JPH0539865Y2 - - Google Patents

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JPH0539865Y2
JPH0539865Y2 JP3934788U JP3934788U JPH0539865Y2 JP H0539865 Y2 JPH0539865 Y2 JP H0539865Y2 JP 3934788 U JP3934788 U JP 3934788U JP 3934788 U JP3934788 U JP 3934788U JP H0539865 Y2 JPH0539865 Y2 JP H0539865Y2
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cooling roller
cooling
condenser
roller
heat medium
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、セロフアン、合成樹脂製フイルム、
紙等の各種シート、又はこれらをラミネートした
積層シートの製造等に際して、高い温度になつた
状態で連続的に送られるシートを冷却するための
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
例えば、紙の片面に対して、合成樹脂製フイル
ムをラミネートした積層紙の製造は、第5図に示
すように、ロール状原紙Aから繰り出された紙a
を、一対の圧着ローラ1と冷却ローラ2との間を
通したのち、巻取ローラ3に巻き取らせる一方、
前記圧着ローラ1と冷却ローラ2との上部に、合
成樹脂を高温に加熱溶融しフイルム状に押し出す
ようにした押出しノズル4を配設し、該押出しノ
ズル4から押し出される合成樹脂製フイルムB
を、前記紙aと一緒に、前記圧着ローラ1と冷却
ローラ2との間に送り込むことにより、高温の合
成樹脂フイルムBを冷却ローラ2によつて冷却し
ながら、前記紙aの表面に押圧してラミネートす
ることで行なわれている。
そして、この場合において使用される冷却ロー
ラ2は、従来は、第6図に示すような構造にして
いる。
すなわち、この従来の冷却ローラ2は、外筒2
aと、内筒2bとの二重筒に構成し、外筒2aの
内周面と内筒2bの外周面との間に、冷却ローラ
2の一端における中空軸2cから、他端における
中空軸2dに連通する螺旋状のジヤケツト通路2
eを形成し、この螺旋状ジヤケツト通路2e内に
冷却用流体を、前記一方の中空軸2cに回転自在
に被嵌した管継手2fから冷却流体を導入したの
ち、他方の中空軸2dに回転自在に被嵌した管継
手2gから流出することにより、冷却するように
構成したものであつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、このものは、螺旋状ジヤケツト通路2
e内に、冷却用流体をその一端から導入したのち
他端から流出するもので、冷却用流体の温度は、
前記螺旋状ジヤケツト通路2eへの入口側におい
て最も低く、螺旋状ジヤケツト通路2eの出口側
に向つて次第に高くなるものであり、従つて、冷
却ローラ2における外周面の温度も、当該冷却ロ
ーラ2の軸方向について等しくならないから、合
成樹脂フイルムBを各所等しい状態に冷却するこ
とができず、換言すると、合成樹脂フイルムの冷
却に際して、冷却ローラ2の軸方向について可成
りの温度の不均等を有するから、合成樹脂フイル
ムの硬化度合等を、その幅方向について同じ状態
にすることができない問題があつた。
しかも、この従来の冷却ローラによる冷却は、
冷却ローラの円筒体から冷却水への熱伝達による
冷却であつて、その熱伝達係数は可成り低いか
ら、所定の冷却を行うためには、冷却ローラの直
径を大きくしてシートに対する接触面積を増大す
るか、或いは、シートの送り速度を遅くしなけれ
ばならないのであつた。
本考案は、連続的に送られる高温のシートを、
各所等しい状態で、且つ、迅速に冷却することが
できる冷却装置を提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案における請求項
1は、連続的に送られる高温のシートに、中空軸
にて回転自在に軸支された中空円筒状の冷却ロー
ラを接触し、該冷却ローラにおける中空軸に、回
転自在な管継手を接続し、該管継手と、前記冷却
ローラより高い部位に別個に設置した間接熱交換
式の凝縮器との間を、前記冷却ローラの内部に入
れた蒸発性の熱媒体における蒸発蒸気を凝縮器に
導いて凝縮したのち、再び冷却ローラの内部に戻
すように管路を介して接続する構成にした。
また、本考案における請求項2は、前記請求項
1において凝縮器で凝縮した熱媒体を、冷却ロー
ラの内部に戻すに際して、冷却ローラの内部に、
前記熱媒体を冷却ローラの軸方向の各所にわたつ
て分散するための分散手段を設ける構成にした。
〔作用〕
高温のシートに接触した冷却ローラが、シート
から熱を受けると、その内部に入れた熱媒体が蒸
発して、この蒸発に際しての蒸発潜熱にて熱を奪
うことにより、シートを冷却する一方、前記熱媒
体の蒸発蒸気は、前記冷却ローラより高い部位に
別個に配設した間接熱交換式の凝縮器に至り、こ
こでの冷却にて凝縮したのち、前記冷却ローラの
内部に流下して戻ると言う自然対流による循環
を、状態変化を繰り返しながら行うのであり、冷
却ローラ内における熱媒体の蒸発は、シートから
熱を受ける部分の各々について行なわれるから、
シートに対する冷却を、冷却ローラにおける軸方
向の全域にわたつて各所等しい状態で行うことが
でき、冷却に際しての温度の不均等を僅少にする
ことができて、シートを、各所等しい温度状態に
確実に冷却できる。
しかも、その冷却は、冷却ローラ内における熱
媒体の蒸発によつて行うもので、その熱伝達率
は、前記従来の冷却水への熱伝達の場合よりも!?
かに大きいから、シートの冷却性能を著しく向上
できる。
また、請求項2によると、凝縮器から冷却ロー
ラ内に戻る熱媒体を、冷却ローラの軸方向の各所
に分散するから、冷却に際しての温度斑をより低
減することができる。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を、前記第5図と同様に積
層紙の製造装置に適用した場合の図面(第1図及
び第2図)について説明すると、第1図におい
て、ロール状原紙Aから繰り出された紙aは、互
いに押圧された圧着ローラ1と冷却ローラ10と
の間を通したのち、巻取ローラ3に巻き取られる
一方、前記圧着ローラ1と冷却ローラ10との上
部には、合成樹脂を高温に加熱溶融しフイルム状
に押し出すようにした押出しノズル4を配設さ
れ、この押出しノズル4から押し出される合成樹
脂製フイルムBを、前記紙aと一緒に、前記圧着
ローラ1と冷却ローラ10との間に送り込むこと
により、前記紙aの表面に対してラミネートす
る。
前記冷却ローラ10は、第2図に示すように、
中空の円筒形で、その両端における中空軸11,
12において軸受13,14にて回転自在に軸支
されており、両端における中空軸11,12に
は、各々管継手15,16が、気密状態で回転自
在に被嵌されている。
また、前記冷却ローラ10の内部には、ナフタ
リン又はキノリン等の蒸発性熱媒体17が、減圧
状態に封入されている。なお、冷却ローラ10の
内周面には、複数状の溝が設けられるか、或い
は、金網等のウイツク18が張設されている。
符号19は、前記冷却ローラ2よりも上方の部
位に別個に配設した間接熱交換式の凝縮器を示
し、該凝縮器19は、缶胴19a内に多数本の伝
熱管19bを備えると共に、缶胴19aの両端に
冷却水ヘツダー19c,19dを各々備え、前記
各伝熱管19b内を、冷却水が一方の冷却水ヘツ
ダー19cから他方の冷却水ヘツダー19dに向
つて流れるように構成されている。
そして、前記凝縮器19における缶胴19aの
底部と、前記冷却ローラ10の両端における管継
手15,16とを、管路20,21を介して接続
する。
この構成において、高温の合成樹脂フイルムB
に接触する冷却ローラ10が、合成樹脂フイルム
Bから熱を受けると、その内部に入れた熱媒体1
7が蒸発して、この蒸発に際しての蒸発潜熱にて
熱を奪うことにより、合成樹脂フイルムBを冷却
する一方、前記熱媒体17の蒸発蒸気は、両中空
軸11,12、これに被嵌した管継手15,16
及び管路20,21を介して、凝縮器29におけ
る缶胴19a内に至り、複数本の伝熱管19bの
外周面において凝縮したのち、管路20,21の
内周面を伝つて流下して、前記冷却ローラ10の
内部に戻ると云う循環を、状態変化を繰り返しな
がら行うのである。
第3図は、他の実施例を示し、この実施例は、
一方の管継手15からの管路20を、凝縮器19
における缶胴19aの上部に、他方の管継手16
からの管路21を、凝縮器19における缶胴19
aの底部に各々接続したものであり、このように
構成すると、冷却ローラ10の内部における熱媒
体の蒸発蒸気は、一方の管路20から凝縮器19
に導かれる一方、凝縮器19での凝縮後の熱媒体
は、他方の管路21より流下して冷却ローラ10
内に戻すことになり、蒸気の流れと、熱媒体の流
れとを別の管路によつて行うことができるから、
状態変化を繰り返しながらの循環が良くなり、冷
却性能をより向上することができるのである。
また、第4図は、請求項2に対する実施例を示
すもので、両管継手15,16からの管路20,
21を、凝縮器19における缶胴19aの上部に
接続する一方、冷却ローラ10内に、その軸方向
に延びる分散パイプ22を、一方の中空軸11内
から挿入し、この分散パイプ22の一端に、前記
凝縮器19における缶胴19aの底部からの熱媒
体戻り管路23を接続し、且つ、この分散パイプ
22に、多数個の小孔24を冷却ローラ10の軸
方向に適宜間隔で穿設したものであり、この構成
によると、凝縮器19から管路23内を流下して
冷却ローラ10内に戻る熱媒体を、前記分散パイ
プ22における各小孔24より、冷却ローラ10
の軸方向の各所に分散して戻すことができるか
ら、冷却ローラ10におけるその軸方向について
の温度の不均等をより低減することができる。
なお、前記実施例は、片面に合成樹脂フイルム
をラミネートした積層紙の製造に際して、合成樹
脂フイルムの冷却に適用した場合を示したが、本
考案は、これに限らず、連続的に送られる高温の
シートを冷却する場合であれば、他の用途にも適
用でき、また、間接熱交換式の凝縮器としては、
前記の実施例の多管型のものに限らず、他の形式
の凝縮器を使用しても良いことは云うまでもな
い。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように構成したことにより、以
下に述べる効果を奏する。
熱媒体の蒸発による冷却を、冷却ローラにお
ける軸方向の全域にわたつて各所等しい状態で
行うことができ、換言すると、高温シートの冷
却を、温度の不均等を著しく少なくした状態で
確実に行うことができる。
冷却を熱媒体の蒸発によつて行うもので、そ
の熱伝達係数は高いから、冷却ローラの直径を
小さくしたり、或いは、シートの送り速度を早
くしたりすることができる。
冷却ローラの内部における熱媒体の蒸発蒸気
を、前記冷却ローラとは別に配設した凝縮器で
凝縮したのち、前記冷却ローラの内部に戻すよ
うに構成したことにより、凝縮器を冷却ローラ
の内部に設けた場合に比べて、冷却ローラの構
造が簡単になると共に、冷却ローラの小型化を
図ることができる。
冷却ロールと凝縮器とを別体に構成したこと
により、これら対する保守・点検が、簡単に、
且つ、容易にできる。
凝縮器を、冷却ローラとは別体に構成したこ
とにより、冷却ローラがその長さ及び直径並び
に表面パターン等の要求の違いによつて交換さ
れることになつても、凝縮器は交換することな
くそのまま使用でき、また、一つの凝縮器を、
複数個の冷却ローラに対して供用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の実施例を示し、第1
図は積層紙の製造装置に適用したときの図、第2
図は第1図の−視拡大断面図、第3図は第2
実施例を示す、第4図は第3実施例を示す図、第
5図は積層紙の製造装置を示す図、第6図は第5
図の−視拡大断面図で従来の冷却ローラを示
す図である。 A……ロール状原紙、a……紙、B……合成樹
脂フイルム、1……圧着ローラ、3……巻取りロ
ーラ、10……冷却ローラ、11,12……中空
軸、13,14……軸受、15,16……管継
手、17……熱媒体、18……ウイツク、19…
…凝縮器、19a……凝縮器の缶胴、19b……
凝縮器の伝熱管、20,21,23……管路、2
2……分散パイプ、24……小孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 連続的に送られる高温のシートに、中空軸に
    て回転自在に軸支された中空円筒状の冷却ロー
    ラを接触し、該冷却ローラにおける中空軸に、
    回転自在な管継手を接続し、該管継手と、前記
    冷却ローラより高い部位に別個に設置した間接
    熱交換式の凝縮器との間を、前記冷却ローラの
    内部に入れた蒸発性の熱媒体における蒸発蒸気
    を凝縮器に導いて凝縮したのち、再び冷却ロー
    ラの内部に戻すように管路を介して接続したこ
    とを特徴とする高温シートの冷却装置。 (2) 前記冷却ローラの内部に、当該冷却ローラの
    内部に戻る熱媒体を冷却ローラの軸方向の各所
    にわたつて分散するための分散手段を設けたこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の高温シートの冷却装置。
JP3934788U 1988-03-24 1988-03-24 Expired - Lifetime JPH0539865Y2 (ja)

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JPH01148325U JPH01148325U (ja) 1989-10-13
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