JPH0541401Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0541401Y2 JPH0541401Y2 JP17007788U JP17007788U JPH0541401Y2 JP H0541401 Y2 JPH0541401 Y2 JP H0541401Y2 JP 17007788 U JP17007788 U JP 17007788U JP 17007788 U JP17007788 U JP 17007788U JP H0541401 Y2 JPH0541401 Y2 JP H0541401Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- grip
- teeth
- load
- thread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 24
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000009864 tensile test Methods 0.000 description 4
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000004154 testing of material Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
A 産業上の利用分野
本考案は、例えば糸やコード等の糸状試料を把
持するつかみ具に関する。
持するつかみ具に関する。
B 従来の技術
従来、上記糸状試料をつかみ具で把持して引張
試験を行う際、負荷時に試料がつかみ歯間で滑る
いわゆるチヤツク滑りが発生して正確な試験デー
タが得られないという問題があつた。そこで従来
では、例えばキヤプスタン形つかみ具やドラム式
つかみ具により試料を把持するようにしている。
キヤプスタン形つかみ具は、第7図に示すよう
に、試料TPの両端を上下のキヤプスタン形巻付
部40aにそれぞれ巻付けた後、例えばエアシリ
ンダ41により上下の締付部40bを駆動して巻
付部40aと締付部40bとの間で試料TPを把
持し、これによりチヤツク滑りを防止するもので
ある。またドラム式つかみ具は、上下一対のドラ
ムに試料TPを複数回巻回して負荷するものであ
る。
試験を行う際、負荷時に試料がつかみ歯間で滑る
いわゆるチヤツク滑りが発生して正確な試験デー
タが得られないという問題があつた。そこで従来
では、例えばキヤプスタン形つかみ具やドラム式
つかみ具により試料を把持するようにしている。
キヤプスタン形つかみ具は、第7図に示すよう
に、試料TPの両端を上下のキヤプスタン形巻付
部40aにそれぞれ巻付けた後、例えばエアシリ
ンダ41により上下の締付部40bを駆動して巻
付部40aと締付部40bとの間で試料TPを把
持し、これによりチヤツク滑りを防止するもので
ある。またドラム式つかみ具は、上下一対のドラ
ムに試料TPを複数回巻回して負荷するものであ
る。
C 考案が解決しようとする課題
しかしながら、キヤプスタン形つかみ具では第
7図に示すように、試料TPの両端において、そ
れぞれ1カ所でのみ把持しているため、上述のチ
ヤツク滑りが完全に解消できないのに加えて、試
料TPを負荷軸と一致させるように巻掛けるため
のガイドが特に設けられていないため試料を所定
位置(第7図で紙面と直交する方向で負荷軸と一
致する位置)に巻掛け把持させるのに手間がかか
る。またドラム式つかみ具では、試料を複数回巻
回すため試料を長くする必要がある。
7図に示すように、試料TPの両端において、そ
れぞれ1カ所でのみ把持しているため、上述のチ
ヤツク滑りが完全に解消できないのに加えて、試
料TPを負荷軸と一致させるように巻掛けるため
のガイドが特に設けられていないため試料を所定
位置(第7図で紙面と直交する方向で負荷軸と一
致する位置)に巻掛け把持させるのに手間がかか
る。またドラム式つかみ具では、試料を複数回巻
回すため試料を長くする必要がある。
本考案の技術的課題は、チヤツク滑りを防止す
るとともに、試料を容易に負荷軸に軸合せできる
ようにすることにある。
るとともに、試料を容易に負荷軸に軸合せできる
ようにすることにある。
D 課題を解決するための手段
本考案に係る糸状試料用つかみ具は、負荷軸に
対して対称に開閉する一対のつかみ歯と、糸状試
料が巻掛けられこの巻掛けられた糸状試料の巻掛
部の両側がつかみ歯間に把持されるようつかみ歯
から突設される巻掛棒であつて、つかみ歯の平面
内で負荷軸と直交する方向に移動可能な巻掛棒と
を備え、これにより上記技術的課題を解決する。
対して対称に開閉する一対のつかみ歯と、糸状試
料が巻掛けられこの巻掛けられた糸状試料の巻掛
部の両側がつかみ歯間に把持されるようつかみ歯
から突設される巻掛棒であつて、つかみ歯の平面
内で負荷軸と直交する方向に移動可能な巻掛棒と
を備え、これにより上記技術的課題を解決する。
E 作用
巻掛棒をつかみ歯の平面内で負荷軸と直交する
方向上の所定位置に移動させてからこの巻掛棒に
糸状試料を巻掛けると、試料が負荷軸と一致する
状態となる。その後、一対のつかみ歯を閉じる
と、糸状試料の巻掛部の両側がつかみ歯間に共に
把持され、これによりチヤツク滑りが防止され
る。
方向上の所定位置に移動させてからこの巻掛棒に
糸状試料を巻掛けると、試料が負荷軸と一致する
状態となる。その後、一対のつかみ歯を閉じる
と、糸状試料の巻掛部の両側がつかみ歯間に共に
把持され、これによりチヤツク滑りが防止され
る。
F 実施例
第1図〜第5図により本考案の一実施例を説明
する。
する。
第1図は本考案に係るつかみ具の正面図であ
り、つかみ具本体1には、一対の軸2および押え
ねじ3を介して一対のつかみ歯4a,4bが負荷
軸に対して対称に取付けられている。すなわち第
2図に示すように、軸2の一端には、つかみ歯4
a,4bに突設された取付部4cが圧入され、ノ
ツクピン11により固定される。一方、押えねじ
3は、本体1内を螺進、螺退可能とされ、その一
端に形成された取付部3aが軸2の他端に設けら
れた係合部2aに係合されている。これにより一
対の押えねじ3を回転させると一対のつかみ歯4
a,4bが回転することなく互いに開閉する。
り、つかみ具本体1には、一対の軸2および押え
ねじ3を介して一対のつかみ歯4a,4bが負荷
軸に対して対称に取付けられている。すなわち第
2図に示すように、軸2の一端には、つかみ歯4
a,4bに突設された取付部4cが圧入され、ノ
ツクピン11により固定される。一方、押えねじ
3は、本体1内を螺進、螺退可能とされ、その一
端に形成された取付部3aが軸2の他端に設けら
れた係合部2aに係合されている。これにより一
対の押えねじ3を回転させると一対のつかみ歯4
a,4bが回転することなく互いに開閉する。
一方のつかみ歯4aには、糸状試料TPが巻掛
けられる巻掛棒5が取付板20を介して取付けら
れている。すなわち第3図aに示すように、取付
板20には、巻掛棒5の一端が嵌入されるととも
に一対の長孔21が設けられ、第3図bに示すよ
うに長孔21を貫通したねじ12がつかみ歯4
a,4bに螺合される。したがつて、取付板20
すなわち巻掛棒5は、つかみ歯4a,4bの面内
で負荷軸と直交する方向(図示A方向)に移動可
能とされる。
けられる巻掛棒5が取付板20を介して取付けら
れている。すなわち第3図aに示すように、取付
板20には、巻掛棒5の一端が嵌入されるととも
に一対の長孔21が設けられ、第3図bに示すよ
うに長孔21を貫通したねじ12がつかみ歯4
a,4bに螺合される。したがつて、取付板20
すなわち巻掛棒5は、つかみ歯4a,4bの面内
で負荷軸と直交する方向(図示A方向)に移動可
能とされる。
以上のように構成されるつかみ具は、材料試験
機の固定ロツドと負荷ロツドとにそれぞれ対向し
て装着される。
機の固定ロツドと負荷ロツドとにそれぞれ対向し
て装着される。
次に、実施例の動作を説明する。
引張試験に先立ち、巻掛棒5に巻掛けられる試
料TPが第4図に示す如くつかみ歯4a,4bの
中間に位置するように、すなわち試料TPが負荷
軸と一致するように取付板20を移動させる。こ
れは、固定ロツド側および負荷ロツド側の両つか
み具において行われる。次に、つかみ歯4a,4
bが開いた状態で糸状試料TPを各つかみ具の巻
掛棒5に巻掛けた後、押えねじ3を回転させてつ
かみ具4a,4bを閉じる。これにより試料TP
の巻掛部50の両側部分(第4図に破線で示す部
分)がつかみ歯4a,4bに共に把持される。こ
の状態で、負荷ロツドを駆動し試料TPに引張荷
重を与えて引張試験を行う。このとき、巻掛部5
0の両側部分がつかみ歯4a,4bに共に把持さ
れているので試料TPのチヤツク滑りが防止され
る。
料TPが第4図に示す如くつかみ歯4a,4bの
中間に位置するように、すなわち試料TPが負荷
軸と一致するように取付板20を移動させる。こ
れは、固定ロツド側および負荷ロツド側の両つか
み具において行われる。次に、つかみ歯4a,4
bが開いた状態で糸状試料TPを各つかみ具の巻
掛棒5に巻掛けた後、押えねじ3を回転させてつ
かみ具4a,4bを閉じる。これにより試料TP
の巻掛部50の両側部分(第4図に破線で示す部
分)がつかみ歯4a,4bに共に把持される。こ
の状態で、負荷ロツドを駆動し試料TPに引張荷
重を与えて引張試験を行う。このとき、巻掛部5
0の両側部分がつかみ歯4a,4bに共に把持さ
れているので試料TPのチヤツク滑りが防止され
る。
第5図は引張荷重に対する試料TPの伸び量を
示し、aが本考案のつかみ具を使用した場合、b
が従来のつかみ具を使用した場合である。なお、
試料TPの伸び量は、上下つかみ具の位置を検出
する事により算出される。
示し、aが本考案のつかみ具を使用した場合、b
が従来のつかみ具を使用した場合である。なお、
試料TPの伸び量は、上下つかみ具の位置を検出
する事により算出される。
従来のつかみ具を用いた場合、チヤツク滑りが
発生し、実際には伸びがないにも拘らずつかみ具
間隔が変化し、これが伸び量として算出されてし
まうため、第5図bに示すように荷重に対する伸
び量が一定でなくなる。このため荷重と伸び量と
の比から求まるヤング率を正確に求めることがで
きない。これに対して本考案のつかみ具を使用し
た場合には、チヤツク滑りがないため第5図aに
示すように、荷重に対する伸び量が一定となり、
ヤング率やその他の試験データを正確にを求める
ことができる。
発生し、実際には伸びがないにも拘らずつかみ具
間隔が変化し、これが伸び量として算出されてし
まうため、第5図bに示すように荷重に対する伸
び量が一定でなくなる。このため荷重と伸び量と
の比から求まるヤング率を正確に求めることがで
きない。これに対して本考案のつかみ具を使用し
た場合には、チヤツク滑りがないため第5図aに
示すように、荷重に対する伸び量が一定となり、
ヤング率やその他の試験データを正確にを求める
ことができる。
また、取付板20を移動させ両巻掛棒5を負荷
軸に軸合せしてから試料TPを巻掛棒5に巻掛け
ることにより、外径や形状が異なる各種の軸合せ
が極めて容易になる。
軸に軸合せしてから試料TPを巻掛棒5に巻掛け
ることにより、外径や形状が異なる各種の軸合せ
が極めて容易になる。
第6図は変形例を示し、一方のつかみ具4aに
は上述の如く取付板20がねじ12により取付ら
れる一方、他方のつかみ歯4bにも板部材31が
同様にねじ12により取付けられている。33
は、ローラ32が回転可能に外挿された巻掛棒で
あり、この巻掛棒33の一端はボルト13を介し
て取付板20に取付けられ、他端は板部材31に
設けられた孔31aを摺動可能に貫通している。
このように、巻掛棒33の試料TPを巻掛ける部
分にローラ32が設けられているため、試料TP
の巻掛け作業が行いやすくなる。
は上述の如く取付板20がねじ12により取付ら
れる一方、他方のつかみ歯4bにも板部材31が
同様にねじ12により取付けられている。33
は、ローラ32が回転可能に外挿された巻掛棒で
あり、この巻掛棒33の一端はボルト13を介し
て取付板20に取付けられ、他端は板部材31に
設けられた孔31aを摺動可能に貫通している。
このように、巻掛棒33の試料TPを巻掛ける部
分にローラ32が設けられているため、試料TP
の巻掛け作業が行いやすくなる。
なお、つかみ歯4a,4bの取付構造やその開
閉方式、つかみ具全体の形状等は実施例に限定さ
れない。
閉方式、つかみ具全体の形状等は実施例に限定さ
れない。
G 考案の効果
本考案は上述のように構成したから、糸状試料
のチヤツク滑りが確実に防止され、正確な試験デ
ータを得ることができるとともに、試料の軸合せ
を容易に行うことができる。また、試料を複数回
巻回す必要がないので、比較的短い試料でも試験
可能である。
のチヤツク滑りが確実に防止され、正確な試験デ
ータを得ることができるとともに、試料の軸合せ
を容易に行うことができる。また、試料を複数回
巻回す必要がないので、比較的短い試料でも試験
可能である。
第1図〜第5図は本考案の一実施例を示し、第
1図は本考案に係る糸状試料用つかみ具の正面
図、第2図はつかみ歯の本体への取付状態を示す
図、第3図a,bは巻掛棒のつかみ歯への取付状
態を説明する図、第4図は試料をつかみ歯に把持
させる際の方法を説明する概念図、第5図a,b
は本考案に係るつかみ具および従来のつかみ具を
用いて引張試験を行つた場合の荷重−伸び量特性
図、第6図はつかみ具の変形例を示す図である。
第7図は従来の糸状試料用つかみ具を示す側面図
である。 4a,5a……つかみ歯、5……巻掛棒。
1図は本考案に係る糸状試料用つかみ具の正面
図、第2図はつかみ歯の本体への取付状態を示す
図、第3図a,bは巻掛棒のつかみ歯への取付状
態を説明する図、第4図は試料をつかみ歯に把持
させる際の方法を説明する概念図、第5図a,b
は本考案に係るつかみ具および従来のつかみ具を
用いて引張試験を行つた場合の荷重−伸び量特性
図、第6図はつかみ具の変形例を示す図である。
第7図は従来の糸状試料用つかみ具を示す側面図
である。 4a,5a……つかみ歯、5……巻掛棒。
Claims (1)
- 負荷軸に対して対称に開閉する一対のつかみ歯
と、糸状試料が巻掛けられこの巻掛けられた糸状
試料の巻掛部の両側が前記つかみ歯間に把持され
るよう前記つかみ歯から突設される巻掛棒であつ
て、つかみ歯の平面内で負荷軸と直交する方向に
移動可能な巻掛棒とを備えることを特徴とする糸
状試料用つかみ具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17007788U JPH0541401Y2 (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17007788U JPH0541401Y2 (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0291945U JPH0291945U (ja) | 1990-07-20 |
JPH0541401Y2 true JPH0541401Y2 (ja) | 1993-10-20 |
Family
ID=31460702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17007788U Expired - Lifetime JPH0541401Y2 (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0541401Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2599502B2 (ja) * | 1990-12-29 | 1997-04-09 | 株式会社島津製作所 | 引張試験機 |
-
1988
- 1988-12-29 JP JP17007788U patent/JPH0541401Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0291945U (ja) | 1990-07-20 |
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