JPH0540919Y2 - - Google Patents

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JPH0540919Y2
JPH0540919Y2 JP7413188U JP7413188U JPH0540919Y2 JP H0540919 Y2 JPH0540919 Y2 JP H0540919Y2 JP 7413188 U JP7413188 U JP 7413188U JP 7413188 U JP7413188 U JP 7413188U JP H0540919 Y2 JPH0540919 Y2 JP H0540919Y2
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cam follower
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rotation
follower
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は正逆回転駆動源からの駆動力を被駆動
対象に伝達するシヤフトの角度割り出し装置に関
わり、さらに詳しくは上記シヤフトにはカムが固
定され、その正逆回転の回転限でカムの側端面に
当接してその衝撃を緩和するクツシヨン装置を有
するシヤフトの角度割り出し装置に関わる。
[従来の技術] 周知の通り、被駆動対象を正逆回転させる正逆
回転駆動源には種々のものがある。そして、工作
機械に用いられる場合の作業タクトとの関係等に
より、正逆回転にある程度の速度を必要とする場
合が多く、そのような場合には正転限及び逆転限
での回転の慣性エネルギーによる衝撃を緩和する
ために、クツシヨン装置を有することが必要とさ
れていることが多い。このクツシヨン装置とし
て、弾発力を持つて衝撃を緩和するものは正逆回
転に影響を及ぼすこともあり、一般には流体の流
動抵抗により慣性エネルギーを消費し衝撃を緩和
するものが使用されている。実際のクツシヨン装
置としては、両側にピストンが設けられ、ピスト
ンを押し没入されることによりクツシヨン装置内
部の流路を流体が流動し、その流動抵抗によりピ
ストンを押した時のエネルギーが消費され、衝撃
が緩和される、というものであり、シヤフトにカ
ムを一体となつて正逆回転するように固定し、そ
の正逆回転限でカムの側端面によりクツシヨン装
置のピストンを押し没入させてその衝撃を緩和さ
せる方法が一般に使用されている。そして上記ピ
ストン及び流体の流路を設けたクツシヨン装置の
構造上、シヤフトの回転のうち90°程度の範囲を
クツシヨン装置が必然的に占めていた。
一方被駆動対象に正逆回転の駆動力を伝達する
時、その回転途中の中間回転角度を割り出し回転
を停止させる必要がある時が多々生じる。この場
合、上記カムを略扇形状とし、その周面に相当す
るカム面にカム溝を設け、さらにカム溝に嵌合す
るカムフオロワーを設け、カムフオロワーはシリ
ンダーピストンによりカム溝に嵌合するよう付勢
され出没されるものであり、カムフオロワーがカ
ム溝に嵌合することによりカム及びカムフオロワ
ーの回転角度を割り出し、その回転を止める、と
いう方法が提案されている。そして従来、シヤフ
トの回転途中の割り出すべき中間回転角度に於い
てカム溝がカムフオロワーの位置に来るようにさ
れ、その中間割り出し時点に於いてのみシリンダ
ーピストンによりカムフオロワーが付勢され突出
してカム溝と嵌合するように、シヤフトの回転と
カムフオロワーの出没が同調されていた。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来技術により、カム及びシヤフトの正逆
回転に於いてその途中の中間回転角度を割り出し
回転を停止させることができる。
しかし、カム及びシヤフトの回転速度がクツシ
ヨン装置を要する程度に大きい時、それに伴ない
カム溝がカムフオロワーの位置を通過する速度も
大きく、中間割り出し時点のみでカム溝にカムフ
オロワーが正しく嵌合できるようにシヤフトの回
転とカムフオロワーの出没を同調させることは困
難である。
そこでシリンダーピストンにより常時カムフオ
ロワーを付勢し、カム面にカムフオロワーを当て
たまま正しくカム溝に嵌合させることを考える
時、上述したようにシヤフトの回転のうち90°程
度の範囲をクツシヨン装置が占めており、またシ
ヤフトの回転角度範囲を正逆回転として例えば
180°以上と定めると、略扇形状であるカムはその
両側端面により形成される角度が90℃程度とな
る。従つて、シリンダーピストンよりカムフオロ
ワーに付勢した時、カム面にカムフオロワーが当
たることのできる範囲も、カム及びシヤフトの回
転範囲のうち90°程度であり、それ以外の回転角
ではカムフオロワーはカム面から外れてしまい、
カムフオロワーがカム側端面に当たり、カムの回
転自体不可能なものとなつてしまう。
[目的] 従つて本考案の目的は、正逆回転するシヤフト
の角度割り出し装置であつて、正逆回転の衝撃を
緩和するクツシヨン装置を有しながら、しかも同
時にクツシヨン装置を要する程度のシヤフトの回
転速度に於いてもシヤフトの回転とカムフオロワ
ーの出没とを正しく同調させカム溝とカムフオロ
ワーを嵌合させることを可能とし、シヤフトの回
転を割り出すべき中間回転角度に於いて確実に停
止させることのできる、正逆回転するシヤフトの
中間回転角度割り出し装置を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記課題を解決するために次の技術的
手段を有する。即ち、実施例に対応する添付図面
に使用した符号を用いてこれを説明すると、正逆
回転駆動源1からの駆動力を被駆動対象に伝達す
るシヤフト2の中間回転角度割り出し装置であつ
て、シヤフト2には略扇形状のカム4が固定され
一体となつて正逆回転Tし、その正転限でカム4
の一方のカム側端面4aに当接し、逆転限で他方
のカム側端面4aに当接して正逆回転Tによる衝
撃を緩和するクツシヨン装置9を有し、略扇形状
のカム4の周面に相当するカム面4bにはカム溝
5が設けられ、該カム溝5に出没して嵌合するカ
ムフオロワー6を有し、該カムフオロワー6はシ
リンダーピストン7により該カム溝5に嵌合する
方向に付勢され出没せしめられ、該カムフオロワ
ー6が該カム溝5に中間割り出し時点に於いて嵌
合することで上記カム4及びシヤフト2の中間回
転角度を割り出しその回転Tを停止させる装置に
於いて、上記中間割り出し時点の前行程に於いて
も上記カムフオロワー6のシリンダーピストン7
による付勢力を可能にすべく該カム4と連動して
正逆回転Tするカムフオロワー受け面8によつて
該カムフオロワー6を受けることにより、上記シ
ヤフト2の中間回転角度を割り出す行程に於いて
上記カムフオロワー6のシリンダーピストン7に
よる付勢を常時行なうことを特徴とする、正逆回
転するシヤフトの中間回転角度割り出し装置であ
る。
また、上記カムフオロワー受け面8はカム4と
一体となり連動して同心的に正逆回転Tする略扇
形状の補助カム8aの周面に相当するものであ
り、上記カムフオロワー6は上記カム溝5と嵌合
する主カムフオロワー6aと該主カムフオロワー
6aと連動して出没する補助カムフオロワー6b
からなり、上記中間割り出し時点の前行程に於い
ても該補助カム8aの周面によつて該補助カムフ
オロワー6bを受ける、上記正逆回転するシヤフ
トの中間回転角度割り出し装置であることも好ま
しい。
さらに、上記カムフオロワー受け面8はカム側
端面よりカム4の周面を延長するよう張り出した
カム外輪部8bの周面に相当するものであり、し
かもカム外輪部8bはカム4及びシヤフト2の正
逆回転Tに於いて上記クツシヨン装置9と接する
ことのないように形成され、上記中間割り出し時
点の前行程に於いても該カム外輪部8bの周面に
よつて該カムフオロワー6を受ける、上記正逆回
転するシヤフトの中間回転角度割り出し装置であ
ることも望ましい。
[作用] 以上の構成により、シヤフト2は正逆回転駆動
源からの駆動力を被駆動対象に伝達するようその
回転角を正逆回転可能とし、その正逆回転Tによ
る衝撃はシヤフト2に固定されたカム4及びカム
側端面4aに当接するクツシヨン装置9を有する
ことにより緩和せしめられる。またカム溝5及び
カムフオロワー6が中間割り出し時点に於いて嵌
合することでシヤフト2の中間回転角度を割り出
しその回転Tを割り出すことができる。そしてシ
リンダーピストン7によりカムフオロワー6はカ
ム溝5と嵌合する方向に付勢され出没せしめられ
ることにより、上記嵌合が可能である。
そしてカム4と連動して正逆回転Tするカムフ
オロワー受け面8を有し、上記中間割り出し時点
の前行程に於いてもシリンダーピストン7により
付勢されたカムフオロワー6をカムフオロワー受
け面8が受けることにより、上記中間割り出し時
点のみならずその前行程を含む上記シヤフト2の
中間回転角度を割り出す行程に於いて上記カムフ
オロワー6のシリンダーピストン7による付勢を
常時行なうことが可能になる。
また上記カムフオロワー受け面8が補助カム8
aの周面に相当するものであり、補助カムフオロ
ワー6bが補助カム8aの周面によつて受けられ
るものとすることにより、上記シヤフト2の中間
回転角度を割り出す行程に於いて上記カムフオロ
ワー6のシリンダーピストンによる付勢を常時行
なうことが実現される。
さらに、上記カムフオロワー8がカム外輪部8
bの周面に相当するものであることにより、カム
面4bとカム外輪部周面を一つの連続した面とす
ることができるので、上記シヤフト2の中間回転
角度を割り出す行程に於いて上記カムフオロワー
6のシリンダーピストン7による付勢を常時行な
うことが実現される。
[実施例] 次に添付図面に従い本考案の実施例を詳述す
る。なお、実施例に於いて正逆回転駆動源は空気
圧を利用したエアアクチユエーター1であり、ク
ツシヨン装置9は油の流動抵抗を利用したもので
あり、シリンダーピストン7は空気圧を利用した
ものであるが、上記エアアクチユエーター1、ク
ツシヨン装置9、シリンダーピストン7は一般に
広く知られているので詳述を省略する。また、被
駆動対象は工作機械により加工される工作物(以
下ワークと記載する)を例として挙げるが、一般
に知られているので詳述及び図示を省略する。
第1図から第6図に本考案の第1実施例を図示
する。
第1図はシヤフト2の逆転限であり、同時に正
回転の起点である。エアアクチユエーター1には
ブラケツト10が固定され、ブラケツト10の上
部にはクツシヨン装置9がボルトにより固定さ
れ、下部にはシリンダーピストンが固定されてい
る。ブラケツト10にはシヤフト2を通す穴が穿
設され、シヤフト2がエアアクチユエーター1よ
りブラケツト2に穿設された穴より突出してい
る。シヤフト2には略扇形状であるカム4が挿着
され固定されており、シヤフト2の正逆回転Tと
共にカム4も正逆回転Tする。カム4の周面に相
当するカム面4bにはカム溝5が設けられてい
る。カム4には略扇形状の補助カム8bがボルト
により固定され、カム4と共に同心的に正逆回転
Tする。なお、図示した補助カム8aの形状はカ
ム4にボルトにより固定するため、強度等を考慮
された形状であり、補助カム8aの形状及び固定
方法はこの限りではない。
上記シリンダーピストン7のピストン7aの先
端部にはスライダー11aが縲着され、スライダ
ー11aは両側面の凸部でブラケツト10に固定
された2つのスライドレール11b側面の凹部と
嵌合し摺動自在に保持されており、ピストン7の
出没と共にスライダー11aが出没せしめられ
る。スライダー11aはローラーである主カムフ
オロワー6a及び補助カムフオロワー6bを回転
自在に軸持している。もつて主カムフオロワー6
a及び補助カムフオロワー6bはスライダー11
aを介してシリンダーピストン7によりそのピス
トン7aの出没と共に出没せしめられ、シリンダ
ーピストン7にかけられる空気圧により付勢さ
れ、主カムフオロワー6aがカム4のカム面4b
に、補助カムフオロワー6bが補助カム8aの周
面に、各々受けられる。
また主カムフオロワー6a及び補助カムフオロ
ワー6bが回転自在にローラーであるので、カム
面4b及び補助カム8bの周面と接してもシヤフ
ト2の正逆回転Tを防げない。
上記の構成により、シヤフト2の正回転の起点
でカム4のカム面4bは主カムフオロワー6aか
らはずれているが補助カム8aにより補助カムフ
オロワー6bが受けられるので、シリンダーピス
トン7により、「補助カムフオロワー6bが補助
カム8aと接するまで突出するよう」付勢するこ
とができる。
従つて主カムフオロワー6aがカム側端面4a
に当たることはなく、カム4の回転が続けられ
る。この時の主カムフオロワー6aの位置を位置
Aとする。次いでシヤフト2が正回転するに伴な
い補助カム8aの補助カムフオロワー6bとの接
点が移動し、同時にカム4のカム面4bが主カム
フオロワー6aに近づく。そしてカム4のカム面
4bが主カムフオロワー6aの位置に来た時以後
はカム面4bにより主カムフオロワー6aが受け
られる。従つて主カムフオロワー6aはシリンダ
ーピストン7に付勢されても位置Aのまま保たれ
る。(第3図参照) 次いでさらにシヤフト2が回転Tし、わり出さ
れるべき中間回転角度となる時、この時が中間割
り出し時点であり、カム溝と嵌合するよう主カム
フオロワー6aが突出する。ここで主カムフオロ
ワー6aはシリンダーピストン7により、この時
点の前行程に於いても予め付勢されているので、
シリンダー2の回転に同調しその割り出すべき中
間回転角度でカム溝5と正しく嵌合するよう突出
し、シヤフト2の回転を確実に停止させることが
できる。(第4図参照)この状態でワークを加工
するのである。
そしてシヤフト2を再び回転Tさせる時は、シ
リンダーピストン7により主カムフオロワー6a
のカム溝5との嵌合を解くため主カムフオロワー
6aが没するよう動作せしめる。この時の主カム
フオロワー6aの位置を位置Cとする。このこと
によりシヤフト2はエアアクチユエーター1によ
りワークにその駆動力を伝達するよう回転Tす
る。(第5図参照) そしてシヤフト2の正転限でカム側端面4aが
クツシヨン装置9のクツシヨンピストン9aに当
接し押すことによりその衝撃が緩和される。そし
てシヤフト2はエアアクチユエーター1により逆
回転を開始する。(第6図参照) なお、第1実施例に於いて、シヤフト2の中間
回転角度はシヤフト2の正回転で割り出されるも
のとしており、そのためシヤフト2の逆回転に於
いてはシリンダーピストン7による主カムフオロ
ワー6aの付勢はされず、その位置は位置Cを保
つたままである。従つて補助カム8aを逆回転の
中間割り出し時点の前行程で補助カムフオロワー
6bと対応する位置にも設けることによりシヤフ
ト2の正逆回転に於いて中間回転角度を割り出し
その回転を停止させることは十分可能である。
従つて上記中間割り出し時点のみならずその前
行程を含む上記シヤフト2の中間回転角度を割り
出す行程に於いて上記主カムフオロワー6a及び
補助カムフオロワー6bのシリンダーピストン7
による付勢を常時行なうことができるので、クツ
シヨン装置を要する程度のシヤフト2の大きな回
転速度に於いてもシヤフト2の回転と主カムフオ
ロワーの出没とを正しく同調させカム溝5と主カ
ムフオロワー6aを確実に嵌合させ、シヤフト2
の回転を停止させることが可能である。
なお、クツシヨン装置9のクツシヨンピストン
9aは負荷がかけられていない時は次に衝撃が加
えられるのに備えて突出することは言うまでもな
い。
また、第1実施例の補助カム8a及び補助カム
フオロワー6bは従来のカム4及びカムフオロワ
ー6に取り付けることによりその機能を実現する
ことが可能であり、容易に、かつ経済的に本考案
を実施できる。
次に第7図から第10図に本考案の第2実施例
を図示する。第2実施例は、エアアクチユエータ
ー1、クツシヨン装置9、シリンダーピストン7
等は第1実施例と同様であるので詳述を省略し、
相異する要点のみを詳述する。まず、カムフオロ
ワー受け面8はカム側端面4aより張り出したカ
ム外輪部8bの周面に相当するものであり、カム
面4bとカム外輪部8bの周面を一つの連続した
面となるようカム4とカム外輪部8bが一体に形
成されている。従つて第2実施例に於いては以下
カム面4はカム外輪部8aを周面を含むものとす
ることもある。そしてローラーであるカムフオロ
ワー6は単独で機能するものである。従つてスラ
イダー11aも単独のカムフオロワー6を軸持す
る。
そして第1図はシヤフト2の逆転限であり正回
転の起点である。
ここでカムフオロワー6はシリンダーピストン
7により付勢されカム外輪部8に突出し受けられ
る。このカムフオロワー6の位置は第1実施例で
述べた位置Aに対応し、第2実施例でも位置Aと
する。以下位置B、位置Cも同様とする。
そして正回転の起点から中間割り出し時点まで
シヤフト2の回転Tに伴ないカム4は回転Tする
が、カム面4bとカム外輪部8b周面が連続して
いるのでこの中間割り出し時点の前行程に於いて
カムフオロワー6がシリンダーピストン7により
常時付勢されたままシヤフト2が回転Tすること
ができる。
そして第9図は中間割り出し時点を図示し、こ
の時点でカムフオロワー6は位置Bまで突出して
カム溝5と嵌合し、シヤフト2の回転を割り出す
べき回転角度で停止させる。
次いでカムフオロワー6を位置Cまで没するよ
う動作せしめる。するとカム溝5とカムフオロワ
ー6の嵌合が解かれ、シヤフト2が再び回転T
し、正転限でその衝撃がクツシヨン装置9が緩和
される。(第10図参照) 以下正回転に於けるシヤフト2の中間回転角度
の割り出しについて述べたが、逆回転に於いても
同様にして行なうことができる。
ここで、カム外輪部8bはその回転に於いてク
ツシヨン装置9と接しないよう形成されることは
言うまでもない。
なお、第2実施例に於いてカム外輪部8bはカ
ム4の両側端面4aに設けられているが、これは
正逆いずれかの回転のみで中間回転角度の割り出
しを行なう時はそれに対応するようカム4の一方
の側端面4のみにカム外輪部8bを設けることで
その機能は果たすが、回転のバランスを考える
時、カム4の両側端面4aにカム外輪部8bを設
けることがよい。
また、カム外輪部8b周面を含めたカム面4b
を考える時、カム溝5をカム外輪部8b周面に設
けることもでき、シヤフト2の正逆回転の全範囲
に対し中間回転角度を設定することができる。
[考案の効果] 以上詳述した通り本考案によると次の効果があ
る。
請求項第1項の考案によれば、正逆回転するシ
ヤフトの中間回転角度割り出し装置であつて、正
逆回転の衝撃を緩和するクツシヨン装置を有しな
がら、シヤフトの回転角の範囲を正逆回転が可能
とし、カムフオロワー受け面を有し中間割り出し
時点の前行程に於いてもシリンダーピストン7に
より付勢されたカムフオロワーをカムフオロワー
受け面で受けることにより、上記中間割り出し時
点のみならずその前行程を含むシヤフトの中間回
転角度を割り出す行程に於いてカムフオロワーの
シリンダーピストンによる付勢を常時行なうこと
ができるので、クツシヨン装置を要する程度に大
きなシヤフトの回転速度に於いてもシヤフトの回
転とカムフオロワーの出没とを正しく同調させカ
ム溝とカムフオロワーを嵌合させることを可能に
し、シヤフトの回転を割り出すべき中間回転角度
に於いて確実に停止させることのできる、正逆回
転するシヤフトの回転角度割り出し装置が提供さ
れる。
また請求項第2項の考案によれば、従来のカム
及びカムフオロワーを用い、それに加えて補助カ
ム及び補助カムフオロワーを取り付けることによ
りその機能を実現することが可能であり、容易に
かつ経済的に本考案を実施できる。
さらに請求項第3項の考案によれば、カム外輪
部周面を含めたカム面を考えることができ、カム
溝をカム外輪部に設けることもでき、シヤフトの
正逆回転の全範囲に対し中間割り出し角度を設定
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図は本考案の第1実施例を図示
する。第1図は正回転の起点に於ける正面図、第
2図は正回転の起点に於ける側面図、第3図は中
間割り出し時点前に於ける正面図、第4図は中間
割り出し時点に於ける正面図、第5図は再回転時
に於ける正面図、第6図は正転限に於ける正面
図、第7図から第10図は本考案の第2実施例を
図示する。第7図は正回転の起点に於ける正面
図、第8図は正回転の起点に於ける側面図、第9
図は中間割り出し時点に於ける正面図、第10図
は正転限に於ける正面図、 1……エアアクチユエーター、2……シヤフ
ト、4……カム、4a……カム側端面、4b……
カム面、5……カム溝、6……カムフオロワー、
6a……主カムフオロワー、6b……補助カムフ
オロワー、7……シリンダーピストン、7a……
ピストン、7b……シリンダー、8a……補助カ
ム、8b……カム外輪部、9……クツシヨン装
置、9a……クツシヨンピストン、10……ブラ
ケツト、11a……スライダー、11b……スラ
イドレール、矢示T……シヤフトの回転、位置A
……中間割り出し時点前のカムフオロワーの位
置、位置B……中間割り出し時点のカムフオロワ
ーの位置、位置C……中間割り出しをしない時の
カムフオロワーの位置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 正逆回転駆動源1からの駆動力を被駆動対象
    に伝達するシヤフト2の中間回転角度割り出し
    装置であつて、シヤフト2には略扇形状のカム
    4が固定され一体となつて正逆回転Tし、その
    正転限でカム4の一方のカム側端面4aに当接
    し、逆転限で他方のカム側端面4aに当接して
    正逆回転Tによる衝撃を緩和するクツシヨン装
    置9を有し、略扇形状のカム4の周面に相当す
    るカム面4bにはカム溝5が設けられ、該カム
    溝5に出没して嵌合するカムフオロワー6を有
    し、該カムフオロワー6はシリンダーピストン
    7により該カム溝5に嵌合する方向に付勢され
    出没せしめられ、該カムフオロワー6が該カム
    溝5に中間割り出し時点に於いて嵌合すること
    で上記カム4及びシヤフト2の中間回転角度を
    割り出しその回転Tを停止させる装置に於い
    て、上記中間割り出し時点の前行程に於いても
    上記カムフオロワー6のシリンダーピストン7
    による付勢を可能にすべく該カム4と連動して
    正逆回転Tするカムフオロワー受け面8によつ
    て該カムフオロワー6を受けることにより、上
    記シヤフト2の中間回転角度を割り出す行程に
    於いて上記カムフオロワー6のシリンダーピス
    トン7による付勢を常時行なうことを特徴とす
    る、正逆回転するシヤフトの中間回転角度割り
    出し装置。 上記カムフオロワー受け面8はカム4と一体
    となり連動して同心的に正逆回転Tする略扇形
    状の補助カム8aの周面に相当するものであ
    り、上記カムフオロワー6は上記カム溝5と嵌
    合する主カムフオロワー6aと該主カムフオロ
    ワー6aと連動して出没する補助カムフオロワ
    ー6bからなり、上記中間割り出し時点の前行
    程に於いても該補助カム8aの周面によつて該
    補助カムフオロワー6bを受けることを特徴と
    する、請求項第1項記載の正逆回転するシヤフ
    トの中間回転角度割り出し装置。 上記カムフオロワー受け面8はカム側端面よ
    りカム4の周面を延長するよう張り出したカム
    外輪部8bの周面に相当するものであり、しか
    もカム外輪部8bはカム4及びシヤフト2の正
    逆回転Tに於いて上記クツシヨン装置9と接す
    ることのないように形成され、上記中間割り出
    し時点の前行程に於いても該カム外輪部8bの
    周面によつて該カムフオロワー6を受けること
    を特徴とする、請求項第1項記載の正逆回転す
    るシヤフトの中間回転角度割り出し装置。
JP7413188U 1988-06-03 1988-06-03 Expired - Lifetime JPH0540919Y2 (ja)

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JP7413188U JPH0540919Y2 (ja) 1988-06-03 1988-06-03

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JP7413188U JPH0540919Y2 (ja) 1988-06-03 1988-06-03

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JPH0252U JPH0252U (ja) 1990-01-05
JPH0540919Y2 true JPH0540919Y2 (ja) 1993-10-18

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ID=31299250

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JP7413188U Expired - Lifetime JPH0540919Y2 (ja) 1988-06-03 1988-06-03

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JP (1) JPH0540919Y2 (ja)

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JPH0252U (ja) 1990-01-05

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