JPH0542623U - 内燃機関用サブマフラ - Google Patents
内燃機関用サブマフラInfo
- Publication number
- JPH0542623U JPH0542623U JP9280491U JP9280491U JPH0542623U JP H0542623 U JPH0542623 U JP H0542623U JP 9280491 U JP9280491 U JP 9280491U JP 9280491 U JP9280491 U JP 9280491U JP H0542623 U JPH0542623 U JP H0542623U
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- Japan
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- glass wool
- sound
- muffler
- chamber
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 グラスウールを使用した消音効果と同等の効
果を、グラスウールを用いることなく発揮できるように
して、従来のグラスウールを使用したものにみられたグ
ラスウールの折損、飛散による消音効果の低下及び大気
汚染の発生を防止する。 【構成】 体内に、高周波で共振する薄板材からなる衝
撃波吸収シェル17により形成された高周波用消音室2
0を設けると共に該室を排気通路に連通したことを特徴
とする。
果を、グラスウールを用いることなく発揮できるように
して、従来のグラスウールを使用したものにみられたグ
ラスウールの折損、飛散による消音効果の低下及び大気
汚染の発生を防止する。 【構成】 体内に、高周波で共振する薄板材からなる衝
撃波吸収シェル17により形成された高周波用消音室2
0を設けると共に該室を排気通路に連通したことを特徴
とする。
Description
【0001】
本考案は内燃機関の排気系に設置されるサブマフラに関する。
【0002】
従来、内燃機関の排気系として図9に示すように、メインマフラ2とは別個に サブマフラ3a,3bを設け、排気音の消音効果を高めるようにしたものがある 。図中、4は排気管、5は触媒コンバーターを示す。
【0003】 そして、このサブマフラ3a,3bとして従来、排気管に小穴を形成し、該小 穴の外周部に形成した消音室内にグラスウールを充てんしたものがある。
【0004】
ところで、最近のエンジンは、4バルブ、ハイメカツインカムで高回転、高出 力を発揮させることからブローダウンが大きく、そのため、排気脈動のピークツ ウピークが大となり、排気管内に衝撃波が発生しやすい。これは1〜2KHzの 高周波成分音で、ヒビリ音とかバリ音と呼ばれ、運転者等に不快感を与える。
【0005】 このような高周波成分音の消音としては、前記従来技術のようにグラスウール 等の消音材を充てんすることにより顕著な消音効果が発揮されるが、反面次のよ うな解決すべき問題もある。
【0006】 すなわち、グラスウールは、その主成分がSiO2 ,CaOであり、かつその 繊維径が10μと微小であることから、微小な外力、外圧、振動により、また熱 によって容易に折損する欠点を有する。
【0007】 一方排気音を消音するには、その排気ガスをグラスウールに直接当てる必要が ある。また、エンジンの排気ガスは脈動圧を伴った流れであり、かつ400〜5 00℃の高温である。
【0008】 そのため、グラスウールが排気ガス流によって折損しやすく、その折損したグ ラスウールが、エンジンの振動、走行による振動によって排気ガスと共にサブマ フラ外に飛散し、サブマフラ内のグラスウール量が経年により減少して消音効果 の低下を招くと共に、グラスウールが大気中へ排出されることによる大気汚染が 懸念される問題がある。
【0009】 そこで本考案は、前記グラスウールの充てんによる高周波成分音の消音効果と 同等の効果を発揮して、かつ前記グラスウールの使用による問題点を解決するサ ブマフラを提案することを目的とするものである。
【0010】
本考案は前記の課題を解決するために、体内に、高周波で共振する薄板材から なる衝撃波吸収シェルにより形成された高周波用消音室を設けると共に該室を排 気通路に連通したことを特徴とするものである。
【0011】
体内に流入した排気音中の高周波成分音が、高周波用消音室(20)内に伝播 することにより衝撃波吸収シェル(17)が共振し、その高周波エネルギーを吸 収して高周波成分音を消音する。
【0012】
図1及び図2に示す本考案の第1実施例について説明する。 10はサブマフラで、その中心部に排気管11が貫通設置され、該排気管11 の上流側及び下流側に前記図9に示す排気管4が接続される。該排気管11はパ ンチングパイプで形成され、その中間部に穴12が形成されている。
【0013】 13は排気管11の外周部に配置された外管で、その前後が前壁14と後壁1 5により密閉的に支持され、排気管11と外管13とにより密閉された室16が 形成されている。
【0014】 17は前記室16内に配置した衝撃波吸収シェルで、1〜2KHzで共振され る材質、例えば、板厚0.1〜0.5mm程度のステンレス(SUS409、S US430MTなど)の金属箔或いはその他の薄板で形成されている。更に該衝 撃波吸収シェル17は、筒状に形成されて、排気管11と外管13との中間部に 配置されている。更にその両端は排気管11の前後部に固着された内板18,1 9間に架設され、バンド22によって固定されている。
【0015】 20は排気管11と衝撃波吸収シェル17との間に形成された高周波用の消音 室である。 以上の構造において、エンジンからの排気は図1の矢印A方向から排気管11 内を流通する。このとき、エンジンの排気脈動圧により1〜2KHzの高周波成 分音があると、排気管内に衝撃波が発生する。
【0016】 この衝撃波は排気管11に形成した穴12を通じて消音室20内に伝播し、衝 撃波吸収シェル17の内面に作用する。すると、この衝撃波吸収シェル17が衝 撃波によってその表裏方向に共振し、衝撃波エネルギーを消失させる。
【0017】 その結果、高周波成分音の消音効果が向上し、メインマフラのテールパイプか ら放射されるビビリ音が減少する。 この消音状態の実験結果を図8に示す。前記グラスウールを充てんしたサブマ フラにおける排気音の周波数に対する音レベルは実線イの特性を示す。また、本 考案における音レベルは点々口で示す特性となった。このことから、本考案によ る高周波成分音が、前記のグラスウールを用いたものとほぼ同程度に消音されて いることが分る。
【0018】 図3は本考案の第2実施例を示すもので、前記実施例における排気管11を、 流入側と流出側とにおいて短尺なもの11a,11bとしたものである。その結 果、衝撃波吸収シェル17部は前記実施例のような排気管11は存在せず、衝撃 波吸収シェル17の内部には大きな消音室20aになっている。その他の構造は 前記第1実施例と同様である。
【0019】 図4及び図5は本考案の第3実施例を示すもので、前記第1実施例における消 音室16内にグラスウール、セラミックス、コンクリート等の遮音材21を充て んしたものである。その他の構造は前記第1実施例と同様である。
【0020】 本実施例によれば、外管13からの放射音を減少することができ、特に衝撃波 エネルギーが大きいエンジンに用いて有効である。 図6及び図7は本考案の第4実施例を示すもので、前記第3実施例における遮 音材21を外管13の内周面に貼付け状に固設したものである。本実施例におい ても前記第3実施例と同様に放射音の減少を図ることができる。
【0021】
以上のように本考案によれば、衝撃波吸収シェルにより高周波成分音を消音で きるため、前記従来のようなグラスウールを使用したものと同等の消音効果をグ ラスウールを用いることなく、発揮できる。
【0022】 したがって、前記グラスウールを使用したものに見られたグラスウールの折損 、飛散による消音効果の低下や大気汚染の問題を解消できる。
【図1】本考案の第1実施例を示す側断面図。
【図2】図1におけるB−B線断面図。
【図3】本考案の第2実施例を示す側断面図。
【図4】本考案の第3実施例を示す側断面図。
【図5】図4におけるC−C線断面図。
【図6】本考案の第4実施例を示す側断面図。
【図7】図6におけるD−D線断面図。
【図8】周波数に対する音レベルを示す特性図。
【図9】本考案を適用する排気系を示す図。
11 排気管 17 衝撃波吸収シェル 20 高周波用消音室
Claims (1)
- 【請求項1】 体内に、高周波で共振する薄板材からな
る衝撃波吸収シェルにより形成された高周波用消音室を
設けると共に該室を排気通路に連通したことを特徴とす
る内燃機関用サブマフラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9280491U JPH0542623U (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 内燃機関用サブマフラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9280491U JPH0542623U (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 内燃機関用サブマフラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542623U true JPH0542623U (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=14064603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9280491U Pending JPH0542623U (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 内燃機関用サブマフラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0542623U (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52134939A (en) * | 1976-05-04 | 1977-11-11 | Okamura Shiro | Ignition apparatus for engine |
JPS55114795A (en) * | 1978-12-28 | 1980-09-04 | Lockheed Missiles Space | Method and device for maining mining manganese nodule in sea |
JPS59168304A (ja) * | 1983-03-15 | 1984-09-22 | Hitachi Maxell Ltd | 面形状計測装置 |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP9280491U patent/JPH0542623U/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52134939A (en) * | 1976-05-04 | 1977-11-11 | Okamura Shiro | Ignition apparatus for engine |
JPS55114795A (en) * | 1978-12-28 | 1980-09-04 | Lockheed Missiles Space | Method and device for maining mining manganese nodule in sea |
JPS59168304A (ja) * | 1983-03-15 | 1984-09-22 | Hitachi Maxell Ltd | 面形状計測装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19961112 |