JPH0540344A - 感光性樹脂回収装置 - Google Patents
感光性樹脂回収装置Info
- Publication number
- JPH0540344A JPH0540344A JP22121691A JP22121691A JPH0540344A JP H0540344 A JPH0540344 A JP H0540344A JP 22121691 A JP22121691 A JP 22121691A JP 22121691 A JP22121691 A JP 22121691A JP H0540344 A JPH0540344 A JP H0540344A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- protective film
- recovery
- uncured resin
- brush
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 保護フィルム及び版に付着の未硬化樹脂の回
収手段の耐久性を高めるとともに回収率の向上を図る。 【構成】 露光済みの版を表面に装着することができる
版装着板を備え、前記の露光済みの版から保護フィルム
を剥離する手段と、剥離した保護フィルムに付着してい
る未硬化樹脂を回収する回収用ブラシと、前記保護フィ
ルムが剥離されむき出しとなった版表面に付着する未硬
化樹脂を回収するブラシとからなる回収ヘッダを備え、
該回収ヘッダが前記の版装着板の表面に沿って移動可能
とした感光樹脂回収装置。
収手段の耐久性を高めるとともに回収率の向上を図る。 【構成】 露光済みの版を表面に装着することができる
版装着板を備え、前記の露光済みの版から保護フィルム
を剥離する手段と、剥離した保護フィルムに付着してい
る未硬化樹脂を回収する回収用ブラシと、前記保護フィ
ルムが剥離されむき出しとなった版表面に付着する未硬
化樹脂を回収するブラシとからなる回収ヘッダを備え、
該回収ヘッダが前記の版装着板の表面に沿って移動可能
とした感光樹脂回収装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状感光性樹脂により
印刷版を作成するために用いられる未硬化樹脂の回収装
置に関するものであり、更に詳細には、未硬化樹脂回収
手段の耐久性を著しく向上せしめた未硬化樹脂の回収装
置に関するものである。
印刷版を作成するために用いられる未硬化樹脂の回収装
置に関するものであり、更に詳細には、未硬化樹脂回収
手段の耐久性を著しく向上せしめた未硬化樹脂の回収装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の未硬化樹脂の回収装置として、
従来より多数のものが提案され実施されており、最近で
は、保護フィルムを剥離しつつ、保護フィルム及び版の
両方からドクターブレードにより未硬化樹脂を回収する
所謂ドクタリング法も採用されているが、このような装
置で通常使用されているゴムスポンジドクターは、耐感
光性樹脂性及び物理的強度が不十分で耐久性が低く、短
期間の使用で変換する必要があるという欠点があった。
従来より多数のものが提案され実施されており、最近で
は、保護フィルムを剥離しつつ、保護フィルム及び版の
両方からドクターブレードにより未硬化樹脂を回収する
所謂ドクタリング法も採用されているが、このような装
置で通常使用されているゴムスポンジドクターは、耐感
光性樹脂性及び物理的強度が不十分で耐久性が低く、短
期間の使用で変換する必要があるという欠点があった。
【0003】また、例えば特開昭52−113806号
公報に示されるように、細い合成樹脂繊維等からなるブ
ラシ状、羽根状、はたき状等からなる回転する樹脂液掻
取体と露光済み感光性樹脂版が固定される支持板とを対
向させ、前記の支持板と樹脂液掻取体とを接触させた状
態で相対的往復運動させて未硬化樹脂を処理するように
している。
公報に示されるように、細い合成樹脂繊維等からなるブ
ラシ状、羽根状、はたき状等からなる回転する樹脂液掻
取体と露光済み感光性樹脂版が固定される支持板とを対
向させ、前記の支持板と樹脂液掻取体とを接触させた状
態で相対的往復運動させて未硬化樹脂を処理するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の各種の
方法は、未硬化樹脂が周囲に飛散したり、回収用のドク
ターの耐久性が不十分であったり、あるいは騒音が大き
く、また回収率が低い等の様々な問題点を有している。
そこで、本発明は上記した種々の問題点のうち、特に回
収用ドクターの耐久性に着目し、この問題点を解決し、
更に、低動力、低騒音で、しかも周辺に樹脂ミストを飛
散させることなく、高粘度樹脂版や高版厚版、大型版で
あっても、その未硬化樹脂の回収が容易に、かつ高回収
率が得られる感光性樹脂回収装置の提供を目的とするも
のである。
方法は、未硬化樹脂が周囲に飛散したり、回収用のドク
ターの耐久性が不十分であったり、あるいは騒音が大き
く、また回収率が低い等の様々な問題点を有している。
そこで、本発明は上記した種々の問題点のうち、特に回
収用ドクターの耐久性に着目し、この問題点を解決し、
更に、低動力、低騒音で、しかも周辺に樹脂ミストを飛
散させることなく、高粘度樹脂版や高版厚版、大型版で
あっても、その未硬化樹脂の回収が容易に、かつ高回収
率が得られる感光性樹脂回収装置の提供を目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る感光性樹脂
回収装置は、前記の目的を達成するために、露光済み版
を表面に装着可能とした版装着板と、前記版から保護フ
ィルムを剥離する手段と、剥離された保護フィルムに付
着する未硬化樹脂を回収する回収用ブラシと、前記保護
フィルムが剥離された版に付着の未硬化樹脂回収用ブラ
シとを有する回収ヘッダを備え、該回収ヘッダが前記し
た版装着板の表面に沿って移動可能とされたことをその
特徴とするものである。
回収装置は、前記の目的を達成するために、露光済み版
を表面に装着可能とした版装着板と、前記版から保護フ
ィルムを剥離する手段と、剥離された保護フィルムに付
着する未硬化樹脂を回収する回収用ブラシと、前記保護
フィルムが剥離された版に付着の未硬化樹脂回収用ブラ
シとを有する回収ヘッダを備え、該回収ヘッダが前記し
た版装着板の表面に沿って移動可能とされたことをその
特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明に係る感光性樹脂回収装置は、露光済み
の版を未硬化樹脂回収板の表面に吊持等によって装着
し、該装着された前記版より保護フィルムを剥離し未硬
化樹脂を回収するものであるが、この回収に当り本発明
では、保護フィルムを剥離する機能と、剥離した保護フ
ィルムに付着している未硬化樹脂を回収する機能と、保
護フィルムがはがされむき出しとなった版に付着してい
る未硬化樹脂を回収する機能とを有する未硬化樹脂回収
ヘッダを用いて未硬化樹脂を回収するものである。すな
わち、前記のヘッダを未硬化樹脂回収板に沿ってその上
端まで移動し、前記未硬化樹脂回収板に装着されている
露光済み版から保護フィルムの端部を剥がして該端部を
一対のニップローラに掴持させヘッダ全体を前記の未硬
化樹脂回収版に沿って下方に移動せしめて、保護フィル
ムを剥離し、剥離された保護フィルムの表面に付着して
いる未硬化樹脂は保護フィルム用ブラシにて回収され、
更に保護フィルムが剥離されむき出しとなった版の表面
を版用ブラシにて摺接し、前記表面に付着している未硬
化樹脂を回収しながらヘッダは下方に移動するものであ
る。
の版を未硬化樹脂回収板の表面に吊持等によって装着
し、該装着された前記版より保護フィルムを剥離し未硬
化樹脂を回収するものであるが、この回収に当り本発明
では、保護フィルムを剥離する機能と、剥離した保護フ
ィルムに付着している未硬化樹脂を回収する機能と、保
護フィルムがはがされむき出しとなった版に付着してい
る未硬化樹脂を回収する機能とを有する未硬化樹脂回収
ヘッダを用いて未硬化樹脂を回収するものである。すな
わち、前記のヘッダを未硬化樹脂回収板に沿ってその上
端まで移動し、前記未硬化樹脂回収板に装着されている
露光済み版から保護フィルムの端部を剥がして該端部を
一対のニップローラに掴持させヘッダ全体を前記の未硬
化樹脂回収版に沿って下方に移動せしめて、保護フィル
ムを剥離し、剥離された保護フィルムの表面に付着して
いる未硬化樹脂は保護フィルム用ブラシにて回収され、
更に保護フィルムが剥離されむき出しとなった版の表面
を版用ブラシにて摺接し、前記表面に付着している未硬
化樹脂を回収しながらヘッダは下方に移動するものであ
る。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図において、2は成型部、現像部、乾燥部等を内部に装
着した製版装置の表面に設けられた未硬化樹脂回収板
で、該未硬化樹脂回収板2の表面部には露光済みの版1
が吊持等によって装着可能とされている。3は、前記し
た未硬化樹脂回収板2の両側にて両端が軸支されている
1箇又は複数に分割されている固定側のニップローラ
で、4は前記固定側のニップローラ3と接離自在な一箇
又は複数に分割されている移動側のニップローラであ
り、該ローラ4は腕5の一端に軸支され、腕5の他端は
支持板6に固設の軸7に遊嵌された腕杆8に軸支され
る。
図において、2は成型部、現像部、乾燥部等を内部に装
着した製版装置の表面に設けられた未硬化樹脂回収板
で、該未硬化樹脂回収板2の表面部には露光済みの版1
が吊持等によって装着可能とされている。3は、前記し
た未硬化樹脂回収板2の両側にて両端が軸支されている
1箇又は複数に分割されている固定側のニップローラ
で、4は前記固定側のニップローラ3と接離自在な一箇
又は複数に分割されている移動側のニップローラであ
り、該ローラ4は腕5の一端に軸支され、腕5の他端は
支持板6に固設の軸7に遊嵌された腕杆8に軸支され
る。
【0008】9はシリンダで、該シリンダ9のピストン
10の先端部は前記の腕杆8に固定され、前記のピスト
ン10の伸長により腕杆8は前記した支持板6に固設の
軸7を中心として上方に回動され(図3参照)、この腕
杆8の回動により、腕5を介して移動側のニップローラ
4も回動し、固定側ニップローラ3と離間される。
10の先端部は前記の腕杆8に固定され、前記のピスト
ン10の伸長により腕杆8は前記した支持板6に固設の
軸7を中心として上方に回動され(図3参照)、この腕
杆8の回動により、腕5を介して移動側のニップローラ
4も回動し、固定側ニップローラ3と離間される。
【0009】11は前記した一対のニップローラ3,4
の下部に設けられた剥離された保護フィルム回収用受皿
であり、12は剥離された保護フィルムの反転ローラ、
14は前記した固定側のニップローラ3の上部に配設さ
れた剥離された保護フィルムに付着している未硬化樹脂
を回収するための保護フィルム用ブラシであり、13は
前記保護フィルム用ブラシ14に接続された保護フィル
ムから回収された未硬化樹脂受け用樋であり、該樋13
で受けて回収された未硬化樹脂は通路23、側方樋24
を経て下部受皿25に貯留される。15は前記した支持
板6に固設した軸16に遊嵌した腕杆で、該腕杆15の
上部には版表面の未硬化樹脂を回収するためのブラシ1
7,17を支持する保持体18が装着され、下端部には
片持軸19を付設し、斜めに配設された未硬化樹脂回収
板2と平行状態とされている前記腕杆15を軸16を中
心として回動可能とし、版表面の未硬化樹脂回収用ブラ
シ17,17が未硬化樹脂回収板2に沿って上方に移動
するとき腕杆8に固定された金具22が片持軸19を押
し、腕杆15が回動することにより前記のブラシ17,
17が前記の回収板2又は回収板2に装着される露光済
みの版1に接触することを防止している。また、20は
版に付着している未硬化樹脂を加熱するためのファンで
ある。
の下部に設けられた剥離された保護フィルム回収用受皿
であり、12は剥離された保護フィルムの反転ローラ、
14は前記した固定側のニップローラ3の上部に配設さ
れた剥離された保護フィルムに付着している未硬化樹脂
を回収するための保護フィルム用ブラシであり、13は
前記保護フィルム用ブラシ14に接続された保護フィル
ムから回収された未硬化樹脂受け用樋であり、該樋13
で受けて回収された未硬化樹脂は通路23、側方樋24
を経て下部受皿25に貯留される。15は前記した支持
板6に固設した軸16に遊嵌した腕杆で、該腕杆15の
上部には版表面の未硬化樹脂を回収するためのブラシ1
7,17を支持する保持体18が装着され、下端部には
片持軸19を付設し、斜めに配設された未硬化樹脂回収
板2と平行状態とされている前記腕杆15を軸16を中
心として回動可能とし、版表面の未硬化樹脂回収用ブラ
シ17,17が未硬化樹脂回収板2に沿って上方に移動
するとき腕杆8に固定された金具22が片持軸19を押
し、腕杆15が回動することにより前記のブラシ17,
17が前記の回収板2又は回収板2に装着される露光済
みの版1に接触することを防止している。また、20は
版に付着している未硬化樹脂を加熱するためのファンで
ある。
【0010】前記した版表面の未硬化樹脂回収用ブラシ
17により版から回収された樹脂は版表面及び回収板2
の表面を伝わり下部受皿25に貯留される。そして、前
記したシリンダ9、支持板6、該支持板6に固設の軸
7,16及び前記軸7に遊嵌される腕杆8、軸16に遊
嵌される腕杆15等の移動側のニップローラ4の回動機
構及びブラシ17,17の支持機構については未硬化樹
脂回収板2の一側面に設けたものについて説明したが、
上記の機構は前記した回収板2の他側にも同様に設けら
れるものである。
17により版から回収された樹脂は版表面及び回収板2
の表面を伝わり下部受皿25に貯留される。そして、前
記したシリンダ9、支持板6、該支持板6に固設の軸
7,16及び前記軸7に遊嵌される腕杆8、軸16に遊
嵌される腕杆15等の移動側のニップローラ4の回動機
構及びブラシ17,17の支持機構については未硬化樹
脂回収板2の一側面に設けたものについて説明したが、
上記の機構は前記した回収板2の他側にも同様に設けら
れるものである。
【0011】前述した一対のニップローラ3,4と、保
護フィルム用ブラシ14及び版表面用のブラシ17,1
7にて未硬化樹脂回収用ヘッダが構成され、該未硬化樹
脂回収用ヘッダ(以下単にヘッダという)は、一体とな
って前記の未硬化樹脂回収板2の表面に沿って上動ある
いは下動するが、この上動あるいは下動は、回収板2の
両側面に固定されているスライドレールにヘッダがスラ
イド自在に取付けられており、回収機本体に設置された
モータ及び回収板2の側面に設けられたチェーンによっ
て上動あるいは下動されるものである。また、ヘッダの
構成要素である前述した固定側のニップローラ3の軸に
固定したピニオン(図示しない)が、前記回収板2の両
側で、かつ回収板2の傾斜に沿って立設されているラッ
ク26,26と噛合し、前記のピニオンの回転により固
定側のニップローラ3を回転せしめて保護フィルムを剥
離するものである。
護フィルム用ブラシ14及び版表面用のブラシ17,1
7にて未硬化樹脂回収用ヘッダが構成され、該未硬化樹
脂回収用ヘッダ(以下単にヘッダという)は、一体とな
って前記の未硬化樹脂回収板2の表面に沿って上動ある
いは下動するが、この上動あるいは下動は、回収板2の
両側面に固定されているスライドレールにヘッダがスラ
イド自在に取付けられており、回収機本体に設置された
モータ及び回収板2の側面に設けられたチェーンによっ
て上動あるいは下動されるものである。また、ヘッダの
構成要素である前述した固定側のニップローラ3の軸に
固定したピニオン(図示しない)が、前記回収板2の両
側で、かつ回収板2の傾斜に沿って立設されているラッ
ク26,26と噛合し、前記のピニオンの回転により固
定側のニップローラ3を回転せしめて保護フィルムを剥
離するものである。
【0012】本実施例は、上述のように構成されるの
で、その作用を説明すると、露光済みの大型版1を傾斜
状に設けられた未硬化樹脂回収板2の上端に吊り下げ等
の手段によって装着し、一対のニップローラ3,4と保
護フィルム用ブラシ14及び版表面用ブラシ17,17
とよりなるヘッダを前記の未硬化樹脂回収板2の両側に
沿わせて設けられたスライドレール、モータ及びチェー
ンによりヘッダを前記の未硬化樹脂回収板2の表面に沿
ってその上端部にまで移動せしめ、次いで、シリンダ9
を作動してピストン10を伸長して支持板6に固設の軸
7に遊嵌される腕杆8を前記の軸7を中心として回動せ
しめ、この回動により前記腕杆8に軸支される腕5を介
して移動側ニップローラ4も回動し、該移動側ニップロ
ーラ4を固定側ニップローラ3より離間させ、前記未硬
化樹脂回収板2に装着されている露光済みの大型版1の
保護フィルムの上端部を手動等によって剥離し、その端
部を前記した固定側ニップローラ3と移動側ニップロー
ラ4との間に形成された離間部より下方に垂らすように
し、次いで、ピストン10を元の状態に戻すと、移動側
ニップローラ4は固定側ニップローラ3に当接して前記
した保護フィルムの端部を一対のニップローラ3,4に
て確実に掴持することとなる。
で、その作用を説明すると、露光済みの大型版1を傾斜
状に設けられた未硬化樹脂回収板2の上端に吊り下げ等
の手段によって装着し、一対のニップローラ3,4と保
護フィルム用ブラシ14及び版表面用ブラシ17,17
とよりなるヘッダを前記の未硬化樹脂回収板2の両側に
沿わせて設けられたスライドレール、モータ及びチェー
ンによりヘッダを前記の未硬化樹脂回収板2の表面に沿
ってその上端部にまで移動せしめ、次いで、シリンダ9
を作動してピストン10を伸長して支持板6に固設の軸
7に遊嵌される腕杆8を前記の軸7を中心として回動せ
しめ、この回動により前記腕杆8に軸支される腕5を介
して移動側ニップローラ4も回動し、該移動側ニップロ
ーラ4を固定側ニップローラ3より離間させ、前記未硬
化樹脂回収板2に装着されている露光済みの大型版1の
保護フィルムの上端部を手動等によって剥離し、その端
部を前記した固定側ニップローラ3と移動側ニップロー
ラ4との間に形成された離間部より下方に垂らすように
し、次いで、ピストン10を元の状態に戻すと、移動側
ニップローラ4は固定側ニップローラ3に当接して前記
した保護フィルムの端部を一対のニップローラ3,4に
て確実に掴持することとなる。
【0013】上記した状態でヘッダを下方に移動する
と、ピニオンの回転により固定側ニップローラ3も同時
に回転し、この回転によって保護フィルムを下方に引き
出すようにしながら版1より剥離し、この剥離された保
護フィルムの表面に付着する未硬化樹脂を保護フィルム
用ブラシ14にて回収し、回収された未硬化樹脂は受け
樋13、通路23及び側方樋24を経て下部受皿25に
貯留する。更に、保護フィルムが剥離された後のむき出
しとなった版1の表面をヒータ20で加熱し、そこに付
着している未硬化樹脂を低粘化しながらブラシ17,1
7で前記版の表面を摺接して該表面に付着している未硬
化樹脂を回収し、回収された未硬化樹脂は版及び回収板
2の表面を伝わり下部受皿25に貯留する。
と、ピニオンの回転により固定側ニップローラ3も同時
に回転し、この回転によって保護フィルムを下方に引き
出すようにしながら版1より剥離し、この剥離された保
護フィルムの表面に付着する未硬化樹脂を保護フィルム
用ブラシ14にて回収し、回収された未硬化樹脂は受け
樋13、通路23及び側方樋24を経て下部受皿25に
貯留する。更に、保護フィルムが剥離された後のむき出
しとなった版1の表面をヒータ20で加熱し、そこに付
着している未硬化樹脂を低粘化しながらブラシ17,1
7で前記版の表面を摺接して該表面に付着している未硬
化樹脂を回収し、回収された未硬化樹脂は版及び回収板
2の表面を伝わり下部受皿25に貯留する。
【0014】本実施例においては、上記したように版か
ら保護フィルムを剥離するのに、保護フィルムの端部を
ニップローラにて掴持し、ニップローラ3を回転させな
がらヘッダを下方に移動させることによりきわめて容易
に版から保護フィルムを剥離することができ、また、剥
離された保護フィルムの表面に付着している未硬化樹脂
をブラシにて回収し、更に、保護フィルムが剥離された
後の版の表面に付着している未硬化樹脂をブラシ17,
17にて容易に回収することができるものであり、最小
限の操作により保護フィルムの剥離と未硬化樹脂の回収
が同時に行うことができるものである。以上述べた実施
例においては、保護フィルムを掴持するのにニップロー
ラを用いて説明したが、ニップローラの代りに歯車を用
いれば保護フィルムの端部を歯車の歯溝に喰い込むよう
にして掴持できるので一層有効である。
ら保護フィルムを剥離するのに、保護フィルムの端部を
ニップローラにて掴持し、ニップローラ3を回転させな
がらヘッダを下方に移動させることによりきわめて容易
に版から保護フィルムを剥離することができ、また、剥
離された保護フィルムの表面に付着している未硬化樹脂
をブラシにて回収し、更に、保護フィルムが剥離された
後の版の表面に付着している未硬化樹脂をブラシ17,
17にて容易に回収することができるものであり、最小
限の操作により保護フィルムの剥離と未硬化樹脂の回収
が同時に行うことができるものである。以上述べた実施
例においては、保護フィルムを掴持するのにニップロー
ラを用いて説明したが、ニップローラの代りに歯車を用
いれば保護フィルムの端部を歯車の歯溝に喰い込むよう
にして掴持できるので一層有効である。
【0015】本実施例に用いる樹脂回収用ブラシとして
は、物性、耐久性、汎用性ならびに経済性の面からナイ
ロンブラシがよく、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等
の樹脂製ブラシも使用可能である。また、ブラシの毛の
径は、70μから500μが樹脂回収効率と版面の損傷
を防止する点より実用的であり、更に120μから30
0μの範囲のものが有効性が高く、ブラシの毛の長さに
ついては、十分な回収性を得る腰の強さと、版面損傷を
生じさせないしなやかさが得られる長さが、前記したブ
ラシの毛の太さ(径)との相関で選定され主に10mmか
ら50mmのものが使用される。
は、物性、耐久性、汎用性ならびに経済性の面からナイ
ロンブラシがよく、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等
の樹脂製ブラシも使用可能である。また、ブラシの毛の
径は、70μから500μが樹脂回収効率と版面の損傷
を防止する点より実用的であり、更に120μから30
0μの範囲のものが有効性が高く、ブラシの毛の長さに
ついては、十分な回収性を得る腰の強さと、版面損傷を
生じさせないしなやかさが得られる長さが、前記したブ
ラシの毛の太さ(径)との相関で選定され主に10mmか
ら50mmのものが使用される。
【0016】上記した実施例は、傾斜式の回収装置につ
いて説明したが、該実施例で述べた保護フィルム用ブラ
シ及び版表面の未硬化樹脂回収用ブラシを用いた回収装
置は、傾斜式のみならずドラム型回収装置にも適用可能
であり、これを図4に基いて説明すると、図において、
30は回転自在な版装着ドラムで該ドラム30の表面に
は露光済みの版31が装着されている。32,33は一
対のニップローラ又は歯車で、該ニップローラ32,3
3にて剥離した保護フィルムの端部を挾持する。また3
4,35は保護フィルムの案内ローラであり、36は剥
離された保護フィルムに付着する未硬化樹脂回収用ブラ
シであり、37は保護フィルムが剥離された後の版31
の表面の未硬化樹脂回収用ブラシである。
いて説明したが、該実施例で述べた保護フィルム用ブラ
シ及び版表面の未硬化樹脂回収用ブラシを用いた回収装
置は、傾斜式のみならずドラム型回収装置にも適用可能
であり、これを図4に基いて説明すると、図において、
30は回転自在な版装着ドラムで該ドラム30の表面に
は露光済みの版31が装着されている。32,33は一
対のニップローラ又は歯車で、該ニップローラ32,3
3にて剥離した保護フィルムの端部を挾持する。また3
4,35は保護フィルムの案内ローラであり、36は剥
離された保護フィルムに付着する未硬化樹脂回収用ブラ
シであり、37は保護フィルムが剥離された後の版31
の表面の未硬化樹脂回収用ブラシである。
【0017】前記した回転自在とされた版装着ドラム3
0の表面に装着された露光済みの版31の保護フィルム
の端部を手動等で剥離し、ガイドローラ34,35を介
して前記の剥離した保護フィルムを案内し、その先端部
をニップローラ32,33にて挾持して該ニップローラ
32,33を回転せしめると剥離された保護フィルムは
引っ張られ、それに伴って版装着ドラム30も回転し、
該ドラム30に装着される版31は回転されると同時に
順次保護フィルムが剥離されるが、剥離された保護フィ
ルムの表面に付着される未硬化樹脂は回収用ブラシ36
によって回収され、回収された樹脂は回収皿38に受け
られ、剥離され、樹脂が回収された保護フィルム39は
受皿40に受けられる。一方、保護フィルムが剥離され
た版表面の未硬化樹脂は回収用ブラシ37によって回収
されるものである。
0の表面に装着された露光済みの版31の保護フィルム
の端部を手動等で剥離し、ガイドローラ34,35を介
して前記の剥離した保護フィルムを案内し、その先端部
をニップローラ32,33にて挾持して該ニップローラ
32,33を回転せしめると剥離された保護フィルムは
引っ張られ、それに伴って版装着ドラム30も回転し、
該ドラム30に装着される版31は回転されると同時に
順次保護フィルムが剥離されるが、剥離された保護フィ
ルムの表面に付着される未硬化樹脂は回収用ブラシ36
によって回収され、回収された樹脂は回収皿38に受け
られ、剥離され、樹脂が回収された保護フィルム39は
受皿40に受けられる。一方、保護フィルムが剥離され
た版表面の未硬化樹脂は回収用ブラシ37によって回収
されるものである。
【0018】
【具体例】以上説明した回収装置により、旭化成工業株
式会社製APR F−46樹脂で所定の成形を行い、画
像露光された版厚7mmの版の未硬化樹脂を回収した結果
と、同様に従来のゴムスポンジドクターによる回収結果
を下表に示す。なお、樹脂耐久性は50℃の前記の感光
性樹脂内に1カ月浸漬した後の引張り強度の維持率を採
用した。一般的に50℃、1カ月の連続浸漬は、1年間
の通常使用状態に相当するものである。
式会社製APR F−46樹脂で所定の成形を行い、画
像露光された版厚7mmの版の未硬化樹脂を回収した結果
と、同様に従来のゴムスポンジドクターによる回収結果
を下表に示す。なお、樹脂耐久性は50℃の前記の感光
性樹脂内に1カ月浸漬した後の引張り強度の維持率を採
用した。一般的に50℃、1カ月の連続浸漬は、1年間
の通常使用状態に相当するものである。
【0019】剥離された保護フィルムに付着の未硬化樹
脂や保護フィルムが剥がされた後の版の表面に付着の未
硬化樹脂を回収するときには、回収時、回収後において
付着する樹脂により回収手段は化学的に冒される状態に
あり、また、版の表面の未硬化樹脂の回収時には、硬化
したレリーフ画像に回収手段を圧接し摺接するため、前
記の回収手段には高度の曲げ又は屈曲負荷がかゝること
になり、更に、時として未硬化樹脂回収時に、版に熱風
等を当てながら未硬化樹脂を低粘化しながら回収するこ
とにより回収率を向上させる方向をとるため、前記の回
収手段に熱負荷が加わる等、回収手段には過酷な条件が
強いられるが、本実施例においては、前記の回収手段と
してブラシを用いることにより、前記した化学的、物理
的な条件を克服して耐久性を向上させることができたも
のであり、この耐久性の向上により回収手段であるブラ
シの変換の頻度を下げ、装置の保守作業量の低減が計れ
た。
脂や保護フィルムが剥がされた後の版の表面に付着の未
硬化樹脂を回収するときには、回収時、回収後において
付着する樹脂により回収手段は化学的に冒される状態に
あり、また、版の表面の未硬化樹脂の回収時には、硬化
したレリーフ画像に回収手段を圧接し摺接するため、前
記の回収手段には高度の曲げ又は屈曲負荷がかゝること
になり、更に、時として未硬化樹脂回収時に、版に熱風
等を当てながら未硬化樹脂を低粘化しながら回収するこ
とにより回収率を向上させる方向をとるため、前記の回
収手段に熱負荷が加わる等、回収手段には過酷な条件が
強いられるが、本実施例においては、前記の回収手段と
してブラシを用いることにより、前記した化学的、物理
的な条件を克服して耐久性を向上させることができたも
のであり、この耐久性の向上により回収手段であるブラ
シの変換の頻度を下げ、装置の保守作業量の低減が計れ
た。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る感光性樹脂回収装置は、保
護フィルムを剥離し、該剥離された保護フィルム及び剥
離された後の版の表面に付着の未硬化樹脂の回収を同時
に処理することが可能であり、また、未硬化樹脂の回収
手段としてブラシを用いたので、未硬化樹脂の回収時及
び回収後に対する化学的、物理的条件に対して耐久性を
有するものであり、回収時には樹脂ミストの飛散が少な
く、騒音を低減せしめることができ、またブラシの寿命
が長いため変換が不要であり、しかも樹脂の回収率は高
くすることができた。
護フィルムを剥離し、該剥離された保護フィルム及び剥
離された後の版の表面に付着の未硬化樹脂の回収を同時
に処理することが可能であり、また、未硬化樹脂の回収
手段としてブラシを用いたので、未硬化樹脂の回収時及
び回収後に対する化学的、物理的条件に対して耐久性を
有するものであり、回収時には樹脂ミストの飛散が少な
く、騒音を低減せしめることができ、またブラシの寿命
が長いため変換が不要であり、しかも樹脂の回収率は高
くすることができた。
【図1】装置の正面図
【図2】ヘッダが下部にあるときの側面図
【図3】ヘッダが上部にあるとき移動側のニップローラ
が回動している仮想状態を含む説明図
が回動している仮想状態を含む説明図
【図4】本発明をドラム型回収装置に適用した説明図
1 露光済み版 2 未硬化樹脂回収板 3 ニップローラ 4 ニップローラ 9 シリンダ 11 保護フィルム回収用受皿 14 保護フィルム用回収ブラシ 17 版用ブラシ
Claims (2)
- 【請求項1】 露光済み版を表面に装着可能とした版装
着板と、前記版に付着の未硬化樹脂回収用ブラシを有す
る回収ヘッダとを備え、前記回収ヘッダが前記した版装
着板の表面に沿って移動可能とされていることを特徴と
する感光性樹脂回収装置。 - 【請求項2】 前記回収ヘッダは、露光済み版から保護
フィルムを剥離する手段と、剥離された保護フィルムに
付着する未硬化樹脂回収用ブラシと、前記保護フィルム
が剥離された前記版に付着の未硬化樹脂用回収用ブラシ
とを備えていることを特徴とする請求項1記載の感光性
樹脂回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22121691A JPH0540344A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 感光性樹脂回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22121691A JPH0540344A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 感光性樹脂回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540344A true JPH0540344A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16763288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22121691A Withdrawn JPH0540344A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 感光性樹脂回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0540344A (ja) |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP22121691A patent/JPH0540344A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN213606116U (zh) | 清洁装置及除螨吸尘器 | |
CN114705539A (zh) | 一种电缆试样用耐磨性测试机 | |
FI70932B (fi) | Foerfarande och anordning foer rengoering av elektroder | |
CN216026482U (zh) | 一种离型膜生产用除尘装置 | |
CN211522628U (zh) | 一种用于雪尼尔沙发面料的除毛装置 | |
CA2552778A1 (en) | Apparatus and method for processing fur | |
JPH0540344A (ja) | 感光性樹脂回収装置 | |
CN220497363U (zh) | 一种具有防护结构的拉丝机 | |
CN114323978B (zh) | 一种拱形超高延性混凝土实验样品竖向载力测试装置 | |
JP2530243B2 (ja) | ユニット移動式現像方法及びユニット移動式現像装置 | |
JPH0515256B2 (ja) | ||
JP4275264B2 (ja) | 竹の子皮むき機 | |
FI94882B (fi) | Telanpuhdistuslaite | |
CN219816257U (zh) | 一种可均匀受热的反应釜 | |
CN117066181B (zh) | 一种电冰箱密封条半自动清洗装置 | |
CN216979480U (zh) | 一种vr光学镜片立放式擦洗设备 | |
KR850001301Y1 (ko) | 소면기의 회전플래트 청소장치 | |
CN221843680U (zh) | 一种猪蹄表皮去污机 | |
CN218947306U (zh) | 具有防护机构的抛光设备 | |
JPH08257883A (ja) | 金属電解用母板研磨機および該金属電解用母板研磨機を備えた電着金属剥離設備 | |
CN210535997U (zh) | 一种防止导线损伤的线束加工用端部去皮装置 | |
CN220962916U (zh) | 一种在线脱漆渣凝聚出渣结构 | |
CN221713409U (zh) | 一种防尘的消防柜 | |
CN213256750U (zh) | 一种自洁型拉料驱动组件 | |
CN216013274U (zh) | 一种应用实时在线监测技术获取VOCs指纹谱的装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |