JPH05413U - ワーク加熱注型治具 - Google Patents

ワーク加熱注型治具

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JPH05413U
JPH05413U JP4761491U JP4761491U JPH05413U JP H05413 U JPH05413 U JP H05413U JP 4761491 U JP4761491 U JP 4761491U JP 4761491 U JP4761491 U JP 4761491U JP H05413 U JPH05413 U JP H05413U
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JP
Japan
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jig
work
heating
discharge
resin material
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Withdrawn
Application number
JP4761491U
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English (en)
Inventor
利政 岩淵
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
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Publication of JPH05413U publication Critical patent/JPH05413U/ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワーク加熱注型治具に関し、予熱オーブン内
へのワークの出し入れの手間を不要とし、また吐出時に
おけるワークの温度降下をなくして、均一かつ良好な仕
上り状態で樹脂封止を行うことを目的とする。 【構成】 複数のワーク収納用凹部12を設けた治具A
と、該治具Aに着脱自在に結合される治具Bとからな
り、該治具Bには、治具Aに収納された複数のワーク5
をその下方から均一に加熱するプレート状のヒータ22
がホットプレート21に配設される。なお3は樹脂材料
4の吐出装置を示す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はワーク内に樹脂封止材を注型充填し硬化させるためのワーク加熱注型 治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に樹脂材料を注型し硬化した後のワークにおいて、樹脂中に気泡(空気の 封じ込め)があったり、ブローホール(外部表面まで貫通した空気の通り抜け孔 )が生じたりすると、その個所の耐湿性が損なわれるため、かかる樹脂封止材を 充填するにあたっては、上記気泡やブローホールを生じさせないようにする必要 がある。
【0003】 そしてかかる気泡やブローホールをなくす手法として、従来より次のような対 策が考えられている。 (1) ワークをオーブンで予め加熱しておき、取出し直後に樹脂材料を注入する 。 (2) 樹脂材料自体を加熱し、粘度を落した状態で注入する。 (3) 樹脂材料を注入した後、ワークをオーブンに入れて段階的に昇温して行き (泡抜きのための加熱を行い)、樹脂の硬化しない程度の温度で一定時間放置し てエア抜きをし、そのあと本硬化させる(所謂ステップキュア)。 (4) ワーク全体を真空にし、その条件のまま注入し、そのあと常圧に戻して本 硬化させる(所謂真空注型)。
【0004】 しかしながら上記従来技術にはそれぞれ次のような問題点を有している。先ず 上記(1) は泡抜きを行う場合における最もやり易い手法であるが、ワークをオー ブンに出し入れする手間を要するとともに、オーブン取出し直後から放冷が始ま るため、吐出(材料注入)に時間のかかるワークや、多数のワークを一度に注入 していく場合には、その注入の開始時点と終了間際の時点とでかなりの温度差を 生じ、仕上り状態を均一にすることができないという問題点がある。
【0005】 すなわち図4は上記従来技術(1) によって樹脂封止材を注型硬化する場合の工 程図を示すもので、先ず(a) で複数のワークを治具にセット(固定)し、(b) で 該ワークをセットした治具を予熱オーブンに入れ、(c) でワークを該予熱オーブ ン中で加熱し、(d) で該加熱したワークを治具ごと該予熱オーブンから出し、(e ) で該加熱したワークを吐出装置の下方にセットして、(f) で該加熱したワーク に樹脂材料(液体)を注入(吐出)し(この場合、該ワークに均一に樹脂材料を 注入するために該吐出装置をワークに沿って移動させる)、その後(g) で該ワー クを治具ごと再びオーブンに入れて樹脂材料の本硬化が行われる。
【0006】 しかしながらこの場合上記(b) および(d) に示されるようにワークを予熱オー ブンに出し入れする手間を要し、更に上記(e) の段階で予熱されたワークを吐出 装置にセットした時点からワークの冷却が始まるため、吐出開始時点と吐出終了 間際の時点とではワークに温度差を生じ、仕上り状態を均一にすることができな い。すなわち吐出開始時点では予熱されたワークの温度が高いため、樹脂材料( 液体)の粘度が低下しておりしたがってワーク内への樹脂のまわり込みがよく十 分に泡抜きを行うことができるが、吐出終了近くになると該ワークの温度が低下 してくるため、該樹脂材料の粘度が高くなってワーク内への樹脂のまわり込みが 不十分となって空気が溜り易くなり、本硬化の際にこのような空気が膨張して内 部に生ずる気泡やブローホール(空気が通り抜けて外部表面まで貫通した孔)が 残った状態で硬化し、結局十分な泡抜きがされないままで仕上ることになる。
【0007】 次に上記従来技術(2) においては、注入する樹脂材料自体を加熱するため、材 料の可使時間を短くし、液(材料)の温度による劣化も考慮しなければならなく なる。また吐出前の液を加熱するため、吐出装置における液の収容部がヒータ装 置を付加させるために大型となり、したがって吐出装置を移動させながら吐出す るのが困難となる。また上記従来技術(3) のステップキュアによってはエア抜き 効果があまりなく、また材料注入後オーブンに入れて段階的に昇温して行くため 、通常の硬化時間より長くオーブンに入れておく必要があり工数が多くかかる。 更に上記従来技術(4) では減圧のための設備が必要となり、また減圧→真空吐出 →常圧戻しの工程が余分に必要となり、更に減圧するとまずい部品も一部あり( 例えば電解コンデンサなど空気が封じ込められている部品など)、ワークの構成 をよく調べる必要があるなどの問題点がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はかかる課題を解決するためになされたもので、上記従来技術(1) にお けるワークの加熱を、上記従来技術(1) におけるように予熱オーブンの使用によ ることなく、治具自体を改良することによって行うようにし、これによって上記 従来技術(1) におけるような予熱オーブン内へのワークの出し入れの手間を不要 とし、更に材料吐出時におけるワークの温度降下(温度むら)をもなくすことに より、操作工程を簡易化し、しかもその仕上り状態が良好で(すなわち気泡やブ ローホールがなく)かつ均一なものとすることができるようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために本考案によれば、複数のワーク収納用凹部を設け た第1の治具と、該第1の治具に着脱自在に結合される第2の治具とからなり、 該第2の治具には該第1の治具に収納された複数のワークをその下方から加熱す るプレート状のヒータが配設されていることを特徴とするワーク加熱注型治具が 提供される。
【0010】
【作用】
上記構成によれば、該第1の治具に収納された複数のワークが、該第2の治具 に配設されたプレート状のヒータにより加熱保温されている間に材料の吐出がな されるため、吐出工程中にワーク温度が降下することがなく、所望の温度に維持 した状態で上記吐出がなされることになり、したがってその仕上り状態を良好か つ均一なものとすることができる。
【0011】
【実施例】
図1は本考案の1実施例としてのワーク加熱注型治具の構成を示すもので、該 加熱注型治具は、複数のワークを配置収納するための治具Aと、該治具Aに収納 されたワークを加熱保温するためのヒータをそなえた治具Bとにより構成される 。なお該治具Aと治具Bとは、両者を嵌合することにより(図中13、および2 4の部分で)、着脱自在に結合される。
【0012】 該治具Aにおいて、11はその治具本体でアルミニウム等の熱伝導性のよい金 属で作られる。12は該本体11に設けられたワーク収納用の凹部で、該図中に はその左右方向に5個1列に設けられているが、実際には該左右方向と直角な方 向(したがって紙面の表裏方向)に亘って複数列設けられている(すなわちその 上面からみた場合、XおよびY方向に亘って例えば5×4個設けられている)。 13は該治具Aを治具Bに設けられた円柱状の結合部24に嵌合して両治具を結 合するために該治具Aに設けられた凹部、14は該ワーク収納用凹部12の1内 側面にワーク5を引寄せて固定するためのステンレス板製の曲げクッションを利 用した当てピンで、これにより該ワーク5が該凹部12に着脱自在に収納固定さ れる。なお15は取っ手を示している。
【0013】 一方該治具Bにおいて、21はその治具本体をなすホットプレートで、アルミ ニウム等の熱伝導性のよい金属で作られる。22は該ホットプレート21内に配 設されたプレート状のヒータで、該治具Aに収納された複数の(例えば上述した ように5×4個の)ワーク5を全体に亘って均一に加熱あるいは保温できるよう に、該ホットプレート21の面全体に亘って例えば波状に配線される。23は、 上述したように該治具Bに設けられた円柱状の結合部(例えばアルミニウムで形 成される)24内に配設された芯状のヒータ(シーズヒータ)で、該芯状のヒー タ23とプレート状のヒータ22とは例えば図2に示されるように電気接続され る。ここで該芯状のヒータ(シーズヒータ)23を有する円柱状の結合部24は 、上記図1に示されるように、治具Aにおける互に隣接する各ワーク収納用凹部 12,12の中間で該凹部13と嵌合されるように配設されている。したがって 該ワーク5を加熱あるいは保温する際、該プレート状のヒータ22によって該複 数のワーク5をその下方から万偏なく加熱保温することができるとともに、該芯 状のヒータ23によって該複数のワーク5をその両側方からも均一に加熱保温す ることができるので、その温度分布をより一層均一にすることができる。なお2 5は該プレート状のヒータ22の一端に設けられた電源プラグを示している。
【0014】 なお該図1中、3は吐出装置を示しており、該吐出装置本体31内に収納され た樹脂材料(液状)4が、そのニードル部分32からワーク5(例えばケース5 1内にプリント板52が収納されている)の空間部分に注入充填される。なおこ の際、該吐出装置3は上述したようにその上方からみてX,Y両方向に移動可能 であり、このようにしてX,Y方向に複数列配置された各ワーク5に該樹脂材料 4の吐出(注入)がなされる。
【0015】 図3は上記本考案の治具を用いて上記樹脂封止材4を注型硬化する場合の工程 図を示すもので、まず(a′)でワークを上記治具Aにセットする。この場合、 生産において該治具Aをタクト(ワーク1台当りの加工時間)に応じた数量分( 例えば10台)用意しておき(各治具Aには上述したように例えば5×4個のワ ークが収納される)、後工程である樹脂注型材の本硬化の際にオーブンにまとめ て投入することができるようにする。
【0016】 一方、該治具Bは予備加熱用に2〜3台程度準備し(この予備加熱用の治具B を治具B1と称することとする)、上記ワークを収納した治具Aを該予備加熱用 治具B1と合体(結合)し、(b′)に示されるように、気泡の発生しない規定 の加熱温度(例えば 100℃)まで該ワークを加熱昇温させる。このようにして所 定温度まで加熱昇温されたワークを収納した治具Aを、吐出装置をそなえたステ ージに設置された保温用の治具B(この保温用の治具Bを治具B2と称すること とする)に差換え、(c′)に示されるように該治具B2で所定温度に保温した 状態(例えば上記 100℃に保温した状態)で、上記図1に示されるように吐出装 置(上述したようにX,Y方向に移動可能)3からの吐出がなされる。これによ って該樹脂材料の吐出時(注型時)における該ワークの温度降下が防止され、該 樹脂材料の粘度を低くして該ワーク内に十分にまわり込ませるようにして、該樹 脂材料を充填することができる。なお該保温用の治具B2には該保温用として、 所定の温度調節器(例えばオンオフ形式の)が、上記ヒータの電源側回路に挿入 接続されている。そして該吐出工程終了後、(d′)に示されるように該ワーク を収納した治具Aをオーブンに入れ樹脂材料の本硬化が行われる。
【0017】 このように上記本考案の治具を用いることによって上記図3に示されるような 作業工程とされるため、上記従来技術(1) の場合(上記図4に示される作業工程 による場合)のように、泡抜きのための加熱を行うために、治具に収納されたワ ークを予熱オーブンに出し入れする必要がなくなり、作業はテーブル上のみの操 作で極めてやり易くなる。しかも樹脂材料の吐出時においてワークの温度降下を 生ずることがなく、所定温度に保温された状態で樹脂注型がなされるので、樹脂 注型後の仕上り状態を均一かつ良好なものとすることができる。したがってハイ ブリッドIC、小信号モジュール、あるいはレインセンサなど、樹脂注入タイプ の製品に対し、本治具を適用することによって、空気の封じ込めやブローホール を発生させることなく樹脂封止材料を注型することができる。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、ワークを加熱するために該ワークを予熱オーブン内に出し入 れする手間がなくなり、更に注型材料吐出時におけるワークの温度降下もなくな るので、簡易化された操作工程で、しかも均一かつ良好な仕上り状態で樹脂封止 を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例としてのワーク加熱注型治具
の構成を示す図である。
【図2】図1におけるプレート状のヒータ22と芯状の
ヒータ23との電気的接続関係を例示する図である。
【図3】本考案の治具を用いて封止材を注型硬化する場
合の工程を例示する図である。
【図4】従来技術によって封止材を注型硬化する場合の
工程を例示する図である。
【符号の説明】
11…治具Aの本体 12…ワーク収納用の凹部 13…治具Aに設けられた結合用凹部 14…当てピン 21…治具Bの本体(ホットプレート) 22…プレート状のヒータ 23…芯状のヒータ(シーズヒータ) 24…円柱状結合部 3…吐出装置 4…樹脂材料 5…ワーク

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワーク収納用凹部を設けた第1の
    治具と、該第1の治具に着脱自在に結合される第2の治
    具とからなり、該第2の治具には該第1の治具に収納さ
    れた複数のワークをその下方から加熱するプレート状の
    ヒータが配設されていることを特徴とするワーク加熱注
    型治具。
  2. 【請求項2】 前記第2の治具には、各隣接する前記ワ
    ーク収納用凹部間において該第2の治具を前記第1の治
    具と結合させるための複数の円柱状結合部が設けられ、
    該各円柱状結合部内にそれぞれ芯状のヒータが配設され
    ている、請求項1記載のワーク加熱注型治具。
JP4761491U 1991-06-24 1991-06-24 ワーク加熱注型治具 Withdrawn JPH05413U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4761491U JPH05413U (ja) 1991-06-24 1991-06-24 ワーク加熱注型治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4761491U JPH05413U (ja) 1991-06-24 1991-06-24 ワーク加熱注型治具

Publications (1)

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JPH05413U true JPH05413U (ja) 1993-01-08

Family

ID=12780107

Family Applications (1)

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JP4761491U Withdrawn JPH05413U (ja) 1991-06-24 1991-06-24 ワーク加熱注型治具

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JP (1) JPH05413U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011116085A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Towa Corp 樹脂封止装置及び樹脂封止方法

Cited By (1)

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19950907