JPH0542347Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、人工透析装置等に装着された複数個
のセンサを一体的に操作させるためのセンサ連結
具に関する。

〈従来の技術〉 第３図はセンサ連結具の従来例を説明するため
の構成図であり、図中、１は例えば血液チヤンバ
（図示せず）から導かれた血液のような液体が流
されるチユーブ、２ａは振動用超音波振動子、２
ｂは検出用超音波振動子、３ａ，３ｂはこれら超
音波振動子とチユーブ１との間に配置された接触
子で、超音波振動子２ａ，２ｂとチユーブ１との
中間の音響インピーダンスを有する。４は振動用
超音波振動子２ａを駆動する駆動回路や検出用超
音波振動子２ａに接続された検出回路が搭載され
たプリント基板、５ａ，５ｂは協働してチユーブ
１を挟着するセンサ本体５の第１、第２部材、６
はセンサ本体５に設けられた取手である。このよ
うな構成からなる従来例において、最初、取手６
を第３図のＡ方向に回転すると第１部材５ａもＡ
方向に回転し第１、第２部材５ａ，５ｂで形成さ
れる溝７が拡大する。この溝７にチユーブ１を挿
入した後、取手６をはなすと、バネ（図示せず）
の弾性力等により、取手６が第３図のＢ方向に回
転すると共に第１部材５ａもＢ方向に回転し、チ
ユーブ１と接触子２ａ，２ｂが密着しチユーブ１
に溝７に固定されるようになる。この状態で、上
記駆動回路から駆動パルスを与えて駆動用超音波
振動子２ａを駆動させると超音波は接触子３ａを
経て効率良くチユーブ１に伝播される。チユーブ
１を伝播した超音波は接触子３ｂを経て検出用振
動子２ｂに達する。受信パルスは上記検出回路を
経て図示しない判断回路に与えられ、前記受信パ
ルスの大きさが所定値以上のときチユーブ１は血
液のような液体で満ちていると判断され所定値以
下のときにはチユーブ１内には血液のような液体
が満たされていないと判断される。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上述のような従来装置の場合、第３図に示すよ
うなセンサが複数個連続的に配置されているとこ
ろでは、複数個の溝７を同時に開かないとチユー
ブ１がセツトできないようになつていた。しか
し、上記複数個のセンサには連続性がないため、
チユーブ１のセツトがやり難いという欠点があつ
た。しかも、このようなセンサが装着されている
人工透析装置や採漿装置においては１回の透析や
採漿の毎に上記チユーブのセツトが必要であるた
め、チユーブ１のセツトがオペレータ等にとつて
非常に繁雑な作業となつていた。

本考案は上述のような従来例の欠点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、センサが複数個
連続的に装着された場合各センサに連動性をもた
せチユーブ１を容易かつ確実に固定したり一体的
に操作したりすることができるようなセンサ連結
具を提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 上述のような問題を解決する本考案の特徴は、
流体が流されるチユーブを溝に挾んで支持する第
１及び第２の支持部と、これら支持部に夫々一体
的に結合された第１及び第２の取手とをそれぞれ
具備してなる第１及び第２のセンサを一体的に操
作させるためのセンサ連結具において、軸方向に
細長の切欠部を有し断面が略馬蹄形状となつてい
る円筒形の可撓性部材からなり、前記細長の切欠
部に前記第１取手と前記第２の取手が挿入され前
記第１及び第２の支持部が一体的に操作されるよ
うにしたことにある。

〈実施例〉 以下、本考案の実施例について図を用いて詳し
く説明する。第１図及び第２図は本考案実施例の
要部構成斜視図であり、図中、１００及び２００
は前記従来例の第３図で詳述したセンサ本体と同
様の第１及び第２のセンサ本体であり、１０５ａ
及び２０５ａは第１支持部、１０５ｂ及び２０５
ｂは第２支持部、１０６及び２０６は取手、１０
７及び２０７は溝である。また、８は軸方向に細
長の切欠部８１を有し断面が馬蹄形状となつてい
る円筒形の可撓性部材でなるセンサ連結具であ
る。このセンサ連結具８は例えばシリコンゴムの
モールド品（例えば硬度60°）として製造されて
おり、細長の切欠部８１に第１センサ本体１００
の取手１０６と第２センサ本体２００の取手２０
６が挿入されて一体的に保持されるようになつて
いる。

このような構成からなる本考案の実施例におい
て、センサ連結具８の細長切欠部８１に第１セン
サ本体１００の取手１０６と第２センサ本体２０
０の取手２０６が挿入されると、これらの取手１
０６，２０６がセンサ連結具８によつて一体的に
保持されるようになる。従つて、センサ連結具８
を第２図に示すように指９で動かすことにより、
第１センサ本体１００及び第２センサ本体２００
を同時に開くことができるようになる。また、連
結具８は上述のように可撓性を有しているため、
第１センサ本体１００の大きさと第２センサ本体
２００の大きさが異なる場合（実際のプラズマフ
エーレス装置はチユーブホルダの大きさが異なる
部分を１箇所有している）にも、一方のセンサ本
体の動きを制限することなく他方のセンサ本体を
動かすことができる。

〈考案の効果〉 以上詳しく説明したような本考案によれば、セ
ンサ連結具が複数個連続的に装着された場合であ
つてもセンサ連結具８で各センサ連結具に連動性
をもたせチユーブ１を容易かつ確実に固定できる
センサ連結具が実現する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案実施例の要部構成斜
視図、第３図は従来例を示す構成斜視図である。 １……チユーブ、２ａ，２ｂ……超音波振動
子、３ａ，３ｂ……接触子、８……センサ連結
具、８１……切欠部、１００，２００……センサ
本体、１０５ａ，１０５ｂ，２０５ａ，２０５ｂ
……支持部、１０６，２０６……取手、１０７，
２０７……溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 液体が流されるチユーブを溝に挾んで支持す
   る第１及び第２の支持部と、これら支持部に
   夫々一体的に結合された第１及び第２の取手と
   をそれぞれ具備してなる第１及び第２のセンサ
   を一体的に操作させるためのセンサ連結具にお
   いて、軸方向に細長の切欠部を有し断面が略馬
   蹄形状となつている円筒形の可撓性部材からな
   り、前記細長の切欠部に前記第１取手と前記第
   ２の取手が挿入され前記第１及び第２の支持部
   が一体的に操作されることを特徴とするセンサ
   連結具。 (2) 液体が流されるチユーブを溝に挾んで支持す
   る第１及び第２の支持部と、これら支持部内に
   夫々対向配置された一対の超音波振動子と、こ
   れら超音波振動子に夫々接続され前記チユーブ
   の外表面と同じ形状の接触面を有する一対の接
   触子と、前記第１及び第２の支持部に夫々一体
   的に結合された第１及び第２の取手とを具備し
   前記超音波振動子から発せられ前記接触子を介
   し前記チユーブを透過した超音波の大きさから
   前記チユーブ内の液体レベルを検知するチヤン
   バレベルセンサに装着され、前記第１及び第２
   の支持部が一体的に操作されることを特徴とす
   る実用新案登録請求範囲第(1)項記載のセンサ連
   結具。