JPH0542668A - 見当制御装置 - Google Patents

見当制御装置

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Publication number
JPH0542668A
JPH0542668A JP3224795A JP22479591A JPH0542668A JP H0542668 A JPH0542668 A JP H0542668A JP 3224795 A JP3224795 A JP 3224795A JP 22479591 A JP22479591 A JP 22479591A JP H0542668 A JPH0542668 A JP H0542668A
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JP
Japan
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web
unit
register
time difference
register mark
Prior art date
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Pending
Application number
JP3224795A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Iwama
篤 岩間
Akihiro Iida
昭浩 飯田
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Nireco Corp
Original Assignee
Nireco Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷機とそれに続く装置の見当制御を共通し
て行う。 【構成】 ウェブ1の両面に印刷されたレジスタマーク
を、ウェブ1の搬送方向と直角方向に、CCDリニアセ
ンサ9でスキャンする。このCCDリニアセンサ9の下
流に設けられた回転カッター13によりウェブ1の切断を
行う。ゲート信号発生部14は回転カッター13の回転刃の
回転に同期してゲートパルスを発生し、演算制御部15
は、ゲート信号の立上りと、クロックとCCDリニアセ
ンサ9の出力からゲート信号の立上りとレジスタマーク
検出の時間差を演算し、さらに、これに基づき各レジス
タマーク間の時間差、ウェブ1の表、裏面で対応する版
胴のずれを演算し、演算制御部15でこの演算に基づき、
カッター刃とレジスタマークの距離の調整、表、裏の各
版胴間の調整、表、裏で対応する版胴のずれの調整をす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウェブに印刷されたレジ
スタマークにより多色印刷の色相互の見当制御を行うと
共にウェブに対して加工をする位置を制御する見当制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の色を印刷する場合、色ずれを防止
するため見当制御が行なわれる。多色印刷機としてオフ
セット輪転印刷機を例にとり説明する。図9はオフセッ
ト輪転印刷機の基本構成を示したもので、供給ローラよ
り巻き出されたウェブ1は黒色用版胴2、青色用版胴
3、赤色用版胴4、黄色用版胴5からなる印刷ユニット
を順次通過することで黒、青、赤、黄色が印刷されてゆ
き、一連の印刷が完成する。印刷ユニットにおける各版
胴2,3,4,5の周長は同一寸法であり、版胴の1回
転毎に一葉の印刷が行われ、印刷ユニットを通過したウ
ェブ1には版胴周長を1単位とする絵柄が繰り返し印刷
される。
【0003】これら4つの版胴の回転を調整して色ずれ
を防止する見当制御を行う場合、ウェブ1の端で絵柄の
ない空白部に図10に示すようなレジスタマークを印刷ユ
ニットの各版胴が印刷する。つまり黒色のレジスタマー
クは、黒色の絵柄を印刷する黒色用版胴2が行い、青色
のレジスタマークは青色用版胴3、というようにそれぞ
れの色を印刷する版胴がそれぞれの色でレジスタマーク
を印刷する。
【0004】図10において(a)は各色の印刷ずれがな
い状態で見当誤差がゼロのときを示している。なお矢印
はウェブ2の進行方向を示す。(b)は青色のレジスタ
マークが赤色側へdmmシフトしている場合を示し、この
とき青色の絵柄もdmm赤色側へシフトしている。つま
り、レジスタマーク間の相対的位置を監視することで各
色の絵柄のずれが測定できる。
【0005】特開昭63−22651 号公報には、レジスタマ
ークとして直角ダイヤモンド形状をした微小レジスタマ
ーク列をスキャンし、各色間の見当誤差を求めこれを修
正する技術が開示されている。
【0006】このように印刷機自体の色ずれは見当制御
を行うことにより防止される。しかし印刷システムは印
刷機ばかりでなく、このように色の印刷ずれを防止した
印刷機の下流に印刷されたウェブを切断するシートカッ
ターや穴明け加工をする穴明機、ウェブを折りたたむ折
りたたみ機が設けられており、ウェブの切断位置や折り
たたみ位置は印刷画面に対応した所定の位置とならなけ
ればならない。特公昭62-58878号公報には切断制御につ
いての技術が開示されており、この概略図を図11に示
す。
【0007】図11において、ウェブ1には既に画像や文
およびレジスタマークが印刷されており、駆動ローラ12
によってシートカッタ13に搬送される。レジスタマーク
はセンサ部9により検出され、シートカッタ13に設けら
れたエンコーダ14により1回転毎に発生するゲートパル
スの立ち上がりとレジスタマークの検出位置が所定の関
係となるよう補助ローラ10を補正モータ11で調整して、
所定位置を切断するようシートカッター制御部16が制御
している。もし、この切断位置がずれると印刷されたウ
ェブは商品とはなり得ず、損紙として処分される。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】従来、このような印刷処理とこれに続く切
断処理とは別々の専用コントローラで制御が行なわれて
おり、費用もかかり、また別々のスペースを要してい
た。また、多色刷りの色合わせのための損紙と、加工機
の加工位置調整のための損紙の両方の損紙がでていた。
【0009】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、印刷機とそれに続く装置の見当制御を共通に行
う見当制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、ウェブに印刷されたレジスタマークを検出するセン
サ部と、このセンサ部により前記レジスタマークの存在
範囲をウェブの走行方向と交差する方向にスキャンする
スキャン部と、前記センサ部の下流に設けられ前記レジ
スタマークより所定長さ離れたウェブの位置に1回転に
1加工する回転加工体と、この1回転中の1加工に同期
してゲートパルスを発生するゲート信号発生部と、この
ゲートパルスの立上りと前記レジスタマーク検出の時間
差を前記スキャン部のスキャンパルスとクロックと前記
センサ部の出力とから演算する演算部と、前記センサ部
の上流に設けられこの回転加工体に搬入されるウェブと
この回転加工体の加工位置との関係を調整するウェブ調
整部と、前記時間差が所定値となるよう前記ウェブ調整
部を制御する制御部とを備えたものである。
【0011】また、ウェブに多色刷する各色ごとに設け
られ画や文字と共にレジスタマークを色ごとに印刷する
版胴部と、このウェブに印刷されたレジスタマークを検
出するセンサ部と、このセンサ部により前記レジスタマ
ークの存在範囲をウェブの走行方向と交差する方向にス
キャンするスキャン部と、前記センサ部の下流に設けら
れいずれかの前記レジスタマークより所定長さ離れたウ
ェブの位置に1回転に1加工する回転加工体と、この1
回転中の1加工に同期してゲートパルスを発生するゲー
ト信号発生部と、このゲートパルスの立上りと各色ごと
の前記レジスタマーク検出との第1時間差およびこの第
1時間差から各色ごとのレジスタマーク間の第2時間差
を前記スキャン部のスキャンパルスとクロックと前記セ
ンサ部の出力とから演算する演算部と、前記センサ部の
上流に設けられこの回転加工体に搬入されるウェブとこ
の回転加工体の加工位置との関係を調整するウェブ調整
部と、前記第1時間差が所定値となるよう前記ウェブ調
整部を制御すると共に、前記第2時間差が所定値となる
よう前記版胴部の各色ごとの版胴を制御する制御部とを
備えたものである。
【0012】また、ウェブの両面に印刷されたレジスタ
マークをそれぞれ検出するそれぞれのセンサ部と、この
各センサ部により前記各レジスタマークの存在範囲をウ
ェブの走行方向と交差する方向にスキャンするそれぞれ
のスキャン部と、前記センサ部の下流でウェブのいずれ
かの側に設けられ、表裏いずれかの前記レジスタマーク
より所定長さ離れたウェブの位置に1回転に1加工する
回転加工体と、この1回転中の1加工に同期してウェブ
の表裏それぞれにゲートパルスを発生するゲート信号発
生部と、表裏それぞれにつきゲートパルスの立上りと前
記レジスタマーク検出とのそれぞれの時間差を前記各ス
キャン部のスキャンパルスとクロックと前記各センサ部
の出力とから演算する演算部と、前記センサ部の上流に
設けられこの回転加工体に搬入されるウェブとこの回転
加工体の加工位置との関係を調整するウェブ調整部と、
いずれかの前記時間差が所定値となるよう前記ウェブ調
整部を制御する制御部と、それぞれの前記時間差と表裏
それぞれのゲート信号立ち上がりの差とから対応する表
裏レジスタマーク位置の差異を検出する表裏マーク差検
出部とを備えたものである。
【0013】また、ウェブに多色刷する各色ごとに設け
られ画や文字と共にレジスタマークを色ごとに印刷する
ウェブの表裏それぞれに設けられた版胴部と、このウェ
ブの両面に印刷されたレジスタマークをそれぞれ検出す
るそれぞれのセンサ部と、この各センサ部により前記各
レジスタマークの存在範囲をウェブの走行方向と交差す
る方向にスキャンするそれぞれのスキャン部と、前記セ
ンサ部の下流でウェブの表裏いずれかの側に設けられ、
いずれかの前記レジスタマークより定所長さ離れたウェ
ブの位置に1回転に1加工する回転加工体と、この1回
転中の1加工に同期してウェブの表裏それぞれにゲート
パルスを発生するゲート信号発生部と、表裏それぞれに
つきゲートパルスの立上りと各色ごとの前記レジスタマ
ーク検出との第1時間差およびこの第1時間差からウェ
ブの表裏についてそれぞれ各色ごとのレジスタマーク間
の第2時間差を前記スキャン部のスキャンパルスとクロ
ックと前記センサ部の出力とから演算する演算部と、前
記センサ部の上流に設けられこの回転加工体に搬入され
るウェブとこの回転加工体の加工位置との関係を調整す
るウェブ調整部と、ウェブの表裏の対応する版胴により
印刷されたレジスタマーク間の第3時間差を前記第1時
間差と表裏それぞれのゲート信号立ち上がりの差より検
出する表裏マーク差検出部と、ウェブの表裏いずれかの
前記第1時間差が所定値となるよう前記ウェブ調整部を
制御し、ウェブの表裏のそれぞれの前記第2時間差が所
定値となるようにすると共に前記第3時間差も所定値に
なるよう前記版胴部を制御する制御部とを備えたもので
ある。
【0014】また、前記スキャン部からの信号をサンプ
リングしてスキャンラインを構成するときサンプリング
間隔をウェブの走行速度に応じて調整し、前記ゲートパ
ルス幅間のスキャンライン数をほぼ一定数にするように
したものである。
【0015】
【作用】ゲート信号発生部は回転加工体が1回転する間
に行う1加工に同期してゲートパルスを発生する。そこ
でこのゲートパルスの立上り時間と、ウェブに印刷工程
で印刷されたレジスタマークを検出する時間を所定の間
隔に保持するように見当制御を行えば、印刷物の所定位
置に加工を行うことができる。このゲート立上り時間と
レジスタマーク検出時間との時間差をスキャン部のスキ
ャンパルス数とクロックと、センサ部のレジスタマーク
検出出力とから演算し、この演算値が所定の値(つま
り、加工体が加工すべきウェブの位置となるような値)
になるよう制御部でウェブ調整部を制御する。
【0016】多色刷りの場合、各色ごとにレジスタマー
クがウェブに印刷される。ゲート立ち上がり時間と各色
のレジスタマーク検出時間とのそれぞれの時間から各色
のレジスタマーク間の検出時間差(各レジスタマーク間
の距離)を検出することができる。この検出値により対
応する版胴の制御を行い色ずれを防止できる。このよう
にして色ずれと加工体との調整を同一の制御装置で制御
することができる。
【0017】ウェブの両面に印刷されている場合、表、
裏の印刷にずれが生じることがある。このような場合、
表裏それぞれに設定されたゲート信号の立ち上がり時間
に対する表裏それぞれのレジスタマークの検出との時間
差を演算し、かつ表裏それぞれのゲート信号の立ち上が
りの差とから、表裏の対応する版胴のずれを検出でき、
このずれを版胴部へフィードバックすれば、表裏の印刷
ずれも防止することができる。
【0018】これにより、ウェブの両面に多色刷りする
場合、ウェブの表裏の各色ごとのレジスタマークを検出
し、表裏それぞれに設定されたゲートパルスの立ち上が
りとレジスタマーク検出の時間差を検出することによ
り、加工体の制御、ウェブの表、裏それぞれにおける各
色を印刷する版胴の調整、ウェブの表側と裏側の各版胴
の相対ずれの調整を行うことができる。
【0019】スキャンは一定時間間隔で行なわれる。ス
キャンにより得られた信号をそのままスキャンラインと
して用いるとウェブの搬送速度が遅いときは、スキャン
ラインが密となる。それ故ウェブの搬送速度が遅くなる
とスキャン部からの信号のサンプリングの数を間引きし
てスキャンラインを構成し、ウェブの搬送速度にかかわ
らずゲートパルス間のスキャンライン数をほぼ一定とす
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本実施例の構成を示すブロック図であり、
図2は本実施例を実現する装置の構成図である。図2に
おいて、印刷部は図9で説明したように黒、青、赤、黄
の印刷をする版胴2〜5よりなるが、本実施例の場合、
ウェブ1の表、裏両面に多色印刷を行う。なお、表だけ
又は裏だけの印刷を行う場合でもよい。
【0021】各版胴2〜5には減速伝達機構6を介して
ウェブ走行方向位置制御用モータ7、ウェブ走行方向と
直角方向となるウェブ幅方向位置制御用モータ8が設け
られ、各版胴2〜5のウェブ走行方向位置および幅方向
位置を制御する。
【0022】印刷されたウェブ1の両面は、両面に設け
られたリニアイメージセンサ9でレジスタマークを検出
され、シートカッター13により、各頁ごとに切断され
る。シートカッター13にはエンコーダを用いたゲート信
号発生部14が設けられ、演算制御部15は、このゲート信
号やリニアイメージセンサ9の出力などから補正ローラ
10の補正モータ11を制御し、所定の位置でウェブ1を切
断するよう制御すると共に版胴2〜5を制御する。12は
ウェブ1を搬送する駆動ローラである。
【0023】図1において、第1版胴部30, 第1センサ
部32, 第1スキャン部33はウェブ1の表面用であり、第
2版胴部31, 第2センサ部34, 第2スキャン部35は裏面
用である。第1センサ部32, 第2センサ部34は、リニア
イメージセンサとして、CCDリニアセンサを用いたも
のでエレメント(フォトダイオード)が直線上に256個
程度配列され、そのトランスファーパルスは図3のよう
になる。トランスファーパルス17が高(HIGH)の期間、
各エレメントの電荷がトランスファーゲートを通して、
CCDアナログシフトレジスタに転送される。
【0024】トランスファーパルス17が低(LOW )にな
ると、トランスファーゲートは閉じられ、露光が開始さ
れると同時に、アナログシフトレジスタに転送された電
荷がクロック(図示せず)に同期してシリアルに出力さ
れる。このトランスファーパルス間の時間Tがスキャン
部33, 35におけるスキャンタイムTとなる。
【0025】加工体(シートカッター)13にはゲート信
号発生部14が設けられており、このゲート信号発生部14
は、エンコーダを有し、シートカッター13のカッター刃
(1枚)と1対1で対応して回転しており、1回転当
り、N0 個のパルスを発生するA相と1個のパルスを発
生するZ相を出力する。カウンタを設けこのA相パルス
をカウントし、Z相パルスでリセットする構成とする。
ゲート信号発生部14は、このカウンタ出力信号に基づ
き、CCDリニアセンサ9の下を最初のレジスタマーク
が通過する直前に開き、最後のレジスタマークが通過し
た直後に閉じるゲート信号を発生する。ゲート信号はウ
ェブ1の表、裏用にそれぞれ発生する。なお、ゲート信
号発生については特公昭62−58878 号公報に詳説されて
いる。
【0026】シートカッター13のカッター刃の位置とゲ
ート信号の立ち上がり位置は所定の値に設定される。ま
たウェブ1の表、裏それぞれにゲート信号が設定される
が、両ゲート信号の相対距離は検出できる。故に表、裏
共、それぞれのゲート信号の立ち上がりとレジスタマー
ク検出時の時間差を検出しておけば、表裏の対応するレ
ジスタマーク間の検出時間差は演算することができる。
なお、表裏にあるレジスタマークは何色を基準にしても
よく、その基準色に対して他の色のレジスタマークおよ
びカッターの位置を合わせる。
【0027】図4はゲート信号18とトランスファーパル
ス17との関係を示したものである。前述したようにゲー
ト信号18はカッター刃と1対1で対応して回転するエン
コーダ信号より作成されるが、スキャンタイムTは常に
一定周期であるため、両者が一致する確率は低く、図4
に示すトランスファーパルス17とゲート信号18の立上り
パルスの時間差Aはランダムにシフトしている。
【0028】図5はゲート信号18、スキャンライン19お
よびレジスタマーク20の関係を表わす図である。スキャ
ンライン19は幅を有する線であり、この幅が図3に示し
たトランスファーパルス17間のTとほぼ一致する。その
理由はトランスファーパルスが高(high) の期間は低
(low)の期間と比較して極めて短いからである。
【0029】色の見当制御では、図9、図10を用いて説
明したように各色のレジスタマーク20間に生じる誤差を
求め、この誤差をなくすように制御を行ったが、本実施
例では、カッター刃の回転位置と対応するゲート信号18
の立上りと、レジスタマーク20の距離を求めこの距離が
所定の値となるように、つまり印刷された頁の切断位置
にカッターの刃がくるようにウェブ1の制御を行う。な
お、この距離は実際はゲート信号18を出力した時間と、
CCDリニアセンサ9がレジスタマーク20を検出した時
間との時間差として表わしている。
【0030】図6はゲート信号18の立上りと、スキャン
ライン19と、レジスタマーク20との関係を示した詳細図
である。斜線部がスキャンライン19を示す。スキャンラ
イン19間が空いているのは、ウェブ1のラインスピード
に応じ、トランスファパルスによりスキャン部から取り
込まれる信号の中から一定数ごとにサンプリングしてス
キャンライン19を構成しているためで、例えば高速では
スキャン部からの全ての信号をスキャンライン19とし、
低速になるに従いサンプル数を少くし、スキャン部から
の信号を2本に1本,3本に1本というようにしてスキ
ャンラインを構成してゆき、ラインスピードの高低にか
かわらず、ゲート信号18内のスキャンライン19の本数を
ほぼ一定とするようにしている。
【0031】図6において、レジスタマーク20上のスキ
ャンライン19とレジスタマーク20の頂点間の距離aは、
レジスタマーク20を直角二等辺三角形としているのでス
キャンライン19上のレジスタマーク20幅と一致する。す
なわちスキャンライン19上のレジスタマーク20の幅を検
出することによりaを求めることができる。
【0032】図7はスキャンライン19上のレジスタマー
ク20の幅aを求める説明図である。同図において矢印は
ウェブ2の走行方向で、Lはスキャン範囲(視野)であ
る。CCDリニアセンサ9のエレメントはN個ありm個
目でレジスタマーク20を検出したため、出力が上昇し、
n個目でレジスタマーク20から外れるので出力が下降す
る。各エレメントの間隔を(n−m)倍すればaの長さ
を求めることができる。なお、aを時間で表わすためウ
ェブ走行速度Vの比で表わすと次式で表わすことができ
る。 a=L・(n−m)/(V・N) …(1) NはCCDリニアセンサ9のエレメントの総数である。
【0033】図6において、ゲート信号18の立上りから
レジスタマーク20の頂点を検出するまでの時間xは次式
で表わされる。 x=y+kTS−a …(2) kはゲート信号18内の最初のスキャンライン19よりレジ
スタマーク20上の最初のスキャンライン19までのスキャ
ンライン本数から1を引いた値である。 Tはスキャンタイム Sはスキャン部からの信号のサンプル間隔数で、2本ご
とに1本のスキャンライン19をとればS=2となる。こ
こで、Tは既知の値、k,aは計測できるのでyを測定
すればxが求まる。
【0034】図8はyを求める説明図である。yはゲー
ト信号18の立上りから最初のスキャンライン19までの時
間で、トランスファーパルス17間の中央までの時間であ
る。前述したようにトランスファーパルス間がスキャン
ライン19を表わし、この間でCCDリニアセンサ9のエ
レメントは露光される。
【0035】時間の計測は計測クロック数を用いて計測
する。ゲート信号18の立上りから最初のトランスファー
パルス17までのクロックパルス数をN1 、トランスファ
ーパルス17間のクロックパルス数、つまりスキャンライ
ンタイムTのクロックパルス数をN2 とする。故にyは
次式で表わされる。 y=N1 +N2 /2 …(3)
【0036】(1),(2),(3)式よりxは次のよ
うに表わされる。 x=N1 +N2 /2+kN2 S −L・(n−m)/(V・N) …(4) 上記においてS,N,L,Tは定めた値であり、k,
n,m,N1 ,N2 ,Vは計測できるのでxは容易に求
めることができる。
【0037】図1に戻り、演算部38は、上記のxの値を
クロック、CCDリニアセンサ9からのn,m,の値、
スキャン部33, 35からのkの値、ゲート信号発生部37か
らのゲート信号立上りから演算する。制御部39はこのx
の値が、印刷シートの切断位置となるよう制御信号をウ
ェブ調整部40に出力し、補正ローラ10の位置を制御す
る。
【0038】なお、ウェブ1には表裏両面に印刷され、
レジスタマークも両面にあるので両面に設けられたCC
Dリニアセンサ9の出力とゲート信号17の立上りとから
表面用のx1と裏面用のx2の2つの値を演算部38は演
算し、この差x2−x1と両ゲート信号17の立ち上がり
の差の和を求めることにより表裏の印刷ずれを検出する
ことができる。この求めた値を印刷機側へフィードバッ
クすることにより表裏印刷ずれを修正することができ
る。なお、ウェブ1の制御はx1,x2のいずれかのデ
ータで行えばよい。
【0039】以上の説明において、レジスタマークはウ
ェブ1の走行方向に二等辺の一辺が平行な直角二等辺三
角形としたが、ウェブ1の走行方向の長さと、これと直
交する(つまりスキャンライン方向)長さが等しくなる
ような形状、例えば正方形の1つの対角線がウェブ2の
走行方向に一致したダイヤモンドマークでもよい。ま
た、ウェブ調整部40として補正ローラ10を用いシートカ
ッター13の刃の位置制御をしたが、駆動ローラ12の回転
又はシートカッター13の回転で制御してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は印刷工程に後続する加工工程において印刷工程で印刷
したレジスタマークを用いて見当制御を行うので、共通
の制御装置を用いることができ、制御の精度も向上し、
かつ両面印刷する場合には、両面間の印刷ずれの制御も
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本実施例を用いた印刷システムの構成図であ
る。
【図3】CCDリニアセンサのトランスファーパルスと
スキャンタイムを示す図である。
【図4】ゲート信号とトランスファーパルスとの関係を
示す図である。
【図5】ゲート信号、スキャンライン、レジスタマーク
の関係を示す図である。
【図6】ゲート信号の立上りとレジスタマークの頂点と
の関係を説明する図である。
【図7】スキャンラインがレジスタマークを通過する幅
を計測する説明図である。
【図8】ゲート信号の立上りとゲート信号に入る最初の
スキャンラインとの時間差yを説明する図である。
【図9】多色刷り印刷の説明図である。
【図10】多色刷り印刷のレジスタマークのずれを説明す
る図である。
【図11】従来のシートカッター位置を制御する装置の構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 ウェブ 2〜5 版胴 6 減速伝達機構 7 走行方向位置制御用モータ 8 幅方向位置制御用モータ 9 CCDリニアセンサ 10 補正ローラ 11 補正モータ 12 駆動ローラ 13 シートカッター 14 ゲート信号発生部 15 演算制御部 17 トランスファーパルス 18 ゲート信号 19 スキャンライン 20 レジスタマーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブに印刷されたレジスタマークを検
    出するセンサ部と、このセンサ部により前記レジスタマ
    ークの存在範囲をウェブの走行方向と交差する方向にス
    キャンするスキャン部と、前記センサ部の下流に設けら
    れ前記レジスタマークより所定長さ離れたウェブの位置
    に1回転に1加工する回転加工体と、この1回転中の1
    加工に同期してゲートパルスを発生するゲート信号発生
    部と、このゲートパルスの立上りと前記レジスタマーク
    検出の時間差を前記スキャン部のスキャンパルスとクロ
    ックと前記センサ部の出力とから演算する演算部と、前
    記センサ部の上流に設けられこの回転加工体に搬入され
    るウェブとこの回転加工体の加工位置との関係を調整す
    るウェブ調整部と、前記時間差が所定値となるよう前記
    ウェブ調整部を制御する制御部とを備えたことを特徴と
    する見当制御装置。
  2. 【請求項2】 ウェブに多色刷する各色ごとに設けられ
    画や文字と共にレジスタマークを色ごとに印刷する版胴
    部と、このウェブに印刷されたレジスタマークを検出す
    るセンサ部と、このセンサ部により前記レジスタマーク
    の存在範囲をウェブの走行方向と交差する方向にスキャ
    ンするスキャン部と、前記センサ部の下流に設けられい
    ずれかの前記レジスタマークより所定長さ離れたウェブ
    の位置に1回転に1加工する回転加工体と、この1回転
    中の1加工に同期してゲートパルスを発生するゲート信
    号発生部と、このゲートパルスの立上りと各色ごとの前
    記レジスタマーク検出との第1時間差およびこの第1時
    間差から各色ごとのレジスタマーク間の第2時間差を前
    記スキャン部のスキャンパルスとクロックと前記センサ
    部の出力とから演算する演算部と、前記センサ部の上流
    に設けられこの回転加工体に搬入されるウェブとこの回
    転加工体の加工位置との関係を調整するウェブ調整部
    と、前記第1時間差が所定値となるよう前記ウェブ調整
    部を制御すると共に、前記第2時間差が所定値となるよ
    う前記版胴部の各色ごとの版胴を制御する制御部とを備
    えたことを特徴とする見当制御装置。
  3. 【請求項3】 ウェブの両面に印刷されたレジスタマー
    クをそれぞれ検出するそれぞれのセンサ部と、この各セ
    ンサ部により前記各レジスタマークの存在範囲をウェブ
    の走行方向と交差する方向にスキャンするそれぞれのス
    キャン部と、前記センサ部の下流でウェブのいずれかの
    側に設けられ、表裏いずれかの前記レジスタマークより
    所定長さ離れたウェブの位置に1回転に1加工する回転
    加工体と、この1回転中の1加工に同期してウェブの表
    裏それぞれにゲートパルスを発生するゲート信号発生部
    と、表裏それぞれにつきゲートパルスの立上りと前記レ
    ジスタマーク検出とのそれぞれの時間差を前記各スキャ
    ン部のスキャンパルスとクロックと前記各センサ部の出
    力とから演算する演算部と、前記センサ部の上流に設け
    られこの回転加工体に搬入されるウェブとこの回転加工
    体の加工位置との関係を調整するウェブ調整部と、いず
    れかの前記時間差が所定値となるよう前記ウェブ調整部
    を制御する制御部と、それぞれの前記時間差と表裏それ
    ぞれのゲート信号立ち上がりの差とから対応する表裏レ
    ジスタマーク位置の差異を検出する表裏マーク差検出部
    とを備えたことを特徴とする見当制御装置。
  4. 【請求項4】 ウェブに多色刷する各色ごとに設けられ
    画や文字と共にレジスタマークを色ごとに印刷するウェ
    ブの表裏それぞれに設けられた版胴部と、このウェブの
    両面に印刷されたレジスタマークをそれぞれ検出するそ
    れぞれのセンサ部と、この各センサ部により前記各レジ
    スタマークの存在範囲をウェブの走行方向と交差する方
    向にスキャンするそれぞれのスキャン部と、前記センサ
    部の下流でウェブの表裏いずれかの側に設けられ、いず
    れかの前記レジスタマークより定所長さ離れたウェブの
    位置に1回転に1加工する回転加工体と、この1回転中
    の1加工に同期してウェブの表裏それぞれにゲートパル
    スを発生するゲート信号発生部と、表裏それぞれにつき
    ゲートパルスの立上りと各色ごとの前記レジスタマーク
    検出との第1時間差およびこの第1時間差からウェブの
    表裏についてそれぞれ各色ごとのレジスタマーク間の第
    2時間差を前記スキャン部のスキャンパルスとクロック
    と前記センサ部の出力とから演算する演算部と、前記セ
    ンサ部の上流に設けられこの回転加工体に搬入されるウ
    ェブとこの回転加工体の加工位置との関係を調整するウ
    ェブ調整部と、ウェブの表裏の対応する版胴により印刷
    されたレジスタマーク間の第3時間差を前記第1時間差
    と表裏それぞれのゲート信号立ち上がりの差より検出す
    る表裏マーク差検出部と、ウェブの表裏いずれかの前記
    第1時間差が所定値となるよう前記ウェブ調整部を制御
    し、ウェブの表裏のそれぞれの前記第2時間差が所定値
    となるようにすると共に前記第3時間差も所定値になる
    よう前記版胴部を制御する制御部とを備えたことを特徴
    とする見当制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スキャン部からの信号をサンプリン
    グしてスキャンラインを構成するときサンプリング間隔
    をウェブの走行速度に応じて調整し、前記ゲートパルス
    幅間のスキャンライン数をほぼ一定数にするようにした
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の見当制
    御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6837159B2 (en) 2001-11-02 2005-01-04 Goss International Montataire, S.A. Device and method for positioning a cross cut on printing material and web-fed press having the device
JP2008036825A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Olympus Corp 画像記録装置、その装置によるインク予備吐出方法及びプログラム
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