JPH0542880Y2 - - Google Patents

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JPH0542880Y2
JPH0542880Y2 JP17324086U JP17324086U JPH0542880Y2 JP H0542880 Y2 JPH0542880 Y2 JP H0542880Y2 JP 17324086 U JP17324086 U JP 17324086U JP 17324086 U JP17324086 U JP 17324086U JP H0542880 Y2 JPH0542880 Y2 JP H0542880Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は2つの立方体を、それぞれの一辺が互
いに平行に近接した状態で、ほぼこれら一辺を軸
にして回転自在に連結できるようにした構造に関
するものである。
(従来の技術) 従来より例えば実開昭53−35697号に示される
ように、隣り合う2つの立方体どうしを上記のよ
うに連結して、複数の立方体を集合させた玩具あ
るいはデイスプレイ体等が公知となつている。こ
の立方体の集合体(以下、キユーブ体と称する)
について、第4A,4B,4Cおよび4D図を参
照して簡単に説明する。この図示のキユーブ体5
は、一例として8個の立方体が連結されてなる。
各立方体は図中○印を付した部分において前述の
ように回転自在に連結されている。すなわち1つ
の立方体は、ある一辺と、該辺とねじれの関係に
ある一辺とにおいて他の立方体に連結されてい
る。このようなキユーブ体5を、第4A図の状態
からP1軸を中心に曲げると第4B図の状態とな
り、この状態からP2軸を中心に曲げれば第4C
図の状態となり、この状態からP3軸、P4軸を
中心に曲げれば第4D図の状態となる。
このようにキユーブ体を変形させることによ
り、各立方体の外側に現われる面が変わるので、
これら各面に文字や図形等を表示したり、あるい
は写真等が貼付けられるようにしておけば、面白
い視覚効果を備えた玩具やデイスプレイ体が得ら
れる。
(考案が解決しようとする問題点) 従来上記のようなキユーブ体において立方体の
連結は、第8A図に示すように2つの立方体1
0,11の2面に折曲げ可能な連結部材12を固
着することによつて行なわれていた。
しかしこのような連結機構を用いた場合、連結
部材12が立方体10,11の表面に現われるの
でキユーブ体の外観が損なわれるし、第8B図の
ような状態となると立方体10,11間の間隔d
が大きくなる上に、キユーブ体全体で見ると上記
のように間隔が大きい部分や小さい部分ができて
立方体が不揃いとなり、この点からも外観が損な
われるようになる。また第8B図に示されるよう
に、連結部材12は折り重なる状態に曲げられる
こともあり、それにより該部材12が切れやすく
なる、という問題も認められていた。さらに前述
の連結部材12を立方体11,12の2面に固着
する作業は、仕上げが美しくなるように留意しな
がら行なう必要があり、そのためにキユーブ体の
組立作業の能率が十分に高められない、という問
題も認められていた。
そこで本考案は、以上述べた種々の問題を解決
することができる連結可能な立方体を提供するこ
とを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案の連結可能な立方体は、立方体の4面を
構成する無底の角筒体と、この角筒体の上下開口
を閉じ、立方体の残りの2面を構成する2枚の底
板とで立方体本体を構成し、 そして上記底板の一方の内面には棒部材を、他
方の底板の内面にはこの棒部材に嵌合する部材を
突設してコネクタを形成し、これら両部材を嵌合
させることにより、両底板が角筒体の上下開口を
閉じる状態(すなわち立方体が形成される状態)
にし、 また、上記底板と角筒体との接合縁部である立
方体の一辺から立方体内側に延びるように底板お
よび角筒体の各端面に連結部材挟持面を形成し、 そしてこれらの挟持面の間に、折曲げ可能な連
結部材の一端を挟持させてなるものである。
(作用) 上記のようにして挟持された連結部材の他端
は、同じように形成された別の立方体の連結部材
挟持面間に挟持させることができる。こうすれば
2つの立方体は上記連結部材を介して、それぞれ
の一辺が互いに平行に近接した状態で、ほぼこれ
らの一辺を軸にして回転自在に連結されることに
なる。
上記の連結状態においては、連結部材の両端は
それぞれ立方体内に収められるから、該部材が折
り重なることがない。したがつて立方体間の間隔
が拡げられることがなく、また連結部材の寿命も
長くなる。
(実施例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本考案を詳
細に説明する。
第1図は本考案の一実施例による連結可能な立
方体20を示している。この立方体20は、無底
の角筒体21と、この角筒体21の上下開口を閉
じる底板22および23とから構成されている。
本例において角筒体21は、外面が正方形の4枚
の側板21a,21b,21c,21dを接合し
て形成されているが、4枚の側板を一体成形して
角筒体21を構成してもよい。この角筒体21の
上端面、下端面は、それぞれ45°に面取りされて
いる。底板22,23は外面が正方形の板からな
り、側端面が45°に面取りされており、上記角筒
体21の上部、下部に緊密に組み合わされて、該
角筒体21の上部開口、下部開口を閉じる。
底板22の内面中央部には棒部材24が突設さ
れ、一方底板23の内面中央部には円筒状の嵌合
部材25が突設されている。上述のように底板2
2,23が角筒体21の上部、下部に組み合わさ
れたとき、嵌合部材25は棒部材24に嵌合し、
それにより底板22と底板23は間に角筒体21
をおいて一体化される。なお、このように底板2
2,23を結合するコネクタとなる棒部材24と
嵌合部材25は、例えばプラスチツク等、ある程
度弾性を有する材料を用いて底板22,23と一
体成形され、互いに強固に嵌合するようにされて
いる。上記のように底板22,23が一体化され
ると、角筒体21によつて4面が構成され、底板
22,23によつて残りの2面が構成された立方
体20が形成される。なお底板22,23の内面
の四隅部には、それぞれ位置決め突起26,27
が設けられ、これら突起26,27の作用によ
り、底板22,23を角筒体21に対して正しい
姿勢で組み合わすことが容易になつている。
角筒体21の1つの側板21bの上端面には浅
い凹部21eが形成され、この凹部21eは連結
部材挟持面とされている。一方この側板21bの
隣の側板21aの下端面にも、上記連結部材挟持
面21eと同様、浅い凹部からなる連結部材挟持
面21fが形成されている。一方底板22,23
のそれぞれの一側端面には、底板組付け状態で上
記挟持面21e,21fと各各対向する位置にお
いて、これら挟持面と同様の連結部材挟持面22
a,23aが形成されている。
前述のように底板22,23を角筒体21に組
み合わせる際、連結部材挟持面21eと22aの
間、および連結部材挟持面21fと23aの間に
は、それぞれ折曲げ可能な連結部材40,41の
一端が配置される。したがつて立方体20が組み
立てられた際は、立方体20の互いにねじれの関
係にある2辺からそれぞれ立方体内側に延びる連
結部材挟持面21e,22aの間、同じく連結部
材挟持面21f,23aの間に各各連結部材4
0,41の一端が挟持固定された状態となる(第
2図参照)。そしてこれらの連結部材40,41
の他端はそれぞれ立方体20の一辺から飛び出し
た状態となる。したがつて、第2図に示すよう
に、立方体20と同様の構造の立方体30を組み
立てる際に、連結部材40の他端を底板33の連
結部材挟持面33aと角筒体31の連結部材挟持
面31fとの間に挟み付ければ、該連結部材40
を介して2つの立方体20,30が互いに連結さ
れる。つまり、立方体20,30は、それぞれの
一辺20a,30aが互いに平行に近接した状態
に連結されることになる。第2図においては省略
してあるが、もう一つの連結部材41も同様にし
て他の立方体に挟持され、結局立方体20は他の
2つの立方体に連結される。
以上説明した連結機構により、立方体20,3
0の他に例えば6個の立方体が連結され、第4A
〜D図に示すようなキユーブ体5が形成されう
る。連結部材40,41は例えばプラスチツク、
織布、不織布等からなり、自由に折り曲げられう
る。したがつて立方体20と立方体30は、第2
図に示した状態から第3図図示のように互いに重
なり合う状態とされうる。このようにして適宜各
立方体の連結部分を折り曲げることにより、キユ
ーブ体5を第4A〜D図図示のように変形させる
ことができる。
ここで連結部材40の両端はそれぞれ立方体2
0,30の内部に収めされているから、第3図図
示の状態となつても連結部材40自身が折り重な
ることがなく、したがつて立方体20,30はほ
とんど全面的に密着した状態となりうる。これ
は、側板21bと底板33とが合わさるように立
方体20,30を重ねた場合も同様である。つま
りこの構造によれば、キユーブ体5をどのような
状態にしても、各立方体の間に大きな間隔が生じ
ることがなく、キユーブ体5の外観は非常に美し
いものとなる。また連結部材40,41が立方体
の外面に現われないので、この点からもキユーブ
体5の外観は美しいものとなる。また連結部材4
0,41は最大90°までしか折り曲げられないの
で、切断し難くなる。なお連結部材挟持面の立方
体外面に対する角度は、本実施例における45°に
限られるものではないが、この角度に設定すれ
ば、上記のように連結部材40,41の折れ角を
最小に抑えることができるので好ましい。
以上説明した通り、本考案の連結可能な立方体
は、角筒体と底板とを立方体に組み立てる際に連
結部材を両者の間に挟み込ませるだけの簡単な作
業で次々と他の立方体に連結されるようになつて
いるが、必要によつては連結部材に接着剤を塗布
する等により立方体の連結強度を高めるようにし
てもよい。
上記のように立方体の連結強度を高めるために
は、その他例えば第5図図示のように側板51の
連結部材挟持面51aを粗面加工したり、第6図
図示のように側板61の連結部材挟持面61aに
ボス61bを設けるとともに、連結部材40に設
けた孔40aをこのボス61bに係合させたり、
あるいは第7図図示のように側板71の連結部材
挟持面71aに凹凸71bを設けるとともに相手
側の底板にもこの凹凸71bに噛み合う凹凸を設
けて、両者の間に連結部材40を噛み込ませる等
してもよい。
(考案の効果) 以上詳細に説明した通り本考案によれば、立方
体を連結してなるキユーブ体の外観を美しくし、
該キユーブ体で構成される玩具やデイスプレイ体
の商品価値を大いに高めることができる。また本
考案によれば、立方体の連結部の耐久性が高めら
れ、上記玩具やデイスプレイ体を壊れ難く丈夫な
ものとすることができる。
その上本考案の立方体は、立方体自身の組立て
もまた他の立方体との連結も簡単な作業によつて
なされうるから、キユーブ体の組立作業を容易化
し、上記玩具やデイスプレイ体のコストを引き下
げる効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による連結可能な立
方体を示す分解斜視図、第2図は上記立方体の連
結状態を示す側断面図、第3図は上記立方体の折
りたたみ状態を示す側断面図、第4A,4B,4
Cおよび4D図は本考案の立方体によつて構成さ
れるキユーブ体の変形状態を示す斜視図、第5,
6および7図はそれぞれ、本考案の立方体におけ
る連結部材取付部の構造の他の例を示す斜視図、
第8Aおよび8B図は、従来の連結可能な立方体
を示す平面図である。 5……キユーブ体、20,30……立方体、2
1,31……角筒体、22,23,32,33…
…底板、21a,21b,21c,21d,5
1,61,71……角筒体の側板、21e,21
f,22a,23a,31f,33a,51a,
61a,71a……連結部材挟持面、24……棒
部材、25……嵌合部材、40,41……連結部
材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 立方体の4面を構成する無底の角筒体と、 この角筒体の上下開口を閉じ、立方体の残り
    の2面を構成する2枚の底板と、 これらの底板の一方の内面に突設された棒部
    材および、他方の内面に突設され前記棒部材に
    嵌合する部材からなり、これらの底板を結合し
    て前記上下開口を閉じる状態に保つコネクタ
    と、 前記底板と角筒体との接合縁部である立方体
    の一辺から立方体内側に延びるようにこれら底
    板および角筒体の各端面に形成された連結部材
    挟持面と、 これらの挟持面の間に一端が挟持された折曲
    げ可能な連結部材とからなる連結可能な立方
    体。 (2) 前記連結部材挟持面が、前記一辺を含む立方
    体外面に対して45°の角度で延びるように形成
    されていることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の連結可能な立方体。
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JP4773892B2 (ja) * 2006-06-12 2011-09-14 有限会社シクロヘキサデザイン 立体モジュール連結体
JP2015112120A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 秀人 納所 組立ブロック

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