JPH0542888B2 - - Google Patents

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JPH0542888B2
JPH0542888B2 JP1299555A JP29955589A JPH0542888B2 JP H0542888 B2 JPH0542888 B2 JP H0542888B2 JP 1299555 A JP1299555 A JP 1299555A JP 29955589 A JP29955589 A JP 29955589A JP H0542888 B2 JPH0542888 B2 JP H0542888B2
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は仮比重が小さく均一性の高い粒状ロツ
クウール・ピートモス混合物、粒状ロツクウー
ル・ピートモス混合園芸培土、粒状ロツクウー
ル・ピートモス混合園芸培土用添加剤及び粒状ロ
ツクウール・ピートモス混合物の製造方法に関す
る。 [従来の技術] 混合園芸培土として本発明者は先に粒状天然ゼ
オライトを使用して、優れた混合園芸培土を発明
し、特許出願をした(特願昭63−232589号;特公
平4−9482号公報)が、この混合園芸培土につ
き、更に仮比重(「容積重」、「嵩比重」等とも言
う。)を小さくすることが望まれていた。 また、仮比重が小さく、しかも農業資材として
好ましい成分を含有するものとして、例えば特開
昭63−112934号記載の様に粒状ロツクウールが考
慮された。 粒状ロツクウールは鉱滓スラグ等を溶融紡糸し
て得られる極細繊維よりなり、綿状軽質の粒状物
であつて、これを前記混合園芸培土に混合すれば
仮比重を小さくすることが出来ると思われた。 所が、この粒状ロツクウールを従来の園芸培土
と混合して使用しようと試みたが、粒状ロツクウ
ールを軽く圧縮、或は圧迫する程度でも、容易に
部分的に固結して不均一なブロツクを生成しPH
(H2O)、養分の分布等が不均一となり、結果と
して植物苗の成長が不均一となるため、従来の園
芸培土の仮比重を低下する目的でこれを混合使用
しても、目的通りの仮比重が低く、均一性の高い
混合園芸培土を得ることは出来なかつた。 また、粒状ロツクウールはその原料からケイカ
ル肥料として好ましい無機成分を含有しており、
園芸用に使用することも考慮されていたが、アル
カリ性が強い難点を有していた。 [発明が解決しようとする課題] 本発は前述の粒状ロクウールを使用し、これに
特定のピートモスを適量混合することにより前記
粒状ロツクウールの有する難点を除去し、仮比重
が小さくてほぼ中性であり、均一性の高い安定な
新規混合物、これを使用する混合園芸培土、混合
園芸培土用添加剤及び前記混合物の製造方法等を
提供しようとするものである。 [課題を解決するための手段] 本発明者は前記の様な粒状ロツクウールに特定
のピートモス、好ましくは短繊維状のピートモス
を適量混合した所、これらの粒状ロツクウール・
ピートモス混合物は、驚くべきことには圧縮を加
えても固結することなく夫々独立したその状態を
保つと共に小さな仮比重を保ち、しかも粒状ロツ
クウールのアルカリ性とピートモスの酸性とが巧
みにマツチして、ほぼ中性の最も好ましいPH
(H2O)の範囲となることが判明し、しかも均一
性の高い本発明粒状ロツクウール・ピートモス混
合物を完成するに到つたものである。 本発明は 1 平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
0.35g/c.c.、好ましくは0.07乃至0.3g/c.c.の粒状
ロツクウール100重量部に対し、平均長さ10mm
以下太さ(直径)1mm以下、仮比重0.3g/c.c.以
下、好ましくは0.05乃至0.25g/c.c.のピートモ
スを10重量部以上、好ましくは10乃至200重量
部混合することによりPH(H2O)5.5乃至7.5、
仮比重0.25g/c.c.以下とした均一性の高い粒状
ロツクウール・ピートモス混合物、 2 平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
0.35g/c.c.、好ましくは0.07乃至0.3g/c.c.の粒状
ロツクウール100重量部に対し、平均長さ10mm
以下太さ1mm以下、仮比重0.3g/c.c.以下、好ま
しくは0.05乃至0.25g/c.c.のピートモスを10重
量部以上、好ましくは10乃至200重量部混合す
ることによりPH(H2O)5.5乃至7.5、仮比重
0.25g/c.c.以下とした均一性の高い粒状ロツク
ウール・ピートモス混合園芸培土、 3 平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
0.35g/c.c.、好ましくは0.07乃至0.3g/c.c.の粒状
ロツクウール100重量部に対し、平均長さ10mm
以下太さ1mm以下、仮比重0.3g/c.c.以下、好ま
しくは0.05乃至0.25g/c.c.のピートモスを10重
量部以上、好ましくは10乃至200重量部混合す
ることによりPH(H2O)5.5乃至7.5、仮比重
0.25g/c.c.以下とした均一性の高い粒状ロツク
ウール・ピートモス混合園芸培土用添加剤、 4 平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
0.35g/c.c.、好ましくは0.07乃至0.3g/c.c.の粒状
ロツクウール100重量部に対し、平均長さ10mm
以下太さ1mm以下、仮比重0.3g/c.c.以下、好ま
しくは0.05乃至0.25g/c.c.のピートモスを10重
量部以上、好ましくは10乃至200重量部混合す
ることによりPH(H2O)5.5乃至7.5仮比重
0.25g/c.c.以下とした均一性の高い粒状ロツク
ウール・ピートモス混合園芸培土用添加剤と、 粒状天然ゼオライトを主とし、硝化菌、及び
窒素肥料、必要に応じリン成分を添加混合して
なり、アンモニア態窒素成分をNとして0.02乃
至0.2g/100g、硝酸態窒素成分をNとして
0.005乃至0.05g/100g含有し、PH(H2O)6.0乃
至7.5、電気伝導率2.0mS/cm以下であり、陽
イオン交換容量50meq/100g以上の価を有する
粒状天然ゼオライトを主成分とする混合培土、 とを混合してなる均一性の高い粒状天然ゼオライ
トを含む粒状ロツクウール・ピートモス混合園芸
培土、 5 粒状ロツクウールをふるいを通過させること
により平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
0.35g/c.c.、好ましくは0.07乃至0.3g/c.c.の粒状
ロツクウールを得、この100重量部に対し、予
め粉砕し、ふるいを通過させて得た平均長さ10
mm以下太さ1mm以下、仮比重0.3g/c.c.以下、好
ましくは0.05乃至0.25g/c.c.のピートモスを10
重量部以上、好ましくは10乃至200重量部混合
することによりPH(H2O)5.5乃至7.5、仮比重
0.25g/c.c.以下とした均一性の高い粒状ロツク
ウール・ピートモス混合物の製造方法、 である。 ここで、本発明において使用することのできる
粒状ロツクウールとしては、例えば、鉄鋼製造の
際に生成する鉱滓スラグ、輝緑岩等の溶融物を紡
糸し、造粒して得られ、その主な化学成分は例え
ば次の表−1のようである。
【表】 これらより得られる粒状ロツクウールとしては
通常直径1乃至20〓m程度のフイラメントの綿状
軽質の粒状集合体よりなり、仮比重として0.05乃
至0.35g/c.c.、好ましくは0.07乃至0.3g/c.c.程度の
価を有し、直径1乃至20mm程度の軟質粒状物とし
て得られ、建材用等として市販されているものも
ある。 これらの粒状ロツクウールは通常、圧縮梱包、
袋詰め等として例えば仮比重0.2乃至0.5g/c.c.程
度のものとして市販されている。 本発明に使用しうる粒状ロツクウールは前記の
様に圧縮梱包等した仮比重の増大して一部塊状化
している粒状ロツクウールをふるい(篩)でふる
つて通過させることにより一部塊状化して高密度
化した粒状ロツクウールを解きほぐして本来の粒
状ロツクウールの有する分離した独立のばらばら
の粒状であつて、仮比重0.05乃至0.35g/c.c.、好
ましくは0.07乃至0.3g/c.c.程度の本発明に使用し
て好適な仮比重を有する粒状ロツクウールとする
ことができる。 ここで、使用することの出来るふるいとして
は、例えばJIS Z 8801による標準ふるい、
ASTM式標準ふるい、或はタイラー標準ふるい
など、いずれでもよく、本発明に使用しうる粒状
ロツクウールは希望により目開きが1mmを越え、
20mm程度のふるいの通過物を使用することが出来
るが、使用希望粒状ロツクウールの粒径により適
宜の目開きのふるいを使用すれば良い。 また、本発明で仮比重の測定は、養賢堂社発行
「土壌物理性測定法」記載の「風乾細土容積重測
定方法」に準拠して行なつた。 ここで粒状ロツクウールの粒径が1mm未満の場
合は十分な仮比重の価が得られず、20mmを越える
場合は混合物としての均一性に欠け、混合園芸培
土としての使用が困難となる。次に仮比重が
0.05g/c.c.未満の場合は粒状ロツクウールが脆弱
のため形状、仮比重を保持することが困難であ
る。また、仮比重が0.35g/c.c.を越えると目的製
品の見掛けの重量が増加するため本発明の目的を
達成するためには好ましくない。 本発明で使用し得る粒状ロツクウールのPH
(H2O)は通常9前後である。従つてアルカリ性
が強く、直接、園芸培土として使用するのは困難
である。 次に、本発明に於いて使用し得るピートモスと
はミズゴケが堆積、変質して出来たものである。 一般にピートモスは通常10乃至100%程度の多
量の水分を保持しており、保水性と通気性に富
み、塩基置換容量が高く、保肥力が大きい。更に
風乾ピートモスの仮比重は0.05乃至0.3g/c.c.程度
と軽く、土壌改良資材として好ましい条件を備え
るが、PH(H2O)が2.5乃至3.7程度と低く、強い
酸性である点に難点がある。 ここで、本発明に於いて使用し得るピートモス
は、風乾等により乾燥したピートモスを粉砕し、
適宜のふるいでふるつた通過物として平均長さ10
mm以下太さ(直径として)1mm以下、の短繊維状
として得ることができる。 また、一旦粉砕、乾燥して製造した短繊維状の
ピートモスであつても圧縮梱包、包装等して保存
した場合は一般に塊状化して仮比重が増大する傾
向を有するので、使用前にふるいを通過させて確
実にばらばらの独立の短繊維状とし、その平均長
さ10mm以下太さ1mm以下、仮比重0.3g/c.c.以下、
好ましくは0.05乃至0.25g/c.c.の範囲として使用
することが望ましい。 本発明は上述の粒状ロツクウール00重量部に対
し前記ピートモス、好ましくは短繊維状のピート
モスを10重量部以上、好ましくは10乃至200重量
部程度混合することにより得られ、PH(H2O)
5.5乃至7.5、仮比重0.25g/c.c.以下、好ましくは
0.07乃至0.22g/c.c.程度とした粒状ロツクウー
ル・ピートモス混合物、粒状ロツクウール・ピー
トモス混合園芸培土、粒状ロツクウール・ピート
モス混合園芸培土用添加剤、粒状天然ゼオライト
を含む粒状ロツクウール・ピートモス混合園芸培
土及び粒状ロツクウール・ピートモス混合物の製
造方法である。 ここで、前記のピートモスの平均長さ10mm太さ
1mmを超える場合は粒状ロツクウールの固結防止
効果が不十分となり好ましくなく、その仮比重が
0.3g/c.c.を超える場合は本発明の目的である軽量
化のためには好ましくない。 また、本発明に使用する粒状ロツクウール100
重量部に対し前記ピートモス10重量部未満を使用
した場合は、粒状ロツクウールは固結を生ずるた
め好ましくない。 なお、本発明粒状ロツクウール・ピートモス混
合物のPH(H2O)の測定は博友社発行「土壌標
準分析・測定法」記載の方法に準拠して行なつ
た。 なお、本発明の他の態様として本発明に使用す
る一部塊状物を含む粒状ロツクウールに対し所要
ピートモスの所要量を混合した後、適当なふるい
を用いて全部を通過させてばらばらとし、本発明
混合物として、使用することも出来る。 次に、本発明は前記粒状ロツクウール・ピート
モス混合物である混合園芸培土用添加剤と、 粒状天然ゼオライトを主とし、硝化菌、及び窒
素肥料、必要に応じリン成分を添加混合してな
り、アンモニア態窒素成分をNとして0.02乃至
0.2g/100g、硝酸態窒素成分をNとして0.005乃
至0.05g/100g含有し、PH(N2O)6.0乃至7.5、電
気伝導率2.0mS/cm以下であり、陽イオン交換容
量50meq/100g以上、好ましくは80meq/100g以
上の価を有する粒状天然ゼオライトを主成分とす
る混合培土、 とを混合してなる天然ゼオライトを含む粒状ロツ
クウール・ピートモス混合園芸培土、 である。 ここで、粒状天然ゼオライトを主成分とする混
合培土は、詳細には特願昭63−232589号明細書中
に記載してあるが、例えば、天然ゼオライト100
部に対し、硝化菌源10乃至60部、PH調節剤0.2乃
至20部、及び窒素肥料をNとして0.05乃至0.2部、
必要に応じてリン成分をP2O5として0.01乃至0.11
部の範囲で添加、適宜の混合装置を使用して混合
することにより、アンモニア態窒素成分をNとし
て0.02乃至0.2g/100g、好ましくは0.05乃至
0.2g/100g、硝酸態窒素成分をNとして0.005乃
至0.05g/100g含有し、PH(H2O)6.0乃至7.5で、
電気伝導率2.0mS/cm以下であり、陽イオン交換
容量50meq/100g以上、好ましくは80乃至
200meq/100gの価を有する粒状天然ゼオライト
を主成分とする混合園芸培土としたものである。 なお、ここで粒状天然ゼオライトとはグリーン
タフ地帯において火山ガラスの続成作用により生
成した3次元網目構造をなす結晶性アルミノケイ
酸塩鉱物で、例えばクリノブチロライト、モルデ
ナイトを主成分とする天然ゼオライトが好まし
い。また、粒状とはゼオライト原石を粉砕、整流
若しくはゼオライト粉末を造粒し、粒径ほぼ0.5
mm乃至2mmのものであることが好ましい。 ここで、前記粒状天然ゼオライトは微多孔性で
あり、好ましくは陽イオン交換容量(CEC)と
しては通常50乃至200meq/100gの価を有するも
のである。 また、硝化菌とは好気性細菌の一種であり、亜
硝酸菌、硝酸菌等を意味し、硝化菌源としてはた
いきゆう肥、浄水場発生土、畑土などがある。 また、窒素肥料としては好ましくは化学肥料を
意味し、アンモニア態窒素を含有又は生成する物
質、即ち、硫安、燐安、尿素、石灰窒素等を意味
する。 また、PH調節剤としては転炉スラグ、高炉スラ
グ、珪カル、炭カル、苦土カル、具化石、カキ
殻、石灰資材等が使用しうる。 また、リン成分としては例えば過リン酸石灰、
重焼燐等を例示することができる。 また、この粒状天然ゼオライトを主成分とする
混合園芸培土は、好ましくは仮比重が0.7乃至
0.9g/c.c.、有効態リン酸がP2O5として50乃至300
mg/100gの値を有するものである。 前述の平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
0.35g/c.c.の粒状ロツクウール100重量部に対し、
平均長さ10mm以下太さ1mm以下、仮比重0.3g/c.c.
以下のピートモス10重量部以上を混合することに
よりPH(H2O)5.5乃至7.5、仮比重0.25g/c.c.以下
とした均一性の高い粒状ロツクウール混合園芸培
土と、 上記粒状天然ゼオライトを主とし、硝化菌、及
び窒素肥料、必要に応じリン成分を添加混合して
なり、アンモニア態窒素成分をNとして0.02乃至
0.2g/100g、硝酸態窒素成分をNとして0.05乃至
0.05g/100g含有し、PH(H2O)6.0乃至7.5、電気
伝導率2.0mS/cm以下であり、陽イオン交換容量
50meq/100g以上の価を有する粒状天然ゼオライ
トを主成分とする混合培土、 との混合割合は任意でよいが、その割合は希望す
る仮比重の値、及び希望する植栽植物の種類によ
り自由に選択すれば良い。 即ち、本発明で使用しうる前述の粒状天然ゼオ
ライトを主成分とする混合培土(以下「A」と称
する。)と、前述の粒状ロツクウール・ピートモ
ス混合園芸培土用添加剤(以下「B」と称する。)
の使用割合は、例えばキウリ、メロン等の場合は
凡そA:B=1:1が望ましく、ナス、トマト等
の場合はA:B=2:1が好ましく、洋菜類、レ
タス、白菜等の場合はA:B=1:1乃至1:
0.5程度の割合が好ましい。 [作用] 本発明粒状ロツクウール混合園芸培土は前記の
様なばらばらの粒状ロツクウール100重量部に対
し前記の様なピートモス、好ましくは平均長さ10
mm以下太さ1mm以下のばらばらのピートモスを10
重量部以上、好ましくは10乃至200重量部程度混
合すると、ピートモスと粒状ロツクウールとはい
ずれも固体であるため、一部イオン中和反応を生
ずるとともになお他部は電気的引力を保有してお
り、繊維から構成される粒状ロツクウールの周囲
に細かいピートモスがイオン的引力によりほぼ均
等にに付着し、全体として嵩高のばらばらの均一
な状態で安定化するものと考えられる。 従つて比較的少量のピートモスの使用であつて
も粒状ロツクウールは加圧により固結することな
く、個々のばらばらの独立した状態のままで存在
し、粒状ロツクウール・ピートモス混合物は十分
その小さな仮比重のままで均一で安定化する目的
を達することができる。 その結果、粒状ロツクウールは意外にもその腰
が強くなり、結果として固結現象を現わさなくな
るものと考えられる。 更に、粒状ロツクウールとピートモスとの反応
の結果、本発明粒状ロツクウール・ピートモス混
合物、その混合園芸培土等はそのPH(H2O)値
が5.5乃至7.5の中性付近の好ましい値となるもの
である。 また、本発明粒状ロツクウール・ピートモス混
合園芸培土用添加剤は前述の粒状天然ゼオライト
を主成分とする混合培土と混合しても、存在する
粒状ロツクウールの固結現象は現われず、安定し
て存在し、混合割合からその仮比重は凡そ定まる
ことが判明した。 なお、粒状天然ゼオライトを主成分とする混合
培土についての作用は特願昭63−232589号明細書
中に詳述してあるが、要は粒状天然ゼオライト中
に含有されているアンモニア態窒素成分が徐々に
硝酸態窒素成分に変換され、直ちに植物体中に吸
収されるため、園芸培土として極めて優れた効果
を発揮することが出来るものであり、本発明に於
てもその作用は同様に発揮されるものであつて、
その上更に混合された本発明粒状ロツクウール・
ピートモス混合園芸培土のケイカル肥料としての
作用及び培地中に含まれる十分な空気の作用を共
に好ましく受けることが出来る。 実施例 1 鉱滓スラグを原料として製造され、圧縮梱包に
より一部固結し高仮比重となつている粒状ロツク
ウール(日本セメント社製微粒綿No.5)を目開き
4mmのふるいを通過させて平均粒径2.5乃至5.0
mm、PH(H2O)9.1、仮比重0.15g/c.c.のばらばら
の粒状ロツクウールを得た。 次に一部塊状物を含む市販のピートモスを風
乾、粉砕して目開き2mmのふるいを通過させて平
均長さ0mm以下、太さ1mm以下の短繊維状のばら
ばらの独立したピートモスを作成した。このピー
トモスはPH(H2O)4.5、仮比重0.10g/c.c.であつ
た。 上記の粒状ロツクウール200gに、上記のピー
トモス10g乃至200gを表−2記載の割合で添加し
て均一に良く混合した後、その一部を手のひらで
強く握り締め、手を開いた混合物の固結状態を判
定した。 その結果は、表−2のようにピートモス10g
(比較例)では固結したが、20g以上(本発明例)
では固結することなく、ばらばらの均一な状態で
存在した。 また、本発明のPH(H2O)は植物の成育に適
した5.5乃至7.5の範囲内である。
【表】 実施例 2 実施例1で使用した粒状ロツクウールの代わり
に平均粒径2.5乃至5mm、PH(H2O)9.9、仮比重
0.30g/c.c.のばらばらの粒状ロツクウール(日本
セメント社製微粒綿No.3000により作成)を使用し
たほかは実施例1と同様にして粒状ロツクウー
ル・ピートモス混合物を作成し、実施例1同様な
試験を行なつた結果、表−3の結果を得た。
【表】 以上から粒状ロツクウール200gに対しピート
モス10gを使用した粒状ロツクウール・ピートモ
ス混合物(比較例)は固結したがピートモスを
20g以上使用した粒状ロツクウール・ピートモス
混合物(本発明例)は固結を生ずることなく、仮
比重0.25g/c.c.以下であり、中性付近のPH(H2O)
を保有し、混合園芸培土として優れたものであ
る。 実施例 3 実施例1で使用した粒状ロツクウール7重量部
に実施例1で使用したピートモス3重量部を混合
した本発明の均一性の高い粒状ロツクウール・ピ
ートモス混合園芸培土の理化学分析を実施した。 その結果、PH(H2O):5.8、電気伝導率:
0.02mS/cm、仮比重:0.11g/c.c.を呈し、植物栽
培培地、或は園芸培土希釈材として適切である。 実施例 4 粒状天然ゼオライトを主体とする粒状園芸培土
(特願昭63−232589号記載のもの)に本発明粒状
ロツクウール・ピートモス混合園芸培土用添加剤
(ロツクウール:ピートモス=7:3重量比混合
物)(仮比重0.12g/c.c.、PH(H2O)6.7)を容量
比で0%乃至67%混合した。これらを容量350c.c.
のポリ塩化ビニールポツトに充填して、キユウリ
を播種し、25日間ガラス温室内で育成した。 その結果、表−4のように本発明天然ゼオライ
トを含む粒状ロツクウール・ピートモス混合園芸
培土の添加により、根重の増加、即ち根の生育が
増進し、苗の評価の指標となるT/R(地上部/
根重の重量比)が著しく改善された。
【表】 [発明の効果] 本発明は前記作用に於て述べ、また実施例から
も明らかな様に本発明粒状ロツクウール・ピート
モス混合物は、従来知られなかつた混合物であつ
て、極めて安定した、仮比重が小さく嵩高な混合
物であり、例えば植物生育用混合園芸培土、或は
混合園芸培土用添加剤として優れており、PH
(H2O)はほぼ中性であり、その他安定な形状を
保つ故に建材、充填材等としての用途、その他各
種の用途も期待し得るものである。 本発明の植物生育用混合園芸培土としての使用
は、植物の生育のために極めて好ましいが化学成
分と適当なPH(H2O)値を有し、しかも小さい
仮比重であつて、その取扱いに際し、固結するこ
ともなく、仮比重が大きくなる恐れも少ないの
で、園芸用培土としての取扱いが極めて容易とな
る。 従つて、本発明の均一性の高い粒状ロツクウー
ル・ピートモス混合園芸培土は植物の生育のため
にそれのみを使用しても良いし、更に混合園芸培
土用添加剤として他の園芸用培土等と混用しても
良い。 次に、本発明の均一性の高い粒状ロツクウー
ル・ピートモス混合園芸培土用添加剤と粒状天然
ゼオライトを主成分とする混合培土とを混合して
なる天然ゼオライトを含む粒状ロツクウール・ピ
ートモス混合園芸培土は、天然ゼオライトを主と
して含有し、適量の硝酸態窒素を生成する優れた
混合培土であるが、更にこれを軽量化することを
成し遂げたのみならず、植物の根部に十分な空気
を供給することが出来るようになつたので、植物
の根部の生長を更に著しく促進する優れた混合園
芸培土を初めて提供することが出来たものであ
る。 なお、本発明混合園芸土はその他、植物栽培培
地、或は園芸培土希釈材等としても好適に使用す
ることができる。 なお、本発明粒状ロツクウール・ピートモス混
合物は予め粒状ロツクウール及びピートモスを適
当なふるいを用いてばらばらの状態としてから混
合することにより均一な粒状ロツクウール・ピー
トモス混合物が得られ、結果として植物苗の均一
で急速な成長が可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
    0.35g/c.c.の粒状ロツクウール100重量部に対し、
    平均長さ10mm以下太さ1mm以下、仮比重0.3g/c.c.
    以下のピートモス10重量部以上を混合することに
    よりPH(H2O)5.5乃至7.5、仮比重0.25g/c.c.以下
    とした粒状ロツクウール・ピートモス混合物。 2 平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
    0.35g/c.c.の粒状ロツクウール100重量部に対し、
    平均長さ10mm以下太さ1mm以下、仮比重0.3g/c.c.
    以下のピートモスを10重量部以上混合することに
    よりPH(H2O)5.5乃至7.5、仮比重0.25g/c.c.以下
    とした粒状ロツクウール・ピートモス混合園芸培
    土。 3 平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
    0.35g/c.c.の粒状ロツクウール100重量部に対し、
    平均長さ10mm以下太さ1mm以下、仮比重0.3g/c.c.
    以下のピートモスを10重量部以上混合することに
    よりPH(H2O)5.5乃至7.5、仮比重0.25g/c.c.以下
    とした粒状ロツクウール・ピートモス混合園芸培
    土用添加剤。 4 平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
    0.35g/c.c.の粒状ロツクウールル100重量部に対
    し、平均長さ10mm以下太さ1mm以下、仮比重
    0.3g/c.c.以下のピートモスを10重量部以上混合す
    ることによりPH(H2O)5.5乃至7.5、仮比重
    0.25g/c.c.以下とした粒状ロツクウール・ピート
    モス混合園芸培土用添加剤と、 粒状天然ゼオライトを主とし、硝化菌、及び窒
    素肥料、必要に応じリン成分を添加混合してな
    り、アンモニア態窒素成分をNとして0.02乃至
    0.2g/100g、硝酸態窒素成分をNとして0.005乃
    至0.05g/100g含有し、PH(H2O)6.0乃至7.5、電
    気伝導率2.0mS/cm以下であり、陽イオン交換容
    量50meq/100g以上の価を有する粒状天然ゼオラ
    イトを主成分とする混合培土、 とを混合してなる粒状天然ゼオライトを含む粒状
    ロツクウール・ピートモス混合園芸培土。 5 粒状ロツクウールをふるいを通過させること
    により平均粒径1乃至20mm、仮比重0.05乃至
    0.35g/c.c.の粒状ロツクウールを得、この100重量
    部に対し、予め粉砕し、篩を通過させて得た平均
    長さ10mm以下太さ1mm以下であつて仮比重0.3g/
    c.c.以下のピートモスを10重量部以上混合すること
    によりPH(H2O)5.5乃至7.5、仮比重0.25g/c.c.以
    下とした粒状ロツクウール・ピートモス混合物の
    製造方法。
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