JPS6032633Y2 - 計測器等の把手装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、計測器等の把手装置に関するものである。

一般に、計測器等には、その取扱い説明書が添付されて
いるが、これは持運びに不便である許りでなく、往々に
して紛失や破損されやすく余り利用されていない。

この使いにくさを改善するため、取扱い説明書をカード
状のものとし、これを機器に対して抜差し自在に設けた
ものが知られている。

これによれば、持運びには便利であるが、折曲げられた
りして傷みが激しく、また、その形状も大きくできない
ため多くの事項を記載することができないという欠点が
あった。

この考案は、上記した欠点に鑑みなされたもので、把手
部に取扱い説明書を巻込み可能に収納する収納部を設け
ることにより１、その取扱い説明書を便利に活用できる
ようにした把手装置を提供することを目的としている。

以下、この考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説
明する。

第１図を参照すると、電気測定器に適用された把手装置
１が示されている。

この把手装置１は、測定器ハウジング２の両側部に回動
可能に枢着された１対のアーム３，３と、これらの間に
跨設された握り部４とを備えているが、この握り部４に
取扱い説明書の収納部が形成されている。

すなわち、第２図および第３図に示されているように、
握り部４は円筒状のケース５を含み、このケース５には
軸線方向に沿って延びるスリット開口６が穿設されてい
る。

また、このケース５は、その内部に通された中心軸７を
有し、この中心軸７にはパイプ部材からなる巻芯８が回
転可能に遊嵌されている。

この場合、巻芯８はその両端に同軸的に配設されている
渦巻きバネ９，９の巻込みもしくは巻戻し力により所定
回転方向に付勢されるようになっている。

一方、この考案においては、取扱い説明書は、帯状に形
成されたシート１０からなり、このシート１０上に機器
の取扱いに関する説明や注意などが記載されている。

このシート１０は、常態において、渦巻きバネ９，９の
付勢力により巻芯８にロール状に巻回されるように取付
けられており、かつスリット開口６を介して引出された
自由端には引出し用ガイド１１が設けられている。

なお、このガイド１１はスリット開口６よりも大きな棒
状体からなり、シート１０の巻込み時におけるストッパ
としても作用する。

上記したように、この考案によれば、把手装置の握り部
４にケース５を形成し、このケース５内にシート１０か
らなる取扱い説明書を巻込み可能に収納したことにより
、必要に応じてシート１０を引出して取扱い説明や注意
事項を簡単に見ることができる。

また、このシート１０は渦巻きバネ９の付勢力により自
動的にケース５内に収納されるので取扱いが便利で、し
かもロール長を長くとることにより、従来のカード方式
のものに比べてより多くの事項を記載することができる
等、きわめて実用的な効果がある。

なお、上記実施例では握り部４に収納ケース５が形成さ
れているが、アーム３を変形してこの部分に収納ケース
を設けることも可能である。

また、計測器の把手に限定されるものでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による把手装置を示した斜視図、第２
図はその要部断面図、第３図は第２図の■−■線に沿っ
た断面図である。 図中、１は把手装置、２は測定器ハウジング、３はアー
ム、４は握り部、５はケース、６はスリット開口、７は
中心軸、８は巻芯、９は渦巻きバネ、１０はシート、１
１は引出し用ガイドである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 計測器などに取付けられる把手装置であって、その一部
   に中空筒状体からなるケース部分を備え、このケース部
   分にはスリット状の開口が設けられていて、この開口を
   通して前記ケース内に機器の取扱い説明事項などを記載
   してなるシートをロール状に巻込み巻戻し可能に収納し
   たことを特徴とする把手装置。