JPH0541806U - カラープリンタの色ずれ調整装置 - Google Patents

カラープリンタの色ずれ調整装置

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JPH0541806U
JPH0541806U JP9168791U JP9168791U JPH0541806U JP H0541806 U JPH0541806 U JP H0541806U JP 9168791 U JP9168791 U JP 9168791U JP 9168791 U JP9168791 U JP 9168791U JP H0541806 U JPH0541806 U JP H0541806U
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platen roller
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JP9168791U
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豊 前田
将浩 椎木
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ミノルタカメラ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録紙に複数回インクを重ねて印字するよう
にしたカラープリンタにおける色ずれを容易に調整し得
るようにすることである。 【構成】 プラテンローラ11の両端部のグリップ部4
7、47aに圧接する一対のピンチローラ52、52a
が、印字ヘッド14の両側に位置させて配置されてい
る。対をなす2つのピンチローラ52、52aの少なく
とも一方は、記録紙18の搬送面と平行な面内において
プラテンローラ11の回転中心軸に対して傾斜移動自在
となっている。所定の傾斜角度が設定されたならば、固
定用のねじ59によりその傾斜角度が保持される。これ
により、記録紙がプラテンローラ11とピンチローラ5
2、52aとに挟持された状態で搬送される際に、記録
紙はプラテンローラ11の軸方向にずれ移動することに
なるので、傾斜角度を調整することにより色ずれを微調
整することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は熱転写式のカラープリンタに関し、特にカラープリンタの色ずれ調整 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像を記録紙に転写するカラープリンタにあっては、イエロー、マゼン タ及びシアンの3色のインクが塗布されたインクフィルムを用いて、この順序で 記録紙に対して画像を重ねてプリントするようにしている。プリント時にはイン クフィルムは記録紙と共にプラテンローラに対してサーマルヘッドにより圧接さ れた状態で搬送され、記録紙に対して1色のインクの転写が終了した後には、次 の色の転写のために記録紙は戻される(実開平1−116648号公報参照)。 したがって、画像品質の良いカラー画像を記録紙に再現するには、全ての色彩の 画像が重ねてプリントされるまでは、色ずれが発生しないようにするために記録 紙がプラテンローラに対してずれないようにする必要がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
色ずれは、部品の精度や組立て精度等の要因によって発生することがあるので 、プリンタの組立て後に実際に印字を行ない、印字画像に色ずれがあるか否かを 検査して色ずれ量を調整する必要がある。特開平2−194982号公報には、 記録紙を介してプラテンローラに対してプレッシャーローラを圧接させると共に 、このプレッシャーローラのプラテンローラに対する圧接力をプラテンローラの 両端部で独立して調整するようにしたプリンタが開示されている。 色ずれの調整は、上述したようにプリンタを組立てた後の検査工程において簡 単に調整し得ることが生産能率の観点から望ましいのみならず、プリンタが使用 され、プリンタの経年変化によって部品相互の機械的な摩耗や部品のヘタリ等に よって色ずれが発生した場合にも、サービスマンが簡単に調整し得るようにする ことが望ましい。 そこで、本考案はプリンタの組立て及びプリンタの使用時に色ずれ調整を簡単 にできるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、プラテンローラと、当該プラテンローラ に対してインクリボン及び記録紙を介して圧接及び圧接移動自在となった印字ヘ ッドとを有し、前記記録紙を正逆両方向に搬送して記録紙に重ね合せて印字を行 なうカラープリンタにおいて、前記記録紙を介してそれぞれ前記プラテンローラ の両端部に圧接する一対のピンチローラを、前記印字ヘッドの両側に位置させて 配置し、前記一対のピンチローラのうち少なくとも一方のピンチローラに、前記 記録紙の搬送面と平行な面内において前記プラテンローラの回転中心軸に対して 前記一方のピンチローラを傾斜移動自在に保持すると共に所定の傾斜角度で締結 する微調整機構を備えたことを特徴とするカラープリンタの色ずれ調整装置であ る。
【0005】
【作用】
記録紙に対して複数の色のインクを重ねて印字することによりカラー画像を形 成するようにしたカラープリンタにおいて、記録紙をプラテンローラとピンチロ ーラとにより挟持して搬送する際に、ピンチローラのプラテンローラに対する傾 斜角度を微調整することにより、記録紙はプラテンローラの軸方向にずれながら 搬送される。したがって、プリンタの組立て終了後、及びプリンタの使用がなさ れている過程におけるメインテナンス時にピンチローラの傾斜角度を調整するこ とにより、記録紙に形成される画像の色ずれが調整される。
【0006】
【実施例】
以下、図示する本考案の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例に係る熱転写式カラープリンタを示す図であり、プリ ンタの本体フレーム10内には、プラテンローラ11が回転自在に取付けられて いる。本体フレーム10に回転自在に取付けられた支持軸12にはブラケット1 3を介してサーマルヘッドつまり印字ヘッド14が取付けられており、この印字 ヘッド14は、偏心カム15によってプラテンローラ11に向けて圧接及び圧接 解除移動可能となっている。ブラケット13には、印字ヘッド冷却用のファン1 6が取付けられると共に、図示しない取付金具によって上カバー17が取付けら れている。したがって、上カバー17は支持軸12を中心に開閉自在となってい る。
【0007】 上カバー17を開いた状態のもとで、プリンタ内にリボンカセット20を着脱 することができる。このリボンカセット20内においては、供給側ロール21か ら繰り出されて巻き取り側ロール22に巻き取られるようになったインクフィル ムつまりインクリボン23が搬送されるようになっている。このインクリボン2 3には、上述したように、イエロー、マゼンタ及びシアンの色のインクがこの順 序で塗布されている。ただし、これらの色にブラック等を加えたインクリボンを 使用しても良い。
【0008】 記録紙18が収容される給紙カセット24は、本体フレーム10の正面からプ リンタ内に着脱自在となっており、この給紙カセット24内には、記録紙18の 先端部を上方に持ち上げるためのペーパー押し上げ板25が組込まれ、この押し 上げ板25は図示しないモータによって上方に向けて駆動されるようになってい る。給紙カセット24内に収容された記録紙18を繰り出すために、給紙カセッ ト24の先端部に対応させて、本体フレーム10内にはピックアップローラ26 が設けられている。このピックアップローラ26の下流側には、給紙カセット2 4から繰り出された記録紙18を搬送するための給紙ローラ27と、これに対し て圧接し逆方向に回転する逆転捌きローラ28とが配置され、複数枚の記録紙1 8がつられて繰り出された場合には、この逆転捌きローラ28により1枚の記録 紙18のみが捌かれて、給紙ローラ27によって印字ヘッド14とプラテンロー ラ11との間に搬送される。尚、符号29はリボン巻き取りローラを示す。
【0009】 給紙カセット24から繰り出された記録紙18の先端部側を案内するために、 本体フレーム10内には内側ガイド板31が設けられており、この内側ガイド板 31は、湾曲部31aとこれに連なった水平部31bとを有し、水平部31bは 本体フレーム10内に設けられた水平ガイド板32に対して所定の隙間を介して 平行となっている。内側ガイド板31の湾曲部31aの外側には、これに対して 所定の隙間を介して外側ガイド板33が配置されている。したがって、記録紙1 8に対して画像をプリントする際には、まず記録紙18は、上述したガイド板3 1〜33の隙間の中に搬送された後に、この搬送時の後端側を先頭側としてプラ テンローラ11により戻され、印字方向に搬送されながらプリントされることに なる。このようにして第1色目の画像が転写された後には、次の色の画像を転写 するために記録紙は、再度前記ガイド板の間の隙間に向けて戻し方向に搬送され る。 ガイド板31、33の間で記録紙18が紙詰りを起した場合に、その記録紙を 排除するために、ガイド板31の水平部31aに形成された切欠き部を介して隙 間内に進退移動自在にジャム処理ローラ34が設けられている。ジャム処理ロー ラ34の進退移動は、手動操作あるいはソレノイド等による駆動によってなされ る。
【0010】 画像を所定の色数だけ重ねて転写した後の記録紙18を収容するために、プリ ンタには給紙カセット24の上方に位置させて排紙トレー35が配置されている 。この排紙トレー35に向けて記録紙18を搬送するために、本体フレーム10 内には排紙下ローラ36と、ソレノイド37により排紙下ローラ36に対して圧 接及び圧接解除移動可能となった排紙上ローラ38とが設けられている。転写終 了後の記録紙18は、ガイド板39に案内されて上述した両排紙ローラ36、3 8の間に向けて搬送される。
【0011】 給紙カセット24の上方には、記録紙18が押し上げ板25によって持ち上げ られたことを検出するためにペーパー位置検出センサー41が設けられ、プラテ ンローラ11の近傍には、インクリボン23に塗布された3色それぞれのインク の部分に対応して付されたマークの位置を検出するためのリボンマーク検出セン サー42と、記録紙18の先端部の位置を検出するためのペーパー先端検出セン サー43とが設けられている。尚、符号40はコントロール基板を示す。
【0012】 図2及び図3は、図1に示されたプラテンローラ11の一端部を示す図であり 、他端部もほぼ同様の構造となっている。プラテンローラ11はこれと一体とな った小径のジャーナル部45の部分で、本体フレーム10に取付けられた軸受4 6により回転自在に支持されており、プラテンローラ11の両端部はグリップロ ーラ部47となっている。本体フレーム10の内面にはプラテンローラ11に対 して平行に保持軸51が突設され、この保持軸51にはこれに対して回動自在に ピンチローラ受け52が装着されている。
【0013】 このピンチローラ受け52には、ローラ保持ブラケット53が取付けられてお り、このブラケット53には、グリップローラ部47に対して記録紙18の側部 を介して圧接するピンチローラ54が、印字ヘッド14の一方側部に位置させて 回転自在に保持されている。印字ヘッド14の他方側部に位置させて、図6に示 されるように同様のピンチローラ54aが配置されており、このピンチローラ5 4aはプラテンローラ11の反対側のグリップローラ部47aに圧接し、両方の ピンチローラ54、54aは対をなしている。 図3に示されるように、ブラケット53は、コの字形状の連結部を有し、この 連結部により形成される隙間の部分には、ピンチローラ受け52の連結部が差し 込まれている。そして、図2に示されるように、ブラケット53はこれのプラテ ンローラ11の軸方向に沿う一端部に取付けられた段付きねじ55を中心として ピンチローラ受け52に対して矢印Dで示すように、記録紙18の搬送面と平行 な面内においてプラテンローラ11の回転中心軸に対して傾斜移動自在となって いる。このブラケット53のうち段付きねじ55の反対側には、丸穴56が形成 され、この丸穴56よりも幅寸法が小さく設定された長穴57がピンチローラ受 け52の連結部に形成されている。
【0014】 図5は微調整用工具58を示す図であり、丸穴56に対応して断面円形となり 丸穴56よりもやや小径となったロッド部58aの先端にロッド部58aの回転 中心に対して偏心した位置に断面円形の突起部58bが設けられており、この突 起部58bの外径は長穴57の幅よりもやや小径となっている。したがって、図 3において仮想線で示されるように、ロッド部58aの先端を丸穴56に嵌合さ せると共に、突起部58aを長穴57に嵌合させた状態で工具58を回転させる と、図4(A)に示されるように、プラテンローラ11の回転中心O1 に対して ピンチローラ54の回転中心O2 を傾斜させることができる。図4(B)は、図 4(A)に示された場合とは逆の方向に傾斜させた状態を示す。
【0015】 尚、ドライバー状の微調整工具58を使用することなく、偏心ピンをブラケッ ト53に予め組込んで置くようにしても良い。また、図2に示される保持ピン5 1を本体フレーム10に対して傾斜移動自在に取付け、この保持軸51を傾斜移 動させることによってピンチローラ54のプラテンローラ11に対する圧接角度 を変更するようにしても良い。更に、ピンチローラ受け52の連結部をコの字形 状に形成し、この隙間の中にブラケット53の連結部を差し込むようにし、丸穴 56をピンチローラ受け52に形成し、長穴57をブラケット53側に形成する ようにしても良い。
【0016】 ピンチローラ受け52にはブラケット53に対して反対側にアーム部60が突 設されている。このアーム部60に形成された収容穴61内には、図3に示され るように、本体フレーム10の内面に固着されたばね受け部材62に下端部が保 持された圧縮コイルばね63の上端部が嵌入されており、このばね63によって ピンチローラ54のグリップローラ部47に対するばね力が付勢される。収容穴 61内にねじ結合された圧力調整ねじ64によってこのばね力が調整され、調整 ねじ64はこれにねじ結合されるロックナット65によりピンチローラ受け52 に締結される。ピンチローラ54をプラテンローラ11に対して平行状態あるい は所定の傾斜状態に締結するために、ブラケット53には固定用のねじ59が取 付けられており、このねじ59はピンチローラ受け52に形成された図示しない 円弧状の穴を貫通している。
【0017】 次に、上述したカラープリンタにより記録紙に対してカラー画像を形成する手 順について説明すると、プリント開始指令信号の入力と共に、リボンマーク検出 センサー42がオンするまで巻き取り側ロール22、供給側ロール21が回転し 、検出されるとこれらのロールが停止する。この動作により、インクリボン23 に塗布されたイエローの部分の先端が印字ヘッド14の位置まで送り出される。 この送り出しがなされる過程では、印字ヘッド14は偏心カム15の作動により 、プラテンローラ11から離れている。一方、ペーパー位置検出センサー41が オンするまで図示しないモータによりペーパー押し上げ板25が持ち上げられた 後、ピックアップローラ26の反時計方向の回転により記録紙が給紙カセット2 4内から繰り出される。記録紙18の先端が逆転捌きローラ28の位置まで来る と、つられて送られてきた記録紙は捌かれて1枚だけが給紙ローラ27によって 搬送される。記録紙18の先端がペーパー先端検出センサー43によって検出さ れるとタイマーがスタートし、設定された時間が経過すると、プラテンローラ1 1は図1において時計方向に回転を開始する。プラテンローラ11の回転により 、この両端部に隣接して一体に設けられたグリップローラ部47と、ピンチロー ラ54とにより記録紙18は搬送され、記録紙18の後端がペーパー先端検出セ ンサー43の位置を過ぎるとプラテンローラの回転が停止される。
【0018】 次いで、偏心カム15が180度回転して印字ヘッド14がインクリボン23 と記録紙18とを介してプラテンローラ11に圧接される。この状態で、プラテ ンローラ11が図1において反時計方向に回転すると共にリボン巻き取り側ロー ル22、供給側ロール21が回転し、インクリボン23と記録紙18とが同期し て図1において左方向(図6において印字方向P)に搬送される。ペーパー先端 検出センサー43が再び記録紙18を検出すると、印字ヘッド14に印字データ が送られてプリントが開始される。このようにして一色分の印字データがプリン トされると、プラテンローラ11、インクリボン23は停止され、偏心カム15 が180度回転して印字ヘッド14のプラテンローラ11に対する圧接が解除さ れる。この状態で記録紙18はプラテンローラ11の時計方向の回転により図1 において右方向(図6において戻し方向R)に搬送される。そして、上述と同様 にして第2色目と第3色目のプリントがなされる。 第3色目のプリントが終了すると、プラテンローラ11は引き続き反時計方向 に回転してプラテンローラ11とピンチローラ54の間から送り出される。そし て、記録紙18がプラテンローラ11から離れると共に、ソレノイド36がオン されて排紙上ローラ37が排紙下ローラ35に圧接され、これらのローラにより 記録紙18は排紙トレイ34に排出される。
【0019】 このようにしてプリントされた画像がもしも色ずれを起こしていた場合には、 プリンタの検査工程あるいはプリンタのメインテナンス時に、図6に示されるよ うに、対をなす2つのピンチローラ54、54aのプラテンローラ11に対する 傾斜角度を調整する。 図6を参照して色ずれが調整される理由を説明すると、まず印字中においては 、記録紙18はそのほぼ全幅にわたってプラテンローラ11と印字ヘッド14に 挾まれた状態で印字方向Pに搬送される。このとき、印字ヘッド14の発熱素子 のラインとプラテンローラ11の回転中心とが一致しているため、印字ヘッド1 4のプラテンローラ11に加わる圧力が左右で均一であれば、記録紙は精度良く プラテンローラ11の回転方向に一致して搬送される。この時、2つのピンチロ ーラ54も記録紙に圧接しているが、ピンチローラ54が記録紙を搬送する力は 印字ヘッド14とプラテンローラ11との搬送力に比べて小さいために影響は無 視できる。
【0020】 一方、記録紙を戻し方向Rに搬送するときには、ピンチローラ54とプラテン ローラ11のみによって記録紙が搬送されるので、その方向はピンチローラ54 のプラテンローラ11に対する傾斜方向や圧接力により大きく左右される。 今、ピンチローラ54がプラテンローラ11に対して角度α傾斜していると仮 定すると、記録紙は傾斜角度に応じてプラテンローラ11の軸方向にずれながら 戻ることになる。このようにして3色の印字を行なうと、図7に示されるように 色ずれが生じた画像が得られる。図において符号Yはイエロー、符号Mはマゼン タ、符号Cはシアンの画像の位置を示す。ピンチローラ54とプラテンローラ1 1とが平行になっている状態でも、ガイド板の捩れや本体フレーム10の撓み等 の原因で画像が平行にずれることがある。したがって、3色の画像が平行にずれ ている場合には、上述した原理を利用して、ピンチローラ54の傾斜角度を調整 すれば、色ずれを調整することができることになる。尚、2つで一対をなすピン チローラ54、54aの一方のみを傾斜させることによっても、同様にして軸方 向に画像のずれを調整することができる。
【0021】 更に、2つのピンチローラ54それぞれのプラテンローラ11に対する圧接力 を相互に変化させると、記録紙を搬送する力、速度が記録紙の両側で相互に異な ってくる。したがって、この状態で記録紙を戻し搬送すると、記録紙は真直ぐに 戻らずに、大きく回転しながら戻ることになる。このようにして連続的に3色印 字すると、図8においてY、M、及びCで示されるようにずれた画像が形成され る。この結果、3色の画像が回転した状態で重なっている場合には、プラテンロ ーラ11に対する2つのピンチローラ54を相互に変更することによって、回転 方向の色ずれを調整することができる。圧接力の調整は、図2及び図3に示され た圧力調整ねじ64の回転によってなされる。
【0022】 図9は図1に示された内側ガイド板31と外側ガイド板33の部分の詳細を示 す図であり、それぞれのガイド板31、33はステンレス等のように弾性のある 材料が使用されている。内側ガイド板31の円弧部31aは固定部材71により 本体フレーム10内に固定されており、水平部31bの両端には、図10に示さ れるように係合部72が設けられ、両方の係合部72には上下方向に伸びた長穴 73が形成されている。図10に示されるように、微調整工具74は前述した微 調整工具58と同様にロッド部74aの先端に、長穴73に嵌入する突起部74 bが設けられており、ロッド部74aに対応した丸孔75が本体フレーム10に 形成されている。したがって、この微調整工具74を使用して内側ガイド板31 の水平部31aを、両側部において相互に相違されたストロークで水平方向に移 動させると、湾曲部31bと外側ガイド板33との間の隙間寸法が、記録紙の両 側において変化することになる。この結果、記録紙Rが戻し方向Rに送られる際 に記録紙Rの両側は、戻し移動時に相違した負荷を受けることになり、色ずれを 調整することができる。
【0023】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、複数の色のインクを重ねて印字することによ りカラー画像を記録紙に形成するプリンタにおいて、ピンチローラの角度を調整 することにより、プリンタ組立て後及びプリンタが使用されている際におけるメ インテナンス時に簡単に色ずれを調整することができる。しかも、その色ずれ調 整は、簡単な工具を使用することによりなされるので、色ずれ調整のためのプリ ンタの部品点数を削減することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本考案の色ずれ調整装置が組込まれたカラー
プリンタを示す断面図、
【図2】は図1に示されたプリンタ内における微調整機
構を示す平面面、
【図3】は図2における3−3線に沿う方向の断面図、
【図4】は微調整機構の作動状態を示す平面図、
【図5】は微調整工具を示す斜視図、
【図6】はプラテンローラとこれの両端部に配置され一
対をなす2つのピンチローラとを示す平面図、
【図7】は平行な方向に色ずれを起こさせた状態を示す
記録紙の正面図、
【図8】は回転方向に色ずれを起こさせた状態を示す記
録紙の正面図、
【図9】は図1に示されたガイド板を示す拡大断面図、
【図10】は図9を左側から見た状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10…プリンタの本体フレーム、 11…プラテン
ローラ、14…印字ヘッド、 18…
記録紙、23…インクリボン、 31、
32、33…ガイド板47、47a…グリップローラ
部、 51…保持軸、52…ピンチローラ受け、
54、54a…ピンチローラ、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンローラと、当該プラテンローラ
    に対してインクリボン及び記録紙を介して圧接及び圧接
    移動自在となった印字ヘッドとを有し、前記記録紙を正
    逆両方向に搬送して記録紙に重ね合せて印字を行なうカ
    ラープリンタにおいて、 前記記録紙を介してそれぞれ前記プラテンローラの両端
    部に圧接する一対のピンチローラを、前記印字ヘッドの
    両側に位置させて配置し、 前記一対のピンチローラのうち少なくとも一方のピンチ
    ローラに、前記記録紙の搬送面と平行な面内において前
    記プラテンローラの回転中心軸に対して前記一方のピン
    チローラを傾斜移動自在に保持すると共に所定の傾斜角
    度で締結する微調整機構を備えたことを特徴とするカラ
    ープリンタの色ずれ調整装置。
JP9168791U 1991-11-08 1991-11-08 カラープリンタの色ずれ調整装置 Pending JPH0541806U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03189174A (ja) * 1989-12-19 1991-08-19 Minolta Camera Co Ltd 熱転写記録装置

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