JPH0542594Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ この考案は液晶エレビ等に用いられるバツクラ
イト装置における温度ヒユーズの取付構造に関す
る。

［従来技術］ 近年、液晶表示パネルを用いてテレビジヨン映
像等の画像を表示するポータブルな液晶テレビが
開発されている。このような液晶テレビは鮮明な
画像を得るために、液晶表示パネルの裏面側に蛍
光管および反射板等よりなるバツクライト装置を
配設し、このバツクライト装置で液晶表示パネル
の裏面側を照明している。すなわち、このバツク
ライト装置は蛍光管を湾曲された反射板に取り付
け、蛍光管から発した光および反射板で反射した
光を液晶表示パネルの裏面側に照射する構成にな
つている。

［従来技術の問題点］ しかしながら、上記のようなバツクライト装置
においては、長時間使用すると蛍光管が熱くなつ
て破損するという問題がある。そのため、従来は
蛍光管の各先端に設けられた電極部にそれぞれ温
度ヒユーズをテープで巻き付け、蛍光管が一定の
温度になると、いずれか一方の温度ヒユーズが切
れて蛍光管への通電を断つようになつているが、
温度ヒユーズを蛍光管の電極部に巻き付けなけれ
ばならないため、組立て作業性が極めて悪く、し
かも蛍光管の各電極部にそれぞれ温度ヒユーズを
取り付けているため、部品点数が多く、その分、
組立て作業が煩雑になるという欠点があつた。

［考案の目的］ この考案は上述した事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、簡単な構造で、組
立て作業性も良く、しかも光源の電極部の熱を外
部に逃さず、光源の温度を正確に感知することが
できるとともに、温度ヒユーズの本数を最小限に
抑え、部品点数および組立て工数の削減をも図る
ことができるバツクライト装置における温度ヒユ
ーズの取付構造を提供することにある。

［考案の要点］ この考案は上述した目的を達成するために、光
源の少なくとも平行する一対の電極部に跨つて温
度ヒユーズのリード部を接触させた状態で、ホル
ダを前記光源の各電極部に装着させ、このホルダ
で前記温度ヒユーズの各リード部を前記各電極部
に弾力的に接触固定させたことを要点とする。

［実施例］ 以下、第１図から第３図を参照して、この考案
を液晶テレビに適用した場合の一実施例につき説
明する。

第１図は液晶テレビの外観斜視図である。この
液晶テレビ１はポケツトタイプのポータブルなも
のであり、上部ケース２ａと下部ケース２ｂとよ
りなる機器ケース２の上面に表示パネル３、スピ
ーカ部４、およびチユーニングスイツチ５が設け
られ、側面には電源スイツチ６、ボリユームスイ
ツチ７、およびブライトスイツチ８が設けられ、
上部側面にはロツドアンテナ９が設けられてお
り、内部には後述するバツクライト装置１０のほ
かに、テレビジヨン機能に必要な回路基板等の電
子部品（図示せず）が設けられている。この場
合、表示パネル３はテレビジヨン映像等の画像を
表示するものであり、液晶表示パネル等よりな
り、上部ケース２ａの上面に形成された開口２a₁
に対応して設けられ、この開口２a₁を通して表示
された画像が外部から見える。スピーカ部４は音
声を外部へ放音するものであり、上部ケース２ａ
に形成された放音孔の内側にスピーカが設けられ
ている。チユーニングスイツチ５は受信する周波
数を選択指定するものである。また、電源スイツ
チ６は電源のオン−オフを行ない、ボリユームス
イツチ７はスピーカ部４から放音される音声の音
量を調節し、ブライトスイツチ８は表示パネル３
のブライトを調節し、ロツドアンテナ９は選択指
定された周波数の電波を受信するものである。

一方、バツクライト装置１０は表示パネル３つ
まり液晶表示パネルの裏面側を照明するものであ
り、蛍光管１１および反射板１２等よりなり、表
示パネル３の下面内側に配置され、蛍光管１１で
発した光および反射板１２で反射した光を表示パ
ネル３の裏面側に照射する。この場合、蛍光管１
１は第２図および第３図に示すように、全体が
「Ｕ」字状に屈曲され、その両先端に電極部１１
ａ，１１ａが平行に設けられ、この電極部１１
ａ，１１ａに接続コード１１ｂ，１１ｂが接続さ
れているとともに、１つの温度ヒユーズ１３の各
リード部１３ａ，１３ａが接触した状態でホルダ
１４で弾力的に固定されている。すなわち、温度
ヒユーズ１３は蛍光管１１が熱くなつて一定の温
度に達した際に蛍光管１１への通電を断つもので
あり、蛍光管１１の電極部１１ａ，１１ａ間に配
置され、両端に設けられたリード部１３ａ，１３
ａが折り曲げられて電極部１１ａ，１１ａの内側
の対向部分に接触する。ホルダ１４は温度ヒユー
ズ１３を蛍光灯１１の電極部１１ａ，１１ａに弾
力的に固定する「眼鏡」形状のものであり、各電
極部１１ａ，１１ａに弾力的に嵌合して温度ヒユ
ーズ１３の各リード部１３ａ，１３ａを各電極部
１１ａ，１１ａに接触固定させる筒状の嵌合部１
４ａ，１４ａと、この嵌合部１４ａ，１４ａとを
連結する連結部１４ｂとをシリコンゴム等の弾力
を有する材料で一体に形成してなり、各嵌合部１
４ａ，１４ａの対向部分には温度ヒユーズ１３の
各リード部１３ａ，１３ａが挿入するスリツト状
の切込部１４ｃ，１４ｃが形成されている。な
お、反射板１２は断面がほぼ「Ｗ」字状に湾曲形
成されたものであり、その凹部内に「Ｕ」字状に
屈曲された蛍光管１１が配置され、蛍光管１１か
ら発せられた光のうち、表示パネル３と反対側へ
向かう光を表示パネル３側へ反射する。

しかるに、上記のように構成された液晶テレビ
１のバツクライト装置１０における温度ヒユーズ
１３の取付構造によれば、「Ｕ」字状に屈曲され
た蛍光管１１の各先端に設けられた平行な一対の
電極部１１ａ，１１ａに跨つて温度ヒユーズ１３
の各リード部１３ａ，１３ａを接触させた状態
で、シリコンゴム等の弾性を有するホルダ１４の
各嵌合部１４ａ，１４ａを蛍光管１１の各電極部
１１ａ，１１ａに弾力的に嵌め込むことにより、
温度ヒユーズ１３の各リード部１３ａ，１３ａを
前記各電極部１１ａ，１１ａに弾力的に固定させ
たので、簡単な構造で、温度ヒユーズ１３を確実
かつ良好に固定することができるとともに、温度
ヒユーズ１３の各リード部１３ａ，１３ａを電極
部１１ａ，１１ａに確実に接触させることができ
る。特に、ホルダ１４をシリコンゴムで成形すれ
ば、耐熱性および弾力性が良く、そのため電極部
１１ａ，１１ａの熱を外部に逃さず、リード部１
３ａ，１３ａに良好に伝えることができ、正確に
蛍光管１１の温度を感知することができ、一定温
度以上になると蛍光管１１への通電を確実に断つ
ことができ、蛍光管１１の熱による破損を防ぐこ
とができる。

また、上記のような温度ヒユーズ１３の取付構
造によれば、ホルダ１４の嵌合部１４ａ，１４ａ
を蛍光管１１の各電極部１１ａ，１１ａに嵌め込
むだけで、温度ヒユーズ１３の各リード部１３
ａ，１３ａを各電極部１１ａ，１１ａに接触させ
た状態で固定することができるので、その取付作
業が簡単で、かつ温度ヒユーズ１３が蛍光管１１
に一体化されるので、極めて組立て作業性が良
い。しかも、１つの蛍光管１１に１つの温度ヒユ
ーズ１３を設ければ良いので、温度ヒユーズ１３
の本数を最小限に抑えることができ、部品点数お
よび組立て工数の削減をも図ることができる。

なお、上述した実施例では光源として蛍光管１
１を用いたが、この考案はこれに限らず、他の光
源を用いても良いことは勿論である。

［考案の効果］ 以上詳細に説明したように、この考案に係るバ
ツクライト装置における温度ヒユーズの取付構造
によれば、光源の少なくとも平行する一対の電極
部に跨つて温度ヒユーズのリード部を接触させた
状態で、ホルダを前記光源の各電極部に装着さ
せ、このホルダで前記温度ヒユーズの各リード部
を前記各電極部に弾力的に接触固定させたので、
簡単な構造で、組立て作業性も良く、しかも光源
の電極部の熱を逃さず、温度ヒユーズのリード部
に確実に伝えることができ、光源の温度を正確に
感知することができるとともに、温度ヒユーズの
本数を最小限に抑えることができ、部品点数およ
び組立て工数の削減を図ることができるという利
点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図はこの考案を液晶テレビに適
用した一実施例を示し、第１図はその外観斜視
図、第２図はそのバツクライト装置の蛍光管の外
観斜視図、第３図はその蛍光管の断面図である。 ３……表示パネル、１０……バツクライト装
置、１１……蛍光管、１１ａ……電極部、１２…
…反射板、１３……温度ヒユーズ、１３ａ……リ
ード部、１４……ホルダ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 テレビジヨン映像等の画像を表示する表示パネ
   ルの裏面側を光源で照明するバツクライト装置に
   おいて、 前記光源の少なくとも平行する一対の電極部に
   跨つて接触するリード部を有する温度ヒユーズ
   と、前記光源の各電極部に装着されて前記温度ヒ
   ユーズの各リード部を前記各電極部に弾力的に固
   定するホルダとを具備してなるバツクライト装置
   における温度ヒユーズの取付構造。