を克服するために、その接着部周辺の非通気性フ
イルム層、熱可塑性樹脂層、通気性包材間の剥離
強度及び接着面縁部に於ける熱可塑性樹脂層の破
断又は引裂き強度の関係が極めて重要であること
を見出し、接着と剥離を異なる層又は部分で起こ
す構造とすることによつて本考案に到達した。
本考案は少なくとも一面を通気性包材面とする
発熱剤収納袋が、当該通気性包材面の周縁部にて
少なくとも非通気性フイルム層と熱可塑性樹脂層
とからなる非通気性材料と接着され、当該発熱剤
収納袋に空気の存在下で発熱する発熱剤を収納し
てなる発熱構造体に於いて、当該発熱剤収納袋と
当該非通気性材料からなる接着部が 式(1): A>B>C (式中、Aは熱可塑性樹脂層と通気性包材面と
の接着強度、Bは熱可塑性樹脂層と非通気性フイ
ルム層の界面剥離強度、及びCは熱可塑性樹脂層
と通気性包材面とから形成される接着面の縁部に
於ける熱可塑性樹脂層の引裂き又は破断強度を表
す) なる関係を有することを特徴とする発熱構造体で
ある。
即ち、本考案に於いては、未使用時には、非通
気性材料がその熱可塑性樹脂層を介して通気性包
材面と強固に融接合(A)しており、使用時には
熱可塑性樹脂層と非通気性フイルム層の層間に於
ける剥離(B)と、熱可塑性樹脂層と通気性包材
面とから形成される接着面の縁部に於ける熱可塑
性樹脂層の引裂き又は破断(C)を伴つて非通気
性材料が剥離される。
Aの接着強度とBの剥離強度の関係は、A>B
となるようにすることが必要であり、さもなくば
非通気性材料を剥離する時に、熱可塑性樹脂層が
通気性包材面を剥ぎ取つたり毛羽立てたりするこ
とになる。
熱可塑性樹脂層と非通気性フイルム層との界面
剥離は、非通気性フイルム層側に全く熱可塑性樹
脂層が残らない状態に必ずしもする必要はない。
非通気性フイルム層側に若干の熱可塑性樹脂層が
残り、通気性包材面に移行した熱可塑性樹脂層が
凸凹の状態になつても接着感を損わない限り本考
案の目的は達成できる。
次に、本考案で云う熱可塑性樹脂層と通気性包
材面とから形成される接着面の縁部とは、熱圧着
によつてシールされた接着面の端部即ち熱圧着さ
れた部分と熱圧着されない部分の境界を意味す
る。この部分の引裂き又は破断強度CはBよりも
小さくなることが必要である。
A>BであつてもC≧Bのときは、熱可塑性樹
脂層が接着面の縁部に於いて破断又は引裂かれ
ず、熱可塑性樹脂層が剥離されずに通気性包材面
に残り、空気の流入を妨げ発熱に不都合を生じ
る。
A>B>Cとするための一つの方法(イ)は、
熱可塑性樹脂層としてワツクス類を50%以下好ま
しくは5〜40%含有させた熱可塑性樹脂組成物を
用いる方法である。ワツクス類が50%以上であれ
ば非通気性フイルム層及び通気性包材面への接着
性が悪くなり、且つ熱可塑性樹脂層が接着面での
破断又は引裂きを伴い易くなる。
又非通気性フイルム層に塗布又は積層された熱
可塑性樹脂層の仕上り表面は、平面よりも陽刻面
にすることが好ましい。この方法によつて接着面
の縁部に於ける熱可塑性樹脂層の破断又は引裂き
を容易ならしめる。
一方、通気性包材の表面層としては、ナイロン
やポリエステル等の不織布でも良いが、表面に凹
凸が少なく、ポリエチレンやポリプロピレンを混
紡した不織布は、熱融着され易いため熱可塑性樹
脂層と通気性包材面との接着強度を上げることが
出来るので好んで用いられる。
A>B>Cとするためのもう一つの方法(ロ)
は、熱可塑性樹脂層として熱可塑性樹脂フイルム
を用いる方法である。この方法に於いては、通気
性包材としては、これと熱可塑性樹脂フイルムと
の熱融着性を大きくし得る材質を選び、且つ非通
気性フイルム層としては、この最内層と熱可塑性
樹脂フイルムとの相溶性が、通気性包材と熱可塑
性樹脂フイルムとの相溶性に比べて比較的小さく
し得るものを選ぶことが重要であり、更に熱可塑
性樹脂フイルムと非通気性フイルム層の最内層と
は、共押出しラミネート法により積層されること
によりA>Bを可能ならしめる。そして熱可塑性
樹脂フイルムの厚みを5〜40μの範囲で選択する
ことによりB>Cとなり、式(1)を成立させること
ができる。
このような方法により、式(1)を成立させること
が可能となるが、Bの界面剥離強度は通常50〜
1500g/25mm(剥離接着強さ試験方法 JIS K
6854−1977に準ずる)の範囲にあるのが好まし
い。Bの界面剥離強度がこの範囲より大きくなれ
ば、非通気性材料の剥離が容易とならず、又Bの
界面剥離強度がこの範囲より小さくなれば、発熱
構造体の製造工程中、保存中に剥がれ、空気及び
湿気遮断性が悪くなつて発熱性能が劣化する恐れ
がある。
本考案の好ましい具体例につき図面に基づき説
明する。
第1図は、本考案の発熱構造体(前述した式(1)
を成立させる(イ)の方法に基づく)の断面図で
あり、第2図は第1図の平面図である。
第1図及び第2図に於いて、不織布9及び通気
孔11を有するプラスチツクフイルム10からな
る通気性包材面と、不織布9、非通気性フイルム
層4及びシーラント層12からなる非通気性包材
面とを重ね合わせ、周辺をヒートシール部7でヒ
ートシールして発熱剤収納袋2を形成し、内部に
は空気と接触して発熱する発熱剤13を収納す
る。
通気性包材面の外側には、非通気性フイルム層
3と熱可塑性樹脂層であるホツトシール接着剤5
とからなる非通気性材料を被せ、ホツトシール接
着剤5が剥離片8を除いたヒートシール部7の通
気性包材面と一体化するように接着部6でヒート
シール接着させ発熱構造体1を構成する。
この発熱構造体1は、剥離片8を持つて非通気
性材料を剥ぎ取ることにより、空気(酸素)が通
気性包材面から流入し、発熱剤13と接触して発
熱を開始する構造になつている。
本考案に於けるホツトシール接着剤5と通気性
包材面との接着状態は、単にホツトシール接着剤
5が通気性包材面の表面で接着された状態を云う
のではなく、ホツトシール接着剤5が通気性包材
(例えば不織布)の中に熱溶融圧入された状態又
は通気性包材と共に半溶融乃至溶融層を形成して
接着された状態を云う。
本考案に於けるホツトシール接着剤5として
は、次に示すような熱可塑性樹脂をベースとし
(以下ベースポリマーという)、粘着付与剤、ワツ
クス類、可塑剤、充填剤、酸化防止剤、熱安定剤
及び溶剤等が配合されてなるが、後述の非通気性
フイルム層3の最内層材質との接着適合性(界面
剥離性)や通気性包材面との接着気密性を考慮し
てこれらの種類と割合が適宜選択される。
ベースポリマーとしては、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合物系、エチレン・エチルアクリレート共
重合物、アクリル樹脂系、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリイソブチレン等のポリオレフイン
系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリスチレ
ン系、セルロース系、ポリビニールエーテル系、
ポリビニールアルコール系、炭化水素樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、ロジン及びその誘導体、アル
キド樹脂、又はポリウレタン系樹脂等が用いら
れ、これらのブレンドポリマーであつてもよい。
粘着付与剤は、初期粘着性又は残留粘着性を改
良するためのもので、ブチラール樹脂、ポリイソ
ブチレン、アクリルニトリルポリマー、石油樹
脂、ロジン及びその誘導体、ピネン系樹脂等が用
いられる。
ワツクス類は、粘度及び適用性を改良するため
の改質剤として用いられ、石油系ではパラフイン
ワツクス、マイクロクリスタリンワツクス、低分
子量PEワツクス、変性ワツクス、アルフアオレ
フインワツクス、植物系では木ろう、白ろう、密
ろう等が用いられる。
可塑剤は、ホツトシール接着剤の溶融を早め、
流動性を改良し、又被着体表面をぬらす目的で添
加されたり、ホツトシール接着剤の低温たわみ
性、耐衝撃性、耐剥離性、或いは粘着性等を改良
する目的でも使用され、ポリブテン、スルフオン
アミド樹脂、石油樹脂、β−ピネン樹脂、DBP、
DOP、TCP、BBP又は塩化パラフイン等が用い
られる。
充填剤は、収縮率の低下、ブロツキングの防
止、多孔性被着体への過度の浸透防止を目的とし
て、タルク、クレー、炭酸カルシウム、炭酸バリ
ウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化
ケイ素、酸化チタン、又は亜鉛華等が用いられ
る。
酸化防止剤は、ジラウリルチオジプロピオネー
ト、2,6−t−ブチル−p−クレゾール、p−
オクチルフエノール、安息香酸ナトリウム、又は
ステアリン酸カルシウム等が用いられる。
又塗布を容易にするため必要ならば溶剤とし
て、トルエン、キシレン、ヘキサン等の炭化水素
系溶剤、酢酸エステル類、ケトン類、アルコール
類等が用いられる。
かかるホツトシール接着剤5は、通気性包材面
のヒートシール部に塗布含浸されて用いられた
り、又は後述の非通気性フイルム層3の最内面に
全面塗布されて又は更に剥離片8の部分に離型剤
が塗布されて用いられたりするが、通気性包材面
のヒートシール部7の周縁部に接面する任意の部
分に、非通気性材料の剥離片8を容易に形成させ
るためには、ホツトシール接着剤が非通気性フイ
ルム層3の最内面に該剥離片8の部分を除き塗布
されるのが好ましい。
このようにすれば、複雑な前工程や発熱剤収納
袋2への非通気性材料接着のための別工程が省略
され、通気性包材面の外側に非通気性材料を重ね
て発熱剤13の充填工程を通すだけで容易に発熱
構造体1を構成することができる。
即ちヒートシール部7を型取るヒートシール用
熱ロールを使用するだけで、発熱剤収納袋2には
ヒートシール部7の形でヒートシールせしめ、非
通気性材料には接着部6の形で接着せしめること
が可能となる。
一方、非通気性材料を構成するもう一つの非通
気性フイルム層3は、ポリエチレン、エチレン・
酢酸ビニル共重合物、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、又はこれ
らにアルミ蒸着したフイルム、アルミ箔等から選
ばれる単一フイルム又は積層フイルムであるが、
例えば外面よりポリプロピレン/ポリ塩化ビニリ
デン/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリ塩化
ビニリデン/ポリプロピレン、ポリエステル/ポ
リ塩化ビニリデン/ポリエステル、ポリエステ
ル/ポリ塩化ビニリデン/ポリエステル/ポリエ
チレン、ナイロン/ポリ塩化ビニリデン/ポリエ
チレン、ポリプロピレン/蒸着アルミ/ポリエチ
レン、ポリプロピレン/アルミ箔、ポリエチレン
等からなる積層フイルム(以下同様に積層フイル
ムは外面からのフイルム構成でなされている)が
ガスバリアー性に優れ又ホツトシール接着剤5と
の界面剥離強度との関係に於いて好ましい。更に
該界面剥離強度の微調整が必要ならば最内面に離
型剤等で適宜アンダーコート処理して調節しても
よい。
離型剤としては、シリコーン系樹脂、ポリビニ
ールアルコール、ポリテトラフルオルエチレン、
パラフイン、ワツクス類、セルロース誘導体類、
高級アルコール類、脂肪酸類等が一般に使用さ
れ、ベースポリマーに配合されて用いられたり、
有機溶剤に溶解又は分散させて用いられる。
通気性包材面に用いる包材は、外層の不織布9
等と内層への通気量を適切に調節した通気孔や微
細孔を有するプラスチツクフイルム10等とから
構成される。
具体的には、不織布にプラスチツクフイルムを
ラミネートした積層シートに刃型等により機械的
に穿孔したものや、不織布又は多孔質膜に、あら
かじめ通気孔を設けたプラスチツクフイルム又は
多孔質膜をラミネートしたもの等が適用される。
不織布9は、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合物、ポリプロピレン、ポリエステル、
ナイロン、レーヨン等から選ばれる単一不織布、
混紡不織布又は単一繊維にポリエチレン等で表面
コートした複合繊維の不織布であり、前記熱ホツ
トシール接着剤5との接着性や使用時の感触等を
考慮して適宜選択されるが、接着部に於ける空気
遮断性の点では表面に凹凸が少ないポリエステル
不織布、ナイロン不織布、レーヨン不織布、又は
ポリエチレン或いはポリプロピレンを混紡又は繊
維に表面コートすることにより、部分的に低融点
化したポリエステル不織布やナイロン不織布等が
好んで使用される。
通気孔や微細孔を有するプラスチツクフイルム
10は、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共
重合物、ポリプロピレン及びポリウレタン、又は
それらを柔軟に改質したプラスチツク類及びゴム
類等から選ばれる単層又は積層シーラント用フイ
ルム材を種々加工してなり、多孔質膜には、現在
の市販品では、商品名NFシート(徳山曹達製)、
セルポア(積水化学製)、タイベツク(デユポン
製)、ブレスロン(日東電工製)等が種々加工さ
れて適用される。
非通気性包材面の非通気性フイルム層4は、前
述した非通気性材料を構成する非通気性フイルム
層3の材料等でもよいが、ポリエチレン/ポリ塩
化ビニリデン/ポリエチレン、ポリエチレン/エ
チレン酢酸ビニル共重合物/ポリ塩化ビニリデ
ン/エチレン酢酸ビニル共重合物/ポリエチレ
ン、ポリプロピレン/ポリ塩化ビニリデン/ポリ
プロピレン及びポリプロピレン/エチレン酢酸ビ
ニル共重合物/ポリ塩化ビニリデン/エチレン酢
酸ビニル共重合物/ポリプロピレン等の積層フイ
ルムが好まれて用いられる。
非通気性包材面の不織布9は、前述した通気性
包材面の不織布9の中から、ラミネート適性、ヒ
ートシール時の耐熱性、表面の感触等を考慮して
適宜選択される。
又シーラント層12は通常のシーラント用フイ
ルム、例えばポリエチレン、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合物等が使用される。非通気性包材面は、
ガスバリアー性に優れており表面の感触が良好で
あればその機能が達成される。
発熱剤13としては、空気の存在下で発熱する
従来公知のものであればよい。例えば、(a)鉄粉等
の金属粉末、水、塩化ナトリウム等の酸化助剤及
び木粉、ヒル石、活性炭等の保水剤を主成分とす
る組成物、(b)アルカリ金属硫化物、多硫化物、又
はこれらの含水塩及び炭素質及び/又は炭化鉄を
主成分とする組成物等である。
第3図は本考案の別の発熱構造体の平面図であ
り、第1図に示した発熱剤収納袋2が、ヒートシ
ールにより区画部14で区画され、区画内部には
発熱剤が収納されている。発熱剤収納袋2の通気
性包材面の外側には第1図と同様な非通気性材料
を被せて、剥離片8を除いたヒートシール部及び
区画部14の通気性包材面と一体化するように接
着部6で接着させ、区画部14にはミシン目線1
5を設け、ヒートシール部7又はヒートシール部
7及び接着部6にはパンチ穴16を設けた構造の
発熱構造体1である。
この発熱構造体1は、ミシン目線15の部分で
発熱構造体を切取つて使用されるが、切取ること
なくそのままでも使用できる構造になつている。
パンチ穴16には紐やフツク等を取り付け、発熱
剤収納袋2をベルトに吊り下げたり衣服に固定し
て装着することができる。切取られた発熱構造体
が複数個のパンチ穴16を有するようにパンチ穴
16を配置してもよい。又2つ以上の連なつた状
態で1つ丈非通気性フイルムを剥離し、ミシン目
線15の部分を折つて腰のベルト等に吊り下げて
装着すれば、特殊な器具を用いることなく装着で
き、発熱が終れば未剥離側を剥離して装着し直せ
ば同様に装着できる。
接着部6、ミシン目線15、剥離片8又はパン
チ穴16の数及び位置は、必ずしも区画部14に
対応させて設ける必要はない。
第4図は本考案の更に別の発熱構造体(前述し
た式(1)を成立させる(ロ)の方法に基づく)の断
面図であり、第5図は第4図の平面図である。非
通気性材料を構成する非通気性フイルム層3及び
熱可塑性樹脂層である熱可塑性樹脂フイルム5、
不織布9及び非通気性材料と通気性包材面との接
着部6を次のように変更したことを除けば夫々第
1図及び第2図と同様である。
熱可塑性樹脂フイルム5と通気性包材(不織布
9)との層間に於ける強固な接着と容易な剥離面
を形成するためには、熱可塑性樹脂フイルム5と
不織布9は融合して一体化することが必要であり
熱融着性の大きい組合せが好まれる。このために
は、熱可塑性樹脂フイルム5としてポリオレフイ
ン系、即ちポリエチレン又はポリプロピレンを選
ぶときは、不織布9としても夫々少なくともポリ
エチレン又はポリプロピレンを含有する不織布を
選ぶことが好ましい。例えば熱可塑性樹脂フイル
ム5としてポリエチレンを使用するときは、不織
布9としてポリエチレンで表面コートされた繊維
からつくられる不織布(商品名エルベス(ユニチ
カ製))が好ましい。又ポリプロピレンを熱可塑
性樹脂フイルム5として選ぶときには、ポリプロ
ピレン不織布又はポリプロピレンで表面コートさ
れた繊維からつくられる不織布が好ましい。以上
によつて熱可塑性樹脂フイルム5と通気性包材面
との接着強度Aを最大にせしめることができる。
(以下ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
酢酸ビニル共重合物及びポリ塩化ビニリデンを
夫々PE,PP,EVA及びPVDCで記す)。
これに対して非通気性フイルム層3の最内層と
熱可塑性樹脂フイルム5とは、熱可塑性樹脂フイ
ルム5と通気性包材(不織布9)との組合せに比
べて、相溶性の比較的小さい異種のものを選ぶこ
とにより、非通気性フイルム層3と熱可塑性樹脂
フイルム5の界面剥離強度Bを接着強度Aに比べ
て小さくすることができる。例えば、非通気性
フイルム層3の最内層をPVDCとするときは、熱
可塑性樹脂フイルム5としてPE,PP,EVA/
PE又はEVA/PP等のフイルム類又は積層フイ
ルム類を、該最内層をEVAとするときは、熱
可塑性樹脂フイルム5としてPE,PP,PVDC/
EVA/PE又はPVDC/EVA/PP等のフイルム
類又は積層フイルム類を、又該最内層をPE又
はPPとするときは、熱可塑性樹脂フイルム5と
してPVDC/PE,PVDC/PP,EVA/PVDC/
EVA/PE又はEVA/PVDC/EVA/PP等の積
層フイルム類を選ぶのが良い。
即ち、非通気性フイルム層3及び熱可塑性樹脂
フイルム5から構成される非通気性材料の内層部
は、PE/PVDC/PE層、PP/PVDC/PP層等
の複合層、又はそれらのPVDCに隣接する両面に
更に層間接着を目的とする熱可塑性樹脂例えば
EVAの層を挿入した複合層、即ちPE/EVA/
PVDC/EVA/PE層及びPP/EVA/PVDC/
EVA/PP層の複合層等で構成されるのが好まし
い。本考案の接着強度関係A>Bの形成に関与す
る、これら各々の複合層内に於ける剥離界面は、
該複合層を構成する個々の層厚みや積層方法及び
条件等を変えることにより、いずれかの界面をも
適用することができる。
非通気性材料の具体例としては、ナイロン、ポ
リエステル及びポリプロピレン等の基材フイルム
層をXとすれば、外面よりX/PE/PVDC/
PE,X/PE/PE/PVDC/PE,X/PE/
EVA/PVDC/EVA/PE,X/PE/PE/
EVA/PVDC/EVA/PEや、X/PP/
PVDC/PP,X/PE/PP,PVDC/PP,X/
PP/EVA/PVDC/EVA/PP,X/PE/
PP/EVA/PVDC/EVA/PP等の積層フイル
ム類が適用できる。
これらの非通気性材料の内層部に用いられる複
合層は、共押出しラミネート法により積層される
のが好ましく、例えば低密度ポリエチレンを用い
たPE/EVA/PVDC/EVA/PE層又はPP/
EVA/PVDC/EVA/PP層等であり、市販品の
具体例としては商品名バリアロン−CX、バリア
ロン−LF(旭化成製)やSARANEX(ダウケミカ
ル製)等が挙げられる。
熱可塑性樹脂フイルム5の厚みは、その引裂き
又は破断強度Cの重要な要素である。非通気性材
料の剥離を容易にするためには、Cは出来る限り
小であることが好ましく、このためには熱可塑性
樹脂フイルム5の厚みは可能な限り薄くする方が
良い。しかしながら工業的に熱可塑性樹脂のラミ
ネートフイルムの厚みは、ドライラミネートの場
合で最小15μ程度、共押出しラミネートの数μ前
後である。しかも熱圧着によつて、熱可塑性樹脂
フイルム5を介して非通気性フイルム層3と不織
布9とを熱圧着させる際に、熱可塑性樹脂フイル
ム5があまりに薄いと接着面の縁部で切断が起こ
る可能性がある。このため本考案に於ける熱可塑
性樹脂フイルム5の厚みは5〜40μが好ましく、
これより厚くなると接着面縁部に於ける熱可塑性
樹脂フイルム5の破断が容易でなくなり非通気性
材料の剥離に不都合を生じる。
通気性包材面と非通気性材料との接着部6の接
着巾は、発熱剤収納袋の通常のヒートシール巾よ
り狭くして3mm以下とするのが好ましい。これよ
り接着巾を広くすると、人の指の力によつて非通
気性材料を容易に剥離することができにくくなる
とともに、非通気性材料を剥離した後の通気性包
材面の接着部6に残つた熱可塑性樹脂フイルム5
や、接着部6に於ける通気性包材(不織布9)の
硬化部が幅広くなつて、使用者に不快感を抱かせ
ることになる。
一方、接着巾を必要以上に狭くすると、接着部
6が気密不良になる恐れがあり、又実際に工業的
に接着する場合に、部分的に不完全な接着の起こ
る可能性が高まる。
接着部6の位置については、通気性包材面の周
縁から1mm以上内側に設けるのが好ましい。この
ようにすれば、通気性包材面の周縁部特にコーナ
ー部の角の硬化が避けられて通気性包材(不織布
9)の柔軟性を維持することができ、固い不快感
と直接膚に接触して皮膚を損傷する恐れから免れ
ることができる。
剥離片付近の接着部6の形状については、剥離
し易いように接着部縁部の方向が、出来るだけ剥
離方向と並行乃至は鋭角の関係になるように楔状
とし、又他のコーナー部に於いては、剥離に必要
な力が連続的に変化するように接着部6の方向を
円弧状に設けてあるが、本考案はこれに限定され
るものではない。
従つて、使用上の感触、安全性の上からも、非
通気性材料の剥離の容易性からも、熱可塑性樹脂
フイルム5の厚みは40μ以下で、接着巾は3mm以
下とし、接着部6は通気性包材面の周縁から1mm
以上内側に設けて行うのが特に好ましい。
次に本考案を実施例により、更に具体的に説明
するが、本考案はこれらに限定されるものではな
い。
[実施例 1] 第1図及び第2図に於いて、発熱剤収納袋2の
通気性包材面は、ナイロン不織布9とポリエチレ
ン/エチレン酢酸ビニル共重合フイルム10とを
積層したシートを用い、中央部には通気量調節の
ために帯状の通気孔11を設けた。
又非通気性包材面は、ナイロン不織布9/ポリ
エチレンフイルム/ポリ塩化ビニリデンフイルム
4/ポリエチレンフイルム12の積層シートを用
いた。
それぞれのシートを長辺130mm、短辺100mmのサ
イズとし、エチレン酢酸ビニル共重合フイルム1
0とポリエチレンフイルム層12を内面にして重
ね合わせ、その周辺(ヒートシール部7)を5mm
巾でヒートシールして発熱剤収納袋2を作り、こ
の中に鉄粉60部、10%食塩水25部、活性炭13部、
木粉14部を混合した発熱剤13を60g充填し次い
で密封して発熱体を作つた。
非通気性材料(発熱剤収納袋2と同サイズ)
は、エチレン酢酸ビニル共重合体85重量部、ポリ
エチレンワツクス9重量部及び脂肪酸アミド6重
量部を含有するホツトシール接着剤5を塗布した
ポリプロピレン/ポリ塩化ビニリデン/ポリエチ
レン積層フイルム3を用いた。
発熱剤収納袋2の通気性包材面の外側に、ホツ
トシール接着剤5を塗布した面を内側にして非通
気性材料を被せ、剥離片8を除いた接着部6でヒ
ートシール接着(約140℃)させて発熱構造体1
を形成した。
JIS K 6854−1977の接着強さ試験方法に準じ
て、接着強度A、界面剥離強度B及び破断強度C
を測定したところ、それぞれ1000g/25mm、300
g/25mm及び100g/25mmであつた。
発熱構造体1の非通気性材料の剥離を行つたと
ころ、非通気性材料が不織布を剥ぎ取つたり毛羽
立てたりすることなく、接着部のホツトシール接
着剤5を通気性包材面に一体化移行せしめた状態
で、いとも容易に非通気性材料を剥離でき、接着
部6以外の通気性包材面にはホツトシール接着剤
5が残つていなかつた。又収納袋から発熱剤の微
粉末が漏れ出すこともなかつた。
別に発熱構造体1を5個作り30日間通常の室温
に放置した後、非通気性材料を剥離してそれらの
発熱性能をJIS S4100−1985に定める基準の測定
装置で測定したところ、平均性能は立上がり時間
15.0分、最高温度55.0℃、接続時間22.0時間であ
つた。これは従来のような外袋を用いた包装形態
の発熱体(比較例−1参照)の性能と同様な結果
であり、非通気性材料の接着部に於ける空気遮断
性が充分であることが確認された。
[比較例−1] 実施例1に於いて、通気性包材面の接着部6に
非通気性材料を接着して発熱剤収納袋2を空気不
透明性化する代わりに、長辺150mm、短辺120mmサ
イズのポリプロピレン/ポリ塩化ビニリデン/ポ
リエチレンからなる非通気性材料の外袋に発熱体
を収納して密封したこと以外は実施例1と同様に
行つた。
かかる発熱体を30日間通常の室温に放置した後
の平均発熱性能は、立上がり時間14.9分、最高温
度54.8℃、持続時間22.1時間であつた。
[比較例−2] 実施例1に於いて、ホツトシール接着剤を使用
せず、非通気性材料として、ポリプロピレン/ポ
リ塩化ビニリデン積層フイルム3にアンカーコー
トを用いてポリエチレンフイルム5を押出しラミ
ネートした通常の複合フイルムを用い、発熱構造
体1を形成した以外は実施例1と同様に行つた。
JIS K 6854−1977の接着強さ試験方法に準じ
て、接着強度A、界面剥離強度B及び破断強度C
を測定したところ、それぞれ1000g/25mm、1600
g/25mm及び1800g/25mmであつた。
発熱構造体1の非通気性材料の剥離を行つたと
ころ、非通気性材料が容易に剥離できず、接着部
6及び接着部6周辺のナイロン不織布9を剥ぎ取
るようにして剥がれ表面を毛羽立てた。
別に発熱構造体1を30日間通常の室温に放置し
た後、非通気性材料を剥離したそれらの平均発熱
性能は、立上がり時間15.0分、最高温度55.0℃、
持続時間17.0時間となり、実施例1又は比較例−
1に比べ、持続時間に於いて発熱性能が劣つた。
[実施例 2] 第4図に於いて、発熱剤収納袋2の通気性包材
面に、ポリエチレンで表面コートされたポリエス
テル繊維からなる不織布9とポリエチレン/エチ
レン酢酸ビニル共重合フイルム10とを積層した
シートを用い、中央部には通気量調節のために帯
状の通気孔11を設けた。
又非通気性包材面は、ナイロン不織布9/ポリ
エチレン/エチレン酢酸ビニル共重合物/ポリ塩
化ビニリデン/エチレン酢酸ビニル共重合物/ポ
リエチレンフイルム4/エチレン酢酸ビニル共重
合フイルム12の積層シートを用いた。
非通気性材料(発熱剤収納袋2と同サイズ)
は、共押出しラミネート法により積層したポリエ
チレン/エチレン酢酸ビニル共重合物/ポリ塩化
ビニリデン/エチレン酢酸ビニル共重合物/ポリ
エチレンフイルムの複合層を、更にポリエチレン
層を介してナイロンフイルムと積層したものであ
つて、非通気性フイルム層3が外面よりナイロ
ン/ポリエチレン/ポリエチレン/エチレン酢酸
ビニル共重合物/ポリ塩化ビニリデン/エチレン
酢酸ビニル共重合物のフイルムであり、熱可塑性
樹脂フイルム5がポリエチレン12μのフイルムで
ある。
それぞれのシートを長辺130mm、短辺100mmのサ
イズとし、発熱剤収納袋2の通気性包材面の外側
に、熱可塑性樹脂フイルム5を内側にして非通気
性材料を被せ、シートの周縁から2mm内側に設け
た2.5mm巾の接着部6でそれぞれをヒートシール
接着した。
更に、通気性包材面のエチレン酢酸ビニル共重
合フイルム層10と非通気性包材面のエチレン酢
酸ビニル共重合フイルム層12を内面にして重ね
合わせ、その周辺(ヒートシール部7)を5mm巾
で非通気性包材面側からヒートシールして発熱剤
収納袋2を作り、この中に鉄粉60部、10%食塩水
25部、活性炭13部、木粉14部を混合した発熱剤1
3を60g充填し次いで密封して発熱構造体1を作
つた。
JIS K 6854−1977の接着強さ試験方法に準じ
て、接着強度A、界面剥離強度B及び破断強度C
を測定したところ、それぞれ1800g/25mm、1200
g/25mm及び200g/25mmであつた。
発熱構造体1の非通気性材料の剥離を行つたと
ころ、非通気性材料が不織布を剥ぎ取つたり毛羽
立てたりすることなく、接着部の熱可塑性樹脂フ
イルム5を通気性包材面に一体化移行せしめた状
態で、いとも容易に非通気性材料を剥離でき、接
着部6以外の通気性包材面には熱可塑性樹脂フイ
ルム5が残つていなかつた。又、収納袋から発熱
剤の微粉末が漏れ出すこともなかつた。
別に発熱構造体1を5個作り30日間通常の室温
に放置した後、非通気性材料を剥離してそれらの
発熱性能をJIS S4100−1985に定める基準の測定
装置で測定したところ、平均性能は立上がり時間
14.9分、最高温度55.2℃、持続時間21.9時間であ
つた。これは従来のような外袋を用いた包装形態
の発熱体(比較例−1参照)の性能と同様な結果
であり、非通気性材料の接着部に於ける空気遮断
性が充分であることが確認された。
[考案の効果] 本考案の発熱構造体により、非通気性材料の剥
離機能を著しく向上させ、使用発熱面積の加減の
選択もでき、従来のような繁雑且つ非省資源的外
袋を使用しない工業的商業的に有利な包装形態と
することができた。又使用時には、快適な装着感
を与えることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の断面図であり、第2図は第1
図の平面図である。第3図は本考案の別の発熱構
造体の平面図である。又第4図は本考案の更に別
の発熱構造体の断面図であり、第5図は第4図の
平面図である。 図中の符号は次のとおり、1……発熱構造体、
2……発熱剤収納袋、3,4……非通気性フイル
ム層、5……熱可塑性樹脂層、6……接着部、7
……ヒートシール部、8……剥離片、9……不織
布、10……プラスチツクフイルム、11……通
気孔、12……シーラント層、13……発熱剤、
14……区画部、15……ミシン目線、16……
パンチ穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 少なくとも一面を通気性包材面とする発熱剤
    収納袋が、当該通気性包材面の周縁部にて少な
    くとも非通気性フイルム層と熱可塑性樹脂層と
    からなる非通気性材料と接着され、当該発熱剤
    収納袋に空気の存在下で発熱する発熱剤を収納
    してなる発熱構造体に於いて、当該発熱剤収納
    袋と当該非通気性材料とからなる接着部が 式(1): A>B>C (式中、Aは熱可塑性樹脂層と通気性包材面
    との接着強度、Bは熱可塑性樹脂層と非通気性
    フイルム層の界面剥離強度、及びCは熱可塑性
    樹脂層と通気性包材面とから形成される接着面
    の縁部に於ける熱可塑性樹脂層の引裂き又は破
    断強度を表す) なる関係を有することを特徴とする発熱構造
    体。 2 熱可塑性樹脂層が、少なくともエチレン・酢
    酸ビニル共重合物、ポリエチレンワツクス及び
    脂肪酸アミドからなるホツトシール接着剤であ
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の発熱構
    造体。 3 ホツトシール接着剤がワツクス類を5〜40%
    含有する実用新案登録請求の範囲第2項記載の
    発熱構造体。 4 非通気性材料の内層部が、ポリオレフイン/
    ポリ塩化ビニリデン/ポリオレフイン、又はポ
    リオレフイン/エチレン酢酸ビニル共重合物/
    ポリ塩化ビニリデン/エチレン酢酸ビニル共重
    合物/ポリオレフインの複合層で構成され、通
    気性包材の表面層が、少なくともポリオレフイ
    ンを含有する混紡不織布又はポリオレフインで
    表面コートされた繊維からなる不織布である実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の発熱構造
    体。 5 ポリオレフインが、ポリエチレン又はポリプ
    ロピレンである実用新案登録請求の範囲第4項
    記載の発熱構造体。 6 少なくとも非通気性フイルム層と熱可塑性樹
    脂層との相互の界面隣接層が、共押出しラミネ
    ート法により積層され、熱可塑性樹脂層の厚み
    が5〜40μの範囲である実用新案登録請求の範
    囲第4項又は第5項記載の発熱構造体。 7 通気性包材面と非通気性材料との接着巾を、
    3mm以下とした実用新案登録請求の範囲第4〜
    6項のいずれか記載の発熱構造体。 8 通気性包材面と非通気性材料との接着部が、
    通気性包材面の周縁から1mm以上内側に設けら
    れた実用新案登録請求の範囲第4〜7項のいず
    れか記載の発熱構造体。 9 発熱剤収納袋が、ヒートシールにより区画さ
    れ発熱剤を分割収納してなる実用新案登録請求
    の範囲第1〜8項のいずれか記載の発熱構造
    体。 10 区画部にミシン目線を施してなる実用新案登
    録請求の範囲第9項記載の発熱構造体。
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