JPH0542523Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、手動により原稿の原画像を読込み、
読込んだ原画像のデータを処理して再び手動によ
りプリントアウトする画像入出力装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の読取り機能とプリントアウト機能とを備
えたこの種の画像入出力装置は、読取り対象とな
る画像上に装置本体を置き、主走査は読取りセン
サ自体の走査により、副走査は手動による装置本
体の移動によつて二次元走査を行なつて該画像を
読取り、読取つた画像データを一担画像メモリに
記憶しておき、記録対象となる媒体上の装置本体
を置いて上記画像メモリに記憶した画像データを
画像としてプリントアウトするようになつてい
る。

このような画像入出力装置は、単なる転写機能
のみでなく、読取つた画像データに対して種々の
画像処理を施こすことによつて、多彩な使い方が
できる。

なお、これに関連するものとして、特開昭61−
118058号公報を挙げることができる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記従来技術においては、画像処理装置本体は
使用者が手に持つて原稿上をなぞり、あるいはプ
リントするものであるため、該装置自体を大きく
することには限度がある。すなわち、画像処理機
能を多くするには、そのための処理プログラムを
メモリに格納しておくとともに、格納されている
処理プログラムの選択、表示のためのスイツチ
類、表示類を備えることが必要となるが、限られ
たサイズの装置本体内に大容量のメモリ、スイツ
チ類、表示類を設置することは困難である。ま
た、この種の装置は一般にパーソナルユースを目
的とするものであるから、装置のコスト高となる
多機能化には、この理由からも制限がある。

そのため、通常は、拡大、縮小、反転等の２〜
３の処理機能を内蔵せしめるのが現実的である。

とはいえ、使用者の立場からは、多種の画像処
理を実行できるものであることも要求される。

しかし、上記したように、限られた装置サイ
ズ、コスト、操作性等から、ある程度以上の多機
能化は困難であるという問題があつた。

本考案は、画像入出力装置本体の機能は簡素化
したまま、多彩な画像処理を実行できる様にした
画像入出力装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本考案は、画像入出
力装置本体の電源供給用内蔵バツテリを充電する
ための充電装置に多彩な画像処理機能を付加し、
画像入出力装置本体をこの充電装置に結合した状
態で、上記画像処理装置本体のメモリに記憶して
ある画像データに種々の処理を施こす様に構成し
たこをを特徴とする。

〔作用〕

画像入出力装置本体がそのメモリに読込んだ画
像データは、該本体を充電装置に結合した状態で
この充電装置に備えた多機能画像処理部により処
理され、処理された画像データは再び上記装置本
体内のメモリに格納される。このメモリに格納さ
れた処理済み画像データは、装置本体を充電装置
から切り離し、その画像出力部（プリンタ部）を
記録媒体上になぞつて印刷出力される。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面を用いて説明す
る。

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図であつ
て、１は画像入出力装置本体、２は充電装置であ
り、画像入出力装置本体１と充電装置２とで本考
案による画像入出力装置を構成する。

なお、画像処理装置本体（以下、単に本体とい
う）１において、１−１はセンサ窓、１−２はロ
ータリエンコーダ、１−３はバツテリ、１−４は
接続端子、１−５は操作スイツチであり、充電装
置２において、２−１は本体挿入口、２−２はコ
ネクタ、２−３は表示装置、２−４はキーボー
ド、２−５は商用電源接続コードである。

第１図において、本体１には後述する画像入力
部、メモリ部、画像処理部、画像出力部、エンコ
ーダ部、制御部等の画像処理部、及びこれらに電
源を供給するバツテリが内蔵されている。

本体１は、単なる転写又は２〜３の簡単な画像
処理機能を有し、これのみで使用する場合は、バ
ツテリー１−３が所定値以上の充電状態にあれ
ば、本体１単独で画像の入出力を実行する。

バツテリが所定値以下に放電した場合は、本体
１を充電装置２の本体挿入口２−１に挿入し、本
体１の接続端子１−４を充電装置２のコネクタ２
−２に結合して充電を行なう。これが充電装置２
の単なる充電装置としての使用である。

一方、充電装置２には後述する画像処理部が付
加されており、本体１のメモリに格納されている
画像データを、充電装置に付加されている画像処
理部で画像処理し、処理した画像データを再び本
体１のメモリに転送して、プリントアウト可能と
する。

充電装置２に付加されている画像処理部は、充
電装置２がその機器スペースに特別の制限がない
ことから、多様な処理機能を持たせることができ
る。処理機能の選択等、本考案の画像入出力装置
の操作に必要な指令はキーボード２−４、表示装
置２−３により行なう。

第２図は第１図に示した画像入出力装置の概略
構成を示すブロツク図であつて、１は本体、２は
充電装置、１０は画像入力部、１１はメモリ部、
１２が画像処理部、１３は画像出力部、１４は制
御部、１５はエコーダ部、１６は入出力インター
フエイス部、１７はバツテリを有する電源部、１
８は接続端子、１８−１はデータ端子、１８−２
は電源端子、１９はコネクタ、１９−１はデータ
コネクタ、１９−２は電源コネクタ、２０は画像
処理部、２１は表示部、２２はメモリ部、２３は
制御部、２４は入出力インターフエイス部、２５
はキーボード部、２６は充電回路である。

本体１の画像入力部１０はLED、レンズ、
CCD等のセルフスキヤン型センサ及び必要な周
辺回路から成る。メモリ部１１は画像処理プログ
ラムエリア、ワークエリア、画像メモリエリア等
から成る。画像処理部１２は画像入力部１０から
読込んでメモリ部１１の画像メモリエリアに格納
した画像データをメモリ１１のプログラムエリア
に格納されているプログラムから選択された所定
のプログラムに従つて処理する。処理されたデー
タは再び上記画像メモリエリアに格納される。画
像出力部１３はメモリ部１１の画像メモリエリア
に格納されている画像データを記録媒体上にプリ
ントアウトする。エンコーダ部１４は本体１の副
走査方向のタイミング信号を与える。入出力イン
ターフエイス部１５は充電装置２とのデータの送
受信のためのインターフエースである。

なお、本体１の画像処理部を省略して、単なる
転写装置とし、画像処理はすべて充電装置２側で
行なうようにしてもよい。

一方、充電装置２の画像処理部２０は、本体１
のメモリ部１１の画像メモリエリアから、接続端
子１８のデータ端子１８−１、充電装置２のコネ
クタ１９のデータコネクタ１９−１を介して受信
した画像データを、メモリ部２２の処理プログラ
ムエリアから選択して取り出されたプログラムに
従つて処理する。メモリ部２２はデータコネクタ
１９−１を介して受信した画像データを一担保持
し、処理後のデータを一端保持する。なお、メモ
リ部２２の一部を本体１のメモリ部１１で兼用し
てもよい。

また、制御部１６，２５は、それぞれ本体１、
充電装置２を制御するものであるが、メモリ部１
１，２２画像処理部１２，２０、入出力インター
フエイス１５，２３と共にマイクロコンピユータ
で構成することもできる。

以上のような構成において、本体１は単独の画
像入出力装置として使用することができると共
に、本体１に備えた処理プログラム以外の画像処
理プログラムで画像処理したい場合は、充電装置
２に本体１を挿入し、そのメモリ部２２に格納さ
れている処理プログラムをキーボード部２４によ
り選択してメモリ部１１に格納されている画像デ
ータに処理を施こす。

なお、充電回路２６は、単独でバツテリを充電
できることは言うまでもない。

この様に構成したことによつて、充電装置側に
大容量のメモリを設置して、多様の画像処理プロ
グラムを格納できるので、本体１の機能を単独化
させて、例えば転写機能のみとし、画像処理は充
電装置に備えた機能とすることができる。その場
合は、本体１の画像処理部１２を省略できる。

（しかし、実際には前記したように、２〜３の
処理プログラムを内蔵させておくのが使用者にと
つて便利である。） なお、充電装置に時計機能や固定パターン発生
機能を設け、時計、年月日、その他のパターンを
本体１に転送して、本体１を単なるプリンタとし
て使用することも可能である。

また、充電装置にプログラム拡張スロツトを設
け、ICカード、メモリカートリツジ等により多
くの画像処理機能やパターン発生機能を付加すれ
ば、なお一層の応用拡囲拡大が図れる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、本体の
使用上必要とする充電装置の機能拡大により、本
体の構成を複雑化することなしに多彩な画像処理
やパターン発生を行なうことができ、上記従来技
術の欠点を除いて優れた機能の画像入出力装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は第１図に示した画像入出力装置の概略構成を
示すブロツク図である。 １……本体、２……充電装置、１０……画像入
力部、１１，２２……メモリ部、１２，２０……
画像処理部、１３……画像出力部、１４……エン
コーダ部、１５，２３……インターフエイス部、
１６，２５……制御部、１７……バツテリー、１
８……接続端子、１９……コネクタ、２１……表
示部、２４……キーボード部、２６……充電回
路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 画像入力部、メモリ部、画像出力部、バツテリ
   ー及び接続端子を少くとも備える画像入出力装置
   本体と、画像処理部、メモリ部、キーボード部、
   上記バツテリーを充電するための充電回路及びコ
   ネクタを少くとも備える充電装置とから成り、前
   記接続端子と前記コネクタを結合して、前記画像
   入出力装置本体のメモリ部に格納されている画像
   データに前記充電装置に設けた画像処理部で処理
   を施こす様に構成したことを特徴とする画像入出
   力装置。