JPH0540228Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は方立に枠体を取付けるための結合装置
に関するものである。

（従来の技術） 従来の方立に障子窓枠等の各種枠体を取付ける
手段は、方立に鍵形の支持部材を固定し、この支
持部材に枠体を載置して固定していた。

（考案が解決しようとする問題点） 従来の手段においては、枠体が正規の納りであ
る場合には問題がないが、いずれかに傾いた場合
には固定が困難になるという問題があつた。

そこで、本考案においては、位置調整できる部
材を用いて、簡単且つ確実に取付けることができ
る方立と枠体との結合装置を提供しようとするも
のである。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） 本考案は前記問題点を解決するために、方立の
ウエブに嵌合固定する中央固定部を中央外周に設
け、中央固定部の両側外周にナツト固定螺子部を
設け、内周全面に雌螺子部を設けた固定ナツト
と、ナツト固定螺子部に螺合する調整ナツトと、
取付ける枠体の竪枠を貫通して前記固定ナツトの
雌螺子部に螺合する雄螺子部を先端に有し、調整
ナツトとの間で竪枠を挟持する鍔部を外周に突設
した調整螺子棒とで方立と枠体との結合装置を構
成したものである。

（作用） 本考案においては方立のウエブに固定ナツト１
２を嵌合固定し、固定ナツトのナツト固定螺子部
に調整ナツトを螺合し、枠体の竪枠を通した調整
螺子棒の雄螺子部を前記固定ナツトの雌螺子部に
螺合して、調整ナツトと調整螺子棒の鍔部とで竪
枠を挟持して方立に枠体を固定する。

（実施例） 本考案の実施例を図面に基いて詳細に説明する
と、方立Ａと、枠体Ｂとを結合装置Ｃで結合す
る。

方立Ａは第１図に示すように、屋外フランジ１
と屋内フランジ２とをウエブ３で連結してほぼＩ
字型に構成している。そして、ウエブ３の枠体取
付個所に複数個の取付孔４を設けている。

枠体Ｂは竪枠５と横枠５′とで構成している。
そして、竪枠５の外壁６の前記取付孔４と対向す
る位置に夫々透孔７を設け、外壁６の枠体中央側
に鍵形をした透孔塞ぎ部材８をビス９で固定し、
透孔塞ぎ部材８の屋内外側に障子用の溝構成部材
１０，１１を設けている。

結合装置Ｃは固定ナツト１２と、調整ナツト１
３と調整螺子棒１４とで構成されている。

固定ナツト１２は第２図に示すように、長さ方
向の中央外周に前記方立Ａのウエブ３の取付孔４
に嵌合固定する中央固定部１５を設けている。こ
の中央固定部１５は外周にローレツトを刻設して
確実に取付孔４に取付けられるようになつてい
る。そして、中央固定部１５の両側外周にはナツ
ト固定螺子部１６，１６′を設け、内周全面に雌
螺子部１７を設けている。

調整ナツト１３は通常用いられているナツトと
同形状をなすもので、前記固定ナツト１２のナツ
ト固定螺子部１６，１６′に螺合し、その螺合位
置にて竪枠１５の外壁６の位置を定めるようにな
つている。

調整螺子棒１４は長さ方向の中央に鍔部１８を
突設し、鍔部１８より先端側に雄螺子部１９を設
けているもので、雄螺子部１９を竪枠５の外壁６
の透孔７を貫通して固定ナツト１２の雌螺子部１
７に螺合し、調整ナツト１３と鍔部１８とで外壁
６を挟持して固定するようになつている。

本実施例は前記のように構成したもので、方立
Ａのウエブ３に設けた取付孔４に結合装置Ｃの固
定ナツト１２を嵌合して、中央固定部１５に設け
たローレツトで固定ナツト１２をウエブ３に固定
する。次に、固定ナツト１２の両ナツト固定螺子
部１６，１６′に夫々調整ナツト１３，１３を螺
合して高さ位置を調整する。

その後、枠体Ｂを方立Ａ内に嵌合し、枠体Ｂの
一方の外壁６に設けた透孔７から調整螺子棒１４
を挿通して調整螺子棒１４の雄螺子部１９を固定
ナツト１２の雌螺子部１７に螺合し、鍔部１８と
調整ナツト１３とで外壁６を挟持して枠体Ｂを固
定する。そして、他方の外壁６も同様操作して方
立Ａと枠体Ｂとを固定する。

その後、透孔塞ぎ部材８を竪枠５にビス９で固
定して板硝子等を取付けられるようにする。

［考案の効果］ 本考案においては、調整ナツト１３と調整螺子
棒１４の鍔部１８とで、枠体Ｂの外壁６を挟持す
るだけで、方立Ａに枠体Ｂを固定することがで
き、枠体Ｂの方立Ａに対する位置調整を確実に行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る方立と枠体との結合装置
の一実施例を示す断面図、第２図は結合装置の正
面図である。 Ａ……方立、Ｂ……枠体、Ｃ……結合装置、１
……屋外フランジ、２……屋内フランジ、３……
ウエブ、４……取付孔、５……竪枠、６……外
壁、７……透孔、８……透孔塞ぎ部材、９……ビ
ス、１０，１１……溝構成部材、１２……固定ナ
ツト、１３……調整ナツト、１４……調整螺子
棒、１５……中央固定部、１６，１６′……ナツ
ト固定螺子部、１７……雌螺子部、１８……鍔
部、１９……雄螺子部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方立のウエブに嵌合固定する中央固定部を中央
   外周に設け、中央固定部の両側外周にナツト固定
   螺子部を設け、内周全面に雌螺子部を設けた固定
   ナツトと、ナツト固定螺子部に螺合する調整ナツ
   トと、取付ける枠体の竪枠を貫通して前記固定ナ
   ツトの雌螺子部に螺合する雄螺子部を先端に有
   し、調整ナツトとの間で竪枠を挟持する鍔部を外
   周に突設した調整螺子棒とから成る方立と枠体と
   の結合装置。