JPH0541726Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はスキー場においてリフト用の１日券又
は回数券を保持できるようにした兼用のホルダー
に係る。

（従来の技術） スキー場において使用するリフト用回数券等
は、使用の都度改札を必要とするが、従来の回数
券は使用者が専用のホルダーに容れたり、その他
適当な手段で身につけていた。

（考案が解決しようとする課題） 上記従来の場合、改札に際しては回数券をポケ
ツト内から取出し或いは腕等につけたホルダーに
保持した回数券に係員が、鋏孔を入れるが、この
とき過つて衣服と共に鋏孔を入れる等の難点があ
り、又回数券の携帯が面倒であつた。

（課題を解決するための手段） 本考案は上記の不都合不便を排除し、回数券の
携帯と係員による改札を安易にしたもので、コイ
ル巻スプリングによつて自動的に紐を巻取るよう
にした巻輪を内蔵した器筐を、１日券用のチケツ
トホルダーの外面適所に結着し、巻輪に巻いた紐
を器筐の通孔から外部に取出して、その先端に回
数券の結着片を取つけたことを特徴とする。

（作用） 本考案において腕等に結着する１日券用のチケ
ツトホルダー５に紐巻取装置を内蔵した器筐１を
結着したので、その結着片７に回数券ａを保持さ
せて使用すれば、常態ではコイル巻スプリング２
の付勢により巻輪４を回動して紐３を器筐１内に
巻込むことにより第１図実線示のように結着片７
に取つけた回数券ａをホルダー５側に引つけて保
持するが、改札に際して係員が券ａ又は結着片７
を把持して引けば、第１図仮線で示すように回数
券ａはスプリング２の付勢に抗して引出されるか
ら係員は手元でこれに鋏入れによる改札を安易に
行うことができ、又改札後は券ａから手を放せば
券はスプリング２の巻取付勢により自動的にホル
ダー側に引つけられ元位置に戻るので、従来の改
札操作を極めて便利にし、又器筐１を図示するよ
うにチケツトホルダー５の外面上部等該ホルダー
のポケツトに収容した１日券ｂの日付を外部から
検視容易な位置に結着することにより１日券の使
用にも支障を与えることがない。

（実施例） 本考案の実施例を図面について説明する。

図面で１は内部に巻輪４を内蔵した器筐で、該
巻輪４は器筐１に設けた軸片８上に回転自在に支
持され、且つ一端を軸片８に結着してコイル状に
巻いたスプリング２の他端を巻輪４に結着するこ
とにより該スプリング４の巻締めによる付勢で巻
輪４を一方に回動して、一端を巻輪４に結着した
紐３を巻取るようにし、該紐３の他端を器筐１の
下面に形成した通孔６から外部に引出して、これ
に回数券用結着片７を取つけた。

尚、結着片７は回数券ａを随時簡単に着脱でき
るものであればその形式は任意であり、図示例に
おいては内面に突起７ａを形成した樹脂製の∩形
片を示し、弾性を有す両脚片を用いて回数券ａを
着脱し得るようにした。

上記紐巻取装置を内蔵した器筐１は従来一般に
使用されるリフト用１日券のチケツトホルダー５
の外面に結着して使用するが、その結着位置はホ
ルダー５のポケツト５ａ内に収容した１日券ｂの
日付欄が外部から容易に検視できて１日券ｂの使
用に支障を与えない位置を設定し、例えば図示の
ように巻輪４の軸片８を利用して結着するが、そ
の結着手段はこれに限ることなく他の手段を採用
し得る。又、図示例のように器筐１の下部に凹入
部１ａを形成すると共にチケツト結着片７の上部
形状を該凹入部１ａと同形に形成して紐３が巻取
られたとき該凹入部１ａに結着片７の上部を嵌合
させるときは、その状態で結着片７およびこれに
取つけた回数券ａが振れることなくその保持を安
定させ得るもので、該凹入部１ａおよび結着片７
上部の形状は他の任意な形態とすることができ
る。図中５ｂはチケツトホルダー５の結着用バン
ドを示す。

以上の構成において器筐１の結着片７を引出し
て、これに回数券ａを取つけ手を放せば第１図実
線示のようにスプリング２の巻締め付勢力による
巻輪４の回動で紐３を巻取つて、券ａを身体に近
く保持し得られ、改札に際しては係員が同図仮線
で示すように券ａ又は結着片７を把持してスプリ
ング２の巻締め付勢に抗して引出すことにより鋏
孔を容易に施し得られ、改札後手を放せば、引出
し時にスプリング２に蓄えられた巻締め力によつ
て紐３を巻取り券ａは元位置に収められる。

（考案の効果） 本考案によるときは、スキー場において、リフ
ト用１日券と共に回数券のホルダーとして利用し
得られのみならず改札に際し、係員が回数券を手
元に引出して鋏孔を施すことが容易であるから衣
服等に誤つて鋏孔を入れる等の恐れはなく、且つ
改札を終つて券を放せば自動的にホルダーの元位
置に戻るため極めて便利で、一日券のホルダーと
回数券のホルダーとを兼用得るので用途は広く極
めて経済的である効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図は截断側面図である。 １……器筐、２……コイル巻スプリング、３…
…紐、４……巻輪、５……一日券用チケツトホル
ダー、６……通孔、７……結着片、ａ……回数
券。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コイル巻スプリング２によつて自動的に紐３を
   巻取るようにした巻輪４を内蔵した器筐１を、１
   日券用のチケツトホルダー５の外面適所に結着
   し、巻輪４に巻いた紐３を器筐１の通孔６から外
   部に引出して、その先端に回数券の結着片７を取
   つけて成るスキー場用チケツトホルダー。