JPH0541346U - 過電圧保護回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】電源電圧が異常に高くなっても、電圧検知回路
および機器を過電圧から保護できるようにする。 【構成】電源入力端１５と電源出力端１６との間に直列
にスイッチ１１，１３を設ける。電圧検知回路１２，１
４は、スイッチ１３へ入力する電圧をそれぞれ検知し予
じめそれぞれに設定された検知電圧値になったときにス
イッチ１１，１３をそれぞれ駆動してオフ状態にする。
電圧検知回路１２の最大定格電圧値は、電圧検知回路１
４の最大定格電圧値よりも高くし、且つ検知電圧値は電
圧検知回路１４の最大定格電圧に設定する。また電圧検
知回路１４の検知電圧値は、電源出力端１６に接続され
る機器の最大許容電圧値に設定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は過電圧保護回路に関し、特に電圧が変動する電源に接続された機器を 過電圧から保護する過電圧保護回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の過電圧保護回路は、図３に示すように、電源入力端１５と電源出力端１ ６との間に接続されるスイッチ１３と、電源電圧を検知してスイッチ１３を駆動 する電圧検知回路１４とを備えている。

【０００３】 ここで、電圧検知回路１４は、電源電圧が設定値以上となったとき、スイッチ １３をオフ状態にすることにより、電源出力端１６に接続される機器を過電圧か ら保護している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の過電圧保護回路では、電源電圧が異常に上昇した場合、電圧検 知回路に最大定格以上の電圧が印加されて故障するという問題点がある。

【０００５】 本考案の目的は、電源電圧が異常に高くなっても、電圧検知回路および機器を 過電圧から保護できる過電圧保護回路を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の過電圧保護回路は、入力電源をオンオフ動作して出力するトリップ機 能付の第１のスイッチと、この第１のスイッチの出力側に直列に接続されオンオ フ動作して出力電源を送出する第２のスイッチと、前記第１のスイッチの出力電 圧を検知し予じめ設定された第１の検知電圧値になったときに前記第１のスイッ チをオフ状態にする第１の電圧検知回路と、前記第２のスイッチの入力電圧を検 知し予じめ設定された第２の検知電圧値になったときに前記第２のスイッチをオ フ状態にする第２の電圧検知回路とを備え、前記第１の電圧検知回路の最大定格 電圧値は前記第２の電圧検知回路の最大定格電圧値よりも高くし且つ前記第１の 検知電圧値は前記第２の電圧検知回路の最大定格電圧に設定し、また前記第２の 検知電圧値は前記出力電源を供給される機器の最大許容電圧値に設定して構成さ れている。

【０００７】 本考案の過電圧保護回路は、入力電源をオンオフ動作して出力電源として送出 する第１のスイッチと、入力端に入力する電圧を検知し予じめ設定された第１の 検知電圧値になったときに前記第１のスイッチをオフ状態にする第１の電圧検知 回路と、前記入力電源を受けオンオフ動作して前記第１の電圧検知回路の入力端 へ送出するトリップ機能付の第２のスイッチと、前記第１の電圧検知回路へ入力 する電圧を検知し予じめ設定された第２の検知電圧値になったときに前記第２の スイッチをオフ状態にする第２の電圧検知回路とを備え、前記第２の検知電圧値 は前記第１の電圧検知回路の最大定格電圧に設定し、また前記第１の検知電圧値 は前記出力電源を供給される機器の最大許容電圧値に設定して構成されている。

【０００８】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。

【０００９】 図１は本考案の第１の実施例を示すブロック図である。図３に示した従来の過 電圧保護回路と相違するところは、トリップ機能を有するスイッチ１１および電 圧検知回路１２が追加されたことである。

【００１０】 ここで、電圧検知回路１２，１４の検知電圧値は次のように設定する。いま、 例えば、電源出力端１６に接続される機器の最大許容電圧値が規定電圧値の＋１ ０％とすれば、電圧検知回路１４の検知電圧値は、規定電圧値の＋１０％となる ように設定する。また、電圧検知回路１４の最大定格電圧を規定電圧値の＋１５ ％とすると、電圧検知回路１２の検知電圧値は、規定電圧値の＋１５％となるよ うに設定する。

【００１１】 いま、電源入力端１５の電源電圧が上昇して規定電圧値の＋１０％となったと き、電圧検知回路１４は、スイッチ１３を駆動してオフ状態とし、機器を過電圧 から保護する。その後、電源電圧が上昇して規定電圧値の＋１５％となったとき 、電圧検知回路１２はスイッチ１１を駆動してオフ状態とし、電圧検知回路１４ を過電圧から保護する。

【００１２】 ところで、スイッチ１１はトリップ機能を有しているので、一旦オフ状態にな ると手動により再投入されるまでオフ状態を保持する。これは、過電圧の発生を 保守員に通知する重要な機能となる。

【００１３】 図２は本考案の第２の実施例を示すブロック図である。図１に示した第１の実 施例と相違するのは、スイッチ１１が電圧検知回路１４の入力側に接続されたこ とである。

【００１４】 いま、電源入力端１５の電源電圧が上昇した場合、第１の実施例と同様に、電 源電圧が規定電圧値の＋１０％となったとき、電圧検知回路１４はスイッチ１３ を駆動してオフ状態とし、機器を過電圧から保護する。その後、更に電源電圧が 上昇して規定電圧値の＋１５％となったとき、電圧検知回路１２は、スイッチ１ １を駆動してオフ状態とし、電圧検知回路１４を過電圧から保護する。

【００１５】 この場合、スイッチ１１には、電圧検知回路１４の電流が流れるだけであるの で、極めて小容量のスイッチを使用することができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の第１の実施例によれば、第１および第２のスイッ チを直列に接続し、この第１のスイッチが出力する電源電圧をそれぞれ検知し予 じめそれぞれに設定された検知電圧値になったときに第１および第２のスイッチ をそれぞれ駆動してオフ状態にする第１および第２の電圧検知回路を設け、また 第１の電圧検知回路の最大定格電圧値は第２の電圧検知回路の最大定格電圧値よ りも高くし、且つ第１の電圧検知回路の検知電圧値は第２の電圧検知回路の最大 定格電圧に設定し、更に第２の電圧検知回路の検知電圧値は電源を供給される機 器の最大許容電圧値に設定することにより、電源電圧が異常に高くなっても、電 圧検知回路および機器を過電圧から保護できる。また、第１のスイッチとしてト リップ機能を有するものを使用することにより、過電圧発生を保守員が確認でき る。

【００１７】 また本考案の第２の実施例によれば、第１のスイッチの接続箇所を、第２のス イッチの入力端と第１の電圧検知回路の入力端との間に移すことにより、第１の 実施例と同様な効果が得られる。なお、第１のスイッチとして容量の極めて小さ いものを使用できるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示すブロック図であ
る。

【図２】本考案の第２の実施例を示すブロック図であ
る。

【図３】従来の過電圧保護回路の一例を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１１，１３ スイッチ １２，１４ 電圧検知回路 １５ 電源入力端 １６ 電源出力端

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力電源をオンオフ動作して出力するト
   リップ機能付の第１のスイッチと、この第１のスイッチ
   の出力側に直列に接続されオンオフ動作して出力電源を
   送出する第２のスイッチと、前記第１のスイッチの出力
   電圧を検知し予じめ設定された第１の検知電圧値になっ
   たときに前記第１のスイッチをオフ状態にする第１の電
   圧検知回路と、前記第２のスイッチの入力電圧を検知し
   予じめ設定された第２の検知電圧値になったときに前記
   第２のスイッチをオフ状態にする第２の電圧検知回路と
   を備え、前記第１の電圧検知回路の最大定格電圧値は前
   記第２の電圧検知回路の最大定格電圧値よりも高くし且
   つ前記第１の検知電圧値は前記第２の電圧検知回路の最
   大定格電圧に設定し、また前記第２の検知電圧値は前記
   出力電源を供給される機器の最大許容電圧値に設定して
   いることを特徴とする過電圧保護回路。
2. 【請求項２】 入力電源をオンオフ動作して出力電源と
   して送出する第１のスイッチと、入力端に入力する電圧
   を検知し予じめ設定された第１の検知電圧値になったと
   きに前記第１のスイッチをオフ状態にする第１の電圧検
   知回路と、前記入力電源を受けオンオフ動作して前記第
   １の電圧検知回路の入力端へ送出するトリップ機能付の
   第２のスイッチと、前記第１の電圧検知回路へ入力する
   電圧を検知し予じめ設定された第２の検知電圧値になっ
   たときに前記第２のスイッチをオフ状態にする第２の電
   圧検知回路とを備え、前記第２の検知電圧値は前記第１
   の電圧検知回路の最大定格電圧に設定し、また前記第１
   の検知電圧値は前記出力電源を供給される機器の最大許
   容電圧値に設定していることを特徴とする過電圧保護回
   路。