JPH0541464U - 通気性敷物 - Google Patents

通気性敷物

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JPH0541464U
JPH0541464U JP10228191U JP10228191U JPH0541464U JP H0541464 U JPH0541464 U JP H0541464U JP 10228191 U JP10228191 U JP 10228191U JP 10228191 U JP10228191 U JP 10228191U JP H0541464 U JPH0541464 U JP H0541464U
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JP
Japan
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breathable
mat
air
rug
reticulated
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JP10228191U
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English (en)
Inventor
誠 太田黒
守 崎久保
直樹 中野
Original Assignee
ダイワボウ・クリエイト株式会社
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 座席部に冷暖房機の送気源からの温調された
空気を送り、着座している人の環境を快適にする。 【構成】 太さが0.1〜1.5mmの熱可塑性合成重合
体連続線条(2A)の多数が不規則なループをなして網状に
重ね合わされた空隙率の大きい嵩高な立体網状マット
(2) を通気性敷物(1) の芯材に使用し、この網状マット
(2) をその少なくとも表面側に通気性シート(3) を配し
て包み込み、周縁を接着して封止し、その封止部(5) の
一部に通気管(6) を挿入して固着し、通気管(6) に冷暖
房機の送気源からの温調された空気を上記網状マット
(2) 内に導入すると、導入された空気が通気性シート
(3) から広範囲に漏出できるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、乗用車や貨物自動車、フォークリフト、クレーンなどの運転座席に 利用する通気性敷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗用車や貨物自動車、フォークリフト、クレーンなどの運転座席は運転 者から発散する湿気により多湿状態となり不快感を覚え、その解消策として籐で 編織した敷物や竹で編織した敷物あるいは発泡体を芯材とした座席敷物が多用さ れている。しかしながらかかる敷物は敷物自体で空間を形成し、空気の流通をは かるという着想にもとづくものであり、消極的調湿手段であるためその効果は小 さい。これを改善するべく実開昭62-35558号公報記載のように、シートクッショ ンの中の間隙に積極的に冷.暖の空気を送入するようになした自動車用冷暖房シ ートクッションが提案されている。
【0003】
【考案が解決すべき課題】
ところが上記実開昭62-35558号公報記載のシートクッションは、自動車の冷暖 房装置から導入した空気を座席部や背もたれ部に噴出させることができ、暑さや 寒さを緩和することができるが、通気部を形成しているクッション部に弾力性に 優れた材料が用いられているため、座席に敷いてその上に座るとクッションが沈 み、内装している通気管の部分において座り心地を悪くするばかりでなく、クッ ションの沈みによって空気の均等な拡散が阻害されるという難点があり、また製 作工程が煩雑となって高価となる。 本考案は荷重による沈みが小さく、製作容易な通気性敷物を提供するものであ る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、空気拡散部を構成する敷物芯部を、多数の合成重合体連続線条から なる空隙率の大きい嵩高な立体網状マットで形成することにより、上記課題を解 決した。 即ち本考案は、太さが0.1〜1.5mmの熱可塑性合成重合体連続線条の多数 が不規則なループをなして網状に重ね合わされた空隙率の大きい嵩高な立体網状 マットを芯材とし、その少なくとも片面に通気性シート状物を貼り合わして通気 性マットとなし、周縁部を熱接着によってシールするとともに、周縁部に通気管 を配設固着して通気性敷物となした。
【0005】 上記立体網状マットを形成する合成重合体線条としては、ポリプロピレン、ポ リエチレン、ポリアミド等の熱可塑性合成重合体の単独溶融物または2種以上の 複合溶融物が適用できるが、製造コストの面を考慮した場合には比較的融点の低 いポリプロピレン、ポリエチレンが好都合である。
【0006】 この立体網状マットは、直径が0.1〜1.5mmの上記合成重合体の連続線条 の多数が相互に交差しながら水平方向および厚さ方向に不規則に屈曲し、山部と 谷部を形成しながら一方から他方に延び、各交差点において相互に接着されて形 成された構造をなし、見掛けの厚さが、3〜20mmであり、70〜98%程度の 高い空隙率を有しながら人の体重程度の荷重に対して高い圧縮強度を保有してい る。
【0007】 空隙率が70%以下では、合成重合体連続線条の量と絡みが大きくなり過ぎ、 剛性も大きくなって製作時におけるロール巻きなどが難しくなり、またコストア ップとなる。空隙率が98%以上の立体網状マットの場合は、圧縮強度が低下す るばかりでなく支持面積が小さくなって敷物としての快適さが失われる。。
【0008】 網状マットの少なくとも片面に貼り合わせる通気性のシート状物としては、不 織布の場合には目付が少なく、しかも抗張力の大きいスパンボンド不織布が好適 であるが、ニードルパンチング不織布またはニードルパンチング不織布を合成重 合体の長繊維や割布、あるいは粗目織物等で補強したニードルパンチング不織布 も適用できる。その他、水流交絡型不織布や織物等、織密度が緻密なものが適用 できる。また通気性シートを両面に用いると表裏同機能となり至便となる。
【0009】 通気管は自動車の冷暖房装置や空気調和機等から延長したホースに連結接続し てマット内に冷気や暖気を導入するものであり、内径が3〜20mmの天然ゴム、 合成ゴム、合成樹脂の単独または2種以上の成型品等のパイプ状のものであれば よい。
【0010】 また、通気性マットの通気管部を除く四周側辺は熱接着もしくは接着剤により 封止してマットの形態を保持させ、併せて四周側辺部からの空気の漏洩を防止す るとよい。
【0011】
【作用】
本考案の通気性敷物の通気管に、例えば冷暖房機の送気源に接続してマット内 に送風すると、空気は嵩高な立体網状マットの空隙内で分散されて通気性シート の全面から冷気または温暖気を外部に漏出する。したがって例えばクレーン車の 座席に敷設して使用すると、作業中に運転者から発散する湿気を拡散し、快適な 座席を確保する。 また、合成重合体連続線条からなる空隙率の大きい嵩高な立体網状マットは運 転者の体重に耐え、合成重合体連続線条の適度な弾力で座席部の違和感をなくす るとともにマット内の空隙を確実に保ち、マット全面から通気性シートを通して 空気を散出させる。
【0012】
【実施例】
図1は本考案の通気性敷物の一部破断斜視図であり、図2は厚さ方向の部分 断面側面図を示している。図において、(1) は通気性敷物、 (2) は網状マット、 (3) および(4) は通気性シート、 (5)は封止部、 (6) は通気管である。
【0013】 本考案の通気性敷物(1) における網状マット(2) は、本実施例においては太さ が0.6mmの熱可塑性合成重合体連続線条(2A)の多数が不規則なループをなして 網状に重ね合わされてなり、見掛けの厚さが約18mm、空隙率が約92%の嵩高 な立体網状形態をなしている。そしてこの網状マット(2) の表裏面に通気性シー ト(3)(4)として目付が110g/m2のスパンボンド不織布が貼り合わされ、その周 縁を熱接着して封止部(5) が形成され、この封止部(5) の一部に直径15mmの通 気管(6) がその一端部を網状マット(2) 内に位置させて封止部(5) に固着し、通 気性敷物(1) が構成されている。
【0014】 上記した網状マット(2) と通気性シート(3)(4)との貼り合わせ構造物は、図3 および図4に示している装置によって、次のようにして能率よく製造することが できる。即ち、図3に示しているように、例えば孔径が0.6mmの紡糸孔が等間 隔で幅方向に2列に亙って設けられた紡糸ノズルを列設した2個の紡糸口金(20) より合成重合体を連続線条(2A)(2A)として紡出し、紡糸口金(20)の下方において 図4に示したように格子状の溝孔(21)(21)と平面部(22)を備えた搬送体(23)を上 記紡出連続線条(2A)の落下速度より遅い速度で矢印方向に移動させてこの搬送体 (23)上に連続線条(2A)群を自然落下させ、搬送体(23)の凹凸面上において個々の 連続線条(2A)に不規則なループを描かしめながら、搬送体(23)上に集積する。
【0015】 その集積時に連続線条(2A)相互をその交差点において自己融着せしめると共に 集積された連続線条(2A)が固化せざる間に、単繊維繊度が2デニールのポリエス テルスパンボンド不織布(目付110g/m2)の通気性シート(3) を集積線条(2A) 上にニップローラ(24)で加圧しながら供給して連続線条(2A)群により形成された 網状成型物(25)の一方の面に接着させ、続いてこの網状成型物(25)と通気性シー ト(3) との接合物をを反転させて他方の口金(26)の下方に誘導し、上記網状成型 物(25)の面に紡糸口金(26)から紡出された連続線条(2A)を落下させると共に上記 と同様にこの連続線条(2A)が固化せざる間に新たに通気性シート(4) を連続線条 (2A)に向かってニップローラ(27)で加圧しながら供給し、この紡糸口金(26)から 紡出した線条(2A)の接着力で通気性シート(4) を接着し、厚さが約18mm、目付 1100g/m2、空隙率92%の網状成型物である網状マット(2) の表裏に通気性 シート(3)(4)が接着された貼り合わせ構造物(30)となす。
【0016】 そして上記のごとくして製造した貼り合わせ構造物(30)を40cm×40cmに裁 断し、上記通気管(6) の外周にシール性のあるブチルゴムテープをシール材を巻 き付けて通気管(6) を上記裁断された構造物の所定の位置に配置し、しかるのち 加熱プレス機で圧着して構造物の周縁の連続線条の端部と表裏の通気性シート( 3)(4) とを共に接着することにより封止部(5) が形成され、通気管(6) が固着さ れた本考案の通気性敷物(1) を得ることができる。
【0017】 かくして得た通気性敷物(1) を例えばフォークリフトの座席に敷き、通気管(6 ) を冷房機に接続して網状マット(2) 内に冷気を送風すると、通気性敷物(1) の 全面から冷風が漏出するから、座席が運転者の汗によりべとつくことがなく、し かも涼しくて快適に作業をすることができる。 なお上記実施例においては、網状マット(2) 表裏両面に通気性シート(3)(4)を 配しているが、裏面側を非通気性シートとなしてもよい。
【0018】 本考案の通気性敷物(1) は、上記のようにそのまま座席の上に敷いて使用して もよいが、図5に示しているように通気性敷物(1) を通気性を有する側地布(7) でもって被覆して座布団状となし、図6のように椅子(40)の座席部(41)の上に置 いて使用してもよい。また図7のように椅子(40)の座席部(41)と背もたれ部(42) とに配設して使用してもよく、またさらに図8に示しているように通気性敷物(1 ) を椅子(40)のクッション材(43)と表地(44)との間にそれぞれ配置して使用する こともできる。
【0019】
【考案の効果】
本考案の通気性敷物は(1) は、太さが0.1〜1.5mmの熱可塑性合成重合体 連続線条(2A)の多数が不規則なループをなして網状に重ね合わされた空隙率の大 きい嵩高な立体網状マット(2) を芯材とし、この芯材の少なくとも片面に通気性 シート(3) が貼り合わされ周縁が接着封止されて通気性マットが形成され、周縁 の封止部(5) の一部に、一端が網状マット(2) 内に位置して通気管(6) が配設固 着されてなるものであり、芯材の立体網状マット(2) は合成重合体の連続線条(2 A)の多数によって構成されているから、嵩高であり空隙率が大きいにも拘らず耐 圧縮性を備え、着席者の体重による変形が少なく、長期に亙り網状マット(2) 内 の空隙を保つことができ、座席部の違和感を与えることない。また冷暖房空気の 供給源と通気管(6) とを接続すると敷物の全面から通気性シート(3) を通して空 気を散出させることができるから作業者の作業環境の改善に役立つ。そのうえ構 造が簡素であり能率よく製造できるから安価に提供することができ、特に土木建 築分野の工事用自動車の運転者の座席用として好適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の通気性敷物の一部破断斜視図である。
【図2】本考案の通気性敷物の部分断面側面図である。
【図3】通気性マットの製造方法を示す簡略断面図であ
る。
【図4】図3の搬送体の表面を示す部分斜視図である。
【図5】通気性敷物にカバーをした状態の側面図であ
る。
【図6】通気性敷物の使用状態を示す斜視図である。
【図7】通気性敷物の使用状態を示す斜視図である。
【図8】通気性敷物の他の使用状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 通気性敷物 2 網状マット 2A 連続線条 3 通気性シート状物 4 通気性シート状物 5 封止部 6 通気管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太さが0.1〜1.5mmの熱可塑性合成
    重合体連続線条の多数が不規則なループをなして網状に
    重ね合わされた空隙率の大きい嵩高な立体網状マットを
    芯材とし、この芯材の少なくとも片面に通気性シートが
    貼り合わされ周縁が接着封止されて通気性マットが形成
    され、周縁の封止部の一部に、一端が網状マット内に位
    置して通気管が配設固着されていることを特徴とする通
    気性敷物。
JP10228191U 1991-11-15 1991-11-15 通気性敷物 Pending JPH0541464U (ja)

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Cited By (6)

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