JPH0541202U - インピーダンス調整回路 - Google Patents
インピーダンス調整回路Info
- Publication number
- JPH0541202U JPH0541202U JP9778791U JP9778791U JPH0541202U JP H0541202 U JPH0541202 U JP H0541202U JP 9778791 U JP9778791 U JP 9778791U JP 9778791 U JP9778791 U JP 9778791U JP H0541202 U JPH0541202 U JP H0541202U
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- conductors
- crossover
- circuit
- strip conductors
- strip
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インダクタンス成分、キャパシタンス成分の
両方の微調整を行うインピ−ダンス調整回路を提供する
こと。 【構成】 基板の一方の面に銅箔面51を有し、基板の
他方の面に導電性の2つの条導体1、1を間隔を隔てて
設け、前記条導体1、1間に導電性の渡り条導体2を複
数本設けてなり、前記渡り条導体2、2間の条導体1が
切断可能であり、しかも前記渡り条導体2、2間で半田
盛り3を可能としてある。
両方の微調整を行うインピ−ダンス調整回路を提供する
こと。 【構成】 基板の一方の面に銅箔面51を有し、基板の
他方の面に導電性の2つの条導体1、1を間隔を隔てて
設け、前記条導体1、1間に導電性の渡り条導体2を複
数本設けてなり、前記渡り条導体2、2間の条導体1が
切断可能であり、しかも前記渡り条導体2、2間で半田
盛り3を可能としてある。
Description
【0001】
この考案は、例えばマイクロ波帯のフィルタ回路や整合回路等のインピーダン ス回路のインピーダンスを調整する回路に関する。
【0002】
上記のフィルタ回路や整合回路等では、例えばコンデンサ等の使用部品の値の ばらつきに起因して、マイクロ波帯において所望の特性が得られないことがある 。このような場合、使用部品の値のばらつきを吸収するために、フィルタ回路や 整合回路等のインピーダンスを調整することが行われる。従来、このインピーダ ンスの調整の方法として、例えばプリント基板上にフィルタ回路や整合回路を構 成した場合、これら回路の信号線路近傍のプリント基板上に設けたランドに半田 若しくは金属片によりこの信号線路を接続して、主にキャパシタンスを調整する する方法や、プリント基板上に形成されているパターンコイルの一部を切断して 主にインダクタンスを調整する方法が存在していた。
【0003】
しかしながら、これらの方法のうち後者は、インダクタンス成分の、前者はキ ャパシタンス成分の調整に主眼を置いたものであり、インダクタンス成分とキャ パシタンス成分との双方の調整が必要な場合には、両方の方法を実施しなければ ならず面倒であった。
【0004】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、インダクタンス成分、キャ パシタンス成分の両方の微調整を簡単に行い得るインピーダンス調整回路を提供 することを目的としている。
【0005】
本考案は、基板の一方の面に銅箔面を有し、基板の他方の面に導電性の2つの 条導体を間隔を隔てて設け、前記条導体間に導電性の渡り条導体を複数本設けて なり、前記渡り条導体間の条導体が切断可能であり、しかも前記渡り条導体間の 距離を半田盛り可能とするものである。
【0006】
本考案では、条導体の切断によりインダクタンス成分を調整可能であり、又、 渡り条導体間を半田盛りすることによりキャパシタンス成分の調整も可能である 。
【0007】 このように、本考案では、インピーダンス調整が容易に行え、しかも、調整用 部品を用いず行え、フィルタ回路や整合回路への応用が可能である。
【0008】
本考案の一実施例を図面を参照しながら説明する。図1に示すように、この実 施例は、基板50の一方の面に、マイクロ波帯域の回路を構成するうちの導電性 の2つの条導体1を間隔を隔てて平行に設け、この条導体1、1間に、これらに 直角をなすように導電性の渡り条導体2を複数本設けて、梯子状としてある。又 、基板50の裏面は、銅箔面51で覆われている。
【0009】 図1の等価回路が図2である。梯子状の2つの条導体1、1と渡り条導体2に よって、インダクタンスLが形成され、又、これら条導体1、1、渡り条導体2 と、裏面の銅箔面51によって、キャパシタンスCが形成されている。
【0010】 例えば、図3に示すように、渡り条導体2間で、条導体1を切断すると、イン ダクタンスLが増加し、キャパシタンスCが若干減少する。従って、渡り条導体 2間でどれだけ条導体1を切断するかによってインダクタンスLを調整すること ができる。
【0011】 又、図4のように、例えば渡り条導体2間をすべて半田盛り3すると、インダ クタンスLが減少し、キャパシタンスCが増加する。従って、どれだけの渡り条 導体2間を半田盛りするかによってキャパシタンスCを調整することができる。
【0012】 尚、本実施例では、条導体1、1及び渡り条導体2は、図1に示すように梯子 状としているが、別段、これにこだわるものではなく、条導体が隔てて設けられ 、その間に、渡り条導体が設けられていれば良い。
【0013】 図5(a)は、本考案によるインピーダンス調整回路を用いて、低域通過フィ ルタを構成した1実施例の平面図である。図5(b)は、その等価回路である。 この低域通過フィルタは、条導体1、1及び渡り条導体2で形成されたインダク タンスLと、条導体1、1及び渡り条導体2と基板51の裏面の銅箔との間に形 成されたキャパシタンスCと、一方の条導体1の端部と基準電位点4との間に接 続したチップコンデンサ10とから構成されている。
【0014】 ここで、例えばチップコンデンサ10のキャパシタンスにばらつきがあり、所 望の特性が得られない場合、渡り条導体2間で、一方の条導体1と他方の条導体 1を交互に切断することで、インダクタンスLを増すように調整し、又、渡り条 導体2間を半田盛り3することによって、キャパシタンスCを増すように調整す る。このように調整することによって、チップコンデンサ10のキャパシタンス のばらつきを吸収する。
【0015】 図6は、ローノイズブロックコンバータ(12GHz衛星受信アンテナ用コン バータ)に用いた図5(a)の本回路の実施例の回路図である。図6において、 Aは、図5(a)に示した低域通過フィルタ、Bは、ハイパスフィルタ、52は 高周波回路であり、衛星放送受信用アンテナで受信した衛星放送テレビジョン放 送信号を例えば1GHz帯の中間周波信号に周波数変換し、この中間周波信号を ハイパスフィルタBを介して出力端子60に供給し、この出力端子60に接続さ れた同軸ケーブルを介して衛星放送受信用チューナ(図示せず)に供給するもの である。54は電源回路で、高周波回路52に動作電源を供給するもので、例え ば衛星放送受信用チューナから同軸ケーブルを介して出力端子60に供給された 直流電源をローパスフィルタAを介して受け、これを安定化して高周波回路52 に供給する。ここで、ローパスフィルタAは、高周波回路52から1GHz帯の 中間周波信号が電源回路54に漏洩するのを防止するために設けられている。
【0016】 図7に示す周波数特性曲線は、図6における出力端子60で測定したハイパス フィルタBの周波数特性である。このハイパスフィルタBの出力側にローパスフ ィルタAが接続されているので、このローパスフィルタAにおける条導体1、1 の切断や、渡り条導体2間の半田盛り3をそれぞれ変化させることによって、ハ イパスフィルタBの周波数特性を、例えば点線で示すようなものから実線で示す ような範囲Cで変化させることができる。
【0017】
以上説明してきたように本考案では、2つの条導体間に複数の渡り条導体を設 けた構成であるので、条導体の一部を切断することによってマイクロ波帯域での インダクタンス成分を調整することができ、渡り条導体間を半田盛りすることに よってマイクロ波帯域でのキャパシタンス成分を調整することができ、インピー ダンスの調整が簡単である。又、半田盛りするだけでキャパシタンス成分を調整 できるので、キャパシタンス調整用にランドを設ける必要がなく、ランドと信号 伝送線路を接続する金属片も不要である。即ち、調整用の部品が全く不要である 。
【図1】本考案によるインピーダンス調整回路の1実施
例の斜視図である。
例の斜視図である。
【図2】図1の等価回路である。
【図3】図1の実施例において一方の条導体と他方の条
導体を交互に切断した状態を示す平面図である。
導体を交互に切断した状態を示す平面図である。
【図4】図1の実施例において渡り状導体間をすべて半
田盛りした場合の基板の平面図である。
田盛りした場合の基板の平面図である。
【図5】(a)は、本考案により低域通過フィルタを構
成した1実施例の平面図であり、(b)は、その等価回
路である。
成した1実施例の平面図であり、(b)は、その等価回
路である。
【図6】図5(a)の回路をローノイズブロックコンバ
ータに用いた回路図である。
ータに用いた回路図である。
【図7】図6のハイパスフィルタBの周波数特性図であ
る。
る。
1 条導体 2 渡り条導体 3 半田盛り 4 基準電位点 10 チップコンデンサ
Claims (1)
- 【請求項1】 基板の一方の面に銅箔面を有し、基板の
他方の面に導電性の2つの条導体を間隔を隔てて設け、
前記条導体間に導電性の渡り条導体を複数本設けてな
り、前記渡り条導体間の条導体が切断可能であり、しか
も前記渡り条導体間の距離を半田盛り可能とすることを
特徴とするインピーダンス調整回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9778791U JPH0541202U (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | インピーダンス調整回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9778791U JPH0541202U (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | インピーダンス調整回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541202U true JPH0541202U (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=14201529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9778791U Pending JPH0541202U (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | インピーダンス調整回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0541202U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009253914A (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-29 | Fujitsu Media Device Kk | 高周波モジュール |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62120102A (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | リング型マイクロストリツプ線路共振回路 |
JPS63193602A (ja) * | 1987-02-04 | 1988-08-10 | Murata Mfg Co Ltd | 回路パタ−ン決定方法 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP9778791U patent/JPH0541202U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62120102A (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | リング型マイクロストリツプ線路共振回路 |
JPS63193602A (ja) * | 1987-02-04 | 1988-08-10 | Murata Mfg Co Ltd | 回路パタ−ン決定方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009253914A (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-29 | Fujitsu Media Device Kk | 高周波モジュール |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970121 |