JPH0540369U - 自動水栓 - Google Patents

自動水栓

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JPH0540369U
JPH0540369U JP8992491U JP8992491U JPH0540369U JP H0540369 U JPH0540369 U JP H0540369U JP 8992491 U JP8992491 U JP 8992491U JP 8992491 U JP8992491 U JP 8992491U JP H0540369 U JPH0540369 U JP H0540369U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 手感知センサ内を完全に閉塞して、水等の侵
入を回避することにより、手感知センサの誤作動等を防
止することができる。 【構成】 水栓本体に取付ける手感知センサを、センサ
ケース36と、同ケース中に収納するセンサ素子と、同
ケースを密着状態に閉塞するゴム製ブッシュ38と、そ
のゴム製ブッシュの上方に充填するポッティング剤39
とにより構成して、水等の侵入を防止している。また、
ゴム製ブッシュ38にコード挿通孔38bを穿設して、
同コード挿通孔に、センサ素子に接続したセンサコード
を固着状態に挿通している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、手感知センサ内を完全に閉塞して、水等の侵入を回避することによ り、手感知センサの誤作動等を防止することができる自動水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動水栓は、洗面器に取付けた水栓本体の吐水口に、吐水供給配管を接 続し、同供給管の中途部に、吐水口からの吐水を行う電磁開閉弁を設けるととも に、同吐水口の近傍に、電磁開閉弁を作動させる手感知センサを配設していた。
【0003】 そして、吐水器具の吐水口に、手を近づけると、手感知センサが感知して、電 磁開閉弁を開弁させて、吐水供給配管からの湯水を自動的に吐水口から吐水する ようにしていた。
【0004】 また、手感知センサは、吐水器具に取付けるセンサケース中に、センサ素子を 収納するとともに、同ケースに蓋で密着状態に閉塞して、同センサの防水を図る ようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の自動水栓は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。即ち 、手感知センサを取付けた水栓本体内には、吐水供給配管が配設されている為に 、同供給管からの漏水や結露水がセンサケース内に侵入するおそれがあった。そ して、漏水がセンサケース中に侵入した場合、センサ素子からの信号が確実に送 信されなくなり、自動水栓が円滑に作動しないおそれがあった。
【0006】 本考案は、上記した課題を解決することができる自動水栓を提供することを目 的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案では、水栓本体に設けた手感知センサを、センサケースと、同ケース中 に収納するセンサ素子と、同ケースを密着状態に閉塞するゴム製ブッシュと、そ のゴム製ブッシュの上方に充填するポッティング剤とにより構成したことを特徴 とする自動水栓を提供するものである。
【0008】 また、本考案は、ゴム製ブッシュにコード挿通孔を設け、同コード挿通孔に、 センサ素子に接続したセンサコードを挿通固着したことを特徴としている。
【0009】
【実施例】
以下、添付図に示す実施例に基づいて、本考案を具体的に説明する。
【0010】 図1に本考案に係る自動水栓Aの全体構成が示されており、図示する如く、カ ウンターに取付けられた洗面器Bの上縁に自動水栓Aが設けられている、以下、 自動水栓Aの構成について詳説する。
【0011】 (自動水栓Aの全体構成) 自動水栓Aの全体構成を、図1及び図2を参照して説明すると、洗面器Bの洗 面ボウル10の奥部載置面10a 上には、固定状態に水栓本体11が載置されており、 また、同洗面ボウル10の下方には、水栓本体11に吐水供給配管12等を介して連通 連結される機能部ユニット13が配設されている。
【0012】 また、上記構成において、水栓本体11は、図1に示すように、その先端に吐水 部28を設けている。一方、機能部ユニット13内には、図1及び図2に示すように 、吐水供給配管12の上流側と連通連結する電磁開閉弁14と、同電磁開閉弁14と連 通連結するサーモスタット式ミキシングバルブ15と、電磁開閉弁14や後述する各 種センサの作動を制御する制御装置16とが配設されている。
【0013】 また、図1及び図2に示すように、サーモスタット式ミキシングバルブ15には 、一端側をそれぞれ壁体Dに埋設支持させるとともに基部に止水栓を内蔵する給 湯側配管18と給水側配管19の他端側開口部が連通連結されている。
【0014】 さらに、自動水栓Aは、水石けん吐出装置Cを具備している。かかる水石けん 吐出装置Cは、水栓本体11の先端に、吐水部28と並設状態に水石けん吐出部29を 設けるとともに、基端部に水石けん補給口48を設け、一方、機能部ユニット13内 に水石けん補給口48と連通する水石けんタンク20と、水石けんタンク20から水石 けん供給管22を介して水石けん吐出部29に給送する水石けん給送ポンプ21とを設 けている。
【0015】 さらに、本実施例では、水栓本体11の先端に、吐水用手感知センサ23と水石け ん用手感知センサ24とを配設しており、各センサ23,24 を制御装置16に接続する とともに、同制御装置16に、電磁開閉弁14と水石けん給送ポンプ21とを接続して 、同制御装置16からの作動信号に基づいて湯水と水石けんとを吐水部28と水石け ん吐出部29とから吐出するようにしている。
【0016】 かかる構成によって、水石けん用手感知センサ24のセンサ出力によって、水石 けん給送ポンプ21を駆動させると、水石けんタンク20→水石けん供給管22を通し て、水栓本体11の水石けん吐出部29より水石けんを自動的に吐出し、さらに、吐 水用手感知センサ23のセンサ出力によって、電磁開閉弁14を駆動して開弁すると 、給湯側配管18と給水側配管19→サーモスタット式ミキシングバルブ15→電磁開 閉弁14→吐水供給配管12を通して、適温の混合湯水を水栓本体11の吐水部28より 洗面器B内へ自動的に吐出して手を洗うことができる。
【0017】 次に、本考案の要旨をなす水栓本体11の構成について、図3〜図5を参照して 詳細に説明する。
【0018】 (水栓本体11の構成) 水栓本体11は、実質的に、図3及び図5に示すように、内部に収納空間Sを有 する合成樹脂製の矩形幅広状の水栓ケーシング25からなり、同収納空間中に、吐 水供給配管12、水石けん供給管22、各手感知センサ23,24 及び後述する水石けん の補給口48等が収納されているものである。
【0019】 上記構成において、まず、水栓ケーシング25の構成について詳説すると、水栓 ケーシング25は、上部が開口した側面視略湾曲状の下部ケーシング26と、下部が 開口した側面視略湾曲状の上部ケーシング27とよりなり、下部ケーシング26の基 端側を洗面ボウル10の奥部載置面10a に固着するとともに、その先端側を洗面ボ ウル10の前方に向けて上方に傾斜状態に伸延している。さらに、下部ケーシング 26の先端下面左右側部には、吐水供給配管12と連通連結された吐水部28と、水石 けん供給管22と連通連結された水石けん吐出部29とが一体的に取付けられている 。 また、吐水部28と水石けん吐出部29の近傍部には、制御装置16にセンサコー ド35を介して接続された各手感知センサ23,24 がそれぞれ取付けられており、各 手感知センサ23,24 からの出力信号を制御装置16に送信するようにしている。
【0020】 また、下部ケーシング26の基端部には、図5に示すように、平板状のボウル取 付面26a を設けて、同取付面26a の両側に、一対の楕円形状の取付用孔30,30 を 穿設して、同取付用孔30,30 に、固定ボルト31,31 を介して洗面ボウル10に固定 されている。かかる固定ボルト31,31 の上部には、係合用鍔部31a,31a が設けら れており、下部ケーシング26のボウル取付面26a の取付用孔30,30 に同ボルト31 ,31 を挿入した際に、同取付用孔30,30 に係合用鍔部31a,31a を係合させ、同ボ ルト31,31 の下端部に、菊座金31b を介して取付ナット31c で締結して、洗面ボ ウル10に固定している。
【0021】 また、上記のように構成された水栓本体11は、合成樹脂素材で形成された水栓 ケーシング25の表面に金属メッキを施して、金属感を現出させている。
【0022】 ところで、図4に示すように、下部ケーシング26の下面中央部分は、広い平坦 面であるので、水栓本体11全体をメッキする際に、その中央部分のメッキが薄く なって、容易にメッキが剥がれて、美感上望ましくない、そこで、肉薄状の金属 メッキシートaを貼着して、平滑な金属表面を現出させている。
【0023】 即ち、本実施例では、図4に示すように、下部ケーシング26の下面中央部に、 金属メッキシートaを貼着する為の貼着用凹部26s を形成し、同貼着用凹部26s に、金属メッキを施した金属メッキシートaを貼着して、同シートaの表面を下 部ケーシング26の表面と略面一状にしている。また、金属メッキシートaは、そ の裏面に、粘着剤Saを設けて、下部ケーシング26の貼着用凹部26s に剥離自在と して、同シートaを交換可能としている。
【0024】 かかる構成によって、金属メッキシートaで水栓ケーシング25の下部ケーシン グ26の下面中央部を保護することができる。
【0025】 次いで、水栓本体11の先端に設けた吐水部28と水石けん吐出部29の構成につい て図3〜図5を参照して詳細に説明する。
【0026】 (吐水部28及び水石けん吐出部29の構成) 即ち、水栓本体11は、図3及び図5に示すように、下部ケーシング26の先端下 面左右側部に、円形孔32,33 をそれぞれ設け、各円形孔32,33 に、湯水を吐水す る吐水部28と、水石けんを吐出する水石けん吐出部29とを取付けている。かかる 吐水部28は、図5に示すように、筒形状に形成された吐水部本体28a の左右側部 に、フランジ28b を突設し、同フランジ28b を下部ケーシング26に設けた取付用 ボス26c に連結している。さらに、吐水部本体28a の上部に、吐水供給配管12と 接続される接続部28c を設けている。
【0027】 また、水石けん吐出部29は、図5及び図9に示すように、吐出部本体29a の下 面に、吐出ノズル29b を一体的に取付けており、吐出部本体29a の左右側部にフ ランジ29c を介して下部ケーシング26の取付用ボス26c に連結している。さらに 、吐出部本体29a には、水石けん供給管22と、エアー給送ポンプ34からのエアー 供給管34a とを接続し、水石けんと空気とを混合して、吐出ノズル29b から泡状 にして吐出するようにしている。
【0028】 次いで、本考案の要旨である吐水用手感知センサ23及び水石けん用手感知セン サ24と制御装置16とを接続するセンサコード35について詳説する。
【0029】 (手感知センサ23,24 の構成) まず、各手感知センサ23,24 の構成について詳説すると、図3及び図5〜図8 に示すように、吐水部28及び水石けん吐出部29の近傍である下部ケーシング26の やや上方部に、センサ用透孔26d をそれぞれ開口し、同センサ用透孔26d に各手 感知センサ23,24 が取付けられている。各手感知センサ23,24 は、透明樹脂で形 成された矩形箱状のセンサケース36内に、センサ基板37を収納するとともに、同 ケース36の上部を、蓋体として肉厚平板状のゴム製ブッシュ38で閉塞し、さらに 、その上方にポッティング剤39を充填して一体的にモールドされている。
【0030】 従って、かかる構成によって、ゴム製ブッシュ38でセンサケース36を密着させ て閉塞し、さらに、その上方からポッティング剤39を充填することによって、セ ンサケース36内を完全に密閉して、水等の侵入を防止することにより、手感知セ ンサ23,24 の誤作動等を防止することができる。
【0031】 本実施例では、図6〜図8に示すように、赤外線を通過させるセンサケース36 の下面36a の周縁部に、センサ用透孔26d と嵌入する嵌入用段部36b を形成する とともに、その外側部に、左右の取付用フランジ36c を突設しており、同下部ケ ーシング26に設けたセンサ用透孔26d に嵌入用段部36b が嵌入して、同ケース36 の下面36a を下部ケーシング26に面一状としている。そして、その状態において 、同ケース36の取付用フランジ36c をボルトで下部ケーシング26の内部に連結固 定している。また、かかる構成において、図6及び図7に示すように、センサケ ース36の内周面途中部には、基板受部36d と嵌合溝部36e とが設けられており、 同基板受部36d にセンサ基板37を載置して、嵌合溝部36e にゴム製ブッシュ38の 周縁部を嵌合させて、同ブッシュ38でセンサ基板37を上方より押圧して、センサ ケース36の下部に、外気と絶縁された収納空間部36f が形成されている。
【0032】 さらに、ゴム製ブッシュ38の下面には、複数の凹部38c を設けており、同凹部 38c によってコム製ブッシュ38とセンサ基板37との接触を防止している。
【0033】 また、センサ基板37には、回路がプリントされており、その下面に、フォトト ランジスタからなる投光素子37a と、フォトダイオードからなる受光素子37b と が取付けられて、各素子37a,37b をセンサケース36の下部である収納空間層36f に収納している。本実施例では、収納空間層36f を、隔壁36s,36s で前後及び左 右方向に仕切り、各素子37a,37b 等を収納している。
【0034】 そして、水栓本体11に手を差し出した際には、投光素子37a から赤外線が発射 され、手によって反射された赤外線を受光素子37b が受光することによって、各 手感知センサ23,24 から検出出力を発生し、制御装置16に出力信号を送り、電磁 開閉弁14と水石けん給送ポンプ21を駆動して、自動的に湯水と水石けんを吐出す ることができる。一方、水栓本体11から手を完全に引いた際には、手感知センサ 23,24 からオフ出力を発生し、速やかに各吐出を停止するものである。
【0035】 次いで、センサコード35の接続構造について詳説すると、図6〜図8に示すよ うに、センサ基板37の上面には、複数のセンサコード35の一端が接続されており 、同センサコード35の他端には、水栓ケーシング25内を通して、機能部ユニット 13の制御装置16に接続される為の接続端子40を設けている。さらに、ゴム製ブッ シュ38の上面には、センサコード35を挿通するコード保持体38a を一体成形によ って突設し、ポッティング剤39の充填によって、同センサコード35の先端部35a を固定して、同コード35の切断を防止することができる。
【0036】 本実施例では、ゴム製ブッシュ38の上面に突設したコード保持体38a に、セン サコード35より小径状とした複数のコード挿通孔38b を設け、同挿通孔38b に、 センサ基板37からのセンサコード35を挿通固着して、コード挿通孔38b によって 、センサコード35を弾性的に挟持するとともに、挟持部によって固定している。
【0037】 従って、センサコード35に引張力が働いても、同力はゴム製ブッシュ38のみに伝 わり、センサ基板37との接続部には伝わらないようにしている。しかも、コード 挿通孔38b に、センサ基板37からのセンサコード35を挿通固着して、同コード35 に伝わる水分をコード挿通孔38b で遮断することができる。
【0038】 さらに、ポッティング剤39の充填によって、センサコード35の先端部35a と固 着させているので、この面からも、同コード35の基端部35b を引っ張っても、同 コード35とセンサ基板37とが切断しないように強固に連結することができる。
【0039】 また、ポッティング剤39としては、熱硬化性樹脂、発泡ウレタン系樹脂を利用 しており、ゴム製ブッシュ38を装着したセンサケース36を熱硬化性樹脂で充填す ることによって、衝撃や振動に耐え、湿気や腐食の原因等を排除することができ 、一方、同センサケース36を発泡ウレタン系樹脂で充填することによって、手感 知センサの保護と軽量化をはかることもできる。
【0040】 次に、水栓ケーシング25の収納空間に内蔵された補強板41について図3、図5 及び図11を参照して詳説する。
【0041】 (補強板の構成) 図3及び図5に示すように、水栓ケーシング25内には、金属製の補強板41が内 蔵されており、同補強板41によって、合成樹脂製である水栓ケーシング25の機械 的強度を高め、同ケーシング25の損壊を防止している。
【0042】 かかる補強板41は、一定の幅広形状で、かつ湾曲状に傾斜した補強板本体42と 、同補強板本体42の下部を水平状に折曲して、固定ボルト31と一体的に固定され る固定面43と、同補強板本体42の上部を水平状態に折曲して、下部ケーシング26 の中途部に連結される上部連結面44とより構成されている。また、図4に示すよ うに、補強板本体42には、複数の補強リブ42a を縦方向に形成しており、同補強 リブ42a により、補強板本体42の強度を増大させるようにしている。
【0043】 そして、下部ケーシング26の内側面に沿って、補強板本体42を配設するととも に、その下部の固定面43を固定ボルト31を介して下部ケーシング26のボウル取付 面26a と一定的に固定し、さらに、その上部の上部連結面44を、下部ケーシング 26の内側中途部に設けた取付用ボス26c に連結されて、下部ケーシング26に一体 的に取付けられている。
【0044】 さらに、補強板41の固定面43には、だるま状とした左右のボルト挿通孔45を設 けており、同挿通孔45を、下部ケーシング26の取付用孔30に整合させて、そして 、取付用孔30とボルト挿通孔45とに、固定ボルト31を挿通して、同ボルト31で一 体的に係合させている。
【0045】 本実施例では、だるま状のボルト挿通孔45を、固定ボルト31が嵌合する小径孔 45a と、固定ボルト31が挿入される大径孔45b とからなり、各孔45a,45b を左右 方向に連通状態に並設して、下部ケーシング26に設けた楕円形状の取付用孔30に 重ねるようにしている。
【0046】 次いで、補強板41に挿通する固定ボルト31の構成について図3及び図12を参照 して詳説すると、かかる固定ボルト31は、円筒状に形成されて、その内部に、吐 水供給配管12、水石けん供給管22等が通る為の挿通路46が形成されている。また 、固定ボルト31の上部には、だるま状のボルト挿通孔45に係合する為の係合用鍔 部31a を設けるとともに、その外周面に、取付ナット31c が螺着する螺着面31d を設けている。
【0047】 さらに、かかる固定ボルト31において、係合用鍔部31a の下方には、ボルト挿 通孔45の小径孔45a が嵌合する切欠部47を設けており、同ボルト31の切欠部47を 小径孔45a に嵌合させて、同ボルト31の固定を行うようにしている。
【0048】 本実施例では、ボルト挿通孔45の大径孔45b に固定ボルト31を挿通し、同ボル ト31を小径孔45a 側に移動させて、同ボルト31の切欠部47を小径孔45a に嵌合さ せることによって、固定ボルト31の回転を防止して、同ボルト31に取付けるナッ ト31c の取付を容易に行うことができる。
【0049】 さらには、ボルト挿通孔45の固定ボルト31が嵌合する小径孔45a と、固定ボル ト31が挿入される大径孔45b とを左右方向に配設しているので、固定ボルト31を ボルト挿通孔45に沿って左右調節を行い、洗面ボウル10に設けられた水栓取付孔 10b の位置に合わせることができる。
【0050】 次いで、水栓ケーシング25内に設けられた水石けん吐出装置Cの水石けんタン ク20への補給口48の構成について、図3、図9、図10及び図14を参照して詳説す る。
【0051】 (補給口48の構成) 図3、図5及び図9に示すように、水栓ケーシング25の上部ケーシング27の上 面後部には、枢支部49a を介して開閉蓋49を開閉自在に取付けており、同開閉蓋 49を開くと、水栓ケーシング25内に収納された補給口48が露出する。
【0052】 まず、開閉蓋49について詳説すると、図3及び図10に示すように、開閉蓋49は 断面略コ字状に形成されており、その左右側部に、係合爪49b を突設して、上部 ケーシング27の左右側部に設けた爪係合溝部50に同係合爪49を係合させて、上部 ケーシング27に開閉蓋49を固定するようにしている。一方、開閉蓋49を開ける場 合には、開閉蓋49を左右方向から押圧することによって、係合爪49b と爪係合溝 部50との係合が解除されて、開閉蓋49を上方に開けることができる。
【0053】 次に、水石けんタンク20への補給口48の構成について詳説すると、図10に示す ように、開閉蓋49が開放した上部ケーシング27の後部には、補給口取付用開口部 51を設けて、同開口部51内に、上下端が開口した漏斗状の補給口本体48a が配設 されており、小径状とした補給口本体48a の下端開口部48b に、補給管52を介し て下方に位置した水石けんタンク20と連通連結している。なお、52a は補給口本 体48a の下端開口部48b と、補給管52の上端部を接続した連結バンドを示す。
【0054】 本実施例では、図9及び図10に示すように、補給口本体48a の上端開口部に取 付用フランジ48c を設けて、同フランジ48c を上部ケーシング27の補給口取付用 開口部51の周縁部にボルト51b で固定している。さらに、補給口本体48a は、下 端開口部48b に向けて階段状に傾斜した底面48d が形成されており、同底面48d を伝わって補給された水石けんが下端開口部48b に流れるようにしている。
【0055】 上記の補給口48の構成において、補給口本体48a の内部には、図3に示すよう に、ゴミ等を捕獲する為のフィルター53が装着されている。かかるフィルター53 は、図14に示すように、矩形状に形成されたフレーム53a と、同フレーム53a 内 に張設された網体53b と、同フレーム53a より上方に突設した摘み部53c とから 構成されている。
【0056】 かかる構成によって、摘み部53c を手で摘んで、補給口本体48a の上方からフ ィルター53を容易に装着することができる。
【0057】 さらに、本実施例では、図10に示すように、補給口本体48a の内周面の中途部 に、フィルター載置用段部54を設けるとともに、そのやや上方に、フィルター53 を挟持固定するフィルター固定用突部55を設けている。かかる構成によって、補 給口本体48a のフィルター載置用段部54にフィルター53を載置した際に、フィル ター載置用段部54と、その上方のフィルター固定用突部55との協働によって、フ ィルター53を挟持固定して、水石けんを補給する際に生じるフィルター53の浮き 上りを防止することができる。
【0058】 次に、補給口48に装着される泡立ち防止用の補給口チューブ56について詳説す ると、補給口チューブ56は、肉薄ゴム等の弾性素材より形成されており、略補給 口本体48a と同一形状に形成されている。本実施例では、補給口チューブ56の上 端開口部に、取付用フランジ56a を突設して、同フランジ56a を、上記した上部 ケーシング27の補給口取付用開口部51の周縁部に、補給口本体48a の取付用フラ ンジ48c と一体的に取付けている。
【0059】 一方、補給口チューブ56の下端開口部の内周面56b には、図3及び図12に示す ように、接続用突起部56c を突設するとともに、固定ボルト31の上端部に接続用 溝部31e を設けて、同ボルト31の接続用溝部31e に、接続用突起部56c を嵌合し て、補給口チューブ56と固定ボルト31の連通路46に接続している。
【0060】 本実施例において、補給口チューブ56の下端開口部を固定ボルト31の上端部に 接続しているので、水石けん補給時における泡立ちを防止することができるとと もに、補給口チューブ56の弾性力によって、固定ボルト31のガタツキを吸収する ことができ、さらに、補給口本体48a より水石けんが漏れた際でも、補給口チュ ーブ56を伝わって固定ボルト31内の連通路46に流出させて、同連通路46より外方 に排出することができる。このように、補給口本体48a より漏れた水石けんを水 栓本体11内に流出させないことにより、水栓本体11内に収納した各配管等への付 着を防止することができる。
【0061】 なお、57はホップアップ、58はホップアップ57に連動連結したポップアップシ ャフトが挿入されるポップアップ孔、59は固定ボルト31と水石けんタンク20とを 接続した給管52の保護チューブを示す。
【0062】 次いで、上記のように構成された自動水栓Aの機能部ユニット13について詳説 する。
【0063】 (機能部ユニット13の構成) 図1及び図2に示すように、洗面器Bの下方の床面F上に、機能部ユニット13 のケーシング60を載置し、同ケーシング60内に、吐水供給配管12と、電磁開閉弁 14と、サーモスタット式ミキシングバルブ15と、電磁開閉弁14とを収納する。ま た、ケーシング60の上面前部には、制御装置16を載置しており、同制御装置16に 水栓本体11からのセンサコード35及び電磁開閉弁14、水石けん給送ポンプ21、エ アー給送ポンプ34等の駆動部が接続されている。そして、各センサからの出力信 号に基づいて、制御装置16は、各駆動部を作動して、湯水等の吐水で手を洗うも のである。一方、ケーシング60の上面後部には、水石けんタンク20が載置されて おり、その上方に位置する水栓本体11とを近接させている。
【0064】 さらに、ケーシング60の上面部には、水石けん給送ポンプ21とエアー給送ポン プ34とを取付けて、各ポンプ21,34 からの水石けん供給管22とエアー供給管34a を水栓本体11内に伸延している。
【0065】 (自動水栓Aの使用方法) 次に、上記構成を有する自動水栓Aの使用方法について説明する。
【0066】 用便後等に、使用者が洗面器Bに取付けた水栓本体11のうち、まず、水石けん 吐出部29の下方に手を差し出すと、水石けん用手感知センサ24がオン出力を出し 、同オン出力に基づいて、制御装置16が駆動信号を水石けん給送ポンプ21とエア ー給送ポンプ34とを作動させて、水石けんタンク20内の水石けんを水石けん供給 管22を介して同吐出部29に送り、エアー給送ポンプ34からのエアーとを混合させ て、同吐出部29からムース状の水石けんを吐出する。
【0067】 水石けんで手を洗った使用者は、次いで、手を吐水口28の下方に移動すると、 水石けん用手感知センサ24が手を検出しなくなるので、オフ出力を制御装置16に 送り、同オフ出力に基づいて、制御装置16は、水石けん給送ポンプ21とエアー給 送ポンプ34を停止して、水石けんの吐出を止めることができる。
【0068】 一方、吐水用手感知センサ23がオン出力を出し、同オン出力に基づいて、制御 装置16が駆動信号を電磁開閉弁14に送り、電磁開閉弁14を駆動して、同開閉弁14 を作動させて開弁する。
【0069】 これによって、サーモスタット式ミキシングバルブ15によって調整した適温の 混合湯水が、吐水供給配管12を介して、水栓本体11の吐水部28に送給され、その 後、吐水部28より吐出され、水石けんの付いた手を洗浄することができる。
【0070】 洗浄終了後、使用者が手を引けば、吐水用手感知センサ28が手を検出しなくな るので、オフ出力を制御装置16に送り、同オフ出力に基づいて、制御装置16は、 電磁開閉弁14を閉弁して、湯水の吐水を停止させることができる。
【0071】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案では、センサケースにゴム製ブッシュを密着 させて、同ケースを閉塞し、さらに、その上方からポッティング剤を充填するこ とによって、センサケース内を完全に密閉して、水等の侵入を回避することによ り、手感知センサの誤作動等を防止することができる。
【0072】 また、ゴム製ブッシュに穿設したコード挿通孔に、センサ素子に接続したセン サコードを固着状態に挿通し、さらに、その上方にポッテング剤を充填すること によって、センサコートの先端部を強固に固定して、センサコードを基端部から 引っ張られても、センサコードの先端部とセンサ素子との切断を防止することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る水石けん供給装置付自動水栓の正
面図である。
【図2】同水石けん供給装置付自動水栓の側面図であ
る。
【図3】水栓本体の断面側面図である。
【図4】水栓本体の斜視部である。
【図5】水栓本体の分解斜視図である。
【図6】手感知センサの断面図である。
【図7】手感知センサの断面図である。
【図8】手感知センサの一部切欠平面図である。
【図9】水栓本体の開閉蓋を開けた状態の平面図であ
る。
【図10】手感知センサの背面断面図である。
【図11】図3のI−I線断面図である。
【図12】固定ボルトの側面図である。
【図13】図12のII−II線断面図である。
【図14】フィルターの斜視図である。
【符号の説明】
A 自動水栓 B 洗面器 C 水石けん吐出装置 35 センサコード 36 センサケース 38 ゴム製ブッシュ 39 ポッティング剤 38b コード挿通孔
フロントページの続き (72)考案者 中野 薫 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)考案者 関 充良 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)考案者 湯浅 孝雄 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 (72)考案者 平田 嘉範 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓本体(11)に設けた手感知センサ(23)
    (24)を、センサケース(37)と、同ケース(36)中に収納す
    るセンサ素子と、同ケースを密着状態に閉塞するゴム製
    ブッシュ(38)と、そのゴム製ブッシュ(38)の上方に充填
    形成されるポッティング部とにより構成したことを特徴
    とする自動水栓。
  2. 【請求項2】 ゴム製ブッシュ(38)にコード挿通孔(38
    b)を設け、同コード挿通孔(38b) に、センサ素子に接続
    したセンサコード(35)を挿通固着したことを特徴とする
    請求項1に記載の自動水栓。
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