JPH0541256U - フアクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手書きするデータをリアルタイムに伝送す
る。 【構成】 入力部１より文字・図形等を入力する。入力
したデータは第１記憶部２に記憶される。第１記憶部に
記憶されたデータは所定の時間毎に第２記憶部３に記憶
され第１表示部７に表示される。検出部６は第１記憶部
のデータと第２記憶部のデータを比較し変化したデータ
を検出し第１モデム部４を介し伝送する。第２モデム部
９で受信したデータは画像処理部１０で画像処理され第
３記憶部１１に記憶されると共に、第２表示部１２に表
示される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ファクシミリ装置に係り、手書き入力したデータがリアルタイムに 相手に伝送される装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ファクシミリ装置において画像を伝送する場合入力された画像データの 全てを一度に送る方法が用いられていた。そのためにデータを圧縮して送信し、 受信側で受信してからデータを伸長して復元していた。このようにデータを一度 に送る方法ではデータ量が多いためＡ４版の原稿で１５〜６０秒の時間がかかる ためリアルタイムに伝送するには不向きであった。近来、手書きで入力しながら 入力したデータをリアルタイムに伝送する用途が増加しておりこのような方式に 対応できる伝送方法が望まれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の技術の問題点に鑑みなされたもので、手書きするデータ をリアルタイムに伝送する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案では、データを手書き入力する入力部と、入 力したデータを記憶する第１記憶部と、該第１記憶部のデータを所定の時間ごと に記憶する第２記憶部と、該第２記憶部のデータを表示する表示部と、第１記憶 部と第２記憶部のデータの差を所定の時間毎に検出し出力する検出部と、該検出 部が検出したデータを電話回線を信号して伝送するために変調するモデム部と、 前記入力部、第１記憶部、第２記憶部、表示部、検出部およびモデム部を制御す る制御部で構成されたことを特徴とするファクシミリ装置を提供するものである 。

【０００５】

【作用】

上記構成によれば、入力部より文字・図形等を入力する。入力したデータは第 １記憶部に記憶される。第１記憶部に記憶されたデータは所定の時間ごとに第２ 記憶部に記憶され第１表示部に表示される。検出部は第１記憶部のデータと第２ 記憶部のデータを比較し変化したデータを検出し第１モデム部を介し伝送する。 第２モデム部で受信したデータは画像処理部で画像処理され第３記憶部に記憶さ れると共に第２表示部に表示される。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図１は本考案のファク シミリ装置の一実施例を示すブロック図、図２は本考案のファクシミリ装置の入 力部および表示部を示す図である。 図において、１は入力部で、文字・図形等を手書きで入力するペン・タブレッ ト、例えば、静電容量結合方式で、表面に透明電極を形成したガラス板２枚を透 明な接着剤で貼り合わせた構造で構成された入力部である。２は第１記憶部で、 入力したデータを記憶する。３は第２記憶部で、第１記憶部２のデータを所定の 時間ごとに第２記憶部３に記憶するおよび用紙のフォーマットを記憶している。 ６は検出部で第１記憶部２と第２記憶部３のデータの差を所定の時間毎に検出し 出力する。７は第１表示部で、第２記憶部３に記憶されたデータを表示する。ま た第１表示部７は、例えば、液晶表示装置が使用され表面に入力部１が装着され 一体構造になっている。４は第１モデム部で、検出部６で検出したデータを制御 部５を介し第１モデム部から変調して送出する。５は制御部で、前記入力部１、 第１記憶部２、第２記憶部３、検出部６および第１モデム部４を制御する。

【０００７】 ８は回線で、ファクシミリ送信装置とファクシミリ受信装置を接続しデータを 伝送する。９は第２モデム部で、回線８を介し送られてきたデータを復調する。 １０は画像処理部で、第２モデム部９で受信したデータを処理する。１１は第３ 記憶部で、画像処理部１０で処理したデータを記憶するおよび用紙のフォーマッ トを記憶している。１２は第２表示部で、受信し第３記憶部１１に書き込まれた データを表示する。１３は第２制御部で、前記第２モデム部９、画像処理部１０ および第３記憶部１１を制御する。 図２は入力部１および第１表示部７を示す図で、１５は第１表示部７および入 力部１で、第１表示部７の上面に透明の入力部１が装着され一体構造になってい る。１６は用紙のフォーマットで入力部１より図面と指定すると第２記憶部３に 記憶されている図面のフォーマット「図面」が表示され図面の縦・横のドット数 が指定される。ａおよびｂは既に書き込まれた線を表示している。ｃ点とｄ点は これから書き込む線で結ばれる。

【０００８】 上記構成において、例えば、図面を通信したい場合用紙のフォーマットの図面 を指定すれば「図面」１６が第１表示部７に表示される。第２記憶部３には数種 類のフォーマットが記憶されており、用紙のフォーマットは送信する文書によっ て選択すればよい。第１制御部５は用紙のフォーマットが指定されると第１・第 ２モデム部を介し受信側のファクシミリ装置にフォーマットのデータを送出する 。画像処理部１０は第３記憶部１１に記憶されている用紙のフォーマットを読み 出し第２表示部１２に表示する。入力部１から３角形を入力して相手に伝送した い場合、まず線ａと線ｂを書き込むと文字イメージデータで第１記憶部２に記憶 される。そして所定の時間毎に第１記憶部２に記憶されているデータは第２記憶 部３に書き込まれる。第２記憶部３に書き込まれたデータの線ａおよび線ｂは第 １表示部７に表示される。検出部６は所定の時間毎に第１記憶部２と第２記憶部 ３のデータの差を第１モデム部４を介し受信側のファクシミリ装置に送出する。 画像処理部１０は第２モデム部９を介し受信したデータを第３記憶部に記憶する と共に、第２表示部１２に表示する。

【０００９】 次に、ｃ点からｄ点に向けて線を引けば入力したデータは第１記憶部２に記憶 されると共に、所定時間毎に第２記憶部３に書き込まれる。そして第１表示部７ に表示される。検出部６は所定の時間毎に第１記憶部２と第２記憶部３のデータ の差を第１・第２モデム部を介し受信側のファクシミリ装置に送出する。画像処 理部１０は受信したデータを第３記憶部に記憶すると共に、第２表示部１２に表 示する。送出されるデータは手書き入力される都度送出されるのでリアルタイム に伝送することができる。 もし間違った線を訂正したい場合は訂正モードにして間違った線の上をなぞれ ば第１記憶部２のデータをキャンセルすることが出来るようにさせてもよい。ま たファクシミリ装置の双方に入力機能と出力機能を設け双方向の通信をすること も可能である。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、手書きで入力されるデータの変化分だけが伝 送されるのでリアルタイムに情報を相手に伝達することができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のファクシミリ装置の一実施例を示すブ
ロック図である。

【図２】本考案のファクシミリ装置の入力部および表示
部を示す図である。

【符号の説明】

１ 入力部 ２ 第１記憶部 ３ 第２記憶部 ４ 第１モデム部 ５ 第１制御部 ６ 検出部 ７ 第１表示部 ８ 回線 ９ 第２モデム部 10 画像処理部 11 第３記憶部 12 第２表示部 13 第１制御部 15 第１表示部および入力部 16 用紙のフォーマット

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 データを手書き入力する入力部と、入力
   したデータを記憶する第１記憶部と、該第１記憶部のデ
   ータを所定の時間ごとに記憶する第２記憶部と、該第２
   記憶部のデータを表示する表示部と、第１記憶部と第２
   記憶部のデータの差を所定の時間毎に検出し出力する検
   出部と、該検出部が検出したデータを電話回線を信号し
   て伝送するために変調するモデム部と、前記入力部、第
   １記憶部、第２記憶部、表示部、検出部およびモデム部
   を制御する制御部で構成されたことを特徴とするファク
   シミリ装置。
2. 【請求項２】 電話回線により伝送された信号を復調す
   るモデム部と、受信したデータを画像処理する画像処理
   部と、前記モデム部の信号および用紙のフォーマットを
   記憶する記憶部と、該記憶部のデータを表示する表示部
   と、前記モデム部、画像処理部、記憶部および表示部を
   制御する制御部で構成されたことを特徴とするファクシ
   ミリ装置。